JPH08194921A - 磁気抵抗センサと磁気再生装置 - Google Patents

磁気抵抗センサと磁気再生装置

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JPH08194921A
JPH08194921A JP7006580A JP658095A JPH08194921A JP H08194921 A JPH08194921 A JP H08194921A JP 7006580 A JP7006580 A JP 7006580A JP 658095 A JP658095 A JP 658095A JP H08194921 A JPH08194921 A JP H08194921A
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JP
Japan
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layer
magnetic
magnetoresistive sensor
ferromagnetic layer
nonmagnetic
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JP7006580A
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Reiko Arai
礼子 荒井
Moriaki Fuyama
盛明 府山
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度上昇に伴う強磁性層と非磁性層との界面
拡散を抑制すること。 【構成】 反強磁性層110に接合された第1強磁性層
120と、電極28、30に接合された第2強磁性層1
60との間に2層または3層の非磁性層130、14
0、150が挿入されている。第2非磁性層、第3非磁
性層150は第1非磁性層140の物質Cuに対して非
固溶特性と示す物質、たとえばAgあるいはAg合金で
構成されている。 【効果】 一方の非磁性層と強磁性層との界面で拡散が
生じるのを抑制することができ、磁気抵抗効果膜の抵抗
変化率および軟磁気特性の劣化を防止することができと
共に、耐熱性の向上および信頼性の向上に寄与すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気抵抗センサに係
り、特に、磁気抵抗効果を利用して磁気記録媒体から磁
気情報を読み取るに好適な磁気抵抗センサとこの磁気抵
抗センサを搭載した磁気再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置には、磁気記録媒体と
して磁気ディスクが用いられており、この磁気ディスク
の高密度に伴って、再生用ヘッドとして高感度なものが
要求されている。この種の再生ヘッドとしては、磁気抵
抗効果を利用した磁気抵抗効果型センサが知られてお
り、このセンサの磁気抵抗効果膜にはNiFe膜が用い
られている。この種の磁気抵抗センサの再生出力はその
抵抗変化率によって決まり、NiFe膜を用いたセンサ
の場合には抵抗変化率は約3%である。
【0003】一方、磁気抵抗センサとして、非磁性層と
強磁性層とを交互に積層したもの、たとえば、Co/C
u多層膜あるいはNiFe/Cu多層膜から構成された
巨大磁気抵抗効果膜を用いたものが知られている。巨大
磁気抵抗効果膜を用いた磁気抵抗センサの場合には、そ
の抵抗率が約50%と大きく、磁気抵抗効果膜にNiF
e膜を用いたものよりも高い再生出力を得ることができ
る。この種の磁気抵抗センサとしては、例えば、米国出
願第07/62534号(1990年12月11日付け
出願)に記載されているように、非磁性層を二つの強磁
性層で挟んだ、所謂スピンバルブ膜と呼ばれるものを備
えたものや、米国出願07/652852号(1991
年2月8日付け出願)に記載されているように、非磁性
金属層によって分離された二つの強磁性層のうち少なく
とも一方がコバルトあるいはコバルト合金で構成され、
スピンバルブ効果を利用したものがある。なお、磁気抵
抗センサとして、特開平3−144909号公報、特開
平6−76247号公報等が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、巨大磁気抵抗
効果膜を用いた磁気抵抗センサの場合、特に、磁気抵抗
センサを再生ヘッドとして記録ヘッドと共に搭載した場
合、記録用インダクティブヘッドの作成時に、温度が約
230℃〜250℃になると、抵抗変化率が低下し、再
生出力が小さくなるという問題点がある。これは、スピ
