JPH08196767A - ミシンの自動制御装置 - Google Patents

ミシンの自動制御装置

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Publication number
JPH08196767A
JPH08196767A JP754895A JP754895A JPH08196767A JP H08196767 A JPH08196767 A JP H08196767A JP 754895 A JP754895 A JP 754895A JP 754895 A JP754895 A JP 754895A JP H08196767 A JPH08196767 A JP H08196767A
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JP
Japan
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sewing
cloth
stitches
area
work cloth
Prior art date
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Application number
JP754895A
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English (en)
Inventor
Takehisa Nozaki
剛寿 野崎
Shin Asai
伸 浅井
Koichi Akaha
浩一 赤羽
Yoshiyuki Otsuka
佳行 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 針数に対応して設定された縫製データに従い
加工布を自動縫製する際に、布送り誤差等によって生じ
る針数のカウント値と縫製データとのずれに伴う縫製誤
差を自動修正できるようにする。 【構成】 加工布を複数の縫製エリアa(a:0,1,2,
…)に分割し、更に各エリアa内の縫製条件が異なる区
間b(b:0,1,2,…)毎に針数及び縫製条件を設定した
縫製データに従い、針数をカウント(S180)しなが
らミシンを駆動制御する装置において、段差センサを用
いて加工布に段差が生じたか否かを判定し(S16
0)、加工布の段差が判定されると、エリア0の縫製が
完了したとして、縫製データを縫製エリア1の縫製用に
更新すると共に針数のカウント値を初期化し(S17
0,S120)、次の縫製エリア1の縫製を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工布の送り量や縫製
パターン等、加工布縫製時の縫製条件が予め設定された
縫製データに従いミシンを自動で駆動制御することによ
り、加工布を自動で縫製するミシンの自動制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置では、縫製データが、加工
布に対する縫針位置に対応した縫製開始後の針数に応じ
て予め設定されており、ミシンの駆動時(つまり縫製
時)には、縫製開始後の針数をカウントして、そのカウ
ント結果に従い、ミシンの駆動速度や加工布の送り量等
を制御するようにされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、縫製データ
は、加工布やミシンの基本的特性に従い設定されるた
め、加工布の縫製を実際に行なった際には、加工布のば
らつき、そのときの使用環境(温度・湿度等)、ミシン
駆動系のばらつき、等によって、縫製データ作成時の針
数と実際の針数とにずれが生じ、所望の被縫製物を製造
できなくなることがあった。
【0004】特に、運動靴の中底と甲被布とを縫製する
場合のように、上下の布の送り量を異なる値に設定する
ことにより所謂いせ込み縫いを行ない、加工布を立体的
に加工するような場合には、実際の針数が縫製データの
針数と大きく異なり、いせ込み縫い完了後、例えば直線
縫い等を行なう場合に、その縫製開始点が製品毎に大き
くばらつき、製品として出荷できなくなることがある。
【0005】一方、こうした縫製開始点のずれを防止す
るために、従来では、縫製方法が変化する変化点を表わ
す切欠きを加工布の端部に予め形成しておき、この切欠
きの位置から、加工布同士の位置ずれや縫製パターンの
ずれを一目で分かるようにしておき、大きなずれが生じ
るような場合には、縫製データを補正できるようにして
いたが、このような対策では、ミシンの稼動率が低下
し、また縫製工程を完全に自動化することはできない、
といった問題があった。
【0006】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、針数に対応して設定された縫製データに従い加工
布を自動縫製するミシンの自動制御装置において、縫製
途中で実際にカウントした針数と縫製データとのずれを
自動で検出して縫製誤差を自動修正できるようにするこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、縫製開始後の針
数に対応して加工布の縫製条件が設定された縫製データ
を記憶する縫製データ記憶手段と、縫製開始後の針数を
カウントするカウント手段と、該カウント手段にてカウ
