JPH08198261A - 運搬用パレットに用いる押え枠 - Google Patents
運搬用パレットに用いる押え枠Info
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- JPH08198261A JPH08198261A JP2579695A JP2579695A JPH08198261A JP H08198261 A JPH08198261 A JP H08198261A JP 2579695 A JP2579695 A JP 2579695A JP 2579695 A JP2579695 A JP 2579695A JP H08198261 A JPH08198261 A JP H08198261A
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Abstract
性、耐永久歪性に優れた高剛性の運搬用パレットに用い
る押え枠を提供することを目的とする。 【構成】 周辺部を構成する環状矩形の板状の周辺枠の
内部に十字状補強板を一体に連結してなり、前記周辺枠
の一方の面に外周リブ、内周リブ、及びこれらのリブと
平行な内リブを設けるとともに、前記外周リブと内周リ
ブとの間に直交する直交リブを設け、前記各リブによっ
て囲まれた各室には水抜き用の孔を穿設し、前記外周リ
ブの外側面と上面とはテーパー面によって連続させ、さ
らに、前記十字状補強板には端縁リブと内リブと、これ
らのリブに直交する直交リブを設け、前記各リブによっ
て囲まれ各室には水抜き用の孔を穿設し、また、周辺枠
の四隅部内側と周辺枠と十字状補強板との連結部分には
隅部を結ぶ補強リブを設けて内部に4つの八角形透孔を
形成してなることを特徴とする。
Description
多段積みされた貨物、例えば、壜や缶などの被運搬物の
荷崩れを防止するために使用する運搬用パレットに用い
る押え枠に関する。
搬する場合、特にワンウェの壜の場合には運搬用パレッ
トに多段に積み重ねて輸送される。ワンウェ壜の輸送例
を図8に基づいて説明すると、フォーク差込口1を有す
る運搬用パレット2上に多数のワンウェ壜3を並べ、そ
の上に保形性のある厚紙4を敷設しさらに厚紙4の上に
多数のワンウェ壜を並べ、このように壜3を厚紙4を介
して交互に多段に積み重ねる。そして、最上段の厚紙4
の上に運搬用パレットとほぼ同じ大きさの押え枠5を載
置し、この押え枠5にバンド6を掛け渡して固定する。
最後に、バンド6で固定した状態でポリエチレンフィル
ム等の熱収縮フィルム7を被せてラッピングする。この
ように、壜の輸送は運搬用パレットに多段積みし壜の全
体を梱包して輸送される。
通常側面において押え枠の中央部と両側端部近傍の3ヶ
所あるいは両端部の2ヶ所である。そして、バンド6は
平面においてそれぞれ直交するように掛け渡され、荷崩
れを防止するために強い力で締め付けられる。このため
に押え枠5は締め付けに十分耐える耐圧縮性を有すると
ともに、長時間の締め付けに対しても変形することのな
い耐永久歪性を有するものでなければならない。
5−3131号公報記載のパレット用押え枠がある。こ
の押え枠は、「周辺部を形成する環状矩形の主フレーム
6及びそれらの内部に位置する十字状の補助フレーム7
を、機械構造用炭素鋼等の鋼管を利用した補助芯材8を
埋入させる状態で設け、それらフレーム6、7で囲まれ
て形成される角状の4つの空間部S夫々の周辺部に、上
下方向に貫通する孔Vを備えたメッシュ状部分9を設け
てある。」さらに、「主フレーム6の横外側面における
上下巾方向中央位置に、全周に亘る突状10を設けると
共に、突状10に対する補助リブ11を、突状長手方向
適当間隔おきに設けてある。」
っては、バンドの締め付けによる変形を防止するために
補助芯材8を埋入させているから、締め付けによる押圧
に対して主フレーム6がつぶれたり、破壊されることは
ない。しかしながら、補助芯材8は鋼管であるために、
長時間の締め付けによりバンドの部分に撓みが生じ、側
面において全体が波状に変形する。波状に変形すると締
め付けを解除しても補助芯材8は鋼管であるから元の状
態には復元しないばかりでなく、強制的に復元させるこ
とも困難である。そして、このように波状に変形した押
え枠は再使用には適さない。また、補助芯材8をインサ
ート成型するために、材料費とともに補助芯材の金型へ
の取り付け等の手間がかかり、全体として製品のコスト
アップとなっていた。さらに、鋼管である補助芯材を埋
入するものであるから、全体の重量が増大し取り扱い難
いという問題があった。
もので、軽量で取り扱い易いばかりでなく、耐圧縮性、
耐永久歪性に優れた高剛性の運搬用パレットに用いる押
え枠を提供することを目的とする。
