JPH08190703A - 磁気ディスク装置および制御方法 - Google Patents

磁気ディスク装置および制御方法

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JPH08190703A
JPH08190703A JP103895A JP103895A JPH08190703A JP H08190703 A JPH08190703 A JP H08190703A JP 103895 A JP103895 A JP 103895A JP 103895 A JP103895 A JP 103895A JP H08190703 A JPH08190703 A JP H08190703A
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JP
Japan
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head
servo
sense current
signal
data
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JP103895A
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English (en)
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Soichi Toyama
聡一 遠山
Takashi Yoshida
吉田  隆
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気抵抗効果ヘッドを用いた磁気ディスク装置
において、低消費電力化とヘッド長寿命化のために、ア
イドル状態で、MRヘッドへのセンス電流の通電を制限
する。 【構成】データ面の一部にヘッド位置決め用のサーボ信
号12が記録され、データ書き込み用インダクティブ・
ヘッド19と、再生用MRヘッド1Aを合わせたデータ
ヘッドとを有し、MRヘッドでサーボ信号を再生する磁
気ディスク装置で、アイドル状態ではサーボ信号の再生
時のみ、MRヘッドへのセンス電流を最適値で通電し、
それ以外では通電を遮断し、あるいは最適値より小さく
する。マイクロ・プロセッサ50は、ヘッド位置制御処
理を行い、アイドル状態では、レジスタ55を介して、
センス電流制御も行う。通電・遮断はセンス電流スイッ
チ21で、電流値の切り替えは定電流回路22で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気抵抗効果ヘッド(以
下、MRヘッド)を用いた磁気ディスク装置と、そのヘ
ッド位置決め制御方法に係り、特に、データの読み書き
を行っていない、いわゆるアイドル状態において、MR
ヘッドへのセンス電流の通電を制限する方法およびその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置は、高速に回転する磁
気ディスクの表面に、同心円状の記録トラックを有し、
ディスク面に対向する磁気ヘッドによって、情報を記録
・再生する装置である。
【0003】磁気ヘッドに関して、従来はインダクティ
ブ・ヘッドが主流であった。この方式では記録と再生を
単一のヘッドで行い、再生時には、トラックに記録され
た磁気信号を、ディスクの回転による磁界の変化の大き
さとして、コイルで検出する。近年は、トラック・ピッ
チの狭小化に対応して、記録・再生ヘッドを分離し、記
録用にはインダクティブ・ヘッド,再生用には磁気抵抗
効果素子によるMRヘッドを用いるようになっている。
磁気抵抗効果とは、磁界を受けることにより磁性膜の磁
化方向が変化し、膜の電気抵抗が変化する現象である。
MRヘッドはこの現象を利用し、MR素子に一定電流
(センス電流)を通電して、素子両端の電圧を出力信号
として検出するものである。このヘッドは、(1)イン
ダクティブ方式の数倍以上の検出感度であること、
(2)磁界の大きさを検出するため、再生信号の大きさ
がディスクの回転周速に依存せず、小径ディスクで高出
力の再生信号が得られることが利点である。
【0004】また、ヘッドの位置決め方式に関して、以
前は、ヘッドの位置決めに用いるサーボ信号だけを記録
したサーボ面を有し、それに対向するサーボヘッドに他
のすべてのヘッドがならって位置決めする方式(サーボ
面サーボ方式)が主流であったが、近年は、装置の小型
