JPH08193540A - 車両盗難防止装置 - Google Patents

車両盗難防止装置

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JPH08193540A
JPH08193540A JP561395A JP561395A JPH08193540A JP H08193540 A JPH08193540 A JP H08193540A JP 561395 A JP561395 A JP 561395A JP 561395 A JP561395 A JP 561395A JP H08193540 A JPH08193540 A JP H08193540A
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JP
Japan
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vehicle
engine control
engine
output
circuit
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JP561395A
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English (en)
Inventor
Minoru Hotsuka
稔 穂塚
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン制御用マイクロコンピュータが異常
になってバックアップ回路でエンジン制御が代行される
状態になっても、車両盗難を未然に防ぐ。 【構成】 エンジン制御用マイクロコンピュータ31が
何等かの原因で異常になった場合でも、車両停止中はバ
ックアップ回路32からのエンジン制御用の出力を切替
回路43により禁止して、車両盗難を未然に防ぐ。この
場合でも、車両走行中はマイクロコンピュータ31が異
常になると、バックアップ回路32の出力信号が切替回
路43から出力されるので、車両が停止するまでは、バ
ックアップ回路32でエンジン制御が代行され、走行可
能である。また、車両停止中でもスタータ23の作動中
はバックアップ回路32の出力が許容され、始動時のバ
ッテリ電圧低下によりマイクロコンピュータ31が一時
的に異常となった場合にはバックアップ回路32の出力
によってエンジンを始動させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、正規のエンジン始動操
作か否かによって車両の盗難か否かを判定するようにし
た車両盗難防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の車両盗難防止装置では、例えば、
実開昭63−24066号公報に示すように、エンジン
始動用のキーに暗証コードを持たせ、キーをキーシリン
ダに差し込んでエンジン始動操作を行う際に、キーの暗
証コードをキーシリンダ側の読取装置で読み取って車載
制御コンピュータ内に記憶された暗証コードと照合する
ことで、正規のキーによるエンジン始動操作であるか否
かを判定し、正規のキーによるエンジン始動操作でなけ
れば、車両盗難と判断して、エンジン制御装置からの点
火信号・燃料噴射信号の出力(エンジン始動)を禁止す
ることで、車両盗難を防ぐようにしたものがある。
【0003】一方、エンジン制御回路としてマイクロコ
ンピュータを使ったエンジン制御装置を有する車両で
は、例えば特開昭60−212655号公報や特開平2
−115552号公報に示すように、エンジン制御用マ
イクロコンピュータとは別に比較的簡単なハード回路で
構成されたバックアップ回路をエンジン制御装置内に設
け、エンジン制御用マイクロコンピュータが異常になっ
たときにバックアップ回路でエンジン制御を代行させる
ことで、エンジン制御用マイクロコンピュータの異常時
でも車両を走行させることができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したバックアップ
回路を備えたエンジン制御装置に車両盗難防止装置を適
用した車両では、エンジン制御用マイクロコンピュータ
が故障や盗難者による破壊行為によって異常になった状
態では、車両盗難防止装置からの判定結果に応じた処理
がエンジン制御用マイクロコンピュータにて実行されず
に、バックアップ回路がエンジン制御用マイクロコンピ
ュータに代って車両盗難防止装置からの判定結果とは無
関係に点火信号・燃料噴射信号を出力するため、車両盗
難防止装置が盗難(不正なキーによる始動操作)と判定
しても、エンジン制御用マイクロコンピュータの異常時
には不正なキーでエンジンを始動して走行することがで
き、車両の盗難を防ぐことができない。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、エンジン制御用マイ
クロコンピュータが異常になってバックアップ回路でエ
ンジン制御が代行される状態になっても、車両の盗難を
未然に防ぐことができる車両盗難防止装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の車両盗難防止装置は、エンジン
制御用の出力を発生するエンジン制御用マイクロコンピ
ュータと、このエンジン制御用マイクロコンピュータの
異常時にエンジン制御を代行するハード回路で構成され
たバックアップ回路とを備えたエンジン制御装置を有す
る車両の盗難を防止するものにおいて、正規のエンジン
