JPH08197289A - ボックス柱のダイアフラム溶接方法およびそれに使用するタブ - Google Patents

ボックス柱のダイアフラム溶接方法およびそれに使用するタブ

Info

Publication number
JPH08197289A
JPH08197289A JP3166795A JP3166795A JPH08197289A JP H08197289 A JPH08197289 A JP H08197289A JP 3166795 A JP3166795 A JP 3166795A JP 3166795 A JP3166795 A JP 3166795A JP H08197289 A JPH08197289 A JP H08197289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gap
face
diaphragm
box column
welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3166795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2648907B2 (ja
Inventor
Masayoshi Kaku
正義 賀来
Yoshio Nakagawa
祥男 中川
Masaru Hase
勝 長谷
Kuniaki Doi
国昭 土井
Shigeji Ochi
繁治 大地
Yasuo Kihara
保男 木原
Koichi Shinohara
公一 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAWAJU TEKKO KOJI KK
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
KAWAJU TEKKO KOJI KK
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAWAJU TEKKO KOJI KK, Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical KAWAJU TEKKO KOJI KK
Priority to JP3166795A priority Critical patent/JP2648907B2/ja
Publication of JPH08197289A publication Critical patent/JPH08197289A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2648907B2 publication Critical patent/JP2648907B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボックス柱をダイアフラムが貫通した状態に
自動溶接機で溶接取付けできる技術の提供。 【構成】 ボックス柱2の切断端面3と、切断端面より
広幅のダイアフラム1との間に溶接用のノズル5を挿入
可能なギャップ6を設定し、該ギャップ分だけ裏当て金
を突出させて切断端面全周に設け、ダイアフラムを裏当
て金の端面7に面合し、垂直方向ギャップの両側方開口
部と下端開口部とを非溶着物で形成したタブ8,15,
24で堰止めし、垂直方向ギャップの上端開口部からノ
ズル5を挿入して垂直溶接し、溶接後ボックス柱を90
度反転して溶接両端を裏当て金コーナ部までハツリ取
り、新たに位置した垂直方向ギャップの上部、下部およ
び側方開口部を前記両溶接部位置から上下に溶接のハツ
リ取り分を加えた位置をタブ8,33,40で堰止めし
て垂直溶接する構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に超高層ビル等の構
造用として使用される厚肉鋼材によるボックス柱のダイ
アフラム溶接方法、およびその溶接に使用するタブに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、超高層ビルの構造用として使用さ
れるボックス柱では、ダイアフラムをボックス柱内に設
けたものが一般的であったが、この場合、梁等の横架材
仕口はボックス柱のプレートに固定されるから、このボ
ックス柱を介して力が伝達されている。前記力をダイア
フラムで直接伝達させるために、このダイアフラムをボ
ックス柱に貫通した状態にして設ける場合、前記ダイア
