JPH08194227A - 配向膜の形成方法及び液晶表示素子 - Google Patents

配向膜の形成方法及び液晶表示素子

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JPH08194227A
JPH08194227A JP734295A JP734295A JPH08194227A JP H08194227 A JPH08194227 A JP H08194227A JP 734295 A JP734295 A JP 734295A JP 734295 A JP734295 A JP 734295A JP H08194227 A JPH08194227 A JP H08194227A
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JP
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alignment film
layer
liquid crystal
alkali
forming
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JP734295A
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Takashi Takayanagi
丘 高柳
Masayuki Iwasaki
政幸 岩崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に着色が小さく、低温焼成で硬化でき、基
板との接着性が良好で、耐液晶性、配向性、電気的絶縁
性が高く、かつ必要な場合にはアルカリ水溶液での現像
処理でパターニングが出来る、光重合性組成物を用いた
配向膜の形成方法及びこの方法により形成された配向膜
を有する液晶表示素子を提供する。また、膜厚ムラや異
物の混入の無い、大面積の配向膜を得率よく製造する方
法を提供することにある。 【構成】 液晶素子用透明基板上にアルカリ現像可能な
感光性配向膜形成性層を少なくとも1層形成後、露光し
て未露光部を溶解除去し、残存する露光部を加熱により
硬化して配向膜とする。また、大面積化するには、転写
法によりアルカリ現像可能な感光性配向膜形成性層を透
明基板上に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示素子に用いる配
向膜の形成方法及び該配向膜を有する液晶表示素子に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、小型テレビ、コンピュータ、
時計、計測器等のモニター等のディスプレーに使用され
ている液晶表示素子は、その基本構造として、透明電極
上に配向膜を設けた2枚の透明電極基板が配向膜を内側
にして配置され、その間に液晶が封入される構造を取っ
ているものが普通である。この透明電極は、一般に基板
上に均一に全面に形成されるか、あるいはストライプ
状、格子状等の表示パターンの形で形成されており、ま
た配向膜はこの透明電極及び露出した(表示パターン以
外の)基板の全面に塗布または蒸着により設けられてい
る。この2枚の透明電極基板はそれぞれの配向膜を内側
にして配置し、その間に液晶を封入することにより液晶
素子が製造される。配向膜は、液晶をある方向に揃えて
配列させる、即ち配向させる必要があるために設けられ
ている。
【0003】配向膜としては、一般的にはポリイミド樹
脂が用いられている。このポリイミド樹脂は耐液晶性、
液晶の配向性あるいは電気的絶縁性に優れているのが特
徴である。ここでの耐液晶性は液晶により膜が膨潤し、
配向状態が変化する現象が生じないことを意味する。
【0004】しかしながら、前述のような利点とは別
に、着色しやすく配向膜の透過率が低いという問題があ
る。これに対し特開昭62−165628号に開示され
ている様に特定のポリアミド含有ポリマーを用いる、あ
るいは特開平1−282520号に開示されている様に
特定構造の脂肪族酸無水物を用いる、あるいはポリイミ
ド樹脂以外の樹脂、すなわち特開平2−4223号に開
示されている様に特定構造のポリビニルアルコール誘導
体を用いる等種々の検討がなされている。
【0005】また、ポリイミド樹脂は、通常ポリアミッ
ク酸の状態で塗布し、脱水閉環させイミド化させるた
め、通常250℃〜300℃での焼成(高温処理)が必
要となる。このため高温処理のための設備コストが高
い、あるいは処理時間も長くなるためスループットが低
い等の問題を引き起こす。これに対しても特開平5−1
42546号に開示される様に特定の酸無水物を用い、
かつイミド化率を特定の条件に保つ、特開平1−282
520号に開示されている様に特定の脂肪族酸無水物を
用いる等種々の検討がなされている。ポリアミック酸は
経時での反応進行により粘度変化、あるいはゲル化によ
る異物が発生し易く、取扱いが面倒になるという問題点
もある。
【0006】更に、ガラス等の基板との接着性が必ずし
