JPH081900A - 平版の製造装置 - Google Patents

平版の製造装置

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JPH081900A
JPH081900A JP14350494A JP14350494A JPH081900A JP H081900 A JPH081900 A JP H081900A JP 14350494 A JP14350494 A JP 14350494A JP 14350494 A JP14350494 A JP 14350494A JP H081900 A JPH081900 A JP H081900A
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heating
counter
printing
print head
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JP14350494A
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Hajime Sumitomo
肇 住友
Masaru Yanagida
優 柳田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造が簡便であるとともに、省スペースでし
かも安価であり、さらに良好な階調再現性を実現して高
品質な印刷を行うことができる平版の製造装置を提供す
ること。 【構成】 平版をその画素毎に対応して加熱する発熱素
子を備えたサーマルプリントヘッドと、平版の各画素の
階調データを記憶するページメモリ11と、ページメモ
リ11に記憶された階調データを順に読み出す第一カウ
ンタ12と、階調データのとりうる範囲内で計数処理を
実行する第二カウンタ13と、第一カウンタ12の階調
データ値と第二カウンタ13の計数値とを比較してサー
マルプリントヘッドの発熱素子の発熱状態を制御するコ
ンパレータ14と、を備えた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にサーマルプリント
ヘッドを用いてオフセット印刷機の平版を製造する製造
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷機械の版式としては、大別して凸
版,平版及び凹版の三方式が提供されているが、特に平
版方式の印刷は、一般にオフセット印刷で以下の通りに
行われている。すなわち、平版は、その表面(印刷面)
に親水性部と親油性部とのパターンが形成され、オフセ
ット印刷機本体に具備したロールに巻き付けられてい
る。そして、平版表面に浸し水と印刷用インキを交互に
供給すると、親水性部に浸し水が付着する一方、印刷用
インキはこの浸し水に反発して親油性部のみに付着する
ことになり、この印刷用インキを一旦ブランケットゴム
ロールに転写してから被印刷体である紙等に再転写する
ようになっている。
【0003】ここで、従来の平版の製造装置は、銀塩方
式あるいはOPC方式と呼称される方式が主流となって
いる。銀塩方式は、親水性を有する基材に感光液が塗布
されてなる版材基板を、印画紙原稿あるいはこれをフィ
ルム焼きしたものを介して画像露光し、これを現像した
後に乾燥して平版を製造する方式であり、近年では、版
下制作工程を省略し、前記印画紙原稿あるいはこれをフ
ィルム焼きしたものを介さずに、DTPからのディジタ
ルデータを直接用いてレーザ光を走査し、画像露光する
方式の装置も実用化されている。一方、OPC方式は、
表面に光半導体を有する版材を画像露光して帯電パター
ンを形成し、親油性トナーで現像した後に定着させて平
版を製造する方式である。
【0004】これらの方式による装置は、いずれも版材
を画像露光させる光学的製造装置で、印刷品質は使用す
る原画像やレーザビームの径に依存するが、一般には他
の方式に対して比較的高品質の印刷が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光学的
製造装置の製造工程は、上述したように複雑である上、
製造作業を効率よく行うため、画像露光,現像あるいは
乾燥等の一連の工程は一台の装置にて自動化されてお
り、このため、製造装置全体が大型で高価であるといっ
た欠点を有している。また、このような装置は、現像工
程において廃液が発生するため、必然的にその処理を行
わなければならないといった欠点も有しており、それゆ