フラムはボックス柱の切断面に取付けるようになるた
め、従来方法では、ボックス柱の切断端面全周に開先を
設け、この開先部分を半自動溶接機で溶接することによ
り固定することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のボックス柱切断端面全周に開先を設けてダイアフラ
ムを溶接固定する方法では、開先の段取りや加工に余分
な人手と時間がかかるし、そのうえ、溶接は何層も行わ
なければならないから製作時間も長く、コストアップに
もなっているという問題があった。
【0004】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、ダイアフラムがボックス柱を貫通した状態に設ける
場合に、ボックス柱の切断端面に開先を取ることなく、
また、自動溶接を行うことができ、製作時間の短縮とコ
ストの削減を達成することができるボックス柱のダイア
フラム溶接方法およびそれに使用するタブを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明請求項1記載のボックス柱のダイアフラム溶接方
法では、ボックス柱の切断端面と、該切断端面より広幅
に形成したダイアフラムとの間に少なくともエレクトロ
スラグ溶接用のノズルを挿入可能なギャップを設定し、
該ギャップ分だけ前記ボックス柱内面から裏当て金を突
出させて切断端面全周に設け、前記ボックス柱を横置き
した状態で前記ダイアフラムを裏当て金の端面に面合
し、前記切断端面とダイアフラムとによってボックス柱
上面から下面まで形成される垂直方向ギャップの両側方
開口部と下端開口部とを非溶着物で堰止めし、該垂直方
向ギャップの上端開口部から前記ノズルを挿入して垂直
溶接し、該垂直溶接後ボックス柱を90度反転すると共
に溶接部の始端部および終端部を裏当て金コーナ部まで
ハツリ取り、新たに位置した垂直方向ギャップの上部、
下部および側方開口部を前記両溶接部位置から上下に溶
接のハツリ取り分を加えた位置を非溶着物で堰止めして
垂直溶接することとした。
【0006】また、請求項2記載のタブでは、ボックス
柱の切断端面と、該切断端面より広幅に形成したダイア
フラムとの間に少なくともエレクトロスラグ溶接用のノ
ズルを挿入可能なギャップを設定し、該ギャップ分だけ
前記ボックス柱内面から裏当て金を突出させて切断端面
全周に設け、前記ボックス柱を横置きした状態で前記ダ
イアフラムを裏当て金の端面に面合することにより前記
切断端面とダイアフラムとによって形成される垂直方向
ギャップの外側方開口面側を堰止めする堰止め面を有す
ると共に、該堰止め面に余盛り用傾斜を設けて前記外側
方開口面の高さより適宜長く銅材で形成した構成とし
た。
【0007】また、請求項3記載のタブでは、ボックス
柱の切断端面と、該切断端面より広幅に形成したダイア
フラムとの間に少なくともエレクトロスラグ溶接用のノ
ズルを挿入可能なギャップを設定し、該ギャップ分だけ
前記ボックス柱内面から裏当て金を突出させて切断端面
全周に設け、前記ボックス柱を横置きした状態で前記ダ
イアフラムを裏当て金の端面に面合することにより前記
切断端面とダイアフラムとによって形成される垂直方向
ギャップと下側水平方向ギャップとのコーナ部に上面が
裏当て金下面位置まで嵌合する堰止め部と、該堰止め部
上面から前記垂直方向ギャップ下部位置に配置された凹
部とを有し銅材で形成した構成とした。
【0008】また、請求項4記載のタブでは、請求項3
記載の上面が裏当て金下面位置まで嵌合する堰止め部に
代えて上面がボックス柱下面と面合すると共に一側面が
ダイアフラムと面合し、かつ前記上面と一側面とのコー
ナー部分であって前記凹部から一方向に溶接余盛りと面
合する逃げ面を設けた堰止め部を有する構成とした。
【0009】また、請求項5記載のタブでは、ボックス
柱の切断端面と、該切断端面より広幅に形成したダイア
フラムとの間に少なくともエレクトロスラグ溶接用のノ
ズルを挿入可能なギャップを設定し、該ギャップ分だけ
前記ボックス柱内面から裏当て金を突出させて切断端面
全周に設け、前記ボックス柱を横置きした状態で前記ダ
イアフラムを裏当て金の端面に面合することにより前記
切断端面とダイアフラムとによって形成される垂直方向
ギャップと上側水平方向ギャップとのコーナ部に下面が
裏当て金上面位置まで嵌合し、かつ垂直方向ギャップの
上方を開口状態でボックス柱上面より上方までボックス
柱側および上側水平方向ギャップ側を堰止める堰止め部
