JPH0818991A - 標本化回路並びに位相基準検出回路及び標本化クロック移動回路 - Google Patents

標本化回路並びに位相基準検出回路及び標本化クロック移動回路

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JPH0818991A
JPH0818991A JP6149747A JP14974794A JPH0818991A JP H0818991 A JPH0818991 A JP H0818991A JP 6149747 A JP6149747 A JP 6149747A JP 14974794 A JP14974794 A JP 14974794A JP H0818991 A JPH0818991 A JP H0818991A
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signal
sampling
sampling clock
phase
delayed
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JP6149747A
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Yoshihiro Inada
至弘 稲田
Shinji Yamashita
伸二 山下
Miki Nishimoto
美樹 西本
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Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Semiconductor Systems Corp
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Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Semiconductor Systems Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 素子、環境の変動の影響を受けにくい標本化
回路を提供する。 【構成】 標本化クロックφ2 が標本化の最適なタイミ
ングからどのようにずれているのかが位相差検出回路5
によって検出され、位相差信号が出力される。一方、そ
の進み若しくは遅れの検出基準となる位相基準信号OR
Gは位相基準検出回路4によって生成される。そして標
本化クロック移動回路2はこれらの信号に基づいて、標
本化に最適なタイミングで活性化するように標本化クロ
ックφ2 を移動する。このようにして制御された標本化
クロックφ2 を用いて標本化が行われ、得られた基本信
号に基づいて位相基準信号ORG、位相差信号(等値信
号EQU、非等値信号UPDN)が生成される。 【効果】 フィードバック制御を行うことによって、標
本化クロックを自動的に最適なタイミングにおいて活性
化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、標本化回路並びに位
相基準検出回路及び標本化クロック移動回路に関するも
のである。位相基準検出回路及び標本化クロック移動回
路は標本化回路に用いられ、標本化回路は、例えばカラ
ー映像信号を再生し、デジタル処理する場合に用いられ
る。
【0002】
【従来の技術】図26は、従来の標本化回路の構成を示
す回路図である。NPN型トランジスタ21aには抵抗
20a,20b,20cが接続され、これらの抵抗と電
源VCC,VEEとによってその動作バイアスが決定されて
いる。また、トランジスタ21aにはコンデンサ19b
及び半固定抵抗22を介してNPN型トランジスタ21
bが接続されている。
【0003】入力端子INから入力される標本化クロッ
クは正弦波であり、コンデンサ19aによって交流分の
みがトランジスタ21aのベースに伝達される。トラン
ジスタ21aのベースは、抵抗20a,20bの分圧比
に応じた電圧にバイアスされている。トランジスタ21
aのエミッタ、コレクタからは、互いに180゜位相の
異なる2つの信号が出力される。これらはそれぞれコン
デンサ19bと半固定抵抗22に入力し、合成されてト
ランジスタ21bのベースに与えられる。合成された信
号は標本化クロックに対して、コンデンサ19bの容量
値と半固定抵抗22の抵抗値の積で定まる時定数に応じ
た位相遅れを有する。トランジスタ21bと抵抗器20
dとはエミッタフォロア回路を構成しており、合成され
た信号はインピーダンス変換されて出力端子OUTに出
力される。
【0004】結局、標本化クロックは、コンデンサ19
bと半固定抵抗22からなる共振回路の時定数によって
被標本化信号に対する位相ズレが調整される。このよう
にして標本化クロックの位相ズレを調整して標本化点が
調整されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の標本化
回路は以上のように構成されているので、各抵抗、コン
デンサ、トランジスタ等の素子、周囲温度、電源電圧の
ばらつき等の影響を受け易いという問題点があった。更
にまた、フィードバック制御が行えないために調整の自
動化ができないという問題点もあった。
【0006】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、フィードバック制御を行うことによって
標本化クロックを自動的に最適なタイミングにおいて活
性化させ、素子、周囲温度、電源電圧のばらつき等の影
響を受けにくい標本化回路を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
にかかるものは、搬送波を変調して得られた本体信号
と、前記搬送波と同一の周波数であって前記本体信号に
先行する前駆信号と、を含み、アナログの態様を呈する
被標本化信号を、前記搬送波の周波数のm倍(mは整
数)の周波数を有する標本化クロックで標本化する標本
化回路である。そして、(a)前記被標本化信号を前記
標本化クロックに基づいて標本化することにより、ディ
ジタルの態様を有する基本信号を生成するA/Dコンバ
ータと、(b)前記基本信号を前記標本化クロックに同
期して遅延させて得られる、互いに位相の異なる少なく
とも3つの遅延基本信号と、前記前駆信号の特定の一周
期における前記標本化クロックの位相の基準を示す位相
基準信号と、を生成する位相基準検出回路と、(c)前
記遅延基本信号から、前記位相基準信号が活性化してい
る場合においては、前記前駆信号と前記基本信号との位
相差を示す位相差信号を生成する位相差検出回路と、
(d)前記位相基準信号が活性化している場合にのみ前
記位相差信号に従って前記標本化クロックの位相を移動
させ、前記A/Dコンバータ及び前記位相基準検出回路
に与える標本化クロック移動回路とを備える。
【0008】この発明のうち請求項2にかかるものは、
請求項1記載の標本化回路であって、前記位相基準信号
は、前記前駆信号がその中心値を通過する時点の前後そ
れぞれ1/2m周期の範囲内において前記標本化クロッ
クが活性化する時点から、前記標本化クロックの一周期
において活性化する。
【0009】この発明のうち請求項3にかかるものは、
請求項2記載の標本化回路であって、前記整数mは4で
あり、前記位相基準検出回路は(b−1)前記基本信号
を入力する入力端と、前記標本化クロックの活性化に伴
って自身の前記入力端に与えられた信号を第1の前記遅
延基本信号として伝達する出力端とを含む第1の信号伝
達手段と、(b−2)前記第1の遅延基本信号を入力す
る入力端と、前記標本化クロックの活性化に伴って自身
の前記入力端に与えられた信号を第2の前記遅延基本信
号として伝達する出力端とを含む第2の信号伝達手段
と、(b−3)前記第2の遅延基本信号を入力する入力
端と、前記標本化クロックの活性化に伴って自身の前記
入力端に与えられた信号を第3の前記遅延基本信号とし
て伝達する出力端とを含む第3の信号伝達手段と、(b
−4)前記前駆信号の前記特定の一周期において、前記
第2の遅延基本信号が前記第1の遅延基本信号よりも大
きく、前記第3の遅延基本信号が前記第2の遅延基本信
号以下である場合に活性化する前記位相基準信号を出力
する第1の比較器とを有する。
【0010】この発明のうち請求項4にかかるものは、
請求項3記載の標本化回路であって、前記位相差検出回
路は(c−1)前記第3の遅延基本信号及び前記第1の
遅延基本信号との大小比較を行い、前記第3の遅延基本
信号及び前記第1の遅延基本信号が互いに等しい場合に
活性化される等値信号と、前記第3の遅延基本信号が前
記第1の遅延基本信号よりも大きい場合に活性化される
非等値信号とを出力する第2の比較器を有し、前記等値
信号及び前記非等値信号とは前記位相差信号を構成す
る。
【0011】この発明のうち請求項5にかかるものは、
請求項3記載の標本化回路であって、前記位相差検出回
路は(c−1)前記第3の遅延基本信号及び前記第2の
遅延基本信号との大小比較を行い、前記第3の遅延基本
信号及び前記第1の遅延基本信号が互いに等しい場合に