ンバルブ膜を構成する各膜の膜厚が数nmと極めて薄
く、ヘッド作成時の温度上昇や、動作時の温度上昇に伴
って非磁性層と強磁性層との界面で拡散が起こり易く、
抵抗変化率および軟磁気特性が劣化するためである。特
に、強磁性層にNiFe、非磁性層にCuを用いたスピ
ンバルブ膜は、CuがNiと固溶し易く、低い温度(2
00℃)で拡散が起こり、抵抗変化率が減少することが
報告されている。
【0005】本発明の目的は、非磁性層と強磁性層との
界面で拡散が起こるのを抑制することができる磁気抵抗
センサとこのセンサを搭載した磁気再生装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、第1強磁性層と第2強磁性層との間に非
磁性層が挿入され、第1強磁性層と第2強磁性層のうち
いずれか一方に反強磁性層が接合され、非磁性層が前記
いずれか一方の強磁性層を介して一対の電極に接続さ
れ、第1強磁性層の磁化と第2強磁性層の磁化の向きの
差による抵抗変化特性を示す磁気抵抗センサにおいて、
第1強磁性層と第2強磁性層との間に挿入された非磁性
層は複数の非磁性層で構成されていることを特徴とする
磁気抵抗センサを構成したものである。
【0007】前記磁気抵抗センサを構成するに際して
は、第1強磁性層と第2強磁性層との間に挿入された非
磁性層を複数の非磁性層で構成し、一方の非磁性層を他
方の非磁性層の物質に対して非固溶性を示す物質で構成
することもできる。
【0008】前記各磁気抵抗センサを構成するに際して
は、以下の要素を加えることが望ましい。
【0009】(1)複数の非磁性層のうち1層はCuで
構成され、残りの層はAgまたはAg合金で構成されて
いる。
【0010】(2)複数の非磁性層のうち1層はCuで
構成され、他の1層はAgまたはAg合金で構成されて
いる。
【0011】(3)複数の非磁性層のうち1層はCuで
構成され、この層を挟む他の2層はAgまたはAg合金
で構成されている。
【0012】(4)AgまたはAg合金で構成された非
磁性層の膜厚は5〜30Åである。
【0013】(5)第1強磁性層と第2磁性層のうち少
なくとも一方の層は鉄ニッケル合金あるいは鉄ニッケル
コバルト合金で構成されている。
【0014】(6)第1強磁性層と第2磁性層のうち少
なくとも一方の層は鉄ニッケル合金とコバルトとを含む
2重構造あるいはコバルト合金による2重構造である。
【0015】(7)反強磁性層はマンガン合金あるいは
酸化ニッケルで構成されている。
【0016】また本発明は、磁気記録媒体を駆動する磁
気記録媒体駆動部と、磁気記録媒体からの漏洩磁界に感
応して磁気情報を再生する磁気抵抗センサと、磁気抵抗
センサを磁気記録媒体に沿って移動させる磁気抵抗セン
サ移動部とを備えた磁気再生装置において、磁気抵抗セ
ンサとして前記いづれかの磁気抵抗センサを搭載した磁
気再生装置を構成したものである。
【0017】
【作用】前記した手段によれば、第1強磁性層と第2強
磁性層との間に複数の非磁性層を挿入したため、ヘッド
作成時に温度が上昇したり、動作時に温度が上昇したり
しても、強磁性層と一方の非磁性層との界面で拡散が起
こるのを他方の非磁性層により抑制することができ、強
磁性層と非磁性層で構成されるスピンバルブ膜の抵抗変
化率の低下を防止することができると共にスピンバルブ
膜の耐熱性を向上させることができ、磁気抵抗センサの
高感度化に寄与することができる。
【0018】またスピンバルブ膜の耐熱性が向上するこ
とから、特に、通電寿命が延び、磁気再生装置の信頼性
が向上する。さらに、プロセス工程の温度マ−ジンが広
くなるので、歩留りの向上が図れ、装置の低コスト化が
可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0020】図1は、本発明の一実施例を示す磁気抵抗
センサの要部断面図、図2は本発明の磁気抵抗センサを
記録用のインダクティブヘッドに搭載した記録・再生分
離ヘッドの斜視図、図3は図2に示すヘッドが搭載され
た磁気記録再生装置の側面図である。図1ないし図3に
おいて、磁気記録再生装置は、磁気記録媒体としてのデ
ィスク10を回転駆動するスピンドルモ−タ(磁気記録
媒体駆動部)12と、記録・再生分離型ヘッドが搭載さ
れたヘッドスライダ14と、ヘッドスライダ14をディ
スク10に沿って移動させる磁気抵抗センサ移動部とし
てのアクチュエ−タ16などを備えて構成されている。
ヘッドスライダ14に搭載されたヘッドは、アクチュエ
−タ16の駆動に伴って、ディスク10上の所定の記録
位置に近接して相対運動し、ディスク10に情報を順次
書き込んだり、ディスク10の漏洩磁界に感応して磁気
