JP2014151317A - 油水分離式浄水装置、油水混合液の浄化システム、油水混合液の浄化システム用の油水混合液導入手段およびその製造方法および油吸着要土嚢袋 - Google Patents

油水分離式浄水装置、油水混合液の浄化システム、油水混合液の浄化システム用の油水混合液導入手段およびその製造方法および油吸着要土嚢袋 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡単な構成で石油等の油と水との混合物から油を吸着し、水を浄化する油水分離式浄水装置を提供する。
【解決手段】 油水混合液から濾過により油を除去して浄水を回収または排出する油水分離式浄水装置1は、着脱自在に設けられたフレーク状または粒状の油吸着材12を水透過性袋体11に充填した濾過層を有し、前記油水混合液を導入する導入口13を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、油水分離式浄水装置、油水混合液の浄化システム、油水混合液の浄化システム用の油水混合液導入手段およびその製造方法および油吸着要土嚢袋に関する。
石油流出、または油流出(あぶらりゅうしゅつ)は、液体の石油系炭化水素が人為的に自然環境に流出することをいい、特に河川や海洋への流出を指す。液体の石油系炭化水素とは石油、ガソリン、軽油といった生成された石油製品のほか、副産物、舶用燃料油、廃油、廃油混合油など様々なものを含む(以下、石油と表記)。流出した石油を除去するには数か月ないし数年を要すると言われている。流出した石油は河川や海洋環境に悪影響を及ぼす。石油による人為的な汚染のほとんどは人間の陸上での活動によるものであるが、世間の関心や規制が最も向けられるのは石油タンカーに対してである。
このような石油流出に対して、一般に、図21に示すような手順で対策を行っている。
現場応急対応では、水質事故の第一発見者などが、手持ちの資機材または現地で調達できる資機材を用いて、迅速な対応にあたることが重要である。河川パトロールカーによる河川巡視中などに水質事故を発見したときは、すみやかに事故発見の連絡を入れるとともに、作業の安全等を確認した上で、積載している資機材があれば、それを用いて応急対応する。そのため、平常時から油流出事故対策の計画を立てておくとともに、河川パトロールカーには、必要と思われる資機材(緊急キットなど)を搭載しておくことが重要である。また、第一発見者の手元に市販の油流出対策資機材がなく、現場で調達できる資機材(わら、ぼろ布、新聞紙、おがくずなど)がある場合には、それらを用いて応急対応することも有効である。一方、事故が陸域のときは、水域に流入する前に路面用の油吸着材等を用いて油を回収することも効果的である。
このように水質事故が発生した直後は、現場で応急的に対応できる方法を組み合わせることによって、影響の拡大を防止することが重要である。
この際に必要とする資材・機材として、たとえば土のうによる流下拡散の防止
油流出事故の対策現場が小さな水路や側溝のときは、土のうで水路を堰き止め、油が下流へ拡散することを防ぎながら浮上する油を回収する方法がある。オイルフェンスを展張できないような地形、川幅、水深の箇所に有効である。
水が流れていない側溝などでは、土のうを積んで堰き止め、集積した油をひしゃく等ですくう。または油吸着マットを使用して回収する。
また。水路等で水の流れがある場合は、土のうで堰き止めるだけでは上流側の水位が上昇して溢れる危険があるため、下層に水を通す管を配置し、水位を一定に保つように工夫する。たとえば、まず土のうを水路の下層部に積み、その上に管を設置後、さらに上から土のうを積んで固定する。管の本数が多いと水位が低下し、少ないと越流してしまうため、流量に合わせ調整する。土のうを積み終えた後は、水位を管よりも高い位置に保つために、一時的に管に栓をし、水位を上昇させた後に栓を外す。
その後、オイルフェンスを展開することにより、流出した石油の拡散を防止する。この際に、水深の浅い水路や堰等がある場合は、油吸着材をオイルフェンスの代用とすることができる。油の流出量が少ない場合、横断方向に渡して使用することで、流れてくる油を吸収し流下する量を減らすことができる。ただし、油吸着材は、表面の油を吸着することができるものの、オイルフェンスのように長時間、油の流下を防止する機能は持っていない。そのため、油を吸着したら取り替えたり、マット状の油吸着材と併用して油量を減らしたりすることが必要である。
このようにして、油の流出防止対策を行った後に、油の回収作業を行う。油の回収作業には、油吸着材や油回収装置を用いた方法がある。また、油ゲル化剤や油処理剤を用いた方法もあるが、油ゲル化剤や油処理剤は、利水や生態系等への影響が懸念されることから、河川では原則として使用しないことが好ましい。
油吸着材を用いた油の回収は、流出した油をオイルフェンスで包囲または集めた後、油吸着材を水面に投入し、油を吸着させて回収する方法である。油吸着材は、使い捨てであり、使用した後は産業廃棄物として処分するのが一般的であった。
