JPH0818927A - 映像信号伝送方式 - Google Patents

映像信号伝送方式

Info

Publication number
JPH0818927A
JPH0818927A JP6149717A JP14971794A JPH0818927A JP H0818927 A JPH0818927 A JP H0818927A JP 6149717 A JP6149717 A JP 6149717A JP 14971794 A JP14971794 A JP 14971794A JP H0818927 A JPH0818927 A JP H0818927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
output
transmission
transmitted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6149717A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumasa Ikeda
一雅 池田
Toru Miyazaki
通 宮崎
Takashi Koga
隆史 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6149717A priority Critical patent/JPH0818927A/ja
Publication of JPH0818927A publication Critical patent/JPH0818927A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】EDTVー2方式信号を2つの信号伝送路を用
いて伝送しても、EDTVー2方式による正しい信号処
理を行える。 【構成】2つの独立した伝送路5a、5b(または6
a、6b)で映像信号を機器1、2間伝送する方式にお
いて、輝度信号およびのそ変調補強信号とその変調搬送
波情報と識別信号を1つの伝送路で伝送し、他の伝送路
で変調色信号とその変調搬送波情報を伝送するようにし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、EDTV−2方式信号
のようにレターボックス信号で輝度信号の補強信号を多
重伝送する方式の信号をS端子等2つの伝送路で伝送す
る映像信号伝送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】現在日本で本放送されているNTSC方
式カラー放送では、画面の横縦比(アスペクト比)が
4:3である。一方、HDTVの研究において画面はよ
り横長のアスペクト比16:9が好ましいことが知らて
いる。横長(アスペクト比16:9の番組素材を現行N
TSC方式受像機でも受信できるように放送するに、横
長画面の左右をカットして4:3にするか、4:3画面
の中央に横長画面を表示して上下は無画部とする手法が
知られている。後者はレターボックス形式と呼ばれ、N
TSC方式受信機で再生しても番組素材がカットされな
い特徴がある。しかしながら、NTSC方式の有効走査
線は約480[本/フレーム]であるため、アスペクト
16:9の画像をレターボックスとして伝送するには、
3/4の360[本/フレーム]を利用するにすぎない
ので、画質を多少犠牲にせざるをえない。そこで、利用
されない120[本/フレーム]の上下無画部を使用し
て画質補強信号を伝送する提案がある。一例として、テ
レビジョン学会技術報告Vol.17,No.65,p
p19−24,BCS´93−42(Dec.199
3)記載のシステムについて説明する。
【0003】図9には、エンコーダの原理説明図を示
す。この例では、入力に480本順次走査を採用して3
60本に変換し360本の順次走査信号を公知のSSK
F手法により180本の飛び越し走査を主画面信号とし
て伝送し、同時に180本の飛び越し走査の画質補強信
号(以下LD)に分けて伝送する。主画面信号は画面中
央で伝送され、補強信号LDは画面上下無画部で伝送さ
れる。また、360本以上の垂直高域信号をVH´とし
てLDと多重して伝送している。
【0004】以下、図9に示すエンコーダの動作を図面
にそって詳しく説明する。480本の順次走査のR
(赤)G(緑)B(青)信号はマトリックス604に入
力されY(輝度)、I、Q(色差)信号に変換される。
変換されたYIQ信号は、前置フィルタ605により帯
域が制限される。前置フィルタ605の出力YIQ信号
はそれぞれ、4:3の走査線変換を行し飛び越し走査に
変換する変換器609、610、611に入力される。
変換器609、610、611の出力信号は360本の
走査線に変換され、次のレターボックス変換器640に
より360本レターボックス形式の信号となる。また、
Y信号は、現行放送帯域で伝送できない水平高域の4.
