JPH08193595A - 電気掃除機用の電動送風機 - Google Patents
電気掃除機用の電動送風機Info
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- JPH08193595A JPH08193595A JP470395A JP470395A JPH08193595A JP H08193595 A JPH08193595 A JP H08193595A JP 470395 A JP470395 A JP 470395A JP 470395 A JP470395 A JP 470395A JP H08193595 A JPH08193595 A JP H08193595A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】電動送風機の性能向上を図り、騒音レベルを低
減させる。 【構成】電動送風機内の遠心羽根車２１において、主板
１９の最外周固定用爪位置20ｂより側板１８の最外周固
定用爪位置２０ａを径方向に大きくし、羽根車の羽根後
縁径２１ａを主板外径Ｄh1と側板外径Ｄs1に合わせるよ
うに子午面で傾斜を付けている。また、羽根車２１の羽
根後縁径２１ａ、及び、ディフューザ２２の羽根前縁径
２２ａを子午面での傾きを同じにする。
減させる。 【構成】電動送風機内の遠心羽根車２１において、主板
１９の最外周固定用爪位置20ｂより側板１８の最外周固
定用爪位置２０ａを径方向に大きくし、羽根車の羽根後
縁径２１ａを主板外径Ｄh1と側板外径Ｄs1に合わせるよ
うに子午面で傾斜を付けている。また、羽根車２１の羽
根後縁径２１ａ、及び、ディフューザ２２の羽根前縁径
２２ａを子午面での傾きを同じにする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電動送風機に係り、特
に、家庭用電気掃除機に用いられる小型の電動送風機に
関する。
に、家庭用電気掃除機に用いられる小型の電動送風機に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の家庭用電気掃除機に用いられる電
動送風機では、この種の羽根車は、例えば、特公平6−8
635 号公報の図面に示されるように、図９のような構造
になっている。羽根車は、複数の羽根１０１と主板１０
３，側板１０２で構成され、羽根１０１には六つの固定
用爪１０４がついていて、主板１０３，側板１０２に設
けられた角孔に入れられたのちに、加締められて、それ
ぞれが固定される。このとき、主板側と側板側の固定用
爪１０４並びに角孔は、半径方向位置が同じになってい
る。
動送風機では、この種の羽根車は、例えば、特公平6−8
635 号公報の図面に示されるように、図９のような構造
になっている。羽根車は、複数の羽根１０１と主板１０
３，側板１０２で構成され、羽根１０１には六つの固定
用爪１０４がついていて、主板１０３，側板１０２に設
けられた角孔に入れられたのちに、加締められて、それ
ぞれが固定される。このとき、主板側と側板側の固定用
爪１０４並びに角孔は、半径方向位置が同じになってい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、最
外周角孔は、製作方法や組立て精度の関係から主板，側
板外径よりも約１mm程度内側に設けざるを得ない。従っ
て、最外周固定用爪位置と羽根車外径を一致させること
は不可能である。また、製作上、羽根に設けられた固定
用爪が主板，側板に設けられた角孔に入れられた時点で
羽根の形状が決まってしまう。そのために、羽根の最外
周固定用爪以降の羽根後端部分は加工次第でばらつきが
でやすくなり、図面上の角度と製作後の実角度が一致し
ないという問題がある。
外周角孔は、製作方法や組立て精度の関係から主板，側
板外径よりも約１mm程度内側に設けざるを得ない。従っ
て、最外周固定用爪位置と羽根車外径を一致させること
は不可能である。また、製作上、羽根に設けられた固定
用爪が主板，側板に設けられた角孔に入れられた時点で
羽根の形状が決まってしまう。そのために、羽根の最外
周固定用爪以降の羽根後端部分は加工次第でばらつきが
でやすくなり、図面上の角度と製作後の実角度が一致し
ないという問題がある。