ントされた針数に対応して前記縫製データ記憶手段から
順次加工布の縫製条件を読み出し、該縫製条件に応じて
ミシンを駆動制御する制御手段とを備えたミシンの自動
制御装置において、当該ミシンの針落位置近傍で、前記
加工布の段差を検出する段差検出手段と、該段差検出手
段にて前記加工布の段差が検出されると、前記カウント
手段にてカウントされた針数を、前記段差位置に対して
予め設定された所定値に補正する針数補正手段とを設け
たことを特徴とする。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のミシンの自動制御装置において、前記縫製デー
タ記憶手段は、縫製データとして、加工布の縫製条件が
異なる縫製領域毎に針数及び縫製条件が設定された縫製
データを記憶し、前記制御手段は、前記カウント手段に
てカウントされた針数が現在縫製中の縫製領域の針数に
達すると、前記縫製データ記憶手段から次の縫製領域の
縫製条件を読み出して該縫製条件に従いミシンを駆動制
御し、前記カウント手段は、該制御手段が縫製条件を読
み出した縫製領域毎に針数をカウントし、前記針数補正
手段は、前記段差検出手段にて加工布の段差が検出され
ると、現在縫製中の縫製領域の縫製が終了したとして、
前記カウント手段による針数のカウント値を初期値に戻
し、前記制御手段に対して次の縫製領域での縫製を開始
させることを特徴とする。
【0009】また次に請求項3に記載の発明は、請求項
1又は請求項2に記載のミシンの自動制御装置におい
て、前記段差検出手段は、加工布を押える押え足の高さ
位置から加工布の布厚を検出し、該検出した布厚の変化
から加工布の段差を検出することを特徴とする。
【0010】また更に請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載のミシンの自動制御装置において、前記段差検
出手段は、ミシンのアーム部から突出され、押え足を手
動で昇降させる押え上げ梃子の位置から、加工布の布厚
を検出することを特徴とする。
【0011】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された請求項
1に記載のミシンの自動制御装置においては、カウント
手段が、縫製開始後の針数をカウントし、制御手段が、
そのカウントされた針数に基づき、縫製データ記憶手段
に針数に対応して格納された加工布の縫製条件を順次読
み出して、ミシンを駆動制御する。また、ミシンの駆動
制御時(つまり加工布の縫製時)に、段差検出手段が、
ミシンの針落位置近傍で加工布の段差を検出すると、針
数補正手段が、カウント手段にてカウントされた針数
を、加工布の段差位置に対して予め設定された所定値に
補正する。
【0012】つまり、本発明では、加工布の段差位置に
対応した針数を予め設定しておき、縫製時に加工布の段
差を検出することにより、加工布の縫製位置がその針数
に対応した縫製位置に達したことを検出して、その針数
に応じて、実際の針数をカウントしたカウント値を補正
するのである。
【0013】従って、加工布の縫製途中で、カウント手
段にてカウントした針数と、実際の縫製位置とにずれか
生じた場合であっても、加工布の段差位置にて、その針
数と加工布の縫製位置とを一致させることができ、加工
布を予め設定された縫製条件に従い正確に縫製すること
ができるようになる。
【0014】次に、請求項2に記載のミシンの自動制御
装置においては、縫製データ記憶手段に、加工布の縫製
条件が異なる縫製領域毎に針数及び縫製条件が設定され
た縫製データが格納されており、制御手段は、カウント
手段にてカウントされた針数が現在縫製中の縫製領域の
針数に達すると、縫製データ記憶手段から次の縫製領域
の縫製条件を読み出して、その縫製条件に従いミシンを
駆動制御し、カウント手段は、制御手段が縫製条件を読
み出した縫製領域毎に針数をカウントする。
【0015】つまり、本発明では、縫製条件が異なる加
工布の縫製領域毎に、針数及び縫製条件が設定された縫
製データに従いミシンを駆動制御するため、カウント手
段にて、その縫製領域毎に針数をカウントして、そのカ
ウント値が所定の針数に達した時点で、今まで縫製して
いた縫製領域での縫製が完了したとして、縫製条件を更
新すると共に、その更新した縫製領域での針数のカウン
トを新たに開始する。
【0016】そして、こうした縫製動作実行中に、段差
検出手段にて加工布の段差が検出されると、針数補正手
段は、現在縫製中の縫製領域の縫製が終了したとして、
カウント手段による針数のカウント値を初期値に戻し、
制御手段に対して次の縫製領域での縫製を開始させる。
【0017】従って、加工布の段差位置を境界として、
その前後を異なる縫製領域として予め設定しておけば、
その境界を、カウント手段にてカウントされる針数を用
いることなく、段差検出手段にて正確に検出することが
でき、その段差に至るまでの縫製途中で、カウント手段
にてカウントした針数と実際の縫製位置とにずれか生じ
ている場合であっても、段差以降は、縫製データに従い
従い正確に縫製することができる。
【0018】次に、請求項3に記載のミシンの自動制御
装置においては、段差検出手段が、加工布を押える押え
足の高さ位置から加工布の布厚を検出し、その検出した
布厚の変化から加工布の段差を検出する。従って、本発
