JPH08194977A - 光磁気記録媒体のカートリッジ - Google Patents

光磁気記録媒体のカートリッジ

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JPH08194977A
JPH08194977A JP630695A JP630695A JPH08194977A JP H08194977 A JPH08194977 A JP H08194977A JP 630695 A JP630695 A JP 630695A JP 630695 A JP630695 A JP 630695A JP H08194977 A JPH08194977 A JP H08194977A
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cartridge
magneto
recording medium
magnetic field
metal plate
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JP630695A
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Morimi Hashimoto
母理美 橋本
Masakuni Yamamoto
昌邦 山本
Shigeru Takeshita
滋 竹下
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体のカートリッジの板厚を薄くし、さ
らに、直流磁界を印加する手段を小型化してカートリッ
ジの内壁に設置し、前記カートリッジ自身がヨークとな
り、カートリッジ全体の厚みを、さらには、このカート
リッジを装填する記録再生装置全体の厚みを薄くする。 【構成】 非磁性基体上に情報が記録される記録膜が形
成された光磁気記録媒体を収納するカートリッジにおい
て、カートリッジの少なくとも片面側が軟質磁性材料か
らなる金属板で形成され、かつ前記金属板の内側に磁界
を発生する手段を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ、電子カ
メラ、ビデオカメラ、オーディオ機器などに用いられる
光磁気記録媒体のカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、パーソナルコンピュータ、ペ
ンコンピュータ、電子カメラ、ビデオカメラ、パーソナ
ルオーディオ機器などに使用されているリムーバブル
(可搬)な記録媒体として、フロッピーディスク、光デ
ィスク、光磁気ディスク、磁気テープ、リムーバブルハ
ードディスクなどが普及している。前記記録媒体は、そ
の記録媒体を光磁気記録再生装置を備えた機器への装着
や着脱、携帯あるいは保存に際して、その記録面を衝撃
や塵埃から保護する目的で、一般に、カートリッジ内に
収納されている。
【0003】一方、記録媒体は、その扱う情報量の増大
に伴って、大容量化・小型化・軽量化・低コスト化のニ
ーズに応える形で開発され、製品化されてきた。特に、
携帯用コンピュータや電子カメラやビデオカメラなどの
メモリシステムとしては、小型で、大容量で、しかも、
安価なものが要求されている。
【0004】例えば、光磁気ディスクドライブでは、小
型・薄型・軽量化に向けて、ディスクの小径化ととも
に、光ヘッドの小型化、回路の高集積化が進んできてい
る。
【0005】前記光磁気ディスクドライブの厚みは、現
状で最小でも29.9mm(ミニディスク、記録再生
機)あり、携帯型のコンピュータや電子カメラやビデオ
カメラに搭載するには、更に薄型・軽量化が要求されて
いる。
【0006】一方、光磁気記録媒体に直流磁界を印加す
る光磁気ディスク装置(光磁気記録再生装置)は、例え
ば、図7に示すように記録媒体11を収納したカートリ
ッジ12を装填し、この状態で、カートリッジの第一の
開口部12bからミラー13・対物レンズ14を介して
光を記録媒体の記録面に照射し、また、コイル15を保
持したコイルホルダー(広義の磁気ヘッド)16を、装
置本体に固定された軸17を中心に回転して、カートリ
ッジの、対向する第二の開口部12aにおいて、記録媒
体に接近して、直流磁界を印加するように構成されてい
る。
【0007】また、図8に示す光磁気ディスク装置で
は、カートリッジ18は、光が照射される位置周辺に開
口部18bを持っており、また、光磁気記録媒体11’
を介して、開口部18bに対向する位置に、ヨーク19
を挟んで、永久磁石20が固定されている。そして、光