え近年では、工程が簡便であって、しかも省スペースで
安価な装置の提供が待望されている。
【0006】これに対して、例えば特開平1─1684
50号公報又は特開平1─209135号公報では、D
TPからのディジタルデータを直接用い、サーマルプリ
ントヘッドにより版材に印刷パターンを形成する感熱方
式の製造装置が開示されている。これらの公報によれ
ば、感熱転写法を利用することにより、既存のパーソナ
ルコンピュータ,ワードプロセッサ等を出力装置として
用いることで容易に平版の製造ができるとされている。
ところが、感熱方式の印刷品質は、サーマルプリントヘ
ッドのヒータ密度に大きく依存し、前記光学的製造装置
がイメージセッタの精細度により原画像を最高4000
〜5000dpi(dpi:ドット/インチ)のドット
密度で出力可能であるのに対して、感熱方式はサーマル
プリントヘッドのヒータ密度(光学的製造装置における
ドット密度に該当する密度)が現在のところ600dp
iがようやく実用化された状況で、感熱方式の印刷品質
は光学的製造装置のそれと比較して遙に劣っていること
は否めない。
【0007】そして、特に写真のような階調画像に対し
ては、疑似的階調再現方法(例えばディザマトリックス
法等)を用いるが、これをドット密度が低い感熱方式に
適用すると、写真をよりクリアに印刷するため階調数を
多く確保すると、線数密度が低くなるゆえ画像品質が粗
くなる一方、反対に線数密度を高くすると、階調の連続
性を失うことになり印刷された写真が不自然なものにな
ってしまう。このように、従来の感熱方式では階調を好
適に再現することができず、これまで実用化に至ってい
ないのが実情である。
【0008】本発明は、上記の問題を解決し得るもので
あって、その目的は、製造が簡便であるとともに、省ス
ペースでしかも安価であり、さらに良好な階調再現性を
実現して高品質な印刷を行うことができる平版の製造装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の平版の製造装置
は、平版となる版材の表面を加熱して、当該版材表面を
親水性より親油性へと変化させて印刷用パターンを形成
する平版の製造装置において、前記平版をその画素毎に
対応して加熱する加熱手段と、前記平版の各画素の階調
データを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶され
た階調データを順に読み出すデータ読み出し手段と、前
記階調データのとりうる範囲内で計数処理を実行する計
数手段と、前記データ読み出し手段の階調データ値と前
記計数手段の計数値とを比較する比較手段と、この比較
手段の比較結果に応じて前記加熱手段の加熱状態を制御
する加熱制御手段と、を有することを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明の平版の製造装置によれば、記憶手段に
記憶された平版の各画素の階調データをデータ読み出し
手段によって順に読み出す一方、この階調データのとり
うる範囲内で計数手段が計数処理を実行する。そして、
データ読み出し手段による階調データ値と計数手段によ
る計数値とが比較手段によって比較され、例えば階調デ
ータ値が計数値より大きい場合には加熱制御手段が加熱
手段を作動させる。したがって、階調データ値が大きけ
れば大きい程、加熱制御手段による加熱時間が長くなっ
て加熱手段上の発熱部面積は拡大され、対応する画素の
親油性部分の面積も増加することになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1ないし図5は、本発明に係る平版の製
造装置(以下、単に装置と称する)の一実施例を示す図
であり、図1は前記装置の駆動部の基本構成を示すブロ
ック図,図2ないし図4は前記装置の動作フローチャー
ト,図5は前記装置の機械的構成を示す図である。
【0012】図5に示す装置は、この例では円圧式に構
成されている。すなわち、符号1で示す加熱手段として
のライン型サーマルプリントヘッドは、複数(例えば1
536個)の発熱素子が直列に接続されて1ラインの発
熱部を構成するとともに、これら各発熱素子のそれぞれ
に対応したシフトレジスタを有し、これら各発熱素子が
例えば512個ずつに三分割されて図示しないドライバ
ICで駆動するようになっている。一方、2で示すロー
ルは、金属からなる円柱体の表面に例えばシリコンゴム
等の層がコーティングされてなり、その軸線を中心とし
て矢印X方向に例えばパルスモータ等により一定周速度