油吸着材の形状には、マット状(シート状)、チューブ状、万国旗型(マット状(シート状)の一辺にロープがついており、連続してつなげたものであり、使用後の回収が容易である。河川等の横断方向に複数本を設置すると効果が高い。)、粒状(袋詰め:油吸着材を袋詰めしたものである。形状を変えられるので様々な場所に設置できる。袋の形や大きさを自由に設定できる。狭い場所や油吸着マットなどを投入できない場所で使用できる。)、ロール状(シートを裁断せず、長尺のまま使用する。横断方向に連続して展張できる。回収時は重くなるため、ウィンチなどが必要となる場合もある。流れが緩やかで、川幅等があまり広くない場所に適する。吹流しのように下流方向に長く垂れ流して使用する。オイルフェンスが展張できない場所では、一時的にオイルフェンスの役割を兼ねる。)、および糸状(リボン状:油吸着材をリボン状に束ねた製品である。流れが緩やかで、川幅の狭い場所に適している。吹流しのように下流方向に長く垂れ流して使用する。)がある。広く使用されているのは、マット状である。
油吸着材の素材には、化繊系、炭素系、木質系があげられる。市販されている製品数は化繊系がもっとも多く、価格では炭素系が相対的に高い傾向にある。現場での取り扱いにあたっては、炭素系の製品は、袋から炭素粉末が漏れ出ることがあるため、周囲の汚れや目に入たっときの処置などに注意を要する。また、化繊系と木質系の製品では重量が軽いため、橋上や岸からの投下に際して風の影響を受けやすい点があげられる。油吸着マットを河川に投入するときは、目的とする箇所に正確に到達させるためにゴムボートや小型船から水面上に並べる方法が望ましい。また、橋の上や岸からの投入も可能である。その際は、重量が他の素材より大きい炭素系の製品を用いることで、目的とする位置に投下しやすくなる。
特許文献1には高浸透性防▲錆▼剤に対する吸収性が高く、しかも防▲錆▼剤の再放出がなく、かつ着脱の容易な防▲錆▼剤吸収テープを提供することを目的として基材の片面に粘着剤層が設けられている粘着テープの粘着剤層面中央部に、平均繊維径10μm以下の親油疎水性繊維からなり、目付け300g/m2以下の極細繊維層を有する不織布シートが設けられてなる防▲錆▼剤吸収テープが開示されている。
特許文献2には海難事故等で生じる重油や原油の流出による海岸汚染を防止する抜本的方法がなく、漂着した油を杓ですくい取るという方法が行われており、油汚染を免れることができない。そのため、海岸汚染を防止する抜本的方法を提供する方法として、所定の面積を有するシート本体の表面に油吸着シートを着脱可能に取り付けて油吸着シートを上面にして水際に敷設することを特徴とするオイルシートが提案されている。
ウレタンフオ−ムに対する添加剤の作用によってウレタンフオ−ム内部へ油の吸着を促進し吸着量を大ならしめ、更に流出油現場で現場発泡させて流出油の回収する方法を提供する目的でイソシアネ−ト、ポリオ−ル、添加剤の3種の成分からなり、添加剤の作用によって初期吸油量が5g/g以上で、飽和吸油時の密度が50Kg/m3以下である高吸油性ウレタンフオ−ムと、上記3種の成分より流出油の現場で発泡せしめ、フエンス及び/又はブロツク状にしてウレタンフオ−ムによる流出油の回収方法が提案されている。この方法によると、従来のポリプロピレンの3〜4倍の吸油率がある。更に本発明のウレタンフオ−ムを現場発泡によって製造して、省力化、低コストで海上の流出油を著しく高い回収率で回収が可能であるとある。
一方、油回収装置には、車載型で油水分離装置と組み合わせて使用するものと、比較的少量の油の回収を目的とした小型可搬式の回収機がある。また、市販されている製品から分類すると、油水直接吸引方式、吸着・粘着方式、および水中引込み方式に分けられ、河川で使用されるものは、水面に浮かぶ油をポンプによって直接吸引する油水直接吸引方式が多い。
特許文献4には油吸着部材を用いることなく、水に含まれた油を効果的に分離除去することができる油水分離排水システムとして、連続して設けられた複数の分離槽8a〜8mを備え、最上流側の流入域Pに配設された分離槽8aが流入槽として機能し、最下流側の排水域Qに配設された分離槽8k〜8mが排水槽として機能し、また油水分離域Rに配設された分離槽8b〜8jが油水分離槽として機能する油水分離排水システム。油水分離域Rの分離槽8b〜8jは、仕切り壁6b〜6iに設けられた連通口16b〜16iを通して連通され、隣接する分離槽間に位置する仕切り壁6b〜6jは、処理水の流れ方向に見て下流側に位置するに従いその連通口16b〜16iの流路面積が漸増するように構成されている油水分離排水システムが開示されている。
特許文献5には、大量の水分を含む油から効率よく水分を処理できる水分含有油の脱水処理装置及び方法を提供する目的で、水分含有油11を導入した後静置し、油11Aと水11Bとに分離する油水分離装置12と、該油水分離装置12で分離した油11A部分を別途投入して脱水処理する脱水装置13と、該脱水装置13に投入された油11A内に気泡14を発生する気泡発生手段15とを具備し、前記油水分離装置12の静置処理により油と水とを分離することができ、その後、油中にのみ溶解する水(溶解水分)を脱水装置で除去することで、大量に水分を含む油から水分を除去する脱水時間の短縮を図ることができる水分含有油の脱水処理装置10Aを開示している。
