JPH08199123A - 易裂性粘着テープ - Google Patents

易裂性粘着テープ

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JPH08199123A
JPH08199123A JP7027697A JP2769795A JPH08199123A JP H08199123 A JPH08199123 A JP H08199123A JP 7027697 A JP7027697 A JP 7027697A JP 2769795 A JP2769795 A JP 2769795A JP H08199123 A JPH08199123 A JP H08199123A
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JP
Japan
Prior art keywords
film
adhesive tape
plastic film
easily tearable
dimensionally stable
Prior art date
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Application number
JP7027697A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Katakura
章 片倉
Masatoshi Endo
昌利 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teraoka Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Teraoka Seisakusho Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08199123A publication Critical patent/JPH08199123A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷用、包装用、雑貨用の易裂性粘着テー
プ。 【構成】 非伸長性で、寸法安定性のプラスチックフィ
ルムからなる基材の片面全面に微細な凹部を形成し、該
フィルムの少なくとも片面に粘着剤層を設けたことを特
徴とする易裂性粘着テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真製版における遮光
用、オペーキング用などの印刷用粘着テープ、包装用粘
着テープ、雑貨用粘着テープなどどして、特に引っ張り
強度及び寸法安定性が要求される分野での使用に適した
易裂性粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】写真製版時の各種作業には、ポリエステ
ルや硬質塩化ビニルなどのプラスチックフィルムを基材
とする粘着テープが使用されている。ポリエステルなど
のフィルムは湿度変化や温度変化による伸び縮みがほと
んどなく、寸法安定性に優れていることに加えて、引っ
張り強度にも優れているため、テープを引っ張って貼付
する場合にも切れることがなく、また、テープを剥す際
にも斜め切れなどを起こしてテープが被着体に残存する
ことがない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の写
真製版作業用粘着テープには強靱なフィルムを基材とし
たものを使用しているために引っ張っても切れることは
ないが、反面、手切れ性が悪いためにはさみやカッター
などの切断手段がなければ任意の箇所で切断をすること
ができない。それ故、現実の現場作業では、テープをも
っている手を一端放してはさみなどの切断器具に持ち代
えて切断をする必要があって作業効率が悪く、迅速さが
要求される現場作業に適しているとはいえない。本発明
は、その強靱さ故に手切れ性、引き裂き性が悪く、した
がって迅速性が求められている現場作業の支障となって
いた写真製版の遮光性粘着フィルムなどを、手による引
き裂きが可能で、なおかつ遮光性粘着テープなどに求め
られている引っ張り強度、寸法安定性を備えているフィ
ルム基材を使用して形成することを目的としたものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明は、 (1)非伸長性で、寸法安定性のプラスチックフィルム
からなる基材の片面全面に微細な凹部を形成し、該フィ
ルムの少なくとも片面に粘着剤層を設けたことを特徴と
する易裂性粘着テープ関するものである。 (2)同様に、非伸長性で、寸法安定性のプラスチック
フィルムからなる基材の片面全面に形成されている微細
な凹部は、該プラスチックフィルムをテーパー状に貫通
して設けられている孔であることを特徴とする上記
(1)記載の易裂性粘着テープに関する。
【0005】(3)同様に、非伸長性で、寸法安定性の
プラスチックフィルムからなる基材の片面全面に形成さ
れている微細な凹部は、該プラスチックフィルムの片面
に非貫通状の凹部として設けられていることを特徴とす