活性化される等値信号を出力する第2の比較器と、(c
−2)前記第3の遅延基本信号が前記第1の遅延基本信
号以下の場合に活性化される非等値信号とを出力する第
3の比較器とを有し、前記等値信号及び前記非等値信号
とは前記位相差信号を構成する。
【0012】この発明のうち請求項6にかかるものは、
請求項2記載の標本化回路であって、前記位相差信号
は、前記被標本化信号の標本化のタイミングが最適であ
る場合に活性化する等値信号と、前記位相基準信号が活
性化している期間においてはその活性化が標本化のタイ
ミングが遅いことを示す非等値信号とから構成される。
そして前記標本化クロック移動回路は(d−1)移動制
御信号及び前記標本化クロックを入力し、前記移動制御
信号に基づいて前記標本化クロックを遅延させる遅延手
段と、(d−2)前記非等値信号によってカウントする
方向が決定され、前記遅延手段によって遅延された前記
標本化クロックをカウントして前記移動制御信号を生成
するカウンタと、(d−3)前記等値信号が非活性であ
り、かつ前記位相基準信号が活性化している場合にのみ
前記カウンタの動作を許可するカウンタ動作許可手段と
を有する。
【0013】この発明のうち請求項7にかかるものは、
請求項6記載の標本化回路であって、前記標本化クロッ
ク移動回路は(d−4)前記カウンタがその上限及び下
限をカウントした場合にそのカウント方向を反転させる
カウント方向反転手段を更に有する。
【0014】この発明のうち請求項8にかかるものは、
請求項7記載の標本化回路であって、前記遅延手段は前
駆信号の3/8周期の範囲内で前記標本化クロックを移
動させる。
【0015】この発明のうち請求項9にかかるものは、
請求項7記載の標本化回路であって、前記標本化クロッ
ク移動回路は(d−5)前記カウンタがその上限をカウ
ントした場合、更にカウントアップすることと、前記カ
ウンタがその下限をカウントした場合、更にカウントダ
ウンすることとを禁止するカウント停止手段を更に有す
る。
【0016】この発明のうち請求項10にかかるもの
は、被標本化信号を、前記被標本化信号の周期の1/4
の間隔で活性化する標本化クロック信号に基づいて、標
本化を行うことによって得られる基本信号を調べ、前記
標本化が前記被標本化信号の所定の位相において行われ
ているか否かを判断する基準となる前記基本信号に対応
して活性化する、位相基準信号を出力する位相基準検出
回路である。そして(a)前記基本信号を入力する入力
端と、前記標本化クロックの活性化に伴って自身の前記
入力端に与えられた信号を第1の前記遅延基本信号とし
て伝達する出力端とを含む第1の信号伝達手段と、
(b)前記第1の遅延基本信号を入力する入力端と、前
記標本化クロックの活性化に伴って自身の前記入力端に
与えられた信号を第2の前記遅延基本信号として伝達す
る出力端とを含む第2の信号伝達手段と、(c)前記第
2の遅延基本信号を入力する入力端と、前記標本化クロ
ックの活性化に伴って自身の前記入力端に与えられた信
号を第3の前記遅延基本信号として伝達する出力端とを
含む第3の信号伝達手段と、(d)前記前駆信号の前記
特定の一周期において、前記第2の遅延基本信号が前記
第1の遅延基本信号よりも大きく、前記第3の遅延基本
信号が前記第2の遅延基本信号以下である場合に活性化
する位相基準信号を出力する第1の比較器とを備える。
【0017】この発明のうち請求項11にかかるもの
は、被標本化信号を、前記被標本化信号の周期の1/4
の間隔で活性化する標本化クロック信号に基づいて標本
化を行うに際し、前記標本化が前記被標本化信号の所定
の位相において行われるように前記標本化クロックの位
相を移動させる標本化クロック移動回路である。そして
(x−1)前記所定の位相と前記標本化クロックの位相
とがずれているか否かを示す一致信号と、(x−2)前
記所定の位相と前記標本化クロックの位相とのずれの基
準を示す位相基準信号と、(x−3)前記位相基準信号
が活性化している場合においては、前記所定の位相と前
記標本化クロックの位相とのずれの方向を示す不一致信
号とを入力する。そして(a)移動制御信号及び前記標
本化クロックを入力し、前記移動制御信号に基づいて前
記標本化クロックを遅延させる遅延手段と、(b)前記
不一致信号によってカウントする方向が決定され、前記
遅延手段によって遅延された前記標本化クロックをカウ
ントして前記移動制御信号を生成するカウンタと、
(c)前記一致信号が非活性であり、かつ前記位相基準
信号が活性化している場合にのみ前記カウンタの動作を
許可するカウンタ動作許可手段とを備える。
【0018】
【作用】この発明のうち請求項1にかかる標本化回路に
おいては、標本化クロックの位相が被標本化信号の位相
に対して適切な位相差を有していない場合において、標
本化クロック移動回路が標本化クロックの位相を移動さ
せる。上記位相差が適切であるか否かは、標本化クロッ
クを用いて被標本化信号をディジタル化して得られる基
本信号に基づいて、位相差検出回路によって検出され
る。従って、標本化クロックはその位相に関してフィー
ドバックが掛けられる。
【0019】位相差検出回路の出力する位相差信号は、
位相基準検出回路によって与えられる位相基準と相まっ
て初めて、標本化クロックの位相を移動させるのに有効
な情報となる。そのため、標本化クロック移動回路は位
相基準信号が活性化している場合にのみ前記位相差信号
に従って前記標本化クロックの位相を移動させる。この
ような、標本化クロックの位相の補正は前駆信号の特定
の一周期において行われる。
【0020】この発明のうち請求項2にかかる標本化回
路においては、前駆信号の所定の範囲内において位相基
準信号を活性化させる。この所定の範囲は1/m周期で
あるので、この範囲内では必ず標本化クロックが活性化
しており、前駆信号を標本化した基本信号が必ず存在す
る。
【0021】この発明のうち請求項3にかかる標本化回
路においては、被標本化信号をその周波数の4倍の周波
数の標本化クロックで標本化するので、大小比較を行う
遅延基本信号は連続して接続される第1乃至第3の信号
伝達手段の各々の出力端から得ることができる。
【0022】この発明のうち請求項4にかかる標本化回
路においては、前駆信号がその中心値を採る時点におい
て標本化された場合を最適なタイミングで標本化された
場合であるとして、等値信号を活性化させる。位相基準
信号が活性化している期間において、非等値信号は第3
の遅延基本信号が第1の遅延基本信号よりも大きい場合
には最適なタイミングよりも遅いタイミングで標本化さ
れていることを示す。
【0023】この発明のうち請求項5にかかる標本化回
路においては、前駆信号がその中心値を採る時点から、
前駆信号の1/4周期だけずれた時点において標本化さ
れた場合を最適なタイミングで標本化された場合である
として、等値信号を活性化させる。位相基準信号が活性
化している期間において、非等値信号は第3の遅延基本
信号が第1の遅延基本信号以下の場合には最適なタイミ
ングよりも遅いタイミングで標本化されていることを示
す。
【0024】この発明のうち請求項6にかかる標本化回
路においては、カウンタ動作許可手段がカウンタの動作
を許可するため、非等値信号は標本化のタイミングの進
み/遅れに対応してカウンタのカウント方向を、標本化
のタイミングが最適となる方向に制御することができ
る。そしてカウンタのカウント結果は移動制御信号とな
って、標本化クロックの遅延量を制御する。
【0025】この発明のうち請求項7にかかる標本化回
路においては、非等値信号が同じ値を採り続ける場合に
おいて、カウンタが上限若しくは下限をカウントした場
合には、もはやそのカウント方向に対応して標本化クロ
ックを移動させても最適な標本化のタイミングを得るこ
とはできないと判断する。そして逆の方向に標本化クロ
ックを移動させて、最適な標本化のタイミングが得られ
るように動作する。最適な標本化のタイミングの時点の
前駆信号の1/8周期前から、最適な標本化のタイミン
グの時点の前駆信号の1/8周期後に到るまでの間にお
いて必ず標本化が行われている。従って標本化のタイミ
ングがその最適な時点から進んでいる場合には、多くと
も前駆信号の1/4周期だけ標本化クロックを遅れる方
向に移動させれば、最適な標本化のタイミングで標本化
を行って得られる基本信号が存在する。逆に標本化のタ
イミングがその最適な時点から遅れている場合には、多
くとも前駆信号の1/4周期だけ標本化クロックを進め
る方向に移動させればよい。
【0026】この発明のうち請求項8にかかる標本化回
路においては、如何なるタイミングで標本化が行われて
も、標本化クロックをその状態から進み方向に移動させ
る場合でも、遅れ方向に移動させる場合でも、それぞれ
に対応して前駆信号の1/4周期の移動が可能である。
【0027】この発明のうち請求項9にかかる標本化回
路においては、カウンタがその上限をカウントした場
合、カウント方向反転手段によってカウンタのカウント
方向は変更される。従って、標本化クロック移動回路に
対して外部から、カウントダウンの指示が為されてもカ
ウントは行われない。
【0028】この発明のうち請求項10にかかる位相基
