JP2005188678A - リリーフバルブ - Google Patents

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Noboru Takagi
昇 高木
Kiyotaka Kasugai
清隆 春日井
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Abstract

【課題】 圧縮流体の圧力が基準値を超えたときには弁口が開かれ、圧縮流体の圧力が基準値を超える前までは弁口を閉じて、従来より確実に圧縮流体の漏れを防ぐことが可能なリリーフバルブを提供する。
【解決手段】 本発明のリリーフバルブ20では、圧縮流体の圧力上昇に伴って、第1可動弁40と第2可動弁60との当接力も上昇し、弁口65がより強固に密閉されると共に、第1可動弁40が第2可動弁60とが一体になって終端位置側に移動する。そして、圧縮流体の圧力が基準値P0を超えたときには、第1可動弁40が第1エンドストッパ33に当接し、その第1可動弁40を取り残すようにして第2可動弁60が第1可動弁40から離間する。これにより、弁口65が開かれ、圧縮流体が排出される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、器具に充填された圧縮流体の圧力が基準値より大きくなったときに、その圧縮流体を器具の外側に解放するリリーフバルブに関する。
図8に示された従来のリリーフバルブ1は、圧縮流体が通過し得る排出口2に可動弁3を対向配置し、その可動弁3を圧縮コイルバネ4の弾発力によって排出口2の縁部に押し付けた構造になっている。そして、圧縮流体の圧力(図8のP10参照)が所定の基準値以下であった場合には、可動弁3が排出口2の縁部に当接して、その排出口2を閉塞する一方、圧縮流体の圧力が基準値を超えた場合には、その圧力によって可動弁3が押されて排出口2の縁部から離間し、排出口2が開放される(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開平9−4741号公報(段落[0042]、第1図) 特開2002−257047号公報(段落[0009]、第2図)
しかしながら、上記した従来のリリーフバルブ1では、可動弁3が圧縮流体に押されて排出口2の縁部から離れる構成であるから、圧縮流体の圧力が徐々に上昇して基準値に近づくと、これに伴って可動弁3と排出口2の縁部との当接力が下がる。このため、圧縮流体の圧力が基準値を超える前に、可動弁3と排出口2の縁部との当接部分から圧縮流体が漏れる事態が起こり得た。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、圧縮流体の圧力が基準値を超えたときには弁口が開かれ、圧縮流体の圧力が基準値を超える前までは弁口を閉じて、従来より確実に圧縮流体の漏れを防ぐことが可能なリリーフバルブの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、器具(10)の内側に密封された圧縮流体の圧力が基準値(P0)より大きくなったときに、その圧縮流体を器具(10)の外側に解放するリリーフバルブ(20)であって、器具(10)に固定されるバルブハウジング(21)と、バルブハウジング(21)に形成され、器具(10)の内側に常時連通した弁収容室(25)と、バルブハウジング(21)に形成され、一端が弁収容室(25)に連通する一方、他端が器具(10)の外側に連通したガイド孔(26)と、弁収容室(25)に収容され、ガイド孔(26)から離間した始端位置とその始端位置よりガイド孔(26)に接近した終端位置との間を直動する第1可動弁(40)と、ガイド孔(26)に嵌合されて弁収容室(25)側に突出し、第1可動弁(40)に押されて直動する第2可動弁(60)と、第2可動弁(60)とガイド孔(26)の内面との間をシールする摺動シール部(69)と、第2可動弁(60)に形成され、第1可動弁(40)に当接する弁当接部(67)と、第2可動弁(60)を第1可動弁(40)側に付勢して弁当接部(67)を第1可動弁(40)に当接させる第2可動弁用弾性手段(70)と、バルブハウジング(21)に形成されて、第1可動弁(40)が終端位置で当接