成するために次のような構成とした。即ち、この発明に
係る運搬用パレットに用いる押え枠は、周辺部を構成す
る環状矩形の板状の周辺枠の内部に十字状補強板を一体
に連結してなり、前記周辺枠の一方の面に外周リブ、内
周リブ、及びこれらのリブと平行な内リブを設けるとと
もに、前記外周リブと内周リブとの間に直交する直交リ
ブを設け、前記各リブによって囲まれた各室には水抜き
用の孔を穿設し、前記外周リブの外側面と上面とはテー
パー面によって連続させ、さらに、前記十字状補強板に
は端縁リブと内リブと、これらのリブに直交する直交リ
ブを設け、前記各リブによって囲まれ各室には水抜き用
の孔を穿設し、また、周辺枠の四隅部内側と周辺枠と十
字状補強板との連結部分には隅部を結ぶ補強リブを設け
て内部に4つの八角形透孔を形成してなることを特徴と
する。前記直交リブは周辺枠の各辺の中央部と端部にお
いて間隔を狭めて設けることが好ましい。また、外周リ
ブの一部をわずかに切り欠いて凹部を形成してもよい。
前記直交リブ間に前記外周リブと外周リブに隣接した内
リブとの間を連結する小リブを設けてもよい。上記構成
の押え枠は合成樹脂により形成することが好ましい。
及びこれらのリブと平行な内リブを設けることにより、
締め付けるバンドとは直交することになるのでバンドの
締め付け力に対して十分な強度を有する。また、リブに
よって囲まれた各室には水抜き用孔を穿設したから、雨
水等を速やかに排出できる。また、外周リブの外側面と
上面とはテーパー面によって連続させたため、バンドの
なじみが良くなり締め付けが容易であるとともに、バン
ドのずれを防止する。周辺枠の四隅部内側と周辺枠と十
字状補強板との連結部分には隅部を結ぶ補強リブを設け
て八角形透孔としたから、四隅部と連結部分が補強され
全体として高剛性の押え枠とすることができる。また、
前記外周リブと内周リブとの間に設けた直交リブの間隔
を各辺の中央部と端部において狭めることにより、撓み
を一層防止することができる。さらに、前記外周リブと
外周リブに隣接した内リブとの間を連結する小リブは周
縁部の強度を向上させるように働く。
細に説明する。図1は全体の平面図、図2は同じく全体
の底面図、図3は正面図、図4は図1の四隅部における
拡大図、図5は図1のX−X線断面における一部省略拡
大図、図6は周辺枠の拡大断面図、図7は図1のY−Y
線断面図における拡大図である。押え枠10は周辺部を
構成する環状矩形の板状の周辺枠11の内部に十字状補
強板13を一体に連結してなり、前記十字状補強板13
は前記周辺枠11の各辺の略中央部において連結してい
る。そして、四隅部内側を結ぶ補強リブ14と前記補強
板13との連結部分の隅部を結ぶ補強リブ16と補強板
13の隅部を結ぶ交差部の補強リブ18を設け、連結部
分を補強するとともに内部に略八角形の透孔15を4つ
設けてなる。
に外周リブ17と内周リブ19を設け、前記外周リブ1
7と内周リブ19の間に平行な内リブ20を設けてな
る。前記平行な内リブ20は四隅部において前記外周リ
ブ17と略45度に交差する斜めリブ21と連結してい
る。前記外周リブ17、内周リブ19、内リブ20及び
斜めリブ21は、上下方向においてほぼ同じ高さに形成
されている。前記外周リブ17、内周リブ19及び内リ
ブ20は、締め付けるバンドとは直交するから、締め付
ける押圧力に対して十分な補強となり撓みによる変形を
防止する。
周リブ17、内周リブ19及び内リブ20と直交する直
交リブ23が設けられている。前記直交リブ23は周辺
枠11のバンド掛けとなる中央部と端部において間隔を
狭めて設けられている。、即ち、四隅部の隣接部分Aと
補強部13との連結部分Bの範囲においては間隔を狭め
て設けられている。このように、直交リブ23の間隔を
狭めることによって締め付け力に対する強度が一層向上
する。そして、前記各リブによって囲まれ上面が開口し
た各室25内には上下に貫通する水抜き用の小孔27を
穿設してなる。前記水抜き用孔の大きさは適宜決定する
とこができ、水抜きが可能であれば強度上は小さいほど
好ましい。上述したところから明らかなように、周辺枠
11は、板体の上面に縦横にリブを設けて上面に開口し
た室25を形成するとともに、バンド掛け部分における
室を小さく形成したから、高剛性であって締め付け力に
対しても変形することがない。
17の外側面29と上面30及び下面31との角部はテ
ーパー面33、35とされている。特に、バンドが当接
する上面30と外側面29とをテーパー面33によって
連続させることによりバンドのなじみを良くするから、
締め付けが容易であるとともに、締め付け力を保持しバ
ンドのずれを防止する。前記テーパー面33、35には
完全なストレート面の他、わずかに湾曲した湾曲面も含