2MHz以上の成分を取り出しされ、レターボックス形
式の信号となる。この信号をHH´信号とする。レター
ボックス形式に変換されたHH´信号は、多重化回路6
25によりホールと呼ばれる色副搬送波と共役位置へ周
波数シフトされ、主画面信号に多重される。I信号は水
平LPF626により1.5MHzに帯域制限され、Q
信号は水平LPF627により0.5MHzに帯域制限
される。帯域制限されたI信号、Q信号は、変調機62
8に入力され、直行変調される。変調された信号は通常
のNTSC方式と同様な主画面のY信号に多重される。
【0005】マトリックス604より出力されるY信号
は、4:3走査線変換器、SSKF処理,飛び越し走査
変換を含む垂直処理部606と動き検出器612に入力
される。垂直処理部606では、入力された480本の
Y信号を360本に変換しSSKF方式の垂直LPFと
HPFにより、垂直の低域成分を高域成分に分割し、そ
れぞれの信号を飛び越し走査に変換する。垂直の低域成
分はレターボックス変換器640によりレターボックス
形式の主画面信号に変換される。一方、垂直高域成分
は、LD信号となり、LD/VH´多重回路613に入
力される。前置フィルタより出力されるY信号は、垂直
高域成分処理部608に入力される。垂直高域処理回路
608では、360本以上の垂直の高域成分を垂直方向
に周波数シフトし、4:3の走査線変換を行い、飛び越
し走査信号に変換する。この信号はVH´信号となり、
LD/VH´多重回路613に入力される。LD/VH
´多重回路では、動き検出器612の出力により、静止
画面と判定されたときはVH´信号をLD信号に多重
し、動画と判定されたときは、多重をおこなわない。L
D/VH´多重回路613の出力はレターボックス変換
器640により、レターボックス形式の上下無画部の信
号に変換され、fsc変換器624に入力される。変調
波はスイッチ623に入力され、所定のタイミングでレ
ターボックス形式の上下無画部の信号として出力端子6
29より出力される。レターボックス変換回路640よ
り出力される主画面の信号はプリコーミングにより、H
H´信号の多重される周波数領域にホールを作り、水平
LPF621により、4.2MHzに帯域制限される。
帯域制限後、加算器622により、HH´信号、色信号
と加算され、スイッチ623に入力される。スイッチ6
23は所定のタイミングで切り替えを行い、レターボッ
クス形式の主画面信号として出力端子629より出力さ
れる。
【0006】以上の処理を行うエンコーダによりエンコ
ードされた信号は、現行受信機ではレターボックスの主
画面分が再生され、両立性が確保される。また、無画分
に多重伝送される信号を補強信号として利用すれば、順
次走査でディスプレイする新しい受信機が構成される。
この例ではSSKFと呼ばれる公知の手法が用いられて
いるが、本手法は順次走査信号を主画面部と無画部で半
分ずつ分配して伝送する手法であると考えられる。しか
しながら、このSSKFを構成するための、補強信号
波、本来180[本/フィールド]であるので、時間方
向に1/3に圧縮して無画部60[本/フレーム]に時
分割多重されていることに留意しなければならない。
【0007】図10は、エンコードされた信号の例を示
す。同図701に示す480本のアスペクト16:9の
順次走査画像をレターボックス形式にエンコードする
と、主画面部は同図710に示すように360[本/フ
レーム]、上下無画分は120[本/フレーム]とな
る。したがって、360本の信号を上下無画部で伝送す
るためには、同図702から707に示すように、信号
を1/3に圧縮し時分割多重する必要がある。すなわ
ち、無画部では1/3に時間圧縮して時分割多重される
ので、無画部で伝送できる信号帯域は1/3に制限され
る。これは、例えば主画面信号が4.2MHz帯域であ
れば、無画部信号は1.4Hzとなる。更に、無画部信
号を色副搬送波fsc=3.6HMzを使用したAM変
調を考えると、伝送可能な帯域は1.2MHzが限界と
なる。
【0008】図9に示すエンコーダでは、fsc変調が
行われているため、伝送できる帯域は1.2MHzであ
る。受信側では1.2MHzまでは、主画面部、無画部
の信号を同時に使用したSSKF手法が適用され本来の
順次走査信号が再現できる。しかしながら、1.2MH
z以上の成分は主画面信号でのみしか伝送されないの