磁気記録媒体11’には、この永久磁石20によって、
直流磁界が印加される。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】前記光磁気ディス
ク装置において、これに装填する光磁気ディスク・カー
トリッジの厚み(光磁気ディスクを収納したカートリッ
ジの全厚)は、現在のところ、前記光磁気ディスク装置
のドライブ部分の全体の厚みの20%〜30%に相当し
ている。従って、上記光磁気ディスク・カートリッジの
厚みを、更に薄くすることができれば、光磁気ディスク
装置の薄型化に対して極めて効果的である。
【0009】現在、最も薄い光磁気ディスク(ミニディ
スク)の厚みは、5.0mmであり、その内、カートリ
ッジの板厚が1.1mm、ディスクの基板厚みが1.2
mmである。従来、カートリッジは、主に、ポリカーボ
ネート、ABSなどのモールド樹脂で成形されている
が、モールド樹脂では、その機械的強度や加工性の問題
から、板厚の下限が1mm程度である。従って、従来の
モールド樹脂でカートリッジを作成したのでは、現状を
越えるカートリッジの薄型化は達成できない。
【0010】また、図7に示したような、コイル(磁気
ヘッド)を使った直流磁界印加方法では、ディスクカー
トリッジの挿入・排出に際して、磁気ヘッドを、図7に
破線で示したように、カートリッジの開口部12aから
退避させなければならず、機構が複雑になると共に、そ
のために、装置が厚くなるといった問題点があった。ま
た、図7に示したように、永久磁石を直流磁界印加用に
設置した場合、ヨークを必要とするため、カートリッジ
の全厚が厚くなるという問題があった。
【0011】
【発明の目的】本発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたもので、記録媒体のカートリッジの板
厚を薄くし、さらに、直流磁界を印加する手段を小型化
してカートリッジの内壁に設置し、前記カートリッジ自
身がヨークとなり、カートリッジ全体の厚みを、さらに
は、このカートリッジを装填する記録再生装置全体の厚
みを薄くすることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
非磁性基体上に情報が記録される記録膜が形成された光
磁気記録媒体を収納するカートリッジにおいて、カート
リッジの少なくとも片面側が軟質磁性材料からなる金属
板で形成され、かつ、前記金属板の内側に磁界を発生す
る手段を設けている。
【0013】更に、本発明は、非磁性基体上に情報が記
録される記録膜が形成された光磁気記録媒体を収納する
カートリッジを装填する光磁気記録再生装置において、
カートリッジは、その少なくとも片面側が軟質磁性材料
からなる金属板で形成され、かつ、前記金属板の内側に
磁界を発生する手段を設けている。
【0014】なお、この場合、前記軟質磁性材料からな
る金属板が、Fe系合金であり、また、前記磁界発生手
段がボンド磁石、プリント電磁石、あるいは、バリウム
フェライト塗布層であることが好ましい。また、前記磁
界発生手段によって発生する磁界は、光磁気記録媒体の
表面で200エルステッド以上であることが好ましい。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面を参照しながら、具体的
に説明する。先ず、本発明のカートリッジについて基本
的な構成を示す。図1において、光磁気記録媒体1に装
着したカートリッジ2(2aと2b)は、その少なくと
も片側が軟質磁性金属板2aで形成されている。更に、
前記軟質磁性金属板2aの内側の一部に磁界発生手段3
を設けている。なお、図中、符号4はシャッターであ
る。
【0016】図2、図3には、前記記録媒体1を光磁気
記録再生装置に装填した状態が示されており、図2はそ
の要部の断面図、また、図3は上ケース(軟質磁性金属
板2a)を取り除いた状態での上面図である。ここで、
符号3が直流磁界発生装置、4はシャッターである。
【0017】前記軟質磁性金属板2aの材料としては、
透磁率が高く、加工性(延展性)・機械特性・耐食性に
優れたものが良い。例えば、Fe系の合金、特にFe−
Si、Fe−Ni、Fe−Co、Fe−Si−Alある
いは、それらの合金、Mn−Znフェライト、非晶質合
金などが好ましい。前記軟質磁性金属板2aの板厚は、
0.01mm以上0.8mm以下が好ましいが、薄型化
を達成する目的と機械的強度・加工性を考慮すると、
0.1mm以上0.5mm以下が実用的である。
【0018】前記軟質磁性金属板2aの内側の一部に設
けた磁界発生手段3の材料としては、一般的に用いられ
