JPH08192092A - 塗布具 - Google Patents

塗布具

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JPH08192092A
JPH08192092A JP7002612A JP261295A JPH08192092A JP H08192092 A JPH08192092 A JP H08192092A JP 7002612 A JP7002612 A JP 7002612A JP 261295 A JP261295 A JP 261295A JP H08192092 A JPH08192092 A JP H08192092A
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JP
Japan
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cap
applicator
discharge port
spherical
main body
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JP7002612A
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English (en)
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Atsunori Satake
厚則 佐竹
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 修正液等を塗布するための塗布具において、
液貯蔵部内を加圧する能力、および、キャップの組み立
て性を向上させると共に、キャップ装着状態における吐
出口からの液漏れを確実に防止する。 【構成】 キャップ10が装着されていく過程で、キャ
ップ10内に形成される密封空間Aの体積を減少させる
ことにより、本体軸2a内に空気を送って本体軸2a内
を加圧させるようしたキャップ加圧方式の塗布具12で
あって、キャップ10の内部には、キャップ10の装着
開始時に塗布体6の先端部に相対する球状ゴム14が配
設され、この球状ゴム14は、キャップ10が装着され
る過程において塗布体6の先端部に弾接しながら塗布体
6を後退させて吐出口4を開放させ、さらにキャップ1
0の装着完了時には吐出口4に覆い被さって吐出口4を
閉塞させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、修正液やインキ、化粧
液、糊等を被塗布面に塗布するための塗布具に関し、詳
しくはキャップが装着されていく過程で、キャップ内に
形成される密封空間の体積を減少させて液貯蔵部内を加
圧するようした塗布具に関する。
【0002】
【従来の技術】修正液等の塗布液を塗布するための塗布
具には、キャップの装着時に液貯蔵部である本体軸の内
部が加圧されるようにして、本体軸内部と外部との圧力
差を利用することにより、ペン先に設けられた球状塗布
体を使用時に被塗布面に押し付けて吐出口を開放させる
だけで、塗布液が流出されるようにしたキャップ加圧方
式のものが従来から知られている。
【0003】この種の塗布具は、一般に、キャップの装
着過程でキャップ内に形成される密封空間の体積を減少
させることによって、本体軸の内部に空気を送り込むよ
うになっており、空気の本体軸内への侵入を容易にかつ
確実に行うためには、前記吐出口を閉止する弁機構の付
勢力に打ち勝って吐出口を開放させる必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来の塗
布具においては、密封空間のシール性が加圧能力に大き
く影響するため、密接するキャップ側の内周面および塗
布具本体側の外周面の加工には高い寸法精度が要求され
る。これと同時に、両者の間に、加工寸法のバラツキ等
による僅かな空隙や、歪み・キズ等があっても、その加
圧能力が減少してしまうという問題が生じる。逆に両者
間の空隙が小さすぎても、キャップの装着が窮屈になる
ため、当該内周面と外周面とが擦れて損傷したりあるい
はキャップ装着時に異音が発生したりするなどの不具合
も生じ得る。
【0005】そこで、実開平6−64770号公報に示
される塗布具では、キャップ内に開弁部材を配設するこ
とにより、キャップを装着する過程において球状塗布体
を一時的に開弁部材で後退させて吐出口を開放させ、該
開放状態で本体軸内に空気を侵入させた後、キャップの
装着が完了するときには、開弁部材が球状塗布体から離
脱して吐出口が球状塗布体によって塞がれるようにし、
