JPH08196530A - 血管造影撮影装置 - Google Patents
血管造影撮影装置Info
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- JPH08196530A JPH08196530A JP7030071A JP3007195A JPH08196530A JP H08196530 A JPH08196530 A JP H08196530A JP 7030071 A JP7030071 A JP 7030071A JP 3007195 A JP3007195 A JP 3007195A JP H08196530 A JPH08196530 A JP H08196530A
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Landscapes
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数系統の血管系の画像を合成して表示する
ことにより、複数系統の血管系の位置関係を正確に把握
することができる血管造影撮影装置を提供する。 【構成】 第1血管画像データ記録部5および第2血管
画像データ記録部6は、それぞれ異なる2つの血管系
に、それぞれ異なるタイミングで〔図示しないインジェ
クターおよびカテーテルを介して〕造影剤を注入し、そ
の際に画像収集部4から出力される画像信号データを第
1血管画像データおよび第2血管画像データとしてそれ
ぞれ個別に記録する。画像合成部7は、両データ記録部
5,6の血管画像データを合成してモニタ10に複数系
統の血管系が描出された画像を出力する。
ことにより、複数系統の血管系の位置関係を正確に把握
することができる血管造影撮影装置を提供する。 【構成】 第1血管画像データ記録部5および第2血管
画像データ記録部6は、それぞれ異なる2つの血管系
に、それぞれ異なるタイミングで〔図示しないインジェ
クターおよびカテーテルを介して〕造影剤を注入し、そ
の際に画像収集部4から出力される画像信号データを第
1血管画像データおよび第2血管画像データとしてそれ
ぞれ個別に記録する。画像合成部7は、両データ記録部
5,6の血管画像データを合成してモニタ10に複数系
統の血管系が描出された画像を出力する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、血管に造影剤を注入
し、X線管からX線を照射することによって得られる透
過X線像を画像収集部で収集し、その透過X線像を表示
部に出力することにより血管像を表示する血管造影撮影
装置に関する。
し、X線管からX線を照射することによって得られる透
過X線像を画像収集部で収集し、その透過X線像を表示
部に出力することにより血管像を表示する血管造影撮影
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の血管造影撮影装置とし
て、例えば、血管に造影剤を注入し、X線管からX線を
照射することによって得られる透過X線像を画像収集部
で収集し、その透過X線像を表示部に出力することによ
り血管像を表示するものがある。
て、例えば、血管に造影剤を注入し、X線管からX線を
照射することによって得られる透過X線像を画像収集部
で収集し、その透過X線像を表示部に出力することによ
り血管像を表示するものがある。
【0003】このような装置を用いて、血管内に生じて
いる〔血液が固まってできた〕血栓を取り除くような血
管内治療(IVR(Interventional Radiology))を行なう際
には、まず、血栓が生じている血管系にカテーテルを介
して造影剤を注入し、透過X線像を収集する。この透過
X線像を表示部に出力することにより表示部には血管系
およびカテーテルを含む血管像が表示される。そして、
この血管像を見つつカテーテルを進行させ、撮影・表示
およびカテーテルの進行を繰り返し行ない、カテーテル
の先端部が血栓の生じている血管内の目的部位に到達す
ると、カテーテルの先端部から血栓除去用の器具を突出
させて血栓の除去を行なうようになっている。
いる〔血液が固まってできた〕血栓を取り除くような血
管内治療(IVR(Interventional Radiology))を行なう際
には、まず、血栓が生じている血管系にカテーテルを介
して造影剤を注入し、透過X線像を収集する。この透過
X線像を表示部に出力することにより表示部には血管系
およびカテーテルを含む血管像が表示される。そして、
この血管像を見つつカテーテルを進行させ、撮影・表示
およびカテーテルの進行を繰り返し行ない、カテーテル
の先端部が血栓の生じている血管内の目的部位に到達す
ると、カテーテルの先端部から血栓除去用の器具を突出
させて血栓の除去を行なうようになっている。
【0004】また、カテーテルを進行させる際に〔造影
