JPH0819706A - 多孔性フィルタ装置 - Google Patents

多孔性フィルタ装置

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JPH0819706A
JPH0819706A JP6179674A JP17967494A JPH0819706A JP H0819706 A JPH0819706 A JP H0819706A JP 6179674 A JP6179674 A JP 6179674A JP 17967494 A JP17967494 A JP 17967494A JP H0819706 A JPH0819706 A JP H0819706A
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porous filter
pressure
filtration
filter member
regeneration
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JP6179674A
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Minoru Kubota
稔 久保田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 逆洗作用を得るための管路構成をあらためて
配置せずに、多孔性フィルタ部材の前流室側濾過導入面
から各濾過用細孔内にかけて付着滞溜される濾過残留物
を簡単に除去して濾過性能の回復再生を容易に図り得る
ようにする。 【構成】 多孔性フィルタ部材12の前流室13側に、
加圧された未濾過物aを供給する供給用開閉作動弁15
を、後流室14側に、該未濾過物aの加圧力よりも低い
圧力に調整可能な排出用圧力調整弁16を配置させ、供
給用開閉作動弁15を介して前流室13内に加圧供給さ
れる未濾過物aを濾過させ、排出用圧力調整弁16を介
して後流室14内に取り出される既濾過物bを外部に導
出し得るようにし、前流室13側には、別に、該前流室
13内を低圧側に開放させる再生用圧力開放弁17を配
置させて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多孔性フィルタ装置に
関し、特に、濾過操作の継続により目詰まりを生じて濾
過性能の低下した多孔性フィルタ部材から、目詰まりの
原因になっている濾過介在物を除去することで再生さ
せ、再度、所要の濾過性能を保持させる機能を与えた多
孔性フィルタ装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の多孔性フィルタ装置
にあっては、濾過壁部に多数の濾過用細孔を有する多孔
性フィルタ部材、例えば、この場合には、必要に応じて
多孔性セラミックフィルタ部材を主要な濾過部材に用い
て構成され、該多孔性セラミックフィルタ部材の濾過壁
部における一方の前流室側濾過導入面から他方の後流室
側濾過排出面に向け、各濾過用細孔を通して加圧された
任意の流動体、もしくは半流動体等の未濾過物(以下、
単に未濾過物とのみ呼ぶこともある)を透過させること
により、該流動体、もしくは半流動体中に混在する所要
大きさ以上の介在物を除去するために適用される。
【0003】而して、前記多孔性セラミックフィルタ部
材は、通常の場合、中空円筒状、または板状等に形成さ
れた濾過壁部を有しており、周知のように該多孔性セラ
ミックフィルタ部材には、濾過操作の継続に伴って、該
濾過壁部の各濾過用細孔内、特に、濾過作用を得るため
に未濾過物を加圧透過させる前流室側濾過導入面から各
濾過用細孔内にかけて介在物、つまり、濾過残留物が付
着滞溜されて目詰まりを生じ、結果的に濾過性能が次第
に低下することになる。
【0004】そこで、このような多孔性セラミックフィ
ルタ部材の前流室側濾過導入面から各濾過用細孔内にか
けて付着滞溜される濾過残留物を除去することにより、
該多孔性セラミックフィルタ部材における濾過性能の回
復再生を図るべく、従来の場合には、未濾過物に対する
通常の濾過作用を得るのとは反対に、適当な再生用流動
体を用いることで、後流室側濾過排出面から前流室側濾
過導入面へ加圧状態で逆透過させ、該逆透過作用により
付着されている濾過残留物を前流室側へ除去する、つま
り、いわゆる逆洗操作をなすようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の逆洗操作による多孔性セラミックフィルタ部材の洗
浄再生においては、本来の濾過作用を得るための操作方
向に対して、別途の逆洗流動体を用いた逆方向の操作を
行なう必要があることから、該逆洗操作用の管路構成を
別に設けなければならず、従って、多孔性セラミックフ