を有し銅材で形成した構成とした。
【0010】また、請求項6記載のタブでは、請求項5
記載の堰止め部に代えて下面がボックス柱上面と面合す
ると共に一側面がダイアフラムと面合し、かつ前記下面
と一側面とのコーナー部分であって前記開口状態部分か
ら一方向に溶接余盛りと面合する逃げ面を設けた堰止め
部を有する構成とした。
【0011】
【作用】請求項1記載のボックス柱のダイアフラム溶接
方法では、ボックス柱の切断端面とこれに溶接取り付け
するダイアフラムとの間に、あらかじめ溶接用のノズル
が挿入できるギャップを設定し、そのギャップのボック
ス柱内面側には裏当て金を、外面側には非溶着物による
堰止めをしたので、開先を取ることなく溶接することが
できる。また、垂直溶接した後、溶接部の始端部と終端
部は裏当て金のコーナー部までハツリ取り、また、水平
方向のギャップも前記溶接部を越えて溶接するので、不
完全部のない溶接で連続した溶接をすることができる。
また、開先を取らず自動溶接することによって、製作時
間の短縮とコストの削減を達成することができる。
【0012】請求項2記載のタブでは、ボックス柱の切
断端面に設けた裏当て金と対峙して配置され、ボックス
の板厚で定まるギャップの垂直方向開口面を堰止めす
る。
【0013】請求項3記載のタブでは、いずれのギャッ
プにも溶接がなされていない場合に使用するものであっ
て、垂直方向のギャップの下端側、つまり溶接始端側に
配置され、溶接し始めに現れ易い不完全部を裏当て金の
コーナ部を過ぎて設けた凹部に形成してハツリ取り部と
為す。
【0014】請求項4記載のタブでは、ギャップの既溶
接部が水平方向にあって垂直方向のギャップを溶接する
とき、既溶接部の余盛り部を逃げ面で面合し、垂直方向
ギャップの下端部を堰止めする。
【0015】請求項5記載のタブでは、いずれのギャッ
プにも溶接がなされていない場合に使用するものであっ
て、垂直方向のギャップの上端側、つまり溶接終端側に
配置され、溶接部終端の不完全部を凹部に形成してハツ
リ取り部と為す。
【0016】請求項6記載のタブでは、ギャップの既溶
接部が水平方向にあって垂直方向のギャップを溶接する
とき、既溶接部の余盛り部を逃げ面で面合し、垂直方向
ギャップの上部を堰止めする。
【0017】
【実施例】次に、本発明の一実施例について図を用いて
説明する。図1は本発明のタブを使用してボックス柱に
ダイアフラムを溶接取付けする方法を示す説明図であ
り、図中1はダイアフラム、2はボックス柱である。前
記ダイアフラム1の外形寸法は、図2に示すように、ボ
ックス柱2の外形寸法より大きく形成されている。前記
ボックス柱2は、あらかじめ切断端面3から突出するよ
うに内面全周に裏当て金4が設けられている。この裏当
て金4は、エレクトロスラグ溶接のノズル5が挿入でき
ると共に、溶着部が十分な溶接強度を得られるギャップ
6を有するように切断端面3から突出されている。図中
7はこの裏当て金4の端面である。
【0018】次に、各タブの構造を説明する。図3はギ
ャップ6における外側方開口面堰止め用とした縦型タブ
8の平面を、また図4はその正面を示しており、図中9
はダイアフラム側面の当接面、10はボックス柱側面へ
の当接面、11は該縦型タブを平面視したとき前記ダイ
アフラム当接面9に対した垂直長さが前記ギャップ6の
幅より適宜長くした堰止め面、12は水冷用水路、13
は接続口である。そして該縦型タブ8は、ギャップの開
口面を堰止めしたとき、前記ボックス柱1に比べ、溶接
部14(図17,18参照)の終端14bより高く(図
4でハツリ取り分を転写して示すライン14f)なる長
さに銅材によって形成している。
【0019】図5は水平方向に溶接部がない場合の垂直
方向のギャップ6aの下部を堰止めするタブ(以下第1
スタートタブとする)15の平面を、図6は同正面を、
図7は同右側面を示しており、図中16はギャップ6の
下コーナ部に嵌合する堰止め部、17は前記堰止め部1
6においてボックス柱の切断端面3と面合する当接面、
18はダイアフラム当接面、19は上面が裏当て金4の
下面と面合する当接面、20は側面をボックス柱当接面
21とし上面を前記縦型タブ8の載置面22とする台
部、23は前記堰止め部16をギャップ6aのコーナ部
に嵌合させたとき、ギャップ6aの下方となる位置に設
けた凹部、23aはこの凹部23の上縁に設けたアンダ
ーカット防止用のザグリであり、前記堰止め部16と台
部20を銅材によって一体に形成している。
【0020】図8は水平方向に溶接部がない場合の垂直