も良好でなく、スピンナーやロールコーターで基板全面
に配向膜を塗布し、配向膜の上にシール材(接着剤)を
設け2枚の透明基板を貼り合わせセル化した場合、接着
剤層との界面から水分が侵入し、液晶素子の表示特性が
変化する等の問題が生じる。このような問題を避け、ま
た透明電極の電極取り出し部に配向膜が被覆されること
で接続不良が生じることを回避するため、通常はフレキ
ソ印刷機で配向膜をパターン状に印刷し、シール材パタ
ーンの内側に配向膜を設けている。この手法は印刷後直
ちに乾燥、焼成することで配向膜形成が完了するので、
効率が良い製造手段と考えられる。但し、パターンのエ
ッジ部は必ずしもフラットにならず、特に高精度のセル
ギャップが要求される場合は問題になることがある。
【0007】このような場合にはフレキソ印刷法を用い
る代わりに、配向膜が感光性で未露光部が現像出来る、
いわゆる感光性樹脂タイプの材料を用い、フォトリソプ
ロセスでパターン形成する方法が考えられる。このよう
な方法は例えば、特開昭53−120546号、特開昭
55−46719号、特開昭57−41614号、特開
昭60−188926号、特開昭60−244931号
等に記載されている。しかし、これらに開示された技術
開示では有機溶剤もしくはヒドラジン化合物による現像
を行うため、設備コストや環境汚染上好ましくない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上述べてきたよう
に、主としてポリイミド系の配向膜では耐液晶性、配向
性、電気的絶縁性は十分満足すべきレベルにあるが、着
色、高温焼成、基板との接着不良等は十分満足出来てい
ないのが実状である。更に、光重合性組成物を用い、パ
ターニングを行う場合には、環境上好ましくない有機溶
剤系等での現像処理しか出来ないのが実状である。よっ
て、本発明の第一の目的は、特に着色が小さく、低温焼
成で硬化でき、基板との接着性が良好で、耐液晶性、配
向性、電気的絶縁性が高く、かつ必要な場合にはアルカ
リ水溶液での現像処理でパターニングが出来る、光重合
性組成物を用いた配向膜の形成方法及びこの方法により
形成された配向膜を有する液晶表示素子を提供するもの
である。
【0009】本発明の第二の目的は、膜厚ムラや異物の
混入の無い、大面積の配向膜を得率よく製造する方法を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意努力
した結果、本発明の第一の目的が、液晶素子用透明基板
上にアルカリ現像可能な感光性配向膜形成性層を少なく
とも1層形成後、露光して未露光部を溶解除去し、残存
する露光部を加熱により硬化して配向膜とする配向膜の
形成方法により達成されることを見いだした。また、本
発明の第二の目的が、転写法によりアルカリ現像可能な
感光性配向膜形成性層を透明基板上に設ける方法により
達成されることを見いだした。
【0011】アルカリ現像可能な感光性配向膜形成性層
の形成には、下記組成の光重合性組成物を好適に使用す
ることができる。 (1)光重合開始剤または光重合開始剤系、(2)エチ
レン性不飽和二重結合を有する付加重合性モノマー、及
び(3)下記一般式(I)で示される繰り返し単位を有
する、重量平均分子量が500〜100,000のスチ
レン/マレイン酸無水物共重合体と、下記一般式(I
I)で示される1級アミンを無水物基の1当量に対して
1.0から0.1当量の比率で反応して得られるスチレ
ン/マレイン酸モノアミド共重合体。
【0012】
【化2】
【0013】ここで、Фは炭素数1から4のアルキル
基、炭素数1から4のアルコキシ基、炭素数8から12
のアラルキル基もしくはハロゲン原子又はそれらの2種
以上の組み合わせで置換されてもよいフェニル基を表
す。xとyは繰り返し単位のモル分率で、y/x+y=
0.15〜0.45である。 R−NH2 (II) ここで、Rは炭素数1から12のアルキル基、炭素数7
から14のアラルキル基、炭素数6から18のアリール
基もしくは炭素数2から14のアルコキシアルキル基を
表す。これらのアルキル基、アリール基もしくはアルコ
キシ基はハロゲン原子で置換されていても良い。以下、
本発明を詳細に説明する。
【0014】本発明に関わるスチレン/マレイン酸無水
物共重合体はスチレン類とマレイン酸との共重合により
合成される。好ましいスチレン類の具体例はスチレン、
o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、メトキシス
チレン等が挙げられる。このスチレン/マレイン酸無水
物共重合体は繰り返し単位の組成比y/x+yが0.1
5から0.45が好ましいが、特に好ましくは0.2か
ら0.45である。該組成比が0.45を越えると、該
光重合性組成物を用いて得られる感光性層の、露光部の
アルカリ現像液への耐性が不足し、0.15未満では該
現像液への未露光部の現像性が劣る。
【0015】スチレン/マレイン酸無水物共重合体の重
量平均分子量としては、500から100,000の分
子量を持つものが好ましいがより好ましくは1,000
