JPH08199068A - ニトロソアミンを含有しないシリコーン物品の製造法 - Google Patents

ニトロソアミンを含有しないシリコーン物品の製造法

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JPH08199068A
JPH08199068A JP7220240A JP22024095A JPH08199068A JP H08199068 A JPH08199068 A JP H08199068A JP 7220240 A JP7220240 A JP 7220240A JP 22024095 A JP22024095 A JP 22024095A JP H08199068 A JPH08199068 A JP H08199068A
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Edward M Jeram
エドワード・マシュー・ジャーラム
Larry Neil Lewis
ラリー・ニール・ルイス
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General Electric Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はニトロソアミンを含有しないシリコ
ーン物品の製造法に関する。 【解決手段】 本発明は不活性雰囲気中で後ベーキング
することによってニトロソアミンを含有しないシリコー
ン物品を製造する方法に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はニトロソアミンを含有し
ないシリコーン物品の製造法に関する。特に、本発明は
実質的に酸素を含有しない雰囲気中で後ベーキングする
ことによるニトロソアミンを含有しないシリコーン物品
の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】種々のゴム製品中に揮発性のN−ニトロ
ソアミンが存在することを述べているいくつかの報告が
既に公表されている。哺乳瓶のゴム製吸い口中に揮発性
N−ニトロソアミンが存在すること及びこれらの化合物
が乳児用調合乳中に移行する可能性についての現在の懸
念はPreussmannらの報告[Am.Chem.
Soc.Symp.Ser.174、(1981)、第
217頁(アメリカ化学会)]によって喚起された。
【0003】哺乳瓶のゴム製吸い口中の揮発性N−ニト
ロソアミンの定量のための一方法が詳述されている。一
製造業者からのゴム製吸い口について検討したところ、
熱エネルギー分析器を使用するガスクロマトグラフィー
によってN−ニトロソジメチルアミン、N−ニトロソジ
エチルアミン及びN−ニトロソピペリジンが検出され、
そしてこれらのニトロソアミンの存在は22ないし28
1ppbの平均濃度の個々のニトロソアミンであること
が質量スペクトル分析によって確認された。これらの吸
い口を慣用の殺菌装置中でミルク又は乳児用調合乳とと
もに殺菌した場合、これら3種類のニトロソアミンはミ
ルク又は調合乳中に移行した。殺菌後にゴム製吸い口を
逆向きにしてミルクに漬けミルクの瓶を室温で2時間又
は冷蔵庫で一晩貯蔵するとミルク中に移行するニトロソ
アミンの濃度は平均で8−13%増加した。1個の吸い
口を反復殺菌すると、ゴムの吸い口からミルク中に移行
するニトロソアミンの量は着実に下降するが、7回の殺
菌後もミルク中のニトロソアミンはなお容易に検出可能
であった。ニトロソアミン濃度が殺菌後のゴム吸い口中
でより高いということはこれらの吸い口中にニトロソア
ミンの前駆体が存在することを示している。原料である
未硬化のゴム中にはニトロソアミンは検出されなかっ
た。硬化工程中に添加される化学的促進剤及び安定剤が
ゴム吸い口中のアミン前駆体の源である。
【0004】1984年1月1日付で米国食品医薬品局
(以下“FDA”という)はゴム吸い口中のN−ニトロ
ソアミンの全濃度60ppbの対策レベルを設定した。
この対策レベルは1985年1月1日には10ppbに
低減された。哺乳瓶のゴムの吸い口中の揮発性N−ニト
ロソアミンの測定のためのFDAジクロルメタン抽出法
について共同研究が行われた。ジクロルメタンによる抽
出後に、N−ニトロソアミンはガスクロマトグラフィー
−熱エネルギー分析によって測定された。6ロットを代
表する6対の無作為に選んだ複製ゴム吸い口試料を11
か所の共同研究に参加した研究所で分析した。すべての
試料は米国内の製造業者から得られたカット成形された
ゴム吸い口の平衡化された複合体から採取した部分であ
った。約20ppbにおける内標準(N−ニトロソジプ
ロピルアミン)の回収率は10ないし120%の範囲で
あった。再現性相対標準偏差(以下“RSD”という)
は10ないし20ppbのN−ニトロソアミン濃度につ
いて35ないし45%の範囲であった。しかしながら、
75%未満の回収率を示した研究所からのデータを除外
する場合(これは現在この方法に特定されている)、R
SD値は6ないし26ppbのN−ニトロソアミン濃度
について11ないし32%の範囲であった。数値は低い
ppb濃度における痕跡量の汚染物質、たとえば食品中
のアフラトキシン、を定量するためにデザインされた他
の分析技術について報告されている数値と合致するか又
はそれより良好であった。この方法は哺乳瓶のゴム吸い
口中の揮発性N−ニトロソアミンの定量のために公式の
最初の対策として採用された[Gray&Stachi
wの報文“Gas Chromatographic−
Thermal Energy Analysis M
ethod for Determination o
f Volatile N−Nitrosoamine
s in Baby Bottle Rubber N
ipples:Collaborative Stud
y”、J.Assoc.Off.Anal.Chem.