キャップの装着による加圧効果の向上を図っている。
【0006】しかしながら、前記実開平6−64770
号公報の塗布具においては、開弁部材が、キャップの装
着過程で球状塗布体を一旦後退させた後に、キャップの
装着完了時には球状塗布体から離脱させるという複雑な
作用を必要とするものであるため、キャップ内の構造が
複雑なものになってしまう。また、断面略H形状を呈す
る複雑な形状の開弁部材はキャップ内に組み込みにくい
ものであり、キャップの組み立て性にも影響が及んでし
まう。
【0007】また、当該公報の塗布具は、キャップの装
着完了時には開弁部材が球状塗布体から確実に離脱しな
ければ機能しないものである。このため、開弁部材の周
辺に付着し乾燥した塗布液の固化物が開弁部材の離脱動
作に影響して、開弁部材が球状塗布体を後退した状態で
保持してしまう恐れもある。その場合は、吐出口を通じ
てキャップ内に塗布液が漏れてしまう可能性がある。
【0008】本発明は、前記従来の塗布具の問題点に鑑
みてなされたものであって、キャップの組み立て性に優
れると共に、液貯蔵部内を加圧する能力を向上させ、し
かも、キャップの装着状態における吐出口からの液漏れ
を確実に防止する塗布具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、次のような構成を有する。すなわち、本発
明は、塗布液が貯蔵された液貯蔵部を含む塗布具本体
と、該塗布具本体の先端で開口して前記液貯蔵部内の塗
布液を流出させる吐出口と、該吐出口から一部が外部に
臨出し、かつ、該吐出口の内側周縁部に当接・離脱して
該吐出口を閉止・開放させる塗布体と、該塗布体を先方
に付勢する付勢手段と、前記塗布具本体の先端部が内包
されるように該塗布具本体に密接状態で着脱自在に装着
されるキャップとを備えた塗布具であって、前記キャッ
プが装着されていく過程で、該キャップ内に形成される
密封空間の体積を減少させることにより、前記液貯蔵部
内に空気を送って該液貯蔵部内を加圧させるようしたも
のにおいて、前記キャップの内部には、該キャップの装
着開始時に前記塗布体の先端部に相対する弾性体が配設
され、該弾性体は、前記キャップが装着される過程にお
いて前記塗布体の先端部に弾接しながら前記塗布体を後
退させて前記吐出口を開放させ、さらに前記キャップの
装着完了時には前記吐出口に覆い被さって該吐出口を閉
塞させているものであることを特徴とする塗布具であ
る。
【0010】
【作用】本発明によれば、使用者が前記キャップを塗布
具本体に装着していくと、キャップ内に密閉空間が形成
されると共に、前記弾性体が前記塗布体の先端部に弾接
して前記付勢手段の付勢力に抗して塗布体を後退させ
る。塗布体が後退して前記吐出口の内側周縁部から離脱
すると、吐出口が開放し、この開放した吐出口を介して
密封空間内の空気が前記液貯蔵部内に侵入するようにな
り、液貯蔵部内が加圧される。この空気の侵入は、キャ
ップの装着過程において吐出口が閉止されるまで連続的
に行われる。
【0011】また、弾性体は、キャップの装着過程では
吐出口が開放した状態を保持し続け、さらにキャップの
装着完了時には吐出口に覆い被さって吐出口を閉塞させ
る。これにより、内圧の高まった液貯蔵部内は完全に閉
鎖される。
【0012】したがって、本発明によれば、弾性体が、
キャップの装着過程で塗布体を後退させて吐出口を開放
させる開弁機能と、液貯蔵部を加圧した後に吐出口を閉
鎖する機能とを兼ね備えるものであるので、従来の開弁
構造のように、一旦後退させた塗布体から開弁部材を離
脱させて塗布体自体で吐出口を再度閉止させるような複
雑な作用は要求されない。
【0013】よって、単純な形状を呈した一つの弾性体
を既存の塗布具に付加するだけで液貯蔵部内を容易に加
圧できるようになる。また、キャップの装着完了状態で
は吐出口が確実に塞がれるので、キャップの装着状態に
おけるキャップ内での液漏れも確実に防止できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は、本実施例の塗布具を示す部分断面図で
ある。図2は、本実施例に係るキャップ内の構造を示す
ものであって、キャップ装着開始時における断面図であ
る。図3は、本実施例に係るキャップ内の構造を拡大し
て示すものであって、キャップ装着過程における断面図
である。図4は、本実施例に係るキャップ内の構造を拡
大して示すものであって、キャップ装着完了時における
断面図である。図5は、本実施例に係るキャップ内の構
造を示すものであって、キャップ装着完了時における断
面図である。図6は、本実施例の変形例に係るキャップ
内の構造を拡大して示すものであって、キャップ装着開