化と高記録密度化のために、通常のデータを記録するト
ラック内に、間欠的にサーボ信号を記録したデータ面サ
ーボ方式が多く用いられている。この中でも、一トラッ
クを数十区間に分割したセクタの先頭に、トラック番号
とトラック内サーボ信号を書き込んだ、セクタ・サーボ
方式が主流である。
【0005】さらに、磁気ディスク装置に関連して、近
年は携帯型コンピュータの普及により、小型化と,電池
駆動のための低消費電力化が求められている。
【0006】特開平5−314686 号公報では、記録・再生
分離ヘッドを搭載した磁気ディスク装置において、トラ
ック追従(トラッキング動作)時にはMRヘッドでサー
ボ信号の再生を行い、アクセス(シーク動作)時にはイ
ンダクティブ・ヘッドで再生することにより、アクセス
時においてMRヘッドに流す電流をサーボ・アクチュエ
ータ(ボイスコイルモータ)へ振り向けることにより、
高速アクセスを実現する技術を開示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような磁気ディ
スク装置において、ホスト・コンピュータからコマンド
がこない場合、上記のサーボ信号によって位置制御を行
い、あるトラック上にヘッドを継続して追従させる。こ
の状態をアイドル状態と呼ぶ。この状態で上記のMRヘ
ッドに常時、センス電流を通電した場合には、(1)消
費電力が大きいこと、(2)エレクトロ・マイグレーシ
ョンによる断線や抵抗変化で、ヘッド素子が劣化するこ
とが問題であった。また、上記の公知技術は高速アクセ
ス化には適しているが、磁気ディスク装置は、シーク動
作よりトラッキング動作の時間の方が長いので、例え
ば、電池駆動の携帯型コンピュータに用いられる場合の
電池の持続時間を長くするには、トラッキング動作時の
省電力化の方が有効と考えられる。
【0008】本発明の目的は、アイドル状態において、
センス電流の通電時間と電流値を制御することにより、
低消費電力で、ヘッド寿命の長い磁気ディスク装置、お
よびその制御方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、第一の解決
手段として、データ記録領域(以下、データ面)の一部
にヘッド位置決め用のサーボ信号が記録されており、デ
ータ書き込み用インダクティブ・ヘッドと、再生用MR
ヘッドを合わせたデータヘッドを有し、前記MRヘッド
で前記サーボ信号を再生する方式の磁気ディスク装置に
おいて、アイドル状態では、サーボ信号を再生するとき
のみセンス電流を最適値で通電し、それ以外では通電を
遮断する、あるいは最適値より小さくする。
【0010】また、第二の解決手段として、複数のデー
タ面と,複数のデータヘッドを有する磁気ディスク装置
において、アイドル状態では、一つのMRヘッドにの
み、サーボ信号を再生するときだけセンス電流を最適値
で通電し、それ以外では通電を遮断する、あるいは最適
値より小さくし、また、前記以外のMRヘッドへはセン
ス電流の通電を遮断するか、あるいは最適値より小さく
する。
【0011】また、第三の解決手段として、アイドル状
態では、通常のデータの読み書き時、あるいはシーク動
作時より、ヘッド位置制御系のサンプル周波数を低くす
る。つまり、サーボ信号を再生する周期を長くする。こ
の時、サーボ補償器のパラメータを、サンプル周波数に
合わせて変更する。
【0012】さらに、第一ないし第三の解決手段におい
て、ヘッドの位置制御を行うマイクロ・プロセッサのタ
イマで、サーボ信号の再生に合わせて一定周期でセンス
電流の通電を制御する。
【0013】また、上記課題の別の解決手段として、ア
イドル状態では、MRヘッドへのセンス電流の通電を遮
断するか、最適値より小さくし、インダクティブ・ヘッ
ドでサーボ信号を再生し、その信号に基づいて位置制御
を行う。この時、サーボ補償器のパラメータを、インダ
クティブ・ヘッドの再生感度に合わせて変更する。
【0014】
【作用】上記の解決手段において、アイドル状態では、
サーボ信号を再生するときのみセンス電流を最適値で通
電し、それ以外では遮断するか、電流を小さくすること
により、消費電力を低減し、またヘッド素子での発熱を
抑制して、長寿命化する。また、マイクロ・プロセッサ
のタイマでサーボ信号再生に合わせてセンス電流を最適
値で通電するので、一定周期のサンプリング・サーボに
より、ヘッドを特定のトラックに追従させる。また、M
Rヘッドを複数搭載した装置では、アイドル状態では、
一つのMRヘッドにのみ、上記のようにセンス電流の制