むものである。
17と外周リブ17に隣接する内リブ20との間を連結
する小リブ56が設けられている。そして、前記直交リ
ブ23、外周リブ17、内リブ20及び小リブ56によ
って囲まれた上面が開口した各小室内には上下に貫通す
る水抜き用の小孔が穿設されている。前記小リブ56を
設けることによって周縁部の強度を一層向上させること
ができる。尚、小リブ56は各直交リブ23間に複数設
けてもよく、必ずしも直交リブ23に平行であることを
要しない。
はわずかに切り欠いて形成した凹部36が設けられてい
る。前記凹部36はバンド掛けの部分AとBの間に設け
られており、少なくとも対向する二辺の外側面29にそ
れぞれ1つ設けられている。前記凹部36に適宜の色を
塗装することによって、所有者を表す目印となり、ある
いは多段積みした場合の段数の目印とすることができ
る。外側面29から凹ませ、しかもバンド掛け部分から
外れた位置に設けることによって、擦れるのを防止する
ことができる。
する。十字状補強板13は、周辺枠11と同様に、十字
状板体38の上面に端縁リブ37と、前記端縁リブ37
と平行な内リブ39と、前記端縁リブ37及び内リブ3
9と直交する直交リブ40を有し、前記各リブによって
囲まれ上面が開口した各室41内には上下に貫通する水
抜き用の小孔43が穿設されている。そして、周辺枠1
1との連結部分の隅部には補強リブ16を設け、中央の
交差部の隅部には補強リブ18を設けてそれぞれ補強し
ている。このように、四隅部内側の補強リブ14ととも
に、補強リブ16と補強リブ18によって、連結部分の
強度を増大させることができる。前記補強リブ16と補
強リブ18は板体12、36と同一面をなす三角形板体
45上面に設け、水抜き用の小孔47を穿設することが
望ましい。
の四隅部の位置決め構造を、図1、図2及び図7に基づ
いて説明する。周辺枠11の内周リブ19の四隅には、
補強リブ14の内側に板体12と連続する三角形板体5
0を設け、前記三角形板体50の上面、即ち内周リブ1
9側に前記内周リブ19の高さよりもわずかに高い嵌合
リブ51が突設されている。前記嵌合リブ51は、斜め
リブ21と同様に内周リブ19に対して傾斜しており、
実施例では略45度をなして適宜の間隔で複数突設され
ている。実施例では5つの嵌合リブが形成されている。
そして、三角形板体50の範囲内において突設されてい
るから、中央部が長く両側に向かって次第に短く形成さ
れている。各嵌合リブ51の間には水抜き用の小孔53
が穿設されている。
は、図2及び図7に明らかなように嵌合溝55が設けら
れている。前記嵌合溝55は嵌合リブ51よりも大き
く、数多く形成されている。即ち、嵌合リブ51の肉厚
をT1とし嵌合溝の幅をT2とするとT1<T2であ
り、T1を4〜6mm、T2を8〜12mmとし、好ま
しくはT2をT1の約2倍とする。また、嵌合溝55の
長さは嵌合リブ51よりも長く1.1〜1.3倍の長さ
に形成する。即ち、図2に一点鎖線で示すように、嵌合
溝55は三角形板体50からはみ出して板体12に達し
て形成されており、端面は補強リブ14側においては開
口しているとともに、水抜き用小孔53の部分では互い
に連通している。そして、嵌合リブ51の突出高さと嵌
合溝55の深さ寸法はほぼ同一であり、それぞれ0.5
〜1.5mm、好ましくは0.8〜1.2mmとする。
には、押え枠を段積みしたとき上段の嵌合リブ51が下
段の嵌合溝55に嵌合して位置決めされるからきれいに
積み重ねることができるとともに、不容易に滑り落ちる
ことがなく安全に段積みすることができる。また、嵌合
リブ51と嵌合溝55との間にはクリアランスの分だけ
嵌合溝55内で初期の移動があるとともに、係合する力
が斜め方向に作用するから、わずかな力で容易に取り出
すことができる。また、前記嵌合リブ51と嵌合溝55
は内周リブ19に対して略45度に形成してなるから、
いずれの方向へのずれも防止することができる。
れば次のような具体的効果を奏することができる。即
ち、板体の片面に縦横に走るリブを設けたから、軽量で
かつ堅牢な押え枠を得ることができる。また、各リブで
囲まれた室には水抜き用孔を穿設したから、直ちに雨水
等を排出し汚れを防止する。また、外周リブの外側面と
上面とはテーパー面によって連続したため、締め付ける
バンドのなじみを良くすることができ、締め付け力を増
大することができることと相まって、バンドのずれを防
止する。また、内部を八角形透孔とすることにより、四
隅部と連結部分が補強され全体として高剛性の押え枠と
することができる。バンドが当接する各辺の中央部と端
部において直交リブの間隔を狭めることによって強度を
向上させることができる。また、側面に凹部を設けるこ
とによって、目印の塗装等のこすれを防止することがで