特許文献6には、多量の油を含む海水を高速で分離できる油水分離装置として、油水送給管の外面または内面に超電導磁石を配置して磁場発生領域を設け、該磁場発生領域では油水送給管内を流れる油水に流れ方向Xの磁場を印加する一方、前記磁場発生領域では、前記油水の流れ方向Xに対して直交方向Yで対向する前記油水送液管の内面に一対の電極を配置し、該電極間に前記油水の流れ方向Xと直交するZ方向の電磁力を負荷し、該電磁力を受ける導電性の水と、該電磁力を受けない絶縁性の油とを分離し、前記電極は、カーボン、グラファイト、半導体、金属、あるいは耐水性と導電性を有するカーボン含有樹脂からなる本体と、該本体の油水と接する表面に少なくとも水素を含むカーボン、グラファイト、ダイヤモンドライクカーボンあるいは/およびこれらの1種もしくは2種以上のカーボン系材の被覆層を備えた油水分離装置を開示している。
また、油水分離の際に、微細気泡発生装置を用いて、油成分を浮上させる技術も提案されている。
例えば、特許文献7には、置が大型化することなく簡単な構成であっても浮上油を確実に回収できる保守が容易な油水分離装置として、処理槽に貯留した被処理液中に微細気泡を供給することによって被処理液に含まれる油分を浮上させ水と油分とを分離させる油水分離装置において、処理槽は槽内を被処理液を貯留し油水分離が行われる分離部とこの分離部で浮上分離した油分を回収する浮上油受け部とに仕切る遮蔽板を有し、該分離部の下部に気泡を吹き出すノズルを設け、該ノズルから吹き出した気泡のうち大きい気泡を分離部上方の液面部に導く余剰空気排出管を設け、該余剰空気排出管はその開口が浮上油受け部に向いており、該余剰空気排出管の開口から出る空気の流れで液面部の浮上油を浮上油受け部に押し流し回収するようにした油水分離装置が開示されている。
このようにして、油回収後に、オイルフェンスを回収し、そして、回収油等を処分しているのが現状である。
特開2008−285584号公報 特開平11−323890号公報 特開平8−65804号公報 特開2011−115727号公報 特開2012−130862号公報 特開2010−194461号公報 特開2005−125167号公報
しかしながら、従来、油吸収材に吸収した油および油回収装置で回収した油は、再利用される産業廃棄物として廃棄されるのが現状である。
さらに、油回収装置で回収した油水混合液中には多量の水分を含んでいるので、回収した油水混合物からさらに油成分を回収しようとする要望がある。また、油水分離した水分を水として有効利用したいという要望もある。
したがって、本発明の課題は、既存方法に準じて処理可能な油回収技術を提供することである。より、具体的には簡単な構成で石油等の油と水との混合物から油を吸着し、水を浄化する油水分離式浄水装置を提供することである。
本発明の別の課題は、簡単な構成で石油等の油と水との混合物から油を吸着し、水を浄化する油水混合液の浄水システムを提供することである。
本発明のさらに別の課題は、簡単な構成で石油等の油と水との混合物から油を吸着し、水を浄化する油水混合液の浄水方法を提供することである。
上記課題は、下記項目によって達成される。
1. 油水混合液から濾過により油を除去して浄水を回収または排出する油水分離式浄水装置であって、着脱自在に設けられたフレーク状または粒状の油吸着材を水透過性袋体に充填した濾過層を有し、前記油水混合液を導入する導入口を備えたことを特徴とする油水混合液の油水分離式浄水装置。
2 前記油吸着材が、天然由来油吸着材であることを特徴とする項目1に記載の油水混合液の油水分離式浄水装置。
3 前記油吸着材が、ピートモスを主原料とする天然由来油吸着材であることを特徴とする項目2に記載の油水混合液の油水分離式浄水装置。
4 前記水透過性袋体がフレキシブルコンテナバックであることを特徴とする項目1から3のいずれか1項に記載の油水混合液の油水分離式浄水装置。
前記水透過性袋体が、天然または合成プラスチック、天然または合成生分解性プラスチック、あるいはこれらの混合物であることを特徴とする項目1から3のいずれか1項に記載の油水混合液の油水分離式浄水装置。
6 前記導入口は前記油吸着材のサイズより細かいメッシュ状の油水混合液導入口を有していることを特徴とする項目1から項目5のいずれか1項に記載の油水混合液の油水分離式浄水装置。
7 前記油水混合液は、前記導入口に手動で導入することを特徴とする項目1から項目6のいずれか1項に記載の油水混合液の油水分離式浄水装置。
8 前記油水分離式浄水装置は、濾過層により浄化された水をさらに精製する精製装置を備えていることを特徴とする項目7に記載の油水分離式浄水装置。
