JPH08199066A - 防水剤組成物 - Google Patents
防水剤組成物Info
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- JPH08199066A JPH08199066A JP1114495A JP1114495A JPH08199066A JP H08199066 A JPH08199066 A JP H08199066A JP 1114495 A JP1114495 A JP 1114495A JP 1114495 A JP1114495 A JP 1114495A JP H08199066 A JPH08199066 A JP H08199066A
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- monovalent hydrocarbon
- anionic surfactant
- tetraalkoxysilane
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 保存安定性、浸透性、防水性に優れ且つ安全
で取扱が容易な水性の防水剤組成物で、コンクリート、
モルタル、ブロック、スレート、レンガ、タイル、瓦、
石材、石膏などの多孔性無機材料に塗布することにより
吸水防止性を付与できる防水性組成物。 【構成】 pHが 1.0〜7.0 で濃度が0.05〜5重量%のア
ニオン性界面活性剤水溶液に、オルガノシランとテトラ
アルコキシシランまたはその部分加水分解縮合物とのモ
ル比が20/80〜80/20の混合液を添加してなることを特
徴とする防水剤組成物。
で取扱が容易な水性の防水剤組成物で、コンクリート、
モルタル、ブロック、スレート、レンガ、タイル、瓦、
石材、石膏などの多孔性無機材料に塗布することにより
吸水防止性を付与できる防水性組成物。 【構成】 pHが 1.0〜7.0 で濃度が0.05〜5重量%のア
ニオン性界面活性剤水溶液に、オルガノシランとテトラ
アルコキシシランまたはその部分加水分解縮合物とのモ
ル比が20/80〜80/20の混合液を添加してなることを特
徴とする防水剤組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種無機材料に吸水防止
性を付与する防水剤組成物に関する。
性を付与する防水剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート、モルタル、ブロッ
ク、スレート、レンガ、タイル、瓦、石材、石膏などの
多孔性無機材料に吸水防止性を付与するために、エポキ
シ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、珪素化合物等を
用いた防水材料を多孔性無機材料に塗布、含浸させる方
法が知られているが、中でも特に珪素化合物を用いた防
水剤が防水性および耐久性に優れている。
ク、スレート、レンガ、タイル、瓦、石材、石膏などの
多孔性無機材料に吸水防止性を付与するために、エポキ
シ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、珪素化合物等を
用いた防水材料を多孔性無機材料に塗布、含浸させる方
法が知られているが、中でも特に珪素化合物を用いた防
水剤が防水性および耐久性に優れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】珪素化合物を用いた防
水剤としてはオルガノアルコキシシランを溶剤に溶解し
たものが知られているが、溶剤の使用は環境および安全
性の点で問題があり、水性タイプのものが望まれてい
る。水性タイプの珪素化合物を用いた防水剤としては、
例えばアルキルアルコキシシランを界面活性剤を用いて
乳化させたエマルジョン(特公平 3-13195号、特開平1-
292089号、特開平 3-88879号、特開平3-115485号、特開
平3-188086号、特開平3-232527号、特開平4-265284号、
特開平5-170574号等各公報、米国特許第5,091,002 号公
報参照)が示されているが、エマルジョンの安定性、多
孔性無機材料への浸透性が十分でなかったり、また材料
へ塗布した際、アルキルアルコキシシランの加水分解反
応が完全に進行せず、防水性が不足するという欠点があ
った。
水剤としてはオルガノアルコキシシランを溶剤に溶解し
たものが知られているが、溶剤の使用は環境および安全
性の点で問題があり、水性タイプのものが望まれてい
る。水性タイプの珪素化合物を用いた防水剤としては、
例えばアルキルアルコキシシランを界面活性剤を用いて
乳化させたエマルジョン(特公平 3-13195号、特開平1-
292089号、特開平 3-88879号、特開平3-115485号、特開
平3-188086号、特開平3-232527号、特開平4-265284号、
特開平5-170574号等各公報、米国特許第5,091,002 号公
報参照)が示されているが、エマルジョンの安定性、多
孔性無機材料への浸透性が十分でなかったり、また材料
へ塗布した際、アルキルアルコキシシランの加水分解反
応が完全に進行せず、防水性が不足するという欠点があ
った。
【0004】アルキルアルコキシシランと第4級アンモ