【０００４】ここで、一般的に羽根車の性能を大きく左
右する因子に羽根車外径と出口角度があり、上記のよう
に、出口角度がずれると羽根車の効率が低下する原因な
る。また、羽根出口角度が小さくなるほど最外周固定用
爪以降の羽根後端部分が長くなるので、遠心力によって
羽根が主板，側板の外径から飛び出してディフューザに
接触してしまう危険性がある。
右する因子に羽根車外径と出口角度があり、上記のよう
に、出口角度がずれると羽根車の効率が低下する原因な
る。また、羽根出口角度が小さくなるほど最外周固定用
爪以降の羽根後端部分が長くなるので、遠心力によって
羽根が主板，側板の外径から飛び出してディフューザに
接触してしまう危険性がある。
【０００５】本発明の目的は、電動送風機の性能向上を
図り、騒音の低減を図ることにある。
図り、騒音の低減を図ることにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は電動送風機内の羽根車において、主板の最
外周固定用爪位置より側板の最外周固定用爪位置を径方
向に大きくし、さらに、側板径を主板径より大きくす
る。また、羽根車の羽根後縁径を主板外径と側板外径に
合わせるように子午面で傾斜を付けたり、羽根車の羽根
後縁径、及び、ディフューザの羽根前縁径を子午面での
傾きを同じにした。
め、本発明は電動送風機内の羽根車において、主板の最
外周固定用爪位置より側板の最外周固定用爪位置を径方
向に大きくし、さらに、側板径を主板径より大きくす
る。また、羽根車の羽根後縁径を主板外径と側板外径に
合わせるように子午面で傾斜を付けたり、羽根車の羽根
後縁径、及び、ディフューザの羽根前縁径を子午面での
傾きを同じにした。
【０００７】
【作用】主板側の最外周固定用爪より側板側の最外周固
定用爪位置を径方向に大きくすると、主板の角孔最外周
径位置も側板の角孔の最外周径位置より径方向へ大きく
設けられることになり、必然的に側板径も主板径より大
きくなる。
定用爪位置を径方向に大きくすると、主板の角孔最外周
径位置も側板の角孔の最外周径位置より径方向へ大きく
設けられることになり、必然的に側板径も主板径より大
きくなる。
【０００８】側板側の最外周固定用爪位置と羽根外径の
終端を同一に設定することにより、図面上の出口角度と
製作後の出口角度がほぼ一致するので、羽根車による性
能のばらつきを抑えられ、安定した吸込性能が得られ
る。
終端を同一に設定することにより、図面上の出口角度と
製作後の出口角度がほぼ一致するので、羽根車による性
能のばらつきを抑えられ、安定した吸込性能が得られ
る。
【０００９】また、出口角度が小さくなっても最外周固
定用爪位置と羽根外径の終端とを同一にできるため、遠
心力による羽根の飛び出しの心配がない。
定用爪位置と羽根外径の終端とを同一にできるため、遠
心力による羽根の飛び出しの心配がない。
【００１０】一方、電気掃除機の主音源は電動送風機で
あり、その中でも羽根車出口部とディフューザの入口部
が主音源である。羽根車出口の相対速度は、羽根の厚み
や羽根間の二次流れ、境界層の影響で周方向に非一様な
流速分布を形成する。このような非一様な脈動流がディ
フューザの羽根前縁部に干渉して、周期的な圧力脈動を
生じ騒音を発生している。従って、羽根車の羽根後縁に
傾斜を付ける、あるいは、ディフューザの羽根前縁に傾
斜を付けることにより、ディフューザの羽根前縁に到達
する脈動流の位相をずらせば、圧力脈動が減少し、騒音
を低減できる。
あり、その中でも羽根車出口部とディフューザの入口部
が主音源である。羽根車出口の相対速度は、羽根の厚み
や羽根間の二次流れ、境界層の影響で周方向に非一様な
流速分布を形成する。このような非一様な脈動流がディ
フューザの羽根前縁部に干渉して、周期的な圧力脈動を
生じ騒音を発生している。従って、羽根車の羽根後縁に
傾斜を付ける、あるいは、ディフューザの羽根前縁に傾
斜を付けることにより、ディフューザの羽根前縁に到達
する脈動流の位相をずらせば、圧力脈動が減少し、騒音
を低減できる。
【００１１】本発明の手段である主板の最外周固定用爪
位置より側板の最外周固定用爪位置を径方向に大きく
し、かつ、羽根車の羽根後縁径を主板外径と側板外径に
合わせるように子午面で傾斜を付けたり、前記羽根車の
羽根後縁径、及び、ディフューザの羽根前縁径を子午面