する第1エンドストッパ(33)と、第2可動弁(60)に形成されて、圧縮流体の圧力を受け、その圧力が基準値(P0)を超えたときに、終端位置の第1可動弁(40)から第2可動弁(60)を離間する軸力を発生させるための弁離間用受圧面(66)と、第2可動弁(60)の軸心部に形成されて、その一端が器具(10)の外側に開放すると共に、他端が弁当接部(67)に開放した弁口(65)をなす可動弁内流路(64)とを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のリリーフバルブ(20)において、第1可動弁(40)が始端位置にあるときに、第2可動弁(60)が当接する第2エンドストッパ(29)をバルブハウジング(21)に設けたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のリリーフバルブ(20)において、第1可動弁(40)を第2可動弁(60)に押しつけるための第1可動弁用弾性手段(54)を備えたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載のリリーフバルブ(20)において、第1可動弁(40)と第2可動弁(60)とが当接する部分に当接用シール部材(46)を設けたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載のリリーフバルブ(20)において、第1可動弁(40)と第2可動弁(60)とが当接する部分にメタルシール(80)を施したところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1のリリーフバルブ(20)によれば、第1可動弁(40)が始端位置にあるときには、第2可動弁(60)の弁当接部(67)が第1可動弁(40)に当接し、その弁当接部(67)に開口した弁口(65)が閉塞される。そして、圧縮流体の圧力上昇に伴って、第1可動弁(40)と第2可動弁(60)との当接力も上昇し、弁口(65)がより強固に密閉されると共に、第1可動弁(40)が第2可動弁(60)とが一体になって終端位置側に移動する。そして、圧縮流体の圧力が基準値(P0)を超えたときには、第1可動弁(40)が第1エンドストッパ(33)に当接し、その第1可動弁(40)を取り残すようにして第2可動弁(60)が第1可動弁(40)から離間する。これにより、弁口(65)が開かれ、圧縮流体が排出される。このように、本発明のリリーフバルブ(20)によれば、圧縮流体の圧力が基準値(P0)を超えたときに弁口(65)が開かれると共に、圧縮流体の圧力が基準値(P0)を超える前までは、圧縮流体の圧力上昇に伴って弁口(65)が強固に密閉され、従来より確実に圧縮流体の漏れを防ぐことができる。
[請求項2の発明]
請求項2のリリーフバルブ(20)では、第2エンドストッパ(29)を設けたことで、第1可動弁(40)が始端位置にあるときに第2可動弁(60)が受ける当接力を規制し、当接部分の過度の変形を防ぐことができる。
[請求項3の発明]
請求項3のリリーフバルブ(20)では、第2エンドストッパ(29)に当接した第2可動弁(60)に対し、圧縮流体の圧力とは無関係な第1可動弁用弾性手段(54)の弾発力によって第1可動弁(40)が押しつけられ、弁口(65)を確実に閉じることができる。即ち、圧縮流体の圧力が極めて低い場合にも、弁口(65)を確実に閉じることができる。
[請求項4の発明]
請求項4のリリーフバルブ(20)では、第1可動弁(40)と第2可動弁(60)とが当接する部分に当接用シール部材(46)を設けたことで、弁口(65)を確実に密閉して圧縮流体の漏れを防ぐことができる。
[請求項5の発明]
請求項5のリリーフバルブ(20)では、第1可動弁(40)と第2可動弁(60)とが当接する部分にメタルシール(80)を施したことで、弁口(65)を確実に密閉して、圧縮流体の漏れを防ぐことができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1において符合10は、コンプレッサに連結された冷媒管であって、本発明における「器具」に相当する。この冷媒管10の内部空間11には、冷媒(例えば二酸化炭素)が圧縮流体として充填されており、コンプレッサの駆動により冷媒管10内における圧縮流体の圧力が変動する。そして、圧縮流体の圧力が基準値より大きくなったときに、その圧縮流体を冷媒管10の外側に解放するために本発明に係るリリーフバルブ20が用いられている。
