JPH08190611A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH08190611A
JPH08190611A JP7000900A JP90095A JPH08190611A JP H08190611 A JPH08190611 A JP H08190611A JP 7000900 A JP7000900 A JP 7000900A JP 90095 A JP90095 A JP 90095A JP H08190611 A JPH08190611 A JP H08190611A
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JP
Japan
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threshold value
smoothing
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binarizing
image
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Pending
Application number
JP7000900A
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English (en)
Inventor
Yuji Takahashi
祐二 高橋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Publication of JPH08190611A publication Critical patent/JPH08190611A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的簡単なハードウェア構成でコントラス
トの低い文字を低ノイズで再現する。 【構成】 注目画素を該注目画素を中心とした周辺画素
により平滑化処理する平均化フィルタ101と,平均化
フィルタ101による平滑化処理後の画像データから文
字領域を判定する像域分離部103と,2値化のための
しきい値が設定されるクランプ回路107と,クランプ
回路107に設定するしきい値を周辺画素の平均値に基
づいて計算する平均化フィルタ106と,平均化フィル
タ106に設定されたしきい値に基づいて画像データを
2値化する2値化回路105と,像域分離部103の判
定結果に基づいて2値化回路105の2値化データを選
択するセレクタ110とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,デジタルスキャナ,デ
ジタル複写機,ファクシミリ等に利用され,スキャナで
読み取った原稿画像データに所定の処理を加える画像処
理装置に関し,より詳細には,原稿画像が低濃度で,低
コントラスト,すなわち,ノイズの多い画像であっても
良好な画像処理を実行する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,デジタル複写機あるいはファクシ
ミリ等の画像処理装置は,写真部,網点部,文字等の線
画像が混在する原稿,いわゆる,文字画像のようにくっ
きりした線画,絵柄やグラビア写真のように網点で構成
された画像を再生する場合,各種の画像処理を加えた後
に最終出力を行っていた。例えば,写真部に対しては疑
似中間調処理(ディザ処理)を施し,網点部に対しては
モアレ除去処理を,文字等の線画画像に対しては解像度
を重視した鮮鋭化処理(MTF補正処理)を施した後に
出力することが知られている。
【0003】また,上記各処理を実行する前に各画像の
種類を特定,すなわち,画像中の文字領域と絵柄領域
(写真部,網点部)を分離する必要がある。この分離方
式としては,多々存在するが,例えば,特公平6−14
352号公報に開示されている“画像処理装置”が知ら
れている。これは平滑化した信号をしきい値として2値
化し,その結果に基づいて画像の特徴を識別するもので
ある。
【0004】また,この他に参考技術文献として,ウィ
ンドウ内のデータにおいて平均値と線画検出パターンを
比較し,線画らしさに応じて2値化のためのしきい値を
適応的に変化させるものとして特開平4−220080
号公報の“2値化方法”が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記に
示されるような従来の画像処理装置にあっては,元画像
データを固定化されたしきい値で2値化処理するため
に,原稿の状態に応じて的確な処理が行われないことが
あった。例えば,画像濃度の薄い原稿であったり,文字
部のコントラストが劣悪で,ノイズ画像の多い文字原稿
である場合,あるいは網点画像上に文字がある場合に,