ている硬質磁性材料が良い。中でも、加工性・経済性に
優れたボンド磁石(プラマグ等)や、薄型を重視したプ
リント電磁石、垂直磁気記録のための塗布型磁性層など
が適している。なお、前記磁界発生手段3は、図4で示
すように、少なくとも記録媒体を挟んで、光ヘッドの対
向部に位置するところにあれば良い。
【0019】前記磁界発生手段3によって発生する磁界
の大きさは、従来の一般的な光磁気記録が可能な程度は
必要である。すなわち、前記磁界発生手段3によって発
生する磁界は、光磁気記録媒体の表面で200エルステ
ッド以上であることが好ましい。このことは、光磁気記
録媒体の表面で200エルステッド以上になるように、
磁界発生手段の発生磁界(飽和磁束密度)、大きさ、間
隔(磁界発生手段と光磁気記録媒体との距離)などを設
定するのがよいことを意味している。例えば、飽和磁束
密度Brが2,800ガウスのフェライトのプラマグ
(プラスチック・マグネット)を使う場合、プラマグの
外径を5mm、厚みを0.5mm、プラマグと光磁気記
録媒体との距離を0.3mmに設定すると、光磁気記録
媒体の表面における磁界は260エルステッドとなる。
これは、光磁気記録媒体に記録する時に必要な磁界の大
きさとして十分である。
【0020】前記磁界発生手段3の設置には、ボンド磁
石の場合、接着剤や両面テープで簡易的にカートリッジ
の裏面に貼りつけても良いし、カートリッジの裏面に爪
(引っ掛け)を設けて、ボンド磁石をはめ込んでもよい
のであって、その方法は、特に限定されない。もし、プ
リント電磁石を用いるとしても、この場合も同様に、接
着とはめ込みの方法がある。
【0021】磁性層をカートリッジに塗布する場合に
は、下塗り層などを設けて、カートリッジへの密着性を
強化することが好ましい。また、磁性層は、一層が数μ
m程度しかないので、必要に応じて積層させることが好
ましい。
【0022】なお、軟質磁性金属板2aに対向する面と
なるカートリッジの反対側2bは、金属板2aと同様の
金属板でも良いし、従来のモールド樹脂でも良い。従来
のように、位置決め用の突起部を形成することを考慮す
ると、モールド樹脂の方が好ましい。従って、裏面のカ
ートリッジ2bの板厚は、0.1mm以上1.1mm以
下であることが好ましい。
【0023】前記金属板2aの内壁には絞りを形成して
も良い。絞りは、ディスクのチャッキング部(記録層の
無い部分)の対向部あるいはディスクの外周部(記録層
の無い部分)に形成され、円周状あるいはほぼ円周上の
複数点で形成される。前記金属板2aの内壁に形成した
絞りの高さは、特に限定されないが、0.2mm以下が
好ましい。
【0024】以上のように、光磁気記録媒体1に情報を
記録する時に必要な、従来の磁気ヘッド16のかわり
に、小型・薄型・軽量の磁界発生手段3を、カートリッ
ジ2の内側に設置し、かつ、磁界発生手段3を設置した
側のカートリッジを軟質磁性材料からなる金属板2aに
することによって、軟質磁性材料からなる金属板2a自
身がヨークとなり、磁界発生手段3から発生した磁界の
磁気回路が閉じることによって、磁界を安定化させこと
ができる。
【0025】また、本発明では、光磁気記録媒体のカー
トリッジの板厚を薄くし、さらに、直流磁界印加手段を
小型・薄型化してカートリッジに内蔵させることによっ
て、カートリッジ全体の厚みを、更には、記録再生装置
全体の厚みの薄型化と構造の簡略化とローコスト化が達
成される。
【0026】また、前記金属板2aの内壁の、光磁気記
録媒体1のセンターコアと外周にあたる部分に絞りを形
成することによって、記録媒体1の位置的な規制(ガタ
ガタして記録媒体1が予想外の方向に外れないように)
を行い、更には、記録媒体1の記録面の保護(記録面が
カートリッジに接触するのを防止する)と、薄くしたカ
ートリッジの機械的強度の補強とを実現する。
【0027】また、前記金属板21の内壁の、光磁気記
録媒体1のセンターコアにあたる部分に絞りを形成する
ことによって、記録媒体1の位置が規制されるので、セ
ンターコアの部分構造が簡略化する。 〔実施例1〕次に、本発明の光磁気記録媒体のカートリ
ッジの具体例を挙げることにする。図4において、1は
光磁気記録媒体、3は磁界発生装置、2a、2bはカー
トリッジ片、4はシャッター、5は対物レンズ、6はミ
ラーである。光磁気記録媒体(光磁気ディスク)1は、
基板厚みが0.6mm、直径2.5インチの光磁気ディ
スクである。
【0028】光磁気ディスク1のチャッキング面とは反
対側(図2において上側)のカートリッジ片2aは軟質
磁性材料であるFe−Ni合金であり、その板厚は0.