から50,000である。重量平均分子量が500未満
の共重合体は製造が難しく、100,000を超える場
合は、未露光部感光層のアルカリ現像性が劣るり、現像
に長時間必要となるため耐現像液性も劣る。
【0016】本発明で使用するスチレン/マレイン酸無
水物共重合体の好ましい例としては、アトケム社製SM
A1000、同2000、同3000を挙げる事ができ
る。
【0017】一般式(II)で表される1級アミンの具
体例としては、メチルアミン、エチルアミン、プロピル
アミン、i−プロピルアミン、ブチルアミン、t−ブチ
ルアミン、sec−ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘ
キシルアミン、シクロヘキシルアミン、ヘプチルアミ
ン、オクチルアミン、ラウリルアミン、ベンジルアミ
ン、フェネチルアミン、アニリン、オクチルアニリン、
アニシジン、4−クロルアニリン、1−ナフチルアミ
ン、メトキシメチルアミン、2−メトキシエチルアミ
ン、2−エトキシエチルアミン、3−メトキシプロピル
アミン、2−ブトキシエチルアミン、2−シクロヘキシ
ルオキシエキルアミン、3−エトキシプロピルアミン、
3−プロポキシプロピルアミン、3−イソプロポキシプ
ロピルアミンを挙げる事ができる。特に好ましい1級ア
ミンの例はベンジルアミン、シクロヘキシルアミン、ま
たは2−メトキシエチルアミンである。
【0018】該スチレン/マレイン酸無水物共重合体と
1級アミンの反応比率は、マレイン酸無水物基の1当量
に対し、0.1から1.0当量が好ましいが、特に好ま
しくは0.2から0.8当量である。0.1当量未満で
は該光重合性組成物の露光部の耐アルカリ現像液性が劣
る。アミンの仕込量をマレイン酸無水物当量より過剰に
することで目的の反応を効率的に進行させることが可能
ではあるが、その場合は、過剰のアミンを共重合体の再
沈澱などの方法により除去、精製することが望ましい。
【0019】本発明で使用するのに適したエチレン性不
飽和二重結合を有する付加重合性モノマーは、単独でま
たは他のモノマーとの組み合わせで使用することができ
るもので、これには、t−ブチルアクリレート、エチレ
ングリコールジアクリレート、2−ヒドロキシプロピル
メタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、2−エ
チル,2−ブチル−プロパンジオールジアクリレート、
ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリト
ールペンタアクリレート、ポリオキシエチル化トリメチ
ロールプロパントリアクリレート、トリス(2−アクリ
ロイルオキシエチル)イソシアヌレート、1,4−ジイ
ソプロペニルベンゼン、1,4−ジヒドロキシベンゼン
ジメタクリレート、デカメチレングリコールジアクリレ
ート、スチレン、ジアリルフマレート、トリメリット酸
トリアリル、ラウリルアクリレート、メタクリルアミド
またはキシリレンビスアクリルアミドが含まれる。特に
好ましいのはペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールペンタアクリレート、トリス(2−
アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレートである。
【0020】本発明で使用する配向膜形成用光重合性組
成物中におけるモノマーの全量は混合物の全成分に対し
て10重量%から80重量%である。特に好ましくは3
0重量%から70重量%である。10重量%未満では感
光性層の露光部のアルカリ現像液への耐性が劣り、80
重量%を越えると感光性層のタッキネスが増加してしま
い露光時の取り扱い性あるいは未露光部の現像性におい
て劣る。
【0021】本発明で使用する光重合性組成物中に含ま
れる光重合開始剤または光重合開始剤系は、実質的に既
知の全ての化合物を使用する事ができる。例としては、
p−メトキシフェニル−2,4−ビス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、2−(p−ブトキシスチリル)
−5−トリクロロメチル−1,3,4−オキサジアゾー
ル、9−フェニルアクリジン、9,10−ジメチルベン
ズフェナジン、ベンゾフェノン/ミヒラーズケトン、ヘ
キサアリールビイミダゾール/メルカプトベンズイミダ
ゾール、ベンジルジメチルケタール、チオキサントン/
アミンなどがある。特に好ましいのは2−(p−ブトキ
シスチリル)−5−トリクロロメチル−1,3,4−オ
キサジアゾールのようなトリハロメチル基含有化合物が
ある。光重合開始剤は全固形分の0.1重量%から20
重量%の量で添加される。特に好ましくは0.5重量%
から5重量%である。0.1重量%未満では光重合性組
成物の光硬化の効率が低いので、露光に長時間がかか
る。20重量%を超えると、形成される配向膜の紫外線
領域から可視領域での光透過率が劣化する。
【0022】本発明で使用する光重合性組成物はさらに
