JPH08198911A - ビオチン化ラテックス小球、その小球の製造方法および生物学的検出用試薬としての使用 - Google Patents

ビオチン化ラテックス小球、その小球の製造方法および生物学的検出用試薬としての使用

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JPH08198911A
JPH08198911A JP7258133A JP25813395A JPH08198911A JP H08198911 A JPH08198911 A JP H08198911A JP 7258133 A JP7258133 A JP 7258133A JP 25813395 A JP25813395 A JP 25813395A JP H08198911 A JPH08198911 A JP H08198911A
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ジョエル、リシャール
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ソフィー、バスラン
Pierre Blond
ピエール、ブロン
Francoise Lerat
フランソワーズ、レラ
Jean-Luc Taboureau
ジャン‐リュック、タブロー
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Prolabo SA
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結合能力の高い新規なビオチン化ラテックス
小球を提供する。 【解決手段】 エチレン性不飽和モノマーの重合により
得られる重合体からなり、表面に官能基を有するラテッ
クス小球であって、ビオチン残基が該基の少なくとも一
部の上に、2価の鎖を介してグラフト化されていること
を特徴とするラテックス小球。該小球を使用して得られ
るアビジン−またはストレプトアビジン−ビオチン複合
体に、および該小球または複合体の、診断用、生物学的
検定用または免疫学的検定用の試薬としての使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なビオチン化
ラテックス小球(ミクロスフェア)、その小球の製造方
法、およびビオチン化ラテックス小球の、またはアビジ
ンもしくはストレプトアビジンとの複合体の、診断用ま
たは生物学的(免疫学的、酵素的等)検定用の、および
分子生物学における試薬としての応用に関する。
【0002】
【従来の技術】(ストレプト)アビジン−ビオチンの相
互作用は、様々な生物学的用途、特にDN
A(....)の分離および配列決定、核酸のハイブリ
ダイゼーション、免疫学的検定、細胞標識付けおよび細
胞選別の分野、において長年にわたって使用されてい
る。
【0003】ストレプトアビジン−ビオチンまたはアビ
ジン−ビオチン認識方式の利点は数多くあって良く知ら
れており、それらは、 − これら2種類の分子間に強い相互作用を引き起こ
し、洗浄、結合および分析の様々な段階の際に変動する
pH条件下で複合体の安定性を確保し、 − 非特異的結合を減少させ、 − ストレプトアビジンサポートと結合させる目的で、
ビオチンを、それらの活性を変えずに生物学的高分子
(macromolecule )に、比較的容易に導入する、ことで
ある。
【0004】ビオチンは、ビタミンHとも呼ばれ、式
【0005】
【化5】 を有し、非常に高い選択性でアビジンまたはストレプト
アビジンに結合し得るという利点がある(kd=1.3
x10-15 モル/l)。
【0006】アビジンは、卵白中に存在する、それぞれ
128個のアミノ酸からなる4つの等しいサブユニット
を有し、等電点が10である糖タンパク質である。それ
は4分子までのビオチンを、すなわちサブユニットあた
り1個のビオチンを結合することができる。用語“アビ
ジン”は、このタンパク質の、グリコシル化されたタン
パク質と本質的に同じ親和力特性を有するグリコシル化
されていない形態をも意味する。
【0007】ストレプトアビジンは、Streptomyces avi
dinii の培養物から得られるタンパク質であり、やはり
4個の等しいサブユニットを有し、等電点が約5〜6で