2mmである。Fe−Ni合金カートリッジ片2aの内
側には、フェライトのプラマグ3をエポキシ系の接着剤
で貼り付けた。
【0029】プラマグ3の飽和磁束密度Brは2,80
0ガウス、大きさは、断面積125mm2 (25mm*
5mm)、厚み0.025mmの準直方体である。プラ
マグ3の設置部分は、図2に示したように、カートリッ
ジ片2aをプラマグ3の厚み(0.025mm)分だけ
凹部とした。プラマグ3と光磁気ディスク1の距離は、
0.3mmである。この時、プラマグ3による発生磁界
は、光磁気ディスク1の表面で約280エルステッドと
なった。
【0030】Fe−Ni合金カートリッジ片2aの内壁
には、ディスクのチャッキング部の対向部とディスクの
外周部すなわち記録再生に寄与しない部分の対向部に、
絞りを形成した。絞りの高さは、いずれも0.2mmで
あり、幅は0.6mmである。
【0031】反対側のカートリッジ片2bは、ポリカー
ボネートのモールド成形によって形成した。板厚は、
1.0mmである。
【0032】カートリッジ片2aと光磁気ディスク1の
間隙は0.3mm、カートリッジ片2bと光磁気ディス
ク1の間隙を0.5mmとした。また、シャッター4の
厚みは、0.2mmとした。
【0033】以上の構成により、光磁気ディスクのカー
トリッジ2は、その全厚が3.0mmとなり、現在市販
されている最も薄い光磁気ディスク(ミニディスク)の
厚み5.0mmに対して40%も薄型化が図れた。しか
も、この厚み3.0mmには磁界発生手段であるプラマ
グ3も含まれている。従って、従来の磁気ヘッドを搭載
する記録再生装置と比較すると、かなりの薄型化・構造
の簡略化・軽量化・ローコスト化が図れている。
【0034】また、本発明によると、プラマグ3を設置
したカートリッジ片2aが、軟質磁性材料であるFe−
Ni合金であることから、カートリッジ自身がヨークの
役目を果たし、プラマグ3から発生した磁界の磁気回路
が閉じることによって、磁界を安定化させることができ
た。
【0035】更に、カートリッジ片2aが軟質磁性材料
であるため、プラマグ3に外界からの鉄粉等のゴミが付
着することを防ぐ効果もある。
【0036】また、本発明によれば、Fe−Ni合金カ
ートリッジ片2aの内壁に絞りを形成することによっ
て、光磁気ディスク1のカートリッジ内での位置を規制
することが可能となり、更にセンターコアの構成が簡単
となった。また、絞りを形成することで、薄型のカート
リッジの機械的強度を補強することができた。 〔実施例2〕図5には本発明の記録媒体のカートリッジ
の別の具体例が示されている。図5において、1′は光
磁気記録媒体、3′は磁界発生装置、2a′、2b′は
カートリッジ片、4′はシャッター、5′は対物レン
ズ、6′はミラーである。
【0037】記録媒体1′は、基板厚みが0.6mm、
直径1.8インチの光磁気ディスクである。光磁気ディ
スク1′のチャッキング面とは反対側(図5において上
側)のカートリッジ片2a′は軟質磁性材料であるFe
−Si合金であり、その板厚は0.2mmである。
【0038】Fe−Si合金カートリッジ片2a′の内
側に、プリント電磁石3′を挿入し、設置した。プリン
ト電磁石3′とは、エッチングなどにより、コイルパタ
ーン9を設けた基板で、通電することによって磁界を発
生させるものである。コイルパターンの両端部は、それ
ぞれ一対の接点10に電気的に接続されている。7はタ
ーミナル、8はリード線である。
【0039】プリント電磁石3′によって発生する磁界
は、光磁気ディスク1′の表面で、300エルステッド
であった。プリント電磁石の厚みは0.2mm、プリン
ト電磁石3′と光磁気ディスク1′の距離は0.3mm
である。
【0040】また、Fe−Si合金カートリッジ片2
a′の内壁には、ディスクのチャッキング部の対向部と
ディスクの外周部すなわち記録再生に寄与しない部分の
対向部に、絞りを形成した。絞りの高さはいずれも0.