での傾きを同じにしたことにより、羽根車の羽根後縁と
ディフューザの羽根前縁との周方向距離は軸方向に異な
り、羽根前縁から流出した変動流は、ディフューザの羽
根前縁に位相がずれて当たり、圧力脈動を減少させ、騒
音を低減できる。この結果、騒音レベルの低い電気掃除
機を得ることができる。
位置より側板の最外周固定用爪位置を径方向に大きく
し、かつ、羽根車の羽根後縁径を主板外径と側板外径に
合わせるように子午面で傾斜を付けたり、前記羽根車の
羽根後縁径、及び、ディフューザの羽根前縁径を子午面
での傾きを同じにしたことにより、羽根車の羽根後縁と
ディフューザの羽根前縁との周方向距離は軸方向に異な
り、羽根前縁から流出した変動流は、ディフューザの羽
根前縁に位相がずれて当たり、圧力脈動を減少させ、騒
音を低減できる。この結果、騒音レベルの低い電気掃除
機を得ることができる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【００１３】図１は、家庭用電気掃除機に用いられてい
る本発明の電動送風機の羽根車の断面図、図２は本発明
の電動送風機の断面図を示す。図３は、電気掃除機の斜
視図、図４は、図３に示した部分を含む電気掃除機の本
体の縦断面図である。
る本発明の電動送風機の羽根車の断面図、図２は本発明
の電動送風機の断面図を示す。図３は、電気掃除機の斜
視図、図４は、図３に示した部分を含む電気掃除機の本
体の縦断面図である。
【００１４】図３に示すように、電気掃除機本体２０１
には赤外線受光部２０９を設置し、ホース２０４が回動
自在に取り付けられ、ホース手元部２０５，延長管２０
３を介して、吸口２０２が取り付けられている。ホース
手元部２０５にはスイッチ操作部２０６，赤外線発光部
２０７，２０８が設けられている。
には赤外線受光部２０９を設置し、ホース２０４が回動
自在に取り付けられ、ホース手元部２０５，延長管２０
３を介して、吸口２０２が取り付けられている。ホース
手元部２０５にはスイッチ操作部２０６，赤外線発光部
２０７，２０８が設けられている。
【００１５】また、図４に示すように、電気掃除機本体
２０１は下ケース３０７，上ケース３０２及び集塵蓋３
０１より構成される。集塵蓋３０１の内側に集塵袋３０
５が設けられ、下ケース３０７には吸込口３１２が設け
られている。下ケース３０７と集塵蓋３０１とは機密が
保持されるよう構成され、その間に、集塵室３１３が形
成されている。集塵室３１３の後方には、下ケース３０
７と上ケース３０２とで形成される電動送風機室３０８
を有している。電動送風機室３０８には駆動源となる電
動送風機３０３が収納されている。電動送風機３０３の
吸気側にはフィルタ３０４を設けて、集塵室３１３と連
通している。電動送風機３０３の排気側は、排気室３１
４と連通し、フィルタ３１０を介して、排気口３０９よ
り、外部へ気流を排気している。
２０１は下ケース３０７，上ケース３０２及び集塵蓋３
０１より構成される。集塵蓋３０１の内側に集塵袋３０
５が設けられ、下ケース３０７には吸込口３１２が設け
られている。下ケース３０７と集塵蓋３０１とは機密が
保持されるよう構成され、その間に、集塵室３１３が形
成されている。集塵室３１３の後方には、下ケース３０
７と上ケース３０２とで形成される電動送風機室３０８
を有している。電動送風機室３０８には駆動源となる電
動送風機３０３が収納されている。電動送風機３０３の
吸気側にはフィルタ３０４を設けて、集塵室３１３と連
通している。電動送風機３０３の排気側は、排気室３１
４と連通し、フィルタ３１０を介して、排気口３０９よ
り、外部へ気流を排気している。
【００１６】以下、図２に従って電動送風機３０３の構
造と動作を説明する。電動送風機３０３は送風機１と電
動機２とから構成されている。電動機１のハウジング３
の内部には、回転軸４に固定されたロータ５と，両側に
コイル６ａ，６ｂを有するステータ７とが配設されてい
る。ハウジング３の端面中央には軸受保持部３ａが形成
され、この軸受保持部３ａに回転軸４の一端を軸支する
軸受８ａが設けられている。また、ハウジング３の端面
に排気口３ｂが形成されている。ハウジング３の端面の
反対側にエンドブラケット９が設けられ、このエンドブ
ラケット９を介して送風機１と電動機２が接続されてい
る。