(1987)70、3月号参照] ゴム工業における研究はもっぱらニトロソアミンを減少
させ又は排除することに向けられてきたが、これらの研
究にはシリコーンゴム物質は全く含まれていなかった。
シリコーンエラストマー組成物は、合成ゴム化合物とは
対照的に、通常ビニル基含有ポリジオルガノシロキサ
ン、オルガノ水素シリコーン架橋剤、及び白金触媒から
製造されている。この型の組成物は多くの理由で望まし
いものである。たとえば、これらは副生物を生成するこ
となしに硬化する。これらは室温で又は高温で硬化し得
る。これらは白金触媒抑制剤の使用によって室温での保
存のために安定化することができる。しかも、これらは
高粘度及び低粘度重合体から製造することができる。こ
れらの組成物はそれらが速やかな硬化時間をもつととも
に容易にポンプ輸送又は押出し可能な程度に十分低い粘
度をもつ成分を利用する。これらの組成物はさらに高い
強度及び高いジュロメーター硬度によって特徴付けられ
る硬化シリコーンエラストマーを与える。
【0005】特に低い分子間相互作用をもつ架橋シリコ
ーン重合体は低い引張強さをもつ。補強用充填剤を添加
するのみで高強度のシリコーン重合体を取得することが
できる。150ないし400m2 /gのBET表面積を
もつヒュームドシリカは特に適当な補強用充填剤であ
り、引張強さを10−12MPaまで約20倍増大させ
る。同時に、ヒュームドシリカは強い増粘効果をもつの
で、粘度の著しい増加がもたらされる。この効果はシリ
カの一次粒子の凝集塊の形成によって惹起される。これ
らの凝集塊は水素結合を介して立体網状構造(三次元構
造)を構築し、それゆえヒュームドシリカの嵩密度はわ
ずかに約50g/lである。したがって、100部の重
合体中のシリカ40部の混合物を製造するためには、重
合体1容量部に対して充填剤8容量部の添加を必要とす
る。これらの比は充填剤凝集塊間の相互作用をできる限
り低減する処理剤の使用の必要性を明らかに示してい
る。もっとも有効なかつもっとも普通に使用される処理
剤はヘキサメチルジシラザン(以下、“HMDZ”と呼
ぶ)である。HMDZで処理された充填剤は顕著に低減
された増粘効果をもち、したがって液状シリコーンゴム
に使用するために特に適当である。
【0006】シリコーンエラストマーは合成ゴムとは全
く異なる重合体であるので、これらのシリコーンは合成
ゴム化合物に代わる主要な候補になった。硬化シリコー
ンエラストマーの分析はニトロソアミンが存在しないこ
とを示した。しかしながら、驚くべきことに、FDAに
よって要求されるごとく後硬化を行うと、ニトロソアミ
ンの存在が検出された。これらのFDA規制下にある市
場に供給すべきシリコーンについては、ニトロソアミン
の除去方法が提供されなければならない。
【0007】
【発明の概要】本発明によれば、(A)ビニル基含有オ
ルガノポリシロキサン;(B)Si−H含有シロキサ
ン;(C)充填剤;及び(D)触媒量の白金族金属化合
物又はペルオキシド;を混合し、そしてこの混合物を不
活性雰囲気中で後ベーキングする工程を含んでなるニト
ロソアミンを含有しないシリコーン物品の製造法が提供
される。
【0008】本発明に到達する臨界的特徴は、後ベーキ
ングを実質的に酸素を含まない雰囲気中で実施する場合
には得られる製品はニトロソアミンを実質的に含まない
という知見に基づくものである。
【0009】
【発明の詳細な開示】成分(A)、すなわちビニル基含
有オルガノポリシロキサン、は一般に25℃で5,00
0ないし1,000,000センチポイズの粘度をも
つ。好ましいビニル基含有オルガノポリシロキサンは一
般式MVix Viをもつビニル末端重合体、MDVi x
y Mのような連鎖上ビニル基をもつ共重合体、MVix
Vi y Viのようなビニル末端基及び連鎖上ビニル基を
もつ共重合体、MDx Viのようなビニル及びトリメチ