情報を順次読み取るように構成させている。
【0021】ヘッドスライダ14には、図2に示すよう
に、再生用ヘッド18と記録用ヘッド20が搭載されて
いる。再生用ヘッド18は、磁気抵抗センサとして、基
板22、下部シ−ルド膜24、スピンバルブ膜としての
磁気抵抗効果膜26、一対の電極28、30を備えて構
成されている。
【0022】一方、記録用ヘッド20は下部磁性膜3
2、コイル34、上部磁性膜36を備えて構成されてお
り、下部磁性膜32は漏れ磁界によるノイズが再生ヘッ
ド18に混入するのを防止するためにシ-ルド膜として
も機能している。このように構成された記録・再生分離
型ヘッドは、再生用ヘッド18と記録用ヘッド20を同
一スライダ14上に重ねて形成することで、同一トラッ
ク部に位置決めすることができる。
【0023】磁気抵抗効果膜26は、図1に示すよう
に、反強磁性層110、第1強磁性層120、第2強磁
性層160を備えており、第1強磁性層120と第2強
磁性層160との間に、3層から成る非磁性層、すなわ
ち第1非磁性層140、第2非磁性層130、第3非磁
性層150が挿入されて構成されている。反強磁性層1
10は、マンガン合金あるいは酸化ニッケルで構成され
ており、第1強磁性層120、第2強磁性層160は鉄
ニッケル合金あるいは鉄ニッケルコバルト合金で構成さ
れている。第1非磁性層140はCuで構成されてい
る。そして第2非磁性層130と第3非磁性層150
は、Cuに対して非固溶性を示す物質、たとえばAgま
たはAg合金で構成されている。
【0024】第1強磁性層120および第2強磁性層1
60の面内磁化は、外部磁界が印加されていない状態に
おいて互いに90度傾いた方向に向けられている。さら
に、第1強磁性層120は、反強磁性層110によって
指定の方向に磁化が固定されている。そしてディスク1
0からの磁界により、第2強磁性層160の磁化が自由
に回転し、第1強磁性層120の磁化と第2強磁性層1
60の磁化の向きの差による抵抗変化特性を示すように
なっている。
【0025】また磁気抵抗効果膜26を構成するに際し
ては、第1強磁性層120と第2強磁性層160のうち
少なくとも一方を鉄ニッケル合金で構成し、これらの膜
厚を2〜15nmとすることが望ましい。さらに抵抗変
化率を向上させるために、各強磁性層120、160を
2層にすることもできる。たとえば、鉄ニッケル合金と
コバルトを含む2重構造あるいはコバルト合金による2
重構造とすることもできる。この場合、コバルト(C
o)の膜厚を0.5〜5nmにし、NiFeの膜厚を2
〜10nmにする。また非磁性層140の膜厚を2〜4
nmにし、反強磁性層110の膜厚を30〜50nmに
する。
【0026】ここで、上記構成による磁気抵抗センサと
従来の磁気抵抗センサについて抵抗変化率の温度依存特
性を測定したところ、図4に示す測定結果が得られた。
なお、この場合、本発明の磁気抵抗センサについは、非
磁性層のうち第2非磁性層130を除いたものを用い
た。
【0027】図4において、本発明の磁気抵抗センサの
スピンバルブ膜には、NiO/NiFe/Cu(第1非
磁性層140)/Ag(第3非磁性層150)/NiF
eを用いたもの示し、従来のセンサのスピンバルブ膜に
はNiO/NiFe/Cu/NiFeを用いたものを示
す。そしてNiO、NiFe(第1強磁性層120)、
Cu、NiFe(第2強磁性層160)の膜厚はそれぞ
れ50nm、5nm、3nm、5nmである。またAg
の膜厚は0.5nmとした。さらに各センサを作成する
際の熱処理時間は1時間である。
【0028】図4から、従来のスピンバルブ膜では、抵
抗変化率は230℃で低下し始め、300℃ではほとん
ど0になることがわかる。これに対して、本発明のよう
に、スピンバルブ膜に、0.5nmの膜厚を有するAg
を含むものは、275℃で抵抗変化率が若干低下する
が、耐熱性が大幅に向上したことがわかる。
【0029】なお、図4では示していないが、Agの膜
厚を3nmまでとすると、膜厚を0.5nmとした時と
ほぼ同じ耐熱性が得られることを確認している。しか
し、Agの膜厚が3nm以上になると、膜作成時の抵抗
変化率が低下し、かつ耐熱性も悪くなることがわかっ
た。この原因は、Agの膜厚が厚くなるに従って、Ag
表面の凹凸が大きくなり、逆に拡散が起こり易くなるも
のと考えられる。
【0030】また、本発明の磁気抵抗センサと従来の磁
気抵抗センサについて、スピンバルブ膜のうち一方の強
磁性層(第1強磁性層120)をCoとNiFeとの2
層構造にしたものについて抵抗変化率の温度依存特性を
測定したところ、図5に示すような測定結果が得られ