御を行い、それ以外のヘッドへの通電を遮断するか、最
適値より小さくすることにより、消費電力をより低減
し、ヘッド素子の寿命をより長くする。さらに、アイド
ル状態では、ヘッド位置制御系のサンプル周波数を低く
することにより、センス電流ののべ通電時間が短くなる
ので、消費電力を低減し、ヘッド素子を長寿命化する。
この時、サンプル周波数に合わせてサーボ補償器のパラ
メータを変更するので、位置制御系は安定であり、ヘッ
ドは特定のトラックに追従する。
【0015】また、上記課題の別の解決手段では、アイ
ドル状態時に、センス電流の通電を遮断するか、最適値
より小さくし、インダクティブ・ヘッドでサーボ信号を
再生し、その信号に基づいて位置制御を行うので、消費
電力を低減し、MRヘッド素子の寿命を長くする。ま
た、インダクティブ・ヘッドの再生感度に合わせてサー
ボ補償器のパラメータを変更するので、位置制御系は安
定であり、ヘッドは特定のトラックに追従する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。
【0017】「第一の実施例」図1は、本発明の第一の
実施例における、磁気ディスク装置の構成を示す。ヘッ
ド・ディスク・アセンブリ(HDA)1と呼ばれる装置
の中に、記憶媒体であるディスク10と,スライダ1
8,ロードアーム17,ガイドアーム16,ボイス・コ
イル・モータ(VCM)14などから成る、ヘッド・ア
クセス機構などが含まれる。ディスクは、スピンドル軸
13を中心に、数千rpm 程度で回転する。スライダに搭
載された磁気ヘッドは、VCMの発生する駆動トルクに
より、ピボッド軸15を中心として、ディスク半径方向
に移動し、トラック11に追従するように位置決め制御
される。この制御のために、ディスク面上にはサーボ信
号領域12が存在し、ヘッドがこの領域上を通過すると
きは、位置決め用サーボ信号を検出し、再生する。サー
ボ信号は一定周期で、間欠的に記録されており、このヘ
ッド位置制御系はサンプリング・サーボである。
【0018】磁気ヘッドは、記録・再生分離方式であ
り、データの書き込みにはインダクティブ・ヘッド19
を、再生にはMRヘッド1Aを用いる。データ書き込み
時にはライト信号が、リード・ライトセレクト回路30
内のヘッド・セレクトスイッチ31によって、ライトア
ンプ26に入力される。このアンプは、インダクティブ
・ヘッドに通電し、ヘッド内のコイルに磁界を発生させ
て、トラック上にデータを記録する。一方、データ再生
ではMRヘッドに、定電流回路22とセンス電流スイッ
チ21により、一定のセンス電流を流す。トラック内の
磁気信号による磁界で、MRヘッドの電気抵抗値が最大
で約2%変化し、センス電流の通電による電圧値が出力
信号となる。この出力信号の直流成分をコンデンサ2
3,24で除去し、磁界変化量の信号をリード・アンプ
25で増幅する。このアンプの出力信号は、ヘッド・セ
レクトスイッチ31で選択され、リード信号として、イ
ンターフェース回路40を経由して、外部バス41に出
力される。以上の動作回路をデータリード・ライト回路
20とする。
【0019】リード信号はサーボ信号復調器42にも入
力され、2相サーボ信号、いわゆるノーマル・ポジショ
ン信号(N−PES)44とクワドラチュア・ポジション
信号(Q−PES)43が出力される。ポジション・セレ
クタ45では、Q−PESとN−PESのうち、線形な
一方を選択し、線形化ポジション信号(PES)46を出
力する。これは、あるトラック内で、トラック中心から
のヘッドの変位に比例した信号である。この信号はAD
変換器(ADC)56,レジスタ54,データバス5Dを
介して、マイクロ・プロセッサ50に取り込まれる。ま
た、ヘッドを別のトラックに移動する、いわゆるシーク
動作では、ポジション・セレクタでQ−PESとN−P
ESとの交差時にパルスを発生し、このパルスを受け
て、トラック・カウンタ57がトラック単位のヘッド移
動量を検出する。その信号は、レジスタ53,データバ
スを介して、マイクロ・プロセッサに取り込まれる。マ
イクロ・プロセッサは上記のヘッド位置信号に基づき、
位置決め制御のサーボ演算処理を実行する。そのアルゴ
リズムは後述する。また、このアルゴリズムに基づくサ
ーボ・プログラムは、本実施例では、マイクロ・プロセ
ッサ内蔵のプログラムROMに記憶されている。ROM
52には、シーク動作に用いるヘッド速度目標値テーブ
ルが記録されている。RAM51は、サーボ演算処理の
変数などの一時的な記憶に用いる。サーボ演算処理の結
