JPH08197681A - カール性を改良した銅張板の製造方法 - Google Patents

カール性を改良した銅張板の製造方法

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JPH08197681A
JPH08197681A JP957495A JP957495A JPH08197681A JP H08197681 A JPH08197681 A JP H08197681A JP 957495 A JP957495 A JP 957495A JP 957495 A JP957495 A JP 957495A JP H08197681 A JPH08197681 A JP H08197681A
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heat
film
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roll
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JP957495A
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Hiroshi Furusawa
比呂志 古澤
Shigemitsu Muraoka
重光 村岡
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 線膨張率が10×10-6mm/mm/℃以下
の耐熱性フィルムと銅箔とを張合わせる銅張板の製造方
法において、そのカール性を改良する製造方法を提供す
る。 【構成】 線膨張率が10×10-6mm/mm/℃以下
の耐熱性フィルムと銅箔とを接着剤を介して、加熱ロー
ルによって連続的に張り合わせ、加熱硬化して得られた
銅張板を線圧100〜500kg/cmで圧延処理する
ことにより、そのカール性を改良する銅張板の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は線膨張率が10×10-6
mm/mm/℃以下の耐熱性フィルムを用いた銅張板の
カール性改良に関する。更に詳しくは、機械的物性、耐
熱性、寸法安定性に優れた線膨張率が10×10-6mm
/mm/℃以下の耐熱性フィルムを用いた銅張板の製造
方法において、硬化後の銅張板を圧延処理することによ
ってカール性を改良する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フレキシブルプリント配線板(以
下FPCと略す)、テープオートメーティドボンディン
グ(以下TABと略す)用キャリアテープなど、電子部
品実装絶縁基盤として、機械特性、寸法精度の優れた耐
熱性フィルムが注目を浴びている。このようなFPC、
TAB用途に耐熱性フィルムを用いる場合、接着剤を介
して銅箔をフィルム上に張り合わせる必要がある。
【0003】この銅張板の製造方法にはプレス方式とラ
ミネータ方式がある。プレス方式は一般の硬質銅張積層
板と同様に、フィルムと銅箔とを接着剤を介して張り合
わせ、熱プレス機によって加熱加圧して一体化する方法
である。また、ラミネータ方式はフィルムと銅箔を接着
剤を介して加熱ロールとゴムロールで加圧しながら連続
的に張合わせた後、加熱硬化させる方法である。
【0004】プレス方式の場合は通常高圧、長時間の加
熱を必要とするため、プラスチックフィルムと銅箔との
ように熱膨張係数の差や熱収縮の差の大きいもの同士の
張り合わせを行うと、出来上がった銅張板はカールが大
きくなる。また、ラミネータ方式の場合は通常、加熱ロ
ールでは低圧、短時間で加熱が終わるので、この段階で
はカールは小さいが、これをロール状に巻き取ってから
加熱硬化させる工程でのカールが大きくなる。特に、熱
膨張係数が銅に比べ小さい耐熱性フィルムを用いた場
合、加熱時の寸法精度がよいという特徴があるが、硬化
後のフィルムの幅方向へのカールがかなり大きくなり製
造上の欠点となっていた。このカールを小さくする方法
として、特開平3−227623号公報では加熱ロール
で銅箔を張合わせた後に銅張板を吸湿状態で加熱する方
法が、特開平3−274141号公報では銅箔とフィル
ムの張合わせをロールの一方が凹で他方が凸の湾曲した
加熱ロールで行う方法が提案されてる。しかし、これら
の方法で製造しても、フィルムの熱膨張率、熱収縮率等
の特性によっては必ずしもカールの小さい銅張り板が得
られない場合がある。また、硬化前の銅張り板のカール
は小さくなるが、その後、加熱硬化時の銅箔とフィルム
の位置ずれや、硬化後のフィルムのもつ吸湿膨張等によ