ある。
【0008】通常、使用するストレプトアビジンはプロ
テイナーゼKで消化されている。しかし、本発明の範囲
内では、“ストレプトアビジン”の表現は、例えばスト
レプトアビジン遺伝子のクローニング後に得られる天然
の形態をも意味する(Argarana CE, Nucleic Acids Re
s. 1986; 14:1871-1882)。
【0009】さらに、医学診断用物質としてのラテック
ス小球の応用も公知である。例えば、ラテックス粒子は
凝集反応試験に使用され、抗体または抗原の存在または
不在を確認するために使用される。具体的には、抗体ま
たは抗原はラテックス粒子の表面に結合し、続いて体
液、例えば血清、髄液(SF)、尿または組織抽出製造
物、中に含まれる対応する抗原または抗体と反応するこ
とができる。検出方法は当業者には良く知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】最近、表面にストレプ
トアビジン基を有する磁性小球を含むラテックスが提案
され、特に医学診断および免疫学的検定の分野で使用さ
れている。
【0011】しかし、その様なラテックスは、粒子表面
の緻密性(closeness )がストレプトアビジンの部分的
な変性を引き起こし、ビオチンと結合する能力を低下さ
せる、あるいは少なくとも制御し難くすることがあるの
で、十分に満足のいく結果をもたらさない。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ビオチン化さ
れたラテックス小球(biotinylated latex microspher
e)の製造方法であって、 a)ビオチンの表面濃度が多様で既知である粒子を得る
可能性を切開く、変性ビオチンの共有グラフト化の容易
な制御を確実にする方法、を提供する。
【0013】また、本発明は次のような新規な小球を提
供する。 b)どの様な様式においても、同じベースから、アビジ
ンラテックスまたはストレプトアビジンラテックスを製
造する可能性を提供し、使用者に異なった付加価値を有
する2種類の製品を提供できる。ストレプトアビジン
は、より高価ではあるが、その等電点がより低く(5〜
6に近い)、またアビジン中の各サブユニットの表面に
存在するグリコシル化された残基を通常含まないので、
アビジンよりも妨害が少ない。 c)重合体サポートにより表われる固相の緻密性による
立体応力を排除することができる。 d)ビオチン−ストレプトアビジンまたはビオチン−ア
ビジン複合体の形成を促進する。 e)3種類のビオチン化されたコンジュゲートを結合す
る能力を保持することができる。
【0014】本発明は第一に、エチレン性不飽和モノマ
ーの重合により得られる重合体からなり、表面に官能基
を有するラテックス小球であって、ビオチン残基が該基
の少なくとも一部の上に、2価の鎖を介してグラフト化
されていることを特徴とするラテックス小球に関する。
【0015】ビオチン化された残基/2価鎖の組合せは
“ビオチン化鎖”とも呼ばれる。
【0016】ラテックス小球は通常、エチレン性不飽和
モノマーの重合によって得られる重合体からなり、その
表面で官能化されている。
【0017】これらは、ビニル芳香族モノマー、エチレ
ンモノマー、エチレン性またはアルカン酸またはエステ
ルに由来する単位を含む、一部が官能化されたホモ重合
体または共重合体である。
【0018】この種のものは、当業者なら容易に入手す
ることができ、その幾つかを以下に上げるが、これらに
限定するものではない。これらのモノマーは、 −イソプレン、1,3−ブタジエン、塩化ビニリデンま
たはアクリロニトリル型のエチレンモノマー、 −ビニル芳香族モノマー、例えばスチレン、ブロモスチ
レン、アルファ−メチルスチレン、エチルスチレン、ビ
ニルトルエン、クロロスチレンまたはクロロメチルスチ
レンまたはビニルナフタレン、 −アルケン酸、エステルまたは無水物、例えばアクリル
酸またはメタクリル酸、アルキル基が3〜10個の炭素
原子を有するアクリル酸アルキルおよびメタクリル酸ア
ルキル、アクリル酸ヒドロキシアルキル、アクリルアミ
ド、4または5個の炭素原子を有するエチレン系酸(et
hylenic acid)のエステル、ならびに −二官能性モノマー、例えばジビニルベンゼンまたは