ィルタ装置自体の全体構成が極めて繁雑化するばかり
か、制御操作もまた比較的面倒になる惧れがあり、しか
も、濾過作用を得る場合とは全く異なって、濾過のため
の加圧力よりも一層、大きな加圧力で、且つ十分な量の
逆洗用流動体を用いなければならない等の問題点を有す
るものであった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点を改善
するためになされたもので、その目的とするところは、
装置に対して逆洗作用を得るための管路構成をあらため
て配置せずに、多孔性セラミックフィルタ部材の前流室
側濾過導入面から各濾過用細孔内にかけて付着滞溜され
る介在物を簡単に除去して、該多孔性セラミックフィル
タ部材における濾過性能の回復再生を容易に図り得るよ
うにした多孔性フィルタ装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の第1の発明に係る多孔性フィルタ装置は、
濾過部材に用いる中空円筒状の多孔性フィルタ部材を装
置筺体内に配置して、該多孔性フィルタ部材の円筒内部
を前流室に、円筒外部の装置筺体内を後流室に設定する
と共に、前記前流室側には、所要圧力に加圧された流動
体、または半流動体等の未濾過物を供給する供給用開閉
作動弁と、前記多孔性フィルタ部材の濾過作用で濾過導
入面部に付着滞溜した濾過残留物の除去によるフィルタ
再生時に、該前流室内を外部の低圧側に開放させる再生
用圧力開放弁とをそれぞれに設け、また、前記後流室側
には、濾過圧力を設定して既濾過物を排出し、且つ前記
フィルタ再生時に排出側を閉塞して既濾過物の多孔性フ
ィルタ部材を通した逆流を可能にする排出用圧力調整弁
を設けたことを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の第2の発明に係る多孔性フ
ィルタ装置は、濾過部材に用いる中空円筒状の多孔性フ
ィルタ部材を装置筺体内に配置して、該多孔性フィルタ
部材の円筒内部を前流室に、円筒外部の装置筺体内を予
め所要の濾過圧力を得られるようにした後流室に設定す
ると共に、前記前流室側には、所要圧力に加圧された流
動体、または半流動体等の未濾過物を供給する供給用開
閉作動弁と、前記多孔性フィルタ部材の濾過作用で濾過
導入面部に付着滞溜した濾過残留物の除去によるフィル
タ再生時に、該前流室内を外部の低圧側に開放させる再
生用圧力開放弁とをそれぞれに設け、また、前記後流室
側には、既濾過物を排出し、且つ前記フィルタ再生時に
排出側を閉塞して既濾過物の多孔性フィルタ部材を通し
た逆流を可能にする再生用遮断弁を設けたことを特徴と
するものでる。
【0009】また、本発明の第3の発明に係る多孔性フ
ィルタ装置は、濾過部材に用いる中空円筒状の多孔性フ
ィルタ部材を装置筺体内に配置して、該多孔性フィルタ
部材の円筒外部の装置筺体内を前流室に、円筒内部を後
流室に設定すると共に、前記前流室側には、所要圧力に
加圧された流動体、または半流動体等の未濾過物を供給
する供給用開閉作動弁と、前記多孔性フィルタ部材の濾
過作用で濾過導入面部に付着滞溜した濾過残留物の除去
によるフィルタ再生時に、該前流室内を外部の低圧側に
開放させる再生用圧力開放弁とをそれぞれに設け、ま
た、前記後流室側には、濾過圧力を設定して既濾過物を
排出し、且つ前記フィルタ再生時に排出側を閉塞して既
濾過物の多孔性フィルタ部材を通した逆流を可能にする
排出用圧力調整弁を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0010】また、本発明の第4の発明に係る多孔性フ
ィルタ装置は、濾過部材に用いる中空円筒状の多孔性フ
ィルタ部材を装置筺体内に配置して、該多孔性フィルタ
部材の円筒外部の装置筺体内を前流室に、円筒内部を予
め所要の濾過圧力を得られるようにした後流室に設定す
ると共に、前記前流室側には、所要圧力に加圧された流
動体、または半流動体等の未濾過物を供給する供給用開
閉作動弁と、前記多孔性フィルタ部材の濾過作用で濾過
導入面部に付着滞溜した濾過残留物の除去によるフィル
タ再生時に、該前流室内を外部の低圧側に開放させる再
生用圧力開放弁とをそれぞれに設け、また、前記後流室
側には、既濾過物を排出し、且つ前記フィルタ再生時に
排出側を閉塞して既濾過物の多孔性フィルタ部材を通し
た逆流を可能にする再生用遮断弁を設けたことを特徴と
するものである。
【0011】また、本発明の第5の発明に係る多孔性フ
ィルタ装置は、濾過部材に用いる板状の多孔性フィルタ
部材を装置筺体内に配置して、該多孔性フィルタ部材を
挟んで装置筺体内を前流室と後流室とに設定すると共
に、前記前流室側には、所要圧力に加圧された流動体、
または半流動体等の未濾過物を供給する供給用開閉作動
弁と、前記多孔性フィルタ部材の濾過作用で濾過導入面
部に付着滞溜した濾過残留物の除去によるフィルタ再生