明によれば、段差検出手段として、従来より加工布を自
動で縫製するミシンにおいて使用されている一般的な布
厚センサを用いることにより、加工布の段差を検出する
ことができる。
【0019】また、請求項4に記載のミシンの自動制御
装置においては、段差検出手段が、ミシンのアーム部か
ら突出され、押え足を手動で昇降させる押え上げ梃子の
位置から、加工布の布厚を検出する。つまり、本発明の
段差検出手段は、請求項3に記載の装置と同様、加工布
の布厚から段差を検出するものであるが、従来より一般
に使用されている布厚センサは、ミシンのアーム部内に
て、押え足を支持する押え棒の変位を検出するポテンシ
ョメータや、押え足により加工布が押し付けられる針板
を非磁性体にて形成し、針板の加工布の載置面とは反対
側に発振器を構成する検知部材を設けて、この検知部材
からの発振周波数を検出することにより、布押えとの間
の距離に応じて変化する検知部材のインダクタンス,延
いては加工布の厚さを検出するもの等、ポテンショメー
タや発振器等の検出部をミシン内部に設けるようにされ
ていたため、こうしたセンサを備えていないミシンに段
差検出手段を別途設けるには、ミシン内部を加工しなけ
ればならず、非常に面倒である。
【0020】そこで、本発明では、段差検出手段を、押
え足を手動で昇降させる押え上げ梃子の位置から、加工
布の布厚,延いては加工布の段差を検出するように構成
することにより、段差検出手段を、布厚センサを備えて
いないミシンにも簡単に外付けできるようにしているの
である。このため、本発明によれば、布厚センサを備え
ていないミシンであっても極めて容易に適用することが
できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を工業用縫製ミシンに適用した
実施例について、図面に基づいて説明する。ここで、図
1は、実施例の工業用縫製ミシンSMを示す正面図であ
り、図2は、加工布を横送りする横送り機構等の概略構
成を示す側面図であり、図3は、同じく横送り機構の概
略構成を示す平面図である。また、図4は、加工布の布
厚変化からその段差を検出する、段差検出手段としての
段差検出部51の構成を表わす説明図であり、図5は、
工業用縫製ミシンSMの制御系のブロック図である。
【0022】本実施例の工業用縫製ミシンSMは、いせ
込み縫いによって、布製運動靴を作成するためのもので
あり、基本的には、図1に示すように、本縫いミシンM
と、加工布を本縫いミシンMの布送り方向と略直交する
方向に横送りするための横送り装置10とからなってい
る。
【0023】まず、本縫いミシンMの概略構成を図1〜
5に基づいて説明するが、このミシンMは一般的な工業
用本縫いミシンと同様なので、簡単に説明するものとす
る。図1に示す如く、本縫いミシンMは、作業テーブル
Tに装着され、ミシンベッド部20と、そのベッド部2
0から立設された脚柱部22と、その脚柱部22からベ
ッド部20に対向するように図中左方向へ延びるアーム
部24とから構成されている。
【0024】図2に示すように、ベッド部20には、下
送り歯26を駆動するための下送り歯駆動機構(図示
略)等が設けられている。また、アーム部24には、上
送り歯28を駆動するための上送り歯駆動機構(図示
略)、縫針30を下端に装着可能な針棒(図示略)を上
下動させる針棒駆動機構(図示略)、押え足32を上下
動させる押え棒34等が設けられている。
【0025】上記下送り歯26及び上送り歯28の駆動
機構と、針棒駆動機構とは、作業テーブルTの下側に設
けられたミシンモータ36(図1参照)によって駆動さ
れる。なお、下送り歯駆動機構には、下送り歯26の運
動の軌跡(矢印Bで示す)の大きさを2段階に変更する
ための下送り量切換用シリンダバルブ37(図5参照)
が設けられており、これによって、下布DWの送り量を
「標準」と「最大」の2段階に切り換えることができ
る。また、上送り歯駆動機構には、上送り歯28の運動
の軌跡(矢印Cで示す)の大きさを無段階に変更するた
めの上送り量変更用パルスモータ38(図5参照)が設
けられており、これによって、上布UWの送り量を無段
階に変更することができる。このように下送り歯26と
上送り歯28の送り量を調節することにより、いせ込み
を行ったり通常の縫製を行ったりすることができる。
【0026】なお、図1に示すように、作業テーブルT
の右端部の下側には、各種操作を行うためのコントロー
ルボックス39が設けられている。このコントロールボ
ックス39には、後述する縫製データ等を読み込むため
のフロッピーディスクドライブ(FDD)39aと、縫
製データ等を数値表示するためのLED39bと、縫製
データの読み込み、修正等に用いられる操作スイッチ3
9cとが設けられている。
【0027】また、作業テーブルTの下方には、自動縫
製動作のスタートを指示するためのスタートペダル40
aと、作業者が手動で縫製を行う際に用いられる糸切り
ペダル40bとが設けられている。次に、横送り装置1
0について説明する。
【0028】図2に示すように、横送り装置10は、基
本的には、加工布である上布(本実施例では、運動靴の
中底布)UWと下布(本実施例では、運動靴の甲被布)
DWとを分離する中板41と、上布UWを横送りする上
布横送り機構42と、下布DWを横送りする下布横送り
