JPH08191191A - 蓋体のクリック機構 - Google Patents
蓋体のクリック機構Info
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- JPH08191191A JPH08191191A JP210395A JP210395A JPH08191191A JP H08191191 A JPH08191191 A JP H08191191A JP 210395 A JP210395 A JP 210395A JP 210395 A JP210395 A JP 210395A JP H08191191 A JPH08191191 A JP H08191191A
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Abstract
より、組立作業性を向上して製造コストを逓減する。 【構成】 機器本体2と、この機器本体2に対して回動
自在に組み合わされた蓋体3と、一端部21側が機器本
体2に設けた支持部7に回動自在に支持されるとともに
他端部22に可動軸25が設けられた連結レバー20
と、蓋体3に取り付けられるとともに可動軸25が係合
されることによって連結レバー20の他端部22が蓋体
3と連結されるようにしかつ機器本体2に対して蓋体3
が回動操作される際に可動軸25が移動動作するガイド
溝32及びこのガイド溝32に臨む凸部として折曲形成
されたクリック片36、37を有するクリックバネ部材
30とから構成される。
Description
ジ機構を介して開閉自在に組み合わされた蓋体が確実に
回動操作されたことを知覚させるためのクリック機構に
関する。
等の音響機器においては、機器本体側に構成したカセッ
ト装填部に対してテープカセット或いはディスクカセッ
トを挿脱操作するために、カセット装填部を開閉するカ
セット蓋が設けられている。このカセット蓋は、一般に
ヒンジ機構を介して機器本体に対して回動自在に組み合
わされている。かかる音響機器等においては、機器本体
に対して回動操作されるカセット蓋がカセット装填部を
確実に開放したことを確認可能とするためのクリック機
構が付設されている。
は、クリック機構を複数のレバーを組み合わせたいわゆ
るパンタグラフ機構によって構成している。このパンタ
グラフ機構は、機械的強度も大きく充分なクリック特性
を得ることができるといった特徴を有している。しかし
ながら、かかるパンタグラフ機構は、部品点数も多く、
かつ連結レバーの動作領域が大きいといったことから、
比較的廉価な携帯型のテープレコーダ或いはディスクプ
レーヤ等の音響機器等にはあまり採用されていない。
0は、図6乃至図14に示すように、機器本体101に
は上面部にカセット装填部103が構成され、このカセ
ット装填部103を開閉するカセット蓋102がヒンジ
機構104を介して機器本体101に回動自在に組み合
わされて構成されている。ヒンジ機構104は、機器本
体101とカセット蓋102の相対向する側縁部に互い
に位置を異にして一体に突設された筒部を組み合わせて
構成した長軸筒部に支軸を貫通させるとともに、この支
軸に図示しないがカセット蓋102を機器本体101側
に付勢するトーションスプリングが組み付けられてい
る。
の外形寸法にほぼ適合した矩形空間部として構成され、
長手方向の一方側に位置して詳細を省略するヘッド機構
部105が配設されるとともに、略中央部には長手方向
に離間して一対のリール軸106の先端部が突出露呈さ
れている。これらリール軸106は、カセット装填部1
03に装填されたテープカセットのハブに相対係合し、
機器本体101の内部に配設された図示しないリールモ
ータによって回転駆動されて磁気テープを走行駆動させ
る。
1に対して回動操作されるカセット蓋102に作用する
クリック機構110が設けられている。クリック機構1
10は、連結レバー111と、ホルダ部材112及びク
リックバネ部材113等の部材によって構成されてい
る。連結レバー111は、図10乃至図12に示すよう
に、矩形の金属板を材料として、一端部をクランク状に
折曲し、この折曲端部114を、シャーシの一部を折曲
することによってカセット装填部103の一隅に突出露
呈させた支持片107に支軸115を介して回動自在に
支持されている。また、連結レバー111は、他端部1
16に後述するホルダ部材112のガイド溝118に相
対係合される頭部付きの可動軸117が立設されてい
る。
示すように、略矩形の金属板を材料として基部の両側縁
部に平行に対峙する側面部119、120を立ち上がり
