JPH08198612A - 黒鉛粉末製造装置 - Google Patents

黒鉛粉末製造装置

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JPH08198612A
JPH08198612A JP7006853A JP685395A JPH08198612A JP H08198612 A JPH08198612 A JP H08198612A JP 7006853 A JP7006853 A JP 7006853A JP 685395 A JP685395 A JP 685395A JP H08198612 A JPH08198612 A JP H08198612A
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JP
Japan
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heating container
graphite powder
raw material
graphite
furnace shell
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Pending
Application number
JP7006853A
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English (en)
Inventor
Kazunori Egawa
和則 江川
Tsunehiko Shibata
恒彦 芝田
Akiharu Okamoto
陽晴 岡本
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KOOSO UNYU KOGYO KK
S II C KK
Original Assignee
KOOSO UNYU KOGYO KK
S II C KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱容器を直接的に加熱し、加熱容器内の原
料粉末を効果的に熱処理して、熱処理の際に気化した原
料粉末中の不純物を強制的に加熱容器の外部に排出する
ことができる黒鉛粉末製造装置を得る。 【構成】 黒鉛粉末製造装置を、一端に供給管と他端に
排出管とを備えた黒鉛製で中空な円筒形の加熱容器を、
中空の炉殻に収容して、供給管と排出管を炉殻の外部へ
引き出し、加熱容器内に、供給管を通して加熱容器の内
部に投入された原料粉末を一端から他端へ移送するスク
リューフィーダーを設け、加熱容器に不活性ガスあるい
はハロゲンガスの供給手段を接続した黒鉛粉末製造装置
において、加熱容器に給電手段を接続し、加熱容器の上
部に、一端が炉殻の外部へ突出して加熱容器の内部と炉
殻の外部を連通する排気管を設け、この排気管の一端
に、排ガス処理手段を設けて構成すると、通電された加
熱容器の発熱で熱処理が可能となり、また、排気管から
不純物を排出させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フェノール、フラン
等の樹脂の粉粒体、又は、コークス、カーボンブラッ
ク、メソカーボン、天然黒鉛等の炭素質あるいは黒鉛質
の粉粒体を高温熱処理して、黒鉛粉末を製造する装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、この種の黒鉛粉末製造
装置としては、特開平3−83809号公報や特開平3
−183610号公報に記載されているものがあり、黒
鉛製で中空な円筒形の加熱容器を中空の炉殻に収容し、
供給管と排出管を炉殻の外部に引き出して、黒鉛粉末製
造装置の本体を形成し、炉殻と加熱容器との間の空間部
に設けられたヒーターによって、加熱容器を外側から加
熱して、供給管より加熱容器内部に投入された原料粉末
を、高温熱処理しながら、自然落下やスクリューフィー
ダー等によって、原料粉末を加熱容器内の一端から他端
に移送して、連続的に黒鉛を製造するものである。
【0003】また、これらの黒鉛粉末製造装置は、加熱
容器内での黒鉛の酸化防止と原料粉末の上記の移送の円
滑化のために、加熱容器内に不活性ガスを送りこみ、加
熱容器内をガスで充填して空気を排除するとともに、ガ
ス圧によって、加熱容器内の原料粉末の詰まりを防止し
ている。
【0004】しかし、このような黒鉛粉末製造装置にお
いては、加熱容器の外側からヒーターによって加熱容器
を間接的に加熱するため熱効率が悪く、従って、原料粉
末を高温熱処理するために、ヒーターの温度をかなり上