2,2−ジメチル−1,3−プロピレンジアクリレート
および/または他の、水に不溶な共重合性モノマーなど
があげられる。
【0019】これらのモノマーの一部は、生物学的分
子、例えばタンパク質および酵素、が有する、例えばア
ミンまたはカルボキシル型の官能基と直接または間接的
に反応し得る基を有する。これらの官能基の代表例とし
て、ハロゲン、カルボキシル、アミン、イソシアネー
ト、アジリジン、アルデヒドおよびスルホニル基、およ
びエポキシおよびクロロメチル官能基を挙げることがで
きる。
【0020】本発明において更に特に使用されるモノマ
ーは、アリーレンおよび/またはアルキレンの族に属す
る。これらは、好ましくはビニル芳香族化合物、例えば
スチレン、アルファ−メチルスチレン、エチルスチレ
ン、tert−ブチルスチレンおよびビニルトルエンで
ある。これらのモノマーは、ハロゲン、アミン、アルコ
キシ、カルボキシルおよび/またはスルホニル型の1種
以上の官能基で置換されているのが好ましい。
【0021】これらのモノマーは単独で、または互いに
任意の比率で混合して使用される。
【0022】重合体粒子は、従来のエマルション中にお
ける重合、マイクロエマルション中、懸濁液中またはマ
イクロ懸濁液中の重合、または所望により、有機媒体中
の重合の様な、どの様な重合技術を使用しても得られ
る。これらの技術は当業者には良く知られているので、
ここでは説明しない。
【0023】本発明の粒子は、疎水性であり、大きさが
一般的に0.01〜20ミクロン、好ましくは5ミクロ
ン未満である。これらはある一定の大きさを有し、単分
散し、ラテックス中に、ラテックスの総重量に対して
0.05〜30重量%、好ましくは0.1〜2重量%の
量で存在する。
【0024】一般的に、小球の1平方ナノメートルあた
りの官能基の表面密度は0.1〜約50である。
【0025】ラテックス小球は磁化させることができる
が、この場合、例えば米国特許第4,339,337
号、第4,358,388号および第4,948,73
9号に記載されている様に、小球を、磁化し得る材料と
組み合わせる。
【0026】小球の磁化し得る部分を構成できる材料の
中で、磁鉄鉱、赤鉄鉱、二酸化クロム、イットリウム−
鉄の混合酸化物、フェライト、たとえばマンガン、ニッ
ケル、マンガン−亜鉛フェライトなど、コバルト、ニッ
ケル、ガドリニウム、サマリウム−コバルト合金などを
挙げることができる。好ましい材料は一般的に磁鉄鉱お
よび赤鉄鉱である。
【0027】小球中に含まれる磁化し得る材料の量は、
磁化し得るコンポジット小球の約0.5〜70重量%、
好ましくは約15〜60重量%である。
【0028】“スペーサーアーム”として作用する2価
の鎖が存在する結果、小球が表す固相の緻密性による立
体応力は排除される。さらに、小球の表面から離れたタ
ンパク質(アビジンまたはストレプトアビジン)が、3
種類の他のビオチン化されたコンジュゲートを結合する
能力を保持する。
【0029】好ましくは、2価の鎖は平均の長さが5〜
120オングストロームであるが、5〜50オングスト
ロームが有利であり、15オングストローム近くがさら
に有利である。
【0030】“ビオチン残基”の表現は、アビジンまた
はストレプトアビジンと結合(conjugate )し得る基を
意味する。この残基は、式
【0031】
【化6】 (式中、Xは酸素原子、硫黄原子またはイミノ基N−H
である。)の構造を有する。
【0032】一般的に、この残基は式
【0033】
【化7】 (式中、R1 は2価のC1 〜C8 炭化水素基であり、X
は酸素原子、硫黄原子またはイミノ基N−Hであり、Z
は基C=Oまたは−S−である。)のビオチニル基から
なる。
【0034】好ましくは、2価の鎖は3〜80、好まし
くは8〜20個の炭素原子を含む。
【0035】それは一般的に、所望により置換された2
価の炭化水素基であり、所望により主鎖中に、窒素、酸
素、硫黄またはリン原子から選択された1個以上の異種
原子を含み、炭素原子の1個以上が所望によりカルボニ
ル基または誘導体(イミン、オキシム等)であるか、ま
たは1個以上の環または複素環化合物を含む。
【0036】2価基の置換基は、小球の官能基上へのグ
ラフト化が困難に、または不可能にさえなる様な立体障
害を起こさない基である。したがって、これらの基は、