これを少ないハードウェアを用い,画像状態に応じて良
好に再現することができないという問題点があった。
【0006】本発明は,上記に鑑みてなされたものであ
って,比較的簡単なハードウェア構成でコントラストの
低い文字を低ノイズで再現することを第1の目的とす
る。
【0007】また,低濃度部の文字の再現性を良好にす
ると共に,網点上に存在する文字についても良好に再現
することを第2の目的とする。
【0008】また,網点画像のない画像やノイズの少な
い,細かい文字が存在する画像であっても,その再現性
を良好にすることを第3の目的とする。
【0009】また,原稿画像の状態に応じて各補正処理
を選択的に実行することを第4の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る画像処理装置にあっては,注目画
素を該注目画素を中心とした周辺画素により平滑化処理
する平滑化手段と,前記平滑化手段による平滑化処理後
の画像データから文字領域を判定する文字領域判定手段
と,2値化のためのしきい値が設定されるしきい値設定
手段と,前記しきい値設定手段に設定するしきい値を周
辺画素の平均値に基づいて計算するしきい値計算手段
と,前記しきい値設定手段に設定されたしきい値に基づ
いて画像データを2値化する2値化手段と,前記文字領
域判定手段の判定結果に基づいて前記2値化手段の2値
化データを選択する選択手段とを具備するものである。
【0011】また,請求項2に係る画像処理装置にあっ
ては,注目画素を該注目画素を中心とした周辺画素によ
り平滑化処理する平滑化手段と,前記平滑化手段による
平滑化処理後の画像データから文字領域を判定する文字
領域判定手段と,2値化のためのしきい値が設定される
しきい値設定手段と,前記しきい値設定手段に設定する
しきい値を元画像を平均化した画像に基づいて計算する
しきい値計算手段と,前記しきい値設定手段に設定され
たしきい値に基づいて画像データを2値化する2値化手
段と,前記文字領域判定手段の判定結果に基づいて前記
2値化手段の2値化データを選択する選択手段とを具備
するものである。
【0012】また,請求項3に係る画像処理装置にあっ
ては,注目画素を該注目画素を中心とした周辺画素によ
り平滑化処理する平滑化手段と,前記平滑化手段による
平滑化処理後のデータと元画像データとの何れかを選択
する信号選択手段と,前記信号選択手段で選択された画
像データから文字領域を判定する文字領域判定手段と,
2値化のためのしきい値が設定されるしきい値設定手段
と,前記しきい値設定手段に設定するしきい値を周辺画
素の平均値に基づいて計算するしきい値計算手段と,前
記しきい値設定手段に設定されたしきい値に基づいて画
像データを2値化する2値化手段と,前記文字領域判定
手段の判定結果に基づいて前記2値化手段の2値化デー
タを選択する選択手段とを具備するものである。
【0013】また,請求項4に係る画像処理装置にあっ
ては,注目画素を該注目画素を中心とした周辺画素によ
り平滑化処理する第1の平滑化手段と,前記第1の平滑
化手段による平滑化処理後の画像データのエッジ部を強
調処理する第1および第2のエッジ強調手段と,前記第
1のエッジ強調手段からの画像データから文字領域を判
定する文字領域判定手段と,2値化のためのしきい値を
計算するしきい値計算手段と,前記しきい値計算手段の
計算結果をクランプする第1および第2のクランプ手段
と,前記第1のクランプ手段のしきい値に基づいて前記
第2のエッジ強調手段で処理された画像データを2値化
する第1の2値化手段と,前記第2のクランプ手段のし
きい値に基づいて前記第1の平滑化手段で処理された画
像データを2値化する第2の2値化手段と,前記文字領
域判定手段の出力データに基づいて前記第1および第2
の2値化手段からの2値化データを選択する選択手段と
を具備するものである。
【0014】また,請求項5に係る画像処理装置にあっ
ては,前記しきい値設定手段に設定するしきい値は,ロ
ークランプおよびハイクランプの2つのしきい値とする
ものである。
【0015】また,請求項6に係る画像処理装置にあっ
ては,前記しきい値設定手段に設定するしきい値は,ク
ランプレベルをエッジ部と非エッジ部とで独立して変化
させるものである。
【0016】
【作用】本発明に係る画像処理装置(請求項1)は,周
辺画素の平均値に基づいて2値化のためのしきい値を適
応的に求め,これをしきい値設定手段に設定しておき,
例えば,コントラストの低い文字画像の場合に,上記し
きい値を用いて画像データを2値化して低ノイズの画像
に再現する。
【0017】また,本発明に係る画像処理装置(請求項
2)は,元画像を平均化した画像に基づいて2値化のた
めのしきい値を適応的に求め,これをしきい値設定手段
に設定しておき,元画像のピークノイズを取り除き網点
画像の処理を良好に再現する。
【0018】また,本発明に係る画像処理装置(請求項
