JPH08197071A - 給排水設備 - Google Patents

給排水設備

Info

Publication number
JPH08197071A
JPH08197071A JP3177495A JP3177495A JPH08197071A JP H08197071 A JPH08197071 A JP H08197071A JP 3177495 A JP3177495 A JP 3177495A JP 3177495 A JP3177495 A JP 3177495A JP H08197071 A JPH08197071 A JP H08197071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
valve
water supply
drainage
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3177495A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Hirayama
義広 平山
Takayuki Imasaka
隆之 今坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Uni Co Ltd
Original Assignee
Central Uni Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Uni Co Ltd filed Critical Central Uni Co Ltd
Priority to JP3177495A priority Critical patent/JPH08197071A/ja
Publication of JPH08197071A publication Critical patent/JPH08197071A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用済の酸性水またはアルカリ性水を直接廃
棄できるように処理を行い、排水管の腐食を防止した、
給排水設備を提供する。 【構成】 給排水設備1では、シンク6上に酸性水給水
管4及びアルカリ性水給水管5より分かれた分岐管4
a、5aの出口を設け、分岐管途中には給水バルブ2、
3が取付けられると共に、これらの自動開閉用の近接セ
ンサ10a、11a及び制御装置10、11が設けられ
る。シンク6下には使用済の水が流れこむ中和用タンク
14を設けており、排水口15下流には排水トラップ1
6がある。中和用タンク14上には、分岐管4b、5b
の出口を設け、この途中に給水バルブ2と連動する中和
用給水バルブ13及び給水バルブ3と連動する中和用給
水バルブ12を取付けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、病院や食品工場等で殺
菌・消毒・洗浄用として酸性水及びアルカリ性水を給水
し、使用後は水を中性またはアルカリ性水として排水す
る給排水設備に関する。
【0002】
【従来の技術】病院や食品工場等では、作業者の手・腕
等あるいは使用する器具の殺菌・消毒・洗浄等に、手洗
い場や流し等の給排水設備により給水される酸性水及び
アルカリ性水を使用することが多かった。しかしこれら
が使用後そのまま排水されるとその酸性またはアルカリ
性のために問題が多く発生した。特に酸性水の場合には
鋳鉄製等の排水管を腐食させる作用が大きかった。この
ため、従来はこれら酸性水及びアルカリ性水を使用後水
で希釈してから排水するという方法が用いられていた
が、通常酸性水はpH2〜5、アルカリ性水はpH10
〜11程度が用いられるため、安全な濃度まで希釈する
には大量の水が必要とされ、水の浪費が問題となった。
また大量の水を供給するので処理に時間がかかってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上記した問題点を解決し、使用済の水を直
接廃棄できるように処理を行い、排水管の腐食を防止し
た、給排水設備を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1)消毒・洗浄等に用いる酸性水、アルカリ性水を手洗
器、流し、洗濯槽等のシンク部に供給する給水設備を備
え、前記シンク部の下流に使用済酸性水を中和する量だ
けアルカリ性水を供給する供給手段及び使用済酸性水と