2mmであり、幅は0.6mmである。
【0041】反対側のカートリッジ片2b′は、ポリカ
ーボネートのモールド成形によって形成した。板厚は、
1.0mmである。カートリッジ片2a′と光磁気ディ
スク1′の間隙は0.5mm、カートリッジ片2b′と
光磁気ディスク1′の間隙を0.5mmとした。また、
シャッター4′の厚みは、0.2mmとした。
【0042】以上の構成により、光磁気ディスクのカー
トリッジ2′は、その全厚が3.2mmとなり、現在市
販されている最も薄い光磁気ディスク(ミニディスク)
の厚み5.0mmに対して36%も薄型化が図れた。し
かも、この厚み3.2mmには、磁界発生手段であるプ
リント電磁石3′も含まれている。従って、従来の磁気
ヘッドを搭載する記録再生装置と比較すると、かなりの
薄型化・構造の簡略化・軽量化・ローコスト化が図れて
いる。
【0043】また、本発明によると、プリント電磁石
3′を設置したカートリッジ片2a′が、軟質磁性材料
であるFe−Si合金であることから、カートリッジ自
身がヨークの役目を果たし、プリント電磁石3′から発
生した磁界の磁気回路が閉じることによって、磁界を安
定化させることができた。
【0044】更に、カートリッジ片2a′が軟質磁性材
料であるため、プリント電磁石3′に外界からの鉄粉等
のゴミが付着することを防ぐ効果もある。
【0045】また、本発明によれば、軟質磁性材料であ
るFe−Si合金カートリッジ片2a′の内壁に絞りを
形成することによって、光磁気ディスク1′のカートリ
ッジ内での位置を規制することが可能となり、更にセン
ターコアの構成が簡単となった。また、絞りを形成する
ことで、薄型のカートリッジの機械的強度を補強するこ
とができた。 〔実施例3〕図6は本発明の記録媒体のカートリッジの
更に別の具体例を示している。図6において、1″は光
磁気記録媒体、3″は磁界発生装置、2a″、2b″は
カートリッジ片、4″はシャッター、5″は対物レン
ズ、6″はミラーである。
【0046】記録媒体1′は、基板厚みが0.6mm、
直径1.8インチの光磁気ディスクである。光磁気ディ
スク1′のチャッキング面とは反対側(図5において上
側)のカートリッジ片2a″は、軟質磁性材料であるF
e−Co合金であり、その板厚は0.2mmである。
【0047】Fe−Si合金カートリッジ片2a′の内
側に、バリウムフェライトの垂直磁気記録層3″を塗布
形成した。塗布層は、単層で、厚み2μm、飽和磁束密
度Brが4,500ガウスのものを、10層(全厚0.
02mm)ほど積層形成し、また、断面積は約125m
2 (25mm*5mm)とした。塗布する部分のカー
トリッジ片2a″は、塗布層の厚み(0.02mm)分
だけ凹部とした。
【0048】塗布磁性層3″によって発生する磁界は、
光磁気ディスク1″の表面で200エルステッドであっ
た。塗布磁性層3″と光磁気ディスク1″の距離は、
0.3mmである。
【0049】また、Fe−Co合金カートリッジ片2
a″の内壁には、ディスクのチャッキング部の対向部と
ディスクの外周部すなわち記録再生に寄与しない部分の
対向部に、絞りを形成した。絞りの高さはいずれも0.
2mmであり、幅は0.6mmである。
【0050】反対側のカートリッジ片2b″は、ポリカ
ーボネートのモールド成形によって形成した。板厚は、
1.0mmである。カートリッジ片2a″と光磁気ディ
スク1″の間隙を0.3mm、カートリッジ片2b″と
光磁気ディスク1″の間隙を0.5mmとした。また、
シャッター4″の厚みは0.2mmとした。
【0051】以上の構成により、光磁気ディスクのカー
トリッジ片2a′は、その全厚が3.0mmとなり、現
在市販されている最も薄い光磁気ディスク(ミニディス
ク)の厚み5.0mmに対して40%も薄型化が図れ
た。しかも、この厚み3.0mmには、磁界発生手段で
ある垂直記録の塗布磁性層3″も含まれている。従っ
て、従来の磁気ヘッドを搭載する記録再生装置と比較す
ると、かなりの薄型化・構造の簡略化・軽量化・ローコ
スト化が図れている。
【0052】また、本発明によると、垂直記録の塗布磁
性層3″を形成したカートリッジ片2a″が軟質磁性材
料であるFe−Co合金であることから、カートリッジ
自身がヨークの役目を果たし、垂直記録の塗布磁性層
3″から発生した磁界の磁気回路が閉じることによっ
て、磁界を安定化させることができた。
【0053】更に、カートリッジ2a″が軟質磁性材料
であるため、垂直記録の塗布磁性層3″に外界からの鉄
粉などのゴミが付着することを防ぐ効果もある。
【0054】また、本発明によれば、軟質磁性材料であ
るFe−Co合金カートリッジ2a″の内壁に絞りを形
成することによって、光磁気ディスク1″のカートリッ
ジ内での位置を規制することが可能となり、更に、セン
ターコアの構成が簡単となった。また、絞りを形成する
ことで、薄型のカートリッジの機械的強度を補強するこ
とができた。
【0055】
【発明の効果】以上のように、光磁気記録媒体に情報を
記録する時に必要な、従来の磁気ヘッドのかわりに、小
型・薄型・軽量の磁界発生手段をカートリッジの内側に