9 前記油水分離式浄水装置は、移動手段に搭載されるあるいは搭載可能であることを特徴する項目7または項目8に記載の油水混合液の油水分離式浄水装置。
10 前記油水分離式浄水装置は、広告が施されていることを特徴とする項目7から項目9のいずれか1項に記載の油水混合液の油水分離式浄水装置。
11 前記油水混合液を前記導入口から前記濾過層に導入するための吸引装置が設けられているまたは
前記導入口は前記前記油水混合液を前記導入口から前記濾過層に導入するための吸引装置と接続可能であることを特徴とする項目1から項目6のいずれか1項に記載の油水混合液の油水分離式浄水装置。
12 前記油水分離式浄水装置は、濾過層により浄化された水をさらに精製する精製装置を備えていることを特徴とする項目11に記載の油水分離式浄水装置。
13 前記油水分離式浄水装置は、移動手段に搭載されるあるいは搭載可能であることを特徴する項目11または項目12に記載の油水分離式浄水装置。
14 前記油水分離式浄水装置は、広告が施されていることを特徴とする項目11から項目13のいずれか1項に記載の油水分離式浄水装置。
15 前記油水分離式浄水装置は、前記吸引手段に油水混合液を誘導するための誘導手段を設けたことを特徴とする項目11から項目14のいずれか1項に記載の油水分離式浄水装置。
16 さらに、前記油水混合液を予め脱水する脱水装置を備えていることを特徴する項目7から項目15のいずれか1項に記載の油水分離式浄水装置。
17 項目1から項目16のいずれか1項に記載の油水分離式浄水装置と、
前記油水分離式浄水装置の導入口に油水混合液を導入するための導入手段と、
を備えたことを特徴とする油水混合液の浄化システム。
18 前記導入手段が吸引装置であり、さらに、
前記吸引装置に油水混合液を誘導するための誘導手段を備えたことを特徴とする項目17に記載の油水混合液の浄化システム。
19 前記導入手段が固化した油成分を切断する油切断装置と、前記切断した油を搬送する搬送装置であることを特徴とする項目17に記載の油水混合液の浄化システム。
20 前記濾過層を使用後に油化する油化装置をさらに備えたことを特徴とする項目17から項目19のいずれか1項に記載の油水混合液の浄化システム。
21 前記濾過層を使用後に燃焼する燃焼装置をさらに備えたことを特徴とする項目17から項目19のいずれか1項に記載の油水混合液の浄化システム。
22 前記油化装置または燃焼装置からの熱を蓄熱する蓄熱装置を備えたことを特徴とする項目20または項目21に記載の油水混合液の浄化システム。
23 油水混合液の処理に使用するオイルフェンスであって、
水透過性袋体内にフレーク状または粒状の油吸着材と浮力増加材とを油水混合液上で少なくとも10%水面に浮かぶのに十分な所定の割合で混合した混合物を導入してなるオイルフェンス。
24 項目23記載のオイルフェンスの製造方法であって、
一端が閉じられた水透過性袋体を耐圧性中空容器内に係止し、
前記油吸着材と浮力増加材との混合物を調製し、
他端側に配置した前記混合物を前記係止側の容器側から吸引して前記袋体内に導入する
ことを特徴とするオイルフェンスの製造方法。
25 油汚染された河川内に配置して堰を作るための油吸収性土嚢袋であって、水透過性袋体内にフレーク状または粒状の油吸着材を充填してなる油級着用土嚢袋。
本発明の油水分離式浄水装置およびこれを用いたシステムは、油水混合液から濾過により油を除去して浄水を回収または排出する油水分離式浄水装置であって、着脱自在に設けられたフレーク状または粒状の油吸着材を水透過性袋体に充填した濾過層を有し、前記油水混合液を導入する導入口を備えている。このような簡単な構成により、油汚染された水域から濾過層で油を回収するとともに、油水分離により容易に浄水を行うことが可能である。
本発明のオイルフェンスは、従来の油吸着材による簡易オイルフェンスとは異なり、通常のオイルフェンスの代替品として使用することが可能である。しかも、後述する通り、油を誘導する誘導型オイルフェンスとしても使用可能である。そして、使用後の本発明のオイルフェンスは、油化装置、炭化装置、燃焼装置等によりエネルギ源として再利用あるいは直接利用することも可能となる。
本発明の土嚢袋は、油汚染の流出を防止するため従来の土嚢袋と同様にして使用することが可能である。そして、使用後の本発明の土嚢袋7は、油化装置、炭化装置、燃焼装置等によりエネルギ源として再利用あるいは直接利用することも可能となる。