リリーフバルブ20は、図1の上下方向に延びた軸状のバルブハウジング21を備えている。バルブハウジング21は、全体として、例えば平断面が六角形(図4参照)の角柱部22の一端からその角柱部22より細い雄螺子部23を延設した構造をなしている。そして、冷媒管10に形成されたネジ孔12に、バルブハウジング21の雄螺子部23が螺合固定されている。
バルブハウジング21の軸心部には、冷媒管10側から順番に、弁収容室25とガイド孔26と外側開放孔27とが形成されている。
外側開放孔27の一端は、バルブハウジング21の一端面に開口しており、外側開放孔27における開口側の内周面には雌螺子部27Aが形成されている。
弁収容室25は、バルブハウジング21の他端面に開口した大径部30と、その大径部30の奥部同軸上に形成された小径部31と、小径部31の内周面に形成された複数の縦溝32とからなる。図4に示すように、縦溝32は、バルブハウジング21の軸方向から見ると断面半円形をなしており、小径部31の周面を例えば4等配する位置に配置されている。また、図1に示すように、縦溝32は、小径部31の軸方向に延びかつ一端部が大径部30に開放している。さらに、大径部30と小径部31との段差部が、本発明に係る第1エンドストッパ33になっている。
弁収容室25には、本発明に係る第1可動弁40が収容されかつ、先端詰栓50にて抜け止めされている。先端詰栓50は、扁平円筒部51の一端から側方にフランジ52を張り出した構造になっている。そして、扁平円筒部51が弁収容室25の大径部30内に圧入されかつフランジ52が大径部30の開口縁に突き当てられている。また、フランジ52内の貫通孔53を通して、弁収容室25内が冷媒管10の内部空間11と連通した状態になっている。
第1可動弁40は、円柱部41の一端部から側方にフランジ42を張り出した構造をなしている。また、第1可動弁40の円柱部41は、弁収容室25の小径部31に突入され、フランジ42は、弁収容室25の大径部30内に配されて、第1エンドストッパ33に対向している。そして、第1可動弁40は、フランジ42が第1エンドストッパ33から所定距離だけ離間した始端位置(図1における第1可動弁40の位置)と、フランジ42が第1エンドストッパ33に当接した終端位置(図2における第1可動弁40の位置)との間を直動する。
なお、第1可動弁40における円柱部41の外径は、小径部31の内径より僅かに小さくなっており、これにより円柱部41が小径部31に案内されて第1可動弁40がスムーズに直動する。
第1可動弁40の軸心部には、通気孔43が形成されている。通気孔43は、第1可動弁40におけるフランジ42側の端面に開放しかつ、第1可動弁40の軸方向の途中部分まで延びている。そして、通気孔43の奥部には、第1可動弁40を側方向から貫通しかつ互いにクロス(図4参照)した側部貫通孔44,44が形成されている。また、第1可動弁40の側面には、周方向全体に渡って周面溝45が形成されており、その周面溝45の底面に側部貫通孔44が開口している。そして、これら通気孔43、側部貫通孔44及び周面溝45と、弁収容室25の内周面に形成された前記縦溝32とによって、冷媒管10の内部空間11と弁収容室25内の全空間とが常時連通した状態になっている。
図1に示すように、第1可動弁40の通気孔43と、先端詰栓50の貫通孔53とは、互いに接近した側の内径が段付き状に大きくなっている。そして、第1可動弁40の通気孔43における段付き部43Dと、先端詰栓50の貫通孔53における段付き部53Dとの間に第1圧縮コイルバネ54(本発明の「第1可動弁用弾性手段」に相当する)が突っ張り状態に収められ、この第1圧縮コイルバネ54の弾発力により第1可動弁40が終端位置側に付勢されている。
第1可動弁40のうちフランジ42と反対側の先端面には、平板状の当接用シール部材46が取り付けられている。具体的には、第1可動弁40における先端面の外縁部からは円筒壁47が起立している。そして、当接用シール部材46を円筒壁47内に収容した状態で、円筒壁47の先端部分が内側にかしめられている。これにより、当接用シール部材46がガイド孔26の開口に対向した状態に固定されている。