時に、該前流室内を外部の低圧側に開放させる再生用圧
力開放弁とをそれぞれに設け、また、前記後流室側に
は、濾過圧力を設定して既濾過物を排出し、且つ前記フ
ィルタ再生時に排出側を閉塞して既濾過物の多孔性フィ
ルタ部材を通した逆流を可能にする排出用圧力調整弁を
設けたことを特徴とするものである。
【0012】また、本発明の第6の発明に係る多孔性フ
ィルタ装置は、濾過部材に用いる板状の多孔性フィルタ
部材を装置筺体内に配置して、該多孔性フィルタ部材を
挟んで装置筺体内を前流室と予め所要の濾過圧力を得ら
れるようにした後流室とに設定すると共に、前記前流室
側には、所要圧力に加圧された流動体、または半流動体
等の未濾過物を供給する供給用開閉作動弁と、前記多孔
性フィルタ部材の濾過作用で濾過導入面部に付着滞溜し
た濾過残留物の除去によるフィルタ再生時に、該前流室
内を外部の低圧側に開放させる再生用圧力開放弁とをそ
れぞれに設け、また、前記後流室側には、既濾過物を排
出し、且つ前記フィルタ再生時に排出側を閉塞して既濾
過物の多孔性フィルタ部材を通した逆流を可能にする再
生用遮断弁を設けたことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】従って、本発明によれば、供給用開閉作動弁を
介して前流室側に供給される所要圧力に加圧された流動
体、または半流動体等の未濾過物を多孔性フィルタ部材
により濾過処理し、且つ後流室内の既濾過物を排出用圧
力調整弁、または再生用遮断弁を介して外部に導出でき
るのであり、また、多孔性フィルタ部材に付着滞溜され
ている濾過残留物の除去に際しては、供給用開閉作動弁
を閉じることによって、加圧状態にある未濾過物の供給
を停止させると共に、排出用圧力調整弁、または再生用
遮断弁を閉じることによって、後流室内からの既濾過物
の外部への導出を停止させた後に、未濾過物の保有圧力
が、既濾過物の残留圧力に平衡するのを待って、直ちに
再生用圧力開放弁を開くことにより、該多孔性フィルタ
部材の前流室内を低圧側(例えば、大気圧側)へ開放さ
せ、該前流室内での加圧下にある未濾過物の急激な圧力
低下による流出に加えて、後流室内に残留された既濾過
物の保有圧力と、低圧側への開放に伴う前流室内の圧力
とで生ずる双方の圧力差、つまりは、多孔性フィルタ部
材内の濾過機能部側から前流室内へ作用する負圧力によ
って、濾過残留物が除去される。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る多孔性フィルタ装置の一
実施例として、中空円筒状の多孔性セラミックフィルタ
部材を用いた場合(第1ないし第4の各発明に該当)に
つき、図1及び図2(a)、(b)を参照して詳細に説
明する。
【0015】第1の発明 図1は、本実施例による多孔性セラミックフィルタ装置
の概念を説明する断面略図であり、図2(a)、(b)
は、本実施例を適用する場合の具体的且つ実際的な多孔
性セラミックフィルタ装置の外観態様を模式的に示すそ
れぞれに側面構成図、及び平面構成図である。
【0016】即ち、図1に示す装置構成において、本実
施例による多孔性セラミックフィルタ装置10は、やや
縦長形式に形成された装置筺体11の内部中央に対し、
濾過部材としての中空円筒状をなす多孔性セラミックフ
ィルタ部材12を縦方向に固定的に配置させることによ
り、該多孔性セラミックフィルタ部材12の内部に形成
された多数の濾過用細孔(事実上、図示表示不能につき
省略する)からなる濾過機能部Aによって、装置筺体1
1の内部に前流室13と後流室14とを形成する。つま
り、ここでは、前記多孔性セラミックフィルタ部材12
の円筒内部該当の前流室13と円筒外部で装置筺体内部
該当の後流室14とが区分される。
【0017】而して、前記装置筺体11における前記前
流室13側の一端部、この場合は、前記多孔性セラミッ
クフィルタ部材12の上端部12a側に連通する供給管
路11aには、図示しない任意の加圧手段によって所要
圧力に加圧された被濾過対象となる流動体、または半流
動体等の未濾過物aを制御供給するための供給用開閉作
動弁15を配置させ、また、前記後流室14側対応の任
意箇所、この場合は、中間部に連通する排出管路11b
には、前記未濾過物aの加圧力よりも低い圧力に設定さ
れて濾過圧力を調整制御し、且つ前記多孔性セラミック
フィルタ部材12を通して濾過された既濾過物bを外部
に導出するための排出用圧力調整弁16を配置させてあ
る。
【0018】また、前記前流室13側の他端部、この場
合は、前記多孔性セラミックフィルタ部材12の下端部
12bに連通する再生管路11cには、別に、該前流室
13内を低圧側、ここでは、外部の非加圧側(例えば、
大気圧側)に開放させる再生用圧力開放弁17を配置さ
せて本実施例による多孔性セラミックフィルタ装置を構