機構44と、上布UWの布端位置を検出する上布端検出
部46と、下布DWの布端位置を検出する下布端検出部
48とを備えるものである。
【0029】上布横送り機構42は、中板41の上に回
動自在に設けられた上布用ローラ42aと、この上布用
ローラ42aを回転駆動するための上布用パルスモータ
42bおよびタイミングベルト42cとを備えている。
タイミングベルト42cは、上布用パルスモータ42b
の駆動軸42eと上布用ローラ42aとの間に張架され
ており、パルスモータ42bが正転駆動または逆転駆動
されると、タイミングベルト42cを介して上布用ロー
ラ42aが正転または逆転される。これにより、中板4
1と上布用ローラ42aとの間に挟まれている上布UW
は、図3に示すかき込み方向(右方向)またはかき出し
方向(左方向)に移動させられる。
【0030】また、下布横送り機構44は、図2に示す
ように、針板50の上に回動自在に設けられた下布用ロ
ーラ44aと、この下布用ローラ44aを回転駆動する
ための下布用パルスモータ44bおよびタイミングベル
ト44cとを備えている。タイミングベルト44cは、
上記上布横送り機構42と同様に張架されており、モー
タ44bが正転駆動または逆転駆動されると、タイミン
グベルト44cを介してローラ44aが正転または逆転
される。これにより、針板50と下布用ローラ44aと
の間に挟まれている下布DWは、上布UWと同様に、か
き込み方向またはかき出し方向に移動させられる。
【0031】次に、上布端検出部46は、中板41の上
方に設けられ、上布UWに向けて光を照射する発光素子
(赤外LED)46aと、中板41に設けられて発光素
子46aからの光を受光する受光素子(フォトダイオー
ド)46bとを備えている。受光素子46bは、発光素
子46aからの受光量に応じた光出力電圧を出力する。
従って、受光素子46bが上布UWで覆われている部分
の面積に応じて、受光素子の受光量が変化し、これに応
じて光出力電圧が変化する。図3(b)に拡大して示す
ように、受光素子46bの受光面は、加工布の横送り方
向に細長く伸びており、その出力電圧の大きさに基づい
て、上布UWの布端Uaの位置が受光素子46bの位置
0〜9(2点鎖線で区分して示す)の内のいずれの位置
にあるかを検出することができる。
【0032】また、下布端検出部48は、図2に示すよ
うに、中板41に埋設されて、下布DWに向けて光を照
射する発光素子48aと、針板50に設けられて発光素
子48aからの光を受光する受光素子48bとからな
る。この下布端検出部48も、上記上布端検出部46と
同様にして、下布DWの布端Daの位置を検出するもの
である。
【0033】また次に、本縫いミシンMのアーム部24
には、加工布の段差を検出する段差検出部51が設けら
れている。図4(a)に示す如く、この段差検出部51
は、押え棒34(換言すれば押え足32)を手動で昇降
させるためにアーム部24の背面に設けられた押え上げ
梃子52の位置から、針板50と押え足32との間に挟
まれた加工布の厚みが所定値以上か否かを検出すること
により、加工布の段差を検出するものであり、押え上げ
梃子52に遮蔽板固定ネジ54aを介して固定されたL
字状の遮蔽板54と、フォトカプラからなる段部検出素
子60と、この段部検出素子60をアーム部24の側壁
に固定する固定具56と、押え上げ梃子52の先端とそ
の上方のアーム24壁面に突設されたスプリング固定ネ
ジ58aとの間に設けられたコイルスプリング58とか
ら構成されている。
【0034】段部検出素子60は、図4(b)に示すよ
うに、発光ダイオード等からなる発光素子60aとフォ
トトランジスタ等からなる受光素子60bとを所定間隔
を空けて対向配設した周知のものであり、押え上げ梃子
52が図4(a)に点線で示す布押え位置まで下降して
いるときに、遮蔽板54が発光素子60aと受光素子6
0bとの間に位置し、その状態で、加工布が厚く、押え
足32,延いては押え上げ梃子52が上方に位置する場
合には、発光素子60aから受光素子60bに至る光路
が開放され、加工布が薄く、押え足32,延いては押え
上げ梃子52が下方に位置する場合には、その光路が遮
蔽板54にて遮断されるように位置決めされている。
【0035】また、コイルスプリング58は、アーム部
24内で押え上げ梃子52が押え棒34に常に当接する
ように、押え上げ梃子52を付勢するためのものであ
る。つまり、押え上げ梃子52は、押え足32を加工布
を押えない上昇位置に位置決めする際には、アーム部2
4内で押え棒34に係合されて、押え棒34を上昇位置
に位置決めするが、縫製時、加工布を押えるために押え
足32を下降させた際には、押え棒34との係合が解除
されて、押え上げ梃子52と押え棒34との間には遊び
ができるため、押え上げ梃子52の位置をそのまま検出
しても加工布の布厚は検出できない。このため、本実施
例では、押え上げ梃子52の変位から加工布の布厚を検
出できるようにするために、押え上げ梃子52を上方に
付勢するコイルスプリング58を設けて、アーム部24
内で押え上げ梃子52を押え棒34に当接させているの
である。
【0036】次に、工業用縫製ミシンSMの制御系は、
図5のブロック図に示すように、CPU70,ROM7
2、RAM74を備えた制御装置Cを中心に構成されて
いる。ROM72には、本縫いミシンMや横送り装置1