で回転可能に、且つ矢印Y方向に例えばリバーシブルモ
ータ等により平行移動可能に構成されている。
【0013】また、このロール2の表面には、平版とな
る版材3が固着されている。版材3は、この例では下記
に示す各組成成分を有する。 1)親水性ポリマ:P−1(15%固形分) ;12.0重量部 2)親油性マイクロカプセル:M−1(20%固形分); 6.0重量部 3)イソブチロニトリル ; 1.0重量部 4)炭酸カルシウム ; 0.8重量部 5)ステアリン酸亜鉛 ; 0.5重量部 6)水 ;18.7重量部 ここで、親油性ポリマ:P−1は、以下のように形成さ
れている。先ず、ヒドロキシルエチルアクリート5.8
gと、アクリル酸16.0gと、ドデシルメルカプタン
0.2gと、イソプロピルアルコール100gと、の混
合溶液を攪拌しながら70°Cに昇温させ、次に2,2
−アゾビス0.38gを添加して4時間反応させ、さら
にグリシジルメタクリレート6.4gと、t─ブチルハ
イドロキノン0.5gと、ベンジルトリメチルアンモニ
ウムクロライド1gと、を加えて130°Cで6時間反
応させ、その後貧溶媒を添加して沈殿,洗浄,精製を行
うことにより、親油性ポリマ:P─1が得られる。
【0014】また、マイクロカプセル:M−1は、コロ
ネートLを脱溶剤して固体状にしたポリイソシアネート
化合物10gと、エチルアルコール8gと、精製水2g
と、ポリアクリルアミドの5%水溶液と、を容器にと
り、室温条件下で1時間攪拌することにより、イソシア
ネートのマイクロカプセルが得られる。そして、版材3
は、上記各成分1)〜6)のドープを、ウレタン系接着
剤が塗布してある厚み180μmのポリエステル支持体
の上に塗布し、さらにこれを乾燥させて約40°Cにて
4時間反応させたものである。さらに詳しくは、親油性
成分をマイクロカプセル化して親油性ポリマ間に配置し
たもので、マイクロカプセルは、前記サーマルプリント
ヘッド1の発熱部の発熱により破壊され、当該マイクロ
カプセルの破壊部分に親油性パターンが造られるもので
ある。
【0015】前記サーマルプリントヘッド1と前記ロー
ル2とは、サーマルプリントヘッド1の発熱部とロール
2の下端稜縁とが重なり合う位置を以て、図示しない装
置本体内に配設されている。そして、前記版材3に印刷
用のパターンを形成する際には、ロール2を鉛直下方に
平行移動させて版材3の印刷面をサーマルプリントヘッ
ド1の発熱部に所定圧力にて圧接させるとともに、この
状態におけるロール2を回転させて副走査方向への版材
3の搬送を行い、さらにこのときサーマルプリントヘッ
ド1の発熱素子を後述する駆動部により選択的に発熱さ
れるようになっている。
【0016】また、図1に示す装置の駆動部は、以下の
通りに構成されている。すなわち、符号11で示す記憶
手段としてのページメモリは、被印刷体となる紙等の1
ページ分の階調データを記憶するものであって、この階
調データは、前記ドライバICに対応して予め設定され
ている。そして、このページメモリ11に対して前記版
材3の各画素を指定する信号を発生することにより、当
該ページメモリ11に記憶された階調データを順に読み
出すのがデータ読み出し手段としての第一カウンタ12
であって、さらに、第一カウンタ12が階調データを順
に読み出すと同時に当該階調データのとりうる範囲内で
計数処理を実行するのが計数手段としての第二カウンタ
13である。この第二カウンタ13が実行する計数処理
とは、例えば前記階調データのとりうる範囲を0〜25
5とした場合は、この階調データが読み出されると同時
に0,1,2…と計数するものである。なお、第一カウ
ンタ12は、前記サーマルプリントヘッド1のシフトレ
ジスタに繋がる入力線にて転送される。
【0017】一方、第一カウンタ12によってページメ
モリ11から読み出された階調データ値と、第二カウン
タ13によって計数処理された計数値とは、比較手段と
してのコンパレータ14に送出される。このコンパレー
タ14では、階調データ値と計数値とを比較し、階調デ
ータ値が計数値以上であればサーマルプリントヘッド1
の発熱部を加熱する発熱信号を送出する一方、階調デー
タ値が計数値より小さければ発熱部の加熱を禁止する非
発熱信号を送出する。
【0018】また、図中符号15で示すものは、サーマ
ルプリントヘッド1の各発熱素子に対してストローブ信
号を発生するストローブ信号発生回路であって、このス
トローブ信号が発生されている間は、各発熱素子の前記
階調データ値に応じた発熱状態又は非発熱状態が維持さ
れる。さらに、16で示すものは、サーマルプリントヘ
