JP3466109B2 - 浸透性吸水防止材含有組成物 - Google Patents

浸透性吸水防止材含有組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート、セ
メントモルタル、セメント系二次製品等のセメント系基
材を保護するために使用する水性の浸透性吸水防止材含
有組成物に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、建築物や土木構造物等の躯体として
用いられているコンクリート、セメントモルタル、セメ
ント系二次製品等のセメント系基材に、吸水防止性を付
与し、耐久性を向上させる方法として、シラン系化合物
を主成分とする溶剤系の浸透性吸水防止材を塗付する方
法が広く用いられている。
【0003】浸透性吸水防止材は、コンクリート、セメ
ントモルタル、セメント系二次製品等のセメント系基材
の中に深く浸透して撥水層を形成し、外部からの水や炭
酸ガス等の浸入を遮断することで基材の中性化による強
度低下を防止し、さらに駆体内部に存在する鉄骨あるい
は鉄筋の腐食を抑制する効果を発揮する。また、基材内
部のカルシウム成分の移行による基材表層でのエフロレ
ッセンス発生を防止することもできる。このような浸透
性吸水防止材を基材に塗付した後、塗膜形成性を有する
溶剤系樹脂塗料を塗付することで、さらに耐久性を向上
させることも行われている。
【0004】しかし近年、周辺環境や作業衛生への配慮
から、このような材料においても水性化の要望が高まり
つつあり、水性の浸透性吸水防止材が種々提案されてい
る。さらには、工程短縮化を図ることを目的として、吸
水防止性と皮膜形成性の両方を有する水性系の組成物が
提案されている。このような水性系の組成物としては、
特開平05−97542号公報、特開平05−2872
34号公報、特開平06−256072号公報、特開平
10−236889号公報における発明が挙げられる。
このような組成物はいずれも、造膜性を有する水性バイ
ンダー成分と、浸透性を有するシラン成分を含有するも
のである。
【0005】前記公報に記載されているような組成物を
セメント系基材表面に塗付すると、基材表面での塗膜形
成とともに、シラン成分が基材内部に入り込むことで、
耐久性、美装性、防蝕性等を同時に付与できるとされて
いる。
【0006】本発明者らは、前記公報に記載されている
ような組成物について、浸透性の効果の確認を試みた。
その結果、組成物作製後、短期間(数日以内)に使用す
れば、高い浸透性を示すものもあった。しかしながら、
いずれの組成物も、貯蔵期間が長期化するとともに、浸
透性が低下していき、失効してしまうという現象が認め
られた。この現象の要因について検討を行ったところ、
経時的にシラン成分の反応が進んで高分子化し、その結
果浸透性が低下してしまうことが判明した。
【0007】通常、塗料組成物は製造後、数日〜数ヶ月
貯蔵された後に使用されるものであり、このような短期
間で効果が失われる組成物では、実用化は極めて困難で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決しようとする課題は、貯蔵安定性が良好で、長期保
存後に塗装した場合でも浸透性が低下することなく、基
材内部での撥水層形成と、基材表面での皮膜形成とを同
時に行うことができる吸水防止性組成物を得ることであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、アクリル系合成樹脂エマルション、シラン系浸
透性吸水防止材を含有する組成物においては、該アクリ
ル系合成樹脂エマルションに含まれるカルボン酸が、シ
ラン系浸透性吸水防止材の反応性や安定性に大きく寄与
することを突き止めた。これに基づき、アクリル系合成
樹脂エマルションのカルボン酸含有単量体を特定量とす
ること、さらには親水性の有機溶剤を特定量含有させる
ことによって、このような課題がすべて解決できること
を見出し、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明の浸透性吸水防止材含有
組成物は、以下の特徴を有するものである。 1.(A)アクリル系合成樹脂エマルションを固形分換
算で100重量部に対し、(B)浸透性吸水防止材とし
て界面活性剤で水性エマルション化した加水分解性シラ
ン化合物を固形分換算で30〜400重量部含有し、か
つ(A)アクリル系合成樹脂エマルションにおいて、カ
ルボン酸含有単量体を単量体総重量に対して2.0%以
、及び(C)水に対する溶解度20wt%以上の有機
溶剤を5〜50重量部含有することを特徴とする浸透性
吸水防止材含有組成物。 2.前記(C)有機溶剤の含有量が、10〜30重量部
である1.に記載の浸透性吸水防止材含有組成物。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態に
基づき詳細に説明する。
【0012】本発明の浸透性吸水防止材含有組成物は、
(A)アクリル系合成樹脂エマルション(以下、(A)
成分という)、及び(B)浸透性吸水防止材として界面