の混合手段を設けた給排水設備 2)前記シンク部の下にシンク部からの使用済酸性水ま
たはアルカリ性水が流れこむ中和用タンクを設け、この
中和用タンクに使用済酸性水またはアルカリ性水をそれ
ぞれ中和するアルカリ性水または酸性水を供給する給水
管をそれぞれ配置し、該給水管途中に給水管を開閉する
中和用給水バルブをそれぞれ取付けると共に、シンク部
へ酸性水、アルカリ性水を供給する各給水管の途中にも
給水バルブをそれぞれ取付け、酸性水の給水バルブに中
和用アルカリ性水の中和用給水バルブを、またアルカリ
性水の給水バルブに中和用酸性水の中和用給水バルブを
それぞれ連動させ中和量だけ同時に給水させる制御手段
を設けて、中和用タンク内で使用済酸性水またはアルカ
リ性水と中和用アルカリ性水または酸性水を混合させて
中和させる前記1)に記載の給排水設備 3)前記中和用タンク下流に排水トラップを設けた前記
2)に記載の給排水設備 4)前記シンク部の排水口をふさぐ着脱自在な栓を設け
ると共に、中和用タンクの排水口下方に中和用タンク内
の水の排出を制御する排水バルブを設けた、前記2)に
記載の給排水設備 5)前記中和用タンク内にタンク内水位が上がると上昇
するフロートを設け、中和用タンクの排水口上側にはフ
ロートと連結され排水口を開閉する排水弁を設けて、タ
ンク内に貯まった水が所定水位に達すると排水を行なう
自動排水機構とした前記2)に記載の給排水設備 6)前記シンク部と同一程度の容量をもち、アルカリ性
水を水位を一定に保ちながら貯水する貯水タンクを設
け、該貯水タンクの排水口下方に貯水タンク内のアルカ
リ性水の排出を制御する注水バルブを設け、中和用タン
クの排水バルブと前記注水バルブを連動させて同時に開
閉させる制御手段を備え、排水バルブ及び注水バルブか
らの水を合流させて排水する前記4)に記載の給排水設
備 7)前記シンク部の下にシンク部からの使用済酸性水ま
たはアルカリ性水が流れこむ捕集タンクを設け、該捕集
タンクの排水口下方に捕集タンク内の水の排出を制御す
る排水バルブを設け、さらに前記捕集タンクと同一程度
の容量をもち、アルカリ性水を一定水位に保ちながら貯
水する貯水タンクを設け、該貯水タンクの排水口下方に
貯水タンク内のアルカリ性水の排出を制御する注水バル
ブを設け、捕集タンク内水位を監視し所定水位に達する
と捕集タンクの排水バルブと前記注水バルブを連動させ
て同時に開閉させる排水制御手段を備え、排水バルブ及
び注水バルブからの水を合流させて排水する前記1)に
記載の給排水設備 8)前記シンク部の排水口をふさぐ着脱自在な栓を設
け、シンク部排水口下方に捕集タンクへの使用済酸性水
またはアルカリ性水の流入を制御する流路選択バルブを
設け、シンク部排水口と流路選択バルブ中間から直接排
水バルブ下流へ通じるバイパス流路を設けると共に、シ
ンク部へアルカリ性水を供給する給水管途中に設けられ
た給水バルブの開閉に流路選択バルブを連動させ逆に閉
開とする制御手段を備えた前記7)に記載の給排水設備 9)前記シンク部の使用者正面位置に使用者を感知する
近接センサを取付け、近接センサからの信号により中和
用タンク下方の排水バルブを開閉させる制御手段を備え
た前記4)または6)に記載の給排水設備 10)前記シンク部の酸性水またはアルカリ性水の各給
水位置近傍に使用者の手や腕等を感知する近接センサを
それぞれ取付け、各近接センサからの信号によりシンク
部へ酸性水またはアルカリ性水を供給する各給水管途中
に設けられた給水バルブを開閉させる制御手段を備えた
前記1)〜9)いずれか記載の給排水設備にある。
【0005】本発明の使用済水と中和水の混合手段は、
排水トラップを用いるのが最適であるが、使用済水と中
和水が同時に排出される場合は排水管内で混合が進むた
め別設置しないことも有り得る。そして、ここでいう排
水トラップはSトラップや浄化槽タイプのものなど、水
を一時的に貯水した後で排出するものであればよい。ま
た本発明ではシンク部へは酸性水とアルカリ性水の両方
の給水を行っており、給水の出口が二つあるが、酸性水
のみまたはアルカリ性水のみの給水として給水出口を一
つにする場合もある。
【0006】
【作用】本発明の給排水設備では、給水された酸性水ま
たはアルカリ性水が使用され排出される際に、酸性水が
使用された場合には排出経路の途中で中和用アルカリ性
水が供給手段から供給され、下流の混合手段で確実に混
合・中和された後中性の水として排出される。なお、ア
ルカリ性水はそのまま排出される場合があるが、排水管