成する。
【0019】従って、前記構成による本実施例の場合、
濾過作用は、前記供給用開閉作動弁15を介して前記多
孔性セラミックフィルタ部材12の前流室13内に加圧
供給される未濾過物aが、自身に加えられている加圧力
により、前記排出用圧力調整弁16に設定された濾過圧
力の下で、前記多孔性セラミックフィルタ部材12内を
一方の前流室13側の濾過導入面B側から、濾過機能部
Aを加圧透過して他方の後流室14側の濾過排出面Cへ
濾過され、且つこのようにして濾過処理された既濾過物
bが、一旦、後流室14内に至った後に、前記排出用圧
力調整弁16を経て外部に導出される。
【0020】そしてこのとき、前記未濾過物a中に含ま
れている所定の大きさ以上の除去対象の混在物は、前記
多孔性セラミックフィルタ部材12の濾過作用によって
排除され、前流室13側の濾過導入面B、並びに該濾過
導入面Bにおける濾過機能部Aの各濾過用細孔内にかけ
て付着滞溜されることになり、該付着滞溜される濾過残
留物は、以後の継続される濾過操作に伴って次第に増加
し、それと共に該各濾過用細孔内の一部を含む濾過導入
面B側での目詰まりが次第に進行してゆき、結果的に
は、該多孔性セラミックフィルタ部材12自体の濾過機
能もまた次第に低下することになる。
【0021】一方、前記多孔性セラミックフィルタ部材
12における濾過機能部Aの各濾過用細孔内の一部を含
んで濾過導入面B側に付着滞溜されている濾過残留物の
除去に際しては、前記供給用開閉作動弁15を一旦、閉
じることによって、前記加圧されている未濾過物aの前
記前流室13内への供給を一時的に停止すると共に、前
記排出用圧力調整弁16についても、これを一旦、閉じ
ることによって、前記後流室14内の濾過処理されて圧
力が残留している既濾過物bの外部への導出を同様に一
時的に停止し、その後、前記未濾過物aの保有圧力が、
既濾過物bの残留圧力に平衡するのを待って、前記再生
用圧力開放弁17を開くことにより、該未濾過のままの
加圧された未濾過物aが供給されている前記前流室13
内を瞬時に低圧側、例えば、外部の大気圧側へ開放操作
する。
【0022】つまり、前記のように濾過残留物の除去の
ための操作をなした状態では、前記前流室13内での加
圧下にある未濾過物aが、低圧側への開放に伴う圧力低
下により急激に流出を始めて、前記多孔性セラミックフ
ィルタ部材12の濾過面B側に付着滞溜されている介在
物の洗い出しが行なわれると共に、該未濾過物aの保有
圧力が、前記後流室14内での既濾過物bの残留圧力よ
りも低くなるに伴い、該既濾過物bの残留圧力と、該前
流室13内の再生用圧力開放弁17を通した低圧側への
開放に伴う圧力との間に生ずる圧力差、つまり、これを
換言すると、該前流室13内に働く瞬間的な減圧のため
に、前流室13内側に、極めて強力な負圧が作用するこ
とになり、該負圧によって、既濾過物bが、前記多孔性
セラミックフィルタ部材12の濾過排出面C側から濾過
機能部Aの各濾過用細孔内を通って濾過導入面B側へ溢
出されるもので、ここでは、濾過のための作用方向とは
逆方向の流れ、いわゆる逆洗作用の流れを生じ、該濾過
機能部Aの各濾過用細孔内の一部に喰い込まれている濾
過残留物についても押出し除去されるもので、このよう
にして濾過残留物を含む逆洗用流動体cが、再生用圧力
開放弁17を経て外部に排出されるのである。
【0023】ちなみに、図2(a)、(b)には、本実
施例を適用する場合の具体的且つ実際的な多孔性セラミ
ックフィルタ装置の概要構成を示してあり、本具体例
は、1個の装置筺体10内に3個の中空円筒状多孔性セ
ラミックフィルタ部材12を並設させた場合である。該
図2(a)、(b)に示す構成において、前記図1と同
一符号は同一または相当部分を表わしており、この具体
例の場合は、前記装置筺体10を架台10aに搭載させ
ると共に、3個の各中空円筒状多孔性セラミックフィル
タ部材12の各供給管路11aを共通の供給本管11d
に接続させ、且つ各再生管路11cを共通の再生本管1
1eに接続させたもので、全く同様に操作されて、同様
な作用効果が得られる。
【0024】而して、この場合、前記本実施例装置での
濾過残留物の除去操作においては、先に述べた従来例装
置による同様な濾過残留物の除去操作との間に、それぞ
れに次のような格差を生ずることになる。
【0025】即ち、一般に、従来の中空円筒状の多孔性
セラミックフィルタ部材を用いた多孔性フィルタ装置で
は、濾過のための有効表面積を稼ぐために、該多孔性セ
ラミックフィルタ部材の円筒外面側から内面側にかけた
濾過が行なわれ、且つその濾過残留物の除去、つまり、
逆洗に際しては、これとは反対に円筒内面側から外面側
に向けて行なわれる。
【0026】そして、この従来の逆洗操作の場合に注目
すべき点は、先ず、該多孔性セラミックフィルタ部材に