方向のギャップ6aの上部を堰止めするタブ(以下第1
エンドタブとする)24の平面を、図9は同正面を、図
10は同左側面を示しており、図中25はギャップ6a
の上コーナ部に嵌合するギャップ側堰止め部、26は前
記ギャップ側堰止め部25においてボックス柱の切断端
面3と面合する当接面、27はダイアフラム当接面、2
8は裏当て金4の上面と面合する当接面、29はボック
ス側溶け込みを見込んで切欠30したボックス柱上面側
に立設するボックス柱側堰止め部、31は前記ボックス
柱側堰止め部29のボックス柱上面への載置面、32は
切欠30の下縁に設けた角落し部であり、前記ギャップ
側堰止め部25とボックス柱側堰止め部29とを銅材に
よって別体に形成している。尚、前記ギャップ側堰止め
部25とボックス柱側堰止め部29は、ボックス柱2の
鋼材厚さによって取替えるように別体として設けたが、
一体化したものを使用鋼材厚さ毎に揃えるようにしても
よい。
【0021】図11は水平方向に溶接部が有る場合の垂
直方向のギャップ6aの下部を堰止めするタブ(以下第
2スタートタブとする)33の平面を、図12は同正面
を、図13は同中央切断面を示しており、図中34はギ
ャップ6aの下コーナ部下面に面合する堰止め部、35
は前記堰止め部34におけるボックス柱当接面、36は
ダイアフラム当接面、37はダイアフラム当接面36側
であって中央部を切欠する状態に設けた凹部、38は前
記ボックス柱当接面36に凹部37から一方向に溶接部
の余盛り角度と合せると共に面合するように設けた逃げ
面、39は前記凹部の上縁に設けたアンダーカット防止
用のザグリであり、銅材によって形成している。
【0022】図14は水平方向に溶接部が有る場合の垂
直方向のギャップ6aの上部を堰止めするタブ(以下第
2エンドタブとする)40の平面を、図15は同正面
を、図16は同左側面を示しており、図中41はギャッ
プ6aの上コーナ部上面に面合する堰止め部、42は前
記堰止め部41におけるボックス柱当接面、43はダイ
アフラム当接面、44はボックス側溶け込みを見込んで
切欠45したボックス柱上面側に立設するボックス柱側
堰止め部、46は前記ボックス柱当接面42に溶接部の
余盛り角度と合わせると共に面合するように設けた逃げ
面、47は前記切欠45の下縁に設けたアンダーカット
防止用の角落し部であり、銅材によって形成している。
【0023】尚、前記各タブ8,15,24,33,4
0はダイアフラムの同一面側を溶接する場合、溶接部分
形状が対称となっているため、それぞれ対称品をもって
一組とする。
【0024】次に、ボックス柱2にダイアフラム1を溶
接固定する方法を説明する。まず、図2に示すように、
ボックス柱2を横置きの状態とし、ダイアフラム1を裏
当て金4の端面7に面合する。これによってボックス柱
2とダイアフラム1との間に垂直方向と水平方向のギャ
ップ6aと6bとが形成される。
【0025】前記垂直方向のギャップ6aの下側コーナ
部に第1スタートタブ15の堰止め部16を嵌め込み、
台部20の載置面21上に縦型タブ8を立設する。そし
て、この縦型タブ8のボックス柱当接面10をボックス
柱2の側面に、ダイアフラム当接面9をダイアフラム1
の正面に面合させる。また、前記ギャップ6aの上コー
ナ部に第1エンドタブ24のギャップ側堰止め部25を
嵌め込むと共に、ボックス柱側堰止め部29を、その当
接面27aを前記縦型タブ8のボックス柱当接面10に
面合させた状態でボックス柱2上に載置する。
【0026】前記の組立てにより、垂直方向のギャップ
6aの外側方開口面は、縦型タブ8の堰止め面11が堰
止めし、ギャップ6aの下方は凹部23によって裏当て
金4の下面より下方に延長すると共に他方向は堰止め部
16で堰止めした状態となる。また、ギャップ6aの上
方は、水平方向のギャップ6bをギャップ側堰止め部2
5で堰止めすると共に、切欠30の開口二方向をダイア
フラム1と縦型タブ8の堰止め面11とで堰止めしてボ
ックス柱2より上方にギャップを延長した状態となって
いる。このようにして、他方の垂直方向のギャップも同
様の堰止めを行う。
【0027】次に、前記垂直方向のギャップ6aの切欠
30部分からノズル5を挿入し、下方の凹部23から溶
接をスタートし(図17の左側ギャップ部分参照)、上
方の切欠30内上部まで立上げる(同図において右側ギ
ャップ部分参照)。この溶接部14は堰止め面11の傾
斜によってダイアフラム1側に厚い余盛りとして形成さ
れる。
【0028】前記溶接が完了した後、ボックス柱2を9