を腐食させる作用は無視できる程小さい。中和用タンク
を設け、各給水に応じて中和用水が中和用タンクに供給
される構成では、給水バルブを開けて酸性水またはアル
カリ性水が給水されると同時にそれぞれ連動する中和用
給水バルブも開いて中和用タンクに中和用アルカリ性水
または酸性水が給水される。使用後の酸性水またはアル
カリ性水は、中和用タンクに排水されるので、中和用タ
ンク内で中和用アルカリ性水または酸性水と混合・中和
される。タンク内の中和した水は排水口から最終的に排
水される。
【0007】中和用タンクの排水口下方に排水トラップ
を設けた構成では、中和用タンクから排水される水をよ
り確実に混合・中和して排水することができる。
【0008】シンク部に栓を設けると共に中和用タンク
の排水口下方に排水バルブを設けた構成では、酸性水ま
たはアルカリ性水の給水中及び使用中は排水バルブを閉
じて中和用タンク内で混合・中和を行い、使用後は排水
バルブを開いて排水を行う。シンク部に栓をして酸性水
またはアルカリ性水を貯水して使用する場合は、使用中
は排水バルブを閉じておき、使用後栓を抜いて酸性水ま
たはアルカリ性水が中和用タンクに排水されタンク内で
混合・中和が行われてから排水バルブを開いて排水す
る。排水バルブを閉じることにより中和用タンク内での
混合・中和が確実に行える。
【0009】中和用タンク内にフロート及び排水弁を設
けて自動排水機構とした構成では、使用済の酸性水また
はアルカリ性水とこれらの中和用アルカリ性水または酸
性水が中和用タンクに流れこんでタンク内水位を上昇さ
せ、フロートも浮力で上昇する。タンク内水位が所定水
位に達すると、フロートの上昇と共に排水弁が引き上げ
られ、タンク内の水が排水口から排水される。
【0010】アルカリ性水を貯める貯水タンクを設け、
貯水タンク下部に注水バルブを設けた構成では、貯水タ
ンクには一定量のアルカリ性水が貯水されており、排水
バルブが開いて中和用タンク内の水が排出されるのと連
動して注水バルブも開いて貯水タンク内のアルカリ性水
が排出され、排水管内で合流し混合・排水される。常に
アルカリ性水が混合されて排水されるので酸性水の誤流
出が防げる。貯水タンクのアルカリ性水が排出される
と、貯水タンクにアルカリ性水が補充され、タンク内水
位が一定に保たれる。
【0011】使用済酸性水またはアルカリ性水が流れ込
む捕集タンクを設けると共にアルカリ性水を貯める貯水
タンクを設けて、排水制御手段により両タンクの水を同
時に排出させる構成では、使用済の酸性水またはアルカ
リ性水が捕集タンクに貯水され所定の水位に達すると、
排水制御手段によって捕集タンクの排水バルブと貯水タ
ンクの注水バルブが連動して開き、両タンクから水が排
出されて排水管内で合流し混合される。排水管内での最
終的な状態は中性もしくはアルカリ性水となる。貯水タ
ンク内のアルカリ性水が排出されると、貯水タンクにア
ルカリ性水が補充され、タンク内水位が一定に保たれ
る。
【0012】アルカリ性水の給水バルブの開閉に連動し
て逆に閉開となる流路選択バルブおよび流路選択バルブ
手前から排水バルブ下流へのバイパス流路を設けた構成
では、酸性水を給水・使用する場合は流路選択バルブが
開となり使用後の酸性水は捕集タンクに貯水され、排水
後は最終的にアルカリ性水と混合・中和される。アルカ
リ性水を給水・使用する場合は流路選択バルブが閉とな
り、使用後のアルカリ性水はバイパス流路を通り、排水
管へ導かれ、そのまま排水される。このとき貯水タンク
内のアルカリ性水は全く排出されないので無駄にアルカ
リ性水を消費することがない。
【0013】使用者正面の近接センサ及びその信号で排
水バルブを開閉させる制御手段を備えた構成では、近接
センサが使用者を感知し、信号を制御手段に送る。制御
手段は信号を受取り、排水バルブを閉にする。使用者が
近接センサから離れると制御手段により再び排水バルブ
が開となる。バルブの開閉は全て自動的に行われ、使用
者は操作する必要がない。
【0014】給水位置近傍の近接センサ及びその信号で
給水バルブを開閉させる制御手段を備えた構成では、近
接センサが使用者の一部を感知し、信号を制御手段に送
る。制御手段は信号を受取り、給水バルブを開にする。
使用者が近接センサの前から離れると制御手段により再
びバルブが閉じられる。バルブの開閉は全て自動的に行
われ使用者の操作が不要である。
【0015】
【実施例】実施例1〜5について以下の図面に基づいて
説明する。図1は実施例1を示す説明図、図2は実施例