ニウム塩含有シラン又はシロキサンを界面活性剤を用い
て乳化させたエマルジョン(特公平 5-48787号、特開平
3-159975号、特開平4-164877号等各公報参照)が示され
ているが、第4級アンモニウム塩が親水性のため防水性
が十分でないという欠点があり、水溶性アルコキシシラ
ンとハイドロジェンシロキサンを界面活性剤を用いて乳
化させたエマルジョン(特開平4-285686号公報参照)が
示されているが、エマルジョンの安定性および浸透性が
十分でないという欠点がある。
ニウム塩含有シラン又はシロキサンを界面活性剤を用い
て乳化させたエマルジョン(特公平 5-48787号、特開平
3-159975号、特開平4-164877号等各公報参照)が示され
ているが、第4級アンモニウム塩が親水性のため防水性
が十分でないという欠点があり、水溶性アルコキシシラ
ンとハイドロジェンシロキサンを界面活性剤を用いて乳
化させたエマルジョン(特開平4-285686号公報参照)が
示されているが、エマルジョンの安定性および浸透性が
十分でないという欠点がある。
【0005】また、アルキルアルコキシシランとアミノ
変性アルコキシシランの混合物の水溶液(特開平4-2495
88号、特開平5-156164号公報参照)、アルキルアルコキ
シシランとポリエーテル基含有アルコキシシランの混合
物の水溶液(特開平5-221748号公報参照)が示されてい
るが、液の保存安定性が悪く、アミノ基又はポリエーテ
ル基が親水性のため防水性が十分でないという欠点があ
り、アルカリ金属オルガノシリコネートの水溶液(米国
特許第3,955,985 号、同 3,956,570号、特開平5-214251
号公報参照)が示されているが、水溶液のpHが高いため
取り扱いが容易でなく、材料に強塩基が残存するという
欠点がある。したがって保存安定性、浸透性、防水性に
優れ且つ安全で取扱が容易な水性の防水剤組成物で、コ
ンクリート、モルタル、ブロック、スレート、レンガ、
タイル、瓦、石材、石膏などの多孔性無機材料に塗布す
ることにより吸水防止性を付与できる防水性組成物が待
望されている。
変性アルコキシシランの混合物の水溶液(特開平4-2495
88号、特開平5-156164号公報参照)、アルキルアルコキ
シシランとポリエーテル基含有アルコキシシランの混合
物の水溶液(特開平5-221748号公報参照)が示されてい
るが、液の保存安定性が悪く、アミノ基又はポリエーテ
ル基が親水性のため防水性が十分でないという欠点があ
り、アルカリ金属オルガノシリコネートの水溶液(米国
特許第3,955,985 号、同 3,956,570号、特開平5-214251
号公報参照)が示されているが、水溶液のpHが高いため
取り扱いが容易でなく、材料に強塩基が残存するという
欠点がある。したがって保存安定性、浸透性、防水性に
優れ且つ安全で取扱が容易な水性の防水剤組成物で、コ
ンクリート、モルタル、ブロック、スレート、レンガ、
タイル、瓦、石材、石膏などの多孔性無機材料に塗布す
ることにより吸水防止性を付与できる防水性組成物が待
望されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこれら従来の防
水剤の問題点を解決するものである。即ち、pHが 1.0〜
7.0 で濃度が0.05〜5重量%のアニオン性界面活性剤水
溶液に、下記一般式(1)で示されるオルガノシランと
下記一般式(2)で示されるテトラアルコキシシランま
たはその部分加水分解縮合物とのモル比が20/80〜80/
20の混合液を添加してなることを特徴とする防水剤組成
物である。 R1 3SiOR2・・・(1) (R1は炭素原子数1〜20の1価炭化水素基から選択され
る1種あるいは2種以上の有機基、R2は水素原子または
炭素原子数1〜6の1価炭化水素基である。) Si(OR3)4・・・(2) (R3は炭素数1〜6の1価炭化水素基から選択される1
種あるいは2種以上の有機基である。)
水剤の問題点を解決するものである。即ち、pHが 1.0〜
7.0 で濃度が0.05〜5重量%のアニオン性界面活性剤水
溶液に、下記一般式(1)で示されるオルガノシランと
下記一般式(2)で示されるテトラアルコキシシランま
たはその部分加水分解縮合物とのモル比が20/80〜80/
20の混合液を添加してなることを特徴とする防水剤組成
物である。 R1 3SiOR2・・・(1) (R1は炭素原子数1〜20の1価炭化水素基から選択され
る1種あるいは2種以上の有機基、R2は水素原子または
炭素原子数1〜6の1価炭化水素基である。) Si(OR3)4・・・(2) (R3は炭素数1〜6の1価炭化水素基から選択される1
種あるいは2種以上の有機基である。)
【0007】以下にこれを詳しく説明する。本発明の防
水剤組成物は一般式(1)で示されるオルガノシランと
一般式(2)で示されるテトラアルコキシシランまたは
その部分加水分解縮合物の混合物が水中に均一に分散し
た状態になっている。
水剤組成物は一般式(1)で示されるオルガノシランと
一般式(2)で示されるテトラアルコキシシランまたは
その部分加水分解縮合物の混合物が水中に均一に分散し
た状態になっている。
【0008】本発明に使用するアニオン性界面活性剤
は、アルキル硫酸、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼン
スルホン酸、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレ
フィンスルホン酸、α−オレフィンスルホン酸塩、アル
キルジフェニルエーテルジスルホン酸、アルキルジフェ
ニルエーテルジスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク
酸、ジアルキルスルホコハク酸塩、アシルメチルタウリ
ン酸、アシルメチルタウリン酸塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル硫酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル硫酸塩などから選択され、これらは単独で使用して
もよいし、2種以上のものを混合使用してもよいが、好
ましいものは、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫
酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩である。
は、アルキル硫酸、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼン
スルホン酸、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレ
フィンスルホン酸、α−オレフィンスルホン酸塩、アル
キルジフェニルエーテルジスルホン酸、アルキルジフェ
ニルエーテルジスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク
酸、ジアルキルスルホコハク酸塩、アシルメチルタウリ
ン酸、アシルメチルタウリン酸塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル硫酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル硫酸塩などから選択され、これらは単独で使用して
もよいし、2種以上のものを混合使用してもよいが、好
ましいものは、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫
酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩である。
【0009】アニオン性界面活性剤を水に溶解させ、ア
ニオン性界面活性剤の水溶液とするが、アニオン性界面
活性剤の濃度は0.05重量%未満では均一な分散液が得ら
れなかったり、経時で分離したりするし、5重量%を超
えると防水性が低下するため、0.05〜5重量%の範囲が
よく、好ましくは 0.1〜 1重量%である。アニオン性界
面活性剤水溶液のpHは 1.0〜 7.0がよく、好ましくは
1.5〜 4.0である。pHが7.0 を超えると均一な組成物が
得られなかったり、組成物がゲル化したりするし、pHが
1.0 未満では組成物のゲル化が起こるためである。又ア
ニオン性界面活性剤が酸性を示すものであればそのまま
でもよいが、高pH値の場合はさらに塩酸、硫酸、リン酸
等の無機酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、マロン酸、マ
レイン酸、サリチル酸等の有機酸を添加してpH値の調整
をしても良い。
ニオン性界面活性剤の水溶液とするが、アニオン性界面
活性剤の濃度は0.05重量%未満では均一な分散液が得ら
れなかったり、経時で分離したりするし、5重量%を超
えると防水性が低下するため、0.05〜5重量%の範囲が
よく、好ましくは 0.1〜 1重量%である。アニオン性界
面活性剤水溶液のpHは 1.0〜 7.0がよく、好ましくは
1.5〜 4.0である。pHが7.0 を超えると均一な組成物が
得られなかったり、組成物がゲル化したりするし、pHが
1.0 未満では組成物のゲル化が起こるためである。又ア
ニオン性界面活性剤が酸性を示すものであればそのまま
でもよいが、高pH値の場合はさらに塩酸、硫酸、リン酸
等の無機酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、マロン酸、マ
レイン酸、サリチル酸等の有機酸を添加してpH値の調整
をしても良い。
【0010】本発明で使用されるオルガノシランは一般
式 R1 3SiOR2・・・(1) で示される。R1としてメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、
オクチル基、ノニル基、ドデシル基、テトラデシル基、
ヘキサデシル基、オクタデシル基等のアルキル基;ビニ
ル基、アリル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル
基等のアリール基;シクロヘキシル基等のシクロアルキ
ル基;3,3,3−トリフロロプロピル基、3,3,
4,4,5,5,6,6,6−ノナフロロヘキシル基、
3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,
9,9,10,10,10−ヘプタデカフロロデシル基などの
ハロゲノアルキル基などが例示される。R2としては水素