0等を制御するための制御プログラムが記憶されてい
る。また、RAM74には、加工布からなる運動靴を自
動的に縫製するための縫製データが記憶されている。
【0037】図中左側に示すように、制御装置Cの入出
力インターフェース76には、上述した上布用パルスモ
ータ42b及び下布用パルスモータ44bと、布端位置
を検出するための上布用受光素子46b及び下布用受光
素子48bと、段部検出素子60とが夫々接続されてい
る。
【0038】また、図中右側に示すように、入出力イン
ターフェース76には、ミシンモータ36、縫針30の
上下位置を検出するシンクロナイザー(針位置検出器)
62、下送り量切換用シリンダバルブ37、上送り量変
更用パルスモータ38が接続されている。この内、シン
クロナイザー62は、アーム部24内に設けられたミシ
ン主軸の回転位相を検出して、針棒の移動位置に対応す
る針位置信号を出力する周知のものであり、制御装置C
のCPU70は、この出力信号に基づいて縫製時の針数
を計数する。
【0039】更に、図中下側に示すように、入出力イン
ターフェース76には、コントロールボックス39のF
DD39a、LED39b、操作スイッチ39c、スタ
ートペダル40a、糸切りペダル40bが接続されてい
る。次に、RAM74に記憶されている縫製データにつ
いて説明する。
【0040】縫製データは、図6に示す上布(中底布)
UWと、図7に示す下布(甲被布)DWとを縫い合わせ
て、加工布からなる運動靴を自動的に縫製するためのデ
ータである。なお、図7(a)に示す下布DWは、靴の
かかと部分に当たる端部T1、T2を切り離した状態で
展開して図示しているが、実際に縫製を行う際には、図
7(b)に示す如く、予めこの端部T1、T2を縫いつ
なぎ、更に薄肉の合成樹脂からなる月形芯Sを縫いつけ
た状態で縫製を行う。
【0041】上布UW及び下布DWの外周部には、両布
を重ね合わせる位置を示すノッチN(V字状の切欠)が
設けられており、このノッチNを境目として、上布UW
及び下布DWの外周部を4つのエリア(エリア0〜エリ
ア3)に分割し、更に各エリアを更に分割して複数の区
間を設定している。縫製にあたっては、エリア0の区間
0から縫製を開始し、エリア3の区間2までを自動的に
縫製する。ただし、最後まで自動的に縫製することはで
きないので、エリア0とエリア3の間に、作業者がマニ
ュアルで縫製するための縫いつなぎ区間が設けてある。
【0042】そして、RAM74のテーブルメモリに
は、図8に示すように、エリア0〜3の各区間毎に、
針数、上送り、下送り、布端基準位置、布端制
御係数、速度のデータが対応付られて記憶されてい
る。以下、これらのデータについて説明する。
【0043】針数は、各区間を縫製する針数を規定す
るデータである。例えば、エリア0の区間0の部分にお
いては、針数が26となっており、この区間を26針で
縫製することを示している。 上送りは、上布UWを上送り歯28によって布送りす
る際の送り量を規定している。例えば、上送りが20で
あれば、上布UWの送り量が2.0mmであることを示
している。
【0044】下送りは、下布DWを下送り歯26によ
って布送りする際の布送り量を規定している。ここで、
下送りが00であれば、下送り歯26の送り量が「標
準」であることを示し、01の場合は送り量が「最大」
であることを示している。 布端基準位置は、当該区間を縫製している際に、加工
布の布端を受光素子46b,48b(図3(b)参照)
の位置0〜9の内、いずれの位置に合わせるかを規定す
るデータである。本実施例においては、横送り装置10
によって布端位置を制御する場合、この布端基準位置の
数値Z0と、受光素子46b,48b上の布端の位置Z1
(0〜9)との差をとることにより、布端の基準位置か
らのズレ量およびズレ方向を求める。例えば、上布UW
のエリア0、区間0においては、布端基準位置Z0=8
であるので、図3(b)に示すように、検出された布端
位置Z1=3であった場合、ズレ量Z=8−3=5であ
る。また、ズレ方向は、図3(b)から明らかなよう
に、かき出し方向である。そして、このズレ量Zおよび
ズレ方向に基づいて、パルスモータ42b,44bを駆
動する制御量が算出され、この制御量に応じてパルスモ
ータ42b,44bが駆動される。
【0045】布端制御係数は、上布用ローラ42aま
たは下布用ローラ44aの位置に加工布のどの位置が来
ているかに応じて、パルスモータ42b,44bを駆動
する制御量の算出条件を変更するための係数である。図
8に示すように、布端制御係数は、上布UWと下布DW
の各々に設定されており、2桁の数字の内、上位桁の数
字がかき出し方向の制御係数Koutを示し、下位桁が
かき込み方向の制御係数Kinを表す。このように、布
端制御係数をかき込み方向とかき出し方向とで独立に設
定することにより、加工布の布端のズレがかき出し方向
であるかかき込み方向であるかに応じて、制御量の算出
条件を異ならせることができる。
【0046】本実施例では、布端が布端基準位置よりか
き出し方向にズレている場合、下記の式(1)を用い
て、パルスモータ42b,44bを駆動するための制御
量Yを算出する。 (1) Y=Z×Kin 一方、布端が基準位置よりかき込み方向にズレている場
合、下記の式(2)を用いて、制御量Yを算出する。
【0047】(2) Y=Z×Kout 従って、制御係数Kin、Koutの値が大きいほど、