果の操作量信号は、データバス,レジスタ58,DA変
換器59を介して出力され、VCMドライバ5Aを制御
して、VCMに駆動トルクを発生させる。
【0020】装置がアイドル状態の時は、サーボ演算処
理の中で、レジスタ55の設定を変更することにより、
前述の定電流回路22とセンス電流スイッチ21の状態
を切り替える。レジスタ55はDタイプ・フリップ・フ
ロップで実現し、その出力ピンの一つをセンス電流オン
・オフ信号に割り当てて、センス電流スイッチ21に接
続し、別の一つの出力ピンをセンス電流値切り替え信号
に割り当てて、定電流回路に接続する。以下、図2を用
いて、MRヘッドへのセンス電流の制御回路を説明す
る。Vopt は、センス電流を最適値で通電するための基
準電圧である。一方、Vidleはセンス電流を、最適値以
下の一定値にする場合の基準電圧である。センス電流値
切り替え信号でアナログ・スイッチ225,226を切
り替えて、オペアンプ220の入力電圧をVopt 、また
はVidleのいずれか一方に設定する。NOT論理素子2
27は、センス電流値切り替え信号の論理を反転する。
オペアンプ220,抵抗221,222,223,22
4により、MRヘッド1Aに一定電流を供給する。これ
が定電流回路22である。また、電解効果トランジスタ
(FET)210,ダイオード211,コンデンサ21
2,トランジスタ216,抵抗214,215,217
と,レベル変換回路213により、センス電流オン・オ
フ信号に基づいて、通電・遮断する。これがセンス電流
スイッチ21である。+V1は正電圧、−V2は負電圧
を示す。
【0021】次に、図3と図4を用いて、センス電流制
御におけるタイミングを説明する。図3の600はヘッ
ドの移動速度を表す。特定トラックに追従している時
は、位置補正のために微小に移動しているが、ほぼ0m
/sである。一方、シーク動作時は最大で約2m/sに
達する。610は、データのアクセス状態を表す論理で
ある。すなわち、データの読み書きを行っている時はハ
イ(HIGH)、それ以外の時はロー(LOW)であ
る。620は、装置がアイドル状態か、否かを示す論理
である。上記の600のシーク動作,610のハイのど
ちらでもない時がアイドル状態で、620はハイであ
る。図4の上段は、トラック追従時に、ヘッドの下を通
過する磁気信号の領域を、時系列的に示すものである。
左端の矢印はトラックの回転方向を示す。640,64
7,64Eはデータ・エリアである。641,648は
同期信号エリアである。642,649はトラック番号
エリアである。643から646と,64Aから64D
はサーボ・バースト信号エリアである。図4の中段の6
20の横軸は、上段の磁気信号エリアの通過に合わせた
時間軸である。図示したように、データエリア640へ
のアクセスが終了した時点で、装置がアイドル状態にな
ったと仮定する。この時のセンス電流制御のタイミング
を示すのが、630である。ヘッド位置決めに必要な信
号、すなわち、641から646の一連の信号を再生す
る間、630はハイであり、MRヘッドに最適値のセン
ス電流を通電する。その後、データ・エリア647の間
は、630はロー(LOW)であり、通電を遮断する。再
び、位置決めに必要な648から64Dの一連の信号を
再生する間、最適値で通電する。
【0022】次に、ヘッド位置決め制御とセンス電流制
御のアルゴリズムを説明する。装置停止時には、ヘッド
はディスク最内周側のコンタクト・スタート・ストップ
(CSS)領域に待避している。起動時にディスクが回
転を開始し、定常回転数に達すると、MRヘッドで信号
の再生を開始する。以後、マイクロ・プロセッサは、サ
ーボ演算処理プログラムの実行を開始する。図5のステ
ップF10では、装置起動時の処理を行う。具体的に
は、まず、図4の上段図の同期信号641の再生に合わ
せて、タイマ割り込みをかけて、これ以後、サーボ信号
の再生に同期して、一定周期で割り込みを発生するよう
にする。次にヘッドを、CSS領域から0番トラックに
移動し、位置決めする、いわゆるイニシャル・リゼロ動
作を行う。これで、装置は定常の動作状態になる。F1
1で、タイマ割り込みの発生を検知すると、F12で、
シーク動作か、フォローイング動作のいずれを行うかを
判定する。外部バス41,インターフェース回路40を
介して、ホスト・コンピュータからコマンドを受け取
り、装置の動作状態がレジスタ5Bに格納されている。
これに従い、シーク・サーボ処理か、フォローイング・