3)は,例えば,平滑化して画像のつぶれが生じるよう
な薄い原稿の場合に,信号選択手段により平滑化処理を
パスさせて,所定の画像処理を実行することで,網点の
ない画像やノイズの少ない画像で細かい文字を良好に再
現する。
【0019】また,本発明に係る画像処理装置(請求項
4)は,第1の平滑化手段,すなわち,平均化フィルタ
により元画像のノイズ除去やモアレ除去のための平滑化
処理を実行し,この第1の平滑化手段による平滑化処理
後の画像データのエッジ部を第1および第2のエッジ強
調手段で強調処理(MTF補正)する。また,文字領域
判定手段により第1のエッジ強調手段からの画像データ
から文字領域を判定し,選択手段に与える。さらに,し
きい値計算手段でしきい値を計算し,この計算結果を第
1および第2のクランプ手段でクランプする。そして,
第1のクランプ手段のしきい値に基づいて第2のエッジ
強調手段で処理された画像データを第1の2値化手段で
2値化し,第2のクランプ手段のしきい値に基づいて第
1の平滑化手段で処理された画像データを第2の2値化
手段で2値化する。選択手段は,文字領域判定手段の出
力データに基づいて第1および第2の2値化手段からの
2値化データを選択する。
【0020】また,本発明に係る画像処理装置(請求項
5)は,上記において,しきい値設定手段にロークラン
プとハイクランプの2つのレベルを設けて2値化処理
し,ロークランプで低濃度の黒ノイズの除去を,ハイク
ランプで高濃度の白ぬけの発生を排除する。
【0021】また,本発明に係る画像処理装置(請求項
6)は,上記において,クランプレベルをエッジ部と非
エッジ部とで独立して変化させて2値化処理し,エッジ
部の欠けが生じることなく,かつ,地肌ノイズを除いた
低ノイズの文字再現を実現する。
【0022】
【実施例】以下,本発明の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。図1は,本実施例に係る画像処理装置の構
成を示すブロック図である。図において,101は入力
したデジタル画像データのノイズ除去やモアレパターン
(異常画像)化を排除するための(第1の)平滑化手段
としての平均化フィルタ,102は画像エッジ検出のた
めにエッジ部分を強調処理する第1のエッジ強調手段と
してのMTF補正部,103は文字領域検出回路11
1,白地領域検出回路112,AND回路113により
構成され,文字候補領域で,かつ,近傍に白地の存在す
る領域を文字領域として判定する文字領域判定手段とし
ての像域分離部,104は2値化時における再現性を高
めるためにエッジ部分を強調処理する第2のエッジ強調
手段としてのMTF補正部,105はMTF補正部10
4からの画像データを2値化する(第1の)2値化手段
としての2値化回路である。
【0023】また,106は2値化変換の基準となるし
きい値を計算するためのしきい値計算手段としての平均
化フィルタ,107および108は平均化フィルタ10
6で計算されたしきい値をクランプするしきい値設定手
段あるいは第1および第2のクランプ手段としてのクラ
ンプ回路,109は平均化フィルタ101からの画像デ
ータを2値化する(第2の)2値化手段としての2値化
回路である。また,110は像域分離部103の出力信
号に基づいて,2値化回路105,109からの各出力
画像信号を選択出力する選択手段としてのセレクタであ
る。
【0024】次に,以上のように構成された画像処理装
置の動作について説明する。まず,画像処理装置で処理
する画像データは,デジタルスキャナあるいはファクシ
ミリの読取部で読み取った原稿画像を0〜256までに
変換されたデータである。すなわち,読み取った画像デ
ータの前処理として,例えば,8ビットのデジタル信号
にA/D変換し,さらにlog変換(濃度変換)する。
この処理後の画像データは平均化フィルタ101に入力
される。
【0025】平均化フィルタ101では,画像データに
含まれているノイズの除去,および2値化時におけるモ
アレ画像の発生を排除するため,この画像データに平滑
化処理を加える。具体的には,図12のフィルタ1に示
す9ピクセルマトリクスのフィルタを用いて平滑化処理
を実行する。
【0026】上記処理を画像データ例で説明する。例え
ば,図5に示すような文字を含む網点画像において1ラ
インの濃度変化がある画像データに,上記平滑化処理を
実行する。この結果,図6に示すように高周波部分がな
めらか,すなわち,つぶれた画像データとなる。さら
に,この平滑化した画像データを2値化すると,図7に
示すような画像データが得られる。
【0027】ここで,上記処理例を具体的な画像で説明
する。例えば,図8に示す原稿画像,すなわち,網点画
像の中に文字Aが書かれた文字が見にくい原稿を処理す
る。この結果,図9に示すように文字周辺部のエッジ部
分のみを白抜きしたような鮮明な画像が得られる。これ