嵩の小さな置換基、例えばメチル、アミノまたはOH基
などである。
【0037】同様に、鎖自体の一部であるこれらの置換
基または異種原子も、この鎖の末端基と官能基の反応を
妨害してはならない。
【0038】一般的に、各ラテックス小球上のビオチン
化された鎖の数は、診断試験を行なうのに十分でなけれ
ばならない。
【0039】実用的な観点から、この数は、多かれ少な
かれ、小球上に存在する官能基の量の割合である。
【0040】この割合は、小球の表面に存在する官能基
の1〜50%が有利であり、好ましくは、この割合は5
〜30%である。
【0041】先に述べた様に、小球の1平方ナノメート
ルあたりの官能基の表面密度は1〜50であるので、該
数は容易に求められる。
【0042】第一の変形では、ラテックス小球は下記の
構造 M−[CO−NH−R−NH−B]n III (式中、nは単位表面積あたりのグラフト化された分子
の平均数であり、Mはラテックス小球を表わし、Bはビ
オチン化された鎖を表わし、Rは、所望により、窒素、
酸素、硫黄またはリン原子から選択された1個以上の異
種原子、1個以上のカルボニル基または誘導体、1個以
上の環または複素環化合物を含む、所望により置換され
た2価の炭化水素基である。)を有する。
【0043】好ましくは、Bは、ZがC=Oである上記
の式IIに相当する。さらに好ましくは、R1 は2価の基
(CH2 4 である。
【0044】しかし、本発明は、この特定の形態のビオ
チン残基に限定されるものではなく る。
【0045】好ましくは、本発明の小球の製造に好適な
多くの2価基Rの中で、カダベリン、エチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミンまたはジヒドラジド、例え
ばアジポヒドラジド、ペプチド残基、塩基性アミノ酸残
基、例えばリシン、好ましくは式 (式中、R2 、R3 は、同一であるか、または異なるも
のであって、2価のC1〜C8 、好ましくはC2
6 、有利にはC5 鎖である。)の残基の2価基を挙げ
ることができる。
【0046】小球の表面における官能基の表面密度は1
平方ナノメートルあたり1〜50が有利であることはす
でに述べた。
【0047】好ましくは、表面官能基上にグラフト化さ
れた、ビオチン化されたスペーサーアームの百分率は1
〜50%である。有利には、この百分率は5〜30%で
ある。
【0048】したがって、数nは、球の直径が与えられ
れば決定され、一般的に約0.1〜約10である。
【0049】第二の変形では、ラテックス小球は下記の
構造 M−[NH−CO−R−B]n IV (式中、Mおよびnは構造III の場合と同じ意味を有
し、Bはビオチン化された鎖を表わし、Rは、所望によ
り、窒素、酸素、硫黄またはリン原子から選択された1
個以上の異種原子、1個以上のカルボニル基または誘導
体、1個以上の環または複素環化合物を含む、所望によ
り置換された2価の炭化水素基である。)を有する。
【0050】好ましくは、Bは、ZがSである上記の式
IIに相当する。さらに好ましくは、R1 は2価の基(C
2 4 である。
【0051】しかし、本発明は、この特定の形態のビオ
チン残基に限定されるものではなく、−S−(CH2
4-鎖が同等の鎖により置き換えられた残基にも適用され
る。
【0052】小球の表面における官能基の表面密度は1
平方ナノメートルあたり1〜50が有利であることはす
でに述べた。
【0053】好ましくは、表面官能基上にグラフト化さ
れた、ビオチン化されたスペーサーアームの百分率は1
〜50%である。より好ましくは、この百分率は5〜3
0%である。
【0054】したがって、数nは、球の直径が与えられ
れば決定され、一般的に約0.1〜約10である。
【0055】好ましくは、本発明の小球の製造に好適な
多くの2価基Rの中で、次の2価基
【0056】
【化8】 を挙げることができる。
【0057】無論、他の同等の基も適当である。
【0058】本発明は、小球が上記のものから選択され
ることを特徴とする、ビオチン化された小球−アビジン
または−ストレプトアビジン複合体にも関連する。
【0059】特に、個々のビオチン残基がアビジンまた
はストレプトアビジンに結合している小球に関する。
【0060】本発明は、上記の小球または複合体の製造