設置し、かつ、磁界発生手段を設置した側のカートリッ
ジの部分を軟質磁性材料からなる金属板とすることによ
って、軟質磁性材料からなる金属板自身がヨークとな
り、磁界発生手段から発生した磁界の磁気回路が閉じる
ことによって、磁界を安定化させることができる。
【0056】更に、本発明によると、光磁気記録媒体の
カートリッジの板厚を薄くし、さらに直流磁界印加手段
を小型・薄型化することが可能となり、カートリッジ全
体の厚みと、さらには、記録再生装置全体の厚みの薄型
化・構造の簡略化・軽量化を達成され、ローコスト化が
図れる。
【0057】また、本発明によると、カートリッジが軟
質磁性材料であるため、磁界発生手段に外界からのゴミ
(鉄粉等)が付着することを防ぐ効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光磁気記録媒体のカートリッジの分解
斜視図である。
【図2】本発明の光磁気記録媒体のカートリッジの要部
断面図である。
【図3】本発明の光磁気記録媒体のカートリッジの上ケ
ース(軟質磁性金属板2a)を取り除いた状態での上面
図である。
【図4】本発明の光磁気記録媒体のカートリッジの具体
例の要部断面図である。
【図5】本発明の光磁気記録媒体のカートリッジの具体
例の要部断面図である。
【図6】本発明の光磁気記録媒体のカートリッジの具体
例の要部断面図である。
【図7】従来の光磁気記録媒体のカートリッジの要部断
面図である。
【図8】従来の光磁気記録媒体のカートリッジの要部断
面図である。
【符号の説明】
1,1′,1″,11,11′ 光磁気記録媒体 2,2′,2″,12,18 カートリッジ全体 2a,2a′,2a″ 軟質磁性材料からなるカート
リッジ片 2b,2b′,2b″ カートリッジ片(磁界発生手
段が無い側) 3 磁界発生手段、実施例1でプラグマ 3′ 磁界発生手段、実施例2でプリント電磁石 3″ 磁界発生手段、実施例3で垂直磁気の塗布磁性
層 4,4′,4″ シャッター 5,5′,5″,13,13′ 対物レンズ 6,6′,6″,14,14′ ミラー 7 ターミナル 8 リード線 9 コイルパターン 10 接点 12a,12b,18b カートリッジの開口部 15 コイル 16 コイルホルダー(広義の磁気ヘッド) 17 軸 19 ヨーク 20 永久磁石

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基体上に情報が記録される記録膜
    が形成された光磁気記録媒体を収納するカートリッジに
    おいて、カートリッジの少なくとも片面側が軟質磁性材
    料からなる金属板で形成され、かつ前記金属板の内側に
    磁界を発生する手段を設けたことを特徴とする光磁気記
    録媒体のカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記軟質磁性材料からなる金属板が、F
    e系合金であることを特徴とする請求項1に記載の光磁
    気記録媒体のカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記軟質磁性材料からなる金属板の内側
    に設けた磁界を発生する手段がボンド磁石であることを
    特徴とする請求項1あるいは2に記載の光磁気記録媒体
    のカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記軟質磁性材料からなる金属板の内側
    に設けた磁界を発生する手段がプリント電磁石であるこ
    とを特徴とする請求項1あるいは2に記載の光磁気記録
    媒体のカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記軟質磁性材料からなる金属板の内側
    に設けた磁界を発生する手段がバリウムフェライト塗布
    層であることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の
    光磁気記録媒体のカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記軟質磁性材料からなる金属板の内側
    に設けた磁界を発生する手段によって発生する磁界が、
    光磁気記録媒体の表面で200エルステッド以上である
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の
    光磁気記録媒体のカートリッジ。
  7. 【請求項7】 非磁性基体上に情報が記録される記録膜
    が形成された光磁気記録媒体を収納するカートリッジを
    装填して、情報の記録再生を行う光磁気記録再生装置に
    おいて、カートリッジは、その少なくとも片面側が軟質
    磁性材料からなる金属板で形成され、かつ前記金属板の
    内側に磁界を発生する手段を設けていることを特徴とす
    る光磁気記録再生装置。
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