で、受信側では、補強信号無しで順次走査信号に変換し
なければならない。1.2MHz以上の成分について
は、公知の飛び越し走査から順次走査交換手段を利用で
きるのは当然である。
【0009】図11に上記文献に記載されている受信機
の一例を示し、以下その動作を説明する。これは、上述
したレターボックス形式にエンコードされた信号をデコ
ードするデコータであり、全てデジタル信号処理回路で
構成される。そして、これらのデジタル回路は、同期再
生回路807から出力される4fscもしくは8fsc
のクロックで動作している。このクロックはテレビジョ
ン信号のカラーバーストに位相同期し、4倍もしくは8
倍の周波数の信号である。入力端子801よりエンコー
ド信号が入力される。入力された信号は、まず同期再生
回路807に入力される。同期再生回路では水平・垂直
同期、色副搬送波fscを再生するとともに、上記HH
信号の復元に必要な16/7fscを再生する。
【0010】図12(A)に同期再生回路807の構成
を示している。端子901には端子801からの入力信
号が与えられる。入力信号から水平同期再生回路90
2、垂直同期再生回路903で各々水平・垂直同期信号
が再生され、端子904、905から各回路に分配され
る。また再生水平・垂直同期信号はタイミングパルス発
生回路906に与えられ、テレビジョン信号のバースト
期間を示すパルス信号BFPを発生する。タイミングパ
ルス発生回路906は、例えは、H,Vを位相基準にカ
ウンターを動作させ、出力カウント値があらかじめ設定
された値になった時にJ−K FFを駆動させてH、L
を切り替える構成になっている。4fscクロック発生
回路907ではBFPを基準にカラーバーストを抽出
し、これに位相同期し、8倍の周波数を持った信号を発
生する。8fscクロック発生回路907は通常水晶発
振器を内蔵したPLL回路で構成される。8fscクロ
ック発生回路907の出力は、1/2分周回路919、
1/8分周回路918、1/14分周回路910に与え
られるとともに、端子920を通じて各回路に分配され
る。1/2分周回路919は、8fscクロックを動作
クロックとする1ビットバイナリーカウンターで構成さ
れ、この出力は周波数4fscの信号になり、端子90
8を通じてCKとして各回路に分配される。1/8分周
回路918は、8fscクロックを動作クロックとする
3ビットバイナリーカウンターで構成され、その出力1
LBSがπ/4に相当する位相を持った周波数fscの
信号になる。1/8分周回路918の出力信号は端子9
09を通して、色復調回路803、fsc復調回路80
6に入力される。1/14分周回路910も同様に14
カウントでオバーフローを発生するバイナリーカウンタ
ーで構成される。バイナリーカウンターは1CK毎に1
LSBを加算する積分回路でもあり、その出力信号は、
1LSBがπ/7の位相を持った4/7fscののこぎ
り波信号になる。この4/7fscの信号はHH再生に
おける16/7fsc復調キャリアを発生する。HH復
調におけるキャリア基準ついてはテレビジョン学会技術
報告vol.17,No.65,pp43−48,BC
S´93−42(Dec.1993)に記載されてい
る。
【0011】図12(B)にこの文献に記載されている
基準信号概略図を示す。基準信号は22H、285Hに
乗せられており、大きく3つの部分に分類されている。
図12(B)におけるB1〜B5まではレターボックス
形式であるか否かの情報がNRZ波形で伝送される。次
にB6〜B23まではHH信号をはじめとした付加信号
復元にかかわる情報が伝送される。この期間の情報は、
周波数fsc2相変調方式で伝送されている。つまり、
カラーバーストを基準として、これと同位相であれば
“0”,πの位相誤差があれば“1”の情報に割り当て
られている。そして、B25〜B27は上記HH復調に
おける基準キャリアである。ここでは周波数4/7fs
cの信号を伝送しており、受信機側ではこれを基準に4
逓倍した16/7fsc信号を発生しなければならな
い。
【0012】タイミングパルス発生回路906からは、
B25〜B27期間を示すパルスt0が出力される。パ
ルスt0もバーストフラッグパルスBFP同様にH,V
を位相基準としたカウンターから発生する。HH基準信
号抜き取り回路911では、t0を基準にB25〜B2
7を切り抜き位相比較回路413に入力する。位相比較