形成することによってチャンネル状に形成した部材であ
り、基部には長手方向のガイド溝118が形成されてい
る。ガイド溝118は、溝幅が可動軸117の頚部の外
径よりもやや大とされるとともに頭部の外径よりも小と
されることによって、可動軸117を介して連結レバー
111とホルダ部材112とを組み合わせている。した
がって、ガイド溝118は、連結レバー111とホルダ
部材112とが組み合わされた状態において、可動軸1
17を移動自在に支持する。
は、基部に対して両側に突出延長されており、それぞれ
取付け穴121が設けられている。また、ホルダ部材1
12には、基部の長手方向の一端部側及び両側面部11
9、120の内側に位置して係合穴122が設けられて
いる。これら係合穴122は、後述するようにクリック
バネ部材113をホルダ部材112に組み付ける際の取
付け穴として作用する。ホルダ部材112は、図7に示
すように、カセット蓋102の内面に一体に立設した取
付け用スタッド108、108上に一方側面部119の
両端部が当てがわれ、取付け穴121にねじ込まれた取
付けねじ109、109によってカセット蓋102の内
面に取付け固定される。ホルダ部材112は、カセット
蓋102の内面に取り付けられた状態において、基部が
カセット蓋102の周側壁の内面に対向して延在され
る。
によって矩形薄皿状に形成され、外形形状がホルダ部材
112の内部形状とほぼ等しい形状を有している。この
クリックバネ部材113には、底面部123に幅方向の
クリック凸部124が一体に形成されている。また、ク
リックバネ部材113には、長手方向の一方側と幅方向
の両側の3ケ所に、それぞれ先端部が楔状とされるとと
もに厚み方向に対して弾性変形自在とされた3個の係合
片125が一体に立設されている。
3は、図10及び図11に示すように、ホルダ部材11
2の基部の表裏面にそれぞれ組み付けられる。すなわ
ち、連結レバー111は、ホルダ部材112の基部の底
面側に、ガイド溝118に可動軸117を表面側に貫通
させた状態で組み合わされる。クリックバネ部材113
は、ホルダ部材112の基部の表面側から底面部123
をこのホルダ部材112に向けて組み合わされる。クリ
ックバネ部材113は、係合片125の先端部をそれぞ
れ対応する係合穴122に相対係合させることによっ
て、ホルダ部材112と一体化される。したがって、連
結レバー111の可動軸117は、後述するように機器
本体101に対してカセット蓋102が回動操作される
際に、ホルダ部材112のガイド溝118中を移動動作
するが、その際に頭部がクリックバネ部材113の底面
部123を摺擦移動する。
連結レバー111の一端部114が支軸115を介して
機器本体101側の支持片107と連結され、この連結
レバー111の他端部116に立設した可動軸117が
ガイド溝118に貫通されることによってホルダ部材1
12と連結されるとともに、このホルダ部材112がカ
セット蓋102の内面に取り付けられることによって、
機器本体101とカセット蓋102との間を連結して構
成されている。かかるクリック機構110を備えた従来
の携帯型テープレコーダ100は、図7に示すように、
機器本体101に対してカセット蓋102が閉じられて
おり、カセット装填部103を閉塞している。なお、カ
セット蓋102は、図示を省略するロック機構によって
機器本体101に閉じられた状態が保持されている。
をカセット装填部103に挿脱操作する際に、ロック解
除機構を操作するとともにカセット蓋102をヒンジ機
構104を介して機器本体101に対して回動操作する
ことによって、図8に示すように、カセット装填部10
3が開放される。連結レバー111は、カセット蓋10
2が回動操作されるにしたがって、同図に示すように、
支持片107に支架された一端部114の支軸115を
支点として反時計方向へと回動動作する。また、連結レ
バー111は、他端部116側に立設した可動軸117
がガイド溝118中を次第にヒンジ機構4側へと移動動
作する。可動軸117は、図10に示すように、ガイド
溝118中を移動動作するに際して、頭部がクリックバ
ネ部材113の底面部123を摺擦移動する。
102が機器本体101に対してさらに大きく回動操作
されることにより、可動軸117がクリックバネ部材1
13の底面部123を摺擦しながらクリック凸部124
に突き当たる。可動軸117は、合成樹脂製のクリック
バネ部材113の底面部123を弾性変形させることに
より、図11に示すように、このクリック凸部124を
乗り越えて移動する。したがって、クリック機構100