ガイド孔26は、上記した外側開放孔27及び弁収容室25の小径部31より小径の円形孔になっている。そして、このガイド孔26には、外側開放孔27側から第2可動弁60が嵌合されている。詳細には、第2可動弁60は、ガイド孔26に挿入される先端軸部61と、先端軸部61より外径が大きな基端軸部62とを軸方向に並べて備え、それら基端軸部62及び先端軸部61の境界部分から側方にフランジ63を張り出した構造をなしている。そして、第2可動弁60のフランジ63は、ガイド孔26と外側開放孔27との段差部で構成された本発明に係る第2エンドストッパ29に対向しており、第2可動弁60は、フランジ63が第2エンドストッパ29に当接した位置(以下、「閉弁位置」という)と、フランジ63が第2エンドストッパ29から離れた位置(以下、「開弁位置」という)との間を直動する。
第2可動弁60の直動範囲を規制するために外側開放孔27には、第2圧縮コイルバネ70(本発明の「第2可動弁用弾性手段」に相当する)と基端詰栓71とが収容されている。基端詰栓71は、円筒部72の一端にヘッド部73を備え、そのヘッド部73の外周面には雄螺子部73Aが形成されている。そして、基端詰栓71は、円筒部72側から外側開放孔27内に挿入され、雄螺子部73Aは、外側開放孔27の内周面に形成された雌螺子部27Aに螺合されている。また、外側開放孔27の内部空間は、基端詰栓71の軸心部に形成された貫通孔75を通り、冷媒管10の外側に連通している。なお、貫通孔75のうちヘッド部73側の開口部は、断面六角形の工具孔74になっており、この工具孔74に六角レンチを挿入し、基端詰栓71を螺合操作して、第2圧縮コイルバネ70による弾性力を調整することができる。
また、第2圧縮コイルバネ70は、第2可動弁60の基端軸部62及び基端詰栓71の円筒部72の外面に挿入されかつ、第2可動弁60のフランジ63及び基端詰栓71のヘッド部73との間で突っ張り状態になっている。そして、この第2圧縮コイルバネ70の弾発力によって第2可動弁60が閉弁位置に付勢されている。
第2可動弁60における先端軸部61のうちガイド孔26内に嵌合された部分には、Oリング溝68が形成されており、そのOリング溝68内に収容されたOリング69(本発明に係る「摺動シール部」に相当する)によって、第2可動弁60とガイド孔26の内周面との間が気密状態にシールされている。
図1に示すように、第2可動弁60のうち先端軸部61の先端部は、テーパー状に面取りされて円錐台形状になっている。そして、その円錐台の側面が本発明に係る弁離間用受圧面66をなし、円錐台の先端部が本発明に係る弁当接部67になっている。この弁当接部67は、第1可動弁40に備えた当接用シール部材46に当接する。
第2可動弁60の軸心部分には、本発明に係る可動弁内流路64が貫通しており、この可動弁内流路64の一端が、弁当接部67に開口して弁口65となっている。そして、図1に示すように、第2可動弁60の弁当接部67が、第1可動弁40の当接用シール部材46に当接することで、弁口65が閉塞される一方、図3に示すように弁当接部67が、第1可動弁40の当接用シール部材46から離間することで、弁口65が開放される。
次に、上記構成からなる本実施形態の動作を説明する。
前述したようにリリーフバルブ20は、冷媒管10内の圧縮流体の圧力を保つもので、所定の基準値P0(図5参照)を超えたとき、圧縮流体を逃がすために用いられる。コンプレッサを停止した状態では、冷媒管10内における圧縮流体の圧力は、基準値P0より十分に小さくなっている。このとき、リリーフバルブ20の内部では、図1に示すように、第2可動弁60が第2圧縮コイルバネ70の弾発力によって第2エンドストッパ29に当接している。また、第1可動弁40は、第1圧縮コイルバネ54の弾発力によって第2可動弁60に押し付けられて、始端位置に位置決めされている。そして、第2可動弁60の弁当接部67が、第1可動弁40の当接用シール部材46に当接し、これにより、第2可動弁60(詳細には弁当接部67)に形成された弁口65が、第1可動弁40(詳細には、当接用シール部材46)によって閉じられている。このときの第2可動弁60と第1可動弁40との当接力は、図5においてP1Lで示されており、第1圧縮コイルバネ54の弾性力と弁当接部67の受圧面に受ける流体とに応じた値になる。