準検出回路においては、標本化を順次行うことによって
得られる基本信号の大小比較を行うため、第1乃至第3
の信号伝達手段の各々の出力端から第1乃至第3の遅延
基本信号を得る。
【0029】この発明のうち請求項11にかかる標本化
クロック移動回路においては、カウンタ動作許可手段が
カウンタの動作を許可するため、不一致信号は標本化の
タイミングの進み/遅れに対応してカウンタのカウント
方向を、標本化のタイミングが最適となる方向に制御す
ることができる。但し、不一致信号が前記所定の位相と
前記標本化クロックの位相とのずれの方向を正しく示す
のは、位相基準信号が活性化している場合に限るので、
カウンタ動作許可手段によって位相基準信号が非活性の
場合のカウンタの動作を停止している。
【0030】
【実施例】
A.背景となる技術:この発明の実施例を説明する前
に、この発明が適用されるカラー映像信号の再生方法に
ついて説明する。
【0031】図1はカラー映像信号の構成を模式的に示
した波形図である。カラー映像信号は、同期信号、色信
号、輝度信号が合成されて得られる信号である。伝送さ
れたカラー映像信号を受けた再生側では、まずカラー映
像信号を同期信号、色信号、輝度信号に分離し、その後
復調などの処理を行う。
【0032】本発明は特にカラー映像信号を処理する技
術に関している。カラー映像信号Eは、色副搬送波fsc
を、2つの色差信号I、Qで直角2相変調して得られた
ものが、数1のように輝度信号Yと周波数多重変調され
ている。色副搬送波fscは例えば455/2・fH
3.579545MHzに設定され、色差信号I、Qは
それぞれ1.5MHz,0.5MHzの帯域幅を有して
いる。
【0033】
【数1】
【0034】但し、B−Y,R−Yはそれぞれ青、赤に
対応する色差信号を表している。
【0035】このように複数の信号が多重変調されたカ
ラー映像信号Eに含まれる色信号を、直ちに(復調する
前に)ディジタル化する場合、色信号Eを2つの色差信
号I、Qに関して復調して2つの色差信号I、Qに分離
するのを容易にするため、ディジタル化に用いられる標
本化クロックの標本化周波数fsampは色副搬送波周波数
scの整数倍、すなわち、fsamp=mfsc(m:整数)
に選ばれることが多い。そして標本化定理を満足するた
めにはm>2に設定されるべきである。但し、分離・合
成の容易さや、走査線間、フレーム間の処理の容易さ、
更に前置フィルタ、後置フィルタの構成を容易にするた
めに、一般にm=4に設定されている。
【0036】色差信号I,Qの色副搬送波に対する位相
は色相を決定する。従って、色信号をディジタル化する
際には、標本化クロックの標本化周波数は勿論のこと、
位相を最適に選ぶ必要がある。
【0037】その理由は色信号をディジタル化する際に
標本化クロックの位相が最適な位相からずれた場合を考
えてみれば了解できる。かかる場合にディジタル化して
得られたデータに対して復調を行って2つの色差信号へ
と分離すると、それぞれの色差信号には互いに他の成分
が残留し、色相歪が生じる。残留成分は標本化位相のず
れに対応して生じてしまう。従って、色相歪を生じさせ
ないためには標本化クロックの色信号に対する位相を最
適に選ばなければならない。
【0038】この発明は、色信号が数1で表される成分
に加え、図1に示されるように時間的に当該成分に先行
する前駆信号であるカラーバースト信号を備えているこ
とを利用している。端的にいえば、この発明は、カラー
バースト信号に対して標本化クロックの位相を最適に整
合させ、そのように整合した標本化クロックを用いて、
カラーバースト信号に続いてやって来る色信号の本体部
分をデジタル化するものである。
【0039】B.第1実施例の説明: (b−1)構成・動作の概略:図2はこの発明の第1実
施例にかかる標本化回路100の構成を示す回路図であ
る。標本化回路100はA/Dコンバータ1と、位相基
準検出回路4と、位相差検出回路5と、標本化クロック
移動回路2とを備えている。
【0040】A/Dコンバータ1では標本化クロックφ
2 の活性化するタイミングに基づいて標本化を行うこと
により、入力された色信号をA/D変換して基本信号D
n: 0 を求める。この際に用いられる標本化クロック
φ2 は、標本化クロック移動回路2によって標本化の最
適な時点において活性化するように移動される。
【0041】かかる移動のためには、標本化において最
適である時点から標本化クロックφ2 の位相がどのよう
にずれているのかを検出する必要がある。そのため位相
差検出回路5は、両者が相まって位相差信号を構成する
等値信号EQU及び非等値信号UPDNを標本化クロッ
ク移動回路2に与え、位相のずれに関する情報を標本化
クロック移動回路2に与えている。但し、等値信号EQ
U及び非等値信号UPDNは常に有効な情報を有してい
るとは限らない。
【0042】色信号と標本化クロックφ2 との位相のず
れを検出するためには、標本化クロックφ2 に関して基
準となる時点を定める必要がある。標本化クロックφ2
は周期的に何回も活性化するので、あるタイミングに関
しては色信号に対して進んでいるが、他のタイミングに
関しては遅れていると判断できる場合がある。従って基
準となる時点を定めないと、位相のずれを決定すること
ができない。
【0043】このため位相基準検出回路4は標本化クロ
ックφ2 の位相の基準となる位相基準信号ORGを生成
し、標本化クロック移動回路2に与える。位相基準信号
ORGを考慮することにより、等値信号EQU及び非等
値信号UPDNは有効な位相のずれに関する情報を有し
ていることになる。
【0044】位相基準検出回路4は、基本信号
D〈n:0 を遅延させて、互いに位相の異なる少なくと
も3つの遅延基本信号を生成し、これから所定の規則に
従って位相基準信号ORGを生成する。
【0045】このように標本化クロックφ2 の位相に関
してフィードバックを掛けているので、最適な時点にお
ける色信号の標本化を自動的に行うことができる。
【0046】(b−2)各構成要素の構成・動作の詳
細:入力端子CINには映像信号の色信号が与えられ
る。そしてこれはA/Dコンバータ1のアナログ入力端
AINに接続されている。A/Dコンバータ1は、アナ
ログ入力端AINに与えられたアナログ信号を、クロッ
ク端CLKに入力する標本化クロックφ2 に基づいて標
本化する。この標本化によって、色信号から(n+1)
ビットのディジタル信号である基本信号D〈n:0 が得
られ、(n+1)ビットの出力端DO〈n:0 から出力
される。
【0047】位相基準検出回路4には入力端BINを介
して後述するバーストゲートパルスBGPが入力され、
(n+1)ビットの入力端DI〈n:0 を介して基本信
号D〈n:0 が入力される。また、クロック端CLKに
は標本化クロックφ2 が与えられ、その活性化するタイ
ミングに基づいて基本信号D〈n:0 を遅延させる。こ
の遅延により、3つの遅延基本信号DA〈n:0 ,DB
n:0 ,DC〈n:0 が得られ、出力端DO
A〈n:0 ,DOB〈n:0 ,DOC〈n:0 から出力
される。このように3つの遅延基本信号DA〈n:0
DB〈n:0 ,DC〈n:0 を求めるのは、順次標本化
される基本信号を一斉に大小比較することを可能にする
為である。なお位相基準信号ORGは出力端L0 から出
力される。
【0048】図3はバーストゲートパルスBGPの波形
を示す波形図である。バーストゲートパルスBGPは、
垂直帰線期間における色信号のカラーバースト信号の中
央部分の1サイクルに対応して活性化するパルス信号で
ある。本発明においてはバースト信号に対して標本化ク
ロックの位相を最適に整合させることにより、色信号の
本体部分に関して最適な標本化を行うことができるよう
にする。バースト信号と同一の搬送波によって色信号の
本体部分が変調されているため、かかる標本化を行うこ
とができる。
【0049】従って、バースト信号に対する標本化クロ
ック位相のずれを検出することになり、垂直帰線期間で
かかる検出が行われる。ここでは活性化するとバースト
ゲートパルスBGPは“H”レベルになる場合を想定し
ている。
【0050】図4は位相基準検出回路4の構成の一例を
示す回路図である。位相基準検出回路4は、直列に接続
された(n+1)ビットD−フリップフロップ6a,6
b,6cと、(n+1)ビットマグニチュードコンパレ
ータ7a,7bと、ORゲート8と、ANDゲート9と
を備えている。D−フリップフロップ6a,6b,6c
はそれぞれD入力端と、Q出力端と、T入力端とを有
し、T入力端に与えられた信号の活性化によって、自身
のD入力端に与えられたデータをQ出力端に伝達する。
D−フリップフロップ6aのD入力端は入力端DI〈
n:0 に接続されており、基本信号D〈n:0 が与えら
れる。一方、全てのD−フリップフロップ6a,6b,
6cのT入力端はクロック端CLKに接続されて標本化
クロックφ2が与えられる。そのため、D−フリップフ
ロップ6a,6b,6cのQ出力端からはそれぞれ遅延
の小さい順に、第1の遅延基本信号DC〈n:0 ,第2
の遅延基本信号DB〈n:0 ,第3の遅延基本信号DA