回路913ではSIM−ROM412の出力信号とHH
基準信号との位相誤差を出力する。位相誤差出力は、ル
ープフィルター914で不要な高域成分を除去され、位
相制御信号として遅延調整回路915に与えられる。遅
延調整回路915では、位相制御ループからの信号を基
準に1/14分周回路910の出力信号の位相を変化さ
せる。SIN−ROM912には14LSB(アドレ
ス)で1サイクルのSIN波が記憶されている。そし
て、位相調整された4/7fscの信号をのこぎり波か
らSIN波に変換して、位相比較回路913へ帰還す
る。すなわち、位相比較回路913、ループフィルター
914、遅延調整回路915、SIN−ROM912で
フィードバーックループを構成し、遅延調整回路915
出力には、B25〜B27に位相同期した信号が得られ
る。SIM−ROM416には4サイクルのSIN波が
記憶されており、4/7fscのこぎり波1サイクルか
ら4サイクルSIN波(=16/7fsc)が出力され
る。そして、HH再生回路804では端子917からの
16/7fscを基準にHHを再生する。
【0013】一方、入力されたエンコード信号は、スイ
ッチ824により主画面部と上下無画部の信号に分けら
れる。主画面部の信号は、動き適応Y/C分離回路80
2、HH再生回路804に入力される。動き適応Y/C
分離回路802は、画像の動きに応じて、Y(輝度)信
号とC(色)信号の分離を行いそれぞれの信号を加算器
805、色復調器803に入力する。HH再生回路80
4では、画像の動きに応じて16/7fscで変調され
たHH成分を分離し、これを復調して4.2MHz以上
の帯域成分に復元する。復元されたHH成分は加算器8
05でY信号に加算される。したがって、加算器805
の出力信号は、4.2MHz以上の水平解像度を有する
Y信号となる。この例では、6MHz迄のY信号の再生
が可能である。
【0014】また、色信号は、色復調器803によりR
−Y信号、B−Y信号が再生され、3→4変換820に
入力される。R−Y信号、B−Y信号はそれぞれ、3→
4変換器820により、走査線変換され、480本の順
次走査信号に変換される。加算器805の出力信号が、
加算器815、水平HPF809、水平LPF810、
動き検出器812に入力される。前述のように水平1.
2MHz以下の帯域はSSKFの手法により順次走査信
号と再生できるため、SSKF再生回路813に入力さ
れるが、1.2MHz以上の成分については、動き適応
走査線変換器825により順次走査信号に変換される。
実際のハードウエアでは、順次走査に変換すると処理速
度が高速となるため、本来伝送されてくる走査線と、補
間によって生成される走査線とを、それぞれ、直接系と
補間系にわけて処理する。動き適応走査線変換器825
の出力は補間系として加算器814に入力される。一
方、加算器805の出力は直接系の加算器815に入力
される。
【0015】無画部信号は、fsc復調器806で復調
され、水平伸長器808で3倍に時間伸長される。VT
/VH´分離復調811で、VT/VH´が分離され
る。信号の帯域は上述したように、1.2MHzが上限
の信号であり、SSKF再生回路813に入力される。
この信号に対する主画面信号は水平LPF810で1.
2MHz以下の成分が抽出されSSKF再生回路813
に入力される。SSKF再生回路813では信号と水平
LPF810出力信号とが合成され、0から1.2MH
zに関して完全な補間走査線信号が得られる。SSKF
手法で復元された1.2MHz以下の成分と動き適応順
次走査変換器825の出力信号は、加算器814で合成
される。加算器815の出力は直接系の信号として、加
算器814の出力は補間系の信号として3→4走査線変
換器816に入力される。VT/VH´分離回路811
より出力されるVH´信号は、3→4変換回路819で
3:4走査線変換と垂直シフト処理が行われ360本以
上の垂直高域成分に復元される。復元された信号は加算
器817へ入力される。加算器817は、3→4変換回
路816から入力される360本以下の垂直低域成分
と、3→4変換回路819から入力される360本以上
の垂直高域成分を合成し、480本の順次走査信号を再
生する。最後に、マトリックス回路818により、Y信
号、R−I信号、B−Y信号をRGB信号に変換しディ
スプレイに画像を表示する。
【0016】図13には、エンコーダ、デコータのSS