公知の添加剤、例えば可塑剤、充填剤および/または安
定化剤を含有させる事ができる。
【0023】本発明において、アルカリ現像可能な感光
性配向膜形成性層を液晶表示素子用透明基板の上に設け
る一つの方法は、フレキソ印刷機等を用いて所望のパタ
ーンに印刷する方法である。乾燥後の膜の厚さは通常
0.01μmから0.5μmであり、特に好ましくは、
0.02μmから0.1μmである。
【0024】ここで、液晶表示素子用透明基板は、通
常、ガラスあるいはプラスチック等の透明な支持体上に
ITOのような透明電極が設けられており、場合によっ
てはこの電極上に絶縁層が形成されている。アルカリ現
像可能な感光性配向膜形成性層はこれら透明電極もしく
は絶縁層の上に形成される。
【0025】アルカリ現像可能な感光性配向膜形成性層
を形成するより好ましい方法は、層転写法により形成す
る方法である。このために、アルカリ現像可能な感光性
配向膜形成性層は仮支持体、好ましくはポリエチレンテ
レフタレートフィルム上に、直接あるいは酸素遮断層、
剥離層、または剥離層および酸素遮断層等を設けたポリ
エチレンテレフタレートフィルム上に塗布、乾燥され
て、転写可能な層として形成され、その上に通常は除去
可能な合成樹脂製カバーシートが積層される。配向膜層
の形成には、該カバーシートを除去し、アルカリ現像可
能な感光性配向膜形成性層が液晶表示素子用の基板うえ
に積層される。ついで、酸素遮断層や剥離層のどちらか
があるときはそれらの層と仮支持体の間で、また剥離層
および酸素遮断層があるときは剥離層と酸素遮断層の間
で、また剥離層も酸素遮断層もないときには仮支持体と
光重合性層の間で剥離して、仮支持体を除去することに
より、転写可能なアルカリ現像可能な感光性配向膜形成
性層等を透明電極及び/または絶縁膜上に積層する。つ
いで、必要に応じて配向膜パターン用のマスクを通して
露光し、現像する。現像は、未露光の重合していない領
域を適当なアルカリ現像液で洗い去ることによって行わ
れる。
【0026】剥離層を構成する樹脂は、実質的な軟化点
が80℃以下であることが好ましい。このようなアルカ
リ可溶性の熱可塑性樹脂としては、エチレンとアクリル
酸エステル共重合体のケン化物、スチレンと(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体のケン化物、ビニルトルエン
と(メタ)アクリル酸エステル共重合体のケン化物、ポ
リ(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸ブ
チルと酢酸ビニル等の(メタ)アクリル酸エステル共重
合体などのケン化物、から少なくとも1つ選ばれるのが
好ましいが、さらに「プラスチック性能便覧」(日本プ
ラスチック工業連盟、全日本プラスチック成形工業連合
会編著、工業調査会発行、1968年10月25日発
行)による軟化点が約80℃以下の有機高分子のうちア
ルカリ水溶液に可溶なものを使用することができる。ま
た軟化点が80℃以上の有機高分子物質においてもその
有機高分子物質中に該高分子物質と相溶性のある各種の
可塑剤を添加して実質的な軟化点を80℃以下に下げる
ことも可能である。また、これらの有機高分子物質中に
仮支持体との接着力を調節するために実質的な軟化点が
80℃を越えない範囲で各種のポリマーや過冷却物質、
密着改良剤あるいは界面活性剤、離型剤、等を加えるこ
とが可能である。
【0027】好ましい可塑剤の具体例としては、ポリプ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジオク
チルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジブチルフタ
レート、トリクレジルフォスフェート、クレジルジフェ
ニルフォスフェート、ビフェニルジフェニルフォスフェ
ートを挙げることができる。
【0028】剥離層の厚みは6μm以上が好ましい。剥
離層の厚みが5μm以下であると1μm以上の下地の凹
凸を完全に吸収することが不可能となるためである。膜
厚の上限は、現像性、製造適性から約100μm以下、
好ましくは約50μm以下である。
【0029】酸素遮断層としては水またはアルカリ水溶
液に分散または溶解し、低い酸素透過性を示すものであ
れば良く、公知のものが使用できる。例えば、特開昭4
6−2121号や特公昭56−40824号の各明細書
に記載のポリビニルエーテル/無水マレイン酸重合体、
カルボキシアルキルセルロースの水溶性塩、水溶性セル
ロースエーテル類、カルボキシアルキル澱粉の水溶性
塩、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、各
種のポリアクリルアミド類、各種の水溶性ポリアミド、
ポリアクリル酸の水溶性塩、ゼラチン、エチレンオキサ
イド重合体、各種の澱粉およびその類似物からなる群の
水溶性塩、スチレン/マレイン酸の共重合体、およびマ
レイネート樹脂さらにこれらの2種以上の組み合わせが
挙げられる。特に好ましいのは、ポリビニルアルコール