る上記(1)記載の易裂性粘着テープに関するものであ
る。 (4)同様に、非伸長性で、寸法安定性のプラスチック
フィルムからなる基材の片面全面に形成されている微細
な凹部は、該プラスチックフィルムの幅方向中央領域よ
りも側端部領域に高密度に設けられていることを特徴と
する上記(1)〜(3)のいずれかに記載の易裂性粘着
テープに関するものである。
【0006】(5)同様に、非伸長性で、寸法安定性の
プラスチックフィルムからなる基材は、ポリエステル、
硬質塩化ビニルフィルム、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、アラ
ミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルイミド
からなる群から選択された1種又は複数種であることを
特長とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の易裂
性粘着テープに関するものである。 (6)同様に、易裂性粘着テープは、遮光性粘着テープ
であることを特徴とする上記(1)〜(5)記載の易裂
性粘着テープに関するものである。 (7)また本発明は、非伸長性で、寸法安定性プラスチ
ックフィルムからなる基材の片面全面に微細な凹状部を
形成した2層の透明フィルムを遮光性着色剤含有接着剤
によって積層接着し、該積層フィルムの片面に粘着剤層
を設けたことを特徴とする易裂性の遮光性粘着テープに
関するものである。
【0007】本発明の易裂性粘着テープに使用される非
伸長性で、寸法安定性プラスチックフィルムとしては、
二軸延伸ポリプロピレン、キャスチングポリプロピレ
ン、などのポリプロピレン系フィルム、ポリメタクリレ
ート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレートなどのポリエステル系フィルム、硬質塩化ビニ
ルフィルム、ポリイミド、アラミド、ポリフェニレンス
ルフィド、ポリエーテルイミドなどが挙げられる。本発
明の易裂性粘着テープに使用される基材フィルムの厚さ
に特に制限はなく、使用目的に応じて適宜設定すること
ができる。作業性の点からは5μm〜70μmが普通で
あり、写真製版用の遮光性粘着テープの場合は、10μ
m〜50μmの範囲が普通である。
【0008】本発明の易裂性粘着テープ用の基材フィル
ムに設けられる微細な凹部は、基材フィルムの少なくと
も片面の全面に形成されている未貫通孔及び/又は貫通
孔からなる。基材フィルムの少なくとも片面全面にわた
って形成されている未貫通孔及び/又は貫通孔からなる
微細凹部は、平均凹部径250μm以下、好ましくは1
00μm以下、より好ましくは50μm〜1μmの径を
有する孔である。
【0009】また、該基材表面に形成されている凹部の
平均密度は500個/cm2 以上20000個/cm2
以下の範囲で、基材フィルムの種類に応じて差のある引
き裂き容易性を考慮して適宜設定される。基材フィルム
表面における該凹部の密度は、基材表面全面において均
一密度であってもよい。しかし、フィルムの手切れ性の
善し悪しは引き裂き初めとなるフィルム側端部の引き裂
き容易性(端裂抵抗)が大きく関与することから、基材
フィルム面における凹部の形成密度は、相対的に基材フ
ィルムの側端部を密にして引き裂き始めを容易に行える
ように、すなわち、端裂抵抗が小さくなるように構成す
ることが有利である。
【0010】これに対して、基材フィルムの幅方向中心
部領域は、粘着フィルムを貼付する際に加わる引っ張り
力に抗して粘着フィルムを非伸長性で、寸法安定性のフ
ィルムに維持できる強度を保持させるために、基材フィ
ルム側端縁から始まる引き裂き力によって容易に引き裂
くことができる特性を損なうことのない限りにおいて、
基材フィルム側端部よりも粗密度に形成することが好ま
しい。
【0011】基材フィルム面に対する凹部の形成手段に
特に制限はない。たとえば、表面に微細な粒子を付着さ
せた第一ロールと平滑表面を有する第二ロールとの間に
基材フィルムを通じて両ロールにより押圧して第一ロー
ル表面微細粒子による凹部を形成する方法などの既知の
方法が採用できる。この方法によれば、未貫通孔からな
る凹部は、第二ロールとして比較的に軟質の表面を有す
る、たとえば、基材フィルムに対して緩衝性の高いシリ
コンゴムやウレタン樹脂で表面が被覆されているロール
を使用することによって形成できるし、また、貫通孔か
らなる凹部は、第二ロールとして硬質の平滑表面を有す
るロールを使用し、基材フィルムに対する押圧力をコン
トロールすることによって形成することが可能である。
【0012】また、基材フィルムは、上記のように形成
された同一又は異なる易裂性を有する2種類の基材フィ
ルムを接着剤で張り合わせてなる積層構造のフィルムと
して、その片面又は両面に粘着剤層が塗布されて易裂性
粘着フィルムを構成するための基材フィルムとされても
よい。さらに、基材フィルムは、使用目的に応じて上記
積層構造のフィルムを着色されたフィルム及び/又は着
色された接着剤を使用して形成されているものであって
もよい。