造と動作を説明する。電動送風機３０３は送風機１と電
動機２とから構成されている。電動機１のハウジング３
の内部には、回転軸４に固定されたロータ５と，両側に
コイル６ａ，６ｂを有するステータ７とが配設されてい
る。ハウジング３の端面中央には軸受保持部３ａが形成
され、この軸受保持部３ａに回転軸４の一端を軸支する
軸受８ａが設けられている。また、ハウジング３の端面
に排気口３ｂが形成されている。ハウジング３の端面の
反対側にエンドブラケット９が設けられ、このエンドブ
ラケット９を介して送風機１と電動機２が接続されてい
る。
【００１７】エンドブラケット９は、その中央の軸受保
持部３ｂと外周の平面部とから構成され、平面部には、
送風機１からの空気を電動機２内へ導入するための吸気
口９ａが形成されている。軸受保持部３ｂに回転軸４の
他端を軸支する軸受８ｂが設けられている。また、エン
ドブラケット９にはディフューザ１０が配設され、その
上流側に遠心型羽根車１１がナット１２により回転軸４
に固定されている。そして、遠心羽根車１１およびディ
フーザ１０は、エンドブラケット９の外周に圧入固定さ
れたファンケーシング１３に覆われている。なお、ファ
ンケーシング１３の中央には吸込口１４が形成されてい
る。
持部３ｂと外周の平面部とから構成され、平面部には、
送風機１からの空気を電動機２内へ導入するための吸気
口９ａが形成されている。軸受保持部３ｂに回転軸４の
他端を軸支する軸受８ｂが設けられている。また、エン
ドブラケット９にはディフューザ１０が配設され、その
上流側に遠心型羽根車１１がナット１２により回転軸４
に固定されている。そして、遠心羽根車１１およびディ
フーザ１０は、エンドブラケット９の外周に圧入固定さ
れたファンケーシング１３に覆われている。なお、ファ
ンケーシング１３の中央には吸込口１４が形成されてい
る。
【００１８】ディフーザ１０は、遠心羽根車１１の外周
側延長上に形成された１７枚のディフューザの羽根１５
と、その背面側に形成されたリターンガイド１６とから
構成され、リターンガイド１６はエンドブラケット９と
ともに空気流を吸気口９ａまで導く戻り案内通路を形成
している。
側延長上に形成された１７枚のディフューザの羽根１５
と、その背面側に形成されたリターンガイド１６とから
構成され、リターンガイド１６はエンドブラケット９と
ともに空気流を吸気口９ａまで導く戻り案内通路を形成
している。
【００１９】次に、電動送風機３０３について空気の流
れを説明する。電動機２を駆動して羽根車１１を回転さ
せると吸込口１４からファンケーシング１３内へ空気が
流入し、空気流は羽根車１１から吐出されてディユーザ
ベーン１５間を通過し、ディフューザ１０外周とファン
ケーシング１３内周との環状の隙間部において１８０度
方向転換され、更にリターンガイド１６を通過した後、
吸気口９ａを介してハウジング３内へ導入される。ハウ
ジング３内へ導入された空気は、ロータ５を冷却すると
ともにステータ７とハウジング３内面とで形成される空
気通路を通り、コイル６ａ，６ｂを冷却してハウジング
３外周上の排気口３ｂから外気へと排出される。
れを説明する。電動機２を駆動して羽根車１１を回転さ
せると吸込口１４からファンケーシング１３内へ空気が
流入し、空気流は羽根車１１から吐出されてディユーザ
ベーン１５間を通過し、ディフューザ１０外周とファン
ケーシング１３内周との環状の隙間部において１８０度
方向転換され、更にリターンガイド１６を通過した後、
吸気口９ａを介してハウジング３内へ導入される。ハウ
ジング３内へ導入された空気は、ロータ５を冷却すると
ともにステータ７とハウジング３内面とで形成される空
気通路を通り、コイル６ａ，６ｂを冷却してハウジング
３外周上の排気口３ｂから外気へと排出される。
【００２０】図１に本実施例に示した遠心羽根車１１の
形状を示す。羽根車１１は６枚の羽根１７と側板１８，
主板１９で構成され、羽根１７には八つの固定用爪２０
がついていて、側板１８と主板１９に設けられた角孔に
嵌合し加締られて、それぞれが固定される。
形状を示す。羽根車１１は６枚の羽根１７と側板１８，
主板１９で構成され、羽根１７には八つの固定用爪２０
がついていて、側板１８と主板１９に設けられた角孔に
嵌合し加締られて、それぞれが固定される。
【００２１】主板１９の最外周固定用爪１９ａ位置より