始時における断面図である。図7は、本実施例の他の変
形例を示す図であって、塗布具本体の先端部と円柱状の
弾性体を示す斜視図である。
【0015】本実施例は、図1に示すように、塗布液が
貯蔵された本体軸(液貯蔵部に相当)2aを含む塗布具
本体2と、この塗布具本体2の先端で開口して本体軸2
a内の塗布液を流出させる吐出口4と、吐出口4から一
部が外部に臨出し、かつ、吐出口4の内側周縁部4aに
当接・離脱して吐出口4を閉止・開放させる球状塗布体
(塗布体の一例)6と、球状塗布体6を先方に付勢する
付勢手段8と、塗布具本体2の先端部が内包されるよう
に塗布具本体2に密接状態で着脱自在に装着されるキャ
ップ10とを備えた塗布具12であり、キャップ10が
装着されていく過程でキャップ10内に形成される密封
空間Aの体積を減少させることにより、本体軸2a内に
空気を送って本体軸2a内を加圧させるようしたもので
ある。
【0016】また、キャップ10の内部には、キャップ
10の装着開始時に球状塗布体6の先端部に相対する球
状ゴム(弾性体の一例)14が配設され、球状ゴム14
は、キャップ10が装着される過程において球状塗布体
6の先端部に弾接しながら球状塗布体6を後退させて吐
出口4を開放させ、さらにキャップ10の装着完了時に
は吐出口4に覆い被さって吐出口4を閉塞させる。
【0017】以下、本実施例の塗布具12における各部
の構成を説明する。塗布具本体2は、図1に示すよう
に、有底円筒形状の前記本体軸2aと、この本体軸2a
の開口側端部に接続固定された合成樹脂製の口プラ2b
と、この口プラ2bの前部に圧入されると共に先端部で
前記球状塗布体6を抱持したチップ2cとから主に構成
される。
【0018】本体軸2aは、射出成形あるいはブロー成
形等により調達されたものであって、その内部には、塗
布液を収容する貯蔵室(図示略)が形成されている。こ
の貯蔵室には、塗布液と一緒に撹拌球等の撹拌部材が遊
動自在に収容されていて、塗布具の使用前あるいは使用
途中に塗布具本体を振ることで該撹拌部材で塗布液を撹
拌できるようになっている。
【0019】口プラ2bは、図2に示すように、本体軸
2a内からチップ2cに送る流路2b1を備えており、
本体軸2aの前端部の外周部に螺着、溶着または圧入等
により固定される。流路2b1の後部内壁には、流路2
b1の横断面視で放射状に配置された複数の縦リブ2b
2が形成されている。この複数の縦リブ2b2それぞれ
の後部には、その前部よりも軸径方向内側に突出した段
部2b2’が形成されている。
【0020】チップ2cは、先端部がやや先細る概略円
筒形形状を呈するものであって、その後端面が前記縦リ
ブ2b2の前端に当接するまで口プラ2bの口元から挿
入されて口プラ2bに接続固定されている。
【0021】チップ2cの先端部には、球状塗布体6を
回転自在に抱持し、かつ、先端部に前記吐出口4を有す
るボールハウス2c1が形成されている。このボールハ
ウス2c1は、球状塗布体6が挿入された後に吐出口4
の外壁を内方にかしめることで形成される。このかしめ
により、吐出口4の直径が球状塗布体6の直径よりも小
さくなり、球状塗布体6はボールハウス2c1内に閉じ
込められる。
【0022】また、ボールハウス2c1の後端部の内壁
には、塗布具12の使用時に球状塗布体6の後端部を受
けるボール受け座2c2が形成されている。このボール
受け座2c2の略中心部には、塗布液誘導孔2c3が設
けられており、さらに塗布液誘導孔2c3には、横断面
視で放射状に配置されボール受け座2c2に開口した複
数の縦溝2c3’が形成されている。
【0023】球状塗布体6は、ボールハウス2c1内で
回転自在であると同時に、前後左右に移動可能に収容さ
れており、通常は後述する押し棒8aで先方に付勢され
て吐出口4の内側縁部4aに当接して吐出口4を閉止し
ている。一方、塗布時には被塗布面に押し付けられるこ
とで、後述するコイルスプリング8bに抗して後退して
吐出口4を開放させ、それと共にボール受け座2c2に
摺接した状態で転動して、吐出口4との間の隙間から被
塗布面に塗布液を流出させる。
【0024】付勢手段8は、球状塗布体6に前端面が当
接した押し棒8aと、この押し棒8aの長手方向略中央
部の段部8a1に前端が係止され、かつ、後端が前記縦
リブ2b2の段部2b2’に支持された圧縮コイルスプ
リング8bとからなり、球状塗布体6が吐出口4の内側
周縁部4aに当接する方向に球状塗布体6を常時弾発し
ている。
【0025】キャップ10は、その後端が開口した略円
筒形状を呈するものであり、その閉塞された前端部の底
部10aは、周壁10bよりも厚肉に形成されている。
この底部10aの略中央部には、前記球状ゴム16が収