【0013】基材フィルムは、上記のように表面に凹部
が形成された単層又は積層構造のフィルムのいずれか一
方の面又はその両面に粘着剤を塗布して本発明の易裂性
粘着フィルムが形成される。本発明の易裂性粘着テープ
に使用できる粘着剤には、特に制限はなく、該粘着テー
プの使用目的に応じて、市販の粘着剤を含むアクリル
系、ゴム系、シリコーン系等の種々の粘着剤の中から適
宜選択して使用することができる。易裂性粘着テープが
再剥離型のテープである場合には、粘着剤は10〜30
0g/mm幅の粘着力を有するものが使用され、アクリ
ル粘着剤などが好適である。
【0014】
【作用】上記構成の易裂性を付与されたプラスチックフ
ィルムを基材とした本発明の易裂性粘着テープは、引張
強度が高く、かつ、手切れ性にすぐれており、現場での
スピーデーな作業を可能にするものであるし、また、再
剥離性テープとした場合には、基材フィルム表面に形成
されている貫通孔及び/又は未貫通孔が粘着剤層に対し
てアンカー機能を果たすこととなり、基材フィルムと粘
着剤層との密着性がよく、テープ剥離時に糊残りを生じ
ることがない。
【0015】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいてより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら
限定されるものではない。表面にダイヤモンドの粒子を
付着させた第一ロールと、シリコンゴム被覆からなる平
滑表面を有する第二ロールとの間に各種プラスチックフ
ィルムを通じて該フィルム面にダイヤモンド粒子による
凹部を形成させた各種プラスチックフィルムを用意し、
該フィルムを基材として粘着テープを作成した。表1に
基材フィルムの種類、その特性を、また粘着剤の種類、
作成された粘着テープの各種特性を、表2〜表4に示
す。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【発明の効果】上記したように、本願発明の易裂性粘着
テープは、写真製版時や各種包装作業時に加わる引っ張
り強度に十分に耐える強度を有すると共に、該各種作業
現場で作業者が切断器具を必要とせずに容易に端部から
切り裂くことができる程度の端裂抵抗を有するものであ
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非伸長性で、寸法安定性のプラスチック
    フィルムからなる基材の片面全面に微細な凹部を形成
    し、該フィルムの少なくとも片面に粘着剤層を設けたこ
    とを特徴とする易裂性粘着テープ。
  2. 【請求項2】 非伸長性で、寸法安定性のプラスチック
    フィルムからなる基材の片面全面に形成されている微細
    な凹部は、該プラスチックフィルムをテーパー状に貫通
    して設けられている孔であることを特徴とする請求項1
    記載の易裂性粘着テープ。
  3. 【請求項3】 非伸長性で、寸法安定性のプラスチック
    フィルムからなる基材の片面全面に形成されている微細
    な凹部は、該プラスチックフィルムの片面に非貫通状の
    凹部として設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の易裂性粘着テープ。
  4. 【請求項4】 非伸長性で、寸法安定性のプラスチック
    フィルムからなる基材の片面全面に形成されている微細
    な凹部は、該プラスチックフィルムの幅方向中央領域よ
    りも側端部領域に高密度に設けられていることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載の易裂性粘着テ
    ープ。
  5. 【請求項5】 非伸長性で、寸法安定性のプラスチック
    フィルムからなる基材は、ポリエステル、硬質塩化ビニ
    ルフィルム、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチ
    ルメタクリレートからなる群から選択された1種又は複
    数種であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の易裂性粘着テープ。
  6. 【請求項6】 易裂性粘着テープは、遮光性粘着テープ
    であることを特徴とする請求項1〜5記載の易裂性粘着
    テープ。
  7. 【請求項7】 非伸長性で、寸法安定性のプラスチック
    フィルムからなる基材の片面全面に微細な凹部を形成し
    た2層の透明フィルム間を遮光性着色剤含有接着剤によ
    って積層接着し、該積層フィルムの片面に粘着剤層を設
    けたことを特徴とする易裂性遮光性粘着テープ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005114009A (ja) * 2003-10-07 2005-04-28 Max Co Ltd 連結ステープル

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