2を示す説明図、図3は実施例3を示す説明図、図4は
実施例3の中和用タンク内のストッパーの例を示す説明
図、図5は実施例4を示す説明図、図6は実施例5を示
す説明図、図6は実施例5を示す説明図、図7は実施例
1の手洗場への適用例を示す斜視図である。実施例1の
給排水設備1では、使用する酸性水、アルカリ性水を受
けるシンク6上方に酸性水給水管4およびアルカリ性水
給水管5より分かれた分岐管4a、5aの出口を設けて
いる。分岐管4a、5a途中には酸性水の給水を制御す
る給水バルブ2およびアルカリ性水の給水を制御する給
水バルブ3が取付けられ、分岐管4a、5a出口近傍に
自動開閉のための近接センサ10a、11a及び制御装
置10、11を設けている。シンク6にはオーバーフロ
ー防止用のバイパス部8が設けられ排水口9下部に通じ
ている。シンク6下にはシンク6で受けた使用済の酸性
水またはアルカリ性水が流れこむ中和用タンク14を設
けており、その下部には排水口15及び排水トラップ1
6がある。中和用タンク14上には、酸性水給水管4お
よこびアルカリ性水給水管5より分かれた分岐管4b、
5bの出口を設け、これらの途中に給水バルブ2と連動
して中和用のアルカリ性水の給水を制御する中和用給水
バルブ13および給水バルブ3と連動して中和用の酸性
水の給水を制御する中和用給水バルブ12が取付けられ
ている(図1参照)。実施例1の給排水設備1で酸性水
を使用するときは、酸性水側の分岐管4a出口に手など
を近付ければ、近接センサ10aから制御装置10に信
号が送られ、制御装置10により給水バルブ2が開とな
り、酸性水がシンク6に給水されると同時に中和用給水
バルブ13も開となり中和用タンク14にアルカリ性水
が給水される。使用後の酸性水と中和用のアルカリ性水
は中和用タンク14および排水トラップ16で混合・中
和後排水される。アルカリ性水を使用するときは、アル
カリ性水側の分岐管5a出口に手などを近付ければ、近
接センサ11aより制御装置11に信号が送られ、制御
装置11により給水バルブ3が開となりアルカリ性水が
シンク6に給水されると同時に中和用給水バルブ12も
開となり中和用タンク14に酸性水が給水される。使用
後のアルカリ性水と中和用の酸性水は中和用タンク14
および排水トラップ16で混合・中和後排水される。
【0016】実施例2の給排水設備1は実施例1の排水
トラップ16に換えて排水バルブ17を装備し、中和用
タンク14にオーバーフロー防止用バイパス部18を設
け、シンク6に着脱自在な排水口9の栓7を取付けたも
のであり、排水バルブ17の自動開閉用の近接センサ1
9aと、手動開閉用押ボタンスイッチ19bとフットス
イッチ19c及び制御装置19が設けられている(図2
参照)。実施例2の給排水設備1の使用では、まず近接
センサ19aが使用者を感知し、制御装置19により排
水バルブ17が閉となる。実施例1と同様に酸性水また
はアルカリ性水を給水・使用すると中和用タンク14内
で混合・中和が行われ、使用後に使用者が給排水設備1
を離れると逆に排水バルブ17が開となり排水が行われ
る。シンク6の栓7を使いシンク6内に酸性水またはア
ルカリ性水を貯水して使用した場合は、給排水設備1を
離れる前に栓7を外せば中和処理が確実に行なえる。排
水バルブ17の開閉は、近接センサを用いて自動的に行
う以外に、押ボタンスイッチ19b、フットスイッチ1
9cを用いて行う事もでき、この場合使用者が排水した
い時に各スイッチを操作すれば排水バルブが開となり排
水できる。
【0017】実施例3の給排水設備1は、実施例1の排
水トラップ16を取外し、代わりに中和用タンク14内
部にフロート20、フロート20をタンク内所定水位の
時に上昇させるストッパー21、フロート20と連結さ
れ排水口を開閉する排水弁22、フロート20の浮力の
抵抗を低減するサイフォン管23から成る、公知の水洗
トイレ用貯水槽の排水機構を応用した自動排水機構を設
け、中和用タンク14外側にフロート20を手動で上昇
させるレバー24を取付けたものである(図3参照)。
実施例3の給排水設備1を使用すると、中和用タンク1
4内に中和された水が貯まって水位が上がり、それにつ
れてフロート20も浮力で上昇しようとするが、ストッ
パー21で止められる。タンク内水位が所定位置に達
し、水位からくるフロート20の浮力がストッパー21
の下向きの力を上回ると、フロート20はストッパー2
1から離れ、急激に上昇する。この時フロート20に引