納され保持される収納部10a1が設けられている。こ
の収納部10a1の開口縁には、内方に突出した複数の
ツメ10a1’が形成されており、この複数のツメ10
a1’により、球状ゴム14はその一部が僅かに突出し
た状態で収納部10a1内に抱持されている。
【0026】また、キャップ10の周壁10bの内周面
10b1は、口プラ2bの外周面2b3と略同じ寸法も
しくは僅かに小さな寸法で構成されており、キャップ1
0は口プラ2bに密接状態で嵌合するようになってい
る。そして、キャップ10が口プラ2bに嵌合すると、
キャップ10の内部には、キャップ10の底部10a、
内周面10b1、チップ2cの外周面および口プラ2b
の前端部のテーパー状の外周面によって囲まれた密封空
間Aが形成される。
【0027】球状ゴム14の硬度は、球状塗布体6との
弾接時にコイルスプリング8bの付勢力に抗して球状塗
布体6を後退させる硬さと、球状塗布体6との弾接によ
り変形して吐出口4を塞ぐことができる柔らかさとを共
に備えるように設定されている。また、この球状ゴム1
4の材質は、塗布液が油性の液体である場合には、ニト
リルゴム、エチレン・プロピレンゴム、クロロプレンゴ
ム、ウレタンゴム、ふっ素ゴム等が好適であり、特に塗
布液がメチルシクロヘキサンを主溶剤とした修正液であ
るときには、耐溶剤性上ニトリルゴムが好ましい。一
方、塗布液が水性の液体である場合は、天然ゴム、イソ
プレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブタジエンゴ
ム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、1,2−
ブタジエンゴム、ふっ素ゴム等を球状ゴム14の材質と
して選択することが望ましい。
【0028】以上のような構成を有する本実施例の作用
を説明する。まず、図2に示すように、使用者がキャッ
プ10の内周面10b1を口プラ2bの外周面2b3に
密接状態で被せてキャップ10の装着を開始すると、キ
ャップ10の内部には前記密封空間Aが形成される。こ
のとき、球状塗布体6と球状ゴム14とは、対向しかつ
距離L1だけ離間している。そして、キャップ10がさ
らに距離L1以上装着されると、密封空間Aの内圧が上
昇すると同時に、図3に示すように、球状ゴム14が凹
んで変形しながら球状塗布体6の先端部に弾接し、コイ
ルスプリング8bの付勢力に抗して球状塗布体6および
押し棒8aを後退させる。これに伴い、球状塗布体6が
吐出口4の内側周縁部4aから離脱して吐出口4が開放
するため、密封空間A内の空気は、開放した吐出口4、
チップ2c内の塗布液誘導孔2c3、および口プラ2b
の流路2b1を介して本体軸2a内の貯蔵室に侵入する
ようになり、該貯蔵室内が加圧される。
【0029】さらにキャップ10をより深く嵌めていく
と、球状塗布体6はさらに後退してボール受け座2c2
にその後部が支持されるようになり、球状塗布体6の先
端部は球状ゴム14の凹み部14aにさらに深く没入す
る。そして、図4および図5に示すように、キャップ1
0の装着が完了するときには、球状ゴム14の凹み部1
4aの周囲部14a1が吐出口4の外側周縁部4bに覆
い被さり、球状塗布体6が後退したままの状態で吐出口
4が閉塞される。よって、内圧の高められた本体軸2a
内の貯蔵室は球状ゴム14により完全に閉鎖される。
【0030】したがって、本実施例では、キャップ10
の装着過程において、球状ゴム14が、球状塗布体6を
後退させて吐出口4を開放させる開弁機能と、本体軸2
a内を加圧した後に吐出口4を閉鎖する閉鎖機能とを兼
ね備えるものであるので、従来の塗布具に係る開弁構造
のように、一旦後退した塗布体から開弁部材を離脱させ
て再度塗布体自体で吐出口を閉止させるような複雑な作
用を必要としない。
【0031】よって、単純な形状を呈した1つの球状ゴ
ム14を既存のキャップ10内に付加するだけで本体軸
2a内を容易に加圧できるようになる。すなわち、本実
施例の塗布具12によれば、本体軸2a内を加圧する能
力を向上させることができると共にキャップ10の組み
立て性をも向上させることができる。また、キャップ1
0の装着が完了した状態では、吐出口4が球状ゴム14
により確実に塞がれるので、キャップ10の装着状態に
おけるキャップ10内での液漏れを確実に防止すること
もできる。
【0032】なお、本実施例は、本発明の好適な実施の
態様であり、本発明の技術的範囲は本実施例に限定され
ない。
【0033】例えば、本実施例では、球状ゴム14の中
心と球状塗布体6の中心とが塗布具12の略軸方向に沿
って直列されているが、図6に示すように、球状塗布体
6の中心C1を球状ゴム14の中心C2に対して軸径方