剤を注入することなく〕X線を連続的に曝射することに
より得られる〔血管系が描出されていない〕透過X線像
と、上記のようにして得られた血管像とを表示部に出力
することにより、カテーテルが描出された動画像と血管
系が描出された静止画像とが合成された血管像により、
血管とカテーテルの正確な位置関係を表示しつつ血栓除
去を行なうことも行なわれている。
剤を注入することなく〕X線を連続的に曝射することに
より得られる〔血管系が描出されていない〕透過X線像
と、上記のようにして得られた血管像とを表示部に出力
することにより、カテーテルが描出された動画像と血管
系が描出された静止画像とが合成された血管像により、
血管とカテーテルの正確な位置関係を表示しつつ血栓除
去を行なうことも行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したIV
R の一種である肝臓の血管系に係る手術には、食道静脈
瘤破裂を防止するために行なわれる手術であって、経皮
的肝内門脈静脈短絡術(TIPS)という手術がある。このTI
PSは、肝静脈から門脈まで〔カテーテルの先端部から〕
金属針を貫通させ、この金属針によって形成された貫通
穴に中空のステントを通すことによって、肝静脈から門
脈へのバイパスを形成するように行なわれる。このバイ
パスの形成により門脈圧を下げることができるので、食
道静脈瘤の破裂を防止することができる。
R の一種である肝臓の血管系に係る手術には、食道静脈
瘤破裂を防止するために行なわれる手術であって、経皮
的肝内門脈静脈短絡術(TIPS)という手術がある。このTI
PSは、肝静脈から門脈まで〔カテーテルの先端部から〕
金属針を貫通させ、この金属針によって形成された貫通
穴に中空のステントを通すことによって、肝静脈から門
脈へのバイパスを形成するように行なわれる。このバイ
パスの形成により門脈圧を下げることができるので、食
道静脈瘤の破裂を防止することができる。
【0006】しかしながら、上述したような従来装置を
用いて、TIPSのような複数系統(肝静脈および門脈)の
血管系を対象にして手術を行なう場合には次のような問
題がある。
用いて、TIPSのような複数系統(肝静脈および門脈)の
血管系を対象にして手術を行なう場合には次のような問
題がある。
【0007】すなわち、従来装置では一系統の血管系を
含む血管像が表示部に表示されるだけであるので、肝静
脈およびカテーテルを含む血管像だけが表示部に表示さ
れ、金属針の貫通先である門脈は表示されず、カテーテ
ルと両血管の位置関係を正確に把握することができない
という問題点がある。その結果、肝静脈内にあるカテー
テルの先端部から金属針を門脈に向けて突出させて両血
管を貫通させる際には、術者が試行錯誤を行なうことに
なって手術に非常に時間がかかる。
含む血管像が表示部に表示されるだけであるので、肝静
脈およびカテーテルを含む血管像だけが表示部に表示さ
れ、金属針の貫通先である門脈は表示されず、カテーテ
ルと両血管の位置関係を正確に把握することができない
という問題点がある。その結果、肝静脈内にあるカテー
テルの先端部から金属針を門脈に向けて突出させて両血
管を貫通させる際には、術者が試行錯誤を行なうことに
なって手術に非常に時間がかかる。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、複数系統の血管系の画像を合成して
表示することにより、複数系統の血管系の位置関係を正
確に把握することができる血管造影撮影装置を提供する
ことを目的とする。
れたものであって、複数系統の血管系の画像を合成して
表示することにより、複数系統の血管系の位置関係を正
確に把握することができる血管造影撮影装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明に係る血管造影撮影装置は、血管に造影剤
を注入し、X線管からのX線を照射することによって得
られる透過X線像を画像収集部で収集し、その透過X線
像を表示部に表示することにより血管像を表示する血管
造影撮影装置において、それぞれ異なる血管系に、それ
ぞれ異なるタイミングで造影剤を注入し、その際に撮影
される各透過X線像(各血管画像データ)を前記画像収
集部を介してそれぞれ個別に記録する複数個の血管画像
データ記録手段と、前記複数個の血管画像データ記録手
段の各血管画像データを合成して前記表示部に出力する
画像合成手段と、を備えたことを特徴とするものであ
る。
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明に係る血管造影撮影装置は、血管に造影剤
を注入し、X線管からのX線を照射することによって得
られる透過X線像を画像収集部で収集し、その透過X線
像を表示部に表示することにより血管像を表示する血管
造影撮影装置において、それぞれ異なる血管系に、それ
ぞれ異なるタイミングで造影剤を注入し、その際に撮影