きる。また、直交リブ間に、前記外周リブと外周リブに
隣接する内リブとの間を連結する小リブを設けることに
よって、周縁部の強度が一層向上する。
る。
面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 周辺部を構成する環状矩形の板状の周辺
枠の内部に十字状補強板を一体に連結してなり、前記周
辺枠の一方の面に外周リブ、内周リブ、及びこれらのリ
ブと平行な内リブを設けるとともに、前記外周リブと内
周リブとの間に直交する直交リブを設け、前記各リブに
よって囲まれた各室には水抜き用の孔を穿設し、前記外
周リブの外側面と上面とはテーパー面によって連続さ
せ、さらに、前記十字状補強板には端縁リブと内リブ
と、これらのリブに直交する直交リブを設け、前記各リ
ブによって囲まれ各室には水抜き用の孔を穿設し、ま
た、周辺枠の四隅部内側と周辺枠と十字状補強板との連
結部分には隅部を結ぶ補強リブを設けて内部に4つの八
角形透孔を形成してなることを特徴とする運搬用パレッ
トに用いる押え枠。 - 【請求項2】 前記直交リブは、周辺枠の各辺の中央部
と端部において間隔を狭めて設けたことを特徴とする請
求項1に記載の運搬用パレットに用いる押え枠。 - 【請求項3】 前記外周リブの一部をわずかに切り欠い
て凹部を形成したことを特徴とする請求項1または2に
記載の運搬用パレットに用いる押え枠。 - 【請求項4】 前記直交リブ間に、前記外周リブと外周
リブに隣接した内リブとの間を連結する小リブを設けた
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
運搬用パレットに用いる押え枠。 - 【請求項5】 前記押え枠は合成樹脂により成型したこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の運
搬用パレットに用いる押え枠。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7025796A JP2821864B2 (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | 運搬用パレットに用いる押え枠 |
KR1019960001367A KR100304743B1 (ko) | 1995-01-23 | 1996-01-23 | 운반용 팰릿에 이용하는 누름틀 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7025796A JP2821864B2 (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | 運搬用パレットに用いる押え枠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08198261A true JPH08198261A (ja) | 1996-08-06 |
JP2821864B2 JP2821864B2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=12175814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7025796A Expired - Lifetime JP2821864B2 (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | 運搬用パレットに用いる押え枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2821864B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6455223U (ja) * | 1987-10-01 | 1989-04-05 |
-
1995
- 1995-01-23 JP JP7025796A patent/JP2821864B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6455223U (ja) * | 1987-10-01 | 1989-04-05 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2821864B2 (ja) | 1998-11-05 |
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Legal Events
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