JPH08193368A - バックアップ材を兼用した目地ガスケット材 - Google Patents

バックアップ材を兼用した目地ガスケット材

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JPH08193368A
JPH08193368A JP2347995A JP2347995A JPH08193368A JP H08193368 A JPH08193368 A JP H08193368A JP 2347995 A JP2347995 A JP 2347995A JP 2347995 A JP2347995 A JP 2347995A JP H08193368 A JPH08193368 A JP H08193368A
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剛 佐久間
Shigenori Fukaya
繁憲 深谷
Teruo Izawa
照夫 伊沢
Hiroshi Murakami
弘史 村上
Masaaki Washida
政昭 鷲田
Hiroshi Yashima
洋 八島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】貫通孔を有する外壁板の間に縦方向に沿って形
成された縦目地に充填されるシーリング材を背面側から
保持するためのバックアップ材の改良によって、縦目地
のシール性を高めることである。 【構成】外壁板Pに設けられた貫通孔21の奥行幅W0
よりも広い幅W1 のガスケット材本体1の両側面におけ
る少なくとも奥側及び手前側の各端部にそれぞれリップ
2,3a,3bが突設された目地ガスケット材A1 を成
形して、この目地ガスケット材A1 を外壁の縦目地26
に挿入して、前記各リップ2,3a,3bを縦目地26
の内壁面に弾接させることにより、他の縦目地26を外
壁板Pの表裏両面側からシールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長手方向に沿って多数
の貫通孔が設けられたセメント製の外壁板を横長に配設
して建築物の外壁を構築する際に、相隣接する外壁板の
間に縦方向に形成された縦目地の手前側の一部を残して
残りの全部、或いはその大部分を閉塞して、この縦目地
のシール性を高めるためのバックアップ材を兼用した目
地ガスケット材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14に示されるように、方形状をした
セメント製の外壁板Pには、多数の貫通孔21がその幅
方向に沿って一定間隔をおいてその長手方向に沿って設
けられ、この貫通孔21が開口していない長手方向に沿
った各端面には、それぞれ嵌合突条22と嵌合溝23と
が設けられている。この多数枚の外壁板Pを縦横に相隣
接させて、工場、倉庫などの建築物の外壁を構築してい
る。ここで、多数枚の外壁板Pを縦横に相隣接させて外
壁を施工するには、図12及び図13に示されるよう
に、外壁板Pを横長にして配置する「横張り」と称され
る施工法と、これを縦長にして施工する「縦張り」と称
される施工法とがある。
【0003】前者の「横張り」においては、図14に示
されるように、縦方向(上下方向)に沿って相隣接する
各外壁板Pは、下方に配置された外壁板Pの上端面の嵌
合突条22が、上方に配置された外壁板Pの下端面の嵌
合溝23に横目地用の目地ガスケット材B(図5参照)
を介して嵌合され、相上下する外壁板Pの間に横方向に
沿って形成された前面側の横目地24には、シーリング
材25が充填されて、この部分がシールされている。
【0004】一方、横方向に沿って相隣接する各外壁板
Pの間には縦目地26が形成され、この縦目地26の部
分の従来のシール構造は、以下のようであった。図15
に示されるように、この縦目地26の前面部には、後述
のシーリング材28を背面側から保持するためのバック
アップ材27が挿入されて、その前面にシーリング材2
8が充填されて、この部分がシールされていた。このシ
ーリング材28は、経年使用、或いは温度変化によって
亀裂が生じ易いと共に、前記バックアップ材27は樹脂
の発泡体が使用されていた。上記亀裂は、シーリング材
28における外壁板Pに接している部分に最も生じ易
く、しかもバックアップ材27として樹脂の発泡体が使
用されていたために、バックアップ材27における外壁
板Pと接している部分には、隙間が生じ易い。このよう
に、従来の縦目地26のシール構造では、そのシール性
が悪いために、シーリング材28に生じた亀裂を通って
外壁板Pの内部に雨水などが浸入して、貫通孔21に入
り込んだり、或いは外壁板Pを通って建築物の内部まで
漏水することがあった。また、バックアップ材27の奥
行寸法が短いために、施工業者によってバックアップ材
27の挿入位置にばらつきがあって、縦目地26に充填
されるシーリング材28の充填厚にばらつきが生ずると
いう問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した不
具合に鑑み、貫通孔を有する外壁板の間に縦方向に沿っ
て形成された縦目地に充填されるシーリング材を背面側
から保持するためのバックアップ材の改良によって、縦
目地のシール性を高めて漏水を防止することを課題とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の請求項1に記載の発明は、長手方向に沿って多数の貫
通孔が設けられたセメント製の外壁板を横長に配設して
建築物の外壁を構築する際に、相隣接する外壁板の間に
縦方向に形成された縦目地の奥部に完全に入り込ませて
挿入することにより、該縦目地における手前側の一部を
除いた残りの全部又は大部分を閉塞し、自身がバックア
ップ材となっている縦目地の手前側部にシーリング材を
充填して、該縦目地をシールするのに使用されるゴム或
いは樹脂から成るバックアップ材を兼用した目地ガスケ
ット材であって、前記外壁板に設けられた貫通孔の奥行
幅よりも広い幅のガスケット材本体の両側面における少
なくとも奥側及び手前側の各端部にそれぞれリップが突
設され、前記縦目地に挿入した状態において、奥側及び
手前側の各リップは、それぞれ外壁板の貫通孔よりも奥
側及び手前側に位置して、該外壁板の側端面に弾接し、
外壁板に設けられた各貫通孔を該外壁板の表裏両面から
密封するように構成されていることを、その要旨として
いる。また、上記課題を解決するための請求項4に記載
の発明は、長手方向に沿って多数の貫通孔が設けられた
セメント製の外壁板を横長に配設して建築物の外壁を構
築する際に、相隣接する外壁板の間に縦方向に形成され
る縦目地における手前側の一部を除いた残りの全部又は
大部分を閉塞し、自身がバックアップ材となっている縦
目地の手前側部にシーリング材を充填して、該縦目地の
シールを図るのに使用される軟質のゴム或いは樹脂から
成るバックアップ材を兼用した目地ガスケット材であっ
て、前記外壁板に設けられた貫通孔の奥行幅よりも広い
幅を有していて、少なくとも一方の側面が平面状に成形
されて、平面状の該側面に粘着シートが貼り付けられ
て、その全体が厚さ方向に沿って圧縮変形可能になって
いることを、その要旨としている。
【0007】
【発明の作用】請求項1に記載の発明においては、外壁
板を横長に配設して外壁を構築した後に、相隣接する外
壁板の間に縦方向に形成された縦目地に上記目地ガスケ
ット材を挿入すると、ガスケット材本体の両側面の奥側
及び手前側に突設された各リップが、それぞれ外壁板の
貫通孔の奥側及び手前側に位置して、該外壁板の側端面
に弾接し、該貫通孔が外壁板の表裏両面から密封され
る。そして、この目地ガスケット材がバックアップ材と
なっている縦目地の手前側部にシーリング材を充填し
て、該縦目地のシールを行う。目地ガスケット材の各リ
ップが縦目地の内壁面である横方向に相隣接する各外壁
板の側端面に弾接し、しかも外壁板の貫通孔が該目地ガ
スケット材により完全に閉塞されているために、縦目地
の表裏両面側におけるシールが確実となる。上記シーリ
ング材に生じた亀裂の部分から外壁板の内部に雨水など
が浸入しても、この雨水などは、奥行方向に沿って複数
層に配設されている各リップのいずれかに受け止めら
れ、垂直に配設されている該リップに沿って直下に排水
される。このため、外壁板の貫通孔に雨水などが浸入し
たり、或いは外壁板を通して建築物の内部まで漏水する
ことはない。また、請求項4に記載の発明においては、
横長にした外壁板の側端面にその貫通孔を閉塞するよう
にして目地ガスケット材を貼り付けておき、外壁の構築
時において、該目地ガスケット材を横方向に沿って相隣
接する別の外壁板により圧縮変形させて、両外壁板の間
に形成される縦目地における手前側の一部を除いた残り
の全部又は大部分を閉塞する。上記と同様にして、該目
地ガスケット材をバックアップ材として機能させて、縦
目地の手前側部にシーリング材を充填して、縦目地のシ
ールを行う。バックアップ材として機能している目地ガ
スケット材が圧縮変形されて、その両側面のほぼ全面が
各外壁板の側端面に弾接し、しかもこの目地ガスケット
材により外壁板の貫通孔が完全に閉塞されているため
に、縦目地の表裏両面側におけるシールが確実となる。
【0008】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明する。なお、「従来の技術」の項目で説明した部分
と同一部分には同一符号を付し、重複説明を避けて、本
発明の特徴的部分についてのみ説明する。図1ないし図
5に、請求項1に記載の発明に係る目地ガスケット材A
1 が示されており、図1は、この目地ガスケット材A1
の断面図であり、図2は、同じく斜視図であり、図3
は、外壁板Pの間に形成された縦目地26に目地ガスケ
ット材A1 を挿入する前の状態の平面断面図であり、図
4は、同じく挿入後の平面断面図(図13のX−X線拡
大断面図)であり、図5は、図13のY−Y線拡大断面
図である。この目地ガスケット材A1 は、図1及び図2
に示されるように、硬質ゴムから成るガスケット材本体
1の幅W1 が外壁板Pの貫通孔21の奥行幅W0 よりも
広くなっている(図3参照)と共に、該ガスケット材本
体1の幅方向に沿った中央部が両端部に比較して薄く成
形されて、その両側面における奥側の端部に軟質ゴムか
ら成る二対のリップ2が突設されていると共に、その両
側面における手前側の端部に同じく軟質ゴムから成る二
対のリップ3a,3bが突設され、更にその両側面の中
央部にそれぞれ硬質ゴムから成るリップ4が二対突設さ
れた構成である。
【0009】軟質ゴムで成形された奥側の端部の二対の
リップ2と、手前側の端部の二対のリップ3a,3bの
うち奥側に位置する一対のリップ3aの合計三対の各リ
ップの先端位置は、ほぼ同じであるが、手前側の端部の
二対のリップ3a,3bのうち手前側に位置する一対の
リップ3bの突出長は、その奥側に位置する一対のリッ
プ3aの突出長よりも短く、しかもこの一対のリップ3
bのみがガスケット材本体1の側面に対して垂直に突設
されて、他のリップ2,3a,4は、縦目地26に対す
る目地ガスケット材A1 の挿入を容易にすると共に、該
縦目地26の幅のばらつきに追従可能にするために、ガ
スケット材本体1の側面に対して傾斜して突設されてい
る。このため、この一対のリップ3bを含んだ目地ガス
ケット材A1 の手前側の端面は、その全体が平面状に形
成されて、この目地ガスケット材A1 を前記縦目地26
に挿入する際に使用される挿入治具(図示せず)を該目
地ガスケット材A1 の手前側の端面に押圧し易いように
設計されている。
【0010】ガスケット材本体の両側面における奥側及
び手前側の各端部に突設された前記各リップ2,3a,
3bは、いずれも前記縦目地26の内側面(外壁板Pの
側端面)に弾設してシール機能を果たすものであるが、
ガスケット材本体1の両側面の中央部に突設された前記
リップ4は、該目地ガスケット材A1 を縦目地26に安
定状態で挿入させる機能を果たすものであるため、その
先端位置は、前記各リップ2,3a,3bのそれよりも
ガスケット材本体1に近い。なお、図中5は、軽量化と
使用材料の節約を図るために、ガスケット材本体1の奥
側の端部に長手方向に沿って連続して設けられた中空部
である。
【0011】そして、多数枚の外壁板Pを「横張り」し
て外壁を構築することにより、横方向に沿って相隣接す
る外壁板Pの間に形成される縦目地26における手前側
を除いた残りの全ての部分を前記目地ガスケット材A1
により閉塞するには、以下のようにして行う。即ち、図
3及び図4に示されるように、専用の挿入治具(図示せ
ず)を使用して、目地ガスケット材A1 を、その奥側の
端部から縦目地26に挿入して押し込むと、奥側の端部
に突設された二対のリップ2と手前側の端部の一対のリ
ップ3aとが大きく弾性変形されると共に、手前側の端
部の一対のリップ3bが僅かに弾性変形されて、縦目地
26の内壁面である各外壁板Pの側端面に弾接した状態
で、該縦目地26の奥部に押し込まれて挿入される。こ
こで、ガスケット材本体1の幅方向の中央部に突設され
た硬質ゴム製の二対のリップ4は、その先端部のみが外
壁板Pの側端面に当接し、この二対のリップ4によっ
て、目地ガスケット材A1 は、そのガスケット材本体1
がわん曲などされることなく、縦目地26に安定状態で
挿入される。
【0012】縦目地26に目地ガスケット材A1 が完全
に挿入された状態では、奥側及び手前側の各端部に突設
された各リップ2,3a,3bは、外壁板Pの貫通孔2
1よりも奥側及び手前側にそれぞれ位置して、各外壁板
Pの側端面に弾設する。これにより、外壁板Pに設けら
れた各貫通孔21が該目地ガスケット材A1 により完全
に閉塞されて、縦目地26は、その表裏両面側から確実
にシールされる。
【0013】また、従来工法と同様にして、目地ガスケ
ット材A1 がシーリング材28のバックアップ材として
機能し、該目地ガスケット材A1 の手前側の端面が底面
となって浅くなった縦目地26の手前側の部分にシーリ
ング材28が充填される。ここで、目地ガスケット材A
1 は専用の挿入治具によって縦目地26に押し込まれ
て、その押込み寸法を設定できるので、上記シーリング
材28の充填厚を設定通りにすることができる。このシ
ーリング材28に生じた亀裂の部分から外壁板Pの内部
に雨水などが浸入しても、この雨水などは、奥行方向に
沿って複数層に配設されている上記各リップ2,3a,
3b,4のいずれかに受け止められた後に、該リップ
2,3a,3b,4に沿って直下に排水されるため、外
壁板Pの貫通孔21に雨水などが浸入しなくなると共
に、外壁板Pを通して建築物の内部まで漏水することは
ない。なお、多数枚の外壁板Pを「横張り」して、横方
向に沿って形成される横目地24の部分には、「従来の
技術」の項目で説明したのと同様に、横目地用の目地ガ
スケット材Bが挿入されると共に、バックアップ材25
a及びシーリング材25bが充填される(図5参照)。
【0014】上記実施例の目地ガスケット材A1 は、硬
質ゴムから成るガスケット材本体1の幅方向の中央部を
両端部よりも薄肉に成形して、その両側面に、該ガスケ
ット材本体1と同材質の硬質ゴムから成る複数対のリッ
プ4を突設させ、このリップ4によって、縦目地26に
対する目地ガスケット材A1 の挿入を安定化させている
ために、ガスケット材本体1が軽量化される利点がある
が、このリップ4は、絶対不可欠なものではない。
【0015】また、図6ないし図11に、請求項4に記
載の発明に係る目地ガスケット材A2 が示されており、
図6は、この目地ガスケット材A2 の断面図であり、図
7は、同じく斜視図であり、図8は、外壁板Pの側端面
に貼り付けられた目地ガスケット材A2 を横方向に沿っ
て相隣接する他の外壁板Pの側端面により圧縮する前の
状態の平面断面図であり、図9は、同じく圧縮後の平面
断面図(図13のX−X線拡大断面図)であり、図10
は、上記目地ガスケット材A2 の圧縮前の状態における
相隣接する外壁板Pの正面図であり、図11は、同じく
圧縮後の正面図である。この目地ガスケット材A2 は、
図6及び図7に示されるように、そのガスケット材本体
10が弾性変形可能な軟質ゴムで断面方形状に成形され
て、このガスケット材本体10の幅W2 が外壁板Pの奥
行幅W0 よりも広くなっており(図8参照)、その両側
面が平面状に形成されて、その一方の側面に両面テープ
11が貼り付けられ、その両端面に変形を助けるための
V溝12がそれぞれ設けられていると共に、同じく変形
を助けるための複数の中空部13が内部に設けられた構
成である。
【0016】そして、図8及び図10に示されるよう
に、横長にした外壁板Pの側端面に開口している貫通孔
21を閉塞するようにして、該外壁板Pの側端面に両面
テープ11を介して前記目地ガスケット材A2 を貼り付
ける。外壁板Pの側端面に目地ガスケット材A2 を貼り
付ける位置によって、シーリング材28の充填厚が定め
られるので、外壁板Pの側端面の予め設定された位置に
目地ガスケット材A2 を貼り付けることにより、後に施
工するシーリング材28の充填厚を設定できる。
【0017】その後に、図9及び図11に示されるよう
にして、外壁の構築時において、横方向に沿って相隣接
する別の外壁板Pの側端面によって前記目地ガスケット
材A2 を圧縮変形させると、該目地ガスケット材A2
両側面が、横方向に沿って相隣接して縦目地26を形成
している各外壁板Pの側端面に弾接して、外壁板Pの貫
通孔21が該目地ガスケット材A2 によって完全に閉塞
され、しかも該目地ガスケット材A2 の両側面の全面が
各外壁板Pの側端面に弾接しているため、この縦目地2
6は、表裏両面側から確実にシールされる。そして、バ
ックアップ材として機能している該目地ガスケット材A
2 の手前側の端面が底面となって浅くなった縦目地26
の手前側の部分にシーリング材28が充填される。
【0018】この目地ガスケット材A2 もシーリング材
28のバックアップ材として機能しており、このバック
アップ材として機能している目地ガスケット材A2 が高
いシール機能を発揮するので、上記シーリング材28に
亀裂が生じても、外壁板Pを通って建築物の内部まで漏
水することはない。
【0019】なお、上記目地ガスケット材A2 は、請求
項4に記載の発明の一実施例であって、上記した形状に
限定されない。例えば、目地ガスケット材における外壁
板Pの側端面に貼り付けられない側(別の外壁板Pの側
端面により圧縮される側)は、必ずしも平面状にする必
要はなく、また目地ガスケット材全体の圧縮変形を助け
るための溝部、或いは中空部の形状も上記したものに限
られない。
【0020】
【発明の効果】本発明に係るバックアップ材を兼用した
目地ガスケット材は、上記した構成及び作用を有するの
で、以下のような諸効果が奏される。 (1)請求項1に記載の発明に係る目地ガスケット材に
おいては、この目地ガスケット材が縦目地に挿入された
状態において、ガスケット材本体の手前側及び奥側の各
端部に突設された各リップがそれぞれ各外壁板の側端面
に弾接して、この外壁板に設けられた貫通孔が完全に閉
塞されて、この縦目地は、その表裏両面側から確実にシ
ールされるために、縦目地における目地ガスケット材の
手前側の部分に充填されたシーリング材に生じた亀裂部
分から外壁板の内部に雨水などが浸入しても、この雨水
などは、複数層に配設されているリップの部分で受け止
められて下方に排水される。このため、外壁板の貫通孔
に雨水などが浸入したり、外壁板を通して建築物の内部
まで漏水することはない。 (2)請求項4に記載の発明に係る目地ガスケット材に
おいては、この目地ガスケット材を外壁板の側端面に貼
り付けておいて、横方向に沿って相隣接する別の外壁板
によりこの目地ガスケット材を圧縮変形させることによ
り、この目地ガスケット材によって外壁板に設けられた
貫通孔が完全に閉塞されると共に、この目地ガスケット
材の両側面のほぼ全面が各外壁板の側端面に弾接するた
めに、横方向に沿って相隣接する各外壁板の間に形成さ
れた縦目地は、その表裏両面側から確実にシールされ、
縦目地における目地ガスケット材の手前側の部分に充填
されたシーリング材に亀裂が生じても、外壁板を通して
建築物の内部まで漏水することはない。 (3)このように、請求項1及び4のいずれの発明に係
る目地ガスケット材においても、縦目地にシーリング材
を充填するためのバックアップ材としての機能を有して
いて、このバックアップ材としての機能を有する目地ガ
スケット材が高いシール機能を発揮しているために、縦
目地の部分における漏水を確実に防止できる。 (4)請求項1に記載の発明に係る目地ガスケット材
は、専用の挿入治具を使用して外壁板の間の縦目地に挿
入されるため、その挿入位置を予め設定できると共に、
請求項4に記載の発明に係る目地ガスケット材は、外壁
板の側端面に予め貼り付けられて使用されるために、そ
の貼付け位置を予め設定することができるので、いずれ
の目地ガスケット材においても、シーリング材の充填厚
の設定が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明に係る目地ガスケット材
1 の断面図である。
【図2】同じく斜視図である。
【図3】外壁板Pの間に形成された縦目地26に目地ガ
スケット材A1 を挿入する前の状態の平面断面図であ
る。
【図4】同じく挿入後の平面断面図(図13のX−X線
拡大断面図)である。
【図5】図13のY−Y線拡大断面図である。
【図6】請求項4に記載の発明に係る目地ガスケット材
2 の断面図である。
【図7】同じく斜視図である。
【図8】外壁板Pの側端面に貼り付けられた目地ガスケ
ット材A2 を横方向に沿って相隣接する他の外壁板Pの
側端面により圧縮する前の状態の平面断面図である。
【図9】同じく圧縮後の平面断面図(図13のX−X線
拡大断面図)である。
【図10】上記目地ガスケット材A2 の圧縮前の状態に
おける相隣接する外壁板Pの正面図である。
【図11】同じく圧縮後における正面図である。
【図12】外壁板Pを「横張り」した建築物の外壁の模
式的斜視図である。
【図13】同じく正面図である。
【図14】外壁板Pを「横張り」した建築物の外壁の部
分斜視図である。
【図15】外壁板Pの間に形成された縦目地の従来のシ
ール構造の平面断面図である。
【符号の説明】
1,2 :目地ガスケット材 P:外壁板 W0 :外壁板の貫通孔の奥行幅 W1 :目地ガスケット材A1 の幅 W2 :目地ガスケット材A2 の幅 1:ガスケット材本体 3a,3b :手前側のリップ 4:中央部のリップ 10:ガスケット材本体 11:両面テープ 12:V溝 13:中空部 21:外壁板の貫通孔 26:縦目地 28:シーリング材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐久間 剛 愛知県大府市横根町坊主山1番地の64 化 成工業株式会社内 (72)発明者 深谷 繁憲 愛知県大府市横根町坊主山1番地の64 化 成工業株式会社内 (72)発明者 伊沢 照夫 栃木県河内郡上三川町大字上蒲生72−4 (72)発明者 村上 弘史 神奈川県藤沢市辻堂東海岸3−4−9 (72)発明者 鷲田 政昭 北海道恵庭市住吉町204番2 (72)発明者 八島 洋 北海道札幌市中央区宮の森3−5−25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿って多数の貫通孔が設けら
    れたセメント製の外壁板を横長に配設して建築物の外壁
    を構築する際に、相隣接する外壁板の間に縦方向に形成
    された縦目地の奥部に完全に入り込ませて挿入すること
    により、該縦目地における手前側の一部を除いた残りの
    全部又は大部分を閉塞し、自身がバックアップ材となっ
    ている縦目地の手前側部にシーリング材を充填して、該
    縦目地をシールするのに使用されるゴム或いは樹脂から
    成るバックアップ材を兼用した目地ガスケット材であっ
    て、 前記外壁板に設けられた貫通孔の奥行幅よりも広い幅の
    ガスケット材本体の両側面における少なくとも奥側及び
    手前側の各端部にそれぞれリップが突設され、前記縦目
    地に挿入した状態において、奥側及び手前側の各リップ
    は、それぞれ外壁板の貫通孔よりも奥側及び手前側に位
    置して、該外壁板の側端面に弾接し、外壁板に設けられ
    た各貫通孔を該外壁板の表裏両面から密封するように構
    成されていることを特徴とするバックアップ材を兼用し
    た目地ガスケット材。
  2. 【請求項2】 ガスケット材本体及び各リップは、それ
    ぞれ硬質ゴム及び軟質ゴムで成形されていることを特徴
    とする請求項1に記載のバックアップ材を兼用した目地
    ガスケット材。
  3. 【請求項3】 ガスケット材本体の両側面における奥側
    及び手前側の各リップの間には、硬質ゴムから成る挿入
    案内用のリップがそれぞれ突設されていることを特徴と
    する請求項1に記載のバックアップ材を兼用した目地ガ
    スケット材。
  4. 【請求項4】 長手方向に沿って多数の貫通孔が設けら
    れたセメント製の外壁板を横長に配設して建築物の外壁
    を構築する際に、相隣接する外壁板の間に縦方向に形成
    される縦目地における手前側の一部を除いた残りの全部
    又は大部分を閉塞し、自身がバックアップ材となってい
    る縦目地の手前側部にシーリング材を充填して、該縦目
    地をシールするのに使用される軟質のゴム或いは樹脂か
    ら成るバックアップ材を兼用した目地ガスケット材であ
    って、 前記外壁板に設けられた貫通孔の奥行幅よりも広い幅を
    有していて、少なくとも一方の側面が平面状に成形され
    て、平面状の該側面に粘着シートが貼り付けられて、そ
    の全体が厚さ方向に沿って圧縮変形可能になっており、
    横長にした前記外壁板の側端面にその貫通孔を閉塞する
    ようにして貼り付けておき、外壁の構築時において、横
    方向に相隣接する別の外壁板により圧縮変形されて、両
    外壁板の間に形成される縦目地を上記のようにして閉塞
    して、外壁板に設けられた各貫通孔を該外壁板の表裏両
    面から密封するように構成されていることを特徴とする
    バックアップ材を兼用した目地ガスケット材。
  5. 【請求項5】 圧縮変形を助けるための中空部が内部に
    設けられていると共に、同様のV溝部が手前側及び奥側
    の各端面にそれぞれ設けられていることを特徴とする請
    求項4に記載のバックアップ材を兼用した目地ガスケッ
    ト材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015218445A (ja) * 2014-05-14 2015-12-07 西川ゴム工業株式会社 シール材

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