JPH08195640A - 電子部品の製造方法 - Google Patents

電子部品の製造方法

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JPH08195640A
JPH08195640A JP530295A JP530295A JPH08195640A JP H08195640 A JPH08195640 A JP H08195640A JP 530295 A JP530295 A JP 530295A JP 530295 A JP530295 A JP 530295A JP H08195640 A JPH08195640 A JP H08195640A
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JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
flat plate
electronic component
piezoelectric
adhesive sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP530295A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiro Kitajima
伸浩 北嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空洞を容易に確保し、かつ、電子部品を小型
化する。 【構成】 接着シート1はベースフィルム2の表面に接
着剤3を均一にコーティングしたものである。この接着
シート1にプレス抜き加工等の手段にて穴4を設ける。
次に、接着シート1をセラミックス平板10に載置した
後、加圧加熱して接着剤3を平板10の表面に接着させ
る。この後、ベースフィルム2を接着剤3から剥して接
着剤3を平板10に転写する。この接着剤付き平板を2
枚準備して、圧電体基板を間に挟んで内部に振動空間を
有する圧電部品を製作する。振動空間は接着剤3の厚み
で確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品の製造方法、
特に、内部に空洞を有した電子部品の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の電子部品として、例
えば圧電部品が知られている。図9に示すように、圧電
部品51は振動電極53,54を表裏面に設けた圧電体
基板52を、2枚の封止基板57,58にて挟んだもの
である。封止基板57,58には、振動空間用凹部57
a,58aが設けられている。封止基板57,58は、
通常、セラミックス材からなる。そして、圧電部品51
を量産する際には、複数の圧電部品を備えたマザーボー
ド状態で効率良く製造する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の圧電部品51に
おいては、セラミックス材にて振動空間用凹部57a,
58aを有したマザーボード状態の封止基板57,58
を成形した後焼成するが、このときセラミックス材の収
縮率の不均一により凹部57a,58aのピッチ寸法が
ばらつき易かった。従って、圧電部品51を設計する場
合に、このばらつきを考慮しなければならず、圧電部品
51のサイズが大きくなるという問題があった。
【0004】また、これとは別に、焼成済みセラミック
ス平板の表面に振動空間部分を残して接着剤を印刷して
振動空間用凹部を有した封止基板を製作する方法もあ
る。しかしながら、この方法は接着剤を印刷する際に接
着剤の中に気泡が取り込まれるおそれがある。そして、
この気泡を取り除くために接着剤を予熱すると、接着剤
の粘度が下がり、接着剤が流れて振動空間部分に侵入す
るという問題があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、容易に空洞を確
保でき、かつ、電子部品を小型化することができる電子
部品の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明に係る電子部品の製造方法は、(a)ベース
フィルムの表面に接着剤をコーティングした接着シート
に所定の穴を設ける工程と、(b)前記接着シートの接
着剤を平板に転写して空洞用凹部を設けた封止基板を形
成する工程と、(c)電子機能素子を設けた基板を前記
封止基板にて挟んで一体化し、内部に空洞を有する積層
体を形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】以上の方法により、接着シートのベースフィル
ムの表面に接着剤が均一に塗布される。この接着剤に対
して、内部に気泡を含まないように、脱泡処理を施すこ
とが好ましい。次に、この接着シートにプレス加工等の
手段にて所定の穴を設ける。次に、接着シートの接着剤
を平板に転写して封止基板を製作する。所定の穴が設け
られた部分は接着剤が存在しないため、空洞用凹部が平
板に形成される。次に、電子機能素子を設けた基板を、
接着剤が転写された面に接合するように封止基板にて挟
んで積層体を形成する。接着剤の厚みで空洞が確保され
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る電子部品の製造方法の一
実施例について添付図面を参照して説明する。本実施例
では電子部品として圧電部品を例にして説明するが、圧
電部品以外に、内部に空洞を有する電子部品であれば種
類は問わない。また、本実施例は複数の圧電部品を備え
たマザーボード状態で効率良く製造する場合について説
明するが、単品状態の圧電部品を製造するものであって
もよい。
【0009】図1に示すように、接着シート1はベース
フィルム2の表面に接着剤3を均一にコーティングした
ものである。ベースフィルム2としては、耐熱性に優
れ、かつ接着剤3が剥離し易い材料、例えばポリイミド
樹脂フィルムが使用される。接着剤3としては、例えば
エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂が使用される。ここに、
接着剤3をベースフィルム2に塗布する際に、接着剤3
の中に気泡が取り込まれる場合がある。そこで、通常、
この気泡を取り除くため、ベースフィルム2に塗布され
た後の接着剤3を予熱する。接着剤3の粘度が下がり、
接着剤3に取り込まれた気泡が接着剤3から脱ける。こ
うして、気泡を含まない接着剤3がベースフィルム2の