た。なお、この場合も、本発明の磁気抵抗センサについ
は、非磁性層のうち第2非磁性層130を除いたものを
用いた。
【0031】図5において、本発明のスピンバルブ膜
は、NiO(反強磁性層110)/NiFe/Co/C
u(第1非磁性層140)/Ag(第3非磁性層15
0)/NiFe(第2強磁性層160)を用い、従来の
スピンバルブ膜は、NiO/NiFe/Co/Cu/N
iFeで構成されたものを用いた。そしてNiO、Ni
Fe、Co(第1強磁性層)、Cu、NiFe(第2強
磁性層)の膜厚はそれぞれ50nm、4nm、1nm、
3nm、5nmである。また、Ag(第3非磁性層14
0)の膜厚は0.5nmとした。そして各センサを作成
する時の熱処理時間は1時間である。
【0032】図5から、一方の強磁性層を2層にする
と、従来のセンサでは、図4に示す従来のセンサより
も、抵抗変化率および耐熱性の向上は認められるが、3
00℃で抵抗変化率がほぼ0となる。これに対して、本
発明の磁気抵抗センサの場合には、CuにAgが接合さ
れているため、抵抗変化率は300℃で若干低下する
が、図4のものよりも耐熱性が向上していることがわか
る。なお、Agの膜厚による効果は、図4に示すセンサ
の場合と同様であることがわかる。
【0033】図4および図5においては、第2非磁性層
130を省き、非磁性層として第1非磁性層140と第
3非磁性層150を用いたものについての測定結果を示
したが、第1非磁性層140の両側に第2非磁性層13
0と第3非磁性層150を接合したものでも抵抗変化率
および耐熱性の向上を図ることができる。
【0034】また前記実施例においては、反強磁性層1
10を基板22側に配置したものについて述べてが、図
1に示す磁気抵抗効果膜26の配置を上下逆とすること
もできる。すなわち下部シ−ルド膜24上に第2強磁性
層160を積層し、その上に第3非磁性層150、第1
非磁性層140、第2非磁性層130、第1強磁性層1
20、反強磁性層110を順次積層する。この場合、反
強磁性層110としては、電極28、30と通電可能と
するために、導電性のあるFeMn、NiMnなどのM
n合金で構成し、その膜厚を20〜50nmとすること
が望ましい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1強磁性層と第2強磁性層との間に複数の非磁性層を
挿入し、一方の非磁性層の強磁性層との固溶を他方の非
磁性層で阻止するようにしたため、一方の非磁性層と強
磁性層との界面で拡散が生じるのを抑制することがで
き、磁気抵抗効果膜の抵抗変化率および軟磁気特性の劣
化を防止することができると共に、耐熱性の向上および
信頼性の向上に寄与することができる。
【0036】さらに、磁気抵抗センサの耐熱性が向上す
ることで、プロセスの温度マ−ジンが広くなり、歩留の
向上及び製造コストの低減に寄与することができる。ま
た耐熱性が向上することにより、通電寿命が延び、磁気
抵抗センサを搭載した磁気再生装置の信頼性の向上に寄
与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す磁気抵抗センサの要部
断面図である。
【図2】本発明の磁気抵抗センサが搭載された記録・再
生分離型ヘッドの斜視図である。
【図3】本発明の磁気抵抗センサが搭載された磁気記録
再生装置の側面図である。
【図4】本発明の磁気抵抗センサと従来の磁気抵抗セン
サの抵抗変化率の温度依存特性を示す図である。
【図5】本発明の磁気抵抗センサと従来の磁気抵抗セン
サの抵抗変化率の温度依存特性を示す図である。
【符号の説明】
10 ディスク、 12 スピンドルモ−タ、 14 ヘッドスライダ、 16 アクチュエ−タ、 18 再生用ヘッド、 20 記録用ヘッド、 22 基板、 24 下部シ−ルド膜、 26 磁気抵抗効果膜、 28、30 電極、 110 反強磁性層、 120 第1強磁性層、 130 第2非磁性層、 140 第1非磁性層、 150 第3非磁性層、 160 第2強磁性層。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1強磁性層と第2強磁性層との間に非
    磁性層が挿入され、第1強磁性層と第2強磁性層のうち
    いずれか一方に反強磁性層が接合され、非磁性層が前記
    いずれか一方の強磁性層を介して一対の電極に接続さ
    れ、第1強磁性層の磁化と第2強磁性層の磁化の向きの
    差による抵抗変化特性を示す磁気抵抗センサにおいて、
    第1強磁性層と第2強磁性層との間に挿入された非磁性
    層は複数の非磁性層で構成されていることを特徴とする
    磁気抵抗センサ。