は、可動軸127がクリック凸部124を乗り越える際
の負荷によってクリック作用を奏し、機器本体101に
対してカセット蓋102が確実に回動操作された状態を
知覚させる。
ック凸部124を乗り越えた状態において、図9に示す
ように、機器本体101に対して一定の角度を超えて回
動操作され、カセット装填部103を開放する。カセッ
ト蓋102は、この状態において、可動軸127がクリ
ック凸部124によって係止されることにより、開放状
態を保持される。テープレコーダ100は、このように
してカセット蓋102が機器本体101に対して回動操
作されることにより、カセット装填部103にテープカ
セットを装填し或いはカセット装填部103からテープ
カセットの取り出しが行われる。
テープレコーダ100に備えられるクリック機構110
は、機器本体101とカセット蓋102とを連結する連
結レバー111と、ホルダ部材112と、カセット蓋1
02の回動操作に伴ってガイド溝118中を移動動作す
る可動軸117が乗り越えることによってクリック作用
を奏させるクリック凸部124を有するクリックバネ部
材113とから構成されている。このように、従来のク
リック機構110は、パンタグラフ機構に比較して部品
数も少なくかつスペース効率も良好であるといった特徴
を有している。しかしながら、かかるクリック機構11
0も、連結レバー111、ホルダ部材112及びクリッ
クバネ部材113等の複数の部材によって構成されるた
め、全体の構造もまだまだ複雑でありかつ組立て作業性
も悪いといった問題点があり、テープレコーダ100を
コストダウンするに際しての大きな支障となっていた。
のクリックバネ部材113を備えることにより、材料の
経時変化や衝撃等によってクリック凸部124が形成さ
れた底面部123や、このクリックバネ部材113をホ
ルダ部材112に組み付けるための係合片125が破損
してクリック作用が奏せられないといった不都合が発生
する虞れがあった。さらに、クリック機構110は、摺
擦動作する可動軸117によって、クリックバネ部材1
13の底面部123やクリック凸部124が削られて削
りカスが生じ、この削りカスがカセット装填部103に
浮遊して装填されたテープカセットやディスクカセット
の磁気テープ或いはディスク、ヘッド装置に付着すると
いった問題点があった。
リック機構の基本特性を維持しながらさらに部品点数を
削減して簡易な構造とすることにより、組立作業性の向
上を図り、以って製造コストの大幅な逓減を達成した蓋
体のクリック機構を提供することを目的に提案されたも
のである。
明に係る蓋体のクリック機構は、機器本体と、この機器
本体に対して回動自在に組み合わされた蓋体と、一端部
側が機器本体に設けた支持部に回動自在に支持されると
ともに他端部に可動軸が設けられた連結レバーと、蓋体
に取り付けられるとともに可動軸が係合されることによ
って連結レバーの他端部が蓋体と連結されるようにしか
つ機器本体に対して蓋体が回動操作される際に可動軸が
移動動作する長穴として形成されたガイド溝及び自由端
側がこのガイド溝に臨む凸部として折曲形成されたクリ
ック片とを有するクリックバネ部材とから構成される。
は、連結レバーに設けられた可動軸が、クリックバネ部
材のガイド溝を貫通する軸部と、この軸部の先端部に形
成されガイド溝の幅よりもやや大径とされたストッパ部
とから構成される。
リック機構によれば、連結レバーが一端部を機器本体の
支持部に回動自在に支持されるとともに他端部に設けた
可動軸を蓋体に取り付けたクリックバネ部材のガイド溝
に相対係合されることにより、機器本体に対して蓋体が
回動操作された際に、可動軸がガイド溝中を移動動作す
る。可動軸は、蓋体が機器本体に対して所定の角度を越
えて回動操作されることにより、クリックバネ部材のク
リック片をガイド溝の側方へと押し退けて通過する。し
たがって、クリック機構は、可動軸がクリック片を押し
退けて通過する際の負荷によって、蓋体が機器本体に対
して所定の角度を越えて回動操作されたことを確実に知
覚させる。また、蓋体は、可動軸がクリック片によって
係止されることにより、回動された状態に保持される。
よれば、機器本体に対して蓋体が回動操作された際に、
連結レバーの一端部に設けられた可動軸のストッパ部が
クリックバネ部材に形成されたクリック片をガイド溝の
側方へと押し退けて通過することによりクリック作用が
奏される。
を参照して詳細に説明する。実施例クリック機構10
は、機器本体2に対してカセット蓋3が回動自在に組み
合わされた携帯型テープレコーダ1において、機器本体