原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基等のアルキル基が例示され、特に
は水素原子、メチル基が好ましい。
式 R1 3SiOR2・・・(1) で示される。R1としてメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、
オクチル基、ノニル基、ドデシル基、テトラデシル基、
ヘキサデシル基、オクタデシル基等のアルキル基;ビニ
ル基、アリル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル
基等のアリール基;シクロヘキシル基等のシクロアルキ
ル基;3,3,3−トリフロロプロピル基、3,3,
4,4,5,5,6,6,6−ノナフロロヘキシル基、
3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,
9,9,10,10,10−ヘプタデカフロロデシル基などの
ハロゲノアルキル基などが例示される。R2としては水素
原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基等のアルキル基が例示され、特に
は水素原子、メチル基が好ましい。
【0011】本発明で使用されるテトラアルコキシシラ
ンは一般式 Si(OR3)4・・・(2) で示され、R3としてはメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等のアルキル基
が例示され、特にはメチル基、エチル基が好ましい。テ
トラアルコキシシランの代りにテトラアルコキシシラン
の部分加水分解縮合物を使用してもよい。本発明におい
てはオルガノシランとテトラアルコキシシランまたはそ
の部分加水分解縮合物の混合液をアニオン性界面活性剤
水溶液に添加するが、オルガノシランとテトラアルコキ
シシランまたはその部分加水分解縮合物とのモル比は、
20/80よりオルガノシランの比率が低くなると、組成物
が経時でゲル化するし、80/20よりオルガノシランの比
率が高くなると防水性が低下するので、20/80〜80/20
の範囲がよく、好ましくは30/70〜70/30、より好まし
くは40/60〜60/40である。
ンは一般式 Si(OR3)4・・・(2) で示され、R3としてはメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等のアルキル基
が例示され、特にはメチル基、エチル基が好ましい。テ
トラアルコキシシランの代りにテトラアルコキシシラン
の部分加水分解縮合物を使用してもよい。本発明におい
てはオルガノシランとテトラアルコキシシランまたはそ
の部分加水分解縮合物の混合液をアニオン性界面活性剤
水溶液に添加するが、オルガノシランとテトラアルコキ
シシランまたはその部分加水分解縮合物とのモル比は、
20/80よりオルガノシランの比率が低くなると、組成物
が経時でゲル化するし、80/20よりオルガノシランの比
率が高くなると防水性が低下するので、20/80〜80/20
の範囲がよく、好ましくは30/70〜70/30、より好まし
くは40/60〜60/40である。
【0012】このシラン混合物にメチルトリメトキシシ
ラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキ
シシラン、メチルトリブトキシシラン、エチルトリメト
キシシラン、プロピルトリメトキシシラン、ブチルトリ
メトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシ
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3,
3,3−トリフロロプロピルトリメトキシシラン、3,
3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフロロヘキシル
トリメトキシシラン、3,3,4,4,5,5,6,
6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカ
フロロデシルトリメトキシシラン等のオルガノトリアル
コキシシラン;ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジ
エトキシシラン、ジメチルジプロポキシシラン、ジメチ
ルジブトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエ
チルジエトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ
−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルメチルジメトキシシラン、メチルビニル
ジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、γ−
メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3,
3,3−トリフロロプロピルメチルジメトキシシラン、
3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフロロヘキ
シルメチルジメトキシシラン、3,3,4,4,5,