本発明の第1実施形態に係る油水分離式浄水装置1を示す図面であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。 本発明の第2実施形態に係る油水分離式浄水装置1を示す図面であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。 本発明の第3実施形態に係る油水分離式浄水装置1を示す図面である。 本発明の第4実施形態に係る油水分離式浄水装置1を示す図面である。 本発明の油水分離式浄水装置1を用いた処理フローの一例を示す図面である。 本発明のオイルフェンス6を示す図面である。 図6に示す本発明のオイルフェンス6の製造例を示す図面である。 本発明の土嚢袋7を示す図面である。 本発明の油水分離式浄水装置1の適用例を示す図面である。 本発明の油水分離式浄水装置1の適用例を示す図面である。 本発明の油水分離式浄水装置1の適用例を示す図面である。 本発明の油水分離式浄水装置1の適用例を示す図面である。 本発明の油水分離式浄水装置1を用いた油水混合液の処理システムの例を示す図面である。 本発明の油水分離式浄水装置1を用いた油水混合液の処理システムの例を示す図面である。 本発明の油水分離式浄水装置1を用いた油水混合液の処理システムの例を示す図面である。 本発明の油水分離式浄水装置1を用いた油水混合液の処理システムの例を示す図面である。 本発明の油水分離式浄水装置1を用いた油水混合液の処理システムの例を示す図面である。 本発明の油水分離式浄水装置1を用いた油水混合液の処理システムの例を示す図面である。 本発明の油水分離式浄水装置1を用いた油水混合液の処理システムの例を示す図面である。 本発明の油水分離式浄水装置1を用いた油水混合液の処理システムの例を示す図面である。 従来の油汚染処理フローの一例を示す図面である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
(基本構成)
まず、本発明の油水分離式浄水装置1の基本構成を図1から図5に基づいて説明する。
本発明の油水分離式浄水装置1は、図1に示す通り油水混合液から濾過により油を除去して浄水を回収または排出する油水分離式浄水装置であって、着脱自在に設けられたフレーク状または粒状の油吸着材12を水透過性袋体11に充填した濾過層を有し、前記油水混合液を導入する導入口13を備えている。
本発明に使用可能な油吸着材12として、従来公知のフレーク状または粒状の油吸着材から適宜選択することが可能であるが、油吸着後に容易に処理可能である点から天然由来の油吸着材が好ましく、特に好ましくは、クレストジャパンが輸入しABA Limitedが販売するピートソーブ(登録商標名)が挙げられる。ピートソーブ(登録商標名)は、天然素材のピートモスが主原料であり、優れた親油疎水性:鉱物油、植物油、液体危険物など、ほとんどの油を吸収する優れた新油疎水性を有し、力強い油保持能力を有する点および安価である点で有利である。また、本発明者等の実験によるとピートソーブは、油吸着後、土壌に放置すると草木が育つことが観察されている。そのため、土壌改良材としての効果が期待できる。
また、本発明に使用可能な水透過性袋体11として、使用するフレーク状または粒状の油吸着材12を有意に放出しない大きさのメッシュを有する布から構成される袋体であれば特に限定されないが、好ましくはフレキシブルコンテナである。限定されるものではないが、本発明に使用可能な水透過性袋体11は、天然または合成プラスチック、天然または合成生分解性プラスチック、あるいはこれらの混合物から構成される。使用後に土壌改良材として使用する場合、生分解性プラスチック製の素材を用いることが好ましい。なお、水透過性袋体11は、油水混合物を導入した際に破損しない強度が必要であることは言うまでもない。
本発明の油水分離式浄水装置1における混合液導入口13は、油水混合液を導入するためのものであり、図1に示す通り、油吸着材12が充填された水透過性袋体11の上部の開口部であることができるが、本発明の好ましい実施形態においては、図2に示す通り、メッシュ状の管を導入口13として使用している。このメッシュ状の管は、使用するフレーク状または粒状の油吸着材12よりも小さいメッシュを有しており、このメッシュの開口部を介して油吸着材12中に油水混合物が導入される。そのため、油吸着材12の表面積を稼ぐことが可能である。
すなわち、単純に油吸着材12に油水混合物を通過させる場合に比較してより多量の油を吸着可能となる。換言すると、より多量の油水混合物を処理可能となる。また、例えば、本発明の油水分離式浄水装置1の油水分離能が飽和した際に、この導入口13を取り外し、メッシュ状の管に忠実の棒状体を挿入して、再度油吸着材12にメッシュ状の管を導入することによって、再び油水分離を行うことができる。
このように構成される本発明の油水分離式浄水装置1は、単独で使用することも可能であるが、例えば図3に示す通り油水分離式浄水装置1の下部に受水槽14を設けることができる。このように受水槽14を設けることにより油水分離して浄水した水を有効利用することが可能である。また、図3に示す通り、吸水ポンプ等の油水混合物吸引手段により油水混合物を自動的に本発明の油水分離式浄水装置1の導入口13に導入することも可能である。
さらに本発明の油水分離式浄水装置1は、図4に示す通り、浄水後の水を従来公知の浄水手段、例えば砂濾過3Aや生物処理槽3B等の後処理ライン3により目的に応じてさらに処理することが可能である。