とポリビニルピロリドンの組み合わせである。ポリビニ
ルアルコールは鹸化率が80%以上であるものが好まし
く、ポリビニルピロリドンの含有量は酸素遮断層固形分
の1重量%〜75重量%が好ましく、より好ましくは1
重量%〜60重量%、更に好ましくは10重量%〜50
重量%である。1重量%未満では、感光性層との十分な
密着が得られず、75重量%を超えると、酸素遮断能が
低下する。酸素遮断層の厚みは非常に薄く、約0.1〜
5μm、特に0.5〜2μmが好ましい。約0.1μm
未満だと酸素の透過性が高すぎ、約5μmを越えると、
現像時または遮断層の除去時に時間がかかりすぎる。
【0030】アルカリ現像可能な感光性配向膜形成性層
を設けるには、ロールコーター、スピンナー等の方法も
ある。
【0031】層転写法は、印刷法や上記塗布法と較べ、
特に大面積化する場合、膜厚ムラや異物の混入に起因す
る品質低下や得率低下が無いので、好ましい。
【0032】アルカリ現像可能な感光性配向膜形成性層
を設けた後、超高圧水銀灯等の光源を用い、50〜20
00mj/cm2で露光を行う。この際、必要に応じて
配向膜パターン用のマスクを使用する。引き続き約12
0℃から250℃の範囲で約10分から60分乾燥、加
熱処理を施す。パターニングを行う場合には、超高圧水
銀灯等の光源を用いたアライナーで、配向膜焼き付け用
マスクを通して同様の条件で露光し、次いで現像処理、
乾燥、加熱処理等を施す。
【0033】本発明で使用する光重合性層のアルカリ現
像液としては、アルカリ性物質の希薄水溶液が主である
が、さらに水と混和性の有機溶剤を少量添加したものも
含まれる。
【0034】適当なアルカリ性物質は、アルカリ金属水
酸化物類(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム)、アルカリ金属炭酸塩類(例えば炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム)、アルカリ金属重炭酸塩類(炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウム)、アルカリ金属ケイ酸塩
類(ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム)アルカリ金属
メタケイ酸塩類(メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カ
リウム)、トリエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、モノエタノールアミン、モルホリン、テトラアルキ
ルアンモンニウムヒドロキシド類(例えばテトラメチル
アンモニウムヒドロキシド)または燐酸三ナトリウムで
ある。アルカリ性物質の濃度は、0.01重量%〜30
重量%であり、pHは8〜14が好ましい。
【0035】水と混和性の適当な有機溶剤は、メタノー
ル、エタノール、2−プロパノール、1−プロパノー
ル、ブタノール、ジアセトンアルコール、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエー
テル、ベンジルアルコール、アセトン、メチルエチルケ
トン、シクロヘキサノン、ε−カプロラクトン、γ−ブ
チロラクトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、ヘキサメチルホスホルアミド、乳酸エチル、乳
酸メチル、ε−カプロラクタム、N−メチルピロリドン
である。水と混和性の有機溶剤の濃度は0.1重量%〜
30重量%である。
【0036】さらに公知の界面活性剤を添加することが
できる。界面活性剤の濃度は0.01重量%〜10重量
%が好ましい。
【0037】現像液は、浴液としても、あるいは噴霧液
としても用いることができる。光重合性層の未硬化部分
を除去するには現像液中で回転ブラシで擦るか湿潤スポ
ンジで擦るなどの方法を組み合わせることができる。現
像液の液温度は通常室温付近から40℃が好ましい。現
像処理の後に水洗工程を入れることも可能でる。
【0038】現像工程の後、材料は加熱処理される。こ
れは材料を電気炉、乾燥器中で加熱する事により、また
は赤外線ランプの照射によって実施される。加熱の温度
及び時間は使用される光重合性組成物の組成や層の厚み
に依存する。一般に十分な耐液晶性、良配向性を獲得す
るのに、約120℃から約250℃で約10分から約6
0分間加熱することが必要である。
【0039】以下、本発明を実施例によって更に詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。また、特に断らない限り、「部」は重量部を、
「%」は重量%を表す。
【0040】
【実施例】
合成例1:スチレン/マレイン酸アミド共重合体(1)
の製造 スチレン/マレイン酸無水物共重合体(アトケム社製S
MA2000、スチレン/マレイン酸無水物=約2/1
(モル比)、重量平均分子量=2800)30.6部を
