JPH08196899A - 非蒸発型ゲッター - Google Patents

非蒸発型ゲッター

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JPH08196899A
JPH08196899A JP3421895A JP3421895A JPH08196899A JP H08196899 A JPH08196899 A JP H08196899A JP 3421895 A JP3421895 A JP 3421895A JP 3421895 A JP3421895 A JP 3421895A JP H08196899 A JPH08196899 A JP H08196899A
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JP
Japan
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getter
powder
vacuum
activation
heater
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JP3421895A
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English (en)
Inventor
Keiji Sakamoto
慶二 阪本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ゲッターの活性化温度を低くすることができ、
活性化工程におけるエネルギー損失を低減でき、しかも
真空層構成材の特性劣化が生じ難い非蒸発型ゲッターを
提供する。 【構成】チタン粉末(Ti)に、酸化チタン粉末(Ti
2)、過酸化バリウム粉末(BaO2)のような酸化反
応剤を、ヒーター加熱により所定の酸化反応熱が発生す
る適宜比率で混合し、所定形状に加圧成形してペレット
化する。各粉末の混合比率(重量比率)をTi:TiO
2:BaO2=100:2:5.5とする。銀粉末(A
g)のような熱良導体粉末をチタン粉末(Ti)に対し
て3〜5%(重量%)混入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空断熱容器あるいは
真空断熱パイプを高真空に維持するための非蒸発型ゲッ
ターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、断熱材料を用いず、しかもリサイ
クルが容易にできる断熱手段として真空断熱技術が注目
されている。従来、真空断熱容器あるいは真空断熱パイ
プの真空層を高真空に保つためのゲッターとして、ゲッ
ター機能(気体吸着機能)を長期間発揮できる非蒸発型
ゲッターが提案されており、チタン(Ti)粉末,錫
(Sn)粉末を混合して加圧成形しペレット化したもの
を用いたものがある。図1(a)は液体を保温するため
の魔法ビンのような真空断熱容器2、同図(b)は超電
導線の配線(超電導線+液体ヘリウム)や液化ガスの輸
送に用いるための真空断熱パイプ4であり、それぞれ外
壁2aあるいは4aの内面(真空層2cあるいは4c
内)にペレット状の非蒸発型ゲッター(以下ゲッターと
称する)1を取着している。このようにして真空層2c
(4c)内に配設されたゲッター1を充分に活性化する
(気体吸着機能を充分に発揮させる)には、真空ポンプ
により真空層2c(4c)内の空気を排気(10-3〜1
-4Torr)した後、加熱ヒータ3により外壁2a
(4a)を介してゲッター1を600〜1000゜Cの
活性化温度で一定時間加熱する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような非蒸発型ゲッターを用いた従来例にあっては、真
空断熱容器2(真空断熱パイプ4)の外壁2a(4a)
内面に取着されたゲッター1のゲッター機能(気体吸着
機能)を充分発揮させるため、加熱ヒータ3によりゲッ
ター1を600〜1000゜Cの高温で加熱して活性化
する必要があるので、ゲッター1の活性化工程における
エネルギー損失が大きくなるという問題があった。ま
た、真空断熱容器2あるいは真空断熱パイプ4のような
真空層構成材を高温で加熱することにより、真空層構成
材の材料特性が劣化するという問題もあった。例えば、
真空断熱容器2がステンレスで構成されている場合に
は、高温加熱により、錆の発生や機械強度の低下などの
特性劣化が起きることがある。