される各透過X線像(各血管画像データ)を前記画像収
集部を介してそれぞれ個別に記録する複数個の血管画像
データ記録手段と、前記複数個の血管画像データ記録手
段の各血管画像データを合成して前記表示部に出力する
画像合成手段と、を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0010】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。複数個の
血管画像データ記録手段は、それぞれ異なる血管系に、
それぞれ異なるタイミングで造影剤を注入し、その際に
撮影される各透過X線像(血管画像データ)を画像収集
部を介してそれぞれ個別に記録する。画像合成手段は、
複数個の血管画像データ記録手段の各血管画像データを
合成して表示部に出力する。したがって、表示部には複
数系統の血管系を全て含む血管像が表示されることにな
る。
血管画像データ記録手段は、それぞれ異なる血管系に、
それぞれ異なるタイミングで造影剤を注入し、その際に
撮影される各透過X線像(血管画像データ)を画像収集
部を介してそれぞれ個別に記録する。画像合成手段は、
複数個の血管画像データ記録手段の各血管画像データを
合成して表示部に出力する。したがって、表示部には複
数系統の血管系を全て含む血管像が表示されることにな
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1は、実施例に係る血管造影撮影装置の概
略構成を示すブロック図である。図中、符号1は、X線
管であり、被検体Mを挟む対向位置にはX線を可視像に
変換するためのX線イメージインテンシファイア2が配
置されている。X線イメージインテンシファイア2から
出力される可視像は、一体的に取り付けられたTVカメ
ラ3によって画像信号に変換される。TVカメラ3から
出力される画像信号は、図示しないカメラコントロール
ユニットによりノイズが除去されるとともに信号強度が
増幅されて画像収集部4に出力される。
説明する。図1は、実施例に係る血管造影撮影装置の概
略構成を示すブロック図である。図中、符号1は、X線
管であり、被検体Mを挟む対向位置にはX線を可視像に
変換するためのX線イメージインテンシファイア2が配
置されている。X線イメージインテンシファイア2から
出力される可視像は、一体的に取り付けられたTVカメ
ラ3によって画像信号に変換される。TVカメラ3から
出力される画像信号は、図示しないカメラコントロール
ユニットによりノイズが除去されるとともに信号強度が
増幅されて画像収集部4に出力される。
【0012】画像収集部4は、TVカメラ3からの画像
信号をA/D変換するとともに、主として画像信号デー
タのサブトラクション処理(造影剤注入前の画像信号デ
ータから造影剤が注入された後の画像信号データを差し
引く処理)を行い、画像信号データに含まれる〔造影剤
により描出された〕血管系を浮き立たせる処理を行な
う。また、造影剤を注入することなくカテーテルが血管
内に挿入された状態において、X線管1から連続的にX
線が曝射されているときにその画像信号データ(カテー
テルだけが描出されている動画像)を後述する動画像重
ね合わせ演算部に出力する。
信号をA/D変換するとともに、主として画像信号デー
タのサブトラクション処理(造影剤注入前の画像信号デ
ータから造影剤が注入された後の画像信号データを差し
引く処理)を行い、画像信号データに含まれる〔造影剤
により描出された〕血管系を浮き立たせる処理を行な
う。また、造影剤を注入することなくカテーテルが血管
内に挿入された状態において、X線管1から連続的にX
線が曝射されているときにその画像信号データ(カテー
テルだけが描出されている動画像)を後述する動画像重
ね合わせ演算部に出力する。
【0013】第1血管画像データ記録部5および第2血
管画像データ記録部6は、それぞれ異なる2つの血管系
に、それぞれ異なるタイミングで〔図示しないインジェ
クターおよびカテーテルを介して〕造影剤を注入し、そ
の際に画像収集部4から出力される画像信号データを第
1血管画像データおよび第2血管画像データとしてそれ
ぞれ個別に記録する機能を有する。なお、第1血管画像
データ記録部5および第2血管画像データ記録部6は、
この発明における血管画像データ記録手段に相当する。
管画像データ記録部6は、それぞれ異なる2つの血管系
に、それぞれ異なるタイミングで〔図示しないインジェ
クターおよびカテーテルを介して〕造影剤を注入し、そ
の際に画像収集部4から出力される画像信号データを第
1血管画像データおよび第2血管画像データとしてそれ
ぞれ個別に記録する機能を有する。なお、第1血管画像
データ記録部5および第2血管画像データ記録部6は、
この発明における血管画像データ記録手段に相当する。
【0014】第1血管画像データ記録部5および第2血
