JPH0818940B2 - 除黴方法 - Google Patents
除黴方法Info
- Publication number
- JPH0818940B2 JPH0818940B2 JP22925287A JP22925287A JPH0818940B2 JP H0818940 B2 JPH0818940 B2 JP H0818940B2 JP 22925287 A JP22925287 A JP 22925287A JP 22925287 A JP22925287 A JP 22925287A JP H0818940 B2 JPH0818940 B2 JP H0818940B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- sodium hypochlorite
- hydrogen peroxide
- weight
- boron compound
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は除黴方法に関する。
従来の技術 一般住宅の日当の悪い部屋、厨房、浴室、洗面所等お
よび食品加工工場や醸造工場等の天井や壁面等は黴の発
生繁殖に好適な環境となっており、従来からこのような
環境を清浄化するために次亜塩素酸ナトリウムを主成分
とする除黴剤が利用されている。
よび食品加工工場や醸造工場等の天井や壁面等は黴の発
生繁殖に好適な環境となっており、従来からこのような
環境を清浄化するために次亜塩素酸ナトリウムを主成分
とする除黴剤が利用されている。
しかしながら、次亜塩素酸ナトリウムは特異な塩素臭
を発生するだけでなく、目や口腔部等の粘膜や皮膚を強
く刺激するので、市販の除黴剤の次亜塩素酸ナトリウム
の含有量は極めて低いものとなっており(通常約2〜5
重量%)、従って、市販の除黴剤を使用しても十分な除
黴効果は得難く、強固に繁殖付着した黴の除去は困難で
ある。このため、食品加工工場や醸造工場等においては
作業環境を犠牲にしても、保健衛生上の観点から高濃度
の次亜塩素酸ナトリウムを含有する除黴剤の使用を余儀
なくさせられている。
を発生するだけでなく、目や口腔部等の粘膜や皮膚を強
く刺激するので、市販の除黴剤の次亜塩素酸ナトリウム
の含有量は極めて低いものとなっており(通常約2〜5
重量%)、従って、市販の除黴剤を使用しても十分な除
黴効果は得難く、強固に繁殖付着した黴の除去は困難で
ある。このため、食品加工工場や醸造工場等においては
作業環境を犠牲にしても、保健衛生上の観点から高濃度
の次亜塩素酸ナトリウムを含有する除黴剤の使用を余儀
なくさせられている。
一方、次亜塩素酸ナトリウムの使用に付随する上記問
題点を解消するために、過酸化物、例えばモノ過フタル
酸マグネシウム、過酸化水素、モノクロル過安息香酸、
炭酸ナトリウム過酸化水素付加物、ペルオキシ−硫酸カ
リウム複塩等に天然ゴム等の増粘剤を配合した除黴剤が
提供されているが(特開昭61−158907号および同61−28
6306号各公報参照)、この除黴剤は従来の市販品に比べ
て同等もしくはそれ以下の除黴効果しか示さない。ま
た、この種の除黴剤は水溶液では活性を維持し得ないた
めに使用直前に溶液の調製をおこなわなければならず、
煩雑で実用的でない。
題点を解消するために、過酸化物、例えばモノ過フタル
酸マグネシウム、過酸化水素、モノクロル過安息香酸、
炭酸ナトリウム過酸化水素付加物、ペルオキシ−硫酸カ
リウム複塩等に天然ゴム等の増粘剤を配合した除黴剤が
提供されているが(特開昭61−158907号および同61−28
6306号各公報参照)、この除黴剤は従来の市販品に比べ
て同等もしくはそれ以下の除黴効果しか示さない。ま
た、この種の除黴剤は水溶液では活性を維持し得ないた
めに使用直前に溶液の調製をおこなわなければならず、
煩雑で実用的でない。
発明が解決しようとする問題点 本発明は従来の除黴剤の上記欠点を有さない新規な二
液型除黴剤を使用する効果的な除黴方法を提供するため
になされたものである。
液型除黴剤を使用する効果的な除黴方法を提供するため
になされたものである。
問題点を解決するための手段 即ち本発明は、被除黴処理面を過酸化水素含有液を用
いて処理した後、次亜塩素酸ナトリウムと無機ホウ素化
合物を含有する溶液を用いて処理することを特徴とする
除黴方法に関する。
いて処理した後、次亜塩素酸ナトリウムと無機ホウ素化
合物を含有する溶液を用いて処理することを特徴とする
除黴方法に関する。
本発明に使用する過酸化水素の濃度は通常0.1〜35重
量%、好ましくは1〜10重量%である。
量%、好ましくは1〜10重量%である。
過酸化水素含有液には所望により常套の添加剤、例え
ば界面活性剤(アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面
活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤)、殺
菌剤、防黴剤、防錆剤等を適宜配合してもよい。
ば界面活性剤(アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面
活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤)、殺
菌剤、防黴剤、防錆剤等を適宜配合してもよい。
過酸化物含有液のpHは通常約1〜7、好ましくは%
7、就中4〜6である。
7、就中4〜6である。
次亜塩素酸ナトリウムと無機ホウ素化合物を含有する
溶液中の前者の濃度は通常0.1〜12重量%、好ましくは
0.5〜10重量%であり、後者の濃度は通常0.1〜5重量
%、好ましくは1〜5重量%である。
溶液中の前者の濃度は通常0.1〜12重量%、好ましくは
0.5〜10重量%であり、後者の濃度は通常0.1〜5重量
%、好ましくは1〜5重量%である。
無機ホウ素化合物としてはホウ酸、ホウ酸塩、次ホウ
酸、次ホウ酸塩、ホウ酸エステル、ハロゲン化ホウ素等
が例示されるが、四ホウ酸ナトリウムが特に好適であ