2に対してカセット蓋3が所定の角度、確実に回動操作
されたことを知覚させる機構として機器本体2とカセッ
ト蓋3との間に配設される。テープレコーダ1は、上述
した従来の携帯型テープレコーダ100と基本的構成を
ほぼ同様とし、上面部にカセット装填部4が構成された
機器本体2に対してヒンジ機構5を介してカセット装填
部4を開閉するカセット蓋3が回動自在に組み合わされ
て構成されている。また、テープレコーダ1は、機器本
体2とカセット蓋3の内側面部に位置してクリック機構
10が配設されて構成されている。なお、実施例携帯型
テープレコーダ1においては、一方の内側面部にクリッ
ク機構10を配設したが、内側面部の両側にそれぞれ設
けてもよいことは勿論である。
形寸法よりもやや大きめの矩形空間部として機器本体2
の上面部に構成され、図示しないが長手方向の一方側に
位置して磁気ヘッド機構部が配設されるとともに、略中
央部には長手方向に離間して一対のリール軸の先端部が
突出露呈されている。これらリール軸は、カセット装填
部4に装填されるテープカセットのハブに相対係合し、
機器本体2の内部に配設された図示しないリールモータ
によって回転駆動されて磁気テープを走行駆動する。
3の相対向する一方側縁部に互いに位置を異にしてそれ
ぞれ一体に突設された筒部を組み合わせて構成した長軸
筒部に支軸6を貫通させるとともに、この支軸6に図示
しないがカセット蓋3を機器本体2側に付勢するトーシ
ョンスプリングが組み付けられて構成されている。機器
本体2とカセット蓋3には、ヒンジ機構5の反対側に位
置して図示しないロック機構が設けられている。ロック
機構は、通常、機器本体2に対してカセット蓋3がカセ
ット装填部4を閉塞した状態に保持する。また、このロ
ック機構は、図示しないロック解除機構によって動作さ
れ、機器本体2とカセット蓋3とのロック状態を解除し
てカセット蓋3の回動操作を可能とする。
れたクリック機構10は、一端部を機器本体2側に回動
自在に支持された連結レバー20と、カセット蓋3の内
面に取り付けられたクリックバネ部材30とから構成さ
れている。機器本体2には、図1に示すように、シャー
シの一部を折曲して形成した支持片7が設けられてい
る。この支持片7は、カセット蓋3の内側面と対向する
ようにしてカセット装填部4の一隅に位置して突出露呈
されており、軸穴が設けられている。
に、一方の側面壁に沿った内面に、カセット装填部4の
幅方向に離間して一対の取付け用スタッド8A、8Bが
一体に立設されている。これら取付け用スタッド8A、
8Bには、高さ方向の取付け穴が設けられており、後述
するようにクリック機構10を構成するクリックバネ部
材30が取付け固定される。また、カセット蓋3には、
取付け用スタッド8A、8B間に位置する内面に、これ
ら取付け用スタッド8A、8Bとほぼ同一の高さ寸法の
支持片8Cが一体に立設されている。
レコーダ100に備えられた連結レバー111とほぼ同
一に構成されており、細長い矩形の金属板を材料として
形成される。この連結レバー20は、図4及び図5に示
すように、一端部21側が略クランク状に折曲されるこ
とによって機器本体2の支持片7との取付け部として構
成され、また他端部22側がクリックバネ部材30との
連結部として構成される。また、連結レバー20は、長
手方向の抜き穴23が設けられることによって、全体と
して軽量化が図られている。
た一端部21に、支軸24が一体に立設されている。支
軸24は、頭部の外径寸法が支持片7の軸穴の穴径寸法
よりもやや大とされるとともに支持片7の厚み寸法とほ
ぼ等しい幅寸法の係合溝が周回りに形成されている。し
たがって、連結レバー20は、支軸24の頭部を支持片
7の軸穴に強く押し込んで係合溝と軸穴とを相対係合さ
せることによって、一端部21が機器本体2の支持片7
に回動自在に支持される。
が立設された同一側面側に可動軸25が一体に立設され
ている。可動軸25には、先端部の後述するクリックバ
ネ部材30の厚み寸法よりもやや大とされた高さ位置に
ストッパ部26が一体に設けられている。このストッパ
部26は、可動軸25の先端部に周面方向に張り出した
円盤状の部位として構成されている。なお、ストッパ部
26については、可動軸25の先端部にフランジ状に一
体に形成するばかりでなく、リング状の別部材を固定し
て構成してもよいことは勿論である。
金属板を材料とし、図4及び図5に示すように、矩形の
平面部31と、この平面部31の幅方向の両側縁部に平
行に対峙するようにして立ち上がり形成された第1の側
面部33と第2の側面部34とからなる全体チャンネル