このように構成された油水分離式浄水装置1は、図5に示す通り、従来の油汚染マニュアルに準拠して使用することが可能であり、しかも回収油の油量を減少することが可能となる。また、油水分離した水を有効利用することも可能である。さらに、油水分離式浄水装置1そのものを例えば後述する油化装置、炭化装置、燃焼装置等によりエネルギ源として再利用あるいは直接利用することも可能となる。
なお、本発明の油水分離式浄水装置1はこれらに限定されるものではない。例えば、図6および図7に示すオイルフェンスや図8に示す土嚢袋も本発明の範囲内である。
すなわち、図6および図7に示すオイルフェンスや図8に示す土嚢袋も油水混合物の処理に使用するものであって、水透過性袋体11と油吸着材12とから構成され、使用後には油化装置、炭化装置、燃焼装置等によりエネルギ源として再利用あるいは直接利用することも可能となる。
図6に示す本発明のオイルフェンス6は、油水混合液の処理に使用するオイルフェンスである。そして本発明のオイルフェンス6は、水透過性袋体内11にフレーク状または粒状の油吸着材12と浮力増加材である球型または棒状のフロート61とを油水混合液上で少なくとも10%水面に浮かぶのに十分な所定の割合で混合した混合物を導入して構成されている。
このようなオイルフェンス6は、図7に示す通り、一端が閉じられた水透過性袋体11を耐圧性中空容器内に係止し、油吸着材11と浮力増加材である球型または棒状のフロート61との混合物を調製し、そして、他端側に配置した混合物を係止側の容器側から吸引して水透過性袋体11内に導入することによって製造することができる。
このように構成された本発明のオイルフェンス6は、従来の油吸着材による簡易オイルフェンスとは異なり、通常のオイルフェンスの代替品として使用することが可能である。しかも、後述する通り、油を誘導する誘導型オイルフェンスとしても使用可能である。そして、使用後の本発明のオイルフェンス6は、油化装置、炭化装置、燃焼装置等によりエネルギ源として再利用あるいは直接利用することも可能となる。
同様にして、本発明の土嚢袋7は、水透過性袋体11内にフレーク状または粒状の油吸着材12を充填して構成される。
このようにして構成された本発明の土嚢袋7は、油汚染の流出を防止するため従来の土嚢袋と同様にして使用することが可能である。そして、使用後の本発明の土嚢袋7は、油化装置、炭化装置、燃焼装置等によりエネルギ源として再利用あるいは直接利用することも可能となる。
(適用例1:手動タイプ)
次に本発明の油水分離式浄水装置1の適用例を図9から図12に基づいて説明する。
図9に示す通り本発明の油水分離式浄水装置1は、ひしゃくやバケツ等の手動により油水混合物を油水分離式浄水装置1の導入口13に導入することができる。あるいは、図10に示す通り、本発明の油水分離式浄水装置1は、真空ポンプ等の吸引手段3により油水混合物を本発明の油水分離式浄水装置1の導入口13に導入することができる。導入した油水混合物は、油水分離式浄水装置1の油吸着材11によりその油成分が吸着されそして水分は水透過性袋体11から排出される。そのため、よけいな水分を持ち運ぶことなく油水混合物を処理することが可能である。油水分離式浄水装置1で処理した油水混合物は、移動手段4によりまとめて、例えば処理工場5(図10参照)に運搬される。処理工場では搬入した使用済の油水分離式浄水装置1を油化装置により油化して燃料として再利用することが可能である。
油化装置は、当該技術分野に周知の装置から適宜選択されるが、例えば本願発明者が先に出願したFT合成装置や過熱水蒸気による油化装置により所望の燃料とすることができる。また、油化装置に代えて、例えば熱分解方式の炭化装置により炭化して、炭化物を油吸収材として再利用したり、熱分解時に発生する熱を熱源として発電に用たりすることができる。その他、使用済の油水分離式浄水装置1は例えば燃焼装置の熱源として直接利用することも可能である。
このように回収した油を再エネルギ化に加えて、使用済油水分離式浄水装置1は、土壌改良資材、例えば砂漠の緑化資材として使用することも可能である。
図11および図12は、同様にして本発明の油水分離式浄水装置1を用いて油汚染された河川、湖沼、海洋等を手動で処理する例を示したものである。なお、図12に示す通り、本発明のオイルフェンス6は、油の汚染防止資材として使用するだけでなく油の誘導手段として好適に利用可能である。
なお、本発明の油水分離式浄水装置1およびオイルフェンス6は、所望により水透過性袋体1の表面に広告等を表示することも可能である。
(処理システム)
次に、本発明の油水分離式浄水装置1を用いた油水混合液の処理システムを図13から図21に基づいて説明する。
図13および図14に示す実施態様に係る本発明の油水混合液の処理システムは、油汚染等により油水混合された水域から油相を回収するシステムであり、吸引手段2により油相を本発明の油水分離式浄水装置1に誘導して処理するシステムである。図13に示すシステムは、吸引した油水混合液をスクレイパにより油相と水相とに分けて分離するシステムであり、図14に示すシステムは吸引手段2により吸引した油相を本発明の油水分離式浄水装置1によりオイル分を吸着し、水分を水相に戻すシステムである。
