JPH08190385A - 吸音材と吸音構造体 - Google Patents

吸音材と吸音構造体

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Publication number
JPH08190385A
JPH08190385A JP7028614A JP2861495A JPH08190385A JP H08190385 A JPH08190385 A JP H08190385A JP 7028614 A JP7028614 A JP 7028614A JP 2861495 A JP2861495 A JP 2861495A JP H08190385 A JPH08190385 A JP H08190385A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fibers
sound absorbing
nonwoven fabric
sintering
strength
Prior art date
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Pending
Application number
JP7028614A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Takahashi
昭一 高橋
Kenji Maruta
賢二 丸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
WAKAMATSU NETSUREN KK
Original Assignee
WAKAMATSU NETSUREN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性と強度に優れた吸音材と吸音構造体に
係わる。 【構成】 アルミニウム繊維の不織布で形成され、該繊
維の交差部が焼結されてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸音材と吸音構造体に
関わり、さらに詳しくは耐熱性と強度に優れた吸音材と
吸音構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂コーティングしたアルミニウム繊維
の不織布を吸音材料として使用することはすでに公知で
ある。これらの材料の耐熱性は使用した樹脂の耐熱温度
に依存し、耐熱温度を越える温度では使用できない欠点
がある。周知のように通常の樹脂の耐熱温度は高々20
0℃程度であり、これを越える温度では使用できない。
また、不織布の繊維は相互に焼結されていないために強
度が極めて弱い欠点がある。
【0003】
【発明が解決する課題】本発明は、かかる問題に鑑みて
なされたもので、その目的とするところは、高温でも使
用できしかも高い強度を有する吸音材と吸音構造体を提
供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究を行
った結果、上記課題は次の手段で解決できることを見い
だした。すなわち、 1. アルミニウム繊維の不織布で形成され、該繊維の
交差部が焼結されてなることを特徴とする吸音材。 2. アルミニウム繊維の不織布が複数の補強板の間に
挟着、あるいは補強板の両面あるいは片面に貼着されて
なり、該繊維の交差部が焼結されてなることを特徴とす
る吸音材。 3. 上記不織布と補強板が焼結されてなる2に記載の
吸音材。 4. 上記1〜3に記載の吸音材が空気層を介して吸音
面に固定されてなることを特徴とする吸音構造体。
【0005】
【作用】金属不織布の繊維の交差部を焼結させることに
よって電気導電性と強度に優れた不織布が得られること
は本発明者等がすでに発明、出願している。この不織布
は平面上に一様に散布した金属繊維を加圧しながら焼結
してその交差部分を焼結するものである。この方法によ
るとほぼ繊維の線径に近いものから任意の厚さの物が自
在に得られる。強度は繊維の集積密度によって異なる
が、同じ集積密度で比較すると非焼結の不織布の数百倍
の引っ張り強度が得られる。繊維にアルミニウム短繊維
使用で、4〜15kg/cmの引張り強度が得られ
る。使用するアルミニウム繊維の線径には特別の制約は
無いが、通常30〜200ミクロン、長さは100mm
以下のものが最も好ましい。アルミニウム繊維の散布密
度は200〜1200g/mの範囲が好ましい。繊維
の加圧焼結では概ね10g/cm以上の加圧が好まし
い。焼結温度は、アルミニウム繊維の融点をTmpとし
たとき、0.6Tmp以上、Tmp未満の温度が好まし
い。純アルミニウム繊維を使用したとき、400〜65
0℃の範囲が好ましい。使用するアルミニウム繊維の成
分組成は純アルミニウムからアルミニウム合金まで適宜
使用できる。焼結雰囲気は還元性雰囲気が好ましい。焼
結した不織布はこれ単独で吸音板として使用できるが、
強度が要求される場合は、補強板と積層させて用いる。
複数の補強板の間に不織布を挟着したり、あるいは補強
板の片面、両面に不織布を貼着したりして不織布の強度
を補強する。補強板の材質は、耐火物、金属、必要に応
じて樹脂材料を適宜選択できるが、耐熱性を目的とする
場合は、耐火物、金属材料と積層することが必要とな
る。補強板の構造は、パンチングメタル、網目板あるい
はハニカム板等の音が反射せず音が通過あるいは透過で
きる構造体が好ましい。補強板と不織布の挟着あるいは
貼着は、機械的あるいは冶金的接合あるいは樹脂による
接着を意味する。不織布単体あるいは不織布と補強板の
積層体からなる吸音材を吸音面に取り付ける際には、い
ずれも吸音材と吸音面の間に空気の隙間を作って固定す
る。この空気層は、単なる隙間であっても良いし、適宜
繊維を中に充填したり、あるいはハニカム構造にした
り、あるいはその他の補強材で補強する構造にしても良
い。これらは設計上任意に選定できる。吸音特性は、音
の周波数、空気層の厚さによって変化するが、空気層厚
さ50mmで、残響室法吸音率で,ほぼ0.7〜0.9
の吸音効果がある。本発明の吸音材は適宜いろいろな形
に加工変形することが出来、任意形状の吸音面に取り付
けることができる。また、不織布は高温で焼結されてい
るために、耐熱性が高く400〜500℃の高温でも繊
維がバラバラになることもない。
【0006】
【実施例】実施例について本発明を説明する。 実施例1(加圧焼結不織布の製造) 直径50ミクロン、長さ100mmのアルミニウム短繊
維を板の上に散布密度0.114g/cmで散布し、
得られた繊維の集積体を図1に示す焼結炉の中に通うし
て連続焼結した。焼結雰囲気は水素還元雰囲気。図1の
圧着ロールで繊維の集積体を加圧して焼結した。焼結炉
の入口、出口は共に窒素のガスカーテンでシールされて
いる。圧着ロールの加圧力は、20,30,40g/c
、焼結温度は630℃。得られた不織布の引張り強
度は下記の通りであった。 [焼結温度630℃] [耐熱性]400℃での引張り強度は2.6kg/cm
であった。因みに樹脂被覆した従来の不織布吸音板
は、強度は示さなかった。 [吸音効果]この板を壁との間に50mmの隙間を付け
て固定して吸音効果を測定した。周波数500Hzで残
響室法吸音率で0.85であった。 実施例2(パンチングメタルとの積層体) 厚さ0.5mm、孔の面積率60%の2枚のパンチング
メタルの間に実施例1で得られた焼結不織布を挟み、こ
れを実施例1と同じく壁との間に空隙(70mmの隙
間)を付けて固定して吸音効果を測定した。周波数50
0Hzで残響室法吸音率で0.70であった。 実施例3(耐火ボードとの積層体) 厚さ20mmの多孔質の耐火ボードの片面に実施例1で
得られた焼結不織布を無機接着剤で接着し、これを壁と
の間に空隙(70mmの隙間)を付けて固定して吸音効
果を測定した。周波数500Hzで残響室法吸音率で
0.90であった。なお、本例のものは600℃に加熱
しても不織布、耐火ボートが変質することもなく、ま
た、不織布の繊維の剥離脱落もなかった。
【0007】
【発明の効果】本発明には次のような効果がある。 1.吸音効果が大きい。 2.強度が大きい。 3.高温で使用できる。 4.経済的に安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例に使用した焼結炉の説明
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 1/86 D U