により網点上の文字Aをはっきり読むことのできる画像
を得ることができる。
【0028】次に,MTF補正部102は,平均化フィ
ルタ101で処理された画像データを,図13のフィル
タ2に示す9ピクセルマトリクスのフィルタを用いて処
理する。すなわち,画像データのエッジ部分を強調す
る。なお,ここで使用するフィルタはエッジ部分を強く
増幅するものが望ましい。
【0029】次に,像域分離部103は上記MTF補正
部102で補正した画像データを入力し,文字候補領域
で,かつ,近傍に白地の存在する領域を文字領域と判定
し,これをセレクタ110に与える。すなわち,像域分
離部103は注目画素が文字領域検出回路111で文字
候補領域を検出し,かつ,白地領域検出回路112で近
傍に白地の存在する領域を検出する。そして,AND回
路113により,上記注目画素あるいは注目画素を含む
ブロックを文字領域と判定する信号を出力する。
【0030】一方,MTF補正部104は,平均化フィ
ルタ101で処理された画像データを,図14のフィル
タ3に示す15ピクセルマトリクスのフィルタを用いて
処理する。すなわち,ここでは2値化処理の際に文字を
よりよく再現するために,フィルタ3を用いて画像デー
タのエッジ部分を強調処理する。
【0031】また,上記フィルタ3は,エッジ成分だけ
ではなく,直流成分も増幅するフィルタである方が太め
の文字も白抜けが生じることなく再現することができ
る。なお,本回路のハードウェア構成を簡単にするため
に,MTF補正部102とMTF補正部104とを共通
化してもよい。
【0032】さて,平均化フィルタ106では,2値化
変換のためのしきい値を計算する。この計算には,図1
5に示すフィルタ4を用いる。次いで,上記平均化フィ
ルタ106で計算されたしきい値は,クランプ回路10
7,108に与えられ,そこでクランプされる。そし
て,各クランプ回路107,108にクランプしたしき
い値に基づいて画像データを2値化回路105,109
で2値化変換し,その出力をセレクタ110に与える。
【0033】上記クランプについて説明する。図2
(a)は,元画像(━線部)と計算された平均値(破線
部) とを一次元で示した画像データである。図におい
て,clはロークランプ,chはハイクランプである。
このロークランプclは,低濃度における黒ノイズを,
ハイクランプchは高濃度における白抜けをそれぞれ排
除するものである。
【0034】次に,上記図1に対する他の実施例につい
て説明する。図10は,他の実施例に係る画像処理装置
の構成を示すブロック図である。図において,1001
はデジタル画像データの直接入力と平均化フィルタ10
1を介しての入力とを切り換える信号選択手段としての
セレクタである。なお,他の構成要素およびその機能は
図1と同様であるため,図1と同一符号を付してその説
明は省略する。
【0035】以上の構成において,まず,処理対象とす
る原稿画像が網点画像がなく,細かい薄い文字がある原
稿の場合,平均化フィルタ101による平滑化処理をパ
スし,直接,セレクタ1001にデジタル画像データを
入力して,上記図1と同様の処理を実行する。また,ク
ランプ回路107,108には,クランプレベルをエッ
ジ部と非エッジ部とで変えられるようにロークランプc
le,clj,ハイクランプche,chjをそれぞれ
用意する。
【0036】これは,クランプレベルを1種類にした場
合に,図3に示すようにロークランプをあげて地肌ノイ
ズBを除こうとするとエッジ部Aも連動して欠けてしま
うためである。したがって,これを排除するためにクラ
ンプレベルをエッジ部と非エッジ部とで独立して変え
る。すなわち,ロークランプとハイクランプとを別々に
設定することにより,図4に示すようにエッジ部Aを残
した状態で,地肌ノイズのみを除去することができる。
【0037】図11は,他の実施例に係る画像処理装置
の構成を示すブロック図である。図において,平均化フ
ィルタ106とクランプ回路107との間に,平均化フ
ィルタ106からのしきい値を±α補正するための補正
部1501と,クランプ回路108に接続し平均化フィ
ルタ106からのしきい値を±β補正するための補正部
1502とを設けている。また,他の構成要素およびそ
の機能は図10と同様であるため,図10と同一符号を
付してその説明は省略する。
【0038】以上の構成における基本的な動作は,前述
と同様であるが,平均化フィルタ106で計算したしき
い値に対し,補正部1501で±α分を補正し,これを
クランプ回路107に与える。一方,クランプ回路10
8に対しても平均化フィルタ106からのしきい値に±
β分を補正した値を与える。例えば,画像上の文字全体
の濃度を濃くしたい場合にしきい値に−α,あるいは地
肌全体を薄くする場合に−βとして補正し,これをクラ
ンプ回路107,108に与えることで,補正後のしき
い値に基づいて画像データの2値化処理が実行されるこ