げねばならず、これに伴って、加熱容器のヒーター付近
の部分が集中的に高温となるので、ヒーターや加熱容器
の消耗が激しく、ランニングコストがかかるという問題
があった。
【0005】また、ヒーターを別体としているため、部
品点数が多くなり、装置の組立てが煩雑になるので、コ
ストアップにつながるという問題もあった。
【0006】さらに、従来の黒鉛粉末製造装置は、高温
熱処理の際に、原料粉末に含まれている不純物が、気化
して原料粉末から遊離し、加熱容器内のガスに混じって
移動した場合に、気化した不純物を加熱容器の外へ排出
させる手段を特に備えていないため、不純物が加熱容
器、供給管又は排出管の内壁に付着し堆積して、原料粉
末の加熱容器内での移送の流れを乱し、原料粉末の熱処
理時間が不均一となり、製造された黒鉛粉末の品質にば
らつきを生じさせるとともに、不純物の堆積が多くなる
と、装置の長期連続運転も出来なくなってしまうという
問題もあった。
【0007】また、気化した不純物が加熱容器内で製造
された黒鉛粉末に付着すると、黒鉛粉末の純度を下げて
しまうという問題もあった。
【0008】そこで、この発明は、ヒーターを別個に用
いずに加熱容器を直接に加熱して原料粉末を熱処理する
ことができ、この熱処理の際に気化した不純物を加熱容
器外へ排出する手段を備えた黒鉛粉末製造装置を提供し
ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するために、一端に供給管と他端に排出管とを備え
た黒鉛製で中空な円筒形の加熱容器を、中空の炉殻に収
容して、供給管と排出管を炉殻の外部へ引き出し、加熱
容器内に、供給管を通して加熱容器の内部に投入された
原料粉末を一端から他端へ移送するスクリューフィーダ
ーを設け、加熱容器に不活性ガスあるいはハロゲンガス
の供給手段を接続した黒鉛粉末製造装置において、加熱
容器に給電手段を接続し、加熱容器の上部に、一端が炉
殻の外部へ突出して加熱容器の内部と炉殻の外部を連通
する排気管を設け、この排気管の一端に、排ガス処理手
段を設けて黒鉛粉末製造装置を構成した。
【0010】
【作用】この発明に係る黒鉛粉末製造装置において、加
熱容器に接続された給電手段によって加熱容器に所定の
電流を流すと、発生するジュール熱により加熱容器が直
接加熱されて、内部の原料粉末を熱処理することができ
る。
【0011】また、熱処理の際に気化した原料粉末内の
不純物は、原料粉末から遊離した後に、加熱容器内の不
活性ガスあるいはハロゲンガスとともに移動し、加熱容
器の上方に設けた排気管を通って、排ガス処理手段に到
達し、処理されるので、加熱容器から排出される。
【0012】
【実施例】この発明の実施例を添付図面に従って説明す
る。
【0013】図1に示される黒鉛粉末製造装置1は、前
後方向に延びる中空で黒鉛製の加熱容器2と、この加熱
容器2を内部に収容して前後方向に延びる炉殻3とを備
えている。
【0014】加熱容器2の前端部には、上方に延びる供
給管4が設けられており、この供給管4の上端は、炉殻
3の外部に引き出されて、ロータリーバルブ8bを介し
て、原料供給タンク6bに接続されている。
【0015】また、原料供給タンク6bの上端部は、ロ
ータリーバルブ8aを介して、原料脱気タンク6aに接
続されている。
【0016】一方、加熱容器2の後端部には、下方に延
びる排出管5が設けられており、この排出管5の下端
は、炉殻3の外部に引き出されて、製品冷却タンク7a
に接続されている。
【0017】また、製品冷却タンク7aの下端部は、ロ
ータリーバルブ9aを介して、製品取出タンク7bに接
続されている。
【0018】加熱容器2内には、供給管4を通して加熱
容器2内に投入された原料粉末を、加熱容器2の前端か
ら後端へ移送するために、加熱容器2内の前後端に亘る
スクリューフィーダー11が設けられており、このスク
リューフィーダー11の回転軸は、その前端が加熱容器
2内の前端から前方向へ延び、炉殻3の外部へ突出し
て、外部のスクリューフィーダー駆動装置10に接続さ
れている。
【0019】また、加熱容器2の上部であって、前後方
向の中央部より前方寄りの部分には、上方に延びる排気
管13が設けられており、この排気管13の上端は、炉
殻3の外部に引き出されて、排ガス処理装置12に接続
されている。また、炉殻3内の排気管13の周囲には、
高周波コイル24が設けられている。
【0020】加熱容器2の前後の両端部は、図1に示す
ように、加熱容器2の他の部分に比べて、肉厚が厚くさ
れており、この肉厚が厚くされた両端部の下部には、上
端が加熱容器2に外側から食い込んで加熱容器2の内壁