おける構造上、強度上の特質として、円筒外面側から内
面側に向けた加圧に対しては比較的耐抗力を有するので
あるが、反面、円筒内面側から外面側に向けた加圧に対
しては比較的脆いということである。
【0027】従って、従来の逆洗操作では、この場合、
特に、多孔性セラミックフィルタ部材の円筒内面側から
加えることになる逆洗用流動体の逆洗圧力について十分
な配慮をなすこと、つまり、これを換言すると、該多孔
性セラミックフィルタ部材が破断されない程度の逆洗圧
力によって、徒らに比較的大量の良質な逆洗用流動体を
用い、しかも、比較的長時間をかけて逆洗する必要があ
るもので、その除去効率が頗る悪いばかりか、必ずしも
完全な除去をなし得ないという不利があると共に、除去
に用いた大量の逆洗用流動体の処置についてもとかくの
問題が残る。
【0028】さらに、これに加えて、逆洗操作用の管路
構成を別に設ける必要があって、濾過装置自体の全体構
成が極めて複雑化すると共に、その制御操作の手順につ
いてもまた比較的繁雑化して面倒になるものであった。
【0029】このような従来構成の多孔性フィルタ装置
に対して、本実施例構成による多孔性フィルタ装置で
は、多孔性セラミックフィルタ部材の円筒内面側から外
面側にかけて濾過作用を行なわせ、且つその残留濾過物
の除去、つまり、逆洗操作に際しては、これとは反対に
円筒外面側から減圧下にある内面側に向けて行なうよう
にしているために、濾過のための有効表面積こそは比較
的減少するものの、強度面での問題を生ずる惧れがな
く、併せて、少ない量の逆洗用流動体で、しかも短時間
内での完全な除去をなし得るのであり、除去に用いた逆
洗用流動体の処置については、これが少量であること
と、除去された濾過残留物を沈殿させて再除去すればよ
い点とで、再濾過して活用できる。
【0030】そして一方では、本実施例構成の場合、従
来構成の場合とは全く異なって、逆洗操作のためにあら
ためて別の管路構成を必要とせず、単に前流室内を低圧
側へ開放する再生用圧力開放弁を有効、適切且つ効果的
に活用するだけでよいから、構造的に極めて簡単であ
り、且つその制御操作も容易である。
【0031】また、前記濾過のための有効表面積を確保
するのには、逆洗回数を増して常に効果的な濾過作用を
得ることで十分に対応でき、且つ該多孔性セラミックフ
ィルタ部材の長寿命化によっても十分に補い得るのであ
る。
【0032】さらに、前記実施例においては、多孔性セ
ラミックフィルタ部材を装置筺体内に配した1台の多孔
性フィルタ装置を単独で用いる場合について述べたが、
複数本の多孔性セラミックフィルタ部材を併設させると
か、複数台の多孔性フィルタ装置を並設させて用い、こ
れらの個々の各多孔性セラミックフィルタ部材、同一グ
ループに属する各多孔性セラミックフィルタ部材、また
は各多孔性フィルタ装置における残留濾過物の除去操作
を順次に行なうようにすることで、全体的な濾過作用を
中断せずに継続操作できるのであり、また、本実施例で
は、多孔性セラミックフィルタ部材以外の多孔性フィル
タ部材を用いることができる。
【0033】なお、必要によっては、排出用圧力調整弁
を閉じることなしに、一部では後流室14内での既濾過
物bの排出をなしながら、該既濾過物bの残留圧力を活
用してフィルタ再生を行なうこともまた可能である。
【0034】第2の発明 前記第1の発明の実施例では、後流室側に対して、濾過
圧力を設定して既濾過物を排出し、且つフィルタ再生時
に排出側を閉塞して既濾過物の多孔性フィルタ部材を通
した逆流を可能にする排出用圧力調整弁を設けて構成し
たが、前記後流室内が、予め所要の濾過圧力を得られる
ように設定されていれば、該排出用圧力調整弁に代え
て、単に、既濾過物を排出し、且つフィルタ再生時に排
出側を閉塞して既濾過物の多孔性フィルタ部材を通した
逆流を可能にする再生用遮断弁を用いれば十分であり、
第1の発明の場合と同様な作用効果が得られる。
【0035】第3の発明 前記第1の発明の実施例では、中空円筒状の多孔性フィ
ルタ部材の円筒内部を前流室に、円筒外部の装置筺体内
を後流室に設定しているが、これとは逆に、円筒外部の
装置筺体内を前流室に、円筒内部を後流室に設定すると
きは、前記フィルタ再生時における該多孔性フィルタ部
材の強度保持上の利点こそ低減されはするものの、第1
の発明の場合とほぼ同様な作用効果が得られるのであ
り、また、この場合の強度保持には、必要に応じて別の
手段を講ずれば足りる。
【0036】第4の発明 前記第3の発明において、ここでも、前記第2の発明の
場合と同様に、前記後流室内が、予め所要の濾過圧力を
得られるように設定されていれば、該排出用圧力調整弁
に代えて、単に、既濾過物を排出し、且つフィルタ再生
時に排出側を閉塞して既濾過物の多孔性フィルタ部材を
通した逆流を可能にする再生用遮断弁を用いれば十分で
あり、該第3の発明の場合と同様な作用効果が得られ
