JPH08198807A - テレフタル酸の製造方法 - Google Patents

テレフタル酸の製造方法

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JPH08198807A
JPH08198807A JP7012526A JP1252695A JPH08198807A JP H08198807 A JPH08198807 A JP H08198807A JP 7012526 A JP7012526 A JP 7012526A JP 1252695 A JP1252695 A JP 1252695A JP H08198807 A JPH08198807 A JP H08198807A
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JP
Japan
Prior art keywords
acetic acid
slurry
terephthalic acid
oxidation reactor
component
Prior art date
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Pending
Application number
JP7012526A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Matsuoka
新一 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 重金属と臭素からなる触媒を含む酢酸溶媒中
でパラキシレンを分子状酸素含有ガスで酸化してテレフ
タル酸を製造する方法において、反応帯域に供給される
パラキシレンや酢酸溶媒の供給ノズルが付着物により流
路狭窄を起すのを回避する。 【構成】 パラキシレン及び酢酸溶媒を、反応器内のス
ラリー温度よりも40〜80℃低い温度まで予熱して供
給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパラキシレンの液相酸素
酸化によりテレフタル酸を製造する方法に関するもので
ある。特に本発明はテレフタル酸の製造を長期間に亘り
安定して行なう方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレフタル酸の製造法のうち主流をなし
ているのは、酢酸溶媒中、重金属および臭素からなる触
媒の存在下、パラキシレンを分子状酸素で酸化する方法
である。この方法では、酸化反応器にコバルト、マンガ
ン等の重金属と臭素とからなる触媒を溶解した180〜
230℃の酢酸溶媒を収容し、その中に液状供給物とし
てのパラキシレン及び酢酸溶媒並びにガス状供給物とし
ての空気等の分子状酸素含有ガスを連続的に供給し、パ
ラキシレンからテレフタル酸を生成させる。酢酸溶媒中
でのテレフタル酸の溶解度は小さいので、テレフタル酸
は結晶として析出し、テレフタル酸スラリーを形成す
る。このスラリーは酸化反応器から連続的に抜き出さ
れ、濾過、遠心分離など適宜の手段でテレフタル酸結晶
と母液とに分離される。母液の大部分は酢酸溶媒の一部
として酸化反応器に循環され(=循環母液)、残部は不
純物の蓄積を防ぐため系外に排出される。
【0003】酸化反応器では、パラキシレンの酸化及び
酢酸の燃焼により大量の熱が発生する。その一部は酸化
反応器に供給されたパラキシレンや酢酸溶媒等の加熱に
用いられるが、大部分は酢酸及び水の蒸発潜熱として消
費される。酸化反応器から発生した酢酸及び水の蒸気は
凝縮器で凝縮させ、その大部分はそのまま酸化反応器に
還流させ、残部は酸化反応器内の酢酸溶媒中の水含有率
を一定値に維持するため、系外に排出される。このよう
に系内の酢酸溶媒の一部は燃焼により失なわれ、また他
にも母液や凝縮液の系外への排出により失なわれるの
で、酸化反応器には常に系外から新たな酢酸溶媒を補給
する必要がある。また、系外から補給される触媒は通
常、酢酸溶媒に溶解して酸化反応器に導入される。これ
らの液状で酸化反応器に導入されるパラキシレン、循環
母液、新たな酢酸溶媒、触媒溶液などは、常温ないしは
100℃、例えば80℃で酸化反応器に導入される。ま
た、これらの液状供給物は、それぞれ別個に導入するこ
ともできるし、いくつかをまとめて導入することもでき
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】酸化反応器に導入され
るパラキシレンや酢酸溶媒、触媒溶液などは、系内にす
みやかに分散させるため、スラリー中に浸漬しているノ
ズルを経て酸化反応器に注入される。しかし、往々にし
て、ノズルの先端部に固体が付着して流路を狭めてしま
い、これらの液状供給物を所定の速度で導入するのに支
障を来たすことがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らはノズルの先
端部に固体が付着する原因について検討した結果、ノズ
ルを介して供給される液状物の温度が酸化反応器内のス
ラリー温度に比して著るしく低いことがその原因をなし
ていることを見出した。すなわち、この温度差のため
に、ノズル出口近傍においてスラリーが冷却されて新た
な析出物を生じ、これがノズルに付着する現象が反復さ
れて、ノズルの先端部の流路狭窄を引き起こすものと推
定される。
【0006】本発明者らは、かかる推定の下に、酸化反
応器に供給する液状物の温度とノズル先端部の流路狭窄
との関係について検討した結果、液状物をスラリー温度
よりも40〜80℃、好ましくは40〜70℃低い温度
まで加熱して供給すると、流路狭窄を防止できることを
見出し、本発明を達成した。本発明について詳細に説明
すると、本発明は酢酸溶媒中で、重金属及び臭素から成
る触媒の存在下、パラキシレンを分子状酸素含有ガスで
酸化してテレフタル酸を製造する方法に広く適用するこ
とができる。触媒としては、通常、コバルト−マンガン