張られて排水弁22が初めて開き、中和用タンク14内
の水が一気に排水される。タンク内水位が排水口15上
面と同じ位置まで下がると排水弁22が再び下がって閉
じた状態となる。このときフロート20も下降し、スト
ッパー21の下側へ戻る。外側のレバー24を用いて強
制的にフロート20を上げ、排水弁22を引き上げて排
水させることも可能である。
【0018】実施例4の給排水設備1は、実施例2の給
排水設備にシンク6と同一程度の容量をもつ貯水タンク
26を並設し、貯水タンク26にアルカリ性水を供給す
る分岐管5c及びフロート付き水位調節バルブ25を設
けると共に、貯水タンク26下部に排水バルブ17と連
動して開閉する注水バルブ27を取付け、排水バルブ1
7と注水バルブ27を通った水が合流して流れ込む排水
トラップ16を加えたものである(図5参照)。実施例
4の給排水設備1で栓7を用いシンク6にアルカリ性水
を貯水して使用した場合、中和用タンク14には酸性水
が貯水される。この状態で給排水設備1から使用者が離
れると、排水バルブ17が開となり、中和用タンク14
内の酸性水が排水されるが、排水バルブ17と連動して
注水バルブ27も開となるため、貯水タンク26内に一
定量貯水されたアルカリ性水も排出されて排水トラップ
16内で混合・中和後排水される。同様にシンク6に酸
性水を貯水して使用し、途中で給排水設備1から使用者
が離れて中和用タンク14が空となった状態で、使用者
が戻ってシンク6の栓7を外した場合、貯水していた酸
性水が中和用タンク14に排出され、最終的に排水バル
ブ17が開いて排水されるが、貯水タンク26のアルカ
リ性水と排水トラップ16内で混合・中和後排水され
る。このように本実施例の給排水設備ではどのように給
水・使用しても酸性水の流出がなく、排出される水を中
性あるいはアルカリ性に保てる。
【0019】実施例5の給排水設備1では、実施例4の
中和用タンク14への給水を行う分岐管4b、5b及び
中和用給水バルブ12、13を取除き、中和用タンク1
4をバイパス部18をなくした捕集タンク31に置き換
えると共に、シンク6の排水口9下方に給水バルブ3の
開閉に連動して逆に閉開となる流路選択バルブ28を取
付け、排水口9と流路選択バルブ28中間から排水トラ
ップ16へ通じるバイパス管29を設け、捕集タンク3
1の水位を感知して排水バルブ17および注水バルブ2
7を開閉する排水制御装置30を設置したものである
(図6参照)。実施例5の給排水設備1で酸性水を使用
すると、給水バルブ3は閉となっているため流路選択バ
ルブ28は開の状態であり、使用後の酸性水は捕集タン
ク31に貯水される。捕集タンク31が一定水量となる
と作動する排水制御装置30からの信号で排水バルブ1
7と注水バルブ27が開き、使用後の酸性水と貯水タン
ク26のアルカリ性水が排水トラップ16で混合・中和
後排水される。アルカリ性水を使用すると給水バルブ3
は開となっているため、流路選択バルブ28は閉の状態
であり、使用後のアルカリ性水はバイパス管29、排水
トラップ16を経てアルカリ性水のまま排出される。栓
7を用いてシンク6に酸性水またはアルカリ性水を貯め
て使用すると、使用した酸性水またはアルカリ性水を栓
7を外して排水するとき、給水バルブ3は閉状態つまり
流路選択バルブ28が開となっているため捕集タンク3
1に貯水されることになる。従って、使用した酸性水は
全て捕集タンク31に貯水され、一定量となったならば
貯水タンク26のアルカリ性水と排水トラップ16で混
合後中性あるいはアルカリ性水として排水される。本実
施例の給排水設備に他所で給水・使用した酸性水または
アルカリ性水を排水した場合でも、排水処理が捕集タン
クに貯水された酸性水(もしくはアルカリ性水)に対し
て中和処理をする方法で行われるため最終的に中性水も
しくはアルカリ性水として排水することができる。
【0020】実施例1〜5の給排水設備の中和用タン
ク、貯水タンク及び捕集タンクの構造は、本給排水設備
の使用場所での騒音発生を押さえるため、各タンク傾斜
部に使用済の水や中和用の水等が流下するようになって
いる。
【0021】
【発明の効果】本発明は上記した構成を採用することに
より、使用済の酸性水を自動的に中和して中性の水とし
て排出することにより、酸性水を直接排出することによ
る排水管の腐食を防止すると共に、大量の水が要らず経
済的で、処理に時間がかからない。
【0022】中和用タンクを設け、各給水に応じて中和
用水が中和用タンクに供給される構成を採用すると、ア