n:0 が得られる。これら3つの遅延基本信号は、い
ずれも基本信号であるものの、標本化のタイミングが異
なっている。これらの信号大小比較を所定の規則に基づ
いて行うことにより、位相基準信号ORGが求められ
る。以下、この規則について説明する。
【0051】従来の技術で説明されたように、標本化ク
ロックφ2 の周波数を色信号の搬送波の周波数の4倍に
選んだ場合を例に採って説明する。この場合には、バー
スト信号の周期の1/4の期間を任意の時点に設定して
も、必ず標本化される時点がその期間に存在する。しか
し、標本化された基本信号同士で大小比較を行うことに
よって位相のズレを検出するためには、基本信号の値と
位相とが一意に対応している必要がある。そのため、位
相基準信号ORGを生成するために考慮の対象となる1
/4周期の区間は、例えばバースト信号がその中心値を
通る時点を中心にとることができる。
【0052】図5乃至図8は位相基準信号ORGを生成
するための所定の基準を説明するためのものであり、バ
ースト信号を示す波形図である。これらの図において期
間Lは、バースト信号がその中心値を通る時点を中心と
し、バースト信号が単調増加している1/4周期を示し
ている。ここでは便宜的に期間Lにおいてバースト信号
が中心値を採る時点をθ=0゜とし、バースト信号の一
周期を360゜とする。このようにすると期間Lはθ=
−45゜〜45゜の期間として捉えられる。
【0053】図5はθ=0゜,90゜,180゜,27
0゜,…において標本化されている場合を示しており、
図6は0゜<θ<45゜,90゜<θ<135゜,18
0゜<θ<225゜,270゜<θ<315゜,…にお
いて標本化されている場合を示しており、図7はθ=4
5゜,135゜,225゜,315゜,…において標本
化されている場合を示しており、図8は−45゜<θ<
0゜,45゜<θ<90゜,135゜<θ<225゜,
315゜<θ<360゜,…において標本化されている
場合を示している。標本化クロックはバースト信号の4
倍の周波数を有するので基本信号は4つ毎に等価な値を
有する。
【0054】標本化クロックの基準となるものを期間L
において選択する場合、図5乃至図8から解るように、
以下の式が成立するような基本信号の値Sn が標本化さ
れるような時点を標本化クロックの基準とすればよい。
【0055】
【数2】
【0056】但し、基本信号の値はSn ,Sn+1 ,S
n+2 ,Sn+3 の順に遅いタイミングで標本化され、90
゜の位相差を有している。
【0057】従って、マグニチュードコンパレータ7a
及びORゲート8では数2の第1式に対応した判別を行
い、マグニチュードコンパレータ7bでは数2の第2式
に対応した判別を行い、ANDゲート9においてそれぞ
れの論理積を採ることによって数2全体の判断を行って
いる。
【0058】ここでANDゲート9には、入力端BIN
が接続された入力端が存在し、バーストゲートパルスB
GPが与えられる。従って、ANDゲート9において更
にバーストゲートパルスBGPに関しても論理積が採ら
れるので、一つのバースト信号に対して唯一の位相基準
信号ORGが得られる。
【0059】図9は位相基準信号ORGの生成の様子を
示すタイミングチャートである。基本信号の値は順にY
1 ,Y2 ,Y3 ,…と変化してゆく。A/Dコンバータ
1において標本化クロックφ2 に基づいて標本化が行わ
れているため、これらの基本信号の値は標本化クロック
φ2 の遷移に伴って変化する。今、基本信号の値の組Y
5 ,Y6 ,Y7 が数2を満足しているとする。即ち数3
が満足されているとする。
【0060】
【数3】
【0061】既述のように、バースト信号に関しては基
本信号は4つ毎に等価な値を有するので、基本信号の値
の組Y1 ,Y2 ,Y3 や、基本信号の値の組Y9
10,Y11も数2を満足している。しかしバーストゲー
トパルスBGPはバースト信号の一周期分のみ活性化し
ており、標本化クロックφ2 の4周期分しか活性化しな
い。従って、ANDゲート9において数2に対応する論
理積に対して、更にバーストゲートパルスBGPの活性
化に対応する論理積を求めることにより、図9に示され
るような位相基準信号ORGが求められる。図9におい
て破線で示された波形はバーストゲートパルスBGPの
活性化が条件でなければ活性化したであろう位相基準信
号ORGの波形を示している。図9で示された例では、
基本信号Y5が得られた標本化のタイミングが、位相の
ずれを検出する基準となる。
【0062】図2に戻り、位相差検出回路5について説
明する。位相差検出回路5は3つの遅延基本信号DA〈
n:0 ,DB〈n:0 ,DC〈n:0 をそれぞれ入力す
る入力端DIA〈n:0 ,DIB〈n:0 ,DIC〈
n:0 と、等値信号EQU及び非等値信号UPDNをそ
れぞれ出力する出力端L1 ,L2 を備えている。
【0063】位相差検出回路5は、標本化クロックが標
本化に望ましいタイミングで活性化しているか否かを調
べる。ここで、「望ましいタイミング」とは具体的に如
何なるタイミングであるのかは、色信号がどの様な方式
に基づいて変調されているのかによって異なる。第1実
施例においてはNTSC方式に関して説明する。PAL
方式に関しては、後の実施例において説明される。
【0064】図10はNTSC方式におけるバースト信
号の位相を、色差信号(R−Y),(B−Y)に対して
示したベクトル図である。このようにNTSC方式にお
けるバースト信号のベクトルは(B−Y)軸上に載るた
め、図5で示されるタイミング、即ちθ=0゜,90
゜,180゜,270゜,…において標本化される場合
が最も適している。従って、180゜位相の異なる時点
で標本化されて得られた基本信号が等しいならば、最適
なタイミングで標本化されている、ということがいえ
る。一方、そうでなければ標本化クロックφ2 が最適な
タイミングに対して進んでいるか、遅れているかの何れ
かであることになる。
【0065】図11は位相差検出回路5の構成を例示す
る回路図である。位相差検出回路5はマグニチュードコ
ンパレータ7cを有しており、2つの遅延基本信号DA
n: 0 ,DC〈n:0 の大小関係を所定の規則に従っ
て検出する。NTSC方式においては、遅延基本信号D
B〈n:0 を扱う必要はない。
【0066】2つの遅延基本信号DA〈n:0 ,DC〈
n:0 が等しい場合には最適なタイミングで標本化が行
われているとして、等値信号EQUが活性化して“H”
となる。一方、遅延基本信号DA〈n:0 の方が遅延基
本信号DC〈n:0 よりも大きな値である場合には非等
値信号UPDNが“H”となる。これは図6,図7に示
されたように標本化のタイミングが最適な時点よりも遅
い場合を意図したものである。
【0067】しかし、図9に示されるように遅延基本信
号は順次更新されており、マグニチュードコンパレータ
7cはこれらを随時比較するのみである。従って図8に
示された基本信号の値Sn+1 ,Sn+3 がそれぞれ遅延基
本信号DA〈n:0 ,DC〈n:0 として与えられた場
合でも非等値信号UPDNは“H”となる。実際には図
8に示された場合は、標本化のタイミングが最適な時点
よりも早い場合である。
【0068】非等値信号UPDNに関するこのような二
義性を排除するため、位相基準信号ORGが設けられて
いる。遅延基本信号DA〈n:0 が基本信号の値Sn+1
を採っている時には位相基準信号ORGが活性化してい
ない。一方、遅延基本信号DA〈n:0 が基本信号の値
n を採っている時には位相基準信号ORGが活性化し
ている。
【0069】位相基準信号ORGは、位相差信号たる等
値信号EQU及び非等値信号UPDNと共に標本化クロ
ック移動回路2に与えられ、標本化のタイミングが最適
な場合よりも進んでいるのか、遅れているのかについて
位相差信号が有効な情報となるように機能する。
【0070】なお、標本化のタイミングが最適な時点よ
りも早い場合には非等値信号UPDNは“L”となる。
勿論位相基準信号ORGの存在により、この信号の二義
性は排除される。
【0071】図2に戻り、標本化クロック移動回路2に
ついて説明する。標本化クロック移動回路2は、位相差
信号を構成する等値信号EQU及び非等値信号UPDN
をそれぞれ入力する入力端L3 ,L4 と、位相基準信号
ORGを入力する入力端ENBと、原クロックφ1 を入
力するクロック端CLKと、標本化クロックφ2 を出力
する出力端L5 とを備えている。
【0072】標本化クロック移動回路2において原クロ
ックφ1 の位相を移動させることにより、標本化クロッ
クφ2 が生成される。このような位相の移動は位相差信
号に基づいて、位相基準信号ORGを考慮しつつ行われ
る。
【0073】原クロックφ1 は、例えばPLL回路を用
いた発振回路により色副搬送波に同期した搬送波の周波
数を4倍して得られる。
【0074】図12は、標本化クロック移動回路2の構
成を例示する回路図である。標本化クロック移動回路2
は遅延手段2aと、選択信号生成回路2bと、カウンタ
動作許可手段2cと、カウント方向反転手段2dと、移
動停止手段2eとを備えている。
【0075】遅延手段2aは直列に接続された複数の遅