0度反転し、前記溶接部14の始端部14aと終端部1
4bとを裏当て金コーナ部の下面までハツリ取る(図1
8,19参照)。
【0029】次に、前記工程まで水平方向だったギャッ
プ6bが、ボックス柱2の反転により垂直方向となるか
ら、この垂直方向のギャップ6bの下方に凹部37を一
致させて第2スタートタブ33をセットする。このスタ
ートタブ33では、ギャップ6bの下に凹部37を一致
させると、前記逃げ面38が水平方向となった溶接部に
面合した状態となる。次に、前記縦型タブ78を前記と
同様にダイアフラム1とボックス柱2の側面とに面合さ
せた状態にして載置する。また、前記ギャップ6bの上
コーナ部に第2エンドタブ40をセットする。この第2
エンドタブ40では、切欠45をギャップ6bの上に一
致させると、前記逃げ面46が溶接部に面合した状態と
なる。
【0030】前記組立により、垂直方向のギャップ6b
の外側方開口面は、縦型タブ8の堰止め面11が堰止め
し、ギャップ6bの下方は凹部37によって溶接部14
より下方に延長すると共に他方向は堰止め部34で堰止
めした状態となる。また、ギャップ6bの上方は、切欠
45開口二方向をダイアフラム1と縦型タブ8の堰止め
面11とで堰止めして該溶接部14より上方にギャップ
を延長した状態となっている。また、前記該溶接部14
の切断面14cはギャップ6b内に向け露出した状態と
なっている。
【0031】次に、前記垂直方向のギャップ6bの切欠
45部分からノズル5を挿入し、下方の凹部37から溶
接をスタートし(図20の左側ギャップ部分参照)、上
方の切欠45内上部まで立上げる(同図において右側ギ
ャップ部分参照)。この溶接部14dは溶接途中で前記
切断面14cと一体に連続したものとなる。前記溶接が
完了した後、前記水平方向の溶接部14から突出した状
態となっている始端部14eと終端部14fとをハツリ
取ることにより、完全な溶接部だけでボックス柱2にダ
イアフラム1を取付けることができる。
【0032】また、溶接時にタブ側から母材または該溶
接部側へ、または母材または該溶接部側からタブ側へ溶
融した溶接金属が満たされるとき、該タブと母材または
該溶接部との接線部分には溶接金属がザグリの分だけ少
量供給されるだけであるから、溶接部分にアンダーカッ
トが発生するのを防止することができる。
【0033】以上、本発明の実施零を説明してきたが、
本発明の具体的な構成はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設け変更等があ
っても本発明に含まれる。
【0034】例えば、タブの切欠形状や凹部形状等は任
意に設定することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明請求項
1記載のボックス柱のダイアフラム溶接方法にあって
は、前記方法を採用したため、ボックス柱に開先を設け
ず該ボックス柱に貫通した状態でダイアフラムを溶接固
定することができる。溶接時はギャップをタブで堰止め
するだけであるので、段取りも簡単であり溶接部を整然
と仕上げることができる。自動溶接機が使用できるの
で、短時間で取付けることができる。溶接部の始端部と
終端部とはハツリ取る構成としたため欠点のない溶接部
だけでダイアフラムを取付けることができる等の効果が
得られる。
【0036】請求項2記載のタブでは、前記構成とした
ため、ボックス柱の切断面とダイアフラムとの間に設け
たギャップの垂直方向開口部分を簡単に堰止めすること
ができる。また、溶接部に余盛りを設けて効率の良い継
手とすることができる等の効果が得られる。
【0037】請求項3記載のタブでは、前記構成とした
ため、垂直方向のギャップ下方を簡単に堰止めすること
ができる。また、不完全となり易い溶接始端部をハツリ
取るように形成できるから、欠点のない溶接部分を得る
ことができる等の買うかが得られる。
【0038】請求項4記載のタブせは、前記構成とした
ため、垂直方向のギャップを上方へ簡単に延設すること
ができる。また、このため、不完全となり易い溶接終端
部をハツリ取るように形成できるから、欠点のない溶接
部分を得ることができる等の効果が得られる。
【0039】請求項5記載のタブでは、前記構成とした
ため、横方向ギャップが既に溶接されている場合の垂直
方向ギャップの下方を簡単に堰止めすることができる。
また、水平方向溶接部から余分に外れた方へ溶接始端部
を形成できるから、欠点のない溶接部分を得ることがで
きる等の効果が得られる。