ルシリル末端基をもつ共重合体又はそれらの混合物であ
る。上式中、Viはビニル基を表し、Mはトリメチルシ
ロキシ基を表し、MViはジメチルビニルシロキシ基を表
し、Dはジメチルシロキシ基を表す。かゝる重合体はこ
ゝに参考文献として引用するJeramらの米国特許第
5,082,886号、同第4,340,709号及び
同第3,884,866号明細書、Sumpterらの
米国特許第5,331,075号、Leeらの米国特許
第4,162,234号、Tolentinoの米国特
許第4,382,057号及びSweetの米国特許第
4,427,801号明細書に教示されている。
【0010】本発明において使用される成分(B)、す
なわちSi−H含有シロキサン又はSi−H含有液状シ
ロキサン、はケイ素に結合された化学的に結合されてい
る水素約0.04ないし約1.4重量%を有し得る。か
ゝるSi−H含有シロキサンの一形態は式:
【0011】
【化1】
【0012】(式中、R1 はオレフィン性不飽和分を含
まないC1-13一価炭化水素基から選定されそしてnは2
5℃で1ないし500センチポイズの粘度をもちかつS
i−H含有シロキサン油中の化学的に結合されたシロキ
シ単位の全モル数に基づいて約3ないし9モル%の連鎖
停止ジオルガノ水素シロキシ単位をもつ“カップラー”
を与えるに十分な数値をもつ整数である)をもつ“カッ
プラー”である。
【0013】式(1)のSi−H含有シリコーンカップ
ラーに加えて、本発明の熱硬化性オルガノポリシロキサ
ン組成物中に使用されるSi−H含有シロキサン油はさ
らにSiO2 単位と化学的に結合されたつぎの化学結合
単位: (たゞしR2 +H対Si比は1.0ないし2.7の範囲
で変動し得る)から本質的になるSi−H含有樹脂を含
み得る。Si−H含有樹脂はまたSiO2 単位及び(R
4 2 SiO単位と化学的に結合された式: (たゞしR3 +R4 +H対Si比は1.2ないし2.7
の範囲で変動し得る)の単位を有し得る。上記の二つの
式中、R2 、R3 及び R4 はR1 基から選んだオレフ
ィン性不飽和分を含有しないC1-13一価炭化水素基であ
る。
【0014】Si−H含有シロキサン油はまた式:
【0015】
【化2】
【0016】(式中、R5 はR1 基から選んだオレフィ
ン性不飽和分を含有しないC1-13一価炭化水素基であ
り、そしてp及びqは25℃で1ないし1,000セン
チポイズの粘度をもつ重合体を与えるに十分な数値をも
つ整数である)をもつ線状Si−H含有ポリシロキサン
油も包含し得る。式(1)及び(2)及び上記した化学
結合単位において、R1 、R2 、R3 、R4 及びR5
メチル、エチル、プロピル基等のような1−8個の炭素
原子をもつアルキル基;シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル基等のようなシクロアルキル基;フェニル、トリル、
キシリル基等のようなアリール基;及び3,3,3−ト
リフルオルプロピル基のようなハロアルキル基からなる
群から選んだ同一でも異なってもよい基であり得る。
【0017】成分(C)、すなわち充填剤、は当該技術
において既知の任意の補強用又は増量用充填剤である。
たとえば高い引張強さを得るためには、補強用充填剤が
配合される。使用し得る多数の補強用充填剤のうちの代
表的な例は二酸化チタン、リトポン、酸化亜鉛、ケイ酸
ジルコニウム、シリカエーロゲル、酸化鉄、珪藻土、炭
酸カルシウム、ヒュームドシリカ、シラザン処理された
シリカ、沈降シリカ、ガラス繊維、酸化マグネシウム、
酸化クロム、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、α
−石英、焼成クレー、アスベスト、炭素、グラファイ
ト、コルク、綿、合成繊維等である。
【0018】好ましくは、充填剤は処理されたヒューム
ドシリカ又は沈降シリカのいずれかである。シリカの処