管画像データ記録部6に記録された第1/第2血管画像
データは、この発明における画像合成手段に相当する画
像合成部7に出力される。画像合成部7は、第1血管画
像データと第2血管画像データとを加算処理して重ね合
わせる重ね合わせ演算部7aと、加算処理された画像デ
ータを記録する画像データ記録部7bとによって構成さ
れている。なお、この重ね合わせ演算部7aの演算速度
が充分に速い場合には、画像データ記録部7bに加算処
理された画像データを記録することなく、直接的に画像
データを出力するようにしてもよい。
管画像データ記録部6に記録された第1/第2血管画像
データは、この発明における画像合成手段に相当する画
像合成部7に出力される。画像合成部7は、第1血管画
像データと第2血管画像データとを加算処理して重ね合
わせる重ね合わせ演算部7aと、加算処理された画像デ
ータを記録する画像データ記録部7bとによって構成さ
れている。なお、この重ね合わせ演算部7aの演算速度
が充分に速い場合には、画像データ記録部7bに加算処
理された画像データを記録することなく、直接的に画像
データを出力するようにしてもよい。
【0015】画像収集部4から出力される動画像および
画像合成部7から出力される〔静止画像である〕画像デ
ータは、動画像重ね合わせ演算部8によって主として加
算処理を施されて合成されて表示制御部9に出力され
る。表示制御部9は、入力された〔静止画像と動画像が
重畳された〕動画像または静止画像を表示部に相当する
モニタ10に表示する。なお、画像収集部4から動画像
が出力されていない場合は、動画像重ね合わせ演算部8
および表示制御部9を介して、第1血管画像データと第
2血管画像データとが重畳された静止画像がモニタ10
に表示されるようになっている。
画像合成部7から出力される〔静止画像である〕画像デ
ータは、動画像重ね合わせ演算部8によって主として加
算処理を施されて合成されて表示制御部9に出力され
る。表示制御部9は、入力された〔静止画像と動画像が
重畳された〕動画像または静止画像を表示部に相当する
モニタ10に表示する。なお、画像収集部4から動画像
が出力されていない場合は、動画像重ね合わせ演算部8
および表示制御部9を介して、第1血管画像データと第
2血管画像データとが重畳された静止画像がモニタ10
に表示されるようになっている。
【0016】次に上述したTIPSを例に採り、血管造影撮
影装置の動作について図2のフローチャートおよび図3
の肝臓およびその血管系を示した模式図を参照して説明
する。
影装置の動作について図2のフローチャートおよび図3
の肝臓およびその血管系を示した模式図を参照して説明
する。
【0017】ステップS1では、『肝静脈』に造影剤を
注入し、このとき得られた画像信号データを第1血管画
像データとして第1血管画像データ記録部5に記録す
る。なお、第1血管画像データは、造影剤注入前の画像
信号データと造影剤注入後の画像信号データとのサブト
ラクション処理を画像収集部4にて行なうことによって
得られる。この第1血管画像データには、図3(a)の
模式図に示すように〔肝臓Lに対して縦方向に位置す
る〕肝静脈Vが含まれる。
注入し、このとき得られた画像信号データを第1血管画
像データとして第1血管画像データ記録部5に記録す
る。なお、第1血管画像データは、造影剤注入前の画像
信号データと造影剤注入後の画像信号データとのサブト
ラクション処理を画像収集部4にて行なうことによって
得られる。この第1血管画像データには、図3(a)の
模式図に示すように〔肝臓Lに対して縦方向に位置す
る〕肝静脈Vが含まれる。
【0018】ステップS2では、『門脈』に造影剤を注
入し、このとき得られた画像信号データを第2血管画像
データとして第2血管画像データ記録部6に記録する。
この第2血管画像データには、図3(b)に示すように
〔肝臓Lに対して横方向に位置する〕門脈Aが含まれ
る。
入し、このとき得られた画像信号データを第2血管画像
データとして第2血管画像データ記録部6に記録する。
この第2血管画像データには、図3(b)に示すように
〔肝臓Lに対して横方向に位置する〕門脈Aが含まれ
る。
【0019】次いでステップS3では、第1/第2血管
画像データ記録部5,6に記録されている第1/第2血
管画像データを合成し、画像データ記録部7bに記録す
る。この画像データ記録部7bに記録されるデータは、
その前段の重ね合わせ演算部7aにより第1血管画像デ
ータと第2血管画像データとが加算処理されたものであ
る。したがって、画像データ記録部7bに記録される画
像データは、図3(c)に示すように肝静脈Vと門脈A
とが重畳されたものとなる。
画像データ記録部5,6に記録されている第1/第2血
管画像データを合成し、画像データ記録部7bに記録す
る。この画像データ記録部7bに記録されるデータは、
その前段の重ね合わせ演算部7aにより第1血管画像デ
ータと第2血管画像データとが加算処理されたものであ