【0040】請求項6記載のタブでは、前記構成とした
ため、横方向ギャップが既に溶接されている場合の垂直
方向ギャップを上方へ簡単に延設することができる。ま
た、このため、水平方向溶接部から余分に外れた方へ溶
接終端部を形成できるから、欠点のない溶接部分を得る
ことができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のボックス柱のダイアフラム溶接
方法を示す説明図である。
【図2】実施例のギャップ位置を(イ),(ロ)の組合
せで示す説明図である。
【図3】実施例の縦型タブを示す平面図である。
【図4】実施例の縦型タブを示す正面図である。
【図5】実施例の第1スタートタブを示す平面図であ
る。
【図6】実施例の第1スタートタブを示す正面図であ
る。
【図7】実施例の第1スタートタブを示す右側面図であ
る。
【図8】実施例の第1エンドタブを示す平面図である。
【図9】実施例の第1エンドタブを示す正面図である。
【図10】実施例の第1エンドタブを示す左側面図であ
る。
【図11】実施例の第2スタートタブを示す平面図であ
る。
【図12】実施例の第2スタートタブを示す正面図であ
る。
【図13】実施例の第2スタートタブを示す中央断面図
である。
【図14】実施例の第2エンドタブを示す平面図であ
る。
【図15】実施例の第2エンドタブを示す正面図であ
る。
【図16】実施例の第2エンドタブを示す右側面図であ
る。
【図17】実施例の水平方向に溶接部がない場合の垂直
方向ギャップの溶接状態を示す説明図である。
【図18】実施例の溶接部を水平方向に反転し溶接始終
端部をハツリ取付状態を示す説明図である。
【図19】実施例の溶接部を水平方向に反転し溶接始終
端部をハツリ取付状態を示す説明図である。
【図20】実施例の水平方向に溶接部が有る場合の垂直
方向ギャップの溶接状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ダイアフラム 2 ボックス柱 3 切断端面 4 裏当て金 5 エレクトロスラグ溶接のノズル 6,6a,6b ギャップ 7 裏当て金の端面 8 縦型タブ 11 縦型タブの堰止め面 14 溶接部 15 ギャップ下部を堰止めするタブ 16 ギャップ下部を堰止めするタブの堰止め部 24 ギャップ上部を堰止めするタブ 25 ギャップ上部を堰止めするタブのギャップ側堰止
め部 29 ギャップ上部を堰止めするタブのボックス柱側堰
止め部 33 ギャップ下部を堰止めするタブ 34 ギャップ下部を堰止めするタブの堰止め部 38 ギャップ下部を堰止めするタブに設けた逃げ面 40 ギャップ上部を堰止めするタブ 41 ギャップ上部を堰止めするタブの上コーナ部堰止
め部 44 ギャップ上部を堰止めするタブのボックス柱側堰
止め部 46 ギャップ上部を堰止めするタブに設けた逃げ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷 勝 福岡市中央区天神4丁目2番20号天神幸ビ ル 株式会社竹中工務店九州支店内 (72)発明者 土井 国昭 福岡市中央区天神4丁目2番20号天神幸ビ ル 株式会社竹中工務店九州支店内 (72)発明者 大地 繁治 福岡県北九州市若松区北湊町9番27号 川 重鉄構工事株式会社内 (72)発明者 木原 保男 福岡県北九州市若松区北湊町9番27号 川 重鉄構工事株式会社内 (72)発明者 篠原 公一 福岡県北九州市若松区北湊町9番27号 川 重鉄構工事株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボックス柱の切断端面と、該切断端面よ
    り広幅に形成したダイアフラムとの間に少なくともエレ
    クトロスラグ溶接用のノズルを挿入可能なギャップを設
    定し、該ギャップ分だけ前記ボックス柱内面から裏当て
    金を突出させて切断端面全周に設け、前記ボックス柱を
    横置きした状態で前記ダイアフラムを裏当て金の端面に
    面合し、前記切断端面とダイアフラムとによってボック
    ス柱上面から下面まで形成される垂直方向ギャップの両
    側方開口部と下端開口部とを非溶着物で堰止めし、該垂
    直方向ギャップの上端開口部から前記ノズルを挿入して
    垂直溶接し、該垂直溶接後ボックス柱を90度反転する
    と共に溶接部の始端部および終端部を裏当て金コーナ部
    までハツリ取り、新たに位置した垂直方向ギャップの上
    部、下部および側方開口部を前記両溶接部位置から上下