る。
酸、次ホウ酸塩、ホウ酸エステル、ハロゲン化ホウ素等
が例示されるが、四ホウ酸ナトリウムが特に好適であ
る。
次亜塩素酸ナトリウムと無機ホウ素化合物を含有する
溶液にも所望により前記の界面活性剤等の常套の添加剤
を適宜配合してもよい。
溶液にも所望により前記の界面活性剤等の常套の添加剤
を適宜配合してもよい。
該溶液のpHは通常7以上、好ましくは9以上である。
本発明方法を実施する場合には、被除黴処理面へ過酸
化水素含有液を塗布、散布または噴霧した後、可及的速
やかに(通常は遅くとも約1時間以内、好ましくは約30
分以内)次亜塩素酸ナトリウムと無機ホウ素化合物を含
有する溶液を塗布、散布または噴霧するのが効果的であ
る。
化水素含有液を塗布、散布または噴霧した後、可及的速
やかに(通常は遅くとも約1時間以内、好ましくは約30
分以内)次亜塩素酸ナトリウムと無機ホウ素化合物を含
有する溶液を塗布、散布または噴霧するのが効果的であ
る。
このような除黴処理に付された壁面等は通常、水洗と
乾燥の後処理に付される。
乾燥の後処理に付される。
以下、本発明を実施例によって説明する。
実施例1〜3 クロカビ[アスペルギルス・ニガー(Aspergillus n
iger)]を接種した素焼板を37℃で7日間培養すること
によって調製したテストプレートに、表−1に示す配合
処方によって調製した水溶液Aを塗布し、直ちに水溶液
Bを塗布し、5分後の除黴効果を次式によって除黴率と
して求めた: (式中、ROは黴を接種する前の素焼板の反射率、RSは除
黴剤を用いて処理する前のテストプレートの反射率、お
よびRWは除黴剤を用いて処理した後のテストプレートの
反射率をそれぞれ示す。) なお、反射率は測色素コンピューターSZ−Σ80(日本
電色工業株式会社製)を用いて測定した。
iger)]を接種した素焼板を37℃で7日間培養すること
によって調製したテストプレートに、表−1に示す配合
処方によって調製した水溶液Aを塗布し、直ちに水溶液
Bを塗布し、5分後の除黴効果を次式によって除黴率と
して求めた: (式中、ROは黴を接種する前の素焼板の反射率、RSは除
黴剤を用いて処理する前のテストプレートの反射率、お
よびRWは除黴剤を用いて処理した後のテストプレートの
反射率をそれぞれ示す。) なお、反射率は測色素コンピューターSZ−Σ80(日本
電色工業株式会社製)を用いて測定した。
得られた結果を表−1に示す。
比較例1〜3 実施例1〜3の手順に準拠し、表−1の配合処方によ
って調製した除黴剤の除黴効果を調べた。結果を表−1
に示す。
って調製した除黴剤の除黴効果を調べた。結果を表−1
に示す。
発明の効果 新規な二液型除黴剤を使用する本発明方法によれば、
各処理液の単独使用によっては得られない相乗的な除黴
効果が得られる。
各処理液の単独使用によっては得られない相乗的な除黴
効果が得られる。
さらに、本発明においては、過酸化水素と次亜塩素酸
ナトリウムの反応によって塩素臭の発生が抑制されるの
で、次亜塩素酸ナトリウムに起因する作業環境上の問題
も生じない。
ナトリウムの反応によって塩素臭の発生が抑制されるの
で、次亜塩素酸ナトリウムに起因する作業環境上の問題
も生じない。
Claims (4)
- 【請求項1】被除黴処理面を過酸化水素含有液を用いて
処理した後、次亜塩素酸ナトリウムと無機ホウ素化合物
を含有する溶液を用いて処理することを特徴とする除黴
方法。 - 【請求項2】過酸化水素の濃度が0.1〜35重量%である
第1項記載の方法。 - 【請求項3】次亜塩素酸ナトリウムおよび無機ホウ素化
合物の濃度がそれぞれ0.1〜12重量%および0.1〜5重量
%である第1項記載の方法。 - 【請求項4】無機ホウ素化合物が四ホウ酸ナトリウムで
ある第1項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22925287A JPH0818940B2 (ja) | 1987-09-12 | 1987-09-12 | 除黴方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22925287A JPH0818940B2 (ja) | 1987-09-12 | 1987-09-12 | 除黴方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6471803A JPS6471803A (en) | 1989-03-16 |
JPH0818940B2 true JPH0818940B2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=16889197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22925287A Expired - Lifetime JPH0818940B2 (ja) | 1987-09-12 | 1987-09-12 | 除黴方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0818940B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005538178A (ja) * | 2002-09-11 | 2005-12-15 | ボード・オブ・スーパーバイザーズ・オブ・ルイジアナ・ステイト・ユニバーシテイ・アンド・アグリカルチユラル・アンド・メカニカル・カレツジ・スルー・ザ・エルエスユー・アグセンター | 殺生物性組成物および関連方法 |
-
1987
- 1987-09-12 JP JP22925287A patent/JPH0818940B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6471803A (en) | 1989-03-16 |
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