延素子100 ,101 ,…,10nを有しており、遅延
素子100 には原クロックφ1 が入力され、遅延素子1
1,102 ,…,10n にはそれぞれ遅延素子1
0 ,101 ,…,10n-1 の出力が与えられる。その
一方、遅延素子100 ,101 ,…,10n の出力がそ
れぞれから取り出されてn to 0セレクタ回路11
に与えられる。n to0セレクタ回路11は、選択端
子S〈n:0 に与えられたデータに対応して、入力端D
0 ,D1 ,…,Dn に与えられたデータを択一的に出力
端Yに与える。入力端D0 ,D1 ,…,Dn にはそれぞ
れ遅延素子100 ,101 ,…,10n の出力が与えら
れているので、遅延手段2aは様々な遅延量を有する、
即ち位相が異なるクロック信号から選択して標本化クロ
ックを出力することになる。
【0076】位相差信号及び位相基準信号ORGが如何
なる場合に如何なるデータが選択端子S〈n:0 へ与え
られるかは選択信号生成回路2bによって決定される。
【0077】選択信号生成回路2bは、カウンタ12か
ら構成されている。カウンタ12はイネーブル端子
o 、クロック端CLK、キャリアウト端RCO、カウ
ント出力端Q〈n:0 、カウント方向制御端UDを備え
ている。
【0078】イネーブル端子Eo に与えられる信号が
“H”の状態においてカウンタ12はクロック端CLK
に与えられる信号の立ち上がりをカウントする。カウン
トの方向については、カウント方向制御端UDに与えら
れた信号が“L”の場合にはカウントアップし、“L”
の場合にはカウントダウンする。カウント結果は(n+
1)ビットの信号であり、カウント出力端Q〈n:0
出力される。キャリアウト端RCOはカウントの上限ま
たは下限に達した場合にパルス状に活性化する。
【0079】イネーブル端子Eo にはカウンタ動作許可
手段2cが接続されている。カウンタ動作許可手段2c
はインバータ15aとANDゲート13とを備えてお
り、移動停止手段2eの出力の影響を除いて考えた場合
には、位相基準信号ORGが“H”、かつ等値信号EQ
Uが“L”の場合において“H”と成る信号を出力す
る。
【0080】このように動作するカウンタ動作許可手段
2cにおいては、標本化クロックφ2 が最適なタイミン
グで標本化を行っている場合には等値信号EQUが
“H”となり、カウンタ2bは動作しない。即ち標本化
クロックφ2 は移動しない。また、位相基準信号ORG
が“H”のときのみカウンタ2bは動作し得るので、位
相差信号の二義性が排除される。
【0081】カウント方向反転手段2dはEXORゲー
ト14及びRSフリップフロップ16を備えている。後
述するように、位相差信号が標本化クロックの進みを検
出していながら標本化クロックを進める方向に移動させ
る必要がある場合が存在する。そのような場合にはカウ
ント方向反転手段2dが非等値信号UPDNの論理を反
転させてカウンタ12のカウント方向制御端UDに与え
る。逆に位相差信号が標本化クロックの遅れを検出して
いながら標本化クロックを遅れる方向に移動させる必要
がある場合にも、非等値信号UPDNの論理の反転がカ
ウント方向制御端UDに与えられる。
【0082】移動停止手段2eは(n+2)ビットのO
Rゲート17及び(n+2)ビットのNANDゲート1
8並びにインバータ15bを備えている。インバータ1
5bの入力端にはEXORゲート14の出力が与えられ
ている。ORゲート17の入力端のうち、(n+1)ビ
ットにはカウンタ12の出力が与えられ、残りの1ビッ
トにはインバータ15bの出力が与えられる。またNA
NDゲート18の(n+1)ビットにもカウンタ12の
出力が与えられ、残りの1ビットにはインバータ15b
の出力が与えられる。
【0083】図13乃至図15は各信号の波形を示すタ
イミングチャートである。以下、この図を例に採って移
動停止手段2eの動作を説明する。
【0084】第1の場合(図13):今、標本化クロ
ックφ2 が最適な標本化のタイミングから進んでいる場
合には、標本化クロックφ2 を遅れさせるために、カウ
ンタ12はその出力が増大する方向へとカウントを行
う。この時点では未だキャリアウトは活性化しておら
ず、EXORゲート14は非等値信号UPDNを素通し
しており、カウント方向制御端UDには“L”が与えら
れている(時刻t1 以前)。
【0085】更に標本化クロックφ2 がバースト信号に
対して進む方向に引き続いてずれてゆくと、遂にカウン
タ12が上限(ここでは値“F”(=15)をカウント
する。このようにカウンタ12が上限をカウントする
と、その出力の(n+1)ビットの全てが“H”とな
る。これらの(n+1)ビットのデータはNANDゲー
ト18の入力端に与えられる。
【0086】一方、キャリアウトがパルス状に活性化
し、RSフリップフロップ16はその出力を“H”にし
て、EXORゲート14をインバータとして機能させる
ことになる。従って非等値信号UPDNが“L”のまま
であっても、カウンタ12のカウント方向制御端UDに
は“H”が与えられることになる。従って、続いてカウ
ンタ12がカウント動作する場合には、カウントダウン
の方向にカウントされることになる。
【0087】そしてインバータ15bによってNAND
ゲート18の残りの入力端には論理“L”が与えられ、
このためNANDゲート18は論理“H”を出力したま
まとなる。従ってイネーブル端子Eo は“H”のままで
あり、カウントが続行される。但しカウンタ12がカウ
ントダウンを行うので、標本化クロックはバースト信号
に対して進む方向に移動する(時刻t2 以降)。
【0088】このように、標本化クロックφ2 がバース
ト信号に対して進んでいると判断されるにも拘らず、標
本化クロックφ2 の位相が進むように移動させる場合が
ある。これはもはや現状以上に位相の遅れた標本化クロ
ックφ2 を提供し得ないため、他のクロック信号を探し
て行く制御を行っていることになる。例えば標本化のタ
イミングが最適なタイミングに対して、バースト信号の
位相に換算してθ=−45゜の位相(進み)を有してい
るとする。そして現状では遅延素子10n の出力が標本
化クロックφ2 として用いられている場合には、更に4
5゜だけ進んだ位相を有するクロック信号を標本化クロ
ックφ2 として用いれば、最適なタイミングにおいて標
本化が行われることになる。標本化はバースト信号の1
/4周期(90゜)毎に行われているためである。
【0089】換言すれば、標本化の位相の進み・遅れは
期間L(θ=−45゜〜45゜)において把握されるの
で、標本化クロックφ2 は少なくとも原クロックφ1
1周期の範囲において移動させることができなければな
らない。
【0090】このようにして標本化クロックφ2 の位相
が進み、やがて最適な標本化のタイミングに一致する
と、等値信号EQUが活性化する。これによってRSフ
リップフロップ16はリセットされ、EXORゲート1
4もインバータの機能を失う(時刻t3 )。
【0091】その後は非等値信号UPDNの論理に従っ
てカウントアップ・ダウンを繰り返し、標本化クロック
φ2 は自動的に標本化の最適なタイミングに近づいて行
く(時刻t4 以降)。
【0092】第2の場合(図14):第1の場合では
カウンタ12が下限をカウントし、更に標本化クロック
φ2 の位相を進めようとした場合に就いて説明した。第
2の場合では、カウンタ12が下限をカウントし、その
出力の(n+1)ビットの全てが“L”となった後で標
本化クロックφ2 の位相を遅らせようとする場合を説明
する。
【0093】図14において、時刻t1 までの波形は第
1の場合と同様である。しかし時刻t1 においてカウン
タ12が下限をカウントした後、時刻t2 において標本
化クロックφ2 の位相を遅らせる必要が生じた場合が示
されている。即ち非等値信号UPDNが“H”となった
場合である。RSフリップフロップ16は“H”を出力
しているのでEXORゲート14は非等値信号UPDN
を反転させて“L”を出力する。しかしこの論理“L”
は更にインバータ15bによって反転されてNANDゲ
ート18の入力端に与えられる。
【0094】この結果、NANDゲート18の全ての入
力端は“H”となり、その出力は“L”となる。よって
ANDゲート13の出力は“L”となり、カウンタ12
のカウントは停止する。
【0095】このように、カウンタ12が下限をカウン
トした直後において標本化クロックφ2 の位相を遅らせ
る必要が生じた場合に、カウンタ12のカウントを停止
するのは以下の理由による。
【0096】まず時刻t1 においてカウンタ12が下限
をカウントしたのであるから、この時点以前においては
標本化クロックφ2 の位相は進める必要があった。一
方、時刻t2 において標本化クロックφ2 の位相を遅ら
せる必要が出てきた。標本化クロックφ2 に対するこれ
らの要求は、現状の標本化クロックが標本化に最適なタ
イミングの近傍で活性化していることを示唆している。
【0097】この様な状態は現状の標本化クロックと、
標本化の最適なタイミングとのずれが、遅延素子の1つ
あたりの遅延量よりも小さい場合に起こり得る。かかる
場合にはもはや標本化クロックφ2 を移動させる必要が