方法であって、 a)官能基を活性化させる工程、 b)末端が、活性化された官能基に対して反応性を有す
るビオチン化された鎖をグラフト化する工程、 c)所望により、アビジンまたはストレプトアビジンと
複合体形成する工程 を行なうことを特徴とする方法にも関する。
【0061】好ましくは、工程c)を行なってビオチン
化された小球−アビジンまたは−ストレプトアビジン複
合体を得るために、ビオチン1モルあたり過剰モルのア
ビジンまたはストレプトアビジンを使用する(2の近く
が有利である)。
【0062】結合(複合体形成)は、公知の方法、例え
ばリン酸塩緩衝液+ウシ血清アルブミンの存在下で行な
い、続いてリン酸塩緩衝液で洗浄する。
【0063】ここで、それぞれ構造III およびIVの小球
を製造できる具体的な実施態様を説明する。
【0064】構造III のビオチン化小球を製造する方法
の一つでは、第一工程で、下記の反応
【0065】
【化9】 により、カルボジイミド、特にCMCまたは1−シクロ
ヘキシル−3−(2−モルホリノエチル)カルボジイミ
ド=メト−p−トルエンスルホネートまたはEDC(1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピルカルボジ
イミド=メチオジド)の存在下で、スルホ−N−ヒドロ
キシスクシンイミド(S−NHS)の活性エステルを合
成することにより、カルボキシル化ラテックスを活性化
する。
【0066】反応は水性溶液中で行なう。純水中のカル
ボジイミドとカルボキシル化ラテックスの反応は、カル
ボジイミドを過剰に使用すれば、実際上瞬間的である。
【0067】好ましい態様では、カルボジイミドの直後
にS−NHSの水溶液を加える。反応は、可視UV吸収
分光測定法によりS−NHSの消失を監視することによ
り制御することができる(λmax =268nm、リン酸塩
緩衝液pH=7中のモル吸光係数:ε=7500 mol-1
1.cm-1)。
【0068】この活性化エステル製造工程には、反応を
迅速に、できるだけ完全に行なうために、2〜20、好
ましくは4〜10(ラテックスの−COOH官能基に対
して)モル過剰のEDCで、および特にEDCの濃度よ
りも大きな、すなわち5〜100(ラテックスの−CO
OH官能基に対して)、好ましくは7〜50モル過剰の
S−NHSで、活性化時間15〜20分間で作業するの
が好ましい。過剰のS−NHSは、上澄み液のODが無
視できる様になるまで、水またはNaCl水溶液(例え
ば0.25M)で何回か洗浄することにより、除去す
る。
【0069】第二工程では、下記の反応
【0070】
【化10】 により、アミン末端を有するビオチン化された鎖を活性
ラテックスに、アミド結合を形成することによりグラフ
ト化する。
【0071】好ましくは、ビオチン化鎖が、小球上に存
在する−COOH官能基の数に対して実質的に化学量論
的な比率になる様に反応を行なう。活性化ラテックス上
のアミンのグラフト化は、アミド化の際に解放されるS
−NHSのアッセイにより制御することができる。反応
は、塩基性pH、特に9の近くのpHを有する緩衝液、特に
ホウ砂緩衝液中で行なうが、水中またはNaCl水溶液
中で行なうこともできる。
【0072】ビオチン−2価鎖化合物の製造方法は、当
業者には公知の合成方法により、市販のジアミンから出
発し、そのNH2 基の1個を所望によりマスクして実行
する。
【0073】構造IVの小球の一製造方法の一つは、 a)スルホスクシンイミジル−4−(N−マレイミドア
ルキル)アリールエステル型のヘテロ2官能性スペーサ
ーアーム、例えばスルホスクシンイミジル−4−(N−
マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレ
ートまたはS−SMCC、またはカプロン酸のマレイミ
ドスルホスクシンイミジルエステルの2官能性スペーサ
ーアーム、によりアミン含有ラテックスを活性化させる
工程、および b)−SH末端を有するビオチン化鎖を活性化されたラ
テックス上にグラフト化する工程、 を含むことを特徴とする。
【0074】アミン含有ラテックスの活性化は、例えば
【0075】
【化11】 のスルホスクシンイミジル−4−(N−マレイミドメチ
ル)シクロヘキサン−1−カルボキシレートまたはS−
SMCCの作用により、中性または僅かに塩基性のpHで