活性剤で水性エマルション化した加水分解性シラン化合
(以下、シラン系浸透性吸収防止材ないし(B)成分
という。)、及び(C)水に対する溶解度20wt%以
上の有機溶剤を含有するものである。
【0013】本発明の浸透性吸水防止材含有組成物をセ
メント系基材表面に適用する際、(A)成分は基材表面
に皮膜を形成する役割を有し、防水性、耐候性、耐久性
等を向上させる効果を発揮する。
【0014】本発明組成物においては、(A)成分のカ
ルボン酸含有単量体の重量比率を単量体総重量に対して
2.0%以下、好ましくは1.0%以下、さらに好まし
くは0.8%以下とすることにより、貯蔵安定性が良好
となり、長期保存後に塗装した場合でも浸透性が低下す
ることはない。これは、(A)成分のカルボン酸を特定
量以下とすることにより、(B)成分に含まれるシラン
化合物の反応性が抑制されるためである。
【0015】(A)アクリル系合成樹脂エマルションと
しては、アクリル系単量体、カルボン酸含有単量体、お
よび必要に応じて、これらの単量体と共重合可能な他の
単量体とをラジカル共重合することにより得られるもの
が使用できる。
【0016】アクリル系単量体は、特に限定されない
が、例えば、メチル(メタ)アクリレート(メチルアク
リレートまたはメチルメタアクリレートのいずれかであ
ることを示す。以下において同じ。)、エチル(メタ)
アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−
ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
トなどのアルキル基含有(メタ)アクリル系単量体;2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどの水酸基
含有(メタ)アクリル系単量体;ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリレートなどのアミノ基含有(メタ)アクリル
系単量体;(メタ)アクリルアミド、エチル(メタ)ア
クリルアミドなどのアミド含有(メタ)アクリル系単量
体;アクリロニトリルなどのニトリル基含有(メタ)ア
クリル系単量体;グリシジル(メタ)アクリレートなど
のエポキシ基含有(メタ)アクリル系単量体等を例示で
きる。
【0017】カルボン酸含有単量体としては、(メタ)
アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、クロトン酸、フ
マル酸、シトラコン酸、無水マレイン酸、無水フマル酸
などを例示できる。
【0018】アクリル系単量体やカルボン酸含有単量体
と共重合可能な他の単量体としては、スチレン、メチル
スチレン、クロロスチレン、ビニルトルエンなどの芳香
族炭化水素系ビニル単量体;塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、クロロプレンなどの塩素含有単量体;ヒドロキシエ
チルビニルエーテル、ヒドロキシプロピルビニルエーテ
ルなどの水酸基含有アルキルビニルエーテル;エチレン
グリコールモノアリルエーテル、プロピレングリコール
モノアリルエーテルジエチレングリコールモノアリルエ
ーテルなどのアルキレングリコールモノアリルエーテ
ル;エチレン、プロピレン、イソブチレンなどのα−オ
レフィン;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニ
ル、ピバリン酸ビニルなどのビニルエステル;メチルビ
ニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエ
ーテル、シクロヘキシルビニルエーテルなどのビニルエ
ーテル;エチルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル
などのアリルエーテル;γ−(メタ)アクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプ
ロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシ
プロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリ
ロキシプロピルメチルジエトキシシランなどの加水分解
性シリル基含有ビニル系単量体;フッ化ビニリデン、ト
リフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、ペンタ
フルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレンなどのフ
ルオロオレフィン;トリフルオロエチル(メタ)アクリ
レート、ペンタフルオロプロピル(メタ)アクリレー
ト、パーフルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレート
などのフッ素含有(メタ)アクリレート等を例示でき
る。
【0019】本発明組成物における(B)シラン系浸透
性吸水防止材は、セメント系基材に浸透して撥水層を形
成し、吸水防止性、中性化防止性、腐食防止性、エフロ