KFにかかわる部分を抜きだしたブロック図を示す。エ
ンコーダ側では、360本の順次走査信号が入力され、
垂直LPF1002とHPF1003により、垂直の高
域成分と低域成分とに分割される。それぞれの信号は、
飛び越し走査変換器1004、1005により飛び越し
走査信号に変換される。飛び越し走査変換器1004よ
り出力される垂直低域成分はレターボックス形式の主画
面部で伝送され、一方、飛び越し走査変換器1005の
出力である垂直高域成分はレターボックス形式の上下無
画部で伝送される。それぞれの信号は、順次走査変換器
1006、1007に入力され、垂直LPF1008、
垂直HPF1009に入力され、加算器1010により
合成され順次走査信号となる。ここで、フィルタ100
2、1003、1006、1007が、SSKFの完全
再構成条件を満足していると、出力端子1011より出
力される順次走査信号は、入力端子1001より入力さ
れる順次走査信号とまったく同じになる。同図に示す、
タップ係数をもつフィルタとしてそれぞれを構成すれ
ば、完全再構成条件を満足する。
【0017】完全再構成条件は、D.L.Gall a
nd A.Tabatabai,”Sabband G
oding of Digital Images U
sing Symmetric Short Kern
nel Filters and Arithmmer
tic Coding Techniques”,IC
ASSP´89,2,M2.3,pp761−764
(1998)に記載されている。
【0018】図9、図11に示すエンコーダ、デコータ
では、上下無画部で伝送できる帯域が水平1.2MHz
であるため、実際の構成は図14に示すようになる。図
13と同じ番号で示す部分はまったく同様の動作をす
る。図13の構成との違いは、水平LPF1022、1
023、および、水平HPF1021、動き適応走査線
変換器1024が追加されている点である。つまり完全
再構成を満足し、入力端子1001と同じ順次走査信号
を再生できるのは、1.2MHz以下の成分のみとな
る。1.2HMz以上の成分は、公知の動き適応走査線
変換器1024により順次走査線変換が行われれる。
【0019】以上EDTV−2方式信号を例にとり、信
号の説明、エンコード・デコード回路構成・動作説明を
した。これら説明は、EDTV−2方式信号がコンポジ
ット信号であることを前提としたものである。現在検討
が進められているEDTV−2方式は放送波であり、コ
ンポジット信号だけの規格作りが進められている。
【0020】ところが、磁気記録再生装置(VTR)を
中心に一般的にはコンポジット信号接続だけでなく、S
端子接続が機器間でなされている。また、S端子接続で
はコンポジット接続より高画質の信号伝送が可能であ
り、S端子は高画質端子という認識が市場で形成されて
いる。映像信号機器には、コンポジット信号端子から信
号を入力した場合でも、出力はコンポジットとS端子と
両方出力する機器がほとんどである。例えば、VTRを
例にとり説明する。
【0021】図15(A)はVTRの構成例である。ア
ンテナ200で受信したEDTV−2信号は、チューナ
201で復調されベースバンドEDTV−2信号とな
る。選択回路202で選択されたEDTV−2信号はY
/C分離回路203で輝度信号と色信号に分離される。
一方、ライン入力端に入力したベースバンドEDTV−
2信号が選択回路202で選択されても後述の信号処理
は同じある。Y/C分離回路203の出力端子204と
205にはEDTV−2信号の各信号が下記のように分
離される。まず、出力端子204には輝度信号と識別信
号の一部であるNRZ信号が導出される。一方、出力端
子205には、色信号とカラーバースト信号、HH´,
VT,VH´等補強信号と識別信号のNRZ以外の信号
が出力される。HH´は色信号水平帯域と同じ帯域の吹
抜けホールで伝送され、VT,VH´はそれぞれ色副搬
送波で変調されているため、色信号としてYC分離され
るためである。この分離した信号SY,SCを別な機器
であるテレビ受信機で受信した場合、輝度信号がSY側
に存在するのに変調補強信号SC側にて伝送されている
ため、SCとSYとの伝送路に固定遅延時間が存在した
場合、変調補強信号を復調し輝度信号と加算して画質改
善を行う際、輝度信号と復調補強信号の位相関係が崩
れ、正しい補強信号利用ができなくなる。また、位相ず