始動操作か否かを判定する盗難判定手段と、この盗難判
定手段により正規のエンジン始動操作でないと判定され
たときに前記エンジン制御用マイクロコンピュータから
のエンジン制御用の出力を禁止する強制停止手段と、車
両停止中か否かを判定する停止判定手段と、この停止判
定手段により車両停止中と判定されたときに前記バック
アップ回路からのエンジン制御用の出力を禁止するバッ
クアップ出力禁止手段とを備えた構成としたものであ
る。
【0007】この場合、請求項2のように、スタータが
作動中か否かを判定する始動判定手段を備え、前記バッ
クアップ出力禁止手段は、車両停止中でも前記始動判定
手段によりスタータの作動中と判定されたときには前記
バックアップ回路からのエンジン制御用の出力を許可す
るように構成しても良い。
【0008】更に、請求項3のように、前記停止判定手
段は、エンジン回転数又は車速に基づいて車両停止中か
否かの判定を行い、その判定に用いられる判定値は車両
走行中と判定しているときには低く、停止中と判定して
いるときには高く設定することが好ましい。
【0009】また、請求項4のように、前記停止判定手
段は、車速とエンジン回転数の双方に基づいて車両停止
中か否かの判定を行い、車速が車両停止状態を示す場合
でもエンジン回転数が高いときには車両停止中とは判定
しないようにすることが好ましい。
【0010】
【作用】上述した請求項1の構成によれば、エンジン制
御用マイクロコンピュータが故障や盗難者による破壊行
為等によって異常になった場合でも、停止判定手段によ
り車両停止中と判定されたときには、バックアップ回路
からのエンジン制御用の出力をバックアップ出力禁止手
段により禁止する。これにより、従来では防ぐことがで
きなかったエンジン制御用マイクロコンピュータの異常
時の車両盗難も未然に防ぐことができる。この場合で
も、車両走行中はバックアップ回路からのエンジン制御
用の出力が許可されるので、走行中にエンジン制御用マ
イクロコンピュータが異常になっても、その後車両が停
止するまではバックアップ回路でエンジン制御が代行さ
れ、安全な場所までの退避走行が可能となる。
【0011】ところで、エンジン制御用マイクロコンピ
ュータに電力を供給するバッテリが劣化してくると、ス
タータを作動させた直後はスタータの負荷が大きいた
め、バッテリ電圧が大幅に低下してエンジン制御用マイ
クロコンピュータの電源電圧が一時的に正常動作電圧よ
り低下することも起こり得る。これが原因で、スタータ
作動中にエンジン制御用マイクロコンピュータが一時的
に異常と判定されることも起こり得るが、スタータ作動
中は車両停止中であるため、上述したように車両停止中
にバックアップ回路の出力を一律に禁止すれば、スター
タ作動時のバッテリ電圧低下によりエンジン制御用マイ
クロコンピュータが異常と判定された場合には正規のキ
ーでもエンジンを始動させることができない。
【0012】そこで、請求項2では、車両停止中でも始
動判定手段によりスタータの作動中と判定されたときに
は、バックアップ回路からのエンジン制御用の出力を許
可する。これにより、スタータ作動時のバッテリ電圧低
下によりエンジン制御用マイクロコンピュータが異常と
判定された場合には、バックアップ回路の出力によって
エンジンを始動させることができる。スタータ作動中で
もエンジンが自立回転できるようになると、スタータ負
荷が低下するため、バッテリ電圧が回復してエンジン制
御用マイクロコンピュータの電源電圧が正常になり、エ
ンジン制御用マイクロコンピュータの出力によってエン
ジンの運転が継続される。
【0013】また、請求項3では、停止判定手段は、エ
ンジン回転数又は車速に基づいて車両停止中か否かの判
定を行い、その判定に用いられる判定値を車両走行中と
判定しているときには低く、停止中と判定しているとき
には高く設定して、車両停止の判定特性にヒステリシス
を持たせている。これにより、車両停止の判定が安定
し、ハンチングが防止される。
【0014】ところで、車速が車両停止状態を示す場合
でもエンジン回転数が高いときに、エンジンを急停止さ
せると、エンジンに悪影響を与えるおそれがある。そこ
で、請求項4では、車速とエンジン回転数の双方に基づ
いて車両停止中か否かの判定を行い、車速が車両停止状
態を示す場合でもエンジン回転数が高いときには車両停
止中とは判定しない。これにより、エンジン回転数が高
いときにエンジンを急停止させる不具合が回避される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。まず、図1に基づいて、車両盗難防止装置全体
の概略構成を説明する。キー11には、所定の暗証コー
ドを格納するメモリ12が設けられ、このキー11が差
し込まれるキーシリンダ13には、キー11の暗証コー
ドを読み取る読取装置(図示せず)が設けられている。
この読取装置で読み取られた暗証コードは、盗難判定手
段であるコード照合装置14に入力され、このコード照
合装置14に内蔵されたマイクロコンピュータ(図示せ
ず)のメモリ15に格納されている暗証コードと照合さ
れて、キーシリンダ13に差し込まれたキー11が正規
のキーであるか否かが判定され、正規のキーでなけれ
ば、車両盗難と判定される。この盗難判定処理は、図7
の割込ルーチンによって処理され、その処理結果である
許可信号又は禁止信号が通信線16を介してエンジン制
御装置17に入力される。
【0016】上記キー11をキーシリンダ13に差し込
んで回動操作(エンジン始動操作)すると、イグニッシ
ョンスイッチ18とスタータスイッチ19とが順次オン