図15および図16に示す実施態様に係る本発明の油水混合液の処理システムは、油汚染等により油水混合された水域から油相を回収するシステムであり、吸引手段2により油相を本発明の油水分離式浄水装置1に誘導して処理するのに加えてさらに本発明のオイルフェンス6を用いて油汚染領域Sを非油汚染領域Nから隔離し、オイルフェンス6内の上相の油相を吸引手段2により吸引し本発明の油水分離式浄水装置1で油相における油水を分離処理するシステムである。
いずれのシステムも油相を吸引して本発明の油水分離式浄水装置1により処理して、処理して浄化された水を処理水域に戻す。なお、図16におけるシステムは、船舶、例えば筏に本発明の処理システムを搭載した例である。また、図示しないが、例えばオイルフェンスを船舶により誘導して処理することも本発明の範囲内である。
図17に示すシステムは、湖沼等の汚染水域を処理するためのシステムであり、汚染水域を本発明のオイルフェンス6で仕切り汚染領域を吸引手段2、例えば移動式吸引手段であるバキュームカーにより吸引し、これを本発明の油水分離式浄水装置1により処理し、処理後の水を汚染水域に戻す構成をしている。
このように、本発明のシステムは、油汚染水域の油を所望により本発明のオイルフェンス6で仕切りあるいは本発明のオイルフェンス6で誘導し、そして吸引手段2により吸引した後に本発明の油水分離式浄水装置1により処理する。このような方式は、図22に示す従来の油汚染処理の手順に準拠するものであり、回収油の量が激減する。
また、従来の手順では多量の油回収には油吸着材は使用できなかったが、本発明のシステムによりはじめて実用的に油吸着材を使用することが可能となる。
なお、本発明の油水分離式浄水装置1に回収した油は、従来技術に従って産業廃棄物として処分することも可能であるが、油化装置、炭化装置により再エネルギ化することも燃焼装置のエネルギ源として直接利用することも可能である。さらに、所望に応じて土壌改良資材としても使用することができる。
また、図18および図19に示すシステムは、遠心分離装置8により油水混合液をスラッジ分、水分、油成分に分離し、分離したスラッジ分、水分、油成分を各々本発明の油水分離式浄水装置1により油水分離処理を行う構成である。図19に示す通り、処理した水分をさらに従来公知の後処理ライン3により処理を行い目的に応じた水へと浄化することが可能である。
このように構成することにより、油本発明の油水混合液の処理システムは、スラッジ分の多い油水混合液を有効に処理することも可能となる。
図20に示すシステムは、水面上に固化した油相を高圧切断システムにより切断した後、本発明で使用する油吸着材と混合装置により混合して処理するシステムである。この際に排出される油水混合液を本発明の油水分離式浄水装置1により処理をする。
このように本発明のシステムは、固化した油を処理することも可能である。
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
本発明の油水分離式浄水装置は、従来の油汚染マニュアルに準拠して使用することが可能であり、しかも回収油の油量を減少することが可能となる。また、油水分離した水を有効利用することも可能である。さらに、油水分離式浄水装置1そのものを例えば後述する油化装置、炭化装置、燃焼装置等によりエネルギ源として再利用あるいは直接利用することも可能となる。
本発明のオイルフェンスは、従来の油吸着材による簡易オイルフェンスとは異なり、通常のオイルフェンスの代替品として使用することが可能である。しかも、後述する通り、油を誘導する誘導型オイルフェンスとしても使用可能である。そして、使用後の本発明のオイルフェンスは、油化装置、炭化装置、燃焼装置等によりエネルギ源として再利用あるいは直接利用することも可能となる。
本発明の土嚢袋は、油汚染の流出を防止するため従来の土嚢袋と同様にして使用することが可能である。そして、使用後の本発明の土嚢袋7は、油化装置、炭化装置、燃焼装置等によりエネルギ源として再利用あるいは直接利用することも可能となる。
1 油水分離式浄水装置
11 水透過性袋体
12 油吸着材
13 導入口
14 受水槽
2 吸引手段
3 後処理ライン
4 移動手段
5 処理工場
6 オイルフェンス
61 フロート
7 土嚢袋
8 遠心分離装置
S 油汚染領域
N 非油汚染領域

Claims (25)

  1. 油水混合液から濾過により油を除去して浄水を回収または排出する油水分離式浄水装置であって、
    着脱自在に設けられたフレーク状または粒状の油吸着材を水透過性袋体に充填した濾過層を有し、前記油水混合液を導入する導入口を備えたことを特徴とする油水分離式浄水装置。
  2. 前記油吸着材が、天然由来油吸着材であることを特徴とする請求項1に記載の油水分離式浄水装置。
  3. 前記油吸着材が、ピートモスを主原料とする天然由来油吸着材であることを特徴とする請求項2に記載の油水分離式浄水装置。