付近まで到達し、下端が下方に延びて炉殻3の外部へ突
出する電極14が夫々設けられている。
【0021】この両電極14の間に、外部電源(図示せ
ず)により電圧をかけ、加熱容器2に電流を流すと、発
生するジュール熱により加熱容器2自身がヒーターとな
り、加熱容器2内の原料粉末を効果的に加熱して熱処理
することができる。また、加熱容器2の前後の両端部間
に位置する部分15は、両端部に比べて肉厚が薄いため
電気抵抗が高く、ジュール熱が多く発生して、加熱帯を
形成する。したがって、加熱容器2内の原料粉末は、加
熱帯15で主に加熱、熱処理されることになり、また、
加熱容器2の肉厚の薄い部分を調整することによって、
加熱帯15を加熱容器2の任意の位置に任意の長さで容
易に形成することができる。さらに、加熱帯15の長さ
を調節することによって、熱処理を施す時間や処理量を
変化させることができる。
【0022】加熱容器2の温度は、両電極14間の印加
電圧を調整することによって容易に制御することができ
る。加熱容器2の加熱帯15の温度は1800〜300
0℃であるのが望ましい。
【0023】加熱容器2の温度を効果的に上げるため
に、炉殻3の内壁には、断熱材16が敷き詰められて、
加熱容器2が受ける外気の影響を少なくしている。ま
た、炉殻3には、断熱材16等が、加熱容器2の発する
熱で酸化しないようにするために、ガス供給口17とガ
ス排出口18が設けられており、これらを通じて、炉殻
3内に、窒素又はアルゴン等の不活性ガスを流して、炉
殻3内から炭素と反応する不純物ガス及び絶縁不良を引
き起す不純物ガスを排除している。
【0024】このとき、不活性ガスを炉殻3に流すこと
によって、炉殻3内の圧力を加熱容器2内の圧力より高
くすると、加熱容器2が多孔質のものであっても、加熱
容器2内で発生した不純物ガスが気孔より漏れ出すこと
がない。
【0025】さらに、炉殻3には、冷却水供給口27と
冷却水排出口26が設けられており、炉殻3と断熱材1
6との間を、冷却水が循環するようにして、炉殻3の表
面温度の上昇を抑えている。
【0026】原料脱気タンク6a、原料供給タンク6b
及び製品取出タンク7bには、不活性ガスを各タンク6
a、6b、7bの内部に供給するためのガス供給口19
a、19b、20bが設けられており、また、供給管4
の炉殻3から突出した部分と製品冷却タンク7aには、
加熱容器2の内部へ、不活性ガスあるいはハロゲンガス
を送りこむためのガス供給口21、20aが夫々設けら
れている。
【0027】加熱容器2内にハロゲンガスを供給する場
合は、加熱容器2用のガス供給口21、20aにハロゲ
ンガス供給装置(図示せず)を接続して、両方のガス供
給口21、20aから加熱容器2内に常にハロゲンガス
を送りこみ、あわせて、他のガス供給口19a、19
b、20bに不活性ガス供給装置(図示せず)を接続し
て、夫々のガス供給口19a、19b、20bに対応す
るタンク6a、6b、7b内に適宜不活性ガスを送りこ
む。
【0028】このように、不活性ガスとハロゲンガスを
併用する場合は、両ガスが混ざらないように、原料供給
タンク6bと製品冷却タンク7aの夫々の下端のロータ
リーバルブ8b、9aを、ある程度の気密性とガス置換
の可能な機構を保持しつつ、料粉末等を下方に流出させ
ることができるタイプのものにするのが望ましい。
【0029】加熱容器2内に不活性ガスを供給する場合
は、各ガス供給口19a、19b、20a、20b、2
1に、不活性ガス供給装置(図示せず)を接続して、各
タンク6a、6b、7a、7b内と加熱容器2内に常に
不活性ガスを送りこむ。
【0030】上記のように、各タンク6a、6b、7
a、7b内、加熱容器2内及び炉殻3内には、適宜ガス
が送りこまれているので、炭素と反応する不純物ガス及
び絶縁不良を引き起こす不純物ガスが排除される。
【0031】製品冷却タンク7aと製品取出タンク7b
には、製造された黒鉛粉末を冷却するための冷却装置が
設けられている。
【0032】製品取出タンク7bの下端部には、ロータ
リーバルブ9bを介して、製造された黒鉛粉末を取り出
すための製品取出口25が設けてあり、また、原料脱気
タンク6aの上端部には、原料脱気タンク6aに原料粉
末を投入するための原料投入口22が設けられている。
【0033】さらに、原料脱気タンク6aには、真空排
気口23が設けられており、この真空排気口23は真空
排気装置(図示せず)に接続されている。また、この真
空排気装置は炉殻用ガス排出口18とも接続できる。
【0034】以下、この黒鉛粉末製造装置1の運転方法
を説明する。
【0035】原料脱気タンク6aの上端に設けられた開