レッセンス発生防止性等の効果を発揮する成分である。
本発明では、(B)成分に含まれるシラン化合物の反応
性が抑制されるために、長期保存後に塗装を行った際で
も、このような効果は十分に発揮される。
【0020】(B)成分としては、加水分解性シラン化
合物を各種界面活性剤で水性エマルション化したものが
挙げられる。
【0021】加水分解性シラン化合物としては、例え
ば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキ
シシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエト
キシシラン、エチルトリプロポキシシラン、エチルトリ
ブトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピ
ルトリエトキシシラン、プロピルトリプロポキシシラ
ン、プロピルトリブトキシシラン、ブチルトリメトキシ
ラン、ブチルトリエトキシシラン、ブチルトリプロポキ
シシラン、ブチルトリブトキシシラン、ジメチルジメト
キシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジプ
ロポキシシラン、ジメチルジブトキシシラン、ジエチル
ジメチルシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチル
ジプロポキシシラン、ジエチルジブトキシシラン、ヘキ
シルトリメトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラ
ン、ヘキシルトリプロポキシシラン、オクチルトリメト
キシシラン、オクチルトリエトキシシラン、オクチルト
リプロポキシシラン、デシルトリメトキシシラン、ドデ
シルトリメトキシシラン、オクタデシルトリメトキシシ
ラン、フェニルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキ
シシランなどが挙げられる。これらは単独もしくは複数
の種類を混合して使用することができる。
【0022】このような加水分解性シラン化合物を水性
エマルション化するための界面活性剤としては、ノニオ
ン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界
面活性剤、両性界面活性剤から選ばれる1種、または2
種以上を適宜使用することが可能である。このうち、ノ
ニオン性界面活性剤を用いると、加水分解性シラン化合
物の反応性が抑制され、十分な貯蔵安定性を確保するこ
とができ、好ましい。ノニオン性界面活性剤としては、
例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルアミノエーテル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステル等があげられる。
【0023】本発明組成物において、(B)成分の重量
比は、(A)成分の固形分100重量部に対し、30〜
400重量部(好ましくは120〜200重量部)とす
る。(B)成分が30重量部より少ない場合は、撥水層
が十分に形成されず、吸水防止性、中性化防止性、腐食
防止性、エフロレッセンス発生防止性等が低下する。4
00重量部より多い場合は、皮膜形成性が低下する。
【0024】本発明組成物においては、(C)水に対す
る溶解度20wt%以上の有機溶剤(以下、(C)成分
という)を含有させることにより、さらに貯蔵安定性を
高めることができる。これは、このような有機溶剤を含
有させると、(A)成分に含まれるカルボン酸の解離を
抑制する作用がはたらき、(B)成分に含まれるシラン
化合物の反応性がより抑制されるためと考えられる。
【0025】また、(C)成分を含有させることによ
り、セメント系基材への浸透性を高める効果も高めるこ
とができる。
【0026】このような(C)成分としては、例えば、
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプ
ロピルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエー
テル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテルアセテート、トリエチレングリコール、トリ
エチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノエチルエーテル、テトラエチレングリコ
ール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノメチルエーテル、1−3ブタンジオール、
1−5ペンタンジオール、ジアセトンアルコール、Nメ
チルピロリドン等が挙げられる。
【0027】本発明組成物において、(C)成分の重量
比は、(A)成分の固形分100重量部に対し、5〜5
0重量部(好ましくは10〜30重量部)とする。この
範囲において本発明組成物の貯蔵安定性を高めることが
できる。
【0028】本発明組成物におけるpHは6.0〜9.