側板１８の最外周固定用爪１８ａ位置を径方向に大きく
している。最外周角孔２０ａ，２０ｂは、製作方法や組
立て精度の関係から主板１９外径Ｄｈ，側板１８外径Ｄ
ｓよりも約１mm程度内側に設けている。従って、側板１
８の外径Ｄｓも主板１９の外径Ｄｈよりも径方向に大き
くなっている。このとき、羽根車１７外径とディフュー
ザの羽根１５内径との隙間は主板１９側が広くなるが、
羽根車１７から出た流れが羽根車１７外径とディフュー
ザの羽根１５内径の隙間から発生する漏れ流れは、ほと
んどが側板１８とファンケーシング１３との隙間に流れ
るので問題ない。
側板１８の最外周固定用爪１８ａ位置を径方向に大きく
している。最外周角孔２０ａ，２０ｂは、製作方法や組
立て精度の関係から主板１９外径Ｄｈ，側板１８外径Ｄ
ｓよりも約１mm程度内側に設けている。従って、側板１
８の外径Ｄｓも主板１９の外径Ｄｈよりも径方向に大き
くなっている。このとき、羽根車１７外径とディフュー
ザの羽根１５内径との隙間は主板１９側が広くなるが、
羽根車１７から出た流れが羽根車１７外径とディフュー
ザの羽根１５内径の隙間から発生する漏れ流れは、ほと
んどが側板１８とファンケーシング１３との隙間に流れ
るので問題ない。
【００２２】また、側板１８の最外周固定用爪１８ａ位
置と羽根１７外径の終端１７ａを同一径に設定してい
る。これにより、図面上の出口角度と製作後の出口角度
がほぼ一致するので、量産した場合の羽根車製作による
性能のばらつきが抑えられ、吸込性能が安定した電気掃
除機が提供出来る。
置と羽根１７外径の終端１７ａを同一径に設定してい
る。これにより、図面上の出口角度と製作後の出口角度
がほぼ一致するので、量産した場合の羽根車製作による
性能のばらつきが抑えられ、吸込性能が安定した電気掃
除機が提供出来る。
【００２３】また、出口角度が小さくなっても最外周固
定用爪１８ａ位置と羽根外径の終端１７ａが同一径で加
締めているので、遠心力による羽根１７の飛び出すなど
の危険性がない。
定用爪１８ａ位置と羽根外径の終端１７ａが同一径で加
締めているので、遠心力による羽根１７の飛び出すなど
の危険性がない。
【００２４】次に、本発明の他の実施例を図５，図６に
示す。図５は、遠心羽根車２１の羽根後縁径２１ａを主
板１９外径Ｄh1と側板１８外径Ｄs1に合わせるように子
午面で傾斜を付けたものである。図６は、遠心羽根車２
１の羽根後縁径２１ａ、及び、ディフューザ２２の羽根
前縁径２２ａを子午面での傾きを同じにしたものであ
る。
示す。図５は、遠心羽根車２１の羽根後縁径２１ａを主
板１９外径Ｄh1と側板１８外径Ｄs1に合わせるように子
午面で傾斜を付けたものである。図６は、遠心羽根車２
１の羽根後縁径２１ａ、及び、ディフューザ２２の羽根
前縁径２２ａを子午面での傾きを同じにしたものであ
る。
【００２５】図７は図６のＡ−Ａ断面の羽根車２１の羽
根後縁２１ａおよびディフューザ２２の羽根前縁２２ａ
付近の詳細図である。羽根車２１の羽根後縁径２１ａ
は、主板１９側２３ａで径ｒa を最小、側板１８側２３
ｂで径ｒb を最大とし、ディフューザ２２の羽根前縁径
２２ａは、羽根車の主板１９側２４ａで径Ｒa を最小、
側板１８側２４ｂで径Ｒb を最大とする。本実施例の場
合、羽根後縁２１ａの傾斜部の羽根長さＬ1 は約４mm
で、ディフューザ２２の羽根前縁径２２ａの傾斜部の羽
根長さＬ2 は約１０mmである。従って、羽根後縁２１ａ
の径およびディフューザの羽根前縁２２ａの径を回転軸
中心線方向に変化させることにより、羽根車の羽根後縁
２１ａとディフューザの羽根前縁２２ａとの周方向位置
は回転軸中心線方向に変化する。
根後縁２１ａおよびディフューザ２２の羽根前縁２２ａ
付近の詳細図である。羽根車２１の羽根後縁径２１ａ
は、主板１９側２３ａで径ｒa を最小、側板１８側２３
ｂで径ｒb を最大とし、ディフューザ２２の羽根前縁径
２２ａは、羽根車の主板１９側２４ａで径Ｒa を最小、
側板１８側２４ｂで径Ｒb を最大とする。本実施例の場
合、羽根後縁２１ａの傾斜部の羽根長さＬ1 は約４mm
で、ディフューザ２２の羽根前縁径２２ａの傾斜部の羽
根長さＬ2 は約１０mmである。従って、羽根後縁２１ａ
の径およびディフューザの羽根前縁２２ａの径を回転軸
中心線方向に変化させることにより、羽根車の羽根後縁