向に寸法Bだけ適宜偏心させるようにしてもよい。この
ようにすると、球状ゴム14と球状塗布体6とが弾接す
る際に、球状塗布体6からの押圧力が球状ゴム14に偏
って加わるため、当該弾接時に球状ゴム14が回転する
ようになる。したがって、球状ゴム14における弾接部
分が一か所に集中することが防止され、球状ゴム14の
耐久性を向上させることができる。また、この場合、図
6に示すように、球状ゴム14の直径Dに比して収納部
10a1の幅寸法Eおよび奥行き寸法Fを僅かに大きく
することにより、球状塗布体6が収納部10a1内で回
転自在になるようすることが好適であると思量する。
【0034】また、本実施例においては、弾性体の一例
として球状のゴムを採用したが、本発明における弾性体
の形状は、必ずしも球状に限定されず、例えば、図7に
示す弾性体14Aのように、球状塗布体6が当接しやす
いように設けられた球面座や平座ぐり、貫通穴等の穴1
4A1を有する円柱形等でもよい。さらに、弾性体の形
状が立方体形状、直方体形状、円盤形状、円環形状また
は楕円球形状など他の形状でも本発明の技術的範囲内で
ある。
【0035】また、前記キャップ10の内周面10b1
および口プラ2bの外周面2b3のうち少なくとも一方
の面にシリコーンオイル等のシール剤16を塗布しても
よく、その場合は、密封空間Aの気密性が高まって本体
軸2a内を加圧する能力が向上すると共に、キャップ1
0がスムーズに着脱できるようにもなる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明の通り、本発明の塗布具によ
れば、加圧キャップ方式の塗布具において、液貯蔵部内
を加圧する能力、および、キャップの組み立て性を向上
させることができ、しかも、キャップ装着状態における
吐出口からの液漏れを確実に防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の塗布具を示す部分断面図である。
【図2】本実施例に係るキャップ内の構造を示すもので
あって、キャップ装着開始時における断面図である。
【図3】本実施例に係るキャップ内の構造を拡大して示
すものであって、キャップ装着過程における断面図であ
る。
【図4】本実施例に係るキャップ内の構造を拡大して示
すものであって、キャップ装着完了時における断面図で
ある。
【図5】本実施例に係るキャップ内の構造を示すもので
あって、キャップ装着完了時における断面図である。
【図6】本実施例の変形例に係るキャップ内の構造を拡
大して示すものであって、キャップ装着開始時における
断面図である。
【図7】本実施例の他の変形例を示す図であって、塗布
具本体の先端部と円柱状の弾性体を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 塗布具本体 2a 本体軸(液貯蔵部に相当) 4 吐出口 4a 吐出口の内側周縁部 6 球状塗布体(塗布体の一例) 8 付勢手段 8a 押し棒 8b コイルスプリング 10 キャップ 12 塗布具 14 球状ゴム(弾性体の一例) A 密封空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布液が貯蔵された液貯蔵部を含む塗布
    具本体と、該塗布具本体の先端で開口して前記液貯蔵部
    内の塗布液を流出させる吐出口と、該吐出口から一部が
    外部に臨出し、かつ、該吐出口の内側周縁部に当接・離
    脱して該吐出口を閉止・開放させる塗布体と、該塗布体
    を先方に付勢する付勢手段と、前記塗布具本体の先端部
    が内包されるように該塗布具本体に密接状態で着脱自在
    に装着されるキャップとを備えた塗布具であって、前記
    キャップが装着されていく過程で、該キャップ内に形成
    される密封空間の体積を減少させることにより、前記液
    貯蔵部内に空気を送って該液貯蔵部内を加圧させるよう
    したものにおいて、 前記キャップの内部には、該キャップの装着開始時に前
    記塗布体の先端部に相対する弾性体が配設され、該弾性
    体は、前記キャップが装着される過程において前記塗布
    体の先端部に弾接しながら前記塗布体を後退させて前記
    吐出口を開放させ、さらに前記キャップの装着完了時に
    は前記吐出口に覆い被さって該吐出口を閉塞させている
    ものであることを特徴とする塗布具。
JP7002612A 1995-01-11 1995-01-11 塗布具 Pending JPH08192092A (ja)

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