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート1
22.4部に溶解した。これにメトキシエチルアミン
3.76部/プロピレングリコールモノメチルエーテル
アセテート15.0部の溶液を室温で約1時間かけて滴
下した。更に室温下で6時間攪拌してスチレン/マレイ
ン酸無水物のメトキシエチルアミン変成体の20重量%
溶液を得た。
【0041】合成例2:スチレン/マレイン酸アミド共
重合体(2)の製造 スチレン/マレイン酸無水物共重合体(アトケム社製S
MA2000、スチレン/マレイン酸無水物=約2/1
(モル比)、重量平均分子量=2800)30.6部を
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート1
22.4部に溶解した。これにシクロヘキシルアミン5
部/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト15.0部の溶液を室温で約1時間かけて滴下した。
更に室温下で6時間攪拌してスチレン/マレイン酸無水
物のシクロヘキシルアミン変成体の20重量%溶液を得
た。
【0042】合成例3:スチレン/マレイン酸アミド共
重合体(3)の製造 スチレン/マレイン酸無水物共重合体(アトケム社製S
MA2000、スチレン/マレイン酸無水物=約2/1
(モル比)、重量平均分子量=2800)30.6部を
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート1
22.4部に溶解した。これにシクロヘキシルアミン
6.9部/プロピレングリコールモノメチルエーテルア
セテート27.6部の溶液を室温で約1時間かけて滴下
した。更に室温下で6時間攪拌してスチレン/マレイン
酸無水物のシクロヘキシルアミン変成体の20重量%溶
液を得た。
【0043】合成例4 アミンとしてベンジルアミン7.5部をプロピレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート30部に溶解した
溶液を用いるほか、合成例3と同様にしてスチレン/マ
レイン酸無水物のベンジルアミン変性体の約20重量%
溶液を得た。
【0044】実施例1 (配向膜形成用光重合性組成物塗布液の調製)次の組成
で混合溶解し、0.2μmの穴径のフィルターでろ過
し、光重合性組成物塗布液を調製した。 ・合成例1で製造した共重合体(1) 68部 ・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 13.6部 ・トリス(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート 10.2部 ・2−(4−ブトキシスチリル)−5−トリクロロメチル 0.65部 −1,3,4−オキサジアゾール ・ハイドロキノンモノメチルエーテル 0.007部 ・ふっ素系界面活性剤(大日本インキ化学社製 0.002部 メガファックF177P)
【0045】(液晶セルの製造)ガラス基板(大きさ1
00mm×100mm)上に形成された20Ω/□の表
面抵抗値を持つITO層上に合成例1の共重合体(1)
を用いた配向膜用塗液を、スピンコーターで塗布して乾
燥し、0.1μmの厚みの配向膜用感光性層を形成し
た。超高圧水銀灯光源のアライナーを用い、70mm角
の配向膜焼き付け用マスクを通して200mj/cm2
の光量で紫外線照射した。その後、1%炭酸ナ トリウ
ム水溶液である現像液をこの基板上に噴霧する事により
現像し、水洗した。その後、乾燥、加熱処理のため22
0℃の乾燥器中に30分間放置した後冷却した。このよ
うにして形成した膜にナイロン毛のロールを用いてラビ
ング処理を施し配向膜を形成した。このようにして作成
した2枚の基板を、ラビング方向が同一になるように、
即ちパラレルになるように、セルギャップ約4μmの条
件で貼り合わせ液晶セルとした。この時、シール材(接
着剤)は吉川加工社製のSE4500を用い、光重合性
組成物の除去部に設け、ホットプレスで加圧下150
℃、30分加熱した。この液晶セルを105℃に保持し
て、メルク社製ネマティック液晶ZLI1840を注入
し、徐冷後偏光顕微鏡で配向を観察したところ、均一な
配向状態を示していた。更に周辺封止を行い、80℃、
90%RHで1000時間のサーモ処理後も、配向状態
に変化は見られず、耐液晶性、接着性も良好であった。
また、配向膜のエッジ部はフラットであった。更に配向
膜用光重合性組成物をガラス基板に0.1μmの厚みで
塗設し、透過率を測定したところ、400nmで97%
と良好であった。
【0046】実施例2 合成例2の共重合体(2)を用いた以外は実施例1と同
様にして液晶セルを作成した。実施例1と同様に配向
性、耐液晶性、接着性は良好で、エッジ部もフラットで
あった。更に透過率は実施例1と同様に測定したところ
96%と良好であった。
【0047】実施例3 実施例1で調製した光重合性組成物をフレキソ印刷機で
パターン状にITO付きガラス基板に約0.1μmの厚
みで設け、超高圧水銀灯で200mj/cm2の 露光を