ルカリ性水も酸性水同様自動的に中和して排出でき、ア
ルカリ性水の直接廃棄が問題となる状況にも対応でき
る。
【0023】中和用タンクの排水口下方に排水トラップ
を設けた構成を採用すると、酸性水またはアルカリ性水
が中和用タンク内で中和しきれずに流出しても排水トラ
ップ内で中和を進めることができ、より安全な状態で排
水して周囲への悪影響を小さくする。
【0024】シンク部に栓を設けると共に中和用タンク
の排水口下方に排出バルブを設けた構成を採用すると、
排水バルブを閉じることにより中和用タンク内で中和処
理が確実に行え、シンク部に栓をして貯水して使用した
場合でも中和用水のみの流出を防止して通常と同様に中
和処理できる。
【0025】中和用タンク内にフロート及び排水弁を設
けて自動排水機構とした構成を採用すると、中和処理後
の排水を自動で行うことができ、使用者が排水動作を行
う必要がなく、省力化できる。
【0026】アルカリ性水を貯める貯水タンクを設け、
貯水タンク下部に注水バルブを設けた構成を採用する
と、誤って中和用水のみ、または使用済水のみが中和用
タンクより流出しても最終的に中性またはアルカリ性水
とすることができ、排水管を腐食させる酸性水の外部へ
の流出を確実に防止可能である。
【0027】使用済酸性水またはアルカリ性水が流れ込
む捕集タンクを設けると共に、アルカリ性水を貯める貯
水タンクを設け、排水制御手段により両タンクの水を同
時に排出させる構成を採用すると、外部で給水・使用し
た使用済水を流した場合でも、排水管内で貯水タンクか
らのアルカリ性水と混合中和させ最終的に中性もしくは
アルカリ性水とすることができ、廃液処理装置として使
用範囲が広がった。
【0028】アルカリ性水の給水バルブの開閉に連動し
て逆に閉開となる流路選択バルブおよび流路選択バルブ
手前から排水トラップへのバイパス流路を設けた構成を
採用すると、貯めずに給水しながら使用したアルカリ性
水は、捕集タンクに入らずそのまま排水され、貯水タン
クのアルカリ性水を消費せずに済み、中和能力を落とさ
ずにアルカリ性水使用量が減り実用性に優れる。
【0029】使用者正面の近接センサ及びその信号で排
水バルブを開閉させる制御手段を備えた構成を採用する
と、排水バルブの開閉が全て自動的に行われるため、操
作忘れ等のミスが発生せずどのような使用者でも簡単に
使用できる。
【0030】給水位置近傍の近接センサ及びその信号で
給水バルブを開閉させる制御手段を備えた構成を採用す
ると、給水バルブの開閉が全て自動的に行われるため、
汚れた手や濡れた手で操作する必要がなく、使いやす
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す説明図である。
【図2】実施例2を示す説明図である。
【図3】実施例3を示す説明図である。
【図4】実施例3の中和用タンク内のストッパーの例を
示す説明図である。
【図5】実施例4を示す説明図である。
【図6】実施例5を示す説明図である。
【図7】実施例1の手洗場への適用例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 給排水設備 2 給水バルブ 3 給水バルブ 4 酸性水給水管 4a 分岐管 4b 分岐管 5 アルカリ性水給水管 5a 分岐管 5b 分岐管 5c 分岐管 6 シンク 7 栓 8 バイパス部 9 排水口 10 制御装置 10a 近接センサ 11 制御装置 11a 近接サンサ 12 中和用給水バルブ 13 中和用給水バルブ 14 中和用タンク 15 排水口 16 排水トラップ 17 排水バルブ 18 バイパス部 19 制御装置 19a 近接センサ 19b 押ボタンスイッチ 19c フットスイッチ 20 フロート 21 ストッパー 22 排水弁 23 サイフォン管 24 レバー 25 水位調節バルブ 26 貯水タンク 27 注水バルブ 28 流路選択バルブ 29 バイパス管 30 排水制御装置 31 捕集タンク

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消毒・洗浄等に用いる酸性水、アルカリ
    性水を手洗器、流し、洗濯槽等のシンク部に供給する給
    水設備を備え、前記シンク部の下流に使用済酸性水を中
    和する量だけアルカリ性水を供給する供給手段及び使用
    済酸性水との混合手段を設けた給排水設備。
  2. 【請求項2】 前記シンク部の下にシンク部からの使用