２１ａとディフューザの羽根前縁２２ａとの周方向位置
は回転軸中心線方向に変化する。
【００２６】また、図８は、図７において回転中心から
見た羽根車の羽根後縁２１ａとディフューザの羽根前縁
２２ａを円筒断面Ａ−Ａ上に投影し、平面に展開したも
のである。このように、羽根車の羽根後縁２１ａとディ
フューザの羽根前縁２２ａとの周方向位置がずれるた
め、羽根車の羽根後縁２１ａから流出した脈動流はディ
フューザの羽根前縁２２ａに位相がずれて当り脈動流が
緩和され、騒音が低減する。この結果、騒音レベルの低
い電気掃除機を得ることができる。
見た羽根車の羽根後縁２１ａとディフューザの羽根前縁
２２ａを円筒断面Ａ−Ａ上に投影し、平面に展開したも
のである。このように、羽根車の羽根後縁２１ａとディ
フューザの羽根前縁２２ａとの周方向位置がずれるた
め、羽根車の羽根後縁２１ａから流出した脈動流はディ
フューザの羽根前縁２２ａに位相がずれて当り脈動流が
緩和され、騒音が低減する。この結果、騒音レベルの低
い電気掃除機を得ることができる。
【００２７】
【発明の効果】本発明によれば、主板の最外周固定用爪
位置より側板の最外周固定用爪位置を径方向に大きく
し、さらに、側板径を主板径より大きくしたことによ
り、側板の最外周固定用爪位置と羽根外径の終端を同一
に設定でき、図面上の出口角度と製作後の出口角度がほ
ぼ一致するので、羽根車による性能のばらつきを抑えら
れ、安定した吸込性能が得られる。また、羽根車の羽根
後縁径を主板外径と側板外径に合わせるように子午面で
傾斜を付けたり、羽根車の羽根後縁径、及び、ディフュ
ーザの羽根前縁径を子午面での傾きを同じにしたことに
より、羽根車の羽根後縁とディフューザの羽根前縁との
周方向距離は軸方向に異なり、羽根前縁から流出した変
動流は、ディフューザの羽根前縁に位相がずれて当た
り、圧力脈動を減少させ、騒音を低減できる。
位置より側板の最外周固定用爪位置を径方向に大きく
し、さらに、側板径を主板径より大きくしたことによ
り、側板の最外周固定用爪位置と羽根外径の終端を同一
に設定でき、図面上の出口角度と製作後の出口角度がほ
ぼ一致するので、羽根車による性能のばらつきを抑えら
れ、安定した吸込性能が得られる。また、羽根車の羽根
後縁径を主板外径と側板外径に合わせるように子午面で
傾斜を付けたり、羽根車の羽根後縁径、及び、ディフュ
ーザの羽根前縁径を子午面での傾きを同じにしたことに
より、羽根車の羽根後縁とディフューザの羽根前縁との
周方向距離は軸方向に異なり、羽根前縁から流出した変
動流は、ディフューザの羽根前縁に位相がずれて当た
り、圧力脈動を減少させ、騒音を低減できる。
【図１】電気掃除機に用いられる本発明の電動送風機の
羽根車の断面図。
羽根車の断面図。
【図２】本発明の電動送風機の断面図。
【図３】電気掃除機の斜視図。
【図４】図２に示した本体の断面図。
【図５】本発明の送風機の部分断面図。
【図６】本発明の送風機の部分断面図。
【図７】図６のＡ−Ａ矢視断面図。
【図８】図７のＡ−Ａ円筒断面に羽根車羽根後縁とディ
フューザ羽根前縁を投影した展開図。
フューザ羽根前縁を投影した展開図。
【図９】従来の遠心羽根車の側面図。
１８…側板、１９…主板、２０ａ…側板の最外周固定用
爪、２０ｂ…主板の最外周固定用爪、２４ａ…ディフュ
ーザの羽根前縁の主板側端部、２４ｂ…ディフューザの
羽根前縁の側板側端部。
爪、２０ｂ…主板の最外周固定用爪、２４ａ…ディフュ
ーザの羽根前縁の主板側端部、２４ｂ…ディフューザの
羽根前縁の側板側端部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田島 泰治 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 豊島 久則 茨城県日立市東多賀町一丁目１番１号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内 (72)発明者 中居 貴弘 茨城県日立市東多賀町一丁目１番１号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内 (72)発明者 常楽 文夫 茨城県日立市東多賀町一丁目１番１号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内