状を呈した部材として構成されている。平面部31に
は、幅方向の中央部に位置して長手方向のガイド溝32
が形成されている。ガイド溝32は、上述したように、
溝幅が可動軸25の軸径よりもやや大きくかつストッパ
部26の外径よりもやや小とされた長溝として構成され
ている。
は、両端部35A、35Bが平面部31の長手方向の側
縁からそれぞれ突出される長さ寸法を有しており、これ
ら両端部35A、35Bに平面部31に直交する貫通穴
として構成される取付け穴35a、35bがそれぞれ設
けられている。これら取付け穴35a、35bは、その
間隔がカセット蓋3の内面に形成した取付け用スタッド
8A、8Bの間隔とほぼ等しい。また、第1の側面部3
3には、平面部31のガイド溝32の両端部よりもやや
内側に対応位置してそれぞれクリック片36A、36B
が形成されている。
の側面部33に舌片状の切欠き片を形成するとともに、
この切欠き片の先端部を内方へ向かって略ヘ字状に折曲
して構成している。この場合、クリック片36A、36
Bは、ヘ字状の凸部36a、36bが、ガイド溝32の
端部に対して連結レバー20側の可動軸25の軸径寸法
よりもやや内側に位置されている。また、これらクリッ
ク片36A、36Bは、第1の側面部33の主面と直交
する方向に対して弾性変形自在とされる。
機構10を機器本体2とカセット蓋3の両側に設けられ
る場合に、カセット蓋3の内面にそれぞれ反転して取り
付けることにより左右共用され得るように一対のクリッ
ク片36A、36Bが形成されている。したがって、ク
リックバネ部材30は、クリック機構10が機器本体2
とカセット蓋3の一方側にのみ設けられる場合には、一
方のクリック片36Aのみが形成される。
面部31に設けたガイド溝32とほぼ等しくされてお
り、両端部に舌片状の切欠き片を形成するとともにこの
切欠き片の先端部を内側にヘ字状に折曲することによっ
て、一対のクリック片37A、37Bが一体に形成され
ている。これらクリック片37A、37Bは、ヘ字状の
凸部37a、37bが、第1の側面部33側のクリック
片36A、36Bのヘ字状の凸部36a、36bと同一
位置で互いに相対向している。これらクリック片36
A、37A及びクリック片36B、37Bの対向間隔
は、上述した可動軸25のストッパ部26の外径寸法よ
りもやや小とされている。
30には、可動軸25をガイド溝32に係合させること
によって、連結レバー20の他端部22が連結される。
すなわち、クリックバネ部材30には、平面部31の背
面側に連結レバー20が当てがわれた状態で、ガイド溝
32に貫通された可動軸25の先端部が、図4に示すよ
うに、連結レバー20にかしめ止めされる。連結レバー
20は、可動軸25に設けたストッパ部26がガイド溝
32の溝幅よりもやや大とされていることにより抜け止
めされるとともにこの可動軸25がガイド溝32中を移
動自在とされて、クリックバネ部材30と組み合わされ
る。
0とクリックバネ部材30とは、このようにして組み合
わされることによって、連結レバー20の一端部21側
が支軸24を機器本体2の支持片7の軸穴に嵌合される
ことにより回動自在に支持され、クリックバネ部材30
がカセット蓋3の内面に取り付けられることにより機器
本体2とカセット蓋3との間に配設される。クリックバ
ネ部材30は、第1の側面部33がカセット蓋3の内面
と対向するように両端部35A、35Bを取付け用スタ
ッド8A、8Bにそれぞれ当てがわれる。そして、クリ
ックバネ部材30は、取付け穴35a、35bに取付け
ねじ9A、9Bがねじ込まれることにより、カセット蓋
3の内面に取付け固定される。なお、第1の側面部33
は、両端部35A、35Bがカセット蓋3の取付け用ス
タッド8A、8Bに取付け固定された状態において、支
持片8Cが当接することにより、中央部分の撓み発生が
防止される。
を備える携帯型テープレコーダ1は、テープカセットを
カセット装填部4に挿脱操作する際に、ロック解除機構
が操作されて、カセット蓋3をヒンジ機構5を介して機
器本体2に対して回動操作することにより、図2に示す
ように、カセット装填部4が開放される。連結レバー2
0は、カセット蓋3が回動操作されるにしたがって、同
図に示すように、支持片7に支架された一端部21の支
軸24を支点として反時計方向へと回動する。また、連
結レバー20は、他端部22側に立設した可動軸25が
クリックバネ部材30のガイド溝32中を次第にヒンジ
機構5側へと移動動作する。
が機器本体2に対してさらに大きく回動操作されると、
可動軸25がクリックバネ部材30の第1の側面部33