ッド1のシフトレジスタへの次発熱信号の転送終了後に
ラッチ信号を発生するラッチ信号発生回路であって、各
発熱素子は、当該ラッチ信号が入力されるタイミング
で、コンパレータ14から供給される最初の信号に応じ
た状態(発熱状態,非発熱状態)となる。
【0019】このような駆動部は、特に図示しない中央
処理装置により、図2〜図4に示すフローチャートにし
たがって動作するようになっている。次に、上記の構成
からなる平版の製造装置の作用を、図2ないし図4に示
す動作フローチャートを参照しつつ説明する。この例で
は、版材3の1画素(単位画素)の階調データを1バイ
トとし、200dpiのサーマルプリントヘッド1を用
いて、当該サーマルプリントヘッド1の総発熱素子数1
536個からなる1ラインを3分割し、さらに1分割当
たり16本のデータ入力線を用いてデータ入力線1本当
たり32画素のデータを転送するようになっている。ま
た、第一カウンタ12には最大カウント数511を,第
二カウンタ13には最大カウント数255をセットし、
第二カウンタ13のカウント数1つに対応するパルス巾
を8μsec,ライン周期を11.2msec,印加電
圧を16.6Vとした条件にて平版の製造を行った。
【0020】つまり、先ず図2を参照すると、ステップ
S1において印字ラインの周期,ロール2の回転速度,
開始ラインアドレス等にかかる初期設定を行い、ステッ
プS2へと移行する。ステップS2では、印字を開始し
てよいか否かが判断され、YESとなるまで待機する。
ステップS3では、前記リバーシブルモータを駆動させ
てロール2を下降させることにより版材3をサーマルプ
リントヘッド1の発熱部に圧接させる一方、前記印字ラ
インのそれぞれに応じてパルスモータによりロール2を
回転させる。
【0021】この後、ステップS4へと移行すると、版
材3の1ラインにおける番号nと、1ラインの総ドット
数mと、前記ステップS1において設定した開始ライン
アドレスa0 と、に基づき、ページメモリ11における
アドレスを次式:a0 +n×mにしたがい演算する。そ
して、このステップS4における演算結果にしたがっ
て、ステップS5で印字が実行される。
【0022】さらに詳しくは、このステップS5は、図
3に示すように、ステップS11では前記3分割された
1番目の分割ラインを設定する分割カウンタbのリセッ
ト(b=1の設定)が行われ、ステップS12へと移行
し、1番目の分割ラインの印字が行われる。このステッ
プS12においては、図4に示すフローチャートにした
がい分割ラインの印字が行われる。すなわち、ステップ
S21,S22でそれぞれ第二カウンタ13の初期化
(k=0の設定)及び第一カウンタ12の初期化(j=
0の設定)が行われた後、ステップS23で第一カウン
タ12によるページメモリ11の階調データの読み出し
(最初の階調データp0(j=0)の読み出し)が行わ
れる。ここで、前記kは第二カウンタ13による計数値
を表す符号であり、jは1分割ラインにおける発熱素子
の順位を表す符号である。この後、ページメモリ11
は、第一カウンタ12によって読み出された階調データ
p0をコンパレータ14に送出する一方、第二カウンタ
13はページメモリ11の送出と同時に計数処理を開始
し、その計数値をコンパレータ14に送出する。
【0023】次いで、ステップS23からステップS2
4へと移行すると、前記階調データと前記計数値とがコ
ンパレータ14によって比較される。すなわち、このス
テップS24では、送出された階調データと計数値とに
基づき、階調データが計数値より大きいときはコンパレ
ータ14がサーマルプリントヘッド1に対して発熱信号
を送出し(ステップS25),逆に階調データが計数値
より小さいときは非発熱信号を送出するようになってい
る(ステップS26)。
【0024】この後、ステップS27へと移行すると、
ページメモリ11内の次の階調データp1が第一カウン
タ12によって読み出され(j=j+1の設定)、ステ
ップS28へと移行する。このステップS28では、第
一カウンタ12のカウント数が最大カウント数511に
達しているか否かが判断され、達していればステップS
29へ、達していなければステップS24へと移行す
る。このようにして、ステップS23〜S28を繰り返
すことにより、順次1分割512ドットに対応した発熱
データがシフトレジスタへとセットされる。
【0025】さらに、ステップS28を経てステップS
29へと移行する,つまり1分割ライン,1計数値に対
応した発熱データのサーマルプリントヘッド1のシフト