    済酸性水またはアルカリ性水が流れこむ中和用タンクを
    設け、この中和用タンクに使用済酸性水またはアルカリ
    性水をそれぞれ中和するアルカリ性水または酸性水を供
    給する給水管をそれぞれ配置し、該給水管途中に給水管
    を開閉する中和用給水バルブをそれぞれ取付けると共
    に、シンク部へ酸性水、アルカリ性水を供給する各給水
    管の途中にも給水バルブをそれぞれ取付け、酸性水の給
    水バルブに中和用アルカリ性水の中和用給水バルブを、
    またアルカリ性水の給水バルブに中和用酸性水の中和用
    給水バルブをそれぞれ連動させ中和量だけ同時に給水さ
    せる制御手段を設けて、中和用タンク内で使用済酸性水
    またはアルカリ性水と中和用アルカリ性水または酸性水
    を混合させて中和させる請求項1に記載の給排水設備。
  3. 【請求項3】 前記中和用タンク下流に排水トラップを
    設けた請求項2に記載の給排水設備。
  4. 【請求項4】 前記シンク部の排水口をふさぐ着脱自在
    な栓を設けると共に、中和用タンクの排水口下方に中和
    用タンク内の水の排出を制御する排水バルブを設けた、
    請求項2に記載の給排水設備。
  5. 【請求項5】 前記中和用タンク内にタンク内水位が上
    がると上昇するフロートを設け、中和用タンクの排水口
    上側にはフロートと連結され排水口を開閉する排水弁を
    設けて、タンク内に貯まった水が所定水位に達すると排
    水を行なう自動排水機構とした請求項2に記載の給排水
    設備。
  6. 【請求項6】 前記シンク部と同一程度の容量をもち、
    アルカリ性水を水位を一定に保ちながら貯水する貯水タ
    ンクを設け、該貯水タンクの排水口下方に貯水タンク内
    のアルカリ性水の排出を制御する注水バルブを設け、中
    和用タンクの排水バルブと前記注水バルブを連動させて
    同時に開閉させる制御手段を備え、排水バルブ及び注水
    バルブからの水を合流させて排水する請求項4に記載の
    給排水設備。
  7. 【請求項7】 前記シンク部の下にシンク部からの使用
    済酸性水またはアルカリ性水が流れこむ捕集タンクを設
    け、該捕集タンクの排水口下方に捕集タンク内の水の排
    出を制御する排水バルブを設け、さらに前記捕集タンク
    と同一程度の容量をもち、アルカリ性水を一定水位に保
    ちながら貯水する貯水タンクを設け、該貯水タンクの排
    水口下方に貯水タンク内のアルカリ性水の排出を制御す
    る注水バルブを設け、捕集タンク内水位を監視し所定水
    位に達すると捕集タンクの排水バルブと前記注水バルブ
    を連動させて同時に開閉させる排水制御手段を備え、排
    水バルブ及び注水バルブからの水を合流させて排水する
    請求項1に記載の給排水設備。
  8. 【請求項8】 前記シンク部の排水口をふさぐ着脱自在
    な栓を設け、シンク部排水口下方に捕集タンクへの使用
    済酸性水またはアルカリ性水の流入を制御する流路選択
    バルブを設け、シンク部排水口と流路選択バルブ中間か
    ら直接排水バルブ下流へ通じるバイパス流路を設けると
    共に、シンク部へアルカリ性水を供給する給水管途中に
    設けられた給水バルブの開閉に流路選択バルブを連動さ
    せ逆に閉開とする制御手段を備えた請求項7に記載の給
    排水設備。
  9. 【請求項9】 前記シンク部の使用者正面位置に使用者
    を感知する近接センサを取付け、近接センサからの信号
    により中和用タンク下方の排水バルブを開閉させる制御
    手段を備えた請求項4または6に記載の給排水設備。
  10. 【請求項10】 前記シンク部の酸性水またはアルカリ
    性水の各給水位置近傍に使用者の手や腕等を感知する近
    接センサをそれぞれ取付け、各近接センサからの信号に
    よりシンク部へ酸性水またはアルカリ性水を供給する各
    給水管途中に設けられた給水バルブを開閉させる制御手
    段を備えた請求項1〜9いずれか記載の給排水設備。