及び第2の側面部34にそれぞれ一体に形成したクリッ
ク片36A、37Aの凸部36a、37bを通過する。
この際、可動軸25は、ストッパ部26がこれらクリッ
ク片36A、37Aを側方へと押し退けて通過するた
め、移動動作に対して負荷が生じる。したがって、クリ
ック機構10は、可動軸25のストッパ部26が凸部3
6a、37bを押し退けて通過する際の負荷によってク
リック作用が奏せられて機器本体2に対してカセット蓋
3が確実に回動操作されたことを知覚させる。クリック
片36A、37Aは、可動軸25のストッパ部26が凸
部36a、37bを通過すると、再び初期位置へと弾性
復帰する。
26がクリック片36A、37Aの凸部36a、37b
を通過した状態において、図3に示すように、機器本体
2に対して一定の角度を超えて回動操作され、カセット
装填部4を確実に開放する。また、カセット蓋3は、可
動軸25のストッパ部26が初期位置へと弾性復帰した
クリック片36A、37Aの凸部36a、37bによっ
て係止されることによって、カセット装填部4を開放し
た状態に保持される。テープレコーダ1は、このように
してカセット蓋3が機器本体2に対して回動操作される
ことにより、カセット装填部4にテープカセットを装填
し或いはカセット装填部4からテープカセットの取り出
しが行われる。
ーダ1においては、機器本体2に対してカセット蓋3が
確実に回動操作された状態を知覚させるクリック機構1
0が連結レバー20とクリックバネ部材30のみによっ
て構成されることから、構造が極めて簡易となり、部品
数及び組立て工数の削減が図られる。また、クリック機
構10は、クリックバネ部材30が弾性金属板によって
形成されることから、可動軸25がガイド溝32中を移
動動作する際に削り粉が出て磁気ヘッドや磁気テープに
付着するといった不都合が生じることは無い。
結レバー20に立設した可動軸25の先端部に大径のス
トッパ部26を設けるとともに、クリックバネ部材30
に一体に形成したクリック片36A、36Bの凸部36
a、36bの間隔をこのストッパ部26の外径よりも小
間隔に設定して構成したが、本発明はかかる構成に限定
されるものでは無い。例えば、クリック機構10は、可
動軸25を連結レバー20とクリックバネ部材30とを
組み合わせた状態においてガイド溝32から抜け出ない
ようにやや長軸とし、クリックバネ部材30に一体に形
成されるクリック片36A、36Bを凸部36a、36
bがガイド溝32に臨むようにして位置させることによ
り、可動軸25に設けたストッパ部26が不要となる。
側面部33と第2の側面部34にそれぞれ相対向するク
リック片36A、36Bを一体に折曲形成したが、いず
れか一方側の側面部にのみクリック片を形成してもよい
ことは勿論である。
1の機器本体2とカセット蓋3との間に配設され、機器
本体2に対してカセット蓋3が所定の角度、確実に回動
操作されたことを知覚させるクリック機構を示したが、
本発明は、かかるカセット蓋3のクリック機構に限定さ
れるものでは無く、例えば電池蓋のクリック機構等にも
採用される。さらに、本発明に係る蓋体のクリック機構
は、携帯型テープレコーダ1ばかりでなく、ディスクプ
レーヤ等の音響機器等にも採用されることは勿論であ
る。
る蓋体のクリック機構によれば、機器本体とこの機器本
体に回動自在に組み合わされた蓋体との間に配設され、
機器本体に対して蓋体が所定の角度、確実に回動操作さ
れたことを知覚させるとともに回動状態を保持するクリ
ック機構を、一端部を機器本体に回動自在に支持した連
結レバーと蓋体に取り付けたクリックバネ部材とによっ
て構成したことにより、部品点数の削減及び構造の簡易
化が図られる。したがって、クリック機構は、部材費或
いは組立て工数の削減によって機器の大幅なコストダウ
ンを達成する。
プレコーダの一部を切欠いて示す側面図である。
を回動操作して機器本体に対して開いた状態を示す一部
切欠き側面図である。
を機器本体に対して所定の角度回動操作して開いた状態
を示す一部切欠き側面図である。
クバネ部材との組立体の一部切欠き側面図である。
平面図である。
いた状態の斜視図である。
ある。
回動操作して機器本体に対して開いた状態を示す一部切
欠き側面図である。
を機器本体に対して所定の角度回動操作して開いた状態
を示す一部切欠き側面図である。
ク機構の縦断面図であり、機器本体に対してカセット蓋
が閉じられた状態を示す。
ク機構の縦断面図であり、機器本体に対してカセット蓋
が回動操作された状態を示す。
ダ部材との組立体の平面図である。