レジスタへの転送が終了すると、ラッチ信号発生回路1
6からサーマルプリントヘッド1のシフトレジスタへラ
ッチ信号が送出され、これによって、サーマルプリント
ヘッド1の発熱部の発熱状態が一旦更新される。次い
で、ステップS30で次の計数値が演算され(k=k+
1の設定)、さらにステップS31へと移行して1番目
の分割ラインの印字の終了か否かが判断され、YESで
あれば図3におけるステップS13へ、NOであればス
テップS22へと再び移行する。
【0026】このようなステップS12の処理が終了す
るとステップS13へと移行する。ステップS13で
は、2番目の分割ラインを設定する分割カウンタbの更
新(b=b+1の設定)が行われ、ステップS14へと
移行する。ステップS14では、分割カウンタbがb>
3を満たしているか,つまり3分割された全ての分割ラ
インについて印字が終了したか否かが判断され、YES
であれば1ラインの印字を終了して前記図2におけるス
テップS6へと移行し、NOであればステップS12へ
と移行してステップS12〜S14を再び実行する。
【0027】前記ステップS14でYESと判断されて
ステップS6に移行すると、1ページ目の印字を終了す
るか否かが判断され、YESであればステップS7へ、
NOであればステップS4′,S4を経てステップS5
へと移行する。ステップS7では、リバーシブルモータ
の駆動を停止させて版材3の搬送を停止するとともに、
パルスモータを駆動させてロール2を上昇させることに
より、版材3をサーマルプリントヘッド1の発熱部より
離す。
【0028】以上平版の製造装置の一連の動作を図6に
基づいて説明すると、第二カウンタ13が計数処理する
0〜255の範囲内において、0からスタートした後こ
の第二カウンタ13の計数値kが階調データpjより小
さい時点までは、コンパレータ14が発熱信号に相当す
る論理値“1”をサーマルプリントヘッド1のシフトレ
ジスタへと送出し、この間はストローブ信号及びラッチ
信号が前記階調データpに応じて繰り返し送出されつ
つ、発熱素子は発熱状態を維持することとなり、この発
熱維持時間に応じて発熱素子の発熱面積は拡大され、こ
の発熱によって版材3のマイクロカプセルが破壊され、
親油性パターンが形成される。そして、第二カウンタ1
3の計数値kが階調データpjより大きくなる時点を境
に第二カウンタ13の計数値が255に至るまでは、コ
ンパレータ14が非発熱信号に相当する論理値“0”を
サーマルプリントヘッド1のシフトレジスタへと送出
し、この間はストローブ信号及びラッチ信号が前記階調
データpjに応じて繰り返し送出されつつ、発熱素子は
非発熱状態を維持するので、版材3のマイクロカプセル
は上記計数値kが階調データpjより大きくなる時点以
降破壊されず、親油性パターンは拡大しない。したがっ
て、第二カウンタ13のカウント数に対応するパルス巾
にしたがって発熱素子の発熱状態が制御されることにな
り、版材3は、その一つの画素毎に階調表現することが
でき、これによって、自然できめ細かい印刷品質を実現
することができる。
【0029】また、版材3の製造に際してサーマルプリ
ントヘッド1を用いているため、装置全体のコストが安
価となり、メンテナンスも容易にすることができる。さ
らに、平版の製造時において従来のように現像廃液が生
じないので、廃液処理工程を省略し、公害問題等を解決
することができる。このようにして製造されて平版とな
った版材を、オフセット印刷機に適用して上質紙に印刷
したところ、所見によれば印刷再現されるドットの面積
は階調データ0〜255つまりパルス巾0〜2.04m
secにしたがって変化し、1ドット単位の面積階調性
が確認された。また、写真画像の印刷においても線数密
度200LPIで平板の製造をし、これを用いて印刷す
ることとなり、印刷結果もより自然できめ細かい再現性
が得られた。
【0030】
【表1】
【0031】ここで、表1は、上記印字条件下で、各パ
ルス巾に対するドットによる平網の反射濃度,ドット面
積を測定した結果で、反射濃度は20000部印刷時の
反射濃度を測定したもので、ドット面積は同じく200
00部印刷時のドット面積を測定したものである。上記
表1において、パルス巾0〜2.04msecの範囲で
は反射濃度0.11とパルス巾によらず一定であるが、
これは当該パルス巾範囲ではサーマルプリントヘッド1
の発熱部の温度がマイクロカプセルを破壊可能な温度に
至っていないことを示し、したがってドットも認められ
ない。しかし、パルス巾0.36msec以上の範囲で