サーボ処理を行う。シーク動作時は、ステップF14に
進み、ヘッド速度を目標値に追従するように制御して、
高速にヘッドの移動を行う。シーク動作が終了すると、
レジスタ5Cの特定のフラッグ・ビットを反転して、動
作の終了をホスト・コンピュータに報告する。一方、フ
ォローイング動作時は、F13に進む。図6に、フォロ
ーイング・サーボ処理のアルゴリズムを示す。ステップ
F140で、MRヘッドにセンス電流を最適値で通電す
るための処理を行う。具体的には、レジスタ55内の、
センス電流オン・オフ信号に対応するフラッグ・ビット
をオンにセットし、センス電流値切り替え信号に対応す
るビットを最適電流値側にセットする。F141で、ヘ
ッド位置信号を読み込む。具体的には、線形ポジション
信号とトラック・カウンタ57の出力信号の読み込み処
理である。次にF142で、装置がアイドル状態か、否
かを判定する。具体的には、レジスタ5B内に、外部バ
スを介するデータの授受を監視するフラッグ・ビットが
あり、授受の行われていない時をアイドル状態と判断す
る。このフラッグ・ビットの変化のタイミングが図3、
ないし図4の620に対応する。アイドル状態の時は、
F143で、センス電流を遮断する。具体的には、レジ
スタ55でセンス電流スイッチ21をオフにセットす
る。あるいは、遮断するのが好ましくない装置では、こ
のスイッチはオンのまま、定電流回路22を、最適電流
値より小さくする方にセットする。ステップF140と
F143でセンス電流を制御するタイミングが、図4の
630に対応する。その後、F144でサーボ補償器の
出力値計算を行い、F145で、操作量をDAC59か
ら出力する。そして、F146で、サーボ補償器の状態
変数計算を行い、1サンプル周期内の処理を終わる。こ
のアルゴリズムの処理順序に関して、サーボ系をより安
定化するために、ステップF142からF143に先ん
じて、ステップF144からF145を実行してもよ
い。これにより、位置信号のサンプルから操作量の出力
までの時間を短縮し、位相余有を大きくできる。
【0023】さらに、本実施例のバリエーションとし
て、複数のデータ面とデータヘッドを有する装置では、
アイドル状態の直前にアクセスしていたトラックに対向
するMRヘッドにのみ、上記のセンス電流制御を行い、
それ以外のMRヘッドへは、アイドル状態を通じてセン
ス電流を遮断する、あるいは最適値より小さな値で通電
する方法がある。これにより、のべ通電時間を短縮でき
る。
【0024】「第二の実施例」本発明の第二の実施例と
して、アイドル状態では、データ・アクセス時よりサン
プル周波数を低くする方法を示す。一例として、サンプ
ル周波数を1/2にするために、サーボ信号を一つおき
に再生する方法を示す。これにより、センス電流の総通
電時間を、第一の実施例より短縮できる。
【0025】図7に、本実施例でのフォローイング・サ
ーボ処理のアルゴリズムを示す。F150で、装置がア
イドル状態か、否かを判定する。この方法は第一の実施
例と同様である。アイドル状態ならF152へ、そうで
なければF151へ進む。
【0026】F151とF152の処理内容は、次の三
点で異なる。まず、F152でのみセンス電流の制御を
行い、F151では常時、最適電流値で通電する。次
に、F151とF152とでは、サーボ補償器の計算パ
ラメータが異なる。図8に、サーボ補償器の伝達特性を
示す。低周波数側から、位相遅れ補償,位相進み補償,
高域ローパス・フィルタ(LPF)で構成され、折れ点
周波数はf1,f2,f3,f4,f5である。アイド
ル状態では、通常よりサンプル周波数が低いが、上記の
折れ点周波数が一致するように、ステップF151とF
152とで、用いるパラメータを変える必要がある。さ
らに、F152ではサーボ信号を一つおきに再生するた
めのフラッグを、マイクロ・プロセッサ内蔵のレジスタ
内に設定し、一サンプル周期ごとに反転する。
【0027】「第三の実施例」本発明の第三の実施例と
して、アイドル状態では、インダクティブ・ヘッドでサ
ーボ信号を再生する方法を示す。これにより、センス電
流の総通電時間を短縮する。
【0028】図9に、第一の実施例の図1と異なる部分
の構成を示す。インダクティブ・ヘッド19に、ライト
・アンプ26とリード・アンプ27を接続する。フォロ
イング・サーボ処理アルゴリズムは図7のようになる。
ただしアイドル状態(ステップF152)で、センス電
流を常時遮断し、インダクティブ・ヘッドのリード・ア
ンプの出力からサーボ信号を再生する。このために、レ