行った後、220℃、30分の乾燥、加熱処理を行い、
あとは実施例1と同様に液晶セルを作成した。実施例1
と同様に配向性、耐液晶性、接着性は良好で、透過率も
97%と良好であった。
【0048】実施例4 実施例2の光重合性組成物をフレキソ印刷機でパターン
状にITO付きガラス基板に約0.1μmの厚みで設
け、超高圧水銀灯で200mj/cm2の露光を行った
後、220℃、30分の乾燥、加熱処理を行い、あとは
実施例1と同様に液晶セルを作成した。実施例1と同様
に配向性、耐液晶性、接着性は良好で、透過率も97%
と良好であった。
【0049】実施例5 (光重合性組成物溶液の調製)次の組成で混合溶解し、
0.2μmの穴径のフィルターでろ過し、光重合性組成
物の溶液を調製した。 ・合成例3で製造した共重合体(3) 68部 ・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 13.6部 ・トリス(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート 10.2部 ・2−(4−ブトキシスチリル)−5−トリクロロメチル 0.65部 −1,3,4−オキサジアゾール ・ハイドロキノンモノメチルエーテル 0.007部 ・ふっ素系界面活性剤(大日本インキ化学社製 0.002部 メガファックF177P)
【0050】(配向膜の製造)上記光重合性組成物の溶
液を厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム仮支持体上に塗布し、乾燥して0.1μm厚の光重合
性組成物層を形成した。この上に厚さ15μmのポリプ
ロピレン製カバーシートをラミネートし、感光性転写材
料を得た。まず、感光性転写材料からカバーシートを除
去し、該光重合性組成物層を300mm角の1.1mm
厚のガラス基板の上に設けられた透明電極層と接触する
ように重ね、ラミネータを用い積層した。その後該仮支
持体を剥したところ、透明電極上に約0.09μmの光
重合性組成物層が形成されていた。超高圧水銀灯光源の
アライナーを用い、70mm角の配向膜焼き付け用マス
クを通して200mj/cm2の光量で紫外線照射し、
その後、1%炭酸ナトリウム水溶液である現像液をこの
基板上に噴霧する事により現像し、水洗した。その後、
乾燥、加熱処理のため220℃の乾燥器中に30分間放
置した後冷却した。このようにして形成した膜に、ナイ
ロン毛のロールを用いてラビング処理を施し、配向膜が
形成された。
【0051】(液晶セルの製造)上記の方法で作成した
2枚の基板を、ラビング方向が同一になるように、即ち
パラレルになるように、セルギャップ約4μmの条件で
貼り合わせ液晶セルとした。この時、シール材(接着
剤)は吉川加工社製のSE4500を用い、光重合性組
成物の膜の除去部に設け、ホットプレスで加圧下150
℃30分加熱した。この液晶セルを105℃に保持し
て、メルク社製ネマティック液晶ZLI1840を注入
し、徐冷後偏光顕微鏡で配向を観察したところ、均一な
配向状態を示していた。更に周辺封止を行い、80℃、
90%RHで1000時間のサーモ処理後も、配向状態
に変化は見られず、耐液晶性、接着性も良好であった。
また、配向膜のエッジ部はフラットであった。更に配向
膜形成用光重合性組成物を同様に転写によりガラス基板
に0.1μmの厚みで塗設し、透過率を測定したとこ
ろ、400nmで95%と良好であった。配向膜形成
時、配向膜に混入した異物は観察されず、また液晶セル
を偏光顕微鏡で観察したが、配向欠陥は見られなかっ
た。セルギャップもばらつきが±0.1μm以下で、異
物による影響は認められなかった。
【0052】実施例6 合成例4の共重合体(4)を用いた以外は実施例5と同
様にして液晶セルを作成した。実施例5と同様に配向
性、耐液晶性、接着性は良好で、エッジ部もフラットで
あった。更に透過率は実施例5と同様に測定したところ
96%と良好であった。セルギャップもばらつきは±
0.1μm以下であり、異物の影響は認められなかっ
た。
【0053】比較例1 ポリイミド系配向膜溶液として日立化成社製LX540
0を用い、20Ω/□のITO付きガラス基板にフレキ
ソ印刷器で0.1μmの厚みの配向膜を設け、295
℃、30分の加熱処理を行い、実施例1と同様にして液
晶セルを作成した。配向性、耐液晶性、接着性は良好で
あったが、透過率は91%と低い値となっていた。
【0054】比較例2 (光重合性組成物溶液の調製)次の組成で混合溶解し、
0.2μmの穴径のフィルターでろ過し、光重合性組成
物溶液を調製した。 ・合成例3で製造した共重合体(3) 68部 ・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 13.6部 ・トリス(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート 10.2部 ・2−(4−ブトキシスチリル)−5−トリクロロメチル 0.65部 −1,3,4−オキサジアゾール ・ハイドロキノンモノメチルエーテル 0.007部 ・ふっ素系界面活性剤(大日本インキ化学社製 0.002部 メガファックF177P) ・メチルエチルケトン 1000部
