JPH0819721B2 - Pcプレキャスト部材の目地の施工方法及びシース - Google Patents

Pcプレキャスト部材の目地の施工方法及びシース

Info

Publication number
JPH0819721B2
JPH0819721B2 JP15039593A JP15039593A JPH0819721B2 JP H0819721 B2 JPH0819721 B2 JP H0819721B2 JP 15039593 A JP15039593 A JP 15039593A JP 15039593 A JP15039593 A JP 15039593A JP H0819721 B2 JPH0819721 B2 JP H0819721B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joint
sheath
inner cylinder
precast member
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15039593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0718751A (ja
Inventor
健雄 浜崎
浩美 茅根
Original Assignee
株式会社ピー・エス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ピー・エス filed Critical 株式会社ピー・エス
Priority to JP15039593A priority Critical patent/JPH0819721B2/ja
Publication of JPH0718751A publication Critical patent/JPH0718751A/ja
Publication of JPH0819721B2 publication Critical patent/JPH0819721B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PCプレキャスト部材
の仕口部の目地の施工方法及びこれに用いる目地部シー
スに関し、例えばPCプレキャスト柱と梁の接合部その
他の目地の施工方法及びこれに用いる目地部シースに関
する。
【0002】
【従来の技術】PCプレキャスト部材の組立において、
特に建築物の場合は柱と梁、梁と梁の接合部などの仕口
部は現場で20〜40mm程度の場所打コンクリート又
はモルタルの施工目地を設けて接合するのが殆どであ
る。このような仕口部は仕口部PC鋼材によりプレスト
レスを導入して結合する。この場合、目地が20〜40
mmと非常に狭いため、PC鋼材用目地シースをペース
ト漏れがないように完全に施工することが非常に困難
で、ラフな施工となり、目地コンクリート打設時にセメ
ントペーストがシース内に漏れる。その結果、仕口部結
合用PC鋼材のシース内のグラウト工事が不完全となっ
ていた。
【0003】従来、例えば、目地の幅を100〜150
mm程度と広くし、PCプレキャスト部材を取付けた
後、目地外よりジョイントシース等を挿入し、その上に
テーピングし、フープ筋及び型枠を取付けて目地部にコ
ンクリートを打設する技術がある。この場合は、目地の
幅が大となり、柱にブラケットを設置して梁を乗せる工
法等には不向であり、また目地コンクリートの施工量が
多くなるため目地の施工費が高くなるという問題があ
る。
【0004】別の手段として、外部よりテーピングでき
る程度に目地幅を決めて(約50mm程度)PCプレキ
ャスト部材を架設した後、割りシースをPCプレキャス
ト部材より突出したシースに被せてテーピングし、目地
コンクリートのセメントペーストがシース内に漏れるの
を防ぐ工法もある。また、割りシースの代わりに、シー
ス内にあらかじめ挿入しておいた細いつなぎシースを目
地内に引き出してテーピングする工法もある。これらの
場合、テーピングに非常に手間がかかり、またテーピン
グ施工が不完全になり易いため、目地コンクリート打設
時にシース内にセメントペーストが入り、PC鋼材緊張
後グラウトが施工できない場合等がある。
【0005】このような従来の技術に改善を施した発明
が特公平1−18228号公報に記載されている。その
技術では、一方のPCプレキャスト部材のPC鋼材挿通
孔の端部に弾性筒体を軸方向に圧縮して挿入し、これを
栓体で抜け止めしておき、施工時にこの栓体を取外して
弾性筒体を伸張させて他方のPCプレキャスト部材の筒
体嵌合部に嵌合させるようになっている。この技術は、
すぐれた技術ではあるが、栓体を取外す前にPC鋼材を
確認しながら挿通できないこと、及び弾性筒体の作動が
円滑でない場合があることから、実施に制約を受ける場
合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は基本的には、
上記特公平1−18228号公報に開示の発明をさらに
改善した技術であって、汎用性の高い、確実なPCプレ
キャスト部材の目地の施工方法及びその実施に用いる目
地部シースを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明方法は、一方のP
Cプレキャスト部材の仕口部端の拡径されたシース孔
に、突出自在な内筒を嵌入し、仕口部を対向して仕口部
緊張材挿通後、前記内筒を突出させて、その先端に他方
のPCプレキャスト部材に圧着させ、目地内にシース連
結部すなわち目地部シースを形成してシース内を目地か
ら絶縁し、目地施工後前記緊張材を緊張して仕口部を緊
結し、次いでシース内にグラウチングを施すことを特徴
とするPCプレキャスト部材の目地の施工方法である。
【0008】上記本発明方法の実施に用いる目地部シー
スは、互いに挿脱自在な内筒と外筒とから構成された二
重筒と、この外筒内に着座し、前記内筒を外筒内から押
出す方向に付勢するスプリングと、外筒の端部に設けら
れ前記内筒の突出を抑止する折曲爪と、内筒先端に取り
付けた円環状シール材とからなることを特徴とするPC
プレキャスト部材の目地部シースである。
【0009】
【作用】本発明方法によれば、目地の隙間から確認しな
がら仕口部結合緊張材をシース内に挿通することができ
る。本発明方法では、一方のPCプレキャスト部材の仕
口部端の拡径シースを外筒とし、この外筒内に内筒を収
納しておき、この突出自在な剛性のある内筒を外筒から