布端の単位のズレを解消するための制御量Yが大きくな
る。また、本実施例においては、制御係数Kin、Ko
utの大きさは、当該区間における加工布の外周部のカ
ーブの曲率の大小や、加工布の横送りのし難さ等に応じ
て予め設定されている。
【0048】即ち、上布(中底布)UWのデータを見て
みると、エリア1のように、布端のカーブの曲率がそれ
ほど大きくない部分については、Kout、Kinは共
に2とされている。これに対して、上布UWのエリア0
(かかとの部分)は、外周部の中でも最もカーブの曲率
が大きい部分であるので、かき込み方向の制御量Yが大
きくなるように、Kin=8に設定されている。また、
上布UWのエリア2、3については、縫製が進行して徐
々に靴特有の立体形状が形成され、上布UWと下布DW
とが一体になるので、エリア1に比べて、上布UWのか
き込み方向への横送りのし難さが大きくなる。従って、
エリア2、3においては、かき込み方向の制御係数Ki
nをエリア1に比べて大きい値(Kin=5)に設定し
ている。
【0049】なお、下布(甲被布)DWについては、エ
リア毎の外周部のカーブの曲率の差が少なく、また加工
布の横送りのし難さについてもそれほど差がないので、
布端制御係数の値は、エリア0〜3の全てにわたってす
べて同じ値(Kin=8、Kout=1)とされてい
る。但し、下布DWは、その両端部T1,T2が縫いつ
ながれた環状の加工布であるため、図3(a)に示すよ
うに、下布DWの布端Daが布端基準位置よりも常にか
き出し方向に外れる傾向にある。従って、かき出し方向
の制御係数Koutに比べて、かき込み方向の制御係数
Kinの値が大きくされている。
【0050】速度は、ミシンモータ36の回転速度を
規定するためのデータであり、その数値が大きいほど回
転速度が大きいことを示す。なお、上述した縫製データ
は、工業用縫製ミシンSMとは別体の縫製データ作成装
置によって作成される。縫製データをRAM74に記憶
させる場合は、縫製データを記憶したフロッピーディス
クをFDD39aにセットし、所定の操作スイッチ39
cを操作することにより、記憶操作を行う。
【0051】次に、制御装置Cにて実行される制御処理
を、図9及び図10のフローチャートに基づいて説明す
る。制御装置Cにおいては、図9に示すメイン制御処理
が常時実行されている。本処理においては、まず、RA
M74に縫製データが記憶されているか否かを判断する
(S10)。否定判断された場合、FDD39aに挿入
したフロッピーディスクより縫製データを読み込み、R
AM74に記憶させる(S11)。
【0052】次に、スタートペダル40aが踏まれたか
否かを判断し(S20)、肯定判断された場合、まず各
種パラメータの初期設定等の処理を実行し(S21)、
再びスタートペダル40aが踏まれるのを待つ(S3
0)。なお、作業者は、再びスタートペダル40aを踏
む前に、上布UW及び下布DWを横送り装置10の所定
の位置にセットしておく。
【0053】そして、スタートペダル40aが再び踏ま
れた場合(S30:YES)、前述した縫製データに基
づく縫製処理(S31:図10参照)を実行し、次に、
縫いつなぎ区間をマニュアルで縫製するための縫いつな
ぎ処理(S32)を実行する。最後まで縫製が終了し、
糸切りペダル40bが踏まれると(S33:YES)、
糸切りを行い(S40)、片足分の中底縫いを終了す
る。そして、再びS10に戻って以後の処理を繰り返
す。
【0054】次に、上記メイン制御処理にて実行される
縫製処理(S31)を、図10に基づいて説明する。本
処理においては、まず、縫製すべきエリアa及び区間d
に初期値0をセットする初期化処理(S110)を実行
する。そして、RAM74に記憶されている縫製データ
の中から、そのエリアa及び区間dのデータを読み出
し、上送りと下送りのデータに基づいて、上送り量変更
用パルスモータ38及び下送り量切換用シリンダバルブ
37を駆動制御して、上送り量と下送り量を所定の値に
設定する(S120)。
【0055】次に、ミシンモータ36を、上記読み出し
た縫製データ中の速度のデータにて設定されている速度
で起動させる(S130)。そして、加工布を上記読み
出した縫製データに従い横送りする布端制御処理(S1
40)を実行し、シンクロナイザー62の出力信号に基
づいて縫製した針数の計数を行い(S180)、計数さ
れた針数が、現在縫製している区間の針数(縫製データ
の針数で設定されている値)に達したか否かを判断する
(S190)、といった手順で、縫製した針数が現在縫
製している区間の針数に達するまで、S140、S18
0の処理を繰り返す。
【0056】また、布端制御処理(S140)から針数
の係数を行なう針数検出処理(S180)に至る過程で
は、現在縫製している区間がエリア0の最終区間である
か否かを判断し(S150)、その区間がエリア0の最
終区間であれば(S150:YES)、段部検出素子6
0からの検出信号が反転したか否かによって、段差検出
部51にて加工布の段差が検出されたか否かを判断する
(S160)。そして、加工布の段差が検出されなけれ
ば(S160:NO)、再度S140に移行し、逆に加
工布の段差が検出されると(S160:YES)、エリ
ア0の最終区間の縫製は終了したと判断して、エリアa
の値を「1」に設定して縫製すべきエリアを更新すると