    に溶接のハツリ取り分を加えた位置を非溶着物で堰止め
    して垂直溶接することを特徴としたボックス柱のダイア
    フラム溶接方法。
  2. 【請求項2】 ボックス柱の切断端面と、該切断端面よ
    り広幅に形成したダイアフラムとの間に少なくともエレ
    クトロスラグ溶接用のノズルを挿入可能なギャップを設
    定し、該ギャップ分だけ前記ボックス柱内面から裏当て
    金を突出させて切断端面全周に設け、前記ボックス柱を
    横置きした状態で前記ダイアフラムを裏当て金の端面に
    面合することにより前記切断端面とダイアフラムとによ
    って形成される垂直方向ギャップの外側方開口面側を堰
    止めする堰止め面を有すると共に、該堰止め面に余盛り
    用傾斜を設けて前記外側方開口面の高さより適宜長く銅
    材で形成したことを特徴とするタブ。
  3. 【請求項3】 ボックス柱の切断端面と、該切断端面よ
    り広幅に形成したダイアフラムとの間に少なくともエレ
    クトロスラグ溶接用のノズルを挿入可能なギャップを設
    定し、該ギャップ分だけ前記ボックス柱内面から裏当て
    金を突出させて切断端面全周に設け、前記ボックス柱を
    横置きした状態で前記ダイアフラムを裏当て金の端面に
    面合することにより前記切断端面とダイアフラムとによ
    って形成される垂直方向ギャップと下側水平方向ギャッ
    プとのコーナ部に上面が裏当て金下面位置まで嵌合する
    堰止め部と、該堰止め部上面から前記垂直方向ギャップ
    下部位置に配置された凹部とを有し銅材で形成したこと
    を特徴とするタブ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の上面が裏当て金下面位置
    まで嵌合する堰止め部に代えて上面がボックス柱下面と
    面合すると共に一側面がダイアフラムと面合し、かつ前
    記上面と一側面とのコーナー部分であって前記凹部から
    一方向に溶接余盛りと面合する逃げ面を設けた堰止め部
    を有することを特徴としたタブ。
  5. 【請求項5】 ボックス柱の切断端面と、該切断端面よ
    り広幅に形成したダイアフラムとの間に少なくともエレ
    クトロスラグ溶接用のノズルを挿入可能なギャップを設
    定し、該ギャップ分だけ前記ボックス柱内面から裏当て
    金を突出させて切断端面全周に設け、前記ボックス柱を
    横置きした状態で前記ダイアフラムを裏当て金の端面に
    面合することにより前記切断端面とダイアフラムとによ
    って形成される垂直方向ギャップと上側水平方向ギャッ
    プとのコーナ部に下面が裏当て金上面位置まで嵌合し、
    かつ垂直方向ギャップの上方を開口状態でボックス柱上
    面より上方までボックス柱側および上側水平方向ギャッ
    プ側を堰止める堰止め部を有し銅材で形成したことを特
    徴とするタブ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の堰止め部に代えて下面が
    ボックス柱上面と面合すると共に一側面がダイアフラム
    と面合し、かつ前記下面と一側面とのコーナー部分であ
    って前記開口状態部分から一方向に溶接余盛りと面合す
    る逃げ面を設けた堰止め部を有することを特徴としたタ
    ブ。
JP3166795A 1995-01-27 1995-01-27 ボックス柱のダイアフラム溶接方法およびそれに使用するタブ Expired - Fee Related JP2648907B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3166795A JP2648907B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 ボックス柱のダイアフラム溶接方法およびそれに使用するタブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3166795A JP2648907B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 ボックス柱のダイアフラム溶接方法およびそれに使用するタブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08197289A true JPH08197289A (ja) 1996-08-06