ない。そのためにカウンタ12のカウント動作は停止さ
せられるのである。
【0098】そして時刻t5 において標本化クロックφ
2 の位相を進める必要が出てくると、第1の場合と同様
にしてカウントダウンが行われる。
【0099】第3の場合(図15):第1及び第2の
場合とは逆に、標本化クロックφ2 が最適な標本化のタ
イミングから遅れている場合には、標本化クロックφ2
を進めるために、カウンタ12はその出力が減少する方
向へとカウントを行う。この時点では未だキャリアウト
は活性化しておらず、EXORゲート14は非等値信号
UPDNを素通ししており、カウント方向制御端UDに
は“H”が与えられている(時刻t6 以前)。
【0100】更に標本化クロックφ2 がバースト信号に
対して遅れる方向に引き続いてずれてゆくと、遂にカウ
ンタ12が下限値“0”をカウントする。このようにカ
ウンタ12が下限をカウントすると、その出力の(n+
1)ビットの全てが“L”となる。これらの(n+1)
ビットのデータはORゲート17の入力端に与えられ
る。
【0101】一方、第2の場合において説明された場合
と類似して、非等値信号UPDNが“H”から“L”に
遷移して標本化クロックφ2 の位相を遅らせる必要が出
てくるとカウンタ12の動作は停止する。ORゲート1
7の入力端に与えられるデータは全て“L”となるから
である(時刻t7 )。
【0102】そして標本化クロックφ2 の位相を進める
必要が出てくると、非等値信号UPDNが“H”となる
ものの、EXORゲート14がこれを反転させてカウン
タ12のカウント方向制御端UDに与えるので、カウン
タ12はカウントアップして標本化クロックφ2 の位相
を遅らせる。標本化クロックφ2 の位相を進める必要が
あるのに標本化クロックφ2 の位相を遅らせるような制
御を行う必要性は、標本化クロックφ2 の位相を遅らせ
る必要があるのに標本化クロックφ2 の位相を進める制
御を行う必要性について既述したのと同様である。
【0103】その後、一旦等値信号EQUが活性化する
とRSフリップフロップ16がリセットされ、非等値信
号UPDNが“H”であれば、カウンタ12はカウント
ダウンして標本化クロックφ2 の位相を進める(時刻t
9 以降)。
【0104】第1実施例の動作に関して簡単にまとめる
と以下の様になる。標本化クロックφ2 が標本化の最適
なタイミングから進んだ位相を有しているのか、遅れた
位相を有しているのかが位相差検出回路5によって検出
され、位相差信号が出力される。一方、その進み若しく
は遅れの検出基準となる位相基準信号ORGは位相基準
検出回路4によって生成される。そして標本化クロック
移動回路2はこれらの信号に基づいて、標本化に最適な
タイミングで活性化するように標本化クロックφ2 を移
動する。このようにして制御された標本化クロックφ2
を用いて標本化が行われ、得られた基本信号に基づいて
位相基準信号ORG、位相差信号(等値信号EQU、非
等値信号UPDN)が生成される。
【0105】従って、標本化クロックφ2 に関してフィ
ードバックが掛けられているので、自動的に最適なタイ
ミングを求めて標本化クロックφ2 の位相を制御するこ
とができる。よって、色信号の復調において色歪などの
問題点を招来することを抑制することができる。
【0106】C.第2実施例の説明:第2実施例は、第
1実施例において特に好ましい態様である。図13乃至
図15において説明されたように、標本化クロックφ2
の位相を進めたいのにカウンタ12が下限をカウントし
てしまっていたり、遅らせたいのにカウンタ12が“上
限をカウントしてしまっていたりした場合がある。この
ような場合には、それぞれ位相を遅らせたり進めたりし
ている。かかる制御によって標本化クロックφ2 の位相
を標本化に最適なタイミングに整合させることができる
のは第1実施例において説明した通りである。
【0107】しかし、この様な状況においては多くの場
合には標本化クロックφ2 の位相が標本化に最適なタイ
ミングから大きく離れた状態が長く続くことになる。第
2実施例ではかかる状態に陥る可能性を少なくするた
め、遅延手段2aがどのような遅延を有する標本化クロ
ックφ2 を出力し得る様にすれば良いかについて、即ち
遅延素子100 ,101 ,…,10n は如何なる遅延量
を有するべきかに関する技術を呈示する。
【0108】図16は、原クロックφ1 及び遅延素子1
0 ,101 ,…,10n の出力波形を示すタイミング
チャートである。各遅延素子の遅延量は原クロックφ1
の1/2周期(即ちバースト信号の位相に換算してθ=
45゜;1/8周期)よりも小さく設定される。そして
最も遅延量の多い遅延素子10n の出力は、原クロック
φ1 の3/2周期(即ちバースト信号の3/8周期)だ
け、原クロックφ1 から遅延する。即ち標本化クロック
φ2 は、原クロックφ1 の3/2周期の範囲において移
動させることができる。
【0109】もしも標本化クロックφ2 を原クロックφ
1 の1周期の範囲においてしか移動させることができな
いとした場合には以下の様な問題点が残る。今、標本化
クロックφ2 を移動させて最適なタイミングで活性化さ
せるに際し、最も移動量が大きくなる場合の一つは、標
本化クロックφ2 が最適なタイミングよりも僅かに進ん
でいるのにも拘らず、標本化クロックφ2 を現状よりも
遅延させることができない場合である。この場合にはバ
ースト信号の位相に換算してほぼ90゜位相を進めなけ
ればならない。即ちカウンタ12は上限から下限まで順
にカウントダウンする必要があり、その間に入力される
色信号に対しては適切なタイミングで標本かを行えず、
いわゆる「標本化が不連続な状態」が続く。
【0110】しかし、更に標本化クロックφ2 を遅らせ
るように移動できれば上記の問題は回避できる。図17
は標本化クロックφ2 の移動を模式的に示すグラフであ
る。点P1 は現状の標本化クロックφ2 の標本化のタイ
ミングを示している。そして点P1をほぼ90゜遅延さ
せて点P2 に移動させることにより、最適なタイミング
で標本化を行うことができる。一方、点P3 の存在する
方向へ点P1 を移動させることができれば標本化が不連
続となることなく速やかに最適なタイミング(点P0
で標本化を行うことができる。
【0111】位相を進ませるにせよ、遅らせるにせよ、
移動可能な量はマージンとして等しく採っておくことが
望ましい。ここでそのマージン量はバースト信号の位相
に換算して45゜よりも大きく採る必要はない。標本化
のタイミングは90゜毎に存在するためである。従っ
て、上記の問題を回避するのには、標本化クロックφ2
の移動可能な量は、全体として90゜+45゜=135
゜、バースト信号の周期に換算して3/8周期が必要充
分である。
【0112】D.第3実施例の説明:図18はこの発明
の第3実施例にかかる標本化回路101の構成を示す回
路図である。標本化回路101は第1実施例の標本化回
路100の位相基準検出回路4を位相基準検出回路41
に置換した構成を有している。
【0113】図19は位相基準検出回路41の構成の一
例を示す回路図である。位相基準検出回路41は、直列
に接続された(n+1)ビットD−フリップフロップ6
a,6b,6c,6dと、(n+1)ビットマグニチュ
ードコンパレータ7a,7bと、ORゲート8と、AN
Dゲート9とを備えている。D−フリップフロップ6
a,6b,6c,6dからはそれぞれ基本信号
D〈n:0 を標本化クロックφ2の活性化に基づいて遅
延させて得られる遅延基本信号DD〈n:0 ,DC〈
n:0 ,DB〈n:0 ,DA〈n:0 が出力される。
【0114】図19に示した回路においてD−フリップ
フロップ6a,6b,6cは図4に示された回路のD−
フリップフロップ6b,6c,6dと同様に動作をす
る。従って遅延基本信号DB〈n:0 がθ=−45゜〜
45゜の範囲にある場合において位相基準信号ORGが
活性化する。
【0115】図20は位相基準検出回路41の構成の他
の例を示す回路図である。図20に示した回路において
D−フリップフロップ6b,6c,6dは図4に示され
た回路のD−フリップフロップ6b,6c,6dと同様
に動作をする。従って遅延基本信号DA〈n:0 がθ=
−45゜〜45゜の範囲にある場合において位相基準信
号ORGが活性化する。従って位相基準信号ORGと基
本信号D〈n:0 及び遅延基本信号DD〈n:0 ,DC
n:0 ,DB〈n:0 ,DA〈n:0 との関係は図2
1に示されたタイミングチャートにおいて示されるよう
になる。
【0116】図22は位相基準検出回路41の構成の更
に他の例を示す回路図である。図5乃至図8から、数4
が成立する場合には、基本信号が値Sn をとるタイミン
グがθ=−45゜〜45゜の範囲にあることが解る。
【0117】
【数4】
【0118】マグニチュードコンパレータ7a及びOR
ゲート8では数4の第1式に対応した判別を行い、マグ
ニチュードコンパレータ7bでは数4の第2式に対応し
た判別を行い、ANDゲート9においてそれぞれの論理
積を採ることによって数4全体の判断を行っている。
【0119】図22に示された回路においては、遅延基