共に、区間dの値を「0」に初期設定し、再度S120
に移行する。
【0057】即ち、本実施例では、図6及び図7に示し
たように、曲率の最も大きい運動靴のかかとの部分がエ
リア0として設定されており、しかもこのエリア0で
は、下布である甲被布DW側に月形芯Sが縫いつけられ
ているため、加工布の送り量がずれ易く、しかも、その
ずれ量は湿度や温度等の縫製時の周囲環境によって大き
く変化する。従って、エリア0の縫製終了点を針数のみ
から規定していては、エリア1以降の縫製パターンにば
らつきが生じてしまう。
【0058】そこで、本実施例では、図11に示す如
く、エリア0での布厚は、月形芯Sによって次に縫製す
べきエリア1の布厚より厚くなり、エリア0とエリア1
との境界点には段差が生じることに着目し、この段差を
段差検出部51を用いて検出することにより、エリア0
の縫製終了点,換言すればエリア1の縫製開始点を、針
数を用いず正確に検出して、次のエリア1の縫製を正確
に開始できるようにしているのである。
【0059】なお、段部検出素子60からの検出信号
は、加工布の布厚に応じてオン・オフするが、その検出
信号が反転する布厚のしきい値は、段部検出素子60と
遮蔽板54との相対位置,延いては段部検出素子60の
高さ位置にて決定されるため、段差検出部51におい
て、この段部検出素子60は固定具56に対して、その
高さ位置を調整可能に固定されている。
【0060】つまり、固定具56には、段部検出素子6
0の取付け穴として、上下方向に細長い2つの長孔が平
行に穿設されており、各長孔に固定ねじ56a(図4参
照)を挿通して段部検出素子60を締め付け固定するこ
とにより、段部検出素子60の高さ位置を長孔に沿って
任意に調整できるようにされている。そして、本実施例
では、この段部検出素子60が、エリア0では段部検出
素子60の光路が開放され、エリア1では段部検出素子
60の光路が遮蔽板54にて遮蔽されるように位置決め
されている。
【0061】このように、本実施例では、エリア0の最
終区間の縫製中には、加工布の段差を判定することによ
り、その区間における縫製終了点を判定する(S15
0,S160)が、それ以外の区間では、縫製中の針数
からその区間dの縫製終了点が判定される(S180,
S190)。
【0062】そして、縫製した針数が現在縫製している
区間dの針数に達すると(S190:YES)、現在縫
製している区間dが、現在縫製中のエリアaにおける最
終区間であるか否かを判断し(S200)、最終区間で
なければ(S200:NO)、区間dの値をインクリメ
ントして、縫製すべき区間dを更新し、S120に移行
する。
【0063】また、現在縫製している区間dが、現在縫
製中のエリアaの最終区間であれば(S200:YE
S)、現在縫製中のエリアaは最終エリア(即ち本実施
例ではエリア3)であるか否かを判断する(S22
0)。そして、エリアaは最終エリアでなければ(S2
20:NO)、エリアaの値をインクリメントして縫製
すべきエリアを更新すると共に、区間dに値を「0」に
初期設定して(S230)、再度S120に移行する。
また、現在縫製しているエリアaが最終エリアである場
合には(S220:YES)、一旦縫製動作を停止する
べく、ミシンモータ36を停止させて(S130)、メ
イン制御処理(図9)に戻り、使用者の操作に基づく縫
いつなぎ処理(S32)に移行する。
【0064】以上説明したように、本実施例では、運動
靴の中底布と甲被布とを自動縫製するに当たって、曲率
が大きく、しかも中底布と甲被布との間に月形芯Sが配
設されて、一針毎の布送り量がばらつき易いエリア0の
縫製終了点を、その縫製時の針数ではなく、加工布の段
差から判定して、次のエリア1の縫製に移行するように
されている。このため、エリア0の縫製中に、設計時の
布送りを実行できないような場合であっても、エリア1
の縫製開始点を設計時の位置に正確に制御することがで
き、エリア1以降の縫製を良好に実行することができる
ようになる。
【0065】また、段差検出手段としての段差検出部5
1は、押え足32を手動で昇降させる押え上げ梃子52
の位置から、加工布の布厚,延いてはその段差を検出す
るように構成されており、その構成部品は、全て、アー
ム部24に外付けされているため、従来の布厚センサの
ようにミシン内部に組込む必要がなく、こうした布厚セ
ンサを備えていないミシンにおいても簡単に取り付ける
ことができる。
【0066】ここで、本実施例では、運動靴の中底布と
甲被布とを自動で縫製するミシンに本発明を適用した場
合について説明したが、本発明はこうしたミシンに限定
されるものではなく、加工布を自動で縫製するミシンで
あれば適用できる。例えば、本実施例では、中底布と甲
被布との間に月形芯が配設される運動靴のかかと部分に
おいて布送り量のばらつきが最も大きくなることから、
その月形芯によって生じる段差を検出して、縫製条件が
異なる次のエリアの縫製動作に入るように構成したが、
上下の加工布の間に月形芯のような芯材が配設されない
ものを縫製するミシンであっても、加工布の折り返し部
分等で生じる段差を検出して、その段差位置にて、針数
や縫製条件等を更新するようにすれば、その段差位置に
て縫製データと加工布の縫製位置とを一致させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の工業用縫製ミシンの全体構成を表わ