ジスタ55の特定の出力ピンをヘッド・セレクトスイッ
チ31に接続して、オン・オフ制御できるようにする。
この時、インダクティブ・ヘッドとMRヘッドとでは、
検出感度が異なるので、サーボ・ループのゲインを調整
する必要がある。図10は、ヘッド位置制御系の一巡伝
達特性である。ヘッドの検出感度が異なっても、クロス
オーバー周波数fcが変化しないように、ステップF1
51とF152とで、ループゲインのパラメータを変え
る必要がある。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、アイドル状態では、M
Rヘッドのセンス電流の総通電時間を短縮することによ
り、消費電力を低減し、またヘッド素子での発熱を抑制
して、長寿命化する。また、MRヘッドを複数搭載した
装置では、アイドル状態では、一つのMRヘッドにの
み、センス電流制御を行い、それ以外のヘッドへの通電
を遮断するか、最適値より小さくすることにより、消費
電力をより低減し、ヘッド素子の寿命をより長くする。
さらに、アイドル状態では、ヘッド位置制御系のサンプ
ル周波数を低くすることにより、総通電時間を、より短
くできる。また、第三の実施例で述べたように、アイド
ル状態時に、インダクティブ・ヘッドでサーボ信号を再
生することにより、センス電流の総通電時間をより短く
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ディスク装置のブロック図。
【図2】本発明の第一の実施例の、定電流回路とセンス
電流スイッチの回路図。
【図3】本発明の第一の実施例の磁気ディスク装置の、
動作状態のタイミング・チャート。
【図4】本発明の第一の実施例の、MRヘッドへのセン
ス電流制御のタイミング・チャート。
【図5】本発明の磁気ディスク装置の、ヘッド位置制御
のサーボ演算処理アルゴリズムを示すフローチャート。
【図6】本発明の第一の実施例の、ヘッド位置制御のフ
ォローイング・サーボ演算処理アルゴリズムを示すフロ
ーチャート。
【図7】本発明の第二と第三の実施例の、ヘッド位置制
御のフォローイング・サーボ演算処理アルゴリズムを示
すフローチャート。
【図8】本発明の磁気ディスク装置の、フォローイング
・サーボ系のサーボ補償器の伝達の特性図。
【図9】本発明の第三の実施例の、データヘッドとリー
ドライト回路とその周辺のブロック図。
【図10】本発明の磁気ディスク装置の、フォローイン
グ・サーボ系の一巡伝達の特性図。
【符号の説明】
10…ディスク、11…トラック、12…サーボ信号領
域、13…スピンドル軸、14…ボイス・コイル・モー
タ、15…ピボット軸、16…ガイドアーム、17…ロ
ードアーム、18…スライダ、19…インダクティブ・
ヘッド、1A…MRヘッド、20…リードライト回路、
21…センス電流スイッチ、22…定電流回路、23,
24…コンデンサ、25,27…リードアンプ、26…
ライトアンプ、30…リード・ライトセレクト回路、3
1…ヘッド・セレクトスイッチ、40…インターフェー
ス回路、41…外部バス、42…サーボ信号復調器、4
5…ポジション・セレクタ、50…マイクロ・プロセッ
サ、51…RAM、52…ROM、53,54,55,
58,5B,5C…レジスタ、56…AD変換器、57
…トラック・カウンタ、59…DA変換器、5A…VC
Mドライバ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体ディスク面上にデータ記録領域を
    有し、前記データ記録領域の一部にヘッド位置決め用の
    サーボ信号が記録されており、データ書き込み用インダ
    クティブ・ヘッドと,再生用MRヘッドを合わせたデー
    タヘッドを有し、前記MRヘッドで前記サーボ信号を再
    生する方式の磁気ディスク装置において、 データの読み書きを行っていない、いわゆるアイドル状
    態では、サーボ信号を再生するときのみ、前記再生用M
    Rヘッドにセンス電流を最適値で通電し、それ以外では
    通電を遮断するか、あるいは最適値より小さくすること
    を特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】複数の記録媒体ディスク面上にデータ記録
    領域を有し、前記データ記録領域の一部にヘッド位置決
    め用のサーボ信号が記録されており、データ書き込み用
    インダクティブ・ヘッドと,データ再生用のMRヘッド
    を合わせたデータヘッドを複数個有し、前記MRヘッド