れが大きい場合、かえって補強信号を利用する場合画質
劣化となる場合も生ずる。
【0022】図15(B)にはコンポジット信号を用い
た信号伝送系を示す。機器1 A−1と機器2 A−2
は映像信号を処理する系である。これらをインタフェー
スする信号はコンポジット信号、A−3,A−4であ
る。これら系のインタフェースはコンポジット信号のみ
であり、S端子を用いたインタフェースは実現できな
い。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、レタ
ーボックス信号で水平・垂直・走査線補強信号を変調し
て主画面と共に伝送する、例えば、EDTV−2方式映
像信号のような信号を2つの伝送路で伝送する場合、従
来のY/C分離等の信号処理では各補強信号および識別
信号を分離する際、HH´,VT,VH´は輝度信号の
補強信号であるにも関わらず、S端子C出力側に分離さ
れる。また、識別信号については、NRZがS端子Y出
力側にその他が主にS端子C出力側に分離される。ただ
し、3.58MHz変調デジタルデータは位相によりS
端子Y出力になる場合もある。このように、分離された
信号を、S端子による機器間接続で伝送を行うと、受信
側で正しくEDTV−2方式に乗っ取った信号処理を行
うことができない。つまり、補強信号が正しく利用でき
ず、画質向上が望めない。また、かえって画質妨害にな
る場合もある。
【0024】そこでこの発明は、上記の事情に鑑み、E
DTVー2方式信号を2つの信号伝送路を用いて伝送し
ても、EDTVー2方式による正しい信号処理を行える
S端子を有する映像信号伝送方式を提供することを目的
とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明は、基本的に
は、2つの独立した伝送路で映像信号を機器間伝送する
方式において、輝度信号およびその変調補強信号と識別
信号とを1つの伝送路で伝送し、他の伝送路で変調色信
号とその変調搬送波情報とを伝送するようにしている。
【0026】具体的な例としては、(1)EDTVー2
方式信号を分離伝送するに際して、S端子Y出力側に、
輝度信号、各種補強信号(HH、VT、VH),識別信
号、バースト信号を分離し、S端子C出力側に、色信
号、カラーバースト信号を分離し、、上記分離された各
信号をそれぞれ2つの伝送路で伝送するものである。ま
た、(2)EDTVー2方式信号を分離伝送するに際し
て、S端子Y出力側に、輝度信号、各種補強信号(H
H,VT,VH)、識別信号、バースト信号を分離し、
S端子C出力側に色信号、カラーバースト信号を分離
し、前記S端子Y出力側に分離した補強信号のうち、少
なくとも1つを復調し、上記各端子側の信号をそれぞれ
2つの伝送路で伝送するものである。(3)EDTVー
2方式信号を分離するに際して、S端子Y出力側に輝度
信号、各種補強信号(HH,VT,VH)、識別信号、
バースト信号を分離し、S端子C出力側に色信号、カラ
ーバースト信号を分離し、S端子Y出力側に分離した補
強信号のうち、少なくとも1つを復調し、上記復調した
補強信号に対応した識別信号のデータを書き換え、上記
信号を2つの伝送路で伝送するようにしている。(4)
受信したEDTVー2方式信号を分離伝送するに際し
て、S端子Y出力側に輝度信号、各種補強信号(HH,
VT,VH)、識別信号、バースト信号、S端子C出力
側に色信号、カラーバースト信号を分離し、上記分離し
た信号を再度混合する際、変調搬送波情報であるS端子
Y出力側のバースト信号を除去したのち、混合するよう
にし、混合信号を1つの伝送路で伝送するものである。
(5)EDTVー2方式信号を分離伝送するに際して、
S端子Y出力側 輝度信号、各種補強信号(HH,V
T,VH)、識別信号、バースト信号、S端子C出力側
に色信号、カラーバースト信号を得て、S端子Y出力側
に分離した補強信号のうち、少なくとも1つを復調し、
上記分離した信号を再度混合する際、変調搬送波情報で
あるS端子Y出力側のバースト信号を除去したのち混合
し、上記混合信号を1つの伝送路で伝送するものであ
る。
【0027】
【作用】上記手段を用いると、S端子Y出力側に変調補
強信号が出力され、なおかつ変調補強信号の変調搬送波
情報であるバースト信号があるため、受信側でこのバー
スト信号位相、周波数を利用して正しい復調搬送波を再
生することが可能となり、2つの伝送路で伝送しても補