コンプレッサを作動して、冷媒管10内における圧縮流体の圧力が上昇すると、図5に示すように、圧縮流体の圧力に応じて第2可動弁60と第1可動弁40の当接力も上昇する。詳細には、第1可動弁40は、第2可動弁60の弁当接部67が当接した部分を除く外面全体に圧縮流体の圧力を受ける。従って、第1可動弁40は、弁当接部67との当接面積と冷媒管10の内外の差圧との積から求められる力を受けて、第2可動弁60側に押し付けられ、圧縮流体の圧力上昇に伴って第2可動弁60と第1可動弁40の当接力も上昇する。そして、圧縮流体の圧力が所定値P2(図5参照)を超えると、第2圧縮コイルバネ70の弾発力に抗して第1可動弁40と第2可動弁60とが、当接状態を保持しながら第2圧縮コイルバネ70に抗して外側開放孔27側に移動する。この移動の間においても、圧縮流体の圧力上昇に伴って第2可動弁60と第1可動弁40の当接力も上昇し続ける。
さて、圧縮流体の圧力が基準値P0まで上昇すると、図2に示すように、第1可動弁40が終端位置に至って第1エンドストッパ33に当接する。そして、圧縮流体の圧力が基準値P0を超えると、その圧力を弁離間用受圧面66に受けた第2可動弁60が、第1エンドストッパ33に当接した第1可動弁40を取り残すようにして移動し、図3に示すように第2可動弁60が第1可動弁40から離間する。これにより、弁口65が突如として開かれ、圧縮流体が、可動弁内流路64から基端詰栓71の貫通孔75を通って冷媒管10の外側に排出される。なお、第2可動弁60の移動は、弁離間用受圧面66に受けた圧力のうち、軸方向の成分により行われる。即ち、第2可動弁60は、弁離間用受圧面66のうち、先端軸部61の円筒断面にかかる軸方向の圧力によって移動する。
なお、圧縮流体の排出によって圧縮流体の圧力が下がると、第1可動弁40と第2可動弁60とが再び当接して弁口65が閉じられ、また、圧縮流体の圧力が基準値P0を超えると、第2可動弁60が第1可動弁40から離間して弁口65が開かれる動作を繰り返す。これにより、冷媒管10内の圧縮流体の圧力が基準値P0に保持される。
このように、本実施形態のリリーフバルブ20によれば、圧縮流体の圧力が基準値P0を超えたときには弁口65が開いて圧縮流体を排出する一方、圧縮流体の圧力が基準値P0を超える前までは、圧縮流体の圧力上昇に伴って弁口65を強固に密閉するので、従来より確実に圧縮流体の漏れを防ぐことができる。また、本実施形態のリリーフバルブ20では、基端詰栓71の外側開放孔27における螺合深さを変更することで、第2圧縮コイルバネ70の弾発力を変更することができ、これにより、弁口65を開く際に必要な圧縮流体の圧力に対する基準値P0を調節・変更することができる。
[第2実施形態]
本実施形態は、図6に示されており、第1実施形態とは第1可動弁の構成のみが異なる。本実施形態の第1可動弁81は、第2可動弁60を構成する金属より硬度が低い金属部材で構成されている。また、第1可動弁81のうち第2可動弁60側の先端部82は平坦になっており、その先端部82に第2可動弁60の弁当接部67が当接するようになっている。そして、この第1可動弁81の先端部82と第2可動弁60の弁当接部67とによって、本発明に係るメタルシール80が構成されている。
これにより、メタルシール80における当接部分は圧縮流体が高圧になっても、前記第1実施形態の当接用シール部材46に比べて過度に変形することがなくなり、耐久性を向上させることができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1及び第2の実施形態では、第1可動弁40が第1圧縮コイルバネ54の弾発力によって第2可動弁60側に押し付けられる構成であったが、図7に示すように、第1可動弁40が始端位置において先端詰栓50に当接して位置決めされかつ、位置決めされた第1可動弁40に対して第2圧縮コイルバネ70の弾発力によって第2可動弁60が押し付けられる構成にしてもよい。