はパルス巾が大きくなるにしたがい反射濃度,ドット面
積も大きくなっており、1画素データの1ドットを対応
させた面積階調が可能であると断定できる。
【0032】また、画像の線数密度は、ディザ法を使用
せず1画素データにサーマルプリントヘッド1の発熱素
子を対応させた場合,必然的にサーマルプリントヘッド
1の発熱素子密度と同じになるが、本発明による装置
は、ディザ法と組み合わせて使用することも可能であ
り、さらに使用するサーマルプリントヘッド1の発熱素
子密度以下であれば、線数密度はいかようにも設定可能
である。
【0033】なお、本実施例では、計数値kが階調デー
タpより大きい時点までは発熱素子は発熱状態を維持す
る,つまりこの発熱によって版材3のマイクロカプセル
が破壊されて親油性パターンが増加するものとして説明
したが、計数値kと階調データpとを逆転させ、階調デ
ータpが計数値kより大きい時点までは発熱素子は発熱
状態を維持するとしても同様の効果を得ることができ
る。この場合は、第二カウンタ13による計数処理を、
255から順に0まで計数処理するように構成するとよ
い。
【0034】また、本実施例では、サーマルプリントヘ
ッド1としてつずみ形状の抵抗体をもつものを適用して
説明した。これは、所見によれば、本発明の装置の能力
を充分に活用するには、抵抗体がつずみ形かあるいは平
行四辺形をした熱集中型サーマルプリントヘッドが好適
であるといった結果が得られたためである。しかしなが
ら、抵抗体が四角形をした汎用サーマルプリントヘッド
を適用したとしても、低い階調数(例えば10程度)と
なる可能性はあるが、充分な階調を再現することができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の平版の製造装置によれば、一つの画素毎に階調表現す
ることができ、これによって、自然できめ細かい印刷を
実現することができる。また、加熱手段手段としてサー
マルプリントヘッドを用いると、装置全体のコストが安
価となり、メンテナンスも容易にすることができる。さ
らに、平版の製造時において現像廃液が生じないので、
廃液処理工程を省略し、公害問題等を解決することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る平版の製造装置の駆動部の基本構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の平版の製造装置の動作フローチャートで
ある。
【図3】図2のステップS5の詳細を示すフローチャー
トである。
【図4】図3のステップS12の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図5】本実施例において説明した装置の印刷部の構成
を示す斜視図である。
【図6】図1の平版の製造装置の動作状態を示す波形図
である。
【符号の説明】
1 サーマルプリントヘッド(加熱手段) 3 版材 11 ページメモリ(記憶手段) 12 第一カウンタ(データ読み出し手段) 13 第二カウンタ(計数手段) 14 コンパレータ(比較手段・加熱制御手段) 15 ストローブ信号発生回路(加熱制御手段) 16 ラッチ信号発生回路(加熱制御手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平版となる版材の表面を加熱して、当該
    版材表面を親水性より親油性へと変化させて印刷用パタ
    ーンを形成する平版の製造装置において、前記平版をそ
    の画素毎に対応して加熱する加熱手段と、前記平版の各
    画素の階調データを記憶する記憶手段と、この記憶手段
    に記憶された階調データを順に読み出すデータ読み出し
    手段と、前記階調データのとりうる範囲内で計数処理を
    実行する計数手段と、前記データ読み出し手段の階調デ
    ータ値と前記計数手段の計数値とを比較する比較手段
    と、この比較手段の比較結果に応じて前記加熱手段の加
    熱状態を制御する加熱制御手段と、を有することを特徴
    とする平版の製造装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014512280A (ja) * 2011-02-23 2014-05-22 上海▲爾▼拉灯▲絵▼▲画▼▲藝▼▲術▼有限公司 油絵印刷用の立体オフセット印刷方法

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