強信号は全てS端子Y側の信号からEDTVー2信号処
理が可能となる。
【0028】また、S端子を用いて伝送する際に、一旦
復調して伝送する場合は、受信側で再度復調する必要が
なくなるため、EDTVー2方式信号を正しく伝送する
ことが可能となる。
【0029】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1はこの発明の一実施例である。この実施例
において使用するS端子の2つの信号種別をまとめた表
を図2に示す。
【0030】図1において、機器1、機器2は信号処理
機器である。例えば、テレビ受信機(TV)であった
り、ビデオテープレコーダ(VTR)やカメラ等の映像
信号を扱う機器である。相互間にはコンポジット信号の
ための伝送路3、4を設けることができ機器間の信号授
受を行うことができる。S端子伝送路は2つの伝送路を
使用するが、この伝送路は5、6である。即ち、5a、
5bは機器1から2に対してS端子Y信号と、S端子C
信号を伝送するための伝送路であり、6a、6bは機器
1から2に対してS端子Y信号と、S端子C信号を伝送
するための伝送路である。機器1、2間の信号伝送には
このS端子伝送もある。
【0031】図2(A)にはこれらS端子伝送路で伝送
する信号種別を示している。まず、図2(A)はS端子
伝送の場合であり、図2(B)はコンポジット伝送で、
かつEDTV−2信号方式と異なるコンポジット伝送で
ある場合である。
【0032】図2(A)の例1は、CH1のS端子Y信
号伝送側が、輝度信号、周波数シフト後の水平解像度補
強信号(以下HH´)と垂直時間解像度補強信号(以下
VT)と周波数シフト後の垂直解像度補強信号(以下V
H´)等補強信号各種と、識別信号と、Yバースト信号
である。Yバースト信号は、各種補強信号と識別信号の
変調搬送波情報として多重伝送する信号である。Yバー
スト信号は色副搬送波周波数と同じ周波数の信号であ
り、位相は伝送時既定位相で伝送できるものであれば良
い。従って、カラーバースト信号そのものをS端子Y信
号伝送側(以下SY)に多重したものでもよい。多重ラ
イン数は、カラーバースト信号と同じであってもよい
し、数ライン分であってもよく、最低限1フィールドに
1ライン分もてばよい。
【0033】図2(A)の例2の場合は、例1に対し補
強信号のうち少なくとも1つを一旦復調してSY端子側
で伝送するものである。Yバースト信号は例1の場合と
同じである。
【0034】図2(A)の例3は、復調した補強信号に
対応する識別信号の中のデジタルビッ情報が変調補強信
号の多重ありとして送られたものを、多重なしと書換変
更してから伝送するものである。つまり、識別信号は、
変調補強信号が送られていることを示すデジタルビット
情報を含むが、この例3では、少なくとも1つの変調補
強信号が復調されるのであるから、そのデジタルビット
情報の内容を書換えて伝送するというものである。上記
図2(A)のCH2側信号は、S端子C信号伝送路(以
下SCと表記)の信号でありこれらは全てカラーバース
ト信号と色信号である。この点に関しては、従来のNT
SC方式S端子伝送となんら変わりはない。
【0035】次に、この発明の具体例を示す。ただし、
図2に示す信号分離・伝送が行えれば以下に説明する回
路ブロック構成に限定されるものではない。図3には、
図2(A)の例1に対応する具体例を示している。この
信号処理は機器の1つであり、コンポジット信号である
EDTVー2信号を入力として、コンポジット信号出力
端子とS出力端子を持つものである。
【0036】入力信号は入力端子1000を介してY/
C分離回路1001に供給されるとともに、同期分離回
路1002、HH´抽出回路1003、コンポジット信
号出力端子1010に供給される。Y/C分離回路10
01は従来例で示したような分離を行う。従って、Y/
C分離回路1001の出力端子OUT1の出力は、輝度
信号(Y)と識別信号のNRZ信号である。一方、出力
端子OUT2の出力は、色信号(C)とHH´、VT、
VH´と識別信号のNRZ以外の信号となる。
【0037】そこで、図2(A)の例1の分離出力とす
るため次のような構成が、付加される。Y/C分離回路
1001の一方の分離出力端子OUT1(輝度信号系
統)は、加算器1004に接続され、他方の分離出力端
子OUT2(色信号系統)は減算器1005に接続され