行なう。アミン含有ラテックスとS−SMCCの反応
は、UV分光測光により監視する。遠心分離した試料
で、S−NHSの出現により、268nmに一つのピーク
を検出することができる。
【0076】スルフヒドリル末端を有するビオチン化ス
ペーサーアームとの反応は、下記の反応である。
【0077】
【化12】 本発明の最後の課題は、上記の小球または複合体を診断
または検出試薬としての使用である。
【0078】アビジン−またはストレプトアビジン−ビ
オチン系は、広範囲な生物学分野に使用できる。上記の
複合体または小球は、特に核酸のハイブリダイゼーショ
ン、免疫学的検定または酵素検定試験に使用できる。
【0079】第一の特徴により、小球はDNA分離の分
野に使用できる。
【0080】この変形では、小球を、アビジンまたはス
トレプトアビジンまたはビオチン化DNAストランドの
存在下に置く。この方法には、アビジンまたはストレプ
トアビジンを複数の箇所でビオチンと結合できるという
利点がある。
【0081】ビオチン化DNAの製造は、公知の方法
で、適切な比率のビオチン化ヌクレオチドを使用してP
CR法による増幅により実行する。
【0082】また、ビオチン化DNAの代わりに、ビオ
チン化抗体に結合した、その抗体に特異的なタンパク質
を使用することにより、同じ方法を免疫学的検出にも応
用できる。
【0083】この方式は、無論、他の分子、例えばレク
チン、プロテインAなどにも適用できる。
【0084】第二の特徴では、これらの複合体が上記の
反応に直接関与し、アビジンまたはストレプトアビジン
が最早遊離の形態にはない。
【0085】第三の特徴により、これらの複合体はアビ
ジン−またはストレプトアビジン−ビオチンの親和性サ
ポートとして使用する。
【0086】固定化された複合体は、上記の変形で述べ
た生物学的種の精製、回収または特性試験に使用するこ
とができる。
【0087】例えば、細胞中に存在するタンパク質はビ
オチン化抗体と反応することがあり、細胞を分解した
後、このタンパク質を、本発明の複合体により形成され
た親和性カラム(アフィニティカラム)上に回収するこ
とができる。
【0088】溶離は、タンパク質を複合体から解離する
ことにより行なうことができる。
【0089】同様に、PCRにより予め増幅したDNA
に付着させ、ビオチン化した放射性DNAプローブを、
本発明の複合体からなるサポート上に固定化させること
ができる。放射能計数が検出すべきDNA分子の数を示
す。
【0090】その他の用途には、PCR法と組み合わせ
たDNAの固相配列決定、考究する細胞に特異的でビオ
チン化した抗体と組み合わせた細胞選別が含まれる(Cl
in.Chem. 37/5, 625-636(1991) P. Diamandisら参
照)。
【0091】無論、当業者は、本発明の範囲から離れる
ことなく、他の用途を認識することができる。
【0092】下記の例により本発明を更に詳細に説明す
る。実施例1:ビオチン化した磁性ラテックスの製造 使用する磁性ラテックスは、PROLABO 社からESTAPOR M
1. 070/60の番号で市販されている製品で、下記の特性
を有する。 − ビーズの平均直径 0.8μm − 推定密度 1.94g.ml-1 − 懸濁液中のラテックスの質量百分率 10% − フェライト(磁性顔料)の質量百分率 60% − −COOH官能基の表面濃度 乾燥ラテックスの197μeq.g-1 − ビーズの表面積 2μm2 − ビーズの体積 0.27μm3 − 乾燥ラテックス1gあたりのビーズ数 2x1012 − ビーズ1個あたりの−COOH官能基 6.21x106 の数 − −COOH官能基の密度 31−COOH/nm2 これらのラテックスは多分散性である。
【0093】ラテックスは活性化する前に洗浄する。
【0094】洗浄したマイクロビーズ24mgを2回蒸留
した水1ml中に入れ、攪拌(Vortex400 rpm)するこ
とにより、カルボキシル官能基濃度474μMになる。
5モル過剰のEDC(1−エチル−3−(3−ジメチル
アミノプロピルカルボジイミドメチオジド)を加え、E
DCの1分後に50モル過剰のS−NHSを加える。
【0095】15分以内に、活性エステルの形成に必要
なS−NHSの量は完全に消費される。過剰のS−NH
Sを、上澄み液のODが無視できる様になるまで、0.