Claims (4)
- 【請求項１】電動機に直結された羽根車，前記羽根車と
前記電動機の間に設けたディフューザベーンとリターン
ガイドベーン及び前記羽根車を覆うファンケーシングか
らなる電気掃除機用の電動送風機において、前記羽根車
における主板の最外周固定用爪位置より側板の最外周固
定用爪径位置を径方向に大きくしたことを特徴とする電
気掃除機用の電動送風機。 - 【請求項２】請求項１において、前記羽根車の主板の最
外周固定用爪位置より前記側板の最外周固定用爪位置を
径方向に大きくし、前記側板の径を主板径より大きくし
た電気掃除機用の電動送風機。 - 【請求項３】請求項２において、前記羽根車の羽根後縁
径を前記主板の外径と前記側板の外径に合わせるように
子午面で傾斜を付けた電気掃除機用の電動送風機。 - 【請求項４】請求項３において、前記羽根車の羽根後縁
径、及び、前記ディフューザの羽根前縁径と子午面での
傾きを同じにした電気掃除機用の電動送風機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP470395A JPH08193595A (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | 電気掃除機用の電動送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP470395A JPH08193595A (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | 電気掃除機用の電動送風機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08193595A true JPH08193595A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=11591247
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP470395A Pending JPH08193595A (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | 電気掃除機用の電動送風機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08193595A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100441093B1 (ko) * | 2002-01-03 | 2004-07-21 | 엘지전자 주식회사 | 진공청소기용 원심송풍기 |
| JP2006207587A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Lg Electronics Inc | 送風装置 |
| WO2018043931A1 (ko) * | 2016-09-01 | 2018-03-08 | 삼성전자주식회사 | 청소기 |
-
1995
- 1995-01-17 JP JP470395A patent/JPH08193595A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100441093B1 (ko) * | 2002-01-03 | 2004-07-21 | 엘지전자 주식회사 | 진공청소기용 원심송풍기 |
| JP2006207587A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Lg Electronics Inc | 送風装置 |
| WO2018043931A1 (ko) * | 2016-09-01 | 2018-03-08 | 삼성전자주식회사 | 청소기 |
| US11297989B2 (en) | 2016-09-01 | 2022-04-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Cleaner |
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