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム繊維の不織布で形成され、
    該繊維の交差部が焼結されてなることを特徴とする吸音
    材。
  2. 【請求項2】 アルミニウム繊維の不織布が複数の補強
    板の間に挟着、あるいは補強板の両面あるいは片面に貼
    着されてなり、該繊維の交差部が焼結されてなることを
    特徴とする吸音材。
  3. 【請求項3】 上記不織布と補強板が焼結されてなる請
    求項2に記載の吸音材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載の吸音材が空気層を
    介して吸音面に固定されてなることを特徴とする吸音構
    造体。
JP7028614A 1995-01-07 1995-01-07 吸音材と吸音構造体 Pending JPH08190385A (ja)

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JP7028614A JPH08190385A (ja) 1995-01-07 1995-01-07 吸音材と吸音構造体

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002189475A (ja) * 2000-09-28 2002-07-05 Boeing Co:The 防音サンドイッチパネル、騒音抑制装置および騒音抑制方法
JP2005345847A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Japan Highway Public Corp 積層吸音材およびその製造方法
JP2006106405A (ja) * 2004-10-06 2006-04-20 Ee R:Kk 吸音材並びに吸音材製造方法及び装置
JP2008144664A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Furukawa Sky Kk 燃料電池車の排気装置
JP2009041891A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Furukawa Sky Kk 吸音ダクト

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