5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘ
プタデカフロロデシルメチルジメトキシシラン等のジオ
ルガノジアルコキシシランを少量配合することは任意で
ある。
ラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキ
シシラン、メチルトリブトキシシラン、エチルトリメト
キシシラン、プロピルトリメトキシシラン、ブチルトリ
メトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシ
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3,
3,3−トリフロロプロピルトリメトキシシラン、3,
3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフロロヘキシル
トリメトキシシラン、3,3,4,4,5,5,6,
6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカ
フロロデシルトリメトキシシラン等のオルガノトリアル
コキシシラン;ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジ
エトキシシラン、ジメチルジプロポキシシラン、ジメチ
ルジブトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエ
チルジエトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ
−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルメチルジメトキシシラン、メチルビニル
ジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、γ−
メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3,
3,3−トリフロロプロピルメチルジメトキシシラン、
3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフロロヘキ
シルメチルジメトキシシラン、3,3,4,4,5,
5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘ
プタデカフロロデシルメチルジメトキシシラン等のジオ
ルガノジアルコキシシランを少量配合することは任意で
ある。
【0013】本発明の組成物は、アニオン性界面活性剤
水溶液に撹拌しつつオルガノシランとテトラアルコキシ
シランまたはその部分加水分解縮合物の混合液を添加す
ることにより製造されるが、混合温度は0〜50℃がよ
く、好ましくは0〜30℃、より好ましくは0〜10℃であ
る。シラン混合液の添加は徐々に行うことが好ましい。
シラン混合液の添加量は、アニオン性界面活性剤水溶液
100重量部に対し 1重量部より少ないと防水性が十分と
ならないし、40重量部より多いと組成物がゲル化した
り、凝集物が生成したりするため、アニオン性界面活性
剤水溶液 100重量部に対し、 1〜40重量部の範囲とする
ことがよく、好ましくは10〜30重量部である。
水溶液に撹拌しつつオルガノシランとテトラアルコキシ
シランまたはその部分加水分解縮合物の混合液を添加す
ることにより製造されるが、混合温度は0〜50℃がよ
く、好ましくは0〜30℃、より好ましくは0〜10℃であ
る。シラン混合液の添加は徐々に行うことが好ましい。
シラン混合液の添加量は、アニオン性界面活性剤水溶液
100重量部に対し 1重量部より少ないと防水性が十分と
ならないし、40重量部より多いと組成物がゲル化した
り、凝集物が生成したりするため、アニオン性界面活性
剤水溶液 100重量部に対し、 1〜40重量部の範囲とする
ことがよく、好ましくは10〜30重量部である。
【0014】本発明の組成物の無機材料への浸透性を向
上させるために、アニオン性以外の界面活性剤、有機溶
剤等を少量添加することは任意である。また必要ならば
少量のアルカリ物質で中和してもよい。又本発明の組成
物に防藻剤、防黴剤を添加してもよい。
上させるために、アニオン性以外の界面活性剤、有機溶
剤等を少量添加することは任意である。また必要ならば
少量のアルカリ物質で中和してもよい。又本発明の組成
物に防藻剤、防黴剤を添加してもよい。
【0015】
(実施例1)1リットルのガラスフラスコに水423.0gと
ポリオキシエチレン(EO数=3)ラウリルエーテル硫
酸2.0gを仕込み均一に溶解させた。この水溶液のpHは
2.1であった。水溶液を5〜10℃に保持し、撹拌しなが
ら、トリメチルシラノール 27.9gとテトラメトキシシラ
ン 47.1gの混合物〔トリメチルシラノール/テトラメト
キシシラン(モル比)=50/50〕を5時間かけて滴下
し、更に5〜10℃で4時間撹拌を続け、均一に粒子が分
散した半透明の組成物を得た。この組成物の粒子の平均
粒径をコールターN4型(コールターエレクトロニクス
社製)を用いて測定したところ、30nmであった。この組
成物を25℃および45℃で1ヶ月保存した後でも分離及び
ゲルの生成は認められなかった。後述する方法で吸水防
止性能を評価し表3および表4に示した結果を得た。