し、イグニッションスイッチ18のオンにより、コード
照合装置14,エンジン制御装置17,点火装置20及
び燃料噴射装置21にバッテリ22の電力が供給され、
また、スタータスイッチ19のオンによりスタータ23
にバッテリ22の電力が供給される。
【0017】一方、エンジン制御装置17には、回転セ
ンサ24からのエンジン回転数信号NE,吸気量センサ
25からの吸気量信号Q,水温センサ26からのエンジ
ン冷却水温信号THW,吸気温センサ27からの吸気温
信号THA,車速センサ28からの車速信号SPD及び
スタータスイッチ19のオン/オフに応じたスタータス
イッチ信号STswが入力される。エンジン制御装置1
7は、これらのエンジン運転状態に関する信号に基づい
て燃料噴射量や点火時期等を演算し、燃料噴射量に対応
した噴射信号Injと、点火時期に対応した点火信号I
gtとをエンジン回転に同期して燃料噴射装置21及び
点火装置20に出力し、エンジンを制御する。
【0018】このエンジン制御装置17は、図2に示す
ように、上述したエンジン制御を行う主体となるエンジ
ン制御用マイクロコンピュータ31と、比較的簡単なハ
ード回路で構成されたバックアップ回路32とを備え、
エンジン制御用マイクロコンピュータ31が異常になっ
たときにバックアップ回路32でエンジン制御を代行さ
せるようになっている。エンジン制御用マイクロコンピ
ュータ31は、各種の演算処理を行うCPU33,後述
する各種のプログラムや定数を記憶したROM34,各
種の入力データや演算結果を一時的に記憶するRAM3
5等が内蔵されている。このエンジン制御用マイクロコ
ンピュータ31には、エンジン回転数信号NEが波形整
形回路37を通して入力され、車速信号SPDとスター
タスイッチ信号STswが入力回路38を通して入力さ
れ、吸気量信号Q,エンジン冷却水温信号THW及び吸
気温信号THAがA/D変換器39を通して入力され
る。また、エンジン制御用マイクロコンピュータ31と
コード照合装置14との間は入出力回路40を介して通
信線16で相互通信できるようになっている。エンジン
制御用マイクロコンピュータ31のCPU33の処理タ
イミングは、クロック41からのクロック信号によって
制御される。
【0019】このエンジン制御用マイクロコンピュータ
31には、ハード回路で構成されたウォッチドッグ回路
42が付設されている。このウォッチドッグ回路42
は、エンジン制御用マイクロコンピュータ31から出力
されるウォッチドッグクリア信号WDCに基づいてエン
ジン制御用マイクロコンピュータ31の正常/異常を判
定し、異常時にはエンジン制御用マイクロコンピュータ
31にリセット信号を出力すると共に、切替回路43に
Fail信号Hiを出力する。
【0020】エンジン制御用マイクロコンピュータ31
の正常時には、エンジン制御用マイクロコンピュータ3
1からの噴射信号Inj1,点火信号Igt1を切替回
路43から出力するが、エンジン制御用マイクロコンピ
ュータ31の異常時には、Fail信号Hiにより切替
回路43の出力がバックアップ回路32からの噴射信号
Inj2,点火信号Igt2に切り替えられる。
【0021】このバックアップ回路32は、波形整形後
のエンジン回転数信号NEとエンジン負荷を代表する吸
気量信号Qとスタータスイッチ信号STswとを取り込
み、エンジン始動時には始動可能な程度の固定の噴射信
号Inj2と点火信号Igt2とをエンジン回転数信号
NEに同期して出力し、始動後は最低限の車両走行が可
能な吸気量信号Qに応じて数段階に変化する噴射信号I
nj2と点火信号Igt2とをエンジン回転数信号NE
に同期して出力する。
【0022】また、切替回路43には、車速信号SPD
を周波数/電圧変換回路44で車速に応じた電圧に変換
した電圧信号VSPDと、エンジン回転数信号NEを周
波数/電圧変換回路45でエンジン回転数に応じた電圧
に変換した電圧信号VNEと、スタータスイッチ信号S
Tswと、ウォッチドッグ回路42からの異常信号Fa
ilとが入力される。尚、バッテリ電圧(+B)は電源
回路36で5Vに変換され、エンジン制御装置17内の
各回路要素に給電される。
【0023】前述したように、エンジン制御用マイクロ
コンピュータ31の異常時には、切替回路43は、バッ
クアップ回路32からの噴射信号Inj2,点火信号I
gt2に切り替えて、エンジン制御をバックアップ回路
32で代行させる。この切替回路43には、図3に示す
ように、点火信号切替部47と噴射信号切替部48と車
両停止判定部55(停止判定手段)とが内蔵されてい
る。点火信号切替部47(噴射信号切替部48)は、ウ
ォッチドッグ回路42からFail信号が入力される2
つのAND回路47a,47b(48a,48b)と、
それらの出力の論理和を取るOR回路47c(48c)
とから構成されている。そして、一方のAND回路47
a(48a)にエンジン制御用マイクロコンピュータ3
1の出力Igt1(Inj1)を入力し、他方のAND
回路47b(48b)にバックアップ回路32の出力I
gt2(Inj2)を入力し、上記一方のAND回路4
7a(48a)のFail信号入力端子を負論理入力端
子とすることで、エンジン制御用マイクロコンピュータ
31の正常時(Fail信号Lo)には、OR回路47
c(48c)からエンジン制御用マイクロコンピュータ
31の出力Igt1(Inj1)を正規の信号Igt
(Inj)として出力し、エンジン制御用マイクロコン
ピュータ31の異常時(Fail信号Hi)には、基本
的にはOR回路47c(48c)からバックアップ回路