(2)前記第2実施形態では、第1可動弁81全体は、第2可動弁60を構成する金属より硬度が低い金属部材で構成されていたが、第2可動弁60を構成する金属より硬度が低い金属板を、第1実施形態における当接用シール部材46の代わりに、第1可動弁40の円筒壁47の内部に固定してもよい。
本発明の第1実施形態に係るリリーフバルブが閉じた状態の側断面図 リリーフバルブが開く直前の側断面図 リリーフバルブが開いた状態の側断面図 リリーフバルブの横断面図 第1及び第2の可動弁同士の当接力とリリーフバルブの開閉動作との関係を示したグラフ 第2実施形態のリリーフバルブの側断面図 リリーフバルブの変形例を示した側断面図 従来のリリーフバルブの側断面図
符号の説明
10 冷媒管(器具)
11 内部空間
20 リリーフバルブ
21 バルブハウジング
25 弁収容室
26 ガイド孔
29 第2エンドストッパ
33 第1エンドストッパ
40,81 第1可動弁
43 軸心通気孔
46 当接用シール部材
54 第1圧縮コイルバネ(第1可動弁用弾性手段)
60 第2可動弁
64 可動弁内流路
65 弁口
66 弁離間用受圧面
67 弁当接部
69 リング(摺動シール部)
70 第2圧縮コイルバネ(第2可動弁用弾性手段)
80 メタルシール
P0 基準値

Claims (5)

  1. 器具(10)の内側に密封された圧縮流体の圧力が基準値(P0)より大きくなったときに、その圧縮流体を前記器具(10)の外側に解放するリリーフバルブ(20)であって、
    前記器具(10)に固定されるバルブハウジング(21)と、
    前記バルブハウジング(21)に形成され、前記器具(10)の内側に常時連通した弁収容室(25)と、
    前記バルブハウジング(21)に形成され、一端が前記弁収容室(25)に連通する一方、他端が前記器具(10)の外側に連通したガイド孔(26)と、
    前記弁収容室(25)に収容され、前記ガイド孔(26)から離間した始端位置とその始端位置より前記ガイド孔(26)に接近した終端位置との間を直動する第1可動弁(40)と、
    前記ガイド孔(26)に嵌合されて前記弁収容室(25)側に突出し、前記第1可動弁(40)に押されて直動する第2可動弁(60)と、
    前記第2可動弁(60)と前記ガイド孔(26)の内面との間をシールする摺動シール部(69)と、
    前記第2可動弁(60)に形成され、前記第1可動弁(40)に当接する弁当接部(67)と、
    前記第2可動弁(60)を前記第1可動弁(40)側に付勢して前記弁当接部(67)を前記第1可動弁(40)に当接させる第2可動弁用弾性手段(70)と、
    前記バルブハウジング(21)に形成されて、前記第1可動弁(40)が前記終端位置で当接する第1エンドストッパ(33)と、
    前記第2可動弁(60)に形成されて、前記圧縮流体の圧力を受け、その圧力が基準値(P0)を超えたときに、前記終端位置の前記第1可動弁(40)から前記第2可動弁(60)を離間する軸力を発生させるための弁離間用受圧面(66)と、
    前記第2可動弁(60)の軸心部に形成されて、その一端が前記器具(10)の外側に開放すると共に、他端が前記弁当接部(67)に開放した弁口(65)をなす可動弁内流路(64)とを備えたことを特徴とするリリーフバルブ(20)。
  2. 前記第1可動弁(40)が前記始端位置にあるときに、前記第2可動弁(60)が当接する第2エンドストッパ(29)を前記バルブハウジング(21)に設けたことを特徴とする請求項1に記載のリリーフバルブ(20)。
  3. 前記第1可動弁(40)を前記第2可動弁(60)に押しつけるための第1可動弁用弾性手段(54)を備えたことを特徴とする請求項2に記載のリリーフバルブ(20)。
  4. 前記第1可動弁(40)と前記第2可動弁(60)とが当接する部分に当接用シール部材(46)を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のリリーフバルブ(20)。
  5. 前記第1可動弁(40)と前記第2可動弁(60)とが当接する部分にメタルシール(80)を施したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のリリーフバルブ(20)。
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