【0004】本発明は上述の点に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、ゲッターの活性化温度
を低くすることができ、活性化工程におけるエネルギー
損失を低減でき、しかも真空層構成材の特性劣化が生じ
難い非蒸発型ゲッターを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の非蒸発型ゲッタ
ーは、チタン粉末(Ti)に、酸化チタン粉末(TiO
2)、過酸化バリウム粉末(BaO2)のような酸化反応
剤を、ヒーター加熱により所定の酸化反応熱が発生する
適宜比率で混合し、所定形状に加圧成形してペレット化
したものである。
【0006】各粉末の混合比率(重量比率)を Ti:TiO2:BaO2=100:2:5.5 とすれば、大きな活性化温度の引き下げ効果があり、ま
た、銀粉末(Ag)のような熱良導体粉末をチタン粉末
(Ti)に対して3〜5%(重量%)混入すれば、ペレ
ット内の温度分布の均一化が図れる。
【0007】
【作用】本発明は上述のように構成されており、チタン
粉末(Ti)に、酸化チタン粉末(TiO2)、過酸化
バリウム粉末(BaO2)のような酸化反応剤を、ヒー
ター加熱により所定の酸化反応熱が発生する適宜比率で
混合し、所定形状に加圧成形してペレット化しているの
で、ヒータ加熱した際にペレット内で起きるチタン粉末
(Ti)の酸化反応(低酸化チタン(Ti35)が生成
される)で発生する発熱分だけゲッター1の活性化温度
を低くすることができ、活性化工程におけるエネルギー
損失を低減できる。しかも、活性化工程における加熱温
度を低くすることができるので、真空層構成材の特性劣
化を低減できる。
【0008】また、上記各粉末の混合比率(重量比率)
を、 Ti:TiO2:BaO2=100:2:5.5 とすれば、活性化温度を300〜400°Cに引き下げ
ることができ、ゲッター1の活性化工程におけるヒータ
加熱を大幅に低減でき、エネルギー損失を大幅に低減で
きるとともに、真空層構成材の特性劣化を殆どなくすこ
とができる。さらに、銀粉末(Ag)のような熱良導体
粉末をチタン粉末(Ti)に対して3〜5%(重量%)
混入すれば、ペレット内の温度分布の均一化が図れるの
で、ゲッター1を比較的低温で加熱して活性化する場合
における活性化処理が確実にかつ効率的に行うことがで
きる。
【0009】
【実施例】図1及び図2は本発明一実施例を示すもの
で、粒径が14〜20ミクロンのチタン粉末(Ti)
に、粒径が40〜50ミクロンの酸化チタン粉末(Ti
2)、過酸化バリウム粉末(BaO2)などの酸化反応
剤をヒータ加熱により所定の発熱反応が起きるような適
宜比率で混合し、図2に示すように、所定形状に加圧成
形してペレット化することによりゲッター1が形成され
る。このペレット化されたゲッタ1は、図1(a)
(b)に示すように、真空断熱容器2(真空断熱パイプ
4)の外壁2a(4a)の内面に取着される。活性化用
の加熱ヒータ3は、真空断熱容器2(真空断熱パイプ
4)の外壁2a(4a)の外面に取着され、このゲッタ
ー1は、活性化工程において外壁2a(4a)を介して
活性化温度まで加熱される。なお、酸化反応剤として、
酸化チタン粉末(TiO2)あるいは過酸化バリウム
(BaO2)のいずれか一方だけ混入(チタン粉末に対
して2〜8重量%)しても良いことは言うまでもない。
【0010】いま、本発明実施例にあっては、加熱ヒー
タ3にて加熱した際に、ゲッター1内でチタン粉末(T
i)が低酸化チタン(Ti35)になる酸化反応が起
き、ペレット内で酸化反応熱が発生する。但し、このと
きの酸化反応に寄与する酸素は、酸化チタン(Ti
2)および過酸化バリウム(BaO2)から供給され
る。したがって、ゲッター1内で発生する酸化反応によ
る発熱分だけゲッター1の活性化温度を低くすることが
できる。したがって、加熱ヒータ3による昇温を低減で
き、活性化工程におけるエネルギー損失を低減できる。
しかも、活性化工程における加熱温度を低くすることが
できるので、真空断熱容器2あるいは真空断熱パイプ4
の真空層2c,4cを構成する真空層構成材(例えば、
ステンレス)の特性劣化(錆、機械強度など)を低減で
きる。
【0011】本実施例にあっては、各粉末の混合比率
(重量比率)を Ti:TiO2:BaO2=100:2:5.5 としており、この混合比率の場合、活性化温度を300
〜400°Cに引き下げることができる。したがって、
活性化工程におけるヒータ加熱を従来例(活性化温度が
600〜1000°C)に比べて大幅に低減できること
になる。さらに、銀粉末(Ag)のような熱良導体粉末