25MのNaCl水溶液で何回か洗浄することにより、
除去する。
【0096】ビオチン−X−カダベリンのグラフト化を
下記の条件下で行なった。 − 媒体: 蒸留水(4ml)、 − 初期−COOH官能基に対して化学量論的な量のビ
オチン−X−カダベリン、 − 渦巻攪拌(400回転/分)。
【0097】得られた生成物は下記の特性を有する。
【0098】ビオチン−X−カダベリンによりグラフト
化されたラテックスの百分率は約7%(初期のカルボキ
シル官能基に対するビオチン官能基のマイクロ当量とし
て表わす)である。
【0099】ナトリウムアジド0.01%(最終濃度)
を含む、2回蒸留水中のストレプトアビジンペルオキシ
ダーゼ溶液を、ラテックス上にグラフト化されたビオチ
ン1モルあたりストレプトアビジンペルオキシダーゼ2
モルの量で、すなわちビオチン2.1μgに対してペル
オキシダーゼに結合したストレプトアビジン1mgの量
で、ビオチン化ラテックスに加える。
【0100】ビオチン−ストレプトアビジン結合をPB
S+BSA緩衝液[BSA(ウシ血清アルブミン)1 g
/lを含む0.25MのNaCl中0.1Mリン酸塩、pH
7.2]中で行ない、次いでラテックス−ストレプトア
ビジンを0.25MのNaCl中0.1Mリン酸緩衝液
で4回洗浄し、この緩衝液1ml中に保存する。実施例2:ビオチン化した非磁性カルボキシル化ラテッ
クスの製造 使用する非磁性ラテックスは、PROLABO 社からESTAPOR
K1. 030 の番号で市販されている製品で、下記の特性を
有する。 − ビーズの平均直径 0.3μm − 推定密度 1g.ml-1 − 懸濁液中のラテックスの質量百分率 10% − −COOH官能基の表面濃度 乾燥ラテックスの237μeq.g-1 − ビーズの表面積 0.28μm2 − ビーズの体積 0.0139μm3 − 乾燥ラテックス1gあたりのビーズ数 7.9x1013 − ビーズ1個あたりの−COOH官能基 2x106 の数 − −COOH官能基の密度 7.1−COOH/nm2 これらのラテックスは単分散性である。
【0101】ラテックスは活性化する前に洗浄する。
【0102】活性化反応は、カルボキシル官能基の濃度
62μM、7過剰のEDCおよび3過剰のS−NHSを
含む2回蒸留水の中で完全に行なう。
【0103】3分以内に、活性エステルの形成に必要な
S−NHSの量は完全に消費される(OD=0.6
8)。
【0104】ビオチン−X−カダベリンのグラフト化を
下記の条件下で行なった。 − 媒体: 蒸留水、 − 初期−COOH官能基に対して化学量論的な量のビ
オチン−X−カダベリン、 − 渦巻攪拌(400回転/分)。
【0105】ビオチン−X−カダベリンによりグラフト
化されたラテックスの百分率は約7%(初期のカルボキ
シル官能基に対するビオチン官能基のマイクロ当量とし
て表わす)である。
【0106】ナトリウムアジド0.01%(最終濃度)
を含む、2回蒸留水中のストレプトアビジンペルオキシ
ダーゼ溶液を、ラテックス上にグラフト化されたビオチ
ン1モルあたりストレプトアビジンペルオキシダーゼ2
モルの量でビオチン化ラテックスに加え、複合体を得
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/53 U // G01N 33/545 Z (72)発明者 ピエール、ブロン フランス国フランシュビル、シュマン、 ド、ラ、シャルドニエール、3 (72)発明者 フランソワーズ、レラ フランス国ノルナン、ル、ロセオン(番地 なし) (72)発明者 ジャン‐リュック、タブロー フランス国ジャポノスト、リュ、マリウ ス、ファーブル、3

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン性不飽和モノマーの重合により得
    られる重合体からなり、表面に官能基を有するラテック
    ス小球であって、ビオチン残基が前記基の少なくとも一
    部の上に、2価の鎖を介してグラフト化されていること
    を特徴とする、ラテックス小球。
  2. 【請求項2】2価の鎖の平均長が5〜120オングスト
    ロームである、請求項1に記載の小球。
  3. 【請求項3】2価の鎖が3〜80個の原子を有する、請
    求項1または2に記載のラテックス小球。
  4. 【請求項4】ビオチン残基が式 【化1】 (式中、R1 は2価のC1 〜C8 炭化水素基であり、X
    は酸素原子、硫黄原子またはイミノ基N−Hであり、Z
    は基C=Oまたは−S−である。)を有する、請求項1
    〜3のいずれか1項に記載のラテックス小球。
  5. 【請求項5】ラテックス小球が下記の構造 M−[CO−NH−R−NH−B]n III (式中、nは単位表面積あたりのグラフト化された分子
    の平均数を表わし、特に平方ナノメートルあたり0.1
    〜10であり、Mはラテックス小球を表わし、Bはビオ
    チン残基であり、Rは、所望により、窒素、酸素、硫黄
    またはリン原子から選択された1個以上の異種原子、1
    個以上のカルボニル基または誘導体、1個以上の環また
    は複素環化合物を含む、所望により置換された2価の炭