閉自在な原料投入口22より、所定量のフェノール、コ
ークス又は天然黒鉛等の原料粉末を原料脱気タンク6a
内に投入し、原料投入口22を閉じて、原料脱気タンク
6aを密閉する。次に、原料脱気タンク6aに設けられ
た真空排気口23を通して真空排気を行い、原料粉末か
ら空気を脱気させた後、ガス供給口19aより原料脱気
タンク6aに不活性ガスを供給して、原料脱気タンク6
a内の空気を不活性ガスに置換する。
【0036】その後、原料脱気タンク6a下端のロータ
リーバルブ8aを開いて、原料粉末を原料供給タンク6
bに移す。原料粉末を移し終った後に、ロータリーバル
ブ8aを閉めると、原料投入口22を開放しても、空気
が原料供給タンク6bに流入しないので、続けて原料脱
気タンク6aに原料粉末を投入して、原料粉末を脱気す
ることができる。
【0037】原料供給タンク6b内の原料粉末は、ロー
タリーバルブ8bを開放することによって、供給管4を
通して加熱容器2内の前端部に投入される。加熱容器2
は、電極14間に電圧印加されて、あらかじめ所定の温
度に保たれている。
【0038】原料粉末を加熱容器2内に投入する場合
に、原料粉末を加熱容器2内の上部が空くように、少な
目に入れると、加熱容器2内のガスの流路が確保され
て、ガスが排気管13に到達し易くなるので、気化した
不純物の排出がスムーズになる。
【0039】このガスの流路は、広いものであってもよ
いが、加熱容器2の断面積比で、5〜50%程度にする
のが、処理量の関係上望ましい。
【0040】加熱容器2内に投入された原料粉末は、ス
クリューフィーダー11によって、加熱容器2内の前端
から後方へ移動して、加熱帯15を通過する際に加熱さ
れ熱処理されて黒鉛粉末となる。
【0041】熱処理を施す時間は、加熱帯15の長さと
スクリューフィーダー11の回転数を調整することによ
って、調節することができる。
【0042】また、熱処理の際に、気化した原料粉末内
の不純物は、原料粉末から遊離して、加熱容器内のガス
に混じって移動し、排気管13を通って排ガス処理装置
12に到達し、処理されるので、不純物が黒鉛粉末に付
着せず、純度の高い黒鉛粉末が製造される。
【0043】このとき、高周波コイル24は、誘導発熱
により排気管13を外側から加熱して、排気管13内
に、上記の気化した不純物が付着堆積し難くしている。
【0044】また、排気管13は、加熱容器2の前方寄
りに位置しているので、たとえ排気管13内に不純物が
付着して、その後落下しても、この落下した不純物は、
加熱帯15の前方の原料粉末に付着することになり、加
熱帯15で再度加熱され気化されて原料粉末から遊離す
るので、黒鉛粉末の純度が低下しない。
【0045】製造された黒鉛粉末は、スクリューフィー
ダー11によって、加熱容器2内の後端部に到達し、排
出管5を通って、製品冷却タンク7aに流入する。この
黒鉛粉末は、かなり高温なため、製品冷却タンク7aの
ガス供給口20aから供給される不活性ガスあるいはハ
ロゲンガスを予熱すると同時に、このガスと製品冷却タ
ンク7aに設けられている冷却装置とによって冷却され
る。
【0046】その後、製品冷却タンク7a内の黒鉛粉末
は、タンク7a下端のロータリーバルブ9aが開放され
ることによって、製品取出タンク7bに移される。
【0047】製品取出タンク7b内に移された黒鉛粉末
は、製品取出タンク7bに設けられている冷却装置によ
って再度冷却された後、製品取出タンク7bの下端のロ
ータリーバルブ9bが開放されることによって、製品取
出口25から取出される。
【0048】この際に、製品冷却タンク7aの下端のロ
ータリーバルブ9aを閉めると、製品取出タンク7bの
下端のロータリーバルブ9bを開放したときに製品取出
口25から空気が製品取出タンク7b内に流入しても、
加熱容器2内に到達しないので、黒鉛粉末製造装置1の
運転中であっても、製品取出タンク7b内の黒鉛粉末を
製品取出口25より取出すことができる。
【0049】<実験例>この発明に係る黒鉛粉末製造装
置と従来の間接加熱式の黒鉛粉末製造装置について、実
験を行い、実験結果を示す。
【0050】(この発明に係る黒鉛粉末製造装置) ・黒鉛製加熱容器(排気管有り、直接加熱方式) 外 径:70mm 内 径:50mm 全 長:1000mm 加熱帯:全長200mm ・加熱帯の温度 2800℃ ・加熱容器内のガス 名 称:窒素又は塩素 流入量:供給管及び排出管より1L/min ・被処理物 名 称:カルサインコークス 粒 度:250μm以下 ・処理速度 3g/min ・スクリューの回転 加熱帯にカルサインコークスが20分間滞溜するように