の平面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 機器本体と、 この機器本体に対して回動自在に組み合わされた蓋体
と、 一端部側が機器本体に設けた支持部に回動自在に支持さ
れるとともに他端部に可動軸が設けられた連結レバー
と、 蓋体に取り付けられるとともに可動軸が係合されること
によって連結レバーの他端部が蓋体と連結されるように
しかつ機器本体に対して蓋体が回動操作される際に可動
軸が移動動作する長穴として形成されたガイド溝及び自
由端側がこのガイド溝の側方部に位置する凸部として折
曲形成されたクリック片とを有するクリックバネ部材と
から構成され、 機器本体に対して蓋体が回動操作された際に連結レバー
の可動軸がクリックバネ部材に形成されたクリック片を
ガイド溝の側方へと押し退けて通過することによりクリ
ック作用が奏されるように構成したことを特徴とする蓋
体のクリック機構。 - 【請求項2】 連結レバーに設けられた可動軸は、クリ
ックバネ部材のガイド溝を貫通する軸部と、この軸部の
先端部に形成されガイド溝の幅よりもやや大径とされた
ストッパ部とから構成され、 機器本体に対して蓋体が回動操作された際に、ストッパ
部がクリックバネ部材に形成されたクリック片をガイド
溝の側方へと押し退けて通過することによりクリック作
用が奏されるように構成したことを特徴とする請求項1
に記載の蓋体のクリック機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00210395A JP3750142B2 (ja) | 1995-01-10 | 1995-01-10 | 蓋体のクリック機構及び電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00210395A JP3750142B2 (ja) | 1995-01-10 | 1995-01-10 | 蓋体のクリック機構及び電子機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08191191A true JPH08191191A (ja) | 1996-07-23 |
JP3750142B2 JP3750142B2 (ja) | 2006-03-01 |
Family
ID=11520017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00210395A Expired - Fee Related JP3750142B2 (ja) | 1995-01-10 | 1995-01-10 | 蓋体のクリック機構及び電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3750142B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006044073A (ja) * | 2004-08-04 | 2006-02-16 | Brother Ind Ltd | 開閉機構及びこの開閉機構を備えた画像記録装置 |
JP2012179765A (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-20 | Brother Industries Ltd | 回動装置及び画像記録装置 |
JP2013059970A (ja) * | 2011-09-15 | 2013-04-04 | Seiko Epson Corp | 記録装置、及び、記録装置におけるカバー支持構造 |
JP2016207713A (ja) * | 2015-04-16 | 2016-12-08 | 日東工業株式会社 | 電気機器収納用箱 |
US10013883B2 (en) | 2015-06-22 | 2018-07-03 | Digital Ally, Inc. | Tracking and analysis of drivers within a fleet of vehicles |
-
1995
- 1995-01-10 JP JP00210395A patent/JP3750142B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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---|---|
JP3750142B2 (ja) | 2006-03-01 |
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