る。
【0037】第5の発明 前記第1ないし第4の発明の実施例では、濾過部材とし
て中空円筒状の多孔性フィルタ部材を用いているが、該
濾過部材に板状の多孔性フィルタ部材を用いると共に、
該板状の多孔性フィルタ部材を挟んで装置筺体内を前流
室と後流室とに設定し、且つ前流室側に排出用圧力調整
弁と再生用圧力開放弁とを設け、また、後流室側に排出
用圧力調整弁を設けて構成することも可能であり、第
1、第3の発明の場合とほぼ同様な作用効果が得られ
る。
【0038】第6の発明 前記第5の発明において、ここでもまた、前記第2、第
4の発明の場合と同様に、前記後流室内が、予め所要の
濾過圧力を得られるように設定されていれば、該排出用
圧力調整弁に代えて、単に、既濾過物を排出し、且つフ
ィルタ再生時に排出側を閉塞して既濾過物の多孔性フィ
ルタ部材を通した逆流を可能にする再生用遮断弁を用い
れば十分であり、該第5の発明の場合と同様な作用効果
が得られる。
【0039】
【発明の効果】以上、実施例によって詳述したように、
本発明の第1の発明によれば、濾過部材に用いる中空円
筒状の多孔性フィルタ部材を装置筺体内に配置して、多
孔性フィルタ部材の円筒内部を前流室に、円筒外部の装
置筺体内を後流室に設定すると共に、前流室側に対して
は、所要圧力に加圧された流動体、または半流動体等の
未濾過物を供給する供給用開閉作動弁と、多孔性フィル
タ部材の濾過作用で濾過導入面部に付着滞溜した濾過残
留物の除去によるフィルタ再生時に、前流室内を外部の
低圧側に開放させる再生用圧力開放弁とをそれぞれに設
け、また、後流室側に対しては、濾過圧力を設定して既
濾過物を排出し、且つフィルタ再生時に排出側を閉塞し
て既濾過物の多孔性フィルタ部材を通した逆流を可能に
する排出用圧力調整弁を設けて構成したから、次のよう
な効果が得られる。
【0040】即ち、供給用開閉作動弁を介して前流室側
に供給される所要圧力に加圧された未濾過物を多孔性フ
ィルタ部材により濾過処理し、且つ後流室内の既濾過物
を排出用圧力調整弁を介して外部に導出できるのであ
り、多孔性フィルタ部材に付着滞溜されている濾過残留
物の除去に際しては、供給用開閉作動弁を閉じることで
加圧状態にある未濾過物の供給を停止させ、且つ排出用
圧力調整弁を閉じることで後流室内からの既濾過物の外
部への導出を停止させた後、未濾過物の保有圧力が、既
濾過物の残留圧力に平衡するのを待って、直ちに再生用
圧力開放弁を開くことで、該多孔性フィルタ部材の前流
室内を低圧側へ開放させ、該前流室内での加圧下にある
未濾過物の急激な圧力低下による流出に加え、後流室内
に残留された既濾過物の保有圧力と、低圧側への開放に
伴う前流室内の圧力とで生ずる双方の圧力差、つまり
は、多孔性フィルタ部材内の濾過機能部側から前流室内
へ作用する負圧力によって、濾過残留物を極めて容易且
つ効果的に除去することができる。また、このように円
筒内部を前流室、円筒外部の装置筺体内を後流室に設定
して、後流室内側から前流室内側へのフィルタ再生操作
を行なうようにすることで、多孔性フィルタ部材の十分
な強度確保が可能になって該再生を迅速に行なえるほ
か、該フィルタ再生のためにのみ別の管路手段を必要と
せず、さらには、構造的にも極めて簡単で容易に実施で
きる等の優れた特長がある。
【0041】また、本発明の第2の発明によれば、前記
第1の発明において、後流室側を予め所要の濾過圧力が
得られるように設定した上で、該後流室側に、単に、既
濾過物を排出し、且つフィルタ再生時に排出側を閉塞し
て既濾過物の多孔性フィルタ部材を通した逆流を可能に
する再生用遮断弁を配して構成したから、前記第1の発
明の場合と同様な効果が得られるのであり、ここでは、
構造自体がより一層容易になる。
【0042】また、本発明の第3の発明によれば、前記
第1の発明において、円筒外部の装置筺体内を前流室
に、円筒内部を後流室に設定して同様に構成したから、
フィルタ再生時における多孔性フィルタ部材の強度保持
上の利点こそ低減されはするものの、該第1の発明の場
合とほぼ同様な作用効果が得られるのである。
【0043】また、本発明の第4の発明によれば、前記
第3の発明において、前記第2の発明の場合と同様に、
後流室内を予め所要の濾過圧力が得られるように設定し
た上で、該後流室側に、単に、既濾過物を排出し、且つ
フィルタ再生時に排出側を閉塞して既濾過物の多孔性フ
ィルタ部材を通した逆流を可能にする再生用遮断弁を配
して構成したから、前記第2の発明の場合と同様な効果
が得られるのであり、構造自体がより一層容易になる。
【0044】また、本発明の第5の発明によれば、濾過
部材に板状の多孔性フィルタ部材を用いると共に、該板
状の多孔性フィルタ部材を挟んで装置筺体内を前流室と
後流室とに設定し、且つ前流室側に排出用圧力調整弁と
再生用圧力開放弁とを設け、後流室側に排出用圧力調整