り、フィルムの幅方向へのカールが徐々に大きくなると
いう欠点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記
従来法の製造方法の欠点を解決し、機械的特性、寸法精
度の優れた耐熱性フィルムと銅箔を張合わせる際し、そ
のカールを改良することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、接着剤を介してフィ
ルムと銅箔とを加熱ロールによって連続的に張合わせ、
加熱硬化した後、特定の線圧で圧延処理することによっ
てカールの小さい銅張板を連続的に製造することを見出
し、本発明を完成するに至ったものである。
【0007】すなわち、本発明は、線膨張率が10×1
-6mm/mm/℃以下である耐熱性フィルムと銅箔と
を接着剤を介して加熱ロールによって連続的に張合わせ
加熱硬化させる銅張板の製造方法において、加熱硬化後
の銅張板を線圧100〜500kg/cmで圧延処理す
ることを特徴とするカール性を改良した銅張板の製造方
法である。
【0008】本発明においては、銅張り用ベースフィル
ムとして、線膨張率が10×10-6mm/mm/℃以下
である耐熱性フィルムを用いることが必要である。更
に、線膨張率の小さい液晶ディスプレイ(LCD)用ガ
ラス基板、セラミック基板等と加熱によりボンディング
する際の寸法精度を考慮すると、好ましくは2〜6mm
/mm/℃以下の耐熱性フィルムである。このような耐
熱性フィルムとしては、例えば、芳香族ポリアミド、芳
香族ポリイミド、芳香族ポリエステル等の耐熱性ポリマ
ーからなるフィルムが用いられる。これらのフィルムの
線膨張率は、共重合組成、製造方法等によって変化する
が、線膨張率が10×10-6mm/mm/℃以下のもの
を用いることが重要である。
【0009】この耐熱性フィルムとしては、機械的特
性、寸法精度が特に優れたパラ配向型芳香族ポリアミド
が好ましく用いられる。パラ配向型芳香族ポリアミド
は、次の構成単位からなる群より選択された単位から実
質的に構成される。 −NH−Ar1−NH− (1) −CO−Ar2−CO− (2) −NH−Ar3−CO− (3) ここでAr1 、Ar2、およびAr3は各々少なくとも1
個の芳香環を含んだ2価の基であり、(1)と(2)は
ポリマー中に存在する場合は実質的に等モルであり、A
r1 、Ar2、およびAr3は各々、パラ配向型の基であ
ることが好ましい。
【0010】ここで、パラ配向型とは、芳香環における
主鎖の結合方向がパラ位に位置しているか、または2つ
以上の芳香環からなる残基において両端の主鎖の結合方
向が同軸または平行であることを意味する。このような
2価の芳香族基の代表例としては下記の化1等が挙げら
れる。
【0011】
【化1】
【0012】ここで、Xは −O−、−CH2−、−S
2−、−S−、−CO−の中から選ばれる。また、こ
れらの芳香環の水素原子の一部が、ハロゲン基、ニトロ
基、スルホン基、アルキル基、アルコキシ基等で置換さ
れていてもよい。Ar1、Ar2およびAr3はいずれも
2種以上であってもよく、また相互に同じであっても異
なっていてもよい。
【0013】パラ配向型ポリアミドは例えばその硫酸等
を溶媒とする光学異方性ドープを、支持面上に流延し、
吸湿、加熱により該ドープを光学等方性に変えた後、凝
固させ、洗浄後、必要なら一軸または二軸に延伸し、次
いで収縮を制御しつつ乾燥するという方法でフィルムを
製造することができる。本発明で用いられる耐熱性フィ
ルムとしてはフィルムキャリヤ製造工程、IC実装工程
等で必要な走行安定性、フィルム剛性等の理由から以下
の強度、伸度、弾性率を有するものが好ましい。
【0014】すなわち、本発明で用いられる耐熱性フィ
ルムとしては25〜60kg/mm 2の強度を有するも
のが好ましく、30〜50kg/mm2の強度を有する
ものが特に好ましい。本発明で用いられる耐熱性フィル
ムとしては10〜50%の伸度を有するものが好まし
く、15〜30%の伸度を有するものが特に好ましい。
【0015】本発明で用いられる耐熱性フィルムとして
は800〜1500kg/mm2の弾性率を有するもの
が好ましく、1000〜1500kg/mm2の弾性率
を有するものが特に好ましい。また、弾性率はフィルム
の長尺方向(以下MDと略す)と幅方向(以下TDと略
す)とが同じ程度ある、いわゆるバランスタイプであっ
てもよいし、異なっている、いわゆるテンシライズドタ
イプであってもよい。好ましくはバランスタイプであ
る。
【0016】本発明で用いられる耐熱性フィルムとして
は熱的寸法安定性の理由から200℃の熱収縮率が0.