す正面図である。
【図2】 加工布を横送りする横送り機構の構成を表わ
す側面図である。
【図3】 同じく横送り機構の概略構成を表わす平面図
である。
【図4】 加工布の段差を検出する段差検出部の構成を
表わす説明図である。
【図5】 工業用縫製ミシンの制御系の構成を表わすブ
ロック図である。
【図6】 上布(中底布)の外形並びに縫製データに対
応したエリア及び区間を説明する説明図である。
【図7】 下布(甲被布)の外形並びに縫製データに対
応したエリア及び区間を説明する説明図である。
【図8】 縫製データの構成を表わす説明図である。
【図9】 制御装置において実行されるメイン制御処理
を表わすフローチャートである。
【図10】 同じく制御装置において実行される縫製処
理を表わすフローチャートである。
【図11】 エリア0からエリア1に至る加工布の段差
部分を表わす説明図である。
【符号の説明】
SM…工業用縫製ミシン M…本縫いミシン C…
制御装置 10…横送り装置 20…ベッド部 22…脚柱部
24…アーム部 26…下送り歯 28…上送り歯 30…縫針
32…押え足 34…押え棒 36…ミシンモータ 39…コント
ロールボックス 42…上布横送り機構 44…下布横送り機構 4
6…上布端検出部 48…下布端検出部 51…段差検出部 52…押
え上げ梃子 54…遮蔽板 56…固定具 58…コイルスプリ
ング 60…段部検出素子 60a…発光素子 60b…
受光素子 DW…下布(甲被布) UW…上布(中底布) S
…月形芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 佳行 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫製開始後の針数に対応して加工布の縫
    製条件が設定された縫製データを記憶する縫製データ記
    憶手段と、 縫製開始後の針数をカウントするカウント手段と、 該カウント手段にてカウントされた針数に対応して前記
    縫製データ記憶手段から順次加工布の縫製条件を読み出
    し、該縫製条件に応じてミシンを駆動制御する制御手段
    と、 を備えたミシンの自動制御装置において、 当該ミシンの針落位置近傍で、前記加工布の段差を検出
    する段差検出手段と、 該段差検出手段にて前記加工布の段差が検出されると、
    前記カウント手段にてカウントされた針数を、前記段差
    位置に対して予め設定された所定値に補正する針数補正
    手段と、 を設けたことを特徴とするミシンの自動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記縫製データ記憶手段は、縫製データ
    として、加工布の縫製条件が異なる縫製領域毎に針数及
    び縫製条件が設定された縫製データを記憶し、 前記制御手段は、前記カウント手段にてカウントされた
    針数が現在縫製中の縫製領域の針数に達すると、前記縫
    製データ記憶手段から次の縫製領域の縫製条件を読み出
    して該縫製条件に従いミシンを駆動制御し、 前記カウント手段は、該制御手段が縫製条件を読み出し
    た縫製領域毎に針数をカウントし、 前記針数補正手段は、前記段差検出手段にて加工布の段
    差が検出されると、現在縫製中の縫製領域の縫製が終了
    したとして、前記カウント手段による針数のカウント値
    を初期値に戻し、前記制御手段に対して次の縫製領域で
    の縫製を開始させることを特徴とする請求項1に記載の
    ミシンの自動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記段差検出手段は、加工布を押える押
    え足の高さ位置から加工布の布厚を検出し、該検出した
    布厚の変化から加工布の段差を検出することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載のミシンの自動制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記段差検出手段は、ミシンのアーム部
    から突出され、押え足を手動で昇降させる押え上げ梃子
    の位置から、加工布の布厚を検出することを特徴とする
    請求項3に記載のミシンの自動制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103215769A (zh) * 2013-04-19 2013-07-24 新杰克缝纫机股份有限公司 一种自动缝纫机之压脚安全开关结构
CN114908483A (zh) * 2022-04-26 2022-08-16 卡拉库立传动科技(台州)有限公司 一种具备自动归拢作业的缝纫机及其自动归拢作业方法

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CN114908483B (zh) * 2022-04-26 2023-11-10 卡拉库立传动科技(台州)有限公司 一种具备自动归拢作业的缝纫机及其自动归拢作业方法

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