本信号DA〈n:0 がθ=−45゜〜45゜の範囲にあ
る場合において位相基準信号ORGが活性化する。
【0120】図23は位相基準検出回路41の構成の更
に他の例を示す回路図である。図5乃至図8から、数5
が成立する場合には、基本信号が値Sn をとるタイミン
グがθ=−45゜〜45゜の範囲にあることが解る。
【0121】
【数5】
【0122】マグニチュードコンパレータ7a及びOR
ゲート8では数5の第1式に対応した判別を行い、マグ
ニチュードコンパレータ7bでは数5の第2式に対応し
た判別を行い、ANDゲート9においてそれぞれの論理
積を採ることによって数5全体の判断を行っている。
【0123】図23に示された回路においては、遅延基
本信号DA〈n:0 がθ=−45゜〜45゜の範囲にあ
る場合において位相基準信号ORGが活性化する。
【0124】このように、遅延基本信号を4種求め、そ
の内の3つから位相基準信号ORGを求めることもでき
る。
【0125】E.第4実施例の説明:図24はこの発明
の第4実施例にかかる位相差検出回路5の構成を示す回
路図である。位相差検出回路5はマグニチュードコンパ
レータ7d,7eを有しており、3つの遅延基本信号D
A〈n:0 ,DB〈n:0 ,DC〈n:0 の大小関係を
所定の規則に従って検出する。
【0126】図25はPAL方式におけるバースト信号
の位相を、色差信号(R−Y),(B−Y)に対して示
したベクトル図である。このようにPAL方式における
バースト信号のベクトルは(B−Y)軸に対して±13
5゜の位相差を有するので、図7で示されるタイミン
グ、即ちθ=45゜,135゜,225゜,315゜,
…において標本化される場合が最も適している。
【0127】従って、隣接するタイミングで標本化され
て得られた基本信号の値が等しい場合には等値信号EQ
Uが“H”となる。これを実現するために、マグニチュ
ードコンパレータ7dが設けられている。
【0128】一方、一つおきのタイミングで標本化され
て得られた2つの基本信号の値が等しい場合には図5に
示される状態にあるため、位相が45゜遅れていると判
断される。また、これら2つの基本信号の値のうち、先
に標本化された方の値が後で標本化された方の値よりも
大きい場合には図6に相当し、位相が遅れていると判断
される。この様な場合には非等値信号UPDNが“H”
となる。これを実現するために、マグニチュードコンパ
レータ7e及びORゲート9aが設けられている。
【0129】従って、第4実施例によればPAL方式に
おいても、第1実施例で説明されたNTSC方式におい
てと同様に、自動的に最適なタイミングを求めて標本化
クロックφ2 の位相を制御することができる。
【0130】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば標本化
回路をディジタル回路を用いてフィードバック制御する
ことによって、個別素子の削減、調整の自動化、制御の
多様化が出来る等の効果がある。
【0131】この発明のうち請求項1にかかる標本化回
路においては、標本化クロックはその位相に関してフィ
ードバックが掛けられる。しかも標本化クロックの位相
の補正は前駆信号の特定の一周期において行われるの
で、標本化クロックの位相は、その後に入力される本体
信号に対して常に適切な位相差を自動的に保つことがで
きる。
【0132】この発明のうち請求項2にかかる標本化回
路においては、遅延基本信号の大きさを比較するのみで
容易に位相基準信号を生成することができる。
【0133】この発明のうち請求項3にかかる標本化回
路においては、簡単な構成で位相基準信号を得ることが
できる。
【0134】この発明のうち請求項4にかかる標本化回
路においては、標本化のタイミングが最適か否かを等値
信号によって検出することができる。特に位相基準信号
が活性化している期間においては、標本化のタイミング
が遅いか否かを非等値信号によって検出することができ
る。
【0135】特に、前駆信号がその中心値を採る時点に
おいて標本化された場合を最適なタイミングであると判
断するので、NTSC方式の色信号を標本化する場合に
適している。
【0136】この発明のうち請求項5にかかる標本化回
路においては、標本化のタイミングが最適か否かを等値
信号によって検出することができる。特に位相基準信号
が活性化している期間においては、標本化のタイミング
が遅いか否かを非等値信号によって検出することができ
る。
【0137】特に、前駆信号がその中心値を採る時点か
ら、前駆信号の1/8周期だけずれた時点において標本
化された場合を最適なタイミングであると判断するの
で、PAL方式の色信号を標本化する場合に適してい
る。
【0138】この発明のうち請求項6にかかる標本化回
路においては、標本化クロックを遅延させて標本化のタ
イミングが最適となるようにすることができる。
【0139】この発明のうち請求項7にかかる標本化回
路においては、標本化のタイミングがその最適な時点か
ら進んでいる場合でも、遅れている場合でも、標本化ク
ロックを移動させる量が少なくとも前駆信号の1/4周
期あれば済む。
【0140】この発明のうち請求項8にかかる標本化回
路においては、標本化を最適なタイミングで行うために
標本化クロックを移動させる量を小さくすることがで
き、速やかに最適な標本化を行うように標本化クロック
を追従させることができる。
【0141】この発明のうち請求項9にかかる標本化回
路においては、カウンタがその上限をカウントする直前
においては標本化クロック移動回路に対して外部からカ
ウントアップする指示が為されている。その後にカウン
トダウンする指示がなされたのであるから、最適な標本
化のタイミングと標本化クロックの活性化とはほぼ一致
していると判断することができる。従って、更に標本化
クロックを移動させる必要はない。換言すれば、カウン
ト方向反転手段の存在による不要な誤動作を回避するこ
とができる。
【0142】この発明のうち請求項10にかかる位相基
準検出回路においては、簡単な構成で位相基準信号を得
ることができる。
【0143】この発明のうち請求項11にかかる標本化
クロック移動回路においては、標本化クロックを遅延さ
せて標本化のタイミングが最適となるようにすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を適用するカラー映像信号の構成を
模式的に示した波形図である。
【図2】 この発明の第1実施例にかかる標本化回路1
00の構成を示す回路図である。
【図3】 バーストゲートパルスBGPの波形を示す波
形図である。
【図4】 位相基準検出回路4の構成の一例を示す回路
図である。
【図5】 バースト信号を示す波形図である。
【図6】 バースト信号を示す波形図である。
【図7】 バースト信号を示す波形図である。
【図8】 バースト信号を示す波形図である。
【図9】 位相基準信号ORGの生成の様子を示すタイ
ミングチャートである。
【図10】 NTSC方式におけるバースト信号の位相
を示すベクトル図である。
【図11】 位相差検出回路5の構成を例示する回路図
である。
【図12】 標本化クロック移動回路2の構成を例示す
る回路図である。
【図13】 第1実施例における各信号の波形を示すタ
イミングチャートである。
【図14】 第1実施例における各信号の波形を示すタ
イミングチャートである。
【図15】 第1実施例における各信号の波形を示すタ
イミングチャートである。
【図16】 原クロックφ1 及び遅延素子100 ,10
1 ,…,10n の出力波形を示すタイミングチャートで
ある。
【図17】 標本化クロックφ2 の移動を模式的に示す
グラフである。
【図18】 この発明の第3実施例にかかる標本化回路
101の構成を示す回路図である。
【図19】 位相基準検出回路41の構成の一例を示す
回路図である。
【図20】 位相基準検出回路41の構成の他の例を示
す回路図である。
【図21】 位相基準信号ORGと基本信号D〈n:0
及び遅延基本信号DD〈n:0 ,DC〈n:0 ,DB〈
n:0 ,DA〈n:0 との関係を示すタイミングチャー
トである。
【図22】 位相基準検出回路41の構成の更に他の例
を示す回路図である。
【図23】 位相基準検出回路41の構成の更に他の例
を示す回路図である。
【図24】 この発明の第4実施例にかかる位相差検出
回路5の構成を示す回路図である。
【図25】 PAL方式におけるバースト信号の位相を
示すベクトル図である。
【図26】 従来の標本化回路の構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 A/D変換器、2 標本化点列選択回路、4 位相
基準検出回路、5 位相差検出回路、6a,6b,6
c,6d D−フリップフロップ、7a,7b,7c
マグニチュードコンパレータ、8 ORゲート、9,1
3 ANDゲート、100 〜10n バッファ回路、1
1 セレクタ、12 カウンタ、14 EXORゲー
ト、15a,15b インバータ、16 SRフリップ
フロップ、17 ORゲート、18 NANDゲート、