JP2648907B2 JP2648907B2 (ja) 1997-09-03

Family

ID=12337488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3166795A Expired - Fee Related JP2648907B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 ボックス柱のダイアフラム溶接方法およびそれに使用するタブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2648907B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103008824A (zh) * 2012-11-30 2013-04-03 大连船舶重工集团有限公司 一体式垂直气电立焊专用设备
CN106493459A (zh) * 2016-12-27 2017-03-15 湖北鑫索建设有限公司 一种钢箱柱半自动无衬垫熔透焊接工艺
CN114799417A (zh) * 2022-04-21 2022-07-29 安徽金元素复合材料有限公司 一种复合坯埋弧焊免去除引弧板

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103008824A (zh) * 2012-11-30 2013-04-03 大连船舶重工集团有限公司 一体式垂直气电立焊专用设备
CN106493459A (zh) * 2016-12-27 2017-03-15 湖北鑫索建设有限公司 一种钢箱柱半自动无衬垫熔透焊接工艺
CN114799417A (zh) * 2022-04-21 2022-07-29 安徽金元素复合材料有限公司 一种复合坯埋弧焊免去除引弧板

Also Published As

Publication number Publication date
JP2648907B2 (ja) 1997-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08197289A (ja) ボックス柱のダイアフラム溶接方法およびそれに使用するタブ
JP2003039166A (ja) 鉄骨構造物の片側溶接方法
JP3416885B2 (ja) 鉄骨梁と鉄骨柱との溶接方法および接合構造
JP4722930B2 (ja) 2つの溶接部分のすみ肉による溶接方法およびこのための傾斜先細り縁領域を有する溶接部分
US4221097A (en) Steel sections for framework panels
JP2001259830A (ja) 鉄骨構造物の開先形成片側溶接方法
KR200358414Y1 (ko) 삼각 백킹재
JP6652345B2 (ja) 溶接用エンドタブおよびそれを用いた溶接方法
JP2837138B2 (ja) 柱コーナー部デッキ受け部材
JP2539142B2 (ja) 溶融亜鉛めっき用大形アングル材の製作方法
GB2150619A (en) An access cover
JPH0768744B2 (ja) ボックス柱のダイヤフラム溶接方法
JPH06238475A (ja) レーザ加工方法
JPH10183933A (ja) 外装材の接続構造
CN108978497B (zh) 连续梁预埋钢壳分区加工及分体安装方法
JPH01224168A (ja) 角鋼管柱に内蔵する補剛材の溶接方法
JPH0832374B2 (ja) 大型の箱型溶接構造物の角溶接用の溶接構に使用するv状セラミックタブ
JPH03297557A (ja) 厚板組立てによる角鋼管柱の現場溶接連結方法
JPS6310070A (ja) 金属板の接合方法
JPH06226497A (ja) 溶接裏当て金具
GB2034387A (en) Steel support for formwork panels
JPH07314189A (ja) シーム溶接用エンドタブ
JPH0687071A (ja) 鉄骨梁の鉄骨柱への溶接方法
JPH10151510A (ja) 型鋼のフィレット部分を残し、追い込み寸法の任意の変化に対応できる溶接部の開先切削加工工法
JPS5833144Y2 (ja) 鋼管矢板

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees