JPH08192152A - 油吸着材 - Google Patents
油吸着材Info
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- JPH08192152A JPH08192152A JP7022344A JP2234495A JPH08192152A JP H08192152 A JPH08192152 A JP H08192152A JP 7022344 A JP7022344 A JP 7022344A JP 2234495 A JP2234495 A JP 2234495A JP H08192152 A JPH08192152 A JP H08192152A
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- adsorbent
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/20—Controlling water pollution; Waste water treatment
- Y02A20/204—Keeping clear the surface of open water from oil spills
Landscapes
- Removal Of Floating Material (AREA)
- Water Treatment By Sorption (AREA)
- Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 油吸着シートを複数枚重ね合わせ、重ね合わ
せた該複数枚の油吸着シート間にポケット部を形成させ
てそれらを上下に接合した油吸着材であって、かかる油
吸着材を一つ単位として、それを1本または2本以上の
線状体にその長さ方向に沿って複数単位取り付けてなる
連結形式の油吸着材をその好ましい態様として包含す
る。 【効果】 本発明の油吸着材は、大きな油吸着能及び油
保持能を有していて、水域に流出した油や水域に浮遊し
ている油を効果的に吸着・保持して除去することがで
き、特に上記の連結形式の本発明の油吸着材は、より高
い油吸着能及び油保持能を有し、水域への投与、水域で
の曳航や移動、油吸着後の水域からの回収などにおける
取扱い性に優れ、油の吸着除去作業時の作業負担を軽減
し作業の安全性を確保することができ、その上、本発明
の油吸着材は、簡単な製造工程で経済的に製造すること
ができる。
せた該複数枚の油吸着シート間にポケット部を形成させ
てそれらを上下に接合した油吸着材であって、かかる油
吸着材を一つ単位として、それを1本または2本以上の
線状体にその長さ方向に沿って複数単位取り付けてなる
連結形式の油吸着材をその好ましい態様として包含す
る。 【効果】 本発明の油吸着材は、大きな油吸着能及び油
保持能を有していて、水域に流出した油や水域に浮遊し
ている油を効果的に吸着・保持して除去することがで
き、特に上記の連結形式の本発明の油吸着材は、より高
い油吸着能及び油保持能を有し、水域への投与、水域で
の曳航や移動、油吸着後の水域からの回収などにおける
取扱い性に優れ、油の吸着除去作業時の作業負担を軽減
し作業の安全性を確保することができ、その上、本発明
の油吸着材は、簡単な製造工程で経済的に製造すること
ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油吸着材に関する。より
詳細には、本発明は、船舶の座礁や衝突、石油タンク、
製油所、油採掘現場などにおける事故、その他の原因に
よって海上、河川、湖沼などに流出した油を吸着除去し
たり、各種廃水の流入やその他の原因で水上や水中に浮
遊する油を吸着除去するのに用いる油吸着材に関するも
のであり、本発明の油吸着材は、その製造が極めて簡単
であり、取り扱い性に優れ、しかも油吸着能および油保
持能が大きく、本発明の油吸着材を使用した場合には、
水域に流出したり存在する油を、極めて円滑に且つ簡単
に吸着して除去することができる。
詳細には、本発明は、船舶の座礁や衝突、石油タンク、
製油所、油採掘現場などにおける事故、その他の原因に
よって海上、河川、湖沼などに流出した油を吸着除去し
たり、各種廃水の流入やその他の原因で水上や水中に浮
遊する油を吸着除去するのに用いる油吸着材に関するも
のであり、本発明の油吸着材は、その製造が極めて簡単
であり、取り扱い性に優れ、しかも油吸着能および油保
持能が大きく、本発明の油吸着材を使用した場合には、
水域に流出したり存在する油を、極めて円滑に且つ簡単
に吸着して除去することができる。
【0002】
【従来の技術】船舶の座礁や衝突、石油タンク、製油
所、油採掘現場での事故などによる油の流出、船舶の停
泊中に生ずる漏油(給油中の漏油、ビルジの排出、スタ
ーンチューブからの漏油等)、産業廃水や生活廃水中に
含まれる油脂類の流出などにより、海、河川、湖沼、
池、貯水池などの水域環境は常に油汚染の被害にさらさ
れている。例えば船舶の事故や油採掘場などにおける事
故などによって海や河川などの水域環境に流出した油の
除去に当たっては、油の拡散を防止するために油の流出
域をオイルフェンスなどで包囲してから、その包囲域に
溜まった油を油吸着材を用いて吸着して除去することが
従来から広く行われている。
所、油採掘現場での事故などによる油の流出、船舶の停
泊中に生ずる漏油(給油中の漏油、ビルジの排出、スタ
ーンチューブからの漏油等)、産業廃水や生活廃水中に
含まれる油脂類の流出などにより、海、河川、湖沼、
池、貯水池などの水域環境は常に油汚染の被害にさらさ
れている。例えば船舶の事故や油採掘場などにおける事
故などによって海や河川などの水域環境に流出した油の
除去に当たっては、油の拡散を防止するために油の流出
域をオイルフェンスなどで包囲してから、その包囲域に
溜まった油を油吸着材を用いて吸着して除去することが
従来から広く行われている。
【0003】そして、そのような従来技術では、 例えば図1に示すように、油吸着能を有する合成繊
維および/または天然繊維よりなる油吸着シート1を1
枚ずつそのまま油による汚染現場に投入して油吸着シー
トに油を吸着させた後該油吸着シートをそのまま1枚ず
つ人手により水域より引き上げて回収する方法; 例えば図2に示すように、前記の油吸着シート1を
万国旗状にロープ2などに多数取り付けたものを油の汚
染現場に投入して油を吸着させ、吸着後にロープを機械
や人手で引き上げて回収する方法;などが広く採用され
ている。
維および/または天然繊維よりなる油吸着シート1を1
枚ずつそのまま油による汚染現場に投入して油吸着シー
トに油を吸着させた後該油吸着シートをそのまま1枚ず
つ人手により水域より引き上げて回収する方法; 例えば図2に示すように、前記の油吸着シート1を
万国旗状にロープ2などに多数取り付けたものを油の汚
染現場に投入して油を吸着させ、吸着後にロープを機械
や人手で引き上げて回収する方法;などが広く採用され
ている。
【0004】しかしながら、上記の従来法による場合
は、油吸着シート1自体の構造は簡単で安価であるが、
油吸着シートはその油吸着能が十分でなく、そのために
水域に多量の油が流出した場合には油を十分に吸着して
回収することができない。しかも、油を吸着した油吸着
シート1はその重量がかなり重くなっているために、波
で揺れている船上からその一枚一枚を拾いあげて回収す
る作業は大きな危険を伴っており、しかも回収に手間が
かかり、かなりの重労働を強いる結果となっている。
は、油吸着シート1自体の構造は簡単で安価であるが、
油吸着シートはその油吸着能が十分でなく、そのために
水域に多量の油が流出した場合には油を十分に吸着して
回収することができない。しかも、油を吸着した油吸着
シート1はその重量がかなり重くなっているために、波
で揺れている船上からその一枚一枚を拾いあげて回収す
る作業は大きな危険を伴っており、しかも回収に手間が
かかり、かなりの重労働を強いる結果となっている。
【0005】また、上記の従来法による場合は、油吸
着シート1に油を吸着させた後ロープ2を機械などで引
っ張って油吸着材を回収できるので上記に比べて作業
時の危険や負担は低減されるものの、ロープ2に取り付
けた油吸着シート1がロープ2に巻き付いてその油吸着
能を十分に発揮できなくなることが多い。しかも、この
の油吸着材では、通常、油吸着シート1の一方の端部
を輪状に縫い合わせてそこにロープ2を通して万国旗型
の油吸着材を形成しているために、ロープ2に取り付け
た複数の油吸着シート1がロープ全体に均一に分布せず
にロープ2の一端などに偏ってしまう場合が多く、油の
流出した水域に油吸着材を拡げても油吸着シート1が油
の浮いている場所に円滑にしかも均一に分布しないとい
う欠点がある。
着シート1に油を吸着させた後ロープ2を機械などで引
っ張って油吸着材を回収できるので上記に比べて作業
時の危険や負担は低減されるものの、ロープ2に取り付
けた油吸着シート1がロープ2に巻き付いてその油吸着
能を十分に発揮できなくなることが多い。しかも、この
の油吸着材では、通常、油吸着シート1の一方の端部
を輪状に縫い合わせてそこにロープ2を通して万国旗型
の油吸着材を形成しているために、ロープ2に取り付け
た複数の油吸着シート1がロープ全体に均一に分布せず
にロープ2の一端などに偏ってしまう場合が多く、油の
流出した水域に油吸着材を拡げても油吸着シート1が油
の浮いている場所に円滑にしかも均一に分布しないとい
う欠点がある。
【0006】その上、上記およびの従来の油吸着材
は、1枚の油吸着シートをそのまま油吸着材として使う
かまたはロープに通しただけであるので油の保持能力が
低く、油の吸着処理後に油吸着材を水域から回収する際
に、油吸着シートに吸着された油が再び油吸着シートか
ら離脱して水域に滴り落ちて水域を再度汚染したり、油
吸着処理に用いる設備などの汚染を生じ易いという欠点
がある。
は、1枚の油吸着シートをそのまま油吸着材として使う
かまたはロープに通しただけであるので油の保持能力が
低く、油の吸着処理後に油吸着材を水域から回収する際
に、油吸着シートに吸着された油が再び油吸着シートか
ら離脱して水域に滴り落ちて水域を再度汚染したり、油
吸着処理に用いる設備などの汚染を生じ易いという欠点
がある。
【0007】また、上記したおよびの油吸着材に限
らず、一般に、油吸着材は、事故などによって水上に流
出した油や水中に浮遊する油をその油吸着シートに吸着
させた後に回収して焼却などにより処分する、いわゆる
使い捨て型の商品であり、再利用することは殆どないか
ら、その油吸着能が大きく、しかも簡単に且つ安価に製
造し得るものであることが求められている。
らず、一般に、油吸着材は、事故などによって水上に流
出した油や水中に浮遊する油をその油吸着シートに吸着
させた後に回収して焼却などにより処分する、いわゆる
使い捨て型の商品であり、再利用することは殆どないか
ら、その油吸着能が大きく、しかも簡単に且つ安価に製
造し得るものであることが求められている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、大きな油吸着能を有し、しかも一度吸着した油
の保持能が高くて、油を円滑に効率良く吸着することが
できると共に一度吸着した油の油吸着材からの離脱がな
いかまたは離脱の低減された油吸着材を提供することで
ある。そして、本発明の目的は、水域への投与、水域で
の曳航や移動、油吸着後の水域からの回収などの作業を
簡単に且つ安全に行うことのできる、取り扱い性に優れ
る油吸着材を提供することである。更に、本発明の目的
は、簡単な製造工程で経済的に製造することのできる油
吸着材を提供することである。
目的は、大きな油吸着能を有し、しかも一度吸着した油
の保持能が高くて、油を円滑に効率良く吸着することが
できると共に一度吸着した油の油吸着材からの離脱がな
いかまたは離脱の低減された油吸着材を提供することで
ある。そして、本発明の目的は、水域への投与、水域で
の曳航や移動、油吸着後の水域からの回収などの作業を
簡単に且つ安全に行うことのできる、取り扱い性に優れ
る油吸着材を提供することである。更に、本発明の目的
は、簡単な製造工程で経済的に製造することのできる油
吸着材を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
本発明者が検討を重ねた結果、油吸着シートをそのまま
一枚で使用する代わりに、油吸着シートを複数枚重ね合
わせて、その重ね合わせた上下の油吸着シート間にポケ
ット部が形成されるようにして該複数枚の油吸着シート
を上下に互いに接合させて油吸着材を形成すると、一枚
の油吸着シートを単にそのまま使用する上記の従来法
やロープに万国旗状に取り付ける上記の従来法に比べ
て、油吸着材の油吸着面積が大幅に増加して油吸着能が
増すこと、しかも複数枚の油吸着シート間に形成さらて
いるポケット部に油が保持されることによって、油吸着
材に吸着された油がその回収作業時などに油吸着材から
離脱して滴り落ちることが防止または低減できることを
見出した。
本発明者が検討を重ねた結果、油吸着シートをそのまま
一枚で使用する代わりに、油吸着シートを複数枚重ね合
わせて、その重ね合わせた上下の油吸着シート間にポケ
ット部が形成されるようにして該複数枚の油吸着シート
を上下に互いに接合させて油吸着材を形成すると、一枚
の油吸着シートを単にそのまま使用する上記の従来法
やロープに万国旗状に取り付ける上記の従来法に比べ
て、油吸着材の油吸着面積が大幅に増加して油吸着能が
増すこと、しかも複数枚の油吸着シート間に形成さらて
いるポケット部に油が保持されることによって、油吸着
材に吸着された油がその回収作業時などに油吸着材から
離脱して滴り落ちることが防止または低減できることを
見出した。
【0010】そして、本発明者は、複数枚の油吸着シー
トを重ね合わせてポケット部を形成させながら上下に接
合したそのような油吸着材において、重ね合わせた複数
枚の油吸着シートを1つの単位としてそれに紐、ベル
ト、バンド、ロープなどの線状体を取り付けておくと、
特に好ましくは前記の単位の複数を長さ方向に並べて配
置しそれに1本または2本以上の線状体を取り付けて連
結形式の長尺の油吸着材の形態にすると、油吸着シート
が線状体に巻き付いたり、線状体の一か所に偏ったりせ
ずに、線状体の長さ方向に沿ってその高い油吸着能を有
しながら均一に分布し、強度的にも優れたものになるこ
と、しかもそのような油吸着材は手間をかけずに簡単な
製造工程で且つ経済的な価格で製造できること、その上
それによって得られた油吸着材は、従来の油吸着材に比
べて油吸着能が格段に優れると共に水域への投入、油吸
着材の水域での移動や曳航、油を吸着した油吸着材の水
域からの回収が容易にあり、水域からの油の吸着除去作
業をその作業負担を軽減しながら安全に行い得ることを
見出した。
トを重ね合わせてポケット部を形成させながら上下に接
合したそのような油吸着材において、重ね合わせた複数
枚の油吸着シートを1つの単位としてそれに紐、ベル
ト、バンド、ロープなどの線状体を取り付けておくと、
特に好ましくは前記の単位の複数を長さ方向に並べて配
置しそれに1本または2本以上の線状体を取り付けて連
結形式の長尺の油吸着材の形態にすると、油吸着シート
が線状体に巻き付いたり、線状体の一か所に偏ったりせ
ずに、線状体の長さ方向に沿ってその高い油吸着能を有
しながら均一に分布し、強度的にも優れたものになるこ
と、しかもそのような油吸着材は手間をかけずに簡単な
製造工程で且つ経済的な価格で製造できること、その上
それによって得られた油吸着材は、従来の油吸着材に比
べて油吸着能が格段に優れると共に水域への投入、油吸
着材の水域での移動や曳航、油を吸着した油吸着材の水
域からの回収が容易にあり、水域からの油の吸着除去作
業をその作業負担を軽減しながら安全に行い得ることを
見出した。
【0011】更に、本発明者は、重ね合わせた複数枚の
油吸着シートからなる単位に線状体を取り付けてなる上
記した油吸着材において、重ね合わせる複数枚の油吸着
シートを方形形状とし、重ね合わせた複数枚の方形の油
吸着シートの対向する2辺に平行に、1本の線状体を取
り付けるかまたは互いに平行な2本または3本以上の線
状体を取り付けると同時に該線状体の取り付け部分で重
ね合わせた前記の複数枚の油吸着シートを上下に接合
し、より好ましくは該重ね合わせた複数枚の油吸着シー
トを一つの単位としてその複数単位を線状体の長さ方向
に沿って取り付けると、上記した種々の特性において一
層優れた油吸着材が得られることを見出して、それらの
知見に基づいて本発明を完成した。
油吸着シートからなる単位に線状体を取り付けてなる上
記した油吸着材において、重ね合わせる複数枚の油吸着
シートを方形形状とし、重ね合わせた複数枚の方形の油
吸着シートの対向する2辺に平行に、1本の線状体を取
り付けるかまたは互いに平行な2本または3本以上の線
状体を取り付けると同時に該線状体の取り付け部分で重
ね合わせた前記の複数枚の油吸着シートを上下に接合
し、より好ましくは該重ね合わせた複数枚の油吸着シー
トを一つの単位としてその複数単位を線状体の長さ方向
に沿って取り付けると、上記した種々の特性において一
層優れた油吸着材が得られることを見出して、それらの
知見に基づいて本発明を完成した。
【0012】すなわち、本発明は、(1) 油吸着シー
トを複数枚重ね合わせ、重ね合わせた前記複数枚の油吸
着シート間にポケット部を形成させるようにして該複数
枚の油吸着シートを上下に互いに接合したことを特徴と
する油吸着材である。そして、本発明は、(2) ポケ
ット部の少なくとも一部が外部に向かって開放している
上記(1)の油吸着材;および(3) 重ね合わせた複
数枚の油吸着シートを一つの単位として、それに線状体
を取り付けてある上記(1)または(2)の油吸着材;
をその好ましい態様として包含する。
トを複数枚重ね合わせ、重ね合わせた前記複数枚の油吸
着シート間にポケット部を形成させるようにして該複数
枚の油吸着シートを上下に互いに接合したことを特徴と
する油吸着材である。そして、本発明は、(2) ポケ
ット部の少なくとも一部が外部に向かって開放している
上記(1)の油吸着材;および(3) 重ね合わせた複
数枚の油吸着シートを一つの単位として、それに線状体
を取り付けてある上記(1)または(2)の油吸着材;
をその好ましい態様として包含する。
【0013】そして、本発明は、(4) 油吸着シート
が方形の形状をなしており、重ね合わせた複数枚の油吸
着シートの対向する2辺に平行に、1本の線状体を取り
付けるかまたは互いに平行な2本または3本以上の線状
体を取り付けてある上記(1)〜(3)のいずれかの油
吸着材;更には、(5)上記の線状体の取り付け部分
で、重ね合わせた複数枚の油吸着シートを同時に上下に
接合してある上記(3)または(4)の油吸着材;をそ
のより好ましい態様として包含する。
が方形の形状をなしており、重ね合わせた複数枚の油吸
着シートの対向する2辺に平行に、1本の線状体を取り
付けるかまたは互いに平行な2本または3本以上の線状
体を取り付けてある上記(1)〜(3)のいずれかの油
吸着材;更には、(5)上記の線状体の取り付け部分
で、重ね合わせた複数枚の油吸着シートを同時に上下に
接合してある上記(3)または(4)の油吸着材;をそ
のより好ましい態様として包含する。
【0014】更に、本発明は、(6) 重ね合わせた複
数枚の油吸着シートの単位を一つの単位とし、前記単位
の複数を互いに接触させてまたは所定の間隔をあけて長
さ方向に配列させた状態で、油吸着シートの対向する2
辺に平行に、1本の線状体を取り付けるかまたは互いに
平行な2本または3本以上の線状体を取り付けて、重ね
合わせた複数枚の油吸着シートからなる前記単位の複数
を線状体の長さ方向に沿って互いに連結して設けてある
上記(3)〜(5)のいずれかの油吸着材;をその一層
好ましい態様として包含する。
数枚の油吸着シートの単位を一つの単位とし、前記単位
の複数を互いに接触させてまたは所定の間隔をあけて長
さ方向に配列させた状態で、油吸着シートの対向する2
辺に平行に、1本の線状体を取り付けるかまたは互いに
平行な2本または3本以上の線状体を取り付けて、重ね
合わせた複数枚の油吸着シートからなる前記単位の複数
を線状体の長さ方向に沿って互いに連結して設けてある
上記(3)〜(5)のいずれかの油吸着材;をその一層
好ましい態様として包含する。
【0015】以下に本発明について詳細に説明する。本
発明の油吸着材では、油吸着シートを複数枚、すなわち
2枚または3枚以上重ねて用いることが必要である。そ
の場合の油吸着シートとしては、海、河川、湖沼、池、
工場などにおける各種沈殿池などの水域中に流出した
り、浮遊したりしている油分、例えば例えば原油、重
油、軽油、動植物性油脂類、潤滑油、有機溶剤などの油
分を吸着して除去するのに用いられる従来既知の油吸着
シートのいずれもが使用でき、油吸着シートを構成する
素材の種類などは特に制限されない。そのうちでも、本
発明の油吸着材で用いる油吸着シートの代表例として
は、ポリプロピレンなどのポリオレフィン繊維やその他
の油吸着性の合成繊維、綿やパルプなどの天然繊維、そ
れらの混合繊維などを用いて形成されている不織布状、
編織状の布帛シート、紙状物などからなるシート、或い
はそれらのシートを親油性界面活性剤やその他の親油性
向上剤で処理して得られた油吸着シートなどを挙げるこ
とができる。
発明の油吸着材では、油吸着シートを複数枚、すなわち
2枚または3枚以上重ねて用いることが必要である。そ
の場合の油吸着シートとしては、海、河川、湖沼、池、
工場などにおける各種沈殿池などの水域中に流出した
り、浮遊したりしている油分、例えば例えば原油、重
油、軽油、動植物性油脂類、潤滑油、有機溶剤などの油
分を吸着して除去するのに用いられる従来既知の油吸着
シートのいずれもが使用でき、油吸着シートを構成する
素材の種類などは特に制限されない。そのうちでも、本
発明の油吸着材で用いる油吸着シートの代表例として
は、ポリプロピレンなどのポリオレフィン繊維やその他
の油吸着性の合成繊維、綿やパルプなどの天然繊維、そ
れらの混合繊維などを用いて形成されている不織布状、
編織状の布帛シート、紙状物などからなるシート、或い
はそれらのシートを親油性界面活性剤やその他の親油性
向上剤で処理して得られた油吸着シートなどを挙げるこ
とができる。
【0016】また、本発明の油吸着材では、油吸着シー
トの厚さも特に制限されず油吸着材の使用目的や使用態
様などに応じて調節することができるが、一般に1枚の
油吸着シートの厚さを約2〜50mm程度にしておくの
が、本発明の油吸着材の製造の容易性や取り扱い性など
の点から好ましい。また、油吸着シートの形状は、方
形、円形、楕円形などの形状にしておくことができる
が、方形の油吸着シートを用いるのが油吸着材の製造の
容易性や油吸着能などの点から望ましい。方形の油吸着
シートを用いる場合は、正方形であっても長方形であっ
てもよく、一般に、一辺の長さを約30cm〜130c
m程度の範囲にしておくのが、油吸着材の製造時の作業
性、得られる油吸着材の取り扱い性などの点から好まし
い。
トの厚さも特に制限されず油吸着材の使用目的や使用態
様などに応じて調節することができるが、一般に1枚の
油吸着シートの厚さを約2〜50mm程度にしておくの
が、本発明の油吸着材の製造の容易性や取り扱い性など
の点から好ましい。また、油吸着シートの形状は、方
形、円形、楕円形などの形状にしておくことができる
が、方形の油吸着シートを用いるのが油吸着材の製造の
容易性や油吸着能などの点から望ましい。方形の油吸着
シートを用いる場合は、正方形であっても長方形であっ
てもよく、一般に、一辺の長さを約30cm〜130c
m程度の範囲にしておくのが、油吸着材の製造時の作業
性、得られる油吸着材の取り扱い性などの点から好まし
い。
【0017】そして、本発明では、上記した油吸着シー
トを複数枚、すなわち2枚または3枚以上重ね合わせ、
該重ね合わせた複数枚の油吸着シート間にポケット部が
形成されるようにして該複数枚の油吸着シートを上下に
互いに接合する。2枚の油吸着シートを重ね合わせて上
下に接合する場合は、それぞれの油吸着シートの形状や
寸法は互いに異なっていてもよいが、同じ形状で同じ寸
法を有する2枚の油吸着シートを上下に揃えて重ね合わ
せて両者を接合して油吸着材を製造するのが、水域に投
入した際に油吸着材傾いたりせずに水面または水中にバ
ランスを保った状態で浮いて油を円滑に吸着できるので
望ましい。また、3枚以上の油吸着シートを重ね合わせ
て接合する場合は、2つの表面側に位置する2枚の油吸
着シート(表面と裏面に位置する2枚の油吸着シート)
の形状および寸法を同じものとし、それらの間に位置す
る残りの油吸着シートを油吸着材のバランスが採れるよ
うな形状や寸法とすればよい。3枚以上の油吸着シート
を重ね合わせる場合は、中間部分に位置する油吸着シー
トは、2つの表面側に位置する2枚の油吸着シートと同
じ寸法にしても、またはそれよりも小さいかまたは大き
い寸法にしてもよく、また場合によっては表面側に位置
する2枚の油吸着シートと異なる形状としてもよい。
トを複数枚、すなわち2枚または3枚以上重ね合わせ、
該重ね合わせた複数枚の油吸着シート間にポケット部が
形成されるようにして該複数枚の油吸着シートを上下に
互いに接合する。2枚の油吸着シートを重ね合わせて上
下に接合する場合は、それぞれの油吸着シートの形状や
寸法は互いに異なっていてもよいが、同じ形状で同じ寸
法を有する2枚の油吸着シートを上下に揃えて重ね合わ
せて両者を接合して油吸着材を製造するのが、水域に投
入した際に油吸着材傾いたりせずに水面または水中にバ
ランスを保った状態で浮いて油を円滑に吸着できるので
望ましい。また、3枚以上の油吸着シートを重ね合わせ
て接合する場合は、2つの表面側に位置する2枚の油吸
着シート(表面と裏面に位置する2枚の油吸着シート)
の形状および寸法を同じものとし、それらの間に位置す
る残りの油吸着シートを油吸着材のバランスが採れるよ
うな形状や寸法とすればよい。3枚以上の油吸着シート
を重ね合わせる場合は、中間部分に位置する油吸着シー
トは、2つの表面側に位置する2枚の油吸着シートと同
じ寸法にしても、またはそれよりも小さいかまたは大き
い寸法にしてもよく、また場合によっては表面側に位置
する2枚の油吸着シートと異なる形状としてもよい。
【0018】そして、重ね合わせた複数枚の油吸着シー
トを、重ね合わせた該複数枚の油吸着シート間にポケッ
ト部を形成させるようにして上下に互いに接合する。こ
こで、本発明でいう「ポケット部を形成させるようにし
て上下に互いに接合する」とは、重ね合わせた該複数枚
の油吸着シート同士が、上下にその全面で密に接合また
は接着されておらずに、部分的に接合されていて、重ね
合わせた上下の油吸着シート間にポケット部となる空隙
部分が存在していることを意味する。より具体的に説明
すると、例えば、2枚の油吸着シートを重ね合わせて形
成した油吸着材では、上に位置する油吸着シートと下に
位置する油吸着シートとが上下に部分的に接合されてい
てそれらの2つの油吸着シート間にポケット部となる空
隙部分が存在する。また、例えば3枚の油吸着シートを
重ね合わせて形成した油吸着材では、3枚の油吸着シー
トは上下に部分的に接合されていて上に位置する油吸着
シートと中間に位置する油吸着シートとの間、および中
間に位置する油吸着シートとその下に位置する油吸着シ
ートとの間にそれぞれポケット部となる空隙部分が存在
している。
トを、重ね合わせた該複数枚の油吸着シート間にポケッ
ト部を形成させるようにして上下に互いに接合する。こ
こで、本発明でいう「ポケット部を形成させるようにし
て上下に互いに接合する」とは、重ね合わせた該複数枚
の油吸着シート同士が、上下にその全面で密に接合また
は接着されておらずに、部分的に接合されていて、重ね
合わせた上下の油吸着シート間にポケット部となる空隙
部分が存在していることを意味する。より具体的に説明
すると、例えば、2枚の油吸着シートを重ね合わせて形
成した油吸着材では、上に位置する油吸着シートと下に
位置する油吸着シートとが上下に部分的に接合されてい
てそれらの2つの油吸着シート間にポケット部となる空
隙部分が存在する。また、例えば3枚の油吸着シートを
重ね合わせて形成した油吸着材では、3枚の油吸着シー
トは上下に部分的に接合されていて上に位置する油吸着
シートと中間に位置する油吸着シートとの間、および中
間に位置する油吸着シートとその下に位置する油吸着シ
ートとの間にそれぞれポケット部となる空隙部分が存在
している。
【0019】重ね合わせた複数枚の油吸着シート間に上
記したポケット部を形成させるには、複数枚の油吸着シ
ートを重ね合わせて縫製、接着剤、その他の適当な接合
手段で、線状(直線状、曲線状)、点状、またはその他
の状態で上下に接合させればよい。限定されるものでは
ないが、2枚の油吸着シート重ね合わせて形成した油吸
着材を例にとって具体的に説明すると、例えば、図3の
(a)に示すように、重ね合わせた2枚の油吸着シート
(1a,1b)をその中央部分で縫製やその他の接合手
段4によって上下に接合したり、図3の(b)に示すよ
うに重ね合わせた2枚の油吸着シート(1a,1b)を
縫製やその他の接合手段4によって平行な2本の線状に
上下に接合したり、図3の(c)に示すように重ね合わ
せた2枚の油吸着シート(1a,1b)を縫製やその他
の接合手段4によって直交する2本の線状に上下に接合
したり、図3の(d)に示すように重ね合わせた2枚の
油吸着シート(1a,1b)を縫製やその他の接合手段
4によってその全周に沿ってで線状に上下に接合したり
すればよい。
記したポケット部を形成させるには、複数枚の油吸着シ
ートを重ね合わせて縫製、接着剤、その他の適当な接合
手段で、線状(直線状、曲線状)、点状、またはその他
の状態で上下に接合させればよい。限定されるものでは
ないが、2枚の油吸着シート重ね合わせて形成した油吸
着材を例にとって具体的に説明すると、例えば、図3の
(a)に示すように、重ね合わせた2枚の油吸着シート
(1a,1b)をその中央部分で縫製やその他の接合手
段4によって上下に接合したり、図3の(b)に示すよ
うに重ね合わせた2枚の油吸着シート(1a,1b)を
縫製やその他の接合手段4によって平行な2本の線状に
上下に接合したり、図3の(c)に示すように重ね合わ
せた2枚の油吸着シート(1a,1b)を縫製やその他
の接合手段4によって直交する2本の線状に上下に接合
したり、図3の(d)に示すように重ね合わせた2枚の
油吸着シート(1a,1b)を縫製やその他の接合手段
4によってその全周に沿ってで線状に上下に接合したり
すればよい。
【0020】また、重ね合わせた2枚(複数枚)の油吸
着シート(1a,1b)を上下に接合させるに当たって
は、図3で示したように連続した線状で接合する代わり
に、例えば図4の(a)に示すように、縫製などの接合
手段4によって断続した線状で間隔をあけて上下に接合
しても[図4の(a)では断続したジグザグ状に補正し
て油吸着シート1aと1bを接合している]、または場
合によっては図4の(b)に示すように点状の接合手段
4で間隔をあけて上下に接合してもよく、図4のように
間隔をあけて接合すると、開放部分の多いポケット部が
形成されて、ポケット部への油の侵入が容易になる。
着シート(1a,1b)を上下に接合させるに当たって
は、図3で示したように連続した線状で接合する代わり
に、例えば図4の(a)に示すように、縫製などの接合
手段4によって断続した線状で間隔をあけて上下に接合
しても[図4の(a)では断続したジグザグ状に補正し
て油吸着シート1aと1bを接合している]、または場
合によっては図4の(b)に示すように点状の接合手段
4で間隔をあけて上下に接合してもよく、図4のように
間隔をあけて接合すると、開放部分の多いポケット部が
形成されて、ポケット部への油の侵入が容易になる。
【0021】そして、重ね合わせた複数枚の油吸着シー
トを上下に線状に接合する場合は、図3の(a)〜
(d)および図4の(a)に示すような連続した直線状
や断続した直線状であるのが接合作業の容易性などの点
で好ましいが、それに限定されるものではなく、場合に
よっては曲線状に縫製などを行って重ね合わせた複数枚
の油吸着シートを上下に接合してもよい。また、重ね合
わせた複数枚の油吸着シートを上下に接合させるに当た
っては、接合して得られた油吸着材の形態が、左右、前
後および/または上下に対称になっているようにして接
合を行うのが、油吸着材を水域に投入した際に油吸着材
が傾いたりせずに水面または水中でバランスよく浮かせ
ることができる点から望ましい。
トを上下に線状に接合する場合は、図3の(a)〜
(d)および図4の(a)に示すような連続した直線状
や断続した直線状であるのが接合作業の容易性などの点
で好ましいが、それに限定されるものではなく、場合に
よっては曲線状に縫製などを行って重ね合わせた複数枚
の油吸着シートを上下に接合してもよい。また、重ね合
わせた複数枚の油吸着シートを上下に接合させるに当た
っては、接合して得られた油吸着材の形態が、左右、前
後および/または上下に対称になっているようにして接
合を行うのが、油吸着材を水域に投入した際に油吸着材
が傾いたりせずに水面または水中でバランスよく浮かせ
ることができる点から望ましい。
【0022】そして、重ね合わせた複数枚の油吸着シー
トを例えば上記した図3の(a)〜(d)や図4の
(a)〜(b)におけるように接合することによって、
油吸着シート1aと油吸着シート1bとの間に、接合さ
れていない空隙部分3、すなわちポケット部3が形成さ
れる。重ね合わせた複数枚の油吸着シートの間にポケッ
ト部3を有する、そのような本発明の油吸着材を用いて
水域に流出したり浮遊している油の吸着除去作業を行う
と、水面や水中などに浮いている油が複数枚の油吸着の
それぞれ(例えば油吸着シート1a,1b)に吸着され
ると共に、ポケット部3にも油が入り込んでポケット部
3に溜まって油吸着材に保持され、しかも複数枚の油吸
着シート(例えば油吸着シートa,1b)から浸み出た
過剰の油もそのまま水域環境に再び放出されずに、ポケ
ット部3に溜まって保持されるようになる。したがっ
て、本発明の油吸着材は、ポケット部を持たない上記し
たの従来の油吸着材(1枚の油吸着シートのみからな
る油吸着材)および上記したの従来の油吸着材(ロー
プ2に油吸着シート1を単にそのまま横一列に取り付け
ただけの万国旗型の油吸着材)に比べて、格段に高い、
極めて優れた油吸着能および油保持能を有している。
トを例えば上記した図3の(a)〜(d)や図4の
(a)〜(b)におけるように接合することによって、
油吸着シート1aと油吸着シート1bとの間に、接合さ
れていない空隙部分3、すなわちポケット部3が形成さ
れる。重ね合わせた複数枚の油吸着シートの間にポケッ
ト部3を有する、そのような本発明の油吸着材を用いて
水域に流出したり浮遊している油の吸着除去作業を行う
と、水面や水中などに浮いている油が複数枚の油吸着の
それぞれ(例えば油吸着シート1a,1b)に吸着され
ると共に、ポケット部3にも油が入り込んでポケット部
3に溜まって油吸着材に保持され、しかも複数枚の油吸
着シート(例えば油吸着シートa,1b)から浸み出た
過剰の油もそのまま水域環境に再び放出されずに、ポケ
ット部3に溜まって保持されるようになる。したがっ
て、本発明の油吸着材は、ポケット部を持たない上記し
たの従来の油吸着材(1枚の油吸着シートのみからな
る油吸着材)および上記したの従来の油吸着材(ロー
プ2に油吸着シート1を単にそのまま横一列に取り付け
ただけの万国旗型の油吸着材)に比べて、格段に高い、
極めて優れた油吸着能および油保持能を有している。
【0023】上記の図3および図4では2枚の油吸着シ
ートを重ね合わせて接合した油吸着材を例に挙げて具体
的に説明したが、3枚以上の油吸着シートを重ね合わせ
た本発明の油吸着材においても、図3および図4の場合
と同様にして、重ね合わせた3枚以上の油吸着シート同
士を上下に接合してそれぞれの油吸着シート間にポケッ
ト部を形成させるようにすればよい。
ートを重ね合わせて接合した油吸着材を例に挙げて具体
的に説明したが、3枚以上の油吸着シートを重ね合わせ
た本発明の油吸着材においても、図3および図4の場合
と同様にして、重ね合わせた3枚以上の油吸着シート同
士を上下に接合してそれぞれの油吸着シート間にポケッ
ト部を形成させるようにすればよい。
【0024】そして、複数枚の油吸着シートを重ね合わ
せてポケット部が形成されるようにして上下に互いに接
合して得られた上記の本発明の油吸着材は、そのままで
も従来の油吸着材に比べて高い油吸着能および油保持能
を有しており、そのままで油吸着材として有効に使用す
ることができる。しかし、油吸着材の水域への投入、油
吸着材の水域での移動や曳航、油を吸着した油吸着材の
水域からの回収などの作業を行い易くして、水域に流出
したり浮遊している油の吸着除去作業時の負担を軽くし
且つ危険を少なくするために、更には油吸着材自体の強
度などを向上させるために、重ね合わせた複数枚の油吸
着シートを接合して得られた上記の油吸着材に線状体を
取り付けておくのが望ましい。特に、重ね合わせた複数
枚の油吸着シートを上下に接合してなる油吸着材を一つ
の単位とした場合に、その複数の単位を長さ方向に並べ
て配置し、それに1本または2本以上の線状体を取り付
けて、連結形式の長尺の油吸着材の形態にしておくの
が、その取り扱い性、油の吸着除去の作業性、油吸着能
の向上などの点から望ましい。
せてポケット部が形成されるようにして上下に互いに接
合して得られた上記の本発明の油吸着材は、そのままで
も従来の油吸着材に比べて高い油吸着能および油保持能
を有しており、そのままで油吸着材として有効に使用す
ることができる。しかし、油吸着材の水域への投入、油
吸着材の水域での移動や曳航、油を吸着した油吸着材の
水域からの回収などの作業を行い易くして、水域に流出
したり浮遊している油の吸着除去作業時の負担を軽くし
且つ危険を少なくするために、更には油吸着材自体の強
度などを向上させるために、重ね合わせた複数枚の油吸
着シートを接合して得られた上記の油吸着材に線状体を
取り付けておくのが望ましい。特に、重ね合わせた複数
枚の油吸着シートを上下に接合してなる油吸着材を一つ
の単位とした場合に、その複数の単位を長さ方向に並べ
て配置し、それに1本または2本以上の線状体を取り付
けて、連結形式の長尺の油吸着材の形態にしておくの
が、その取り扱い性、油の吸着除去の作業性、油吸着能
の向上などの点から望ましい。
【0025】重ね合わせた複数枚の油吸着シートの単位
に取り付ける線状体の種類や内容は、油の吸着処理作業
時に切れたりせずに丈夫であり、しかも油吸着材の浮力
を大幅に低減させないものを使用するものであれば、
紐、ベルト、バンド、ロープなどのいずれでもよく、特
に重ね合わせた複数枚の油吸着シートの単位同士の接合
とその単位への線状体との取り付けを縫製などの接合手
段で同時に行えるようなベルトやバンドなどの線状体を
用いるのが望ましい。
に取り付ける線状体の種類や内容は、油の吸着処理作業
時に切れたりせずに丈夫であり、しかも油吸着材の浮力
を大幅に低減させないものを使用するものであれば、
紐、ベルト、バンド、ロープなどのいずれでもよく、特
に重ね合わせた複数枚の油吸着シートの単位同士の接合
とその単位への線状体との取り付けを縫製などの接合手
段で同時に行えるようなベルトやバンドなどの線状体を
用いるのが望ましい。
【0026】その場合に、例えば図5に示すように、複
数枚の油吸着シート(1a,1b)の各々を方形の形状
としてそれらをキチンと揃えて重ね合わせ、該重ね合わ
せた複数枚の油吸着シート(1a,1b)の対向する2
辺に平行に、1本の線状体5を好ましくはその中央部に
取り付けて重ね合わせた複数枚の油吸着シートの単位を
互いに連結して連結形式の油吸着材を形成しても、また
は例えば図6〜図9に示すように、該重ね合わせた複数
枚の油吸着シート(1a,1b,1c)の対向する2辺
に平行に、互いに平行な2本または3本以上の線状体5
を取り付けて、重ね合わせた複数枚の油吸着シート(1
a,1b,1c)からなる単位を互いに連結して連結形
成の油吸着材を形成してもよい。ここで、図6〜図7お
よび図9は、線状体を重ね合わせた複数枚の油吸着シー
トからなる単位にその上下から平行な2列に取り付けた
例を示し、図8は該単位にその上下から平行な3列に取
り付けた例を示したものである。
数枚の油吸着シート(1a,1b)の各々を方形の形状
としてそれらをキチンと揃えて重ね合わせ、該重ね合わ
せた複数枚の油吸着シート(1a,1b)の対向する2
辺に平行に、1本の線状体5を好ましくはその中央部に
取り付けて重ね合わせた複数枚の油吸着シートの単位を
互いに連結して連結形式の油吸着材を形成しても、また
は例えば図6〜図9に示すように、該重ね合わせた複数
枚の油吸着シート(1a,1b,1c)の対向する2辺
に平行に、互いに平行な2本または3本以上の線状体5
を取り付けて、重ね合わせた複数枚の油吸着シート(1
a,1b,1c)からなる単位を互いに連結して連結形
成の油吸着材を形成してもよい。ここで、図6〜図7お
よび図9は、線状体を重ね合わせた複数枚の油吸着シー
トからなる単位にその上下から平行な2列に取り付けた
例を示し、図8は該単位にその上下から平行な3列に取
り付けた例を示したものである。
【0027】特に、重ね合わせた複数枚の油吸着シート
からなる単位を図6および図7に示すように2本の線状
体5で互いに長さ方向に沿って連結した構造を有する連
結形式を有する油吸着材は、油吸着材全体の前後、左
右、上下のバランスが良くとれており、しかも強度的に
も優れるので、水域中への投入時や水域中での曳航や移
動時などに油吸着材の破損が生じず、油吸着能にも優れ
ており、望ましい。その場合に、重ね合わせた複数枚の
油吸着シートからなる単位への2本の線状体の取り付け
位置は、例えば図6および図7に示すように、油吸着シ
ートのサイズなどに応じて、その中央の線を挟んで対称
の位置で且つ油吸着シートの端部(対向する辺)に至る
までの任意の位置に決めればよい。
からなる単位を図6および図7に示すように2本の線状
体5で互いに長さ方向に沿って連結した構造を有する連
結形式を有する油吸着材は、油吸着材全体の前後、左
右、上下のバランスが良くとれており、しかも強度的に
も優れるので、水域中への投入時や水域中での曳航や移
動時などに油吸着材の破損が生じず、油吸着能にも優れ
ており、望ましい。その場合に、重ね合わせた複数枚の
油吸着シートからなる単位への2本の線状体の取り付け
位置は、例えば図6および図7に示すように、油吸着シ
ートのサイズなどに応じて、その中央の線を挟んで対称
の位置で且つ油吸着シートの端部(対向する辺)に至る
までの任意の位置に決めればよい。
【0028】そして、重ね合わせた複数枚の油吸着シー
トからなる単位を1本または2本以上の線状体5にその
長さ方向に沿って複数単位取り付けた上記の連結形式の
油吸着材では、隣合う各単位は互いに接触して連結して
あっても、または所定の間隔をあけて連結してあっても
よい。更に、重ね合わせた複数枚の油吸着シートからな
る単位の複数の単位が1本または2本以上の線状体5に
沿って連結されているかかる連結形式の油吸着材におい
ては、重ね合わせた複数枚の油吸着シートからなる単位
への線状体5の取り付けと、重ね合わせた複数枚の油吸
着シート同士の上下の接合とを、それぞれ別々に(別工
程などで)行ってもよいが、縫製、接着剤、その他の接
合手段によって同時に行うようにすると、油吸着材の製
造時の作業工程が極めて簡単になり、油吸着材を短時間
で生産性良く製造することが可能になり、本発明の油吸
着材を経済的な価格で提供できるようになる。
トからなる単位を1本または2本以上の線状体5にその
長さ方向に沿って複数単位取り付けた上記の連結形式の
油吸着材では、隣合う各単位は互いに接触して連結して
あっても、または所定の間隔をあけて連結してあっても
よい。更に、重ね合わせた複数枚の油吸着シートからな
る単位の複数の単位が1本または2本以上の線状体5に
沿って連結されているかかる連結形式の油吸着材におい
ては、重ね合わせた複数枚の油吸着シートからなる単位
への線状体5の取り付けと、重ね合わせた複数枚の油吸
着シート同士の上下の接合とを、それぞれ別々に(別工
程などで)行ってもよいが、縫製、接着剤、その他の接
合手段によって同時に行うようにすると、油吸着材の製
造時の作業工程が極めて簡単になり、油吸着材を短時間
で生産性良く製造することが可能になり、本発明の油吸
着材を経済的な価格で提供できるようになる。
【0029】重ね合わせた複数枚の油吸着シートからな
る単位を線状体の長さ方向に沿って複数連結して取り付
けた上記の連結形式の油吸着材では、その長さは特に制
限されず適宜選択することができるが、連結形式の油吸
着材の1個の長さを約5〜30m程度にしておき、そこ
に約5〜20個程度の重ね合わせた複数枚の油吸着シー
トからなる単位を取り付け、そのようにしたものを、油
の吸着処理を行う水域の広さなどに応じて、その複数個
分を適宜つないで用いるようにするのが好ましい。した
がって、連結形式の油吸着材では、例えば図7に示すよ
うに、線状体5の一方の端部にループ状部6やリング状
部を形成しておくと共に一方の端部を紐状にしておく
と、または両方の端部をループ状部やリング状部を形成
しておきそれに別の連結紐などを用いてつなぎ合わせる
ようにすると、連結形式の油吸着材の複数個を簡単につ
なぎ合わせることができ、便利である。
る単位を線状体の長さ方向に沿って複数連結して取り付
けた上記の連結形式の油吸着材では、その長さは特に制
限されず適宜選択することができるが、連結形式の油吸
着材の1個の長さを約5〜30m程度にしておき、そこ
に約5〜20個程度の重ね合わせた複数枚の油吸着シー
トからなる単位を取り付け、そのようにしたものを、油
の吸着処理を行う水域の広さなどに応じて、その複数個
分を適宜つないで用いるようにするのが好ましい。した
がって、連結形式の油吸着材では、例えば図7に示すよ
うに、線状体5の一方の端部にループ状部6やリング状
部を形成しておくと共に一方の端部を紐状にしておく
と、または両方の端部をループ状部やリング状部を形成
しておきそれに別の連結紐などを用いてつなぎ合わせる
ようにすると、連結形式の油吸着材の複数個を簡単につ
なぎ合わせることができ、便利である。
【0030】そして、上記した連結形式の油吸着材にお
いて、重ね合わせた複数枚の油吸着シートからなる単位
への線状体5の取り付けは、例えば図5に示すように前
記単位の上または下の一面側のみとしても(図5では上
面側のみ)、または例えば図6〜図10に示すように前
記単位の上面と下面の両方側としてもよく、したがって
図6〜図7および図9〜図10では上下合わせて4本の
線状体5が用いられ、また図8では上下合わせて6本の
線状体が用いられている。図6〜図10に示すように、
両面側に線状体5を取り付けた場合には、重ね合わせた
複数枚の油吸着シートからなる単位の連結強度が一層強
くなり、水域に投入した際にバランスがよりとれるよう
になる。
いて、重ね合わせた複数枚の油吸着シートからなる単位
への線状体5の取り付けは、例えば図5に示すように前
記単位の上または下の一面側のみとしても(図5では上
面側のみ)、または例えば図6〜図10に示すように前
記単位の上面と下面の両方側としてもよく、したがって
図6〜図7および図9〜図10では上下合わせて4本の
線状体5が用いられ、また図8では上下合わせて6本の
線状体が用いられている。図6〜図10に示すように、
両面側に線状体5を取り付けた場合には、重ね合わせた
複数枚の油吸着シートからなる単位の連結強度が一層強
くなり、水域に投入した際にバランスがよりとれるよう
になる。
【0031】また、前記した図5〜図9の油吸着材など
においては、重ね合わせた複数枚の油吸着シートからな
る単位の複数個に、線状体5を縫製などによって連続的
に取り付けて油吸着シート同士の上下の接合と該単位へ
の線状体5の取り付けを行った場合を例示しているが、
重ね合わせた複数枚の油吸着シート同士の接合および該
複数枚の油吸着シートからなる単位への線状体5の取り
付けは、必ずしも連続的な縫製などによる接合手段で行
わなくてもよく、線状体5を該単位に取り付ける場合に
も、例えば図4の(a)および図4の(b)などに示し
たように、間隔をあけてジグザク状や点状に油吸着シー
ト同士の接合と線状体の取り付けを行ってもよい。そし
て、そのようにした場合には、ポケット部3の開放度が
増して、ポケット部3への水域などからの油の侵入が行
われ易くなる。
においては、重ね合わせた複数枚の油吸着シートからな
る単位の複数個に、線状体5を縫製などによって連続的
に取り付けて油吸着シート同士の上下の接合と該単位へ
の線状体5の取り付けを行った場合を例示しているが、
重ね合わせた複数枚の油吸着シート同士の接合および該
複数枚の油吸着シートからなる単位への線状体5の取り
付けは、必ずしも連続的な縫製などによる接合手段で行
わなくてもよく、線状体5を該単位に取り付ける場合に
も、例えば図4の(a)および図4の(b)などに示し
たように、間隔をあけてジグザク状や点状に油吸着シー
ト同士の接合と線状体の取り付けを行ってもよい。そし
て、そのようにした場合には、ポケット部3の開放度が
増して、ポケット部3への水域などからの油の侵入が行
われ易くなる。
【0032】また、上記した連結形式の油吸着材におい
て、その強度を一層向上させるために、例えば図9に示
すように、複数の線状体5の長さ方向と交差する方向に
補強材7などを取り付けておいてもよく、図9では線状
体5と直交する方向に補強用の帯状体7を取り付けてい
る。
て、その強度を一層向上させるために、例えば図9に示
すように、複数の線状体5の長さ方向と交差する方向に
補強材7などを取り付けておいてもよく、図9では線状
体5と直交する方向に補強用の帯状体7を取り付けてい
る。
【0033】更に、上記した連結形式の油吸着材では、
水域における油の拡散などを防止するために、例えば図
10に示すように、油吸着材の適当な場所に、その長さ
方向に沿って、油拡散防止用のネット8などを垂下させ
ておいてもよく、該油拡散防止用のネット8の下部には
油拡散防止用のネット8の垂下を円滑に行うための重り
9などを取り付けておいてもよい。
水域における油の拡散などを防止するために、例えば図
10に示すように、油吸着材の適当な場所に、その長さ
方向に沿って、油拡散防止用のネット8などを垂下させ
ておいてもよく、該油拡散防止用のネット8の下部には
油拡散防止用のネット8の垂下を円滑に行うための重り
9などを取り付けておいてもよい。
【0034】上記した本発明の油吸着材は、船舶の座礁
や衝突、石油タンク、製油所、石油採掘現場での事故な
どによる油の流出、船舶の停泊中に生ずる漏油(給油中
の漏油、ビルジの排出、スターンチューブからの漏油
等)、産業廃水や生活廃水中に含まれる油脂類の流出な
どによって、海、河川、湖沼、池、貯水池、各種沈澱
池、魚介類の養殖場などの水域に流出または浮遊する、
原油、重油、軽油、動植物性油脂類、潤滑油、有機溶剤
などの各種の油の吸着除去に極めて有効に使用すること
ができる。
や衝突、石油タンク、製油所、石油採掘現場での事故な
どによる油の流出、船舶の停泊中に生ずる漏油(給油中
の漏油、ビルジの排出、スターンチューブからの漏油
等)、産業廃水や生活廃水中に含まれる油脂類の流出な
どによって、海、河川、湖沼、池、貯水池、各種沈澱
池、魚介類の養殖場などの水域に流出または浮遊する、
原油、重油、軽油、動植物性油脂類、潤滑油、有機溶剤
などの各種の油の吸着除去に極めて有効に使用すること
ができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の油吸着材は、油吸着能が大きく
且つ大きな油の保持能を有しているので、本発明の油吸
着材を使用した場合には、水域に流出した油や水域に浮
遊している油を極めて大量の効果的に吸着することがで
き、しかもポケット部を有していることによって油吸着
材に吸着した油がポケットに溜まって保持されるので、
油吸着材を回収する際などに油吸着材から離脱して滴り
落ちるのが低減され、水域の浄化を円滑に達成すること
ができ、油吸着処理に用いる設備の汚染などを生じにく
い。
且つ大きな油の保持能を有しているので、本発明の油吸
着材を使用した場合には、水域に流出した油や水域に浮
遊している油を極めて大量の効果的に吸着することがで
き、しかもポケット部を有していることによって油吸着
材に吸着した油がポケットに溜まって保持されるので、
油吸着材を回収する際などに油吸着材から離脱して滴り
落ちるのが低減され、水域の浄化を円滑に達成すること
ができ、油吸着処理に用いる設備の汚染などを生じにく
い。
【0036】そして、本発明の油吸着材、特に重ね合わ
せた複数枚の油吸着シートからなる単位を線状体の長さ
方向に沿って複数単位連結してなる本発明の連結形式の
油吸着材は、より高い油吸着能および油保持能を有して
いて、しかも取り扱い性に優れていて、水域への投与、
水域での曳航や移動、油吸着後の水域からの回収を簡単
に行うことができるので、水域での油吸着処理時の作業
負担を軽減し、しかも作業時の安全を確保しながら、油
の吸着除去作業を極めて円滑に行うことができる。
せた複数枚の油吸着シートからなる単位を線状体の長さ
方向に沿って複数単位連結してなる本発明の連結形式の
油吸着材は、より高い油吸着能および油保持能を有して
いて、しかも取り扱い性に優れていて、水域への投与、
水域での曳航や移動、油吸着後の水域からの回収を簡単
に行うことができるので、水域での油吸着処理時の作業
負担を軽減し、しかも作業時の安全を確保しながら、油
の吸着除去作業を極めて円滑に行うことができる。
【0037】その上、本発明の油吸着材は、重ね合わせ
た複数枚の油吸着シートを縫製などの接続手段によって
上下に互いに接合するだけで簡単に製造することがで
き、特に重ね合わせた複数枚の油吸着シートからなる単
位を線状体の長さ方向に沿って複数単位連結してなる本
発明の連結形式の油吸着材では、重ね合わせた複数枚の
油吸着シート同士の上下の接合と線状体の取り付けを縫
製などの接合・連結手段によって同時に行うことができ
るので、その製造工程が極めて簡単であり、したがって
経済的な価格で本発明の油吸着材を提供することができ
る。
た複数枚の油吸着シートを縫製などの接続手段によって
上下に互いに接合するだけで簡単に製造することがで
き、特に重ね合わせた複数枚の油吸着シートからなる単
位を線状体の長さ方向に沿って複数単位連結してなる本
発明の連結形式の油吸着材では、重ね合わせた複数枚の
油吸着シート同士の上下の接合と線状体の取り付けを縫
製などの接合・連結手段によって同時に行うことができ
るので、その製造工程が極めて簡単であり、したがって
経済的な価格で本発明の油吸着材を提供することができ
る。
【図1】1枚の油吸着シートをそのまま使用する従来の
油吸着材の例を示す図である。
油吸着材の例を示す図である。
【図2】ロープに油吸着シートを単にそのまま取り付け
た従来の万国旗型の油吸着材を示す図である。
た従来の万国旗型の油吸着材を示す図である。
【図3】2枚の油吸着シートを重ね合わせて上下に接合
してなる本発明の油吸着材の例を示す図である。
してなる本発明の油吸着材の例を示す図である。
【図4】2枚の油吸着シートを重ね合わせて上下に接合
してなる本発明の油吸着材の別の例を示す図である。
してなる本発明の油吸着材の別の例を示す図である。
【図5】重ね合わせた複数枚(2枚)の油吸着シートか
らなる単位の複数単位を1本の線状体にその長さ方向に
沿って取り付けた本発明の連結形式の油吸着材の一例を
示す図である。
らなる単位の複数単位を1本の線状体にその長さ方向に
沿って取り付けた本発明の連結形式の油吸着材の一例を
示す図である。
【図6】重ね合わせた複数枚(3枚)の油吸着シートか
らなる単位を2本以上の線状体にその長さ方向に沿って
複数単位取り付けた本発明の連結形式の油吸着材の一例
を示す図である。
らなる単位を2本以上の線状体にその長さ方向に沿って
複数単位取り付けた本発明の連結形式の油吸着材の一例
を示す図である。
【図7】重ね合わせた複数枚(2枚)の油吸着シートか
らなる単位を2本以上の線状体にその長さ方向に沿って
複数単位取り付け、線状体の一方の端部をループ状にし
た本発明の連結形式の油吸着材の別の例を示す図であ
る。
らなる単位を2本以上の線状体にその長さ方向に沿って
複数単位取り付け、線状体の一方の端部をループ状にし
た本発明の連結形式の油吸着材の別の例を示す図であ
る。
【図8】重ね合わせた複数枚の油吸着シートからなる単
位を2本以上の線状体(上下で合計6本の線状体)にそ
の長さ方向に沿って複数単位取り付けた本発明の連結形
式の油吸着材の更に別の例を示す図である。
位を2本以上の線状体(上下で合計6本の線状体)にそ
の長さ方向に沿って複数単位取り付けた本発明の連結形
式の油吸着材の更に別の例を示す図である。
【図9】重ね合わせた複数枚の油吸着シートからなる単
位を2本以上の線状体にその長さ方向に沿って複数単位
取り付けると共に、該線状体に交差する補強材を更に設
けた本発明の連結形式の油吸着材の一例を示す図であ
る。
位を2本以上の線状体にその長さ方向に沿って複数単位
取り付けると共に、該線状体に交差する補強材を更に設
けた本発明の連結形式の油吸着材の一例を示す図であ
る。
【図10】重ね合わせた複数枚の油吸着シートからなる
単位を2本以上の線状体にその長さ方向に沿って複数単
位取り付けると共に、その長さ方向に沿って油拡散防止
用のネットを更に垂下させてある本発明の連結形式の油
吸着材の例を示す図である。
単位を2本以上の線状体にその長さ方向に沿って複数単
位取り付けると共に、その長さ方向に沿って油拡散防止
用のネットを更に垂下させてある本発明の連結形式の油
吸着材の例を示す図である。
1 油吸着シート 2 ロープ 1a 油吸着シート 1b 油吸着シート 3 ポケット部 4 接合手段 5 線状体 6 ループ状部 7 補強材 8 油拡散防止用のネット 9 重り
Claims (6)
- 【請求項1】 油吸着シートを複数枚重ね合わせ、重ね
合わせた前記複数枚の油吸着シート間にポケット部を形
成させるようにして該複数枚の油吸着シートを上下に互
いに接合したことを特徴とする油吸着材。 - 【請求項2】 ポケット部の少なくとも一部が外部に向
かって開放している請求項1の油吸着材。 - 【請求項3】 重ね合わせた複数枚の油吸着シートを一
つの単位として、それに線状体を取り付けてある請求項
1または2の油吸着材。 - 【請求項4】 油吸着シートが方形の形状をなしてお
り、重ね合わせた複数枚の油吸着シートの対向する2辺
に平行に、1本の線状体を取り付けるかまたは互いに平
行な2本または3本以上の線状体を取り付けてある請求
項1〜3のいずれか1項の油吸着材。 - 【請求項5】 前記の線状体の取り付け部分で、重ね合
わせた前記の複数枚の油吸着シートを同時に上下に接合
してある請求項3または4の油吸着材。 - 【請求項6】 重ね合わせた複数枚の油吸着シートの単
位を一つの単位とし、前記単位の複数を互いに接触させ
てまたは所定の間隔をあけて長さ方向に配列させた状態
で、油吸着シートの対向する2辺に平行に、1本の線状
体を取り付けるかまたは互いに平行な2本または3本以
上の線状体を取り付けて、重ね合わせた複数枚の油吸着
シートからなる前記単位の複数を線状体の長さ方向に沿
って互いに連結して設けてある請求項3〜5のいずれか
1項の油吸着材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7022344A JPH08192152A (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | 油吸着材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7022344A JPH08192152A (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | 油吸着材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08192152A true JPH08192152A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=12080068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7022344A Pending JPH08192152A (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | 油吸着材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08192152A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19980025590A (ko) * | 1996-10-04 | 1998-07-15 | 박상억 | 해상용 오일휀스 |
JP2005139736A (ja) * | 2003-11-06 | 2005-06-02 | Finetec Kk | オイル吸着マットの連結体 |
JP2006198610A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-08-03 | Fuyo Paaraito Kk | 油吸着カートリッジ、油水分離装置及び油水分離方法 |
JP2009007910A (ja) * | 2007-05-31 | 2009-01-15 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | オイル吸着シート連結具、及びオイル吸着シート連結ユニット |
JP2010075833A (ja) * | 2008-09-25 | 2010-04-08 | Nippon Solid Co Ltd | 油吸着材 |
JP2013150938A (ja) * | 2012-01-24 | 2013-08-08 | Nippon Solid Co Ltd | シート状油吸着材 |
DE202013001956U1 (de) * | 2013-02-28 | 2014-06-05 | Oil Clear Europe Ltd. | Vorrichtung zum Herstellen eines Öl absorbierenden Gegenstands |
JP2018008259A (ja) * | 2016-07-04 | 2018-01-18 | 日本ソリッド株式会社 | 油吸着材 |
JP2018030111A (ja) * | 2016-08-26 | 2018-03-01 | 株式会社イノアックコーポレーション | グリース阻集器用油吸着シート |
JP2018047444A (ja) * | 2016-09-15 | 2018-03-29 | 日本ソリッド株式会社 | 積層油吸着材 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51136348U (ja) * | 1975-03-25 | 1976-11-04 | ||
JPH0681332A (ja) * | 1992-08-28 | 1994-03-22 | Tokyo Yogyo Co Ltd | 吸油フェンス |
JPH06170359A (ja) * | 1992-07-28 | 1994-06-21 | Kimberly Clark Corp | 油吸収構造 |
JP3005252U (ja) * | 1994-06-15 | 1994-12-13 | 有限会社アキヤマ | 油捕集具 |
-
1995
- 1995-01-18 JP JP7022344A patent/JPH08192152A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041207 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050405 |