理工程はこゝに参考文献として引用するEvansらの
米国特許第4,529,774号明細書、Smithの
米国特許第3,635,743号明細書、Beersの
米国特許第3,847,848号明細書の教示に従って
行い得る。別法として、しかももっとも好ましくは、充
填剤はその場で処理される。すなわち、非処理のシリカ
充填剤及び処理剤をシリコーンエラストマー組成物に別
々に添加しそしてこの処理工程を充填剤のエラストマー
への混合と同時に遂行する。このその場で同時に行う方
法はこゝに参考文献として引用するEvansの米国特
許第4,529,774号明細書に教示されている。
【0019】別法によれば、充填剤は、こゝに参考文献
として引用するLeeらの米国特許第4,162,24
3号明細書及びSweetの米国特許第4,427,8
01号明細書に教示されるビニル処理されたシリカ充填
剤で代替し得る。成分(D)、すなわち触媒、は水素化
ケイ素及びエチレン性不飽和ポリオルガノシロキサン間
のヒドロシリル化反応を促進する任意の化合物である。
典型的には、それは貴金属金属化合物、通常白金であ
る。かゝる触媒は当該技術において周知である。好まし
い触媒はこゝに参考文献として引用するLamorea
uxの米国特許第3,917,432号、同第3,19
7,433号及び同第3,220,972号明細書、K
arstedtの米国特許第3,715,334号及び
同第3,814,730号明細書及びAshbyらの米
国特許第4,288,345号明細書に教示されてい
る。
【0020】別の場合には、触媒はペルオキシドである
ことができ、あるいは触媒は低温ペルオキシド及び高温
ペルオキシドを含んでなるペルオキシドの組み合わせで
あり得る。成分A、B及びCを含む混合物と触媒、すな
わち成分Dとはそれらを室温で混合すると直ちに硬化を
開始し得るので、該組成物を成形処理前に貯蔵すべき場
合には適当な抑制剤を用いて室温における触媒の作用を
抑制することが望ましいであろう。室温における白金触
媒の活動を遅らせるが、高温においては成分A、B及び
C間の反応に対する白金の触媒としての作用を許容する
白金触媒抑制剤が使用される。
【0021】適当な第一の型の白金触媒抑制剤はKoo
kootsedesらの米国特許第3,445,420
号明細書に記載されているある特定のアセチレン系抑制
剤である。アセチレン系抑制剤の好ましい一群はアセチ
レン系アルコール、特に2−メチル−3−ブチン−2−
オールである。第二の型の白金触媒抑制剤はこゝに参考
文献として引用するLeeらの米国特許第3,989,
667号明細書に記載されているある特定のオレフィン
型シロキサンであり、該明細書にはそれらの製造法及び
それらの白金触媒抑制剤としての使用についても教示さ
れている。
【0022】第三の型の白金触媒抑制剤は分子当たり3
ないし6個のメチルビニルシロキサン単位を有するポリ
メチルビニル環式シロキサンである。白金触媒抑制剤の
最適濃度は高温における組成物の硬化に必要な時間間隔
を過度に長引かせることなしに室温における所望の貯蔵
安定性を与えるであろう濃度である。この量は広範囲に
変動しかつ使用される個々特定の抑制剤、白金含有触媒
の種類及び濃度及びSi−H含有シロキサンの種類に関
係するであろう。
【0023】本発明の組成物は、600kPaのシリン
ダー圧力のような低い圧力下で軽量金型中に射出する液
体射出成形法において使用し得る。かゝる組成物は熱い
金型中できわめて速やかに硬化しそして金型を冷却する
ことなしに取り出し得る。使用される成形、押出又は硬
化法のタイプは厳密に制限されず、当該技術において既
知のこれらの方法を包含し得る。本発明の組成物の一利
点はそれを低い圧力における液体射出成形のような成形
法に適合させ得る押出容易性である。調製された組成物
は少なくとも毎分45gを620kPaの圧力下で3.