    で前記サーボ信号を再生する方式の磁気ディスク装置に
    おいて、 データの読み書きを行っていない、いわゆるアイドル状
    態では、一つのMRヘッドにのみ、サーボ信号を再生す
    るときだけセンス電流を最適値で通電し、それ以外では
    通電を遮断する、あるいは最適値より小さくし、また、
    前記以外のMRヘッドへはセンス電流の通電を遮断する
    か、あるいは最適値より小さくすることを特徴とする磁
    気ディスク装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、ヘッドの位置
    制御を行うマイクロ・プロセッサを備えており、前記サ
    ーボ信号を一定周期でサンプリングして、その信号に基
    づいてサーボ演算処理を行い、特にアイドル状態では、
    通常のデータの読み書き時、あるいはシーク動作時よ
    り、位置制御系のサンプル周波数を低くする、すなわ
    ち、サーボ信号を再生する周期を長くして、サーボ信号
    を再生する時だけセンス電流を最適値で通電し、サーボ
    演算処理プログラム内のサーボ補償器のパラメータを、
    サンプル周波数に合わせて変更することを特徴とする磁
    気ディスク装置の制御方法。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3において、ヘッドの
    位置制御を行うマイクロ・プロセッサを備えており、前
    記マイクロ・プロセッサのタイマで、サーボ信号の再生
    に合わせて、一定周期でセンス電流の通電を制御する磁
    気ディスク装置の制御方法。
  5. 【請求項5】記録媒体ディスク面上にデータ記録領域を
    有し、前記データ記録領域の一部にヘッド位置決め用の
    サーボ信号が記録されており、データ書き込み用インダ
    クティブ・ヘッドと、再生用MRヘッドを合わせたデー
    タヘッドを有し、前記MRヘッドで前記サーボ信号を再
    生する方式の磁気ディスク装置において、 データの読み書きを行っていない、いわゆるアイドル状
    態では、MRヘッドへのセンス電流の通電を遮断する
    か、最適値より小さくし、インダクティブ・ヘッドでサ
    ーボ信号を再生し、その信号に基づいてヘッド位置制御
    を行うことを特徴とする磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、ヘッドの位置制御を行
    うマイクロ・プロセッサを備えており、前記サーボ信号
    を一定周期でサンプリングして、その信号に基づいてサ
    ーボ演算処理を行い、サーボ演算処理プログラム内のサ
    ーボ補償器のパラメータを、MRヘッドとインダクティ
    ブ・ヘッドの検出感度の違いに合わせて変更する磁気デ
    ィスク装置の制御方法。
  7. 【請求項7】請求項1,2,3,4または5において、
    センス電流を通電する定電流回路であって、前記MRヘ
    ッドへのセンス電流値を、信号を再生するための最適値
    か、あるいは最適値以外の値に切り替えるスイッチ回路
    を有し、前記スイッチ回路を外部の論理回路で切り替え
    る定電流回路。
  8. 【請求項8】請求項1,2,3,4または5において、
    センス電流を通電・遮断するセンス電流スイッチであっ
    て、通電・遮断を外部の論理回路で切り替えるセンス電
    流スイッチ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6163425A (en) * 1997-03-19 2000-12-19 Fujitsu Limited Magnetic reproduction apparatus having MR head in which electromigration occurring in MR head is suppressed
KR100446287B1 (ko) * 1997-12-31 2004-11-09 삼성전자주식회사 마그네틱 헤드 코아의 스트레스 해소 방법
JP2014175036A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Toshiba Corp データストレージデバイスおよび方法

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