  4. 前記水透過性袋体がフレキシブルコンテナバックであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の油水分離式浄水装置。
  5. 前記水透過性袋体が、天然または合成プラスチック、天然または合成生分解性プラスチック、あるいはこれらの混合物であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の油水分離式浄水装置。
  6. 前記導入口は前記油吸着材のサイズより細かいメッシュ状の油水混合液導入口を有していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の油水分離式浄水装置。
  7. 前記油水混合液は、前記導入口に手動で導入することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の油水分離式浄水装置。
  8. 前記油水分離式浄水装置は、濾過層により浄化された水をさらに精製する精製装置を備えていることを特徴とする請求項7に記載の油水分離式浄水装置。
  9. 前記油水分離式浄水装置は、移動手段に搭載されるあるいは搭載可能であることを特徴する請求項7または請求項8に記載の油水分離式浄水装置。
  10. 前記油水分離式浄水装置は、広告が施されていることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の油水分離式浄水装置。
  11. 前記油水混合液を前記導入口から前記濾過層に導入するための吸引装置が設けられているまたは
    前記導入口は前記前記油水混合液を前記導入口から前記濾過層に導入するための吸引装置と接続可能であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の油水分離式浄水装置。
  12. 前記油水分離式浄水装置は、濾過層により浄化された水をさらに精製する精製装置を備えていることを特徴とする請求項11に記載の油水分離式浄水装置。
  13. 前記油水分離式浄水装置は、移動手段に搭載されるあるいは搭載可能であることを特徴する請求項11または請求項12に記載の油水分離式浄水装置。
  14. 前記油水分離式浄水装置は、広告が施されていることを特徴とする請求項11から請求項13のいずれか1項に記載の油水分離式浄水装置。
  15. 前記油水分離式浄水装置は、前記吸引手段に油水混合液を誘導するための誘導手段を設けたことを特徴とする請求項11から請求項14のいずれか1項に記載の油水分離式浄水装置。
  16. さらに、前記油水混合液を予め脱水する脱水装置を備えていることを特徴する請求項7から請求項15のいずれか1項に記載の油水分離式浄水装置。
  17. 請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の油水分離式浄水装置と、
    前記油水分離式浄水装置の導入口に油水混合液を導入するための導入手段と、
    を備えたことを特徴とする油水混合液の浄化システム。
  18. 前記導入手段が吸引装置であり、さらに、
    前記吸引装置に油水混合液を誘導するための誘導手段を備えたことを特徴とする請求項17に記載の油水混合液の浄化システム。
  19. 前記導入手段が固化した油成分を切断する油切断装置と、前記切断した油を搬送する搬送装置であることを特徴とする請求項17に記載の油水混合液の浄化システム。
  20. 前記濾過層を使用後に油化する油化装置をさらに備えたことを特徴とする請求項17がら請求項19のいずれか1項に記載の油水混合液の浄化システム。
  21. 前記濾過層を使用後に燃焼する燃焼装置をさらに備えたことを特徴とする請求項17から請求項19のいずれか1項に記載の油水混合液の浄化システム。
  22. 前記油化装置または燃焼装置からの熱を蓄熱する蓄熱装置を備えたことを特徴とする請求項20または請求項21に記載の油水混合液の浄化システム。
  23. 油水混合液の処理に使用するオイルフェンスであって、
    水透過性袋体内にフレーク状または粒状の油吸着材と浮力増加材とを油水混合液上で少なくとも10%水面に浮かぶのに十分な所定の割合で混合した混合物を導入してなるオイルフェンス。
  24. 請求項23に記載のオイルオイルフェンスの製造方法であって、
    一端が閉じられた水透過性袋体を耐圧性中空容器内に係止し、
    前記油吸着材と浮力増加材との混合物を調製し、
    他端側に配置した前記混合物を前記係止側の容器側から吸引して前記袋体内に導入する
    ことを特徴とするオイルフェンスの製造方法。
  25. 油汚染された河川内に配置して堰を作るための油吸収性土嚢袋であって、水透過性袋体内にフレーク状または粒状の油吸着材を充填してなる油級着用土嚢袋。
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