32の出力Igt2(Inj2)を正規の信号Igt
(Inj)として出力するようになっている。
【0024】更に、本実施例では、Fail信号Hiと
なってバックアップ回路32側の出力が選択される状態
であっても、車両停止中はスタータ23の作動中を除い
てバックアップ回路32からの出力を禁止するように構
成されている(この構成が特許請求の範囲でいうバック
アップ出力禁止手段に相当する)。そのための構成とし
て、車速に応じた電圧信号VSPDが基準電圧発生部4
9で決まる所定値以上か否かを比較する比較器50と、
エンジン回転数に応じた電圧信号VNEが基準電圧発生
部51で決まる所定値以上か否かを比較する比較器52
と、両比較器50,52の出力の論理積を取るAND回
路53とから車両停止判定部55を構成し、車速に応じ
た電圧信号VSPDとエンジン回転数に応じた電圧信号
VNEとに基づいて後述するように車両停止か否かを判
定する(図4参照)。
【0025】この車両停止判定部55の出力であるAN
D回路53の出力とスタータスイッチ信号STswとの
論理和を取るOR回路54が設けられ、このOR回路5
4の出力が点火信号切替部47と噴射信号切替部48の
双方のAND回路47b,48bに入力される。これら
各AND回路47b,48bには、上記OR回路54の
出力の他に、Fail信号とバックアップ回路32の出
力Igt2,Inj2とが入力され、OR回路54の出
力とFail信号とが共にHiになったときにバックア
ップ回路32の出力Igt2,Inj2が正規の信号I
gt,Injとして出力される。
【0026】ここで、OR回路54の出力がLoになる
場合は、次の,の条件を同時に満たす場合である。 車両停止中 スタータ23が作動中でない時(スタータスイッチ1
9のオフ時) 本実施例では、車両停止中であるか否かの判定を安定さ
せるために、各比較器50,52の出力レベルに応じて
基準電圧発生部49,51の基準電圧を切り替えて、図
4に示すように、比較器50,52の出力特性にヒステ
リシスを持たせている。つまり、各比較器50,52が
Hiを出力しているとき(走行中)は車速が3km/h
以下になるまで、またエンジン回転数が300rpm以
下となるまではそれぞれHiを保持するようになってい
る。これにより、走行中にエンジン制御用マイクロコン
ピュータ31が異常となっても、走行中はエンジン制御
がバックアップ回路32で代行され、車両が停止した時
に、バックアップ回路32からの点火信号Int2,噴
射信号Inj2が阻止されるようにして、安全な状態で
停車できるようにしている。また、逆に各比較器50,
52がLoを出力している時(車両停止中)は、車速1
5km/h以上、エンジン回転数1500rpm以上に
ならないとHiに反転しないようになっている。これに
より、車両停止中は確実にバックアップ回路32からの
出力を阻止している。
【0027】ただし、スタータ23の作動中に電源電圧
が低下してエンジン制御用マイクロコンピュータ31が
一時的に異常となってバックアップ回路32側の出力が
選択されるようになった場合のことを考慮して、スター
タスイッチ信号STswのオン中(Hi)には車両停止
中でもバックアップ回路32の出力を許可するように構
成している。そのための構成として、図3に示すよう
に、両比較器50,52の出力の論理積をAND回路5
3で取り、このAND回路53の出力とスタータスイッ
チ信号STswとの論理和をOR回路54で取ること
で、AND回路53の出力がLo(車両停止中)でも、
スタータスイッチ信号STswのオン中(Hi)にはO
R回路54の出力をHiに反転させるようにしている。
このOR回路54が特許請求の範囲でいう始動判定手段
として機能する。
【0028】次に、図5〜図9に示された各ルーチンの
フローチャートに従って、車両盗難防止に関する処理の
流れを説明する。図5,図6,図8及び図9は、エンジ
ン制御用マイクロコンピュータ31で行われる処理プロ
グラムのフローチャートであり、図7はコード照合装置
14で行われる処理プログラムのフローチャートであ
る。
【0029】図5はエンジン制御に関するベース処理の
フローチャートであり、エンジン制御用マイクロコンピ
ュータ31に電力が供給されると(つまりイグニッショ
ンスイッチ18がオンされると)、処理が開始されて、
まずステップ501にてRAM35のデータをイニシャ
ライズし、例えばコード照合装置14からの照合結果を
受信済みであるか否かを示す受信済みフラグXCMや噴
射信号・点火信号出力の禁止フラグXCTの値も「0」
にイニシャライズする。続くステップ502では、コー
ド照合装置14に対する通信処理を行う。この通信処理
は、図6に示すように、まず照合結果受信済フラグXC
Mが受信済みを示すHiになっているか否かを判定し
(ステップ601)、XCM≠1(未受信)であれば、
コード照合装置14に照合結果の送信要求を出力し(ス
テップ602)、XCM=1(受信済み)であれば、こ
のステップ602の処理を迂回する。
【0030】以上の通信処理を行った後、図5のステッ
プ503に進み、エンジン制御プログラムが正常に動作
しているか否かを示すウォッチドッグフラグXWDを、
正常を意味する「1」にセットする。この後、ステップ
504で、燃料噴射量の算出を行し、続くステップ50
5で、ウォッチドッグフラグXWDを正常を意味する
「1」にセットする。この後、ステップ506で通電開
始時期及び点火時期の算出を行い、続くステップ507
で、再びウォッチドッグフラグXWDを正常を意味する
「1」にセットする。この後も、エンジン制御に関する
種々の処理を行う毎に、ウォッチドッグフラグXWDを
正常を意味する「1」にセットする(ステップ508)
という処理を繰り返し、最終的には、ステップ502に
戻る。
【0031】このように、ベース処理では、1つのモジ
ュールを実行する毎に、必ずウォッチドッグフラグXW
Dを「1」にセットするようにしている。これはエンジ
ン制御上、ベース処理よりレベルの高い割込処理が多く
なってきた時にベース処理の周回速度が遅くなって単に
プログラムの処理スピードが低下しただけの状態を異常
と誤判定することを避けるためであり、誤判定によりウ
ォッチドッグクリア信号WDCの出力が停止して誤って
エンジン制御用マイクロコンピュータ31がウォッチド
ッグ回路42によりリセットされないようにするためで
ある。尚、この「XWD←1」の処理は1つのモジュー
ル毎ではなくても複数のモジュール毎であっても良く、
要は割込み処理による遅れを考慮して「XWD←1」の
処理タイミングを決めれば良い。
【0032】一方、図5のステップ502の処理にて照
合結果の送信要求がコード照合装置14に出力され、こ
れをコード照合装置14が受信すると、コード照合装置
14は図7に示す割込み処理を実行する。この処理が開
始されると、まずステップ701で、エンジン制御用マ
イクロコンピュータ31から送信されてくる信号が照合
結果送信要求か否かを確認し、照合結果送信要求でなけ
れば、本ルーチンを終了するが、照合結果送信要求であ
れば、ステップ702に進み、キー11から暗証コード
を入力した後、ステップ703で、入力した暗証コード
と自身のメモリ15内に格納されている暗証コードとが
一致するか否かを判定する。もし、両暗証コードが一致
していれば、盗難ではないので、ステップ704に進
み、エンジン制御用マイクロコンピュータ31に対して
許可信号を出力するが、両暗証コードが不一致であれ
ば、盗難と判定して、ステップ705に進み、禁止信号
をエンジン制御用マイクロコンピュータ31に出力す
る。つまり、本ルーチンでは、エンジン制御用マイクロ
コンピュータ31からの照合結果送信要求があった時に
初めてキー11の暗証コードとコード照合装置14のメ
モリ15内に格納されている暗証コードとの照合(盗難
判定)を行ってその照合結果をエンジン制御装置17に
出力する。
【0033】これに対し、エンジン制御用マイクロコン
ピュータ31では、コード照合装置14から信号を受信
すると、図8に示す割込処理を実行する。この処理が開
始されると、まずステップ801で、照合結果信号か否
かを判断し、照合結果信号でなければ本ルーチンを終了
するが、照合結果信号であるならばステップ802に進
み、コード照合装置14からの信号が許可信号か否かを
判定し、許可信号であればステップ803に進み、RA
M27内に設定された禁止フラグXCTを「0」にセッ
トして、点火装置20への出力及び燃料噴射装置21へ
の出力を許容する。尚、この禁止フラグXCTはイニシ
ャル時に「0」に設定されている。また、コード照合装
置14からの信号が禁止信号である場合は、ステップ8
04に進んで、禁止フラグXCTを「1」にセットし
て、点火装置20への出力及び燃料噴射装置21への出
力を禁止し、点火・燃料噴射の実行を阻止する。これら
ステップ803又は804の処理後、ステップ805に
進み、照合結果受信済フラグXCMを受信済みを示す
「1」にセットして、本ルーチンを終了する。上記ステ
ップ802,804の処理が特許請求の範囲でいう強制
停止手段として機能する。
【0034】また、エンジン制御用マイクロコンピュー
タ31は、ウォッチドッグ回路42に対してウォッチド
ッグクリア信号WDCを出力するために図9の処理を3
2ms周期のタイマ割込で実行する。この処理が開始さ
れると、まず、ステップ901でウォッチドッグフラグ
XWDが「1」になっているか判定し、XWD=1、つ
まり図5のベース処理が正常に回っているならば、ステ
ップ902にてウォッチドッグクリア信号WDCをウォ
ッチドッグ回路42に出力し、続くステップ903にて
ウォッチドッグフラグXWDを「0」にリセットする。
【0035】しかし、ステップ901でウォッチドッグ
フラグXWDが1でない場合、つまり図5のベース処理
が正常に回っていない場合には、ステップ902,90
3を迂回して本処理を終了する。これにより、ベース処
理が正常に回っていない場合、或は図9の割込処理自体
が実行されていない場合には、ウォッチドッグクリア信
号WDCがウォッチドッグ回路42に出力されなくな
る。このような場合には、エンジン制御用マイクロコン
ピュータ31からウォッチドッグクリア信号WDCが出
力されなくなってから所定時間過ぎると、ウォッチドッ
グ回路42がエンジン制御用マイクロコンピュータ31
の異常と判定して、エンジン制御用マイクロコンピュー
タ31に対してリセット信号を出力し、エンジン制御用
マイクロコンピュータ31をイニシャル状態に復帰させ
る。しかし、それでもエンジン制御用マイクロコンピュ
ータ31からウォッチドッグクリア信号WDCが再度所
定時間過ぎても出力されない場合には、再度エンジン制
御用マイクロコンピュータ31をリセットすると共に、
ウォッチドッグ回路42からFail信号Hiを切替回
路43に出力する。この後も、ウォッチドッグ回路42
は、エンジン制御用マイクロコンピュータ31からウォ
ッチドッグクリア信号WDCが出力されるまで所定時間
毎にエンジン制御用マイクロコンピュータ31をリセッ
トすると共に、Fail信号Hiを切替回路43に出力
し続ける。
【0036】このように、切替回路43にFail信号
Hiが出力されている間、つまり、エンジン制御用マイ
クロコンピュータ31が異常と判定されている間は、前
述したように、基本的には切替回路43のOR回路47
c,48c(図3参照)からバックアップ回路32の出
力Igt2,Inj2を正規の信号Igt,Injとし
て出力する。
【0037】更に、本実施例では、Fail信号Hiと
なってバックアップ回路32側の出力が選択される状態
であっても、車両停止中はスタータ23の作動中を除い
てバックアップ回路32の出力Igt2,Inj2を禁
止する。つまり、図3に示す構成の切替回路43の車両
停止判定部55が車両停止と判定すると、車両停止判定
部55の出力(AND回路53の出力)がLoとなる。
この状態では、スタータスイッチ信号STswがオンを
示すHiとならない限り、OR回路54の出力がLoに
維持され、バックアップ回路32の出力Igt2,In
j2が禁止される。しかし、スタータスイッチ信号ST
swがオンを示すHiになると、OR回路54の出力が
Hiに反転して、バックアップ回路32の出力Igt
2,Inj2が許容される。
【0038】次に、図10〜図13のタイムチャートに
基づいて本実施例構成による動作例を説明する。図10
は走行中にエンジン制御用マイクロコンピュータ31が
異常となってウォッチドッグ回路42の出力に切り替る
動作例を示している。この例では、時刻t1 までエンジ
ン制御用マイクロコンピュータ31が正常で、エンジン
制御用マイクロコンピュータ31の出力Inj1,Ig
t1が正規の信号Inj,Igt(噴射側のみ図示)と
して出力されているが、エンジン制御用マイクロコンピ
ュータ31がt1 以降に異常となって、ウォッチドッグ
回路42からのリセットにも拘らずエンジン制御用マイ
クロコンピュータ31からウォッチドッグクリア信号W
DCが出力されてこないと、時刻t2 にてウォッチドッ
グ回路42からFail信号Hiが出力される。しか
し、走行中は、切替回路43の車両停止判定部55の出
力(AND回路53の出力)がHiに維持されるので、
t2以降はバックアップ回路32の出力Inj2,Ig
t2が許容され、これが正規の信号Inj,Igtとし
て出力されるようになる。これにより、エンジン制御用
マイクロコンピュータ31の異常時でも、バックアップ
回路32の出力Inj2,Igt2でエンジンは動き続
けて車両の最低限の走行は次に停止するまで可能とな
る。尚、このようにバックアップ回路32によるエンジ
ン制御に切り替わった場合には、エンジンチェックラン
プ(図示せず)を点灯させて運転者に警告する。
【0039】一方、図11はエンジン制御用マイクロコ
ンピュータ31がエンジン始動される以前から異常とな
っている場合(或は盗難者により異常にされた場合)の
動作例である。この例では、イグニッションスイッチ1
8のオン時に既にエンジン制御用マイクロコンピュータ
31が異常であるため、イグニッションスイッチ18の
オンから所定時間t3 経過後にウォッチドッグ回路42
からFail信号Hiが出力される。この後、時刻t4
でスタータスイッチ19がオンされてスタータ23が作
動すると、それまで切替回路43のOR回路54の出力
がLoであっても、このOR回路54に入力されるスタ
ータスイッチ信号STswがHiに反転するので、OR
回路54の出力がHiに反転し、バックアップ回路32
の出力Inj2,Igt2が正規の信号Inj,Igt
として出力されて、エンジン始動が行われる。
【0040】そして、スタータスイッチ19がオンされ
ている期間中(スタータ23の作動中)は、バックアッ
プ回路32の出力Inj2,Igt2によりエンジンは
始動しかけるが、車速、エンジン回転数の関係から車両
停止判定部55の出力(AND回路53の出力)がL
o、つまり車両停止中と判定されているため、スタータ
スイッチ19をオフに戻して、スタータスイッチ信号S
TswがLoになると、t5 以降はバックアップ回路3
2からの出力Inj2,Igt2は阻止され、点火装置
20及び燃料噴射装置21への出力Inj,Igtが停
止して、エンジンが停止する。従って、エンジン停止状
態からはバックアップ回路32によるエンジンの始動は
できず、車両を動かすことは不可能となる。
【0041】一方、図12は、正規のキー11で始動さ
れた場合で、始動中にスタータ23の動作により電源電
圧が低下してエンジン制御用マイクロコンピュータ31
が一時的に異常になった場合の動作例である。この例で
は、t6 の時点からスタータ23が作動すると、初めは
エンジン制御用マイクロコンピュータ31の出力Inj
1,Igt1が正規の信号Inj,Igtとして出力さ
れるが、電源電圧が低下してt7 以降にエンジン制御用
マイクロコンピュータ31が異常となるとt8以降はバ
ックアップ回路32の出力Inj2,Igt2が正規の
信号Inj,Igtとして出力される。その後、エンジ
ンが自立回転し始めると、電源電圧が回復するので、エ
ンジン制御用マイクロコンピュータ31が再度正常に動
作し始める。このとき、禁止フラグXCTは「0」なの
で、エンジン制御用マイクロコンピュータ31の出力I
nj1,Igt1が正規の信号Inj,Igtとして出
力され、t9 以降はエンジン制御用マイクロコンピュー
タ31の出力Inj1,Igt1によりエンジンは回転
し続ける。従って、正規のキー11での始動ならば、ス
タータ23のオンにより一時的に電源電圧が低下してエ
ンジン制御用マイクロコンピュータ31が異常となって
も、代わりにバックアップ回路32の出力Inj2,I
gt2が正規の信号Inj、Igtとして出力され続け
ると共に、エンジン自立回転にて電源電圧がスタータス
イッチ19がオフされる前に必ず復帰するので、エンジ
ン制御用マイクロコンピュータ31の出力Inj1,I
gt1がスタータスイッチ19のオフ後も禁止されるこ
となく出力され続け、車両の走行が可能となる。
【0042】一方、図13は不正なキーで始動された場
合の動作例である。この場合には、コード照合装置14
での照合結果をエンジン制御用マイクロコンピュータ3
1が受信して禁止フラグXCTが「1」となるので、エ
ンジン制御用マイクロコンピュータ31からはInj
1,Igt1は出力されず、t11以降にスタータスイッ
チ19がオンされてもエンジンは始動しない。
【0043】以上説明した本実施例によれば、車両停止
中はバックアップ回路32の出力が禁止されるので、エ
ンジン制御用マイコン31が異常となった場合(或は盗
難者により異常にされた場合)でも、エンジンの作動は
強制停止され、車両の盗難が確実に防止される。しか
も、車両走行中はバックアップ回路32の出力は許可さ
れるので、エンジン制御用マイコン31が走行中に異常
となっても、その後車両が停止するまではバックアップ
回路32でエンジン制御が代行され、エンジンは停止せ
ずに安全な場所までの退避走行が可能となる。従って、
盗難防止と安全性の双方が両立し得るようになる。
【0044】しかも、本実施例では、車両停止中でもス
タータ23の作動中と判定されたときには、バックアッ
プ回路32からのエンジン制御用の出力を許可するよう
にしたので、スタータ作動時のバッテリ電圧低下により
エンジン制御用マイコン31が異常と判定された場合に
は、バックアップ回路32の出力によってエンジンを始
動させることができる。エンジンが自立回転すると、バ
ッテリ電圧が回復してエンジン制御用マイコン31の電
源電圧が正常になるため、エンジン制御用マイコン31
の出力によってエンジンの運転を継続することができ
る。
【0045】しかしながら、本発明はこの構成に限定さ
れず、車両停車中は一切バックアップ回路32の出力を
禁止するようにしても良い。この場合は、スタータ23
のオン時に電源電圧低下でエンジン制御用マイコン31
が異常となった場合には、始動不可能となるが、このよ
うな電源電圧低下はバッテリ22自体が劣化してきた場
合のみなので、発生する割合は十分に低い。また、この
ようにして始動不能となった場合は、運転者にバッテリ
交換を促すために、バッテリ交換についての警告を警告
灯等で表示することが好ましい。
【0046】ところで、上記実施例では、車両停止中か
否かの判定を、車速とエンジン回転数の双方に基づいて
行い、車速とエンジン回転数とのいずれかが所定値以下
になれば車両停止と判定していたが、車速が車両停止状
態を示す場合でもエンジン回転数が高いときには、車両
停止中とは判定しないようにしても良い。このようにす
れば、エンジン回転数が高いときは、それが所定値以下
に低下するまで、バックアップ回路32の出力によりエ
ンジン制御を続け、その後エンジン回転数が所定値以下
に低下したときに、車両停止中と判定してバックアップ
回路32の出力を禁止してエンジンを停止させることが
できる。これにより、エンジン回転数が高いときにエン
ジンを急停止させる不具合を回避でき、エンジンを保護
することができる。しかしながら、本発明は、車速のみ
に基づいて車両停止中か否かの判定を行うようにしても
良く、この場合でも本発明の所期の目的を達成すること
ができる。
【0047】また、本実施例では、図4に示すように、
走行開始と判定する車速・エンジン回転数を、走行停止
と判定する車速・エンジン回転数よりも高く設定し、車
両停止の判定特性にヒステリシスを持たせるようにして
いるので、車両停止の判定が安定し、ハンチングを防止
できると共に、車両走行中の安全性と車両停止中の盗難
防止効果とを一層高めることができる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1の構成によれば、エンジン制御用マイクロコ
ンピュータが故障や盗難者による破壊行為等によって異
常になった場合でも、車両停止中は、バックアップ回路
からのエンジン制御用の出力を禁止するようにしたの
で、従来では防ぐことができなかったエンジン制御用マ
イクロコンピュータの異常時の車両盗難も未然に防ぐこ
とができると共に、走行中にエンジン制御用マイクロコ
ンピュータが異常になったときには、車両が停止するま
ではバックアップ回路でエンジン制御を代行することが
できて、安全性と車両盗難防止とを両立させることがで
きる。
【0049】しかも、請求項2では、車両停止中でもス
タータの作動中は、バックアップ回路からのエンジン制
御用の出力を許可するようにしたので、スタータ作動時
のバッテリ電圧低下によりエンジン制御用マイクロコン
ピュータが異常と判定された場合に、バックアップ回路
の出力によってエンジンを始動させることができると共
に、エンジンが自立回転すると、バッテリ電圧が回復し
てエンジン制御用マイクロコンピュータの電源電圧が正
常になるので、エンジン制御用マイクロコンピュータの
出力によってエンジンの運転を継続することができる。
【0050】また、請求項3では、車両停止の判定特性
にヒステリシスを持たせるようにしたので、車両停止の
判定が安定し、ハンチングを防止できる。
【0051】更に、請求項4では、車速とエンジン回転
数の双方に基づいて車両停止中か否かの判定を行い、車
速が車両停止状態を示す場合でもエンジン回転数が高い
ときには車両停止中とは判定しないようにしたので、エ
ンジン回転数が高いときにエンジンを急停止させる不具
合を回避できて、エンジンを保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシステム全体のブロッ
ク図
【図2】エンジン制御装置の具体的構成を示すブロック
【図3】切替回路の具体的構成を示す回路図
【図4】各比較器の出力特性図
【図5】エンジン制御用マイクロコンピュータが実行す
るエンジン制御に関するベース処理のフローチャート
【図6】エンジン制御用マイクロコンピュータが実行す
る通信処理のフローチャート
【図7】コード照合装置が照合結果の送信要求を受信し
たときに実行する割込処理のフローチャート
【図8】エンジン制御用マイクロコンピュータがコード
照合装置から信号を受信したときに実行する割込処理の
フローチャート
【図9】エンジン制御用マイクロコンピュータがウォッ
チドッグ回路に対してウォッチドッグクリア信号WDC
を出力するために32ms周期のタイマ割込で実行する
割込処理のフローチャート
【図10】走行中にエンジン制御用マイクロコンピュー
タが異常となってウォッチドッグ回路の出力に切り替る
動作例を示すタイムチャート
【図11】エンジン制御用マイクロコンピュータがエン
ジン始動される以前から異常となっている場合(或は盗
難者により異常にされた場合)の動作例を示すタイムチ
ャート
【図12】正規のキーで始動された場合で、始動中の電
源電圧低下によりエンジン制御用マイクロコンピュータ
が一時的に異常になった場合の動作例を示すタイムチャ
ート
【図13】不正なキーで始動された場合の動作例を示す
タイムチャート
【符号の説明】
11…キー、13…キーシリンダ、14…コード照合装
置(盗難判定手段)、17…エンジン制御装置、18…
イグニッションスイッチ、19…スタータスイッチ、2
0…点火装置、21…燃料噴射装置、22…バッテリ、
23…スタータ、31…エンジン制御用マイクロコンピ
ュータ(強制停止手段)、32…バックアップ回路、4
2…ウォッチドッグ回路、43…切替回路(バックアッ
プ出力禁止手段)、54…OR回路(始動判定手段)、
55…車両停止判定部(停止判定手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02P 11/00 B 11/04 301 B C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン制御用の出力を発生するエンジ
    ン制御用マイクロコンピュータと、このエンジン制御用
    マイクロコンピュータの異常時にエンジン制御を代行す
    るハード回路で構成されたバックアップ回路とを備えた
    エンジン制御装置を有する車両の盗難を防止する車両盗
    難防止装置において、 正規のエンジン始動操作か否かを判定する盗難判定手段
    と、 この盗難判定手段により正規のエンジン始動操作でない
    と判定されたときに前記エンジン制御用マイクロコンピ
    ュータからのエンジン制御用の出力を禁止する強制停止
    手段と、 車両停止中か否かを判定する停止判定手段と、 この停止判定手段により車両停止中と判定されたときに
    前記バックアップ回路からのエンジン制御用の出力を禁
    止するバックアップ出力禁止手段とを備えたことを特徴
    とする車両盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 スタータが作動中か否かを判定する始動
    判定手段を備え、 前記バックアップ出力禁止手段は、車両停止中でも前記
    始動判定手段によりスタータの作動中と判定されたとき
    には前記バックアップ回路からのエンジン制御用の出力
    を許可することを特徴とする請求項1に記載の車両盗難
    防止装置。
  3. 【請求項3】 前記停止判定手段は、エンジン回転数又
    は車速に基づいて車両停止中か否かの判定を行い、その
    判定に用いられる判定値は車両走行中と判定していると
    きには低く、停止中と判定しているときには高く設定す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両盗難防
    止装置。
  4. 【請求項4】 前記停止判定手段は、車速とエンジン回
    転数の双方に基づいて車両停止中か否かの判定を行い、
    車速が車両停止状態を示す場合でもエンジン回転数が高
    いときには車両停止中とは判定しないようにしたことを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両盗難
    防止装置。
JP561395A 1995-01-18 1995-01-18 車両盗難防止装置 Pending JPH08193540A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008189026A (ja) * 2007-02-01 2008-08-21 Furukawa Electric Co Ltd:The 車両用電源切替装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008189026A (ja) * 2007-02-01 2008-08-21 Furukawa Electric Co Ltd:The 車両用電源切替装置

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