0(さらには7.0〜8.5)とすることが、貯蔵安定
性向上の点から好ましい。pHが9.0より大きい場合
は、貯蔵安定性が低下するおそれがある。6.0より小
さい場合は、機械攪拌安定性を確保できないおそれがあ
る。
【0029】この他、本発明の浸透性吸水防止材組成物
には、本発明の効果を阻害しない範囲で、必要に応じて
通常塗料に用いられる無機系着色顔料、有機系着色顔
料、造膜助剤、体質顔料、防腐剤、防黴剤、消泡剤、レ
ベリング剤、顔料分散剤、沈降防止剤、たれ防止剤、p
H緩衝剤、艶消し剤などの添加剤を単独あるいは併用し
て配合することができる。
【0030】本発明の浸透性吸水防止材含有組成物をセ
メント系基材に塗付することにより、吸水防止性、耐久
性等を有する浸透性吸水防止層を形成することが可能で
あるが、さらに上塗材を積層することで、耐水性、耐候
性、耐汚染性等を一段と向上させることができる。
【0031】本発明の浸透性吸水防止材含有組成物を塗
装する際の施工手段としては特に限定されず、刷毛塗
り、スプレー塗装、ローラー塗装、ロールコーター、フ
ローコーター等、公知の塗装方法を用いることができ
る。浸透性吸水防止材含有組成物の塗付量は、塗装する
材料や基材の種類等により適宜設定すればよいが、通
常、アクリル系合成樹脂エマルションとシラン系浸透性
吸水防止材の合計固形分で、25g/m〜250g/
程度の塗付量にて塗装を行う。このような塗付量で
塗装することにより、十分な吸水防止性や耐久性等を有
する吸水防止層を得ることができる。
【0032】また、セメント系基材が元来有する質感を
維持しようとする場合は、クリヤー性を有する浸透性吸
水防止材含有組成物を塗装すればよい。
【0033】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特
徴をより明確にする。
【0034】表1及び表2に示すアクリル系樹脂エマル
ション、シラン系浸透性吸防止材、有機溶剤を用い、
表3に示す配合にて浸透性吸水防止材含有組成物を作製
し、試験を行った。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】(試験方法) (1)浸透深さ 作製した浸透性吸水防止材含有組成物を、それぞれ室温
1日間、室温30日間、50℃30日間貯蔵したものに
ついて、標準モルタル(寸法:75×75×20mm)
上面に塗付量200g/mで塗装し、室温にて7日間
養生した。その後、試験体を割裂し、浸透深さを測定し
た。 (2)耐エフロレッセンス性 セメント、5号珪砂、酸化鉄顔料を1:3:0.01の
比率にて混合した粉粒体と水を用いて、モルタル(寸
法:75×75×20mm)を作製した。次に、各浸透
性吸水防止材含有組成物を、それぞれ室温1日間、室温
30日間、50℃30日間貯蔵したものを、作製したモ
ルタル上面に塗付量300g/mで塗装し、側面を無
溶剤2液エポキシ樹脂によりシールを行ったものを試験
体とした。室温にて3日間養生した後、試験体を水に半
没させ、2週間放置後のエフロレッセンス発生状態を目
視にて評価した。評価は以下の通りとした。 ○:ほとんどエフロレッセンスが発生しない △:一部エフロレッセンスが発生 ×:著しくエフロレッセンスが発生
【0039】試験結果を表4に示す。 (実施例1〜) 本発明の浸透性吸水防止材含有組成物であり、長期貯蔵
後であっても高い浸透性、耐エフロレッセンス性を示し
た。特に、親水性有機溶剤を含有した実施例2〜5で
は、浸透性の低下はほとんど認められなかった。
【0040】(比較例1〜3)初期の浸透性は高かった
が、長期貯蔵後では明らかに浸透性が低下し、耐エフロ
レッセンス性も低下した。
【0041】
【表4】
【0042】
【発明の効果】本発明の浸透性吸水防止材含有組成物
は、貯蔵安定性が良好で、長期保存後に塗装した場合で
も浸透性が低下することなく、基材内部での撥水層形成
と、基材表面での皮膜形成とを同時に行うことができ
る。さらに特定の有機溶剤を含有させることにより、よ
り貯蔵安定性を高めることができるとともに、セメント
系基材への浸透性を高めることもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04B 1/66 E04B 1/66 A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 1/00 - 10/00 C09D 101/00 - 201/00 C08G 77/00 - 77/62

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)アクリル系合成樹脂エマルション
    を固形分換算で100重量部に対し、(B)浸透性吸水
    防止材として界面活性剤で水性エマルション化した加水
    分解性シラン化合物を固形分換算で30〜400重量部
    含有し、かつ(A)アクリル系合成樹脂エマルションに
    おいて、カルボン酸含有単量体を単量体総重量に対して
    2.0%以下、及び(C)水に対する溶解度20wt%
    以上の有機溶剤を5〜50重量部含有することを特徴と
    する浸透性吸水防止材含有組成物。
  2. 【請求項2】 前記(C)有機溶剤の含有量が、10〜
    30重量部である請求項1に記載の浸透性吸水防止材含
    有組成物。
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