回転数を調整 (間接加熱方式の黒鉛粉末製造装置) ・黒鉛製加熱容器(排気管なし、間接加熱方式) 外 径:70mm 内 径:50mm 全 長:1000mm ・ヒーター 全 長:400mm 加熱容器の中央部分に2800℃で200mmの加熱帯
が形成させるように調節 ・加熱容器内のガス 名 称:窒素 但し、排気管がないため、積極的な窒素フローはなし ・他の条件に関しては、上記の、この発明に係る黒鉛粉
末製造装置の条件と同じ 以上の条件で熱処理したコークスの黒鉛粉末を、冷却後
採取し、灰分を測定した。
【0051】
【表1】
【0052】上記の結果を比較すると、この発明に係る
黒鉛粉末製造装置で製造された黒鉛粉末は、間接加熱方
式の黒鉛粉末製造装置で製造されたものより、灰分の含
有率が低い。
【0053】また、この発明に係る黒鉛粉末製造装置
は、間接加熱方式の黒鉛粉末製造装置に比べて、消費電
力が低く、ヒーターの耐用期間が長く、加熱容器内に不
純物が付着しない。
【0054】したがって、この発明に係る黒鉛粉末製造
装置は、間接加熱方式の黒鉛粉末製造装置に比べて、高
純度の黒鉛粉末を少ない電力で製造できるとともに、長
期間に亘って連続運転ができるので、効果的かつ経済的
である。
【0055】
【効果】この発明に係る黒鉛粉末製造装置は、上記のよ
うに構成されていることにより、加熱容器を直接的に加
熱して加熱容器内の原料粉末を効果的に熱処理すること
ができ、また、熱処理により気化した原料粉末内の不純
物を強制的に排出し処理して黒鉛粉末や加熱容器内での
不純物の付着を排除することができるので、高純度で均
質な黒鉛粉末を連続的かつ経済的に製造することができ
る。
【0056】また、この発明に係る黒鉛粉末製造装置
は、炉殻と加熱容器の間に別体のヒーターを設ける必要
がないので、組立てが簡単で生産コストを抑えることが
できるとともに、加熱容器を加熱帯全体に亘って均一に
加熱することができるので、加熱容器の耐用期間を延長
して、ランニングコストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る黒鉛粉末製造装置の縦断面図
【符号の説明】
1 黒鉛粉末製造装置 2 黒鉛製加熱容器 3 炉殻 4 供給管 5 排出管 6a 原料脱気タンク 6b 原料供給タンク 7a 製品冷却タンク 7b 製品取出タンク 8a、8b、9a、9b ロータリーバルブ 10 スクリューフィーダー駆動装置 11 スクリューフィーダー 12 排ガス処理装置 13 排気管 14 電極 15 加熱帯 16 断熱材 17 炉殻用ガス供給口 18 炉殻用ガス排出口 19a、19b、20b タンク用ガス供給口(不活性
ガス用) 20a、21 加熱容器用ガス供給口(不活性ガスまた
はハロゲンガス用) 22 原料投入口 23 真空排気口 24 高周波コイル 25 製品取出口 26 冷却水排出口 27 冷却水供給口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 陽晴 福知山市長田野町3丁目26番地の1 コー ソ運輸工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に供給管と他端に排出管とを備えた
    黒鉛製で中空な円筒形の加熱容器を、中空の炉殻に収容
    して、供給管と排出管を炉殻の外部へ引き出し、加熱容
    器内に、供給管を通して加熱容器の内部に投入された原
    料粉末を一端から他端へ移送するスクリューフィーダー
    を設け、加熱容器に不活性ガスあるいはハロゲンガスの
    供給手段を接続した黒鉛粉末製造装置において、加熱容
    器に給電手段を接続し、加熱容器の上部に、一端が炉殻
    の外部へ突出して加熱容器の内部と炉殻の外部を連通す
    る排気管を設け、この排気管の一端に、排ガス処理手段
    を設けたことを特徴とする黒鉛粉末製造装置。
  2. 【請求項2】 上記排気管が、上記加熱容器の軸方向の
    中央部より、上記供給管寄りに位置することを特徴とす
    る請求項1に記載の黒鉛粉末製造装置。
  3. 【請求項3】 上記加熱容器の両端部の間に、加熱容器
    の肉厚が薄くなる部分を設けたことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の黒鉛粉末製造装置。
JP7006853A 1995-01-20 1995-01-20 黒鉛粉末製造装置 Pending JPH08198612A (ja)

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