る。したがって、画像データ記録部7bに記録される画
像データは、図3(c)に示すように肝静脈Vと門脈A
とが重畳されたものとなる。
【0020】ステップS4では、画像データ記録部7b
に記録されている画像データを動画重ね合わせ演算部8
に出力する。動画像重ね合わせ演算部8は、画像収集部
4から出力される動画像と画像データ記録部7bの画像
データとを加算処理して表示制御部9に出力する。ここ
では、画像収集部4から動画像は出力されていないの
で、画像データ記録部7bの画像データだけが表示制御
部9に出力され、モニタ10には図3(c)に示すよう
に、肝静脈Vと門脈Aとの2系統の血管系が表示される
ことになる。
に記録されている画像データを動画重ね合わせ演算部8
に出力する。動画像重ね合わせ演算部8は、画像収集部
4から出力される動画像と画像データ記録部7bの画像
データとを加算処理して表示制御部9に出力する。ここ
では、画像収集部4から動画像は出力されていないの
で、画像データ記録部7bの画像データだけが表示制御
部9に出力され、モニタ10には図3(c)に示すよう
に、肝静脈Vと門脈Aとの2系統の血管系が表示される
ことになる。
【0021】このように、それぞれ異なる肝静脈Vと門
脈Aとの2系統の血管系に、それぞれ異なるタイミング
で造影剤を注入し、その際に撮影される各血管画像を合
成して表示するので、両血管の位置関係を正確に把握す
ることができる。
脈Aとの2系統の血管系に、それぞれ異なるタイミング
で造影剤を注入し、その際に撮影される各血管画像を合
成して表示するので、両血管の位置関係を正確に把握す
ることができる。
【0022】さらに、X線管1から連続的にX線を曝射
することにより得られる画像収集部4からの動画像と、
画像データ記録部7bからの〔静止画像である〕画像デ
ータとを動画像重ね合わせ演算部8において加算処理す
ることにより、図4に示すように、カテーテル20と2
系統の血管V,Aがモニタ10に表示されるので、これ
らの位置関係を正確に把握することができる。したがっ
て、カテーテル20の動きを確認しつつ正確に、かつ、
短時間で手術を行なうことが可能となる。
することにより得られる画像収集部4からの動画像と、
画像データ記録部7bからの〔静止画像である〕画像デ
ータとを動画像重ね合わせ演算部8において加算処理す
ることにより、図4に示すように、カテーテル20と2
系統の血管V,Aがモニタ10に表示されるので、これ
らの位置関係を正確に把握することができる。したがっ
て、カテーテル20の動きを確認しつつ正確に、かつ、
短時間で手術を行なうことが可能となる。
【0023】なお、この実施例では2系統の血管系を対
象にして手術を行なうTIPSを例にとって説明したが、複
数系統の血管系を対象に手術を行なうものであれば種々
の手術に利用することができる。
象にして手術を行なうTIPSを例にとって説明したが、複
数系統の血管系を対象に手術を行なうものであれば種々
の手術に利用することができる。
【0024】また、この実施例装置では2系統の血管系
を対象にしたので、血管画像データ記録手段を2個(第
1/第2血管画像データ記録部5,6)備えているが、
対象となる血管系の数に応じて血管画像データ記録手段
を3個以上備えるようにしてもよい。
を対象にしたので、血管画像データ記録手段を2個(第
1/第2血管画像データ記録部5,6)備えているが、
対象となる血管系の数に応じて血管画像データ記録手段
を3個以上備えるようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、複数個の血管画像データ記録手段に記録さ
れているそれぞれ異なる血管系の血管画像データを、画
像合成手段によって合成して表示するので、表示部には
複数系統の血管系を全て含む血管像が表示される。した
がって、各血管系の位置関係を正確に把握することがで
きる。
明によれば、複数個の血管画像データ記録手段に記録さ
れているそれぞれ異なる血管系の血管画像データを、画
像合成手段によって合成して表示するので、表示部には
複数系統の血管系を全て含む血管像が表示される。した
がって、各血管系の位置関係を正確に把握することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る血管造影撮影装置の概略構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図2】血管造影撮影装置の動作を示すフローチャート
である。
である。
【図3】血管画像データを示す模式図である。
【図4】モニタに表示される画像の模式図である。
1 … X線管 2 … イメージインテンシファイア 3 … TVカメラ 4 … 画像収集部 5 … 第1血管画像データ記録部 6 … 第2血管画像データ記録部 7 … 画像合成部 7a … 重ね合わせ演算部 7b … 画像データ記録部 8 … 動画像重ね合わせ演算部 9 … 表示制御部 10 … モニタ 20 … カテーテル L … 肝臓 V … 肝静脈 A … 門脈