  2. 【請求項2】 第1強磁性層と第2強磁性層との間に非
    磁性層が挿入され、第1強磁性層と第2強磁性層のうち
    いずれか一方に反強磁性層が接合され、非磁性層が前記
    いずれか一方の強磁性層を介して一対の電極に接続さ
    れ、第1強磁性層の磁化と第2強磁性層の磁化の向きの
    差による抵抗変化特性を示す磁気抵抗センサにおいて、
    第1強磁性層と第2強磁性層との間に挿入された非磁性
    層は複数の非磁性層で構成され、一方の非磁性層は他方
    の非磁性層の物質に対して非固溶性を示す物質で構成さ
    れていることを特徴とする磁気抵抗センサ。
  3. 【請求項3】 複数の非磁性層のうち1層はCuで構成
    され、残りの層はAgまたはAg合金で構成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の磁気抵抗セン
    サ。
  4. 【請求項4】 複数の非磁性層のうち1層はCuで構成
    され、他の1層はAgまたはAg合金で構成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の磁気抵抗セン
    サ。
  5. 【請求項5】 複数の非磁性層のうち1層はCuで構成
    され、この層を挟む他の2層はAgまたはAg合金で構
    成されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    磁気抵抗センサ。
  6. 【請求項6】 AgまたはAg合金で構成された非磁性
    層の膜厚は5〜30Åであることを特徴とする請求項
    3、4または5記載の磁気抵抗センサ。
  7. 【請求項7】 第1強磁性層と第2磁性層のうち少なく
    とも一方の層は鉄ニッケル合金あるいは鉄ニッケルコバ
    ルト合金で構成されていることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5または6記載の磁気抵抗センサ。
  8. 【請求項8】 第1強磁性層と第2磁性層のうち少なく
    とも一方の層は鉄ニッケル合金とコバルトとを含む2重
    構造あるいはコバルト合金による2重構造であることを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の磁
    気抵抗センサ。
  9. 【請求項9】 反強磁性層はマンガン合金あるいは酸化
    ニッケルで構成されていることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7または8記載の磁気抵抗セン
    サ。
  10. 【請求項10】 磁気記録媒体を駆動する磁気記録媒体
    駆動部と、磁気記録媒体からの漏洩磁界に感応して磁気
    情報を再生する磁気抵抗センサと、磁気抵抗センサを磁
    気記録媒体に沿って移動させる磁気抵抗センサ移動部と
    を備えた磁気再生装置において、磁気抵抗センサとし
    て、請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記
    載の磁気抵抗センサを搭載してなることを特徴とする磁
    気再生装置。
JP7006580A 1995-01-19 1995-01-19 磁気抵抗センサと磁気再生装置 Pending JPH08194921A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6624987B1 (en) 1999-05-31 2003-09-23 Nec Corporation Magnetic head with a tunnel junction including metallic material sandwiched between one of an oxide and a nitride of the metallic material

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US6624987B1 (en) 1999-05-31 2003-09-23 Nec Corporation Magnetic head with a tunnel junction including metallic material sandwiched between one of an oxide and a nitride of the metallic material
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