をチタン粉末(Ti)に対して3〜5%(重量%)混入
すれば、ペレット内の温度分布の均一化が図れるので、
ゲッター1を比較的低温で加熱して活性化する場合にお
ける活性化処理が確実にかつ効率的に行うことができ
る。
【0012】なお、実施例にあっては粒径が14〜20
ミクロンの微粉末チタン(Ti)を用いているので、一
般的粒径(40〜50ミクロン)のチタン粉末(Ti)
を用いたものに比べてより良好なゲッター効果が得られ
るようになっている。また、チタン粉末(Ti)に対し
て3〜5%(重量%)のニオブ(Nb)を混入すれば、
ゲッター効果がより向上する。
【0013】
【発明の効果】本発明は上述のように、チタン粉末(T
i)に、酸化チタン粉末(TiO2)、過酸化バリウム
粉末(BaO2)のような酸化反応剤を、ヒーター加熱
により所定の酸化反応熱が発生する適宜比率で混合し、
所定形状に加圧成形してペレット化しているので、ヒー
タ加熱した際にペレット内で起きるチタン粉末(Ti)
の酸化反応(低酸化チタン(Ti35)が生成される)
で発生する発熱分だけゲッターの活性化温度を低くする
ことができ、活性化工程におけるエネルギー損失を低減
できるという効果がある。しかも、活性化工程における
加熱温度を低くすることができるので、真空層構成材の
特性劣化を低減できるという効果がある。
【0014】また、上記各粉末の混合比率(重量比率)
を、 Ti:TiO2:BaO2=100:2:5.5 とすれば、活性化温度を300〜400°Cに引き下げ
ることができ、活性化工程におけるヒータ加熱を大幅に
低減でき、エネルギー損失を大幅に低減できるととも
に、真空層構成材の特性劣化を殆どなくすことができ
る。さらに、銀粉末(Ag)のような熱良導体粉末をチ
タン粉末(Ti)に対して3〜5%(重量%)混入すれ
ば、ペレット内の温度分布の均一化が図れるので、ゲッ
ターを比較的低温で加熱して活性化する場合における活
性化処理が確実にかつ効率的に行うことができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の使用例を示す断面図であり、
同図(a)は真空断熱容器に用いた例、同図(b)は真
空断熱パイプに用いた例を示すものである。
【図2】同上の斜視図である。
【符号の説明】
1 ゲッター 2 真空断熱容器 2a 外壁 2b 内壁 2c 真空層 3 加熱ヒータ 4 真空断熱パイプ 4a 外壁 4b 内壁 4c 真空層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チタン粉末(Ti)に、酸化チタン粉末
    (TiO2)、過酸化バリウム粉末(BaO2)のような
    酸化反応剤を、ヒーター加熱により所定の酸化反応熱が
    発生する適宜比率で混合し、所定形状に加圧成形してペ
    レット化したことを特徴とする非蒸発型ゲッター。
  2. 【請求項2】上記各粉末の混合比率(重量比率)を Ti:TiO2:BaO2=100:2:5.5 としたことを特徴とする請求項1記載の非蒸発型ゲッタ
    ー。
  3. 【請求項3】銀粉末(Ag)のような熱良導体粉末をチ
    タン粉末(Ti)に対して3〜5%(重量%)混入した
    ことを特徴とする請求項1および請求項2記載の非蒸発
    型ゲッター。
JP3421895A 1995-01-30 1995-01-30 非蒸発型ゲッター Pending JPH08196899A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6013195A (en) * 1996-02-09 2000-01-11 Saes Getters S.P.A. Getter materials capable of being activated at low applied temperatures
US6753647B2 (en) 2001-06-13 2004-06-22 Lg Electronics Inc. Composition of getter and field emission display using the same
JP2007157682A (ja) * 2005-11-10 2007-06-21 Hitachi High-Technologies Corp 荷電粒子線装置
CN100400704C (zh) * 2006-01-13 2008-07-09 中国科学院力学研究所 一种快速提高真空室真空度的方法

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