01〜0.3%のものが好ましく、0.01〜0.05
%のものが特に好ましい。本発明で用いられる耐熱性フ
ィルムの厚さは、ベースフィルムとして必要な剛性を考
慮すると、30〜125μmが好ましく、35〜60μ
mの厚さが特に好ましい。
【0017】本発明に用いる接着剤としてはエポキシ系
化合物、アクリル系化合物、フェノール系化合物、熱硬
化性ポリフェニレンオキシド系化合物など、種々のもの
が使用可能であり、特に限定されないが、好ましくはエ
ポキシ系化合物である。本発明に用いる銅箔としては電
解銅箔、または圧延銅箔があり、厚さは15〜105μ
mで、より好ましくは15〜50μmであり、必要に応
じて、交流エッチング粗化法等の表面処理を施すことも
ある。
【0018】本発明に用いる加熱ロールは通常市販のゴ
ム、樹脂、金属などの組合せで加圧機構を備えたもので
あればいづれのものでもよい。本発明の製造方法におい
て、銅箔とフィルムの張合わせ時の圧力、加熱温度など
は、使用する接着剤に応じて適宜設定するが、通常、張
合わせ圧力は1〜5kg/cmの範囲、加熱温度は、1
00〜200℃の範囲が好ましく用いられる。
【0019】本発明の製造方法において行う加熱硬化処
理は、通常、ロールに巻き取った状態で行われるが、銅
箔を外側にして巻き取るのが好ましい方法である。接着
剤の硬化は比較的低温(好ましくは50〜80℃)でプ
レ硬化した後、高温(好ましくは140〜170℃)硬
化する多段硬化法が好ましく用いられる。ー段での硬化
は、フィルムと銅箔との位置ずれが著しいため好ましく
ない。
【0020】本発明の製造方法は、このように銅箔とフ
ィルムとを加熱ロールで張合わせ、加熱硬化した後、銅
張り板を圧延処理することが特徴である。圧延処理に用
いる加熱ロールは通常市販のゴム、樹脂、金属などの組
合せで加圧機構を備えたものであればいづれのものでも
よい。圧延条件としては線圧100〜500kg/cm
の範囲とすることが好ましい。線圧が100kg/cm
未満ではカール改良の効果が小さく、500kg/cm
を超えるとロール挿入方向(MD)へのカールが大き
く、実用性に欠けるからである。尚、ここでいう線圧と
は銅張板に実際にかかる圧力のことであり処理する銅張
板の幅をLcm、ロールにかかる全圧をPkgとした
時、P/Lで求められる値である。ロール温度は150
℃以下とすることが好ましい。150℃を超えると使用
する接着剤によっては耐熱性の問題が生じるからであ
る。さらに好ましくは線圧150〜250kg/cm、
ロール温度20℃〜120℃の範囲が用いられる。ロー
ル速度は1〜20m/minの範囲が好ましく用いられ
る。尚、圧延処理は銅箔面を上に、フィルム面を下にし
て行ってもその逆で行ってもいずれでもよいが、銅箔面
を上にして行うのがより好ましい。
【0021】
【実施例】以下に耐熱性フィルムとしてパラフェニレン
テレフタルアミド(以下、PPTAという)フィルムを
用いた場合の製造方法の実施例を示すが、これらの実施
例は本発明を説明するものであって、本発明を限定する