BGP バーストゲートパルス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 伸二 兵庫県伊丹市中央3丁目1番17号 三菱電 機セミコンダクタソフトウエア株式会社内 (72)発明者 西本 美樹 兵庫県伊丹市中央3丁目1番17号 三菱電 機セミコンダクタソフトウエア株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送波を変調して得られた本体信号と、
    前記搬送波と同一の周波数であって前記本体信号に先行
    する前駆信号と、を含み、アナログの態様を呈する被標
    本化信号を、前記搬送波の周波数のm倍(mは整数)の
    周波数を有する標本化クロックで標本化する標本化回路
    であって、 (a)前記被標本化信号を前記標本化クロックに基づい
    て標本化することにより、ディジタルの態様を有する基
    本信号を生成するA/Dコンバータと、 (b)前記基本信号を前記標本化クロックに同期して遅
    延させて得られる、互いに位相の異なる少なくとも3つ
    の遅延基本信号と、前記前駆信号の特定の一周期におけ
    る前記標本化クロックの位相の基準を示す位相基準信号
    とを生成する位相基準検出回路と、 (c)前記遅延基本信号から、前記位相基準信号が活性
    化している場合においては、前記前駆信号と前記基本信
    号との位相差を示す位相差信号を生成する位相差検出回
    路と、 (d)前記位相基準信号が活性化している場合にのみ前
    記位相差信号に従って前記標本化クロックの位相を移動
    させ、前記A/Dコンバータ及び前記位相基準検出回路
    に与える標本化クロック移動回路とを備える標本化回
    路。
  2. 【請求項2】 前記位相基準信号は、前記前駆信号がそ
    の中心値を通過する時点の前後それぞれ1/2m周期の
    範囲内において前記標本化クロックが活性化する時点か
    ら、前記標本化クロックの一周期において活性化する、
    請求項1記載の標本化回路。
  3. 【請求項3】 前記整数mは4であり、 前記位相基準検出回路は (b−1)前記基本信号を入力する入力端と、前記標本
    化クロックの活性化に伴って自身の前記入力端に与えら
    れた信号を第1の前記遅延基本信号として伝達する出力
    端とを含む第1の信号伝達手段と、 (b−2)前記第1の遅延基本信号を入力する入力端
    と、前記標本化クロックの活性化に伴って自身の前記入
    力端に与えられた信号を第2の前記遅延基本信号として
    伝達する出力端とを含む第2の信号伝達手段と、 (b−3)前記第2の遅延基本信号を入力する入力端
    と、前記標本化クロックの活性化に伴って自身の前記入
    力端に与えられた信号を第3の前記遅延基本信号として
    伝達する出力端とを含む第3の信号伝達手段と、 (b−4)前記前駆信号の前記特定の一周期において、
    前記第2の遅延基本信号が前記第1の遅延基本信号より
    も大きく、前記第3の遅延基本信号が前記第2の遅延基
    本信号以下である場合に活性化する前記位相基準信号を
    出力する第1の比較器とを有する請求項2記載の標本化
    回路。
  4. 【請求項4】 前記位相差検出回路は (c−1)前記第3の遅延基本信号及び前記第1の遅延
    基本信号との大小比較を行い、前記第3の遅延基本信号
    及び前記第1の遅延基本信号が互いに等しい場合に活性
    化される等値信号と、前記第3の遅延基本信号が前記第
    1の遅延基本信号よりも大きい場合に活性化される非等
    値信号とを出力する第2の比較器を有し、 前記等値信号及び前記非等値信号とは前記位相差信号を
    構成する、請求項3記載の標本化回路。
  5. 【請求項5】 前記位相差検出回路は (c−1)前記第3の遅延基本信号及び前記第2の遅延
    基本信号との大小比較を行い、前記第3の遅延基本信号
    及び前記第1の遅延基本信号が互いに等しい場合に活性
    化される等値信号を出力する第2の比較器と、 (c−2)前記第3の遅延基本信号が前記第1の遅延基
    本信号以下の場合に活性化される非等値信号とを出力す
    る第3の比較器を有し、 前記等値信号及び前記非等値信号とは前記位相差信号を
    構成する、請求項3記載の標本化回路。
  6. 【請求項6】 前記位相差信号は、前記被標本化信号の
    標本化のタイミングが最適である場合に活性化する等値
    信号と、前記位相基準信号が活性化している期間におい
    てはその活性化が標本化のタイミングが遅いことを示す
    非等値信号とから構成され、 前記標本化クロック移動回路は (d−1)移動制御信号及び前記標本化クロックを入力
    し、前記移動制御信号に基づいて前記標本化クロックを
    遅延させる遅延手段と、 (d−2)前記非等値信号によってカウントする方向が
    決定され、前記遅延手段によって遅延された前記標本化
    クロックをカウントして前記移動制御信号を生成するカ
    ウンタと、 (d−3)前記等値信号が非活性であり、かつ前記位相
    基準信号が活性化している場合にのみ前記カウンタの動
    作を許可するカウンタ動作許可手段とを有する、請求項
    2記載の標本化回路。
  7. 【請求項7】 前記標本化クロック移動回路は、 (d−4)前記カウンタがその上限及び下限をカウント
    した場合にそのカウント方向を反転させるカウント方向
    反転手段を更に有する、請求項6記載の標本化回路。
  8. 【請求項8】 前記遅延手段は前駆信号の3/8周期の
    範囲内で前記標本化クロックを移動させる、請求項7記
    載の標本化回路。
  9. 【請求項9】 前記標本化クロック移動回路は (d−5)前記カウンタがその上限をカウントした場
    合、更にカウントアップすることと、前記カウンタがそ
    の下限をカウントした場合、更にカウントダウンするこ
    ととを禁止するカウント停止手段を更に有する、請求項
    7記載の標本化回路。
  10. 【請求項10】 被標本化信号を、前記被標本化信号の
    周期の1/4の間隔で活性化する標本化クロック信号に
    基づいて、標本化を行うことによって得られる基本信号
    を調べ、前記標本化が前記被標本化信号の所定の位相に
    おいて行われているか否かを判断する基準となる前記基
    本信号に対応して活性化する、位相基準信号を出力する
    位相基準検出回路であって、 (a)前記基本信号を入力する入力端と、前記標本化ク
    ロックの活性化に伴って自身の前記入力端に与えられた
    信号を第1の前記遅延基本信号として伝達する出力端と
    を含む第1の信号伝達手段と、 (b)前記第1の遅延基本信号を入力する入力端と、前
    記標本化クロックの活性化に伴って自身の前記入力端に
    与えられた信号を第2の前記遅延基本信号として伝達す
    る出力端とを含む第2の信号伝達手段と、 (c)前記第2の遅延基本信号を入力する入力端と、前
    記標本化クロックの活性化に伴って自身の前記入力端に
    与えられた信号を第3の前記遅延基本信号として伝達す
    る出力端とを含む第3の信号伝達手段と、 (d)前記前駆信号の前記特定の一周期において、前記
    第2の遅延基本信号が前記第1の遅延基本信号よりも大
    きく、前記第3の遅延基本信号が前記第2の遅延基本信
    号以下である場合に活性化する位相基準信号を出力する
    第1の比較器とを備える位相基準検出回路。
  11. 【請求項11】 被標本化信号を、前記被標本化信号の
    周期の1/4の間隔で活性化する標本化クロック信号に
    基づいて標本化を行うに際し、前記標本化が前記被標本
    化信号の所定の位相において行われるように前記標本化
    クロックの位相を移動させる標本化クロック移動回路で
    あって、 (x−1)前記所定の位相と前記標本化クロックの位相
    とがずれているか否かを示す一致信号と、 (x−2)前記所定の位相と前記標本化クロックの位相
    とのずれの基準を示す位相基準信号と (x−3)前記位相基準信号が活性化している場合にお
    いては、前記所定の位相と前記標本化クロックの位相と
    のずれの方向を示す不一致信号と、を入力し、 (a)移動制御信号及び前記標本化クロックを入力し、
    前記移動制御信号に基づいて前記標本化クロックを遅延
    させる遅延手段と、 (b)前記不一致信号によってカウントする方向が決定
    され、前記遅延手段によって遅延された前記標本化クロ
    ックをカウントして前記移動制御信号を生成するカウン
    タと、 (c)前記一致信号が非活性であり、かつ前記位相基準
    信号が活性化している場合にのみ前記カウンタの動作を
    許可するカウンタ動作許可手段とを備える標本化クロッ
    ク移動回路。
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