Claims (1)
- 【請求項1】 血管に造影剤を注入し、X線管からのX
線を照射することによって得られる透過X線像を画像収
集部で収集し、その透過X線像を表示部に表示すること
により血管像を表示する血管造影撮影装置において、そ
れぞれ異なる血管系に、それぞれ異なるタイミングで造
影剤を注入し、その際に撮影される各透過X線像(各血
管画像データ)を前記画像収集部を介してそれぞれ個別
に記録する複数個の血管画像データ記録手段と、前記複
数個の血管画像データ記録手段の各血管画像データを合
成して前記表示部に出力する画像合成手段と、を備えた
ことを特徴とする血管造影撮影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7030071A JP3027916B2 (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | 血管造影撮影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7030071A JP3027916B2 (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | 血管造影撮影装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08196530A true JPH08196530A (ja) | 1996-08-06 |
JP3027916B2 JP3027916B2 (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=12293584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7030071A Expired - Lifetime JP3027916B2 (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | 血管造影撮影装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3027916B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007209761A (ja) * | 2006-02-11 | 2007-08-23 | General Electric Co <Ge> | 3次元画像中の構造を扱うシステム、方法および機器 |
JP2010213863A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Toshiba Corp | X線診断装置 |
KR101655910B1 (ko) * | 2015-05-06 | 2016-09-09 | 재단법인 아산사회복지재단 | 혈관조영영상 정합 방법 및 정합 프로그램 |
JP2020096702A (ja) * | 2018-12-17 | 2020-06-25 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 | 医用画像処理装置、x線診断装置および医用画像処理プログラム |
-
1995
- 1995-01-26 JP JP7030071A patent/JP3027916B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007209761A (ja) * | 2006-02-11 | 2007-08-23 | General Electric Co <Ge> | 3次元画像中の構造を扱うシステム、方法および機器 |
JP2010213863A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Toshiba Corp | X線診断装置 |
KR101655910B1 (ko) * | 2015-05-06 | 2016-09-09 | 재단법인 아산사회복지재단 | 혈관조영영상 정합 방법 및 정합 프로그램 |
JP2020096702A (ja) * | 2018-12-17 | 2020-06-25 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 | 医用画像処理装置、x線診断装置および医用画像処理プログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3027916B2 (ja) | 2000-04-04 |
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