弁を設けて構成することによって、板状の多孔性フィル
タ部材の適用が可能になり、該板状の多孔性フィルタ部
材を用いても、前記第1、第3の発明の場合とほぼ同様
な作用効果が得られる。
【0045】さらに、本発明の第6の発明によれば、前
記第5の発明において、前記第2、第4の発明の場合と
同様に、後流室内を予め所要の濾過圧力が得られるよう
に設定した上で、該後流室側に、単に、既濾過物を排出
し、且つフィルタ再生時に排出側を閉塞して既濾過物の
多孔性フィルタ部材を通した逆流を可能にする再生用遮
断弁を配して構成したから、前記第5の発明の場合と同
様な効果が得られるのであり、ここでも、構造自体がよ
り一層容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明の一実施例を適用した中空
円筒状の多孔性セラミックフィルタ部材を用いた場合の
多孔性フィルタ装置の概念を説明するための断面略図で
ある。
【図2】(a)、(b)は、本実施例を適用する場合の
具体的且つ実際的な多孔性セラミックフィルタ装置の外
観態様を模式的に示すそれぞれに側面構成図、及び平面
構成図である。
【符号の説明】
A 濾過機能部 B 前流室側の濾過導入面 C 後流室側の濾過排出面 a 未濾過物 b 既濾過物 c 濾過残留物を含む逆洗用流動体 10 多孔性セラミックフィルタ装置 10a 架台 11 装置筺体 11a 供給管路 11b 排出管路 11c 再生管路 11d 供給本管 11e 再生本管 12 多孔性セラミックフィルタ部材 12a 多孔性セラミックフィルタ部材の上端部 12b 多孔性セラミックフィルタ部材の下端部 13 前流室 14 後流室 15 供給用開閉作動弁 16 排出用圧力調整弁 17 再生用圧力開放弁

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過部材に用いる中空円筒状の多孔性フ
    ィルタ部材を装置筺体内に配置して、該多孔性フィルタ
    部材の円筒内部を前流室に、円筒外部の装置筺体内を後
    流室に設定すると共に、前記前流室側には、所要圧力に
    加圧された流動体、または半流動体等の未濾過物を供給
    する供給用開閉作動弁と、前記多孔性フィルタ部材の濾
    過作用で濾過導入面部に付着滞溜した濾過残留物の除去
    によるフィルタ再生時に、該前流室内を外部の低圧側に
    開放させる再生用圧力開放弁とをそれぞれに設け、ま
    た、前記後流室側には、濾過圧力を設定して既濾過物を
    排出し、且つ前記フィルタ再生時に排出側を閉塞して既
    濾過物の多孔性フィルタ部材を通した逆流を可能にする
    排出用圧力調整弁を設けたことを特徴とする多孔性フィ
    ルタ装置。
  2. 【請求項2】 濾過部材に用いる中空円筒状の多孔性フ
    ィルタ部材を装置筺体内に配置して、該多孔性フィルタ
    部材の円筒内部を前流室に、円筒外部の装置筺体内を予
    め所要の濾過圧力を得られるようにした後流室に設定す
    ると共に、前記前流室側には、所要圧力に加圧された流
    動体、または半流動体等の未濾過物を供給する供給用開
    閉作動弁と、前記多孔性フィルタ部材の濾過作用で濾過
    導入面部に付着滞溜した濾過残留物の除去によるフィル
    タ再生時に、該前流室内を外部の低圧側に開放させる再
    生用圧力開放弁とをそれぞれに設け、また、前記後流室
    側には、既濾過物を排出し、且つ前記フィルタ再生時に
    排出側を閉塞して既濾過物の多孔性フィルタ部材を通し
    た逆流を可能にする再生用遮断弁を設けたことを特徴と
    する多孔性フィルタ装置。
  3. 【請求項3】 濾過部材に用いる中空円筒状の多孔性フ
    ィルタ部材を装置筺体内に配置して、該多孔性フィルタ
    部材の円筒外部の装置筺体内を前流室に、円筒内部を後
    流室に設定すると共に、前記前流室側には、所要圧力に
    加圧された流動体、または半流動体等の未濾過物を供給
    する供給用開閉作動弁と、前記多孔性フィルタ部材の濾
    過作用で濾過導入面部に付着滞溜した濾過残留物の除去
    によるフィルタ再生時に、該前流室内を外部の低圧側に
    開放させる再生用圧力開放弁とをそれぞれに設け、ま
    た、前記後流室側には、濾過圧力を設定して既濾過物を
    排出し、且つ前記フィルタ再生時に排出側を閉塞して既
    濾過物の多孔性フィルタ部材を通した逆流を可能にする
    排出用圧力調整弁を設けたことを特徴とする多孔性フィ
    ルタ装置。
  4. 【請求項4】 濾過部材に用いる中空円筒状の多孔性フ
    ィルタ部材を装置筺体内に配置して、該多孔性フィルタ
    部材の円筒外部の装置筺体内を前流室に、円筒内部を予