ものではない。尚、実施例中特に規定しない場合は重量
部、または重量%を示す。 (物性の測定法)実施例におけるポリマ−、フィルムの
物性の測定法は次に示す通りである。 (1)対数粘度、ド−プ粘度 対数粘度(ηinh)は98%濃硫酸100mlにポリ
マー0.5gを溶解し、30℃常法で測定した。ドープ
粘度は、B型粘度計を用い、1rpmの回転速度で測定
した。 (2)フィルムの厚み、強度、伸度、弾性率 フィルム厚さは、直径2mmの測定面をもったダイヤル
リニアゲージで測定した。フィルムの強度、伸度、弾性
率は定速伸重型強伸度測定機(島津製作所製DSS−5
00)を用い、測定長100mm、引っ張り速度50m
m/分で測定した。 (3)フィルムの熱収縮率 フィルムから2cm×5cmの試料片を切り出し、4c
mの間隔に刃物で傷をつけて標識とし、予め23℃、5
5%RHの雰囲気下に72時間放置した後、標識間の距
離を読み取り顕微鏡にて測定し、次いで200℃の熱風
式オ−ブンに2時間拘束することなく放置した後、再度
23℃、55%RHの雰囲気下に72時間放置した後、
標識間の距離を読み取り顕微鏡にて測定して求めた。 (4)フィルムの線膨張係数 熱力学特性測定機(TMA、真空理工株式会社製 TM
7000型)に幅5mmのサンプルを取り付け、荷重
0.3g下で、一旦300℃まで昇温してサンプルの残
留歪を除去した後、窒素気流下に冷却し、300℃から
30℃までのフィルムの寸法変化を測定し、この間の線
膨張率を平均値として求めた。 (5)銅張り板のカール 100mm(長尺方向:MD)×26mm(幅方向:T
D)のサンプル片を23℃/相対湿度55%の雰囲気下
で72時間放置した後、銅箔面を外側としたカールの場
合は図1のように凹面を下向きにして静置し、最大浮き
上がり長をダイアルリニアゲージで測定した。
【0022】
【実施例1】濃度99.5%の濃硫酸にηinh=6.
1に調整したPPTA(ηinh=6.9のPPTAを
塩酸水溶液で処理して得たもの)を60℃で溶解し、ポ
リマー濃度12%の原液を調製した。この原液を、60
℃に保ったまま、真空下に脱気した。タンクからフィル
タを通し、ギアポンプにより送液し、0.3mm×30
0mmのスリットを有するTダイから、タンタル製のベ
ルト上にドープをキャストし、相対湿度約12%、温度
約105℃の空気を吹き付けて、流延ドープを光学等方
化し、ベルトと共に5℃の水の中に導いて凝固させた。
次いで凝固フィルムをベルトから引き剥し、約30℃の
温水中、次に0.5%NaOH水溶液中、更に室温の水
の中を走行させて洗浄し、ゲル状フィルムを得た。さら
に、クリップテンターにより定長状態を保ちつつ熱風乾
燥し、次いで440℃で緊張熱処理、310℃でフリー
熱処理、コロナ表面処理した後巻き上げた。
【0023】得られたPPTAフィルムは38μmの厚
みであり、MD方向、TD方向にそれぞれ、強度40k
g/mm2、40kg/mm2、伸度18%、19%、弾
性率1300kg/mm2、1270kg/mm2、20
0℃熱収縮率0.05%、0.05%、熱膨張係数3.