表面に形成される。次に、プレス抜き加工等の手段にて
接着シート1に矩形状の穴4を設ける。この穴4のサイ
ズは後述する振動空間のサイズに相当する。
【0010】次に、図2に示すように、この接着シート
1を、接着剤3を設けた面を焼成済みセラミックス平板
10の一方の面に接触させた状態で載置する。さらに、
接着シート1と平板10を加圧した状態で接着剤3を加
熱し、接着剤3を平板10の表面に接着させる。この
後、ベースフィルム2を接着剤3から剥して接着剤3を
平板10に転写する。こうして、図3に示すように、振
動空間用凹部11を設けた封止基板12が得られる。凹
部11のピッチ寸法精度は接着シート1をプレス抜き加
工する際の加工精度に依存するが、プレス抜き加工は極
めて精度が高いため、凹部11のピッチ寸法の精度は従
来の圧電部品と比較して向上する。
【0011】こうして準備された封止基板12は、図4
に示すように、圧電体基板15を挟んで積層体とされ
る。すなわち、封止基板12の接着剤3を設けた面を圧
電体基板15に接触させ、加圧しながら加熱して接着剤
3にて封止基板12と圧電体基板15を接合する。圧電
体基板15はPZT等のセラミックス材からなる。圧電
体基板15の材料としてはPZT以外に水晶、BiTa
3等であってもよい。圧電体基板2の上下面には振動
電極16,17が設けられている。振動電極16,17
はそれぞれ引出し電極18,19に電気的に接続してい
る。これらの電極16〜19は、Ag,Pd,Cu,N
iあるいはこれらの合金のスパッタリング、蒸着あるい
は印刷乾燥等の手段にて形成される。
【0012】次に、図5に示すように、積層体を一点鎖
線Cに沿って切断し、所定サイズの圧電部品21を切り
出す。さらに、図6に示すように、圧電部品21の両端
部にそれぞれ外部電極22,23をスパッタリング、蒸
着又は印刷焼付等の手段にて形成する。図7に示すよう
に、外部電極22は引出し電極19に電気的に接続し、
外部電極23は引出し電極18に電気的に接続してい
る。そして、接着剤3の厚みで振動空間が確保されてい
る。
【0013】こうして得られた圧電部品21は、封止基
板12に平板10を使用するため、製造コストを低減す
ることができる。また、平板10と接着剤3にて構成さ
れた封止基板12は、接着剤3の厚みで振動空間を確保
することができるので、従来の封止基板と比較して圧電
部品21を薄くすることができる。なお、本発明に係る
電子部品の製造方法は前記実施例に限定するものではな
く、その要旨の範囲内で種々に変形することができる。
【0014】接着シートは、ベースフィルムの表面だけ
でなく裏面にも接着剤をコーティングした構造であって
もよい。また、図8に示すように、封止基板12にコン
デンサが内蔵されたものであってもよい。この場合、平
板10の下面に容量電極32が印刷法等の手段にて容易
に設けられ、外部電極23,22との間に静電容量が発
生する。このように、容量電極32は平坦な面に容易に
形成され、従来のように凹部を有する封止基板に容量電
極を形成する場合と比較して容量形成が容量値のばらつ
きなく、簡単にできる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、接着シートの接着剤を平板に転写して空洞用凹
部を設けた封止基板を製作するため、安価な平板を使用
することができ、製造コストを低減することができる。
そして、接着剤の厚みで空洞を容易に確保することがで
き、従来の封止基板と比較して電子部品を薄くすること
ができる。さらに、封止基板に容量電極を設ける場合に
は、凹凸のない平板に印刷法等の手段にて容易に容量電
極を設けることができ、従来のように凹部を有する封止
基板に容量電極を形成する場合と比較して容量値のばら
つきも少なくなる。
【0016】また、封止基板に設けられた空洞用凹部の
ピッチ寸法精度は、接着シートに設けられた穴の加工精
度に依存するが、この穴はプレス抜き加工等の手段にて
極めて高精度に形成されるため、空洞用凹部のピッチ寸
法の精度は従来の電子部品と比較して向上する。この結
果、製造公差を小さく設定することができ、電子部品を
小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子部品の製造方法の一実施例を
示す斜視図。
【図2】図1に続く製造手順を示す斜視図。
【図3】図2に続く製造手順を示す斜視図。
【図4】図3に続く製造手順を示す斜視図。
【図5】図4に続く製造手順を示す斜視図。
【図6】図5に続く製造手順を示す斜視図。
【図7】図6のVII−VII断面図。
【図8】他の実施例を示す断面図。
【図9】従来例を示す分解斜視図。
【符号の説明】
1…接着シート 2…ベースフィルム 3…接着剤 4…穴 10…平板 11…振動空間用凹部 12…封止基板 15…圧電体基板 16,17…振動電極 21…圧電部品

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルムの表面に接着剤をコーテ
    ィングした接着シートに所定の穴を設ける工程と、 前記接着シートの接着剤を平板に転写して空洞用凹部を
    設けた封止基板を形成する工程と、 電子機能素子を設けた基板を前記封止基板にて挟んで一
    体化し、内部に空洞を有する積層体を形成する工程と、 を備えたことを特徴とする電子部品の製造方法。
JP530295A 1995-01-17 1995-01-17 電子部品の製造方法 Pending JPH08195640A (ja)

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JP530295A JPH08195640A (ja) 1995-01-17 1995-01-17 電子部品の製造方法

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ID=11607471

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11312945A (ja) * 1998-04-27 1999-11-09 Tdk Corp 圧電部品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11312945A (ja) * 1998-04-27 1999-11-09 Tdk Corp 圧電部品

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