    め所要の濾過圧力を得られるようにした後流室に設定す
    ると共に、前記前流室側には、所要圧力に加圧された流
    動体、または半流動体等の未濾過物を供給する供給用開
    閉作動弁と、前記多孔性フィルタ部材の濾過作用で濾過
    導入面部に付着滞溜した濾過残留物の除去によるフィル
    タ再生時に、該前流室内を外部の低圧側に開放させる再
    生用圧力開放弁とをそれぞれに設け、また、前記後流室
    側には、既濾過物を排出し、且つ前記フィルタ再生時に
    排出側を閉塞して既濾過物の多孔性フィルタ部材を通し
    た逆流を可能にする再生用遮断弁を設けたことを特徴と
    する多孔性フィルタ装置。
  5. 【請求項5】 濾過部材に用いる板状の多孔性フィルタ
    部材を装置筺体内に配置して、該多孔性フィルタ部材を
    挟んで装置筺体内を前流室と後流室とに設定すると共
    に、前記前流室側には、所要圧力に加圧された流動体、
    または半流動体等の未濾過物を供給する供給用開閉作動
    弁と、前記多孔性フィルタ部材の濾過作用で濾過導入面
    部に付着滞溜した濾過残留物の除去によるフィルタ再生
    時に、該前流室内を外部の低圧側に開放させる再生用圧
    力開放弁とをそれぞれに設け、また、前記後流室側に
    は、濾過圧力を設定して既濾過物を排出し、且つ前記フ
    ィルタ再生時に排出側を閉塞して既濾過物の多孔性フィ
    ルタ部材を通した逆流を可能にする排出用圧力調整弁を
    設けたことを特徴とする多孔性フィルタ装置。
  6. 【請求項6】 濾過部材に用いる板状の多孔性フィルタ
    部材を装置筺体内に配置して、該多孔性フィルタ部材を
    挟んで装置筺体内を前流室と予め所要の濾過圧力を得ら
    れるようにした後流室とに設定すると共に、前記前流室
    側には、所要圧力に加圧された流動体、または半流動体
    等の未濾過物を供給する供給用開閉作動弁と、前記多孔
    性フィルタ部材の濾過作用で濾過導入面部に付着滞溜し
    た濾過残留物の除去によるフィルタ再生時に、該前流室
    内を外部の低圧側に開放させる再生用圧力開放弁とをそ
    れぞれに設け、また、前記後流室側には、既濾過物を排
    出し、且つ前記フィルタ再生時に排出側を閉塞して既濾
    過物の多孔性フィルタ部材を通した逆流を可能にする再
    生用遮断弁を設けたことを特徴とする多孔性フィルタ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記多孔性フィルタ部材が、多孔性セラ
    ミックであることを特徴とする請求項1ないし6の何れ
    かに記載の多孔性フィルタ装置。
  8. 【請求項8】 前記中空円筒状の多孔性フィルタ部材を
    複数本併設させて構成し、該各多孔性フィルタ部材を個
    々各別に、または同一グループに属する各多孔性フィル
    タ部材を各グループ毎に区分して、前記前流室側に供給
    用開閉作動弁及び再生用圧力開放弁を、前記後流室側に
    排出用圧力調整弁をそれぞれに設けたことを特徴とする
    請求項1ないし4の何れかに記載の多孔性フィルタ装
    置。
  9. 【請求項9】 前記板状の多孔性フィルタ部材を複数個
    併設させて構成し、該各多孔性フィルタ部材を個々各別
    に、または同一グループに属する各多孔性フィルタ部材
    を各グループ毎に区分して、前記前流室側に供給用開閉
    作動弁及び再生用圧力開放弁を、前記後流室側に排出用
    圧力調整弁をそれぞれに設けたことを特徴とする請求項
    5及び6に記載の多孔性フィルタ装置。
JP6179674A 1994-07-08 1994-07-08 多孔性フィルタ装置 Pending JPH0819706A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012217872A (ja) * 2011-04-04 2012-11-12 Shimadzu Corp ろ過装置
CN113332774A (zh) * 2021-04-26 2021-09-03 杭州泉尚环境科技有限公司 一种废水处理用智能监控系统

Cited By (3)

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JP2012217872A (ja) * 2011-04-04 2012-11-12 Shimadzu Corp ろ過装置
CN113332774A (zh) * 2021-04-26 2021-09-03 杭州泉尚环境科技有限公司 一种废水处理用智能监控系统
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