とになる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係る画像
処理装置(請求項1)は,周辺画素の平均値に基づいて
2値化のためのしきい値を適応的に求め,これをしきい
値設定手段に設定して2値化処理するため,比較的簡単
なハードウェアで,コントラストの低い文字画像の場合
に,上記しきい値を用いて画像データを2値化して低ノ
イズの画像に再現することができる。
【0040】また,本発明の画像処理装置(請求項2)
は,元画像を平均化した画像に基づいて2値化のための
しきい値を適応的に求め,これをしきい値設定手段に設
定して2値化処理するため,比較的簡単なハードウェア
で,元画像のピークノイズを取り除き網点画像の処理を
良好に再現することができる。
【0041】また,本発明の画像処理装置(請求項3)
は,例えば,平滑化して画像のつぶれが生じるような薄
い原稿の場合に,信号選択手段により平滑化処理をパス
させて,所定の画像処理を実行するため,網点のない画
像やノイズの少ない画像で細かい文字を良好に再現する
ことができる。
【0042】また,本発明の画像処理装置(請求項4)
は,第1の平滑化手段,すなわち,平均化フィルタによ
り元画像のノイズ除去や,モアレ除去を行う平滑化処理
し,この第1の平滑化手段による平滑化処理後の画像デ
ータのエッジ部を第1および第2のエッジ強調手段で強
調処理(MTF補正)する。また,文字領域判定手段に
より第1のエッジ強調手段からの画像データから文字領
域を判定し,選択手段に与える。さらに,しきい値計算
手段でしきい値を計算し,この計算結果を第1および第
2のクランプ手段でクランプする。そして,第1のクラ
ンプ手段のしきい値に基づいて前記第2のエッジ強調手
段で処理された画像データを第1の2値化手段で2値化
し,第2のクランプ手段のしきい値に基づいて第1の平
滑化手段で処理された画像データを第2の2値化手段で
2値化する。選択手段は,文字領域判定手段の出力デー
タに基づいて第1および第2の2値化手段からの2値化
データを選択する。したがって,比較的簡単なハードウ
ェア構成でコントラストの低い文字を低ノイズで再現す
ることができる。
【0043】また,本発明の画像処理装置(請求項5)
は,上記において,しきい値設定手段にロークランプと
ハイクランプの2つのレベルを設けて2値化処理するた
め,ロークランプで低濃度の黒ノイズの除去を,ハイク
ランプで高濃度の白ぬけの発生を排除することができ
る。
【0044】また,本発明の画像処理装置(請求項6)
は,上記において,クランプレベルをエッジ部と非エッ
ジ部とで独立して変化させて,エッジ部の欠けが生じる
ことなく,かつ,地肌ノイズを除いた低ノイズの文字再
現を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る画像処理装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】元画像および計算された平均値画像データとそ
の2値化画像データを示す説明図である。
【図3】クランプレベルを1種類とした場合における2
値化処理例を示す説明図である。
【図4】クランプレベルを多段階とした場合における2
値化処理例を示す説明図である。
【図5】文字を含む網点画像における濃度変化を1ライ
ンで示した説明図である。
【図6】平滑化処理後と2回目の平滑化処理後の画像デ
ータとを示す説明図である。
【図7】図6に示した画像データに対応する2値化画像
データ例を示す説明図である。
【図8】網点画像中の文字画像例を示す説明図である。
【図9】図8に示した画像に本発明による処理を加えた
場合の出力例を示す説明図である。
【図10】他の実施例に係る画像処理装置の構成を示す
ブロック図である。
【図11】他の実施例に係る画像処理装置の構成を示す
ブロック図である。
【図12】フィルタ1の構成を示す説明図である。
【図13】フィルタ2の構成を示す説明図である。
【図14】フィルタ3の構成を示す説明図である。
【図15】フィルタ4の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
101 平均化フィルタ 102 MTF補
正部 103 像域分離部 104 MTF補
正部 105 2値化回路 106 平均化フ
ィルタ 107,108 クランプ 109 2値化回
路 110,1001 セレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06K 9/38 K

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注目画素を該注目画素を中心とした周辺
    画素により平滑化処理する平滑化手段と,前記平滑化手
    段による平滑化処理後の画像データから文字領域を判定