175mmのオリフィスを通じて押出し得るような粘度
をもつ。好ましくは、粘度は毎分少なくとも50gを押
出し得るようなものである。
【0024】本発明のシリコーンエラストマー組成物は
その流動特性に基づいて慣用の混合機中で容易に調製し
得る。混合の順序は該組成物が直ちに使用されるべき場
合には臨界的ではない。しかしながら、成分(A)、
(C)及び(D)を混合し、その後に成分(B)を添加
することが好ましい。これによって硬化反応の開始前に
少量の成分(D)を(A)及び(C)中に良好に分散せ
しめ得る。適当な二液型組成物はかゝる技術を使用して
製造し得る。たとえば、好都合な二液型組成物は、
(A)の一部、(C)の一部及び(D)の全量を第一の
パッケージ中に混合しそして(A)及び(C)の残部及
び(B)の全量を第二のパッケージ中に混合し、その際
本発明の組成物を製造するために等量のパッケージ1及
びパッケージ2を混合し得るようにすることによって、
調製し得る。一液型組成物は(A)、(B)、(C)、
(D)及び白金触媒抑制剤を混合することによって調製
し得る。これらの抑制剤配合組成物は硬化を生起するこ
となしに長期間貯蔵することができ、しかもこれらの組
成物はなお、70℃を超える温度、好ましくは硬化時間
を短縮するために100℃を超える温度、に加熱する場
合に硬化する。
【0025】これらの組成物から得られる硬化シリコー
ンエラストマーはついで実質的に酸素を含まない雰囲気
中で後ベーキングされる。“実質的に酸素を含まない”
とはその雰囲気が一般に15%未満、好ましくは10%
未満の酸素含量であることを意味する。一実施態様によ
れば、硬化シリコーンエラストマーはHe、N2 、アル
ゴン、CO2 、CH4 及びそれらの混合物を含んでなる
不活性雰囲気中で後ベーキングされる。別法によれば、
硬化シリコーンエラストマーは真空系中で後ベーキング
される。硬化シリコーンエラストマーは300°ないし
450°Fの温度で0.3ないし5時間、好ましくは3
25°ないし425°Fの温度で0.5ないし4時間、
もっとも好ましくは400°Fで1時間後ベーキングさ
れる。
【0026】
【実施例の記載】本発明の種々の特徴を説明するために
つぎの実施例を示す。これらの実施例は実証の目的で示
すものであって何等本発明の範囲を限定するものではな
い。実施例1 試験片の調製 シリコーン液体射出成形(LIM)基剤組成物を表Iの
処方を用い、本発明の教示に従って調製した。
【0027】 表I 64.5部 粘度40,000cpsのビニル基末端ポリジメチルシロキサ ン重合体 25部 表面積325m2 /gのオクタメチルシクロテトラシロキサン 処理したヒュームドシリカ 1部 ビニルトリエトキシシロキサン 6部 ヘキサメチルジシラザン 6部 水 4部 粘度500cpsのビニル基末端ポリジメチル−メチルビニル 共重合体 4部 粘度500cpsのトリメチルシリル及びジメチルビニル末端 ポリジメチルシロキサン共重合体 2.5部 MQ樹脂 粘度40,000cpsのビニル基末端重合体、水及び
ヘキサメチルジシラザンを冷却したミキサー中で一緒に
混合した。この混合物に表面積325m2 /gのD4
理した充填剤をゆっくり添加しそしてそれが完全に混和
されるまで混合した。この混合物にビニルトリエトキシ
シランを添加しそしてよく混合した。このミキサーを密
封しそして70−80℃で1時間加熱した。このバッチ
を十分な真空下で140℃でストリッピング処理して充
填剤処理反応の副生物の全量を除去した。この混合物は
80℃でありそれに粘度500cpsの2種類のビニル
基含有共重合体を添加しそしてよく混和した。ついで
2.5部のMQ樹脂離型剤を添加した。このバッチを脱
気するために真空吸引した。
【0028】成分Aは白金として20−40ppmのP
tを得るに十分な量のカルステット(Karsted
t)白金オルガノシロキサン錯体を添加することによっ
て調製した。成分Bは約330ppmのHを含むSi−
H含有架橋剤(MH X y HH )及び約0.4部の
メチルブチンオールを添加しそして十分に分散するまで
混合することによって調製した。成分A100部及び成
分B100部を静的ミキサー中で空気を導入することな
しに混合することによってLIM組成物を調製した。こ
のA/B混合物をついで375°Fで3インチ×5イン
チ×0.070インチのシートに20秒成形した。成形