−臭素から成るものが用いられる。コバルト及びマンガ
ンは通常、酢酸塩やナフテン酸塩として、また臭素は臭
化水素や臭化ナトリウムとして添加される。また、臭化
コバルトや臭化マンガンなど2つの触媒成分を兼ねるも
のも用いられる。反応媒体である酢酸溶媒中におけるこ
れらの触媒成分の濃度は、一般に原子としてコバルトが
10〜5000ppm、マンガンが10〜5000pp
m、臭素が10〜10000ppmである。
【0007】分子状酸素含有ガスとしては、酸素含有量
が17〜30容量%のものを用いるのが好ましく、通常
は空気が用いられる。その供給量は排ガス、すなわち酸
化反応器から凝縮器に流入するガス中の非凝縮性成分中
の酸素濃度を指標として制御され、通常はこの排ガス中
の酸素濃度が1.5〜8.0容量%となるようにする。
【0008】酢酸溶媒は酸化反応器中のスラリー濃度が
通常、30〜45重量%、好ましくは38〜43重量%
となるように供給される。反応温度は通常180〜23
0℃、好ましくは185〜210℃である。反応圧力は
通常0.5〜10MPa、好ましくは1〜3MPaであ
る。スラリーの平均滞留時間は30〜200分間であ
る。
【0009】本発明では、酸化反応器に供給するパラキ
シレン、循環母液、新たに補給する酢酸溶媒、及び触媒
溶液などは、予じめ反応器内のスラリー温度よりも40
〜80℃低い温度まで加熱しておく。これよりも低い温
度で供給したのでは、ノズル先端部への固体の付着を十
分に抑制することはできない。好ましくはスラリーとの
温度差が40〜70℃となるような温度で供給する。さ
らに高温に加熱して供給しても特に利点はなく、逆に加
熱コストが高くなるので不利である。
【0010】これらのパラキシレン、循環母液、補給用
の酢酸溶媒及び触媒溶液は個別に加熱して、それぞれの
ノズルを経て酸化反応器に供給してもよく、予じめ全て
を混合してから加熱してもよい。また、パラキシレンと
補給用の酢酸溶媒とを混合して加熱し、触媒成分は循環
母液に添加しておくようにしてもよい。酸化反応器から
抜出されたテレフタル酸スラリーは、所望により追酸化
したのち、テレフタル酸結晶と母液とに分離される。母
液の大部分は循環母液として酸化反応器に循環され、残
部は不純物の蓄積を防ぐため系外に排出される。テレフ
タル酸結晶はそのまま製品とするか、又は高温高圧下で
水に溶解して水溶液とし、白金族金属触媒と接触させる
精製処理を経たのち製品とする。
【0011】
【実施例】原料調製槽にパラキシレン20重量部/h
r、補給用の酢酸溶媒40重量部/hr及び循環母液4
0重量部/hrを供給し、更に触媒成分を添加して原料
溶液を調製した。触媒濃度は原料溶液中の酢酸溶媒に対
し、コバルト約300ppm、マンガン約200pp
m、臭素約1000ppmである。
【0012】この原料溶液を約130℃まで加熱して酸
化反応器に連続的に供給した。同時に酸化反応器には、
排ガス中の酸素濃度が約6.0容量%となるように空気
を連続的に供給した。反応温度は約195℃とした。生
成したスラリーは、平均滞留時間が約80分間となるよ
うに、連続的に抜出した。この条件で約11ケ月テレフ
タル酸の製造を行なったが、原料溶液供給ノズルの流路
狭窄は起らなかった。
【0013】これに対し、原料溶液を90℃に加熱して
供給した場合には、約6ケ月でノズルの流路狭窄が起こ
り、原料溶液の定量供給が困難となった。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、酸化反応器に供給する
パラキシレン及び酢酸溶媒を、反応器内のスラリー温度
よりも40〜80℃低い温度に加熱しておくだけで、ノ
ズルの流路狭窄を回避することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重金属及び臭素を含む触媒が溶解してい
    る酢酸溶媒にテレフタル酸結晶が懸濁しているスラリー
    が収容されている酸化反応器に、パラキシレン及び酢酸
    溶媒と分子状酸素含有ガスとをそれぞれスラリー中に浸
    漬しているノズルを経て供給し、パラキシレンを酸化し
    てテレフタル酸を生成させるテレフタル酸の製造方法に
    おいて、パラキシレン及び酢酸溶媒をスラリー温度から
    40〜80℃低い温度に加熱して供給することを特徴と
    する方法。
  2. 【請求項2】 パラキシレンを少くとも一部の酢酸溶媒
    と混合して酸化反応器に供給することを特徴とする請求
    項1記載の方法。
JP7012526A 1995-01-30 1995-01-30 テレフタル酸の製造方法 Pending JPH08198807A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003518433A (ja) * 1999-12-23 2003-06-10 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 蒸気状芳香族炭化水素及び酸素含有ガスからなる均質混合物を製造するための方法及び装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003518433A (ja) * 1999-12-23 2003-06-10 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 蒸気状芳香族炭化水素及び酸素含有ガスからなる均質混合物を製造するための方法及び装置
JP4669184B2 (ja) * 1999-12-23 2011-04-13 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 蒸気状芳香族炭化水素及び酸素含有ガスからなる均質混合物を製造するための方法及び装置

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