8×10-6、4.8×10-6であった。次いで、このP
PTAフィルムと接着面に表面処理を施した厚さ18μ
mの圧延銅箔とをエポキシ系接着剤を介して加熱ロール
で連続的に張合わせた後、銅箔面を外側にして巻取り、
60℃/6時間、80℃/15時間、120℃/2時
間、160℃/4時間加熱硬化を行った。その後、金属
製熱ロール機(ロール幅:30cm)を用い、ロール温
度22℃、サンプル幅方向(TD)線圧110kg/c
m、ロール速度2m/分で圧延処理して銅張り板を得
た。
【0024】
【実施例2】実施例1と同様にして得られた加熱硬化後
の銅張り板をロール温度22℃、サンプル幅方向(T
D)線圧160kg/cm、ロール速度2m/分で圧延
処理して銅張り板を得た。
【0025】
【実施例3】実施例1と同様にして得られた加熱硬化後
の銅張り板をロール温度22℃、サンプル幅方向(T
D)線圧230kg/cm、ロール速度2m/分で圧延
処理して銅張り板を得た。
【0026】
【実施例4】実施例1と同様にして得られた加熱硬化後
の銅張り板をロール温度22℃、サンプル幅方向(T
D)線圧460kg/cm、ロール速度2m/分で圧延
処理して銅張り板を得た。
【0027】
【実施例5】実施例1と同様にして得られた加熱硬化後
の銅張り板をロール温度100℃、サンプル幅方向(T
D)線圧110kg/cm、ロール速度2m/分で圧延
処理して銅張り板を得た。
【0028】
【実施例6】実施例1と同様にして得られた加熱硬化後
の銅張り板をロール温度100℃、サンプル幅方向(T
D)線圧160kg/cm、ロール速度2m/分で圧延
処理して銅張り板を得た。
【0029】
【実施例7】実施例1と同様にして得られた加熱硬化後
の銅張り板をロール温度100℃、サンプル幅方向(T
D)線圧230kg/cm、ロール速度2m/分で圧延
処理して銅張り板を得た。
【0030】
【比較例1】実施例1と同様にして得られた加熱硬化後
の銅張り板をロール温度22℃、サンプル幅方向(T
D)線圧30kg/cm、ロール速度2m/分で圧延処
理して銅張り板を得た。
【0031】
【比較例2】実施例1と同様にして得られた加熱硬化後
の銅張り板を冷却してから、圧延処理を行わない銅張り
板を得た。以上の実施例および比較例で得られた銅張り
板のカールの状態を表1に示す。
【0032】
【比較例3】実施例1と同様にして得られた加熱硬化後
の銅張り板をロール温度22℃、サンプル幅方向(T
D)線圧600kg/cm、ロール速度2m/分で圧延
処理して銅張り板を得た。この時、銅張板のカールは幅
方向(TD)には平坦であったが、長尺方向(MD)に
大きくカールした。
【0033】
【発明の効果】本発明の製造方法は、線膨張率が10×
10-6mm/mm/℃以下の耐熱性フィルムと銅箔とを
張合わせた銅張り板のカール性を大幅に減少させること
ができ、機械的特性および耐熱性を生かした銅張り積層
板を得ることができ、FPC、TABなどの電子基板材
料として有用である。
【0034】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】カールした銅張板の断面を示す模式図である。
【符号の説明】
1 銅箔 2 接着剤 3 フィルム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線膨張率が10×10-6mm/mm/℃以
    下である耐熱性フィルムと銅箔とを接着剤を介して、加
    熱ロールによって連続的に張り合わせ、加熱硬化させる
    銅張板の製造方法において、加熱硬化後の銅張板を線圧
    100〜500kg/cmで圧延処理することを特徴と
    するカール性を改良した銅張板の製造方法。
JP957495A 1995-01-25 1995-01-25 カール性を改良した銅張板の製造方法 Withdrawn JPH08197681A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001034879A1 (fr) * 1999-11-11 2001-05-17 Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. Feuille de cuivre electrolytique avec feuille support et lamine a revetement de cuivre
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