    化水素基である。)を有する、請求項1〜4のいずれか
    1項に記載のラテックス小球。
  6. 【請求項6】ビオチン残基が式 【化2】 を有する、請求項5に記載のラテックス小球。
  7. 【請求項7】Rが、式 (式中、R2 、R3 は、同一であるか、または異なるも
    のであって、2価のC2〜C6 鎖である。)の2価の残
    基からなる群から選択される、請求項6に記載のラテッ
    クス小球。
  8. 【請求項8】ラテックス小球が下記の構造 M−[NH−CO−R−B]n IV (式中、nは単位表面積あたりのグラフト化された分子
    の平均数を表わし、特に平方ナノメートルあたり0.1
    〜10であり、Mはラテックス小球を表わし、Bはビオ
    チン残基であり、Rは、所望により、窒素、酸素、硫黄
    またはリン原子から選択された1個以上の異種原子、1
    個以上のカルボニル基または誘導体、1個以上の環また
    は複素環化合物を含む、所望により置換された2価の炭
    化水素基である。)を有する、請求項1〜4のいずれか
    1項に記載のラテックス小球。
  9. 【請求項9】ビオチン残基が式 【化3】 を有する、請求項8に記載のラテックス小球。
  10. 【請求項10】Rが、式 【化4】 の2価の残基からなる群から選択される、請求項8に記
    載のラテックス小球。
  11. 【請求項11】小球の1平方ナノメートルあたりの官能
    基の表面密度が1〜50である、請求項1〜10のいず
    れか1項に記載のラテックス小球。
  12. 【請求項12】小球上に存在する官能基の数に対するビ
    オチン残基の百分率が1〜50%である、請求項1〜1
    1のいずれか1項に記載の小球。
  13. 【請求項13】ビオチン化ラテックス小球およびアビジ
    ンまたはストレプトアビジンの複合体であって、ビオチ
    ン化ラテックス小球が、請求項1〜12のいずれか1項
    に記載のものであることを特徴とする複合体。
  14. 【請求項14】ビオチン残基1個あたり約1分子のアビ
    ジンまたはストレプトアビジンが結合している、請求項
    13に記載のビオチン化ラテックス小球およびアビジン
    またはストレプトアビジンの複合体。
  15. 【請求項15】請求項1〜12のいずれか1項に記載の
    小球の、または、請求項13または14に記載の複合体
    の製造方法であって、 a)小球の官能基を活性化させる工程、 b)末端が、活性化された官能基に対して反応性を有す
    るビオチン化された鎖をグラフト化する工程、 c)所望により、アビジンまたはストレプトアビジンと
    複合体形成する工程、 を行なうことを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】請求項15に記載のラテックス小球の、
    構造III の小球の製造方法であって、 a)カルボジイミドの存在下で、スルホ−N−ヒドロキ
    シスクシンイミド(S−NHS)により、カルボキシル
    化ラテックスを活性化する工程、 b)NH2 末端を有するビオチン化鎖を、活性化された
    ラテックス上にグラフト化する工程、 を含むことを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】請求項15に記載のラテックス小球の、
    構造IVの小球の製造方法であって、 a)スルホスクシンイミジル−4−(N−マレイミドア
    ルキル)アリールエステル型のヘテロ2官能性スペーサ
    ーアームによりアミン含有ラテックスを活性化させる工
    程、および b)−SH末端を有するビオチン化鎖を、活性化された
    ラテックス上にグラフト化する工程、 を含むことを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】スペーサーアームがスルホスクシンイミ
    ジル−4−(N−マレイミドアルキル)シクロヘキサン
    −1−カルボキシレートまたはS−SMCCである、請
    求項17に記載の製造方法。
  19. 【請求項19】アビジンまたはストレプトアビジンとの
    複合体が、過剰モルのアビジンまたはストレプトアビジ
    ンと接触させることにより得られる、請求項15〜18
    のいずれか1項に記載の製造方法。
  20. 【請求項20】アビジンまたはストレプトアビジンの過
    剰モルが約ファクター2である、請求項19に記載の製
    造方法。
  21. 【請求項21】請求項1〜12のいずれか1項に記載の
    小球、または請求項13または14に記載の複合体の、
    生物学的検出用試薬としての使用。
  22. 【請求項22】この使用がハイブリダイゼーションまた
    はDNAの配列決定を目的とする、請求項21に記載の
    使用。
  23. 【請求項23】この使用がタンパク質の精製または細胞
    選別を目的とする、請求項22に記載の使用。
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