JP3177495A 1995-01-26 1995-01-26 給排水設備 Pending JPH08197071A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3177495A JPH08197071A (ja) 1995-01-26 1995-01-26 給排水設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3177495A JPH08197071A (ja) 1995-01-26 1995-01-26 給排水設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08197071A true JPH08197071A (ja) 1996-08-06

Family

ID=12340410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3177495A Pending JPH08197071A (ja) 1995-01-26 1995-01-26 給排水設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08197071A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005108308A1 (en) * 2004-05-10 2005-11-17 Green Turtle Technologies Ltd. Method and apparatus for treatment of wastewater
JP2006161466A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Hoshizaki Electric Co Ltd シンク用排水機構

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005108308A1 (en) * 2004-05-10 2005-11-17 Green Turtle Technologies Ltd. Method and apparatus for treatment of wastewater
JP2006161466A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Hoshizaki Electric Co Ltd シンク用排水機構
JP4583899B2 (ja) * 2004-12-09 2010-11-17 ホシザキ電機株式会社 シンク用排水機構

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4162218A (en) Water reuse system
JP2014070374A (ja) 男性用循環式水洗トイレ
JP2002320964A (ja) 分離器デバイス
US7927481B2 (en) System for the recovery of washing liquids used in showers, wash basins and/or baths
KR20080098027A (ko) 중수를 재사용하는 세정장치
JP2000117240A (ja) 中水供給装置
JPH08197071A (ja) 給排水設備
JP4175784B2 (ja) 浴室構造
WO1999054559A1 (en) A system for reusing waste water
JP5843349B2 (ja) トイレ装置
JPH07216958A (ja) 小便器洗浄水再生装置
JP2010043522A (ja) ロータンク装置
JPH05321312A (ja) 手洗器付き小便器の自動洗浄方法
KR100274537B1 (ko) 허드렛물을 이용하는 수세식변기의 세척수 공급장치
JP5507899B2 (ja) 仮設トイレ
CN110656688A (zh) 便器装置
TWI585271B (zh) 一種廢水回收再使用的自動化省水設備
JP3116422U (ja) 排水供給切替装置
JPH03122326A (ja) 水洗トイレの給水設備
JP2003172549A (ja) 排水ホッパーおよび電気温水器
KR200191217Y1 (ko) 수돗물 사용수를 세척수로 이용할 수 있는 수세식변기절수장치
JPH02115424A (ja) 噴流機能付浴槽の強制排水装置
KR100703627B1 (ko) 수세식 변기에 활용되는 세면대 물 재활용 장치
JP2002364049A (ja) 中水利用設備
JP2631456B2 (ja) 小便器洗浄水再生装置