したシートは1.0ppb未満のDMNA含量であっ
た。
【0029】実施例2 空気中での後ベーキング シート#1を空気循環炉中で400°Fで1時間後ベー
キングしそして室温まで冷却した。この試料をPBOと
称した。シート#2はアルミニウム箔で包みそして同一
条件下で後ベーキングした。この試料をPBSと称し
た。結果を下記に示す。
【0030】 シート#1:PBO シート#2:PBS 400°F、1時間 400°F、1時間 標準処方(対照試験) 4.0ppbDMNA 42.8ppbDMNA 空気中で後ベーキング DMNA=ジメチルニトロソアミン 上記の結果は成形LIM組成物中にはニトロソアミンは
存在しないことを明らかに示している。ニトロソアミン
は空気中で400°Fで1時間後ベーキングした場合に
のみ生成した。生成したニトロソアミンは開放条件下で
後ベーキングした場合には揮発し、そして密閉条件下で
後ベーキングした場合にはトラップされた。
【0031】実施例3 ヘリウム雰囲気中での後ベーキング 実施例2に述べたと同一の成分A及びBを、400°F
での1時間の後ベーキングをヘリウム雰囲気の炉中で行
った以外は実施例2と同様に混合した。 PBO PBS 400°F、1時間 400°F、1時間 標準処方 <1.0ppbDMNA 2.9ppbDMNA* He雰囲気中で後ベーキング * 低い2.9ppbのDMNAはおそらくは密閉試料中に若干の空気がトラッ プされていた可能性があるためである。
【0032】これらの結果はヘリウム中の後ベーキング
はDMNAを本質的に排除することを示している。実施例4 窒素雰囲気中での後ベーキング 400°Fでの1時間の後ベーキングを窒素雰囲気の炉
中で行ったことを除いては、実施例2に述べたと同一の
成分A及びBを同様に混合した。
【0033】 PBO PBS 400°F、1時間 400°F,1時間 標準処方 <1ppbDMNA <1ppbDMNA 窒素雰囲気中で後ベーキング

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 つぎの工程: (a)(A)ビニル基含有オルガノポリシロキサン;
    (B)Si−H含有シロキサン又はSi−H含有シロキ
    サン油;(C)充填剤;及び(D)触媒量の触媒を混合
    し; (b)工程(a)の混合物を硬化し;そして (c)工程(b)の硬化された混合物を実質的に酸素を
    含まない雰囲気中で後ベーキングする;工程を含んでな
    るニトロソアミンを含有しないシリコーン物品の製造
    法。
  2. 【請求項2】 硬化された混合物を不活性雰囲気中で後
    ベーキングする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 不活性雰囲気がHe、N2 、アルゴン、
    CO2 、CH4 及びそれらの混合物を含んでなる請求項
    2記載の方法。
  4. 【請求項4】 硬化された混合物を真空系中で後ベーキ
    ングする請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 混合物を300°ないし450°Fの温
    度で0.3ないし5時間後ベーキングする請求項1記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 混合物を325°ないし425°Fの温
    度で0.5ないし4時間後ベーキングする請求項5記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 混合物を400°Fで1時間後ベーキン
    グする請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 混合物を加熱された金型中で硬化する請
    求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 工程(a)がさらに有効量の抑制剤を添
    加する工程を含んでなる請求項1記載の方法。
JP7220240A 1994-08-31 1995-08-29 ニトロソアミンを含有しないシリコーン物品の製造法 Withdrawn JPH08199068A (ja)

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