    する文字領域判定手段と,2値化のためのしきい値が設
    定されるしきい値設定手段と,前記しきい値設定手段に
    設定するしきい値を周辺画素の平均値に基づいて計算す
    るしきい値計算手段と,前記しきい値設定手段に設定さ
    れたしきい値に基づいて画像データを2値化する2値化
    手段と,前記文字領域判定手段の判定結果に基づいて前
    記2値化手段の2値化データを選択する選択手段とを具
    備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 注目画素を該注目画素を中心とした周辺
    画素により平滑化処理する平滑化手段と,前記平滑化手
    段による平滑化処理後の画像データから文字領域を判定
    する文字領域判定手段と,2値化のためのしきい値が設
    定されるしきい値設定手段と,前記しきい値設定手段に
    設定するしきい値を元画像を平均化した画像に基づいて
    計算するしきい値計算手段と,前記しきい値設定手段に
    設定されたしきい値に基づいて画像データを2値化する
    2値化手段と,前記文字領域判定手段の判定結果に基づ
    いて前記2値化手段の2値化データを選択する選択手段
    とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 注目画素を該注目画素を中心とした周辺
    画素により平滑化処理する平滑化手段と,前記平滑化手
    段による平滑化処理後のデータと元画像データとの何れ
    かを選択する信号選択手段と,前記信号選択手段で選択
    された画像データから文字領域を判定する文字領域判定
    手段と,2値化のためのしきい値が設定されるしきい値
    設定手段と,前記しきい値設定手段に設定するしきい値
    を周辺画素の平均値に基づいて計算するしきい値計算手
    段と,前記しきい値設定手段に設定されたしきい値に基
    づいて画像データを2値化する2値化手段と,前記文字
    領域判定手段の判定結果に基づいて前記2値化手段の2
    値化データを選択する選択手段とを具備することを特徴
    とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 注目画素を該注目画素を中心とした周辺
    画素により平滑化処理する第1の平滑化手段と,前記第
    1の平滑化手段による平滑化処理後の画像データのエッ
    ジ部を強調処理する第1および第2のエッジ強調手段
    と,前記第1のエッジ強調手段からの画像データから文
    字領域を判定する文字領域判定手段と,2値化のための
    しきい値を計算するしきい値計算手段と,前記しきい値
    計算手段の計算結果をクランプする第1および第2のク
    ランプ手段と,前記第1のクランプ手段のしきい値に基
    づいて前記第2のエッジ強調手段で処理された画像デー
    タを2値化する第1の2値化手段と,前記第2のクラン
    プ手段のしきい値に基づいて前記第1の平滑化手段で処
    理された画像データを2値化する第2の2値化手段と,
    前記文字領域判定手段の出力データに基づいて前記第1
    および第2の2値化手段からの2値化データを選択する
    選択手段とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記しきい値設定手段に設定するしきい
    値は,ロークランプおよびハイクランプの2つのしきい
    値とすることを特徴とする請求項1ないし請求項4いず
    れか記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記しきい値設定手段に設定するしきい
    値は,クランプレベルをエッジ部と非エッジ部とで独立
    して変化させることを特徴とする請求項1ないし請求項
    4いずれか記載の画像処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2014045525A1 (ja) * 2012-09-24 2016-08-18 ソニー株式会社 画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理方法

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JPWO2014045525A1 (ja) * 2012-09-24 2016-08-18 ソニー株式会社 画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理方法

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