ポリオキシエチレン(EO数=3)ラウリルエーテル硫
酸2.0gを仕込み均一に溶解させた。この水溶液のpHは
2.1であった。水溶液を5〜10℃に保持し、撹拌しなが
ら、トリメチルシラノール 27.9gとテトラメトキシシラ
ン 47.1gの混合物〔トリメチルシラノール/テトラメト
キシシラン(モル比)=50/50〕を5時間かけて滴下
し、更に5〜10℃で4時間撹拌を続け、均一に粒子が分
散した半透明の組成物を得た。この組成物の粒子の平均
粒径をコールターN4型(コールターエレクトロニクス
社製)を用いて測定したところ、30nmであった。この組
成物を25℃および45℃で1ヶ月保存した後でも分離及び
ゲルの生成は認められなかった。後述する方法で吸水防
止性能を評価し表3および表4に示した結果を得た。
【0016】(実施例2〜10)表1に示すような組成に
したほかは実施例1と同様の操作により均一に粒子が分
散した半透明の組成物を得た。これらの組成物の粒子の
平均粒径は実施例1と同様の方法により測定した。これ
らの組成物を25℃および45℃で1ヶ月間保存したところ
分離及びゲルの生成は認められなかった。又実施例1と
同様な方法で吸水防止性能を評価し表3および表4に示
した結果を得た。
したほかは実施例1と同様の操作により均一に粒子が分
散した半透明の組成物を得た。これらの組成物の粒子の
平均粒径は実施例1と同様の方法により測定した。これ
らの組成物を25℃および45℃で1ヶ月間保存したところ
分離及びゲルの生成は認められなかった。又実施例1と
同様な方法で吸水防止性能を評価し表3および表4に示
した結果を得た。
【0017】(比較例1)表2に示すような組成にした
ほかは実施例1と同様にして均一に粒子が分散した半透
明の組成物を得た。この組成物の粒子の平均粒径を実施
例1と同様の方法により測定したが液の透明性が高すぎ
るため測定不可能であった。組成物を25℃および45℃で
保存したところ9日経過後にゲル化した。
ほかは実施例1と同様にして均一に粒子が分散した半透
明の組成物を得た。この組成物の粒子の平均粒径を実施
例1と同様の方法により測定したが液の透明性が高すぎ
るため測定不可能であった。組成物を25℃および45℃で
保存したところ9日経過後にゲル化した。
【0018】(比較例2〜3)表2に示すような組成に
したほかは実施例1と同様にして均一に粒子が分散した
半透明の組成物を得た。この組成物の粒子の平均粒径を
実施例1と同様の方法により測定したところ、比較例2
は測定できたが、比較例3は液の透明性が高すぎるため
測定不可能であった。組成物を25℃および45℃で保存し
たところ、1ヶ月経過後でも分離及びゲルの生成は認め
られなかった。実施例1と同様な方法で吸水防止性能を
評価し表3および表4に示した結果を得た。
したほかは実施例1と同様にして均一に粒子が分散した
半透明の組成物を得た。この組成物の粒子の平均粒径を
実施例1と同様の方法により測定したところ、比較例2
は測定できたが、比較例3は液の透明性が高すぎるため
測定不可能であった。組成物を25℃および45℃で保存し
たところ、1ヶ月経過後でも分離及びゲルの生成は認め
られなかった。実施例1と同様な方法で吸水防止性能を
評価し表3および表4に示した結果を得た。
【0019】(比較例4)1リットルのガラスフラスコ
に水418.7gと1N塩酸水溶液4.3gとポリオキシエチレン
ラウリルエーテル2.0gを仕込み均一に溶解させた。この
水溶液はpH 1.6であった。水溶液を5〜10℃に保持し、
撹拌しながら、トリメチルシラノール 27.9gとテトラメ
トキシシラン 47.1gの混合物〔トリメチルシラノール/
テトラメトキシシラン(モル比)=50/50〕を5時間か
けて滴下したが、均一な組成物を得ることはできなかっ
た。
に水418.7gと1N塩酸水溶液4.3gとポリオキシエチレン
ラウリルエーテル2.0gを仕込み均一に溶解させた。この
水溶液はpH 1.6であった。水溶液を5〜10℃に保持し、
撹拌しながら、トリメチルシラノール 27.9gとテトラメ
トキシシラン 47.1gの混合物〔トリメチルシラノール/
テトラメトキシシラン(モル比)=50/50〕を5時間か
けて滴下したが、均一な組成物を得ることはできなかっ
た。
【0020】実施例1〜10、 比較例1〜3の組成物につ
いて、以下の方法により接触角及び吸水率を測定し吸水
防止性能を評価した。 (接触角)スライドガラスに組成物を塗布し、25℃で1
日乾燥させた後、水の接触角を測定し結果を表3に示し
た。接触角の測定は、FACE自動接触角計CA−Z型
〔協和界面科学(株)製〕を用いて行った。 (吸水率)4cm×4cm×2.5cm の耐火レンガを実施例お
よび比較例で得られた組成物液に5分間浸漬し、25℃、
50%RHの雰囲気下に7日間放置した後、水道水中に7日
間浸漬させ、次の式により吸水率を算出した。 結果を表4に示した。
いて、以下の方法により接触角及び吸水率を測定し吸水
防止性能を評価した。 (接触角)スライドガラスに組成物を塗布し、25℃で1
日乾燥させた後、水の接触角を測定し結果を表3に示し
た。接触角の測定は、FACE自動接触角計CA−Z型
〔協和界面科学(株)製〕を用いて行った。 (吸水率)4cm×4cm×2.5cm の耐火レンガを実施例お
よび比較例で得られた組成物液に5分間浸漬し、25℃、