スプリングにより突出させ、その先端を他方のPCプレ
キャスト部材の端面にシール材を介して圧着させるの
で、テーピング等を必要とせず、目地コンクリート又は
モルタルのセメントペーストがシース内に侵入すること
がなく、絶縁が確実となる。
【0010】この方法を実施するための目地部シース
は、PCプレキャスト部材のコンクリート打設時に型枠
内に組み込んでおく。スプリングは十分なストロークを
有するコイルばねを用い、適切なばね常数を有するよう
に設計する。折曲爪はこのスプリングの付勢力に抗して
内筒を外筒内に確実に保持する。しかも目地内に治具を
差し込んで、折曲爪の係止を外せば、容易に内筒を外筒
から突出させることができる。そしてスプリングは内筒
の先端をシール材を介して他方のPCプレキャスト部材
に圧着する。従って、セメントペースト漏れがない。
【0011】
【実施例】図3に本発明の目地部シースの分解図を示し
た。このシースは、内筒5と外筒4とこの外筒4内のス
プリング座11に一端を着座し、他端を内筒5の尾端に
設けたスプリング座12に着座するスプリング6とから
構成されている。そして、図2に示すように、外筒4内
にスプリング6を挿入し、内筒5を押込んだ状態であら
かじめPCプレキャスト部材2のコンクリート内に埋め
込み装着されている。スプリング6は内筒5を外筒4内
から押出す方向に付勢している。そして、折曲爪7は内
筒5が外筒4から突出しないように保っている。折曲爪
7は図4に示すように、外筒4の先端部に設けられてい
る。折曲爪7は、簡単に折り曲げることができ、前記内
筒の突出を抑止する。内筒5先端には円環状シール材8
が取付けられている。
【0012】図1は本発明の目地部シースの取付状態を
示す仕口部断面図である。PCプレキャスト部材1,2
を目地3を介して結合する。図2に示すように片側のP
Cプレキャスト部材2の内に外筒4と内筒5及びスプリ
ング6から組立てられた筒体をコンクリート中に埋め込
んでおく。内筒5は折曲爪7を図5に示すように、治具
9によって引っ張ると、容易に図1に示すように開き、
内筒5がスプリング6によって押し出され、他方のPC
プレキャスト部材1に圧着され、目地3とシース内部と
を絶縁する。
【0013】本発明方法をさらに具体的に説明すると次
のとおりである。一方のPCプレキャスト部材2のコン
クリート中に、PC鋼材10を挿通するシースと連結し
た外筒4からなるシースを型枠に固定してコンクリート
を打設する。このPCプレキャスト部材2を現場架設す
る前に、外筒4内にスプリング6及び内筒5をセット
し、折曲爪を曲げ、図2に示すように外筒4内にスプリ
ング6、内筒5を組み込む。ついでPCプレキャスト部
材1、2の組立を行う。ついで、PC鋼材10をシース
内に挿入してセットする。次に図5に示すように、治具
9を用いて折曲爪7を外す。内筒5はスプリング6の付
勢力により外筒4から突出し他方のPCプレキャスト部
材に当接する。このときスプリング6は、内筒5をさら
に押し出す方向に付勢力を保有しており、シール材8を
押圧して圧着させるので、シース内を目地部から完全に
絶縁することができる、ついで、目地にコンクリート又
はモルタルを打設する。目地3のコンクリート又はモル
タルが硬化したら、PC鋼材10を緊張して定着し、シ
ース内にグラウトを行う。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば目地部隙間から仕口部結
合用PC鋼材の挿通を確認した後、簡易な手段により、
目地部シースを目地と完全に絶縁した状態にすることが
でき、目地コンクリート又はモルタルの打設時にシース
内にペースト漏れを起さない。従って、シース内グラウ
チングを完全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の目地部シースの取付状態を示す仕口部
断面図である。
【図2】本発明の目地部シースの取付状態(突出前)を
示す仕口部断面図である。
【図3】本発明の目地部シースの分解図である。
【図4】本発明の目地部シースの外筒の斜視図である。
【図5】本発明の目地部シースの折曲爪を外す状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1、2 プレキャスト部材 3 目地 4 外筒 5 内筒 6 スプリング 7 折曲爪 8 シール材 9 治具 10 PC鋼材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のPCプレキャスト部材の仕口部端
    の拡径されたシース孔に、突出自在な内筒を嵌入し、仕
    口部を対向して仕口部緊張材挿通後、前記内筒を突出さ
    せ、その先端を他方のPCプレキャスト部材に圧着さ
    せ、目地内にシース連結部を形成してシース内を目地か
    ら絶縁し、目地施工後前記緊張材を緊張して仕口部を緊
    結し、次いでシース内にグラウチングを施すことを特徴
    とするPCプレキャスト部材の目地の施工方法。
  2. 【請求項2】 互いに挿脱自在な内筒と外筒とから成る
    二重筒と、該外筒内に着座し、前記内筒を外筒内から押
    出す方向に付勢するスプリングと、外筒の端部に設けら
    れ前記内筒の突出を抑止する折曲爪と、内筒先端に取り
    付けた円環状シール材とからなることを特徴とするPC
    プレキャスト部材の目地部シース。
JP15039593A 1993-06-22 1993-06-22 Pcプレキャスト部材の目地の施工方法及びシース Expired - Lifetime JPH0819721B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15039593A JPH0819721B2 (ja) 1993-06-22 1993-06-22 Pcプレキャスト部材の目地の施工方法及びシース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15039593A JPH0819721B2 (ja) 1993-06-22 1993-06-22 Pcプレキャスト部材の目地の施工方法及びシース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0718751A JPH0718751A (ja) 1995-01-20
JPH0819721B2 true JPH0819721B2 (ja) 1996-02-28