【0055】(配向膜の製造)上記光重合性組成物溶液
をスピンナーでガラス板上の透明電極上に膜厚0.1μ
mとなるように塗布した。このあと実施例5と同様に露
光、現像等の処理を行い、配向膜を形成した。
【0056】(液晶セルの製造)実施例5と同様にして
液晶セルを作成した。液晶注入後徐冷し、偏光顕微鏡で
配向を観察したところ、均一な配向状態を示していた。
更に周辺封止を行い、80℃、90%RHの条件下で1
000時間のサーモ処理後も、配向状態に変化は見られ
ず、耐液晶性、接着性も良好であった。また、配向膜の
エッジ部はフラットであった。しかしながら、異物や塗
布ムラ(筋状、異物に起因するもの等)に影響された配
向欠陥が一部観察された。セルギャップもばらつきが±
0.3μm程度と大きく、異物による影響が認められ
た。
【0057】比較例3 比較例2において、合成例3で製造した共重合体(3)
の代わりに合成例4で製造した共重合体(4)を用いた
以外は比較例2と同様にして液晶セルを製造したとこ
ろ、同様の結果を得た。
【0058】
【発明の効果】本発明の方法によれば、耐液晶性、低着
色、高絶縁性、良好な接着性を有する配向膜が得られ
る。特に、転写法を用いれば、大面積で、膜厚ムラが小
さく、製造時の異物混入が極めて少ない配向膜、及びそ
れを用いた液晶表示装置が、高得率で得られる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶素子用透明基板上にアルカリ現像可
    能な感光性配向膜形成性層を少なくとも1層形成後、露
    光して未露光部を溶解除去し、残存する露光部を加熱に
    より硬化して配向膜とする配向膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該アルカリ現像可能
    な感光性配向膜形成性層が、下記(1)から(3)を含
    む光重合性組成物の層であることを特徴とする配向膜の
    形成方法。 (1)光重合開始剤または光重合開始剤系、(2)エチ
    レン性不飽和二重結合を有する付加重合性モノマー、
    (3)下記一般式(I)で示される繰り返し単位を有す
    る、重量平均分子量が500〜100,000のスチレ
    ン/マレイン酸無水物共重合体と、下記一般式(II)
    で示される1級アミンを無水物基の1当量に対して1.
    0から0.1当量の比率で反応して得られるスチレン/
    マレイン酸モノアミド共重合体、 【化1】 ここで、Фは炭素数1から4のアルキル基、炭素数1か
    ら4のアルコキシ基、炭素数8から12のアラルキル基
    もしくはハロゲン原子又はそれらの2種以上の組み合わ
    せで置換されてもよいフェニル基を表す。xとyは繰り
    返し単位のモル分率で、y/x+y=0.15〜0.4
    5である。 R−NH2 (II) ここで、Rは炭素数1から12のアルキル基、炭素数7
    から14のアラルキル基、炭素数6から18のアリール
    基もしくは炭素数2から14のアルコキシアルキル基を
    表す。これらのアルキル基、アリール基もしくはアルコ
    キシ基はハロゲン原子で置換されていても良い。
  3. 【請求項3】 請求項1もしくは請求項2において、印
    刷法により該アルカリ現像可能な感光性配向膜形成性層
    を設けることを特徴とする配向膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1もしくは請求項2において、仮
    支持体上に該アルカリ現像可能な感光性配向膜形成性層
    を設け、該層を上記透明基板に転写することにより該ア
    ルカリ現像可能な感光性配向膜形成性層を設けることを
    特徴とする配向膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3もしくは
    請求項4の方法により形成された配向膜を有することを
    特徴とする液晶表示素子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002098969A (ja) * 2000-09-26 2002-04-05 Konica Corp 光配向層の製造方法
JP2012523581A (ja) * 2009-04-09 2012-10-04 エルジー・ケム・リミテッド 配向膜組成物、これにより製造された配向膜、配向膜の製造方法、これを含む光学フィルム及び光学フィルムを含むディスプレイ装置
WO2014080865A1 (ja) * 2012-11-21 2014-05-30 Jsr株式会社 液晶配向剤、液晶配向膜及びその製造方法、並びに液晶表示素子

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