50%RHの雰囲気下に7日間放置した後、水道水中に7日
間浸漬させ、次の式により吸水率を算出した。 結果を表4に示した。
【0021】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】 以上の結果から明らかなように本発明の組成物は保存安
定性および防水性能にすぐれたものであった。
定性および防水性能にすぐれたものであった。
【0022】
【発明の効果】保存安定性、浸透性、防水性に優れ、且
つ安全で取扱が容易な水性の防水剤組成物であり、コン
クリート、モルタル、ブロック、スレート、レンガ、タ
イル、瓦、石材、石膏などの多孔性無機材料に塗布する
ことにより吸水防止性を付与できる防水性組成物を与え
る。
つ安全で取扱が容易な水性の防水剤組成物であり、コン
クリート、モルタル、ブロック、スレート、レンガ、タ
イル、瓦、石材、石膏などの多孔性無機材料に塗布する
ことにより吸水防止性を付与できる防水性組成物を与え
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 pHが 1.0〜7.0 で濃度が0.05〜5重量%
のアニオン性界面活性剤水溶液に、下記一般式(1)で
示されるオルガノシランと下記一般式(2)で示される
テトラアルコキシシランまたはその部分加水分解縮合物
とのモル比が20/80〜80/20の混合液を添加してなるこ
とを特徴とする防水剤組成物。 R1 3SiOR2・・・(1) (R1は炭素原子数1〜20の1価炭化水素基から選択され
る1種あるいは2種以上の有機基、R2は水素原子または
炭素原子数1〜6の1価炭化水素基である。) Si(OR3)4・・・(2) (R3は炭素数1〜6の1価炭化水素基から選択される1
種あるいは2種以上の有機基である。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1114495A JPH08199066A (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 防水剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1114495A JPH08199066A (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 防水剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08199066A true JPH08199066A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=11769835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1114495A Pending JPH08199066A (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 防水剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08199066A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6887527B2 (en) | 2002-09-26 | 2005-05-03 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Preparation of modified wood |
JP2008280468A (ja) * | 2007-05-12 | 2008-11-20 | Konishi Co Ltd | 珪素質無機多孔体に適用するための含浸シーラー剤 |
US10829505B2 (en) | 2016-04-20 | 2020-11-10 | Dow Silicones Corporation | Lithium alkylsiliconate composition, coating, and method of making same |
-
1995
- 1995-01-27 JP JP1114495A patent/JPH08199066A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6887527B2 (en) | 2002-09-26 | 2005-05-03 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Preparation of modified wood |
JP2008280468A (ja) * | 2007-05-12 | 2008-11-20 | Konishi Co Ltd | 珪素質無機多孔体に適用するための含浸シーラー剤 |
US10829505B2 (en) | 2016-04-20 | 2020-11-10 | Dow Silicones Corporation | Lithium alkylsiliconate composition, coating, and method of making same |
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