Family

ID=15496049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15039593A Expired - Lifetime JPH0819721B2 (ja) 1993-06-22 1993-06-22 Pcプレキャスト部材の目地の施工方法及びシース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0819721B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020088695A (ko) * 2001-05-19 2002-11-29 (주)아이티엠 코퍼레이션 건축사사무소 다우엘 바 및 캡을 이용한 옹벽 신축이음 시공방법
KR20030095175A (ko) * 2002-11-07 2003-12-18 (주) 희림종합건축사사무소 보강 블록 구조의 충격 흡수용 슬리브 장치
KR102230819B1 (ko) * 2020-03-16 2021-03-23 동서 피, 씨, 씨 주식회사 프리캐스트 콘크리트 구조물 접합장치 및 시공방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0718751A (ja) 1995-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3349628B2 (ja) モルタル充填式鉄筋継手
JP3676786B2 (ja) Pcプレキャスト部材の目地の施工方法及びそれに用いる接続管
JP3874867B2 (ja) Pcコンクリートパイルの締結方法および締結構造
JPH0819721B2 (ja) Pcプレキャスト部材の目地の施工方法及びシース
JP2005200994A (ja) 閉鎖断面部材の接合構造
JP3288357B2 (ja) プレキャストコンクリート梁と柱の目地の施工方法及び梁柱架構の構築方法
JP3455422B2 (ja) 継手構造及び拡張治具
JPH07279315A (ja) プレキャスト構造体のための目地施工方法
JPH0710247U (ja) Pcプレキャスト部材の目地部ジョイントシース
JP3067613B2 (ja) 加圧ゴムホース装置
JPH10152941A (ja) 棒状体の継手
JP2887092B2 (ja) 引張材の連結方法
JP4481526B2 (ja) プレキャストコンクリート部材の仮固定構造
JP3474388B2 (ja) セグメントの継手構造
JPH07292858A (ja) Pc部材の接続構造
JPH0684638B2 (ja) 組立式地下構築物
JP2003138896A (ja) セグメントおよび把持体
JPH06341226A (ja) コンクリート型枠用のコーンとこのコーンに用いる型枠締付け金具
JP4239610B2 (ja) 鋼管の接合方法
JPH0882044A (ja) 異形鉄筋の接合方法および接合に使用される継手構成体
JPH07103578B2 (ja) シース管の位置決め治具
JP2002276045A (ja) 継手構造体および該継手構造体を用いる連結方法
JPH10220651A (ja) マンホールに於ける大口径管の取付構造
JPH09228619A (ja) 配管貫通孔の埋戻し具
JPH10159118A (ja) 杭の圧入方法及びこれに使用する管継手、ジャッキベース、キャップ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960910

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228

Year of fee payment: 17

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140228

Year of fee payment: 18

EXPY Cancellation because of completion of term