る。加算器1004の出力端子は、選択回路1006の
一方の入力端子に接続される。選択回路1006の他方
の入力端子は、入力端子1000に接続されている。選
択回路1006の出力端子は、S端子Y出力側の端子
(SY出力端子1011とする)に接続される。先の減
算器1005の出力端子は、選択回路1007を介して
S端子C出力側の端子(SC出力端子1012とする)
に接続される。
【0038】加算器1004、減算器1005の各他方
の入力端子には、HH´抽出回路1003からの出力が
供給されている。また選択回路1006、1007は、
同期分離回路1002からの同期信号信号に同期したタ
イミング信号を生成するタイミング信号発生回路100
8からのタイミングパルスが供給されている。
【0039】図2(A)の例1のように、HH´をSY
出力端子1011に出力するためには、入力映像信号か
らHH´抽出回路1003でもってHH´を抽出する。
抽出したHH´は、加算器1004で出力端子OUT1
の信号と加算する。これでSY出力端子側にHH´が得
られるされることになる。また、出力端子OUT2の信
号から減算器1005でHH´を減算すればSC出力端
子1012側にHH´が現れることは無い。
【0040】HH´抽出回路1003は、C信号分離回
路とフィールドコムフィルタで構成される。また別な構
成例として、Y/C分離回路1001のOUT2の色信
号系統出力をHH´抽出回路1003の入力としてもよ
い。この場合、HH´抽出回路1003はC(色)分離
回路として共用でき、フィールドコムフィルタのみとな
る。HH´は、主画面部のみ多重されているためフィー
ルドコムフィルタ処理は主画部のみ行ってもよい。
【0041】次に、VT信号とVH´信号に関して説明
する。VT・VH´信号は上下無画部に多重されている
ため、時間分割の信号伝送となっている。したがって、
加算器1004の出力信号を、上下無画部の期間選択回
路1006でスルーして入力信号をそのまま出力するこ
とでSY出力端子にVT、VH´信号を出力させること
ができる。この選択回路1004は、入力信号から同期
分離回路1002で同期信号を分離し、分離した同期信
号からタイミング発生回路1007で上下無画部期間を
示すタイミング信号を発生させる。このタイミング信号
に基づき、選択回路1006を上下無画部期間入力信号
スルーとする。また、識別信号は同様に、タイミング信
号発生回路1008の出力信号をもって、識別信号期間
のタイミング信号を得て、同様に選択回路1006でS
Y出力端子側に識別信号を出すようにすればよい。ま
た、OUT2の分離信号は、同じくタイミング発生回路
1008からのタイミング信号で、識別信号期間と上下
無画部期間信号をミュートすることでSC出力端子側に
これら信号を出力することを停止することが可能とな
る。また、変調搬送波情報として、入力信号中のカラー
バースト信号をSY,SC出力端子側に共に出力するこ
とが前述のタイミング信号発生回路1008からのタイ
ミング信号と選択回路1006と1007で可能とな
る。
【0042】この場合、SY出力端子側に出力したカラ
ーバーストは、Yバースト信号と呼ぶことにする。この
Yバースト信号は、カラーバースト信号と同じく信号ラ
イン数存在する必要はなく、数ラインあれば良く、最低
でも1フィールドに1ライン存在すれば良い。これは、
前述のタイミング発生回路1008の出力のタイミング
信号をかえれば簡単に実現できる。
【0043】また、加算器1004と選択回路1006
に順序は逆であってもよい。同様に、減算回路1010
と選択回路1005も逆の順序であってもよい。次に、
図2(A)の例2の場合の分離回路を説明する。
【0044】HH´を復調する場合を図4に示して説明
する。図4中、図3と同じ部分は同一符号を付して説明
を省く。ここでは、HH´抽出回路1003の出力端子
と加算器1004の間にHH´復調回路1021が設け
られている。HH´復調回路1021はHH´を復調
し、その出力は、加算器1004に供給されY/C分離
回路1001の出力端子OUT1の信号に加算される。
HH´抽出回路1003の出力を減算器1005に供給
して、OUT2の信号から減算するのは先の例と同じで
ある。
【0045】復調されたHH信号は4〜6MHzの輝度
信号高域成分であり、加算器1004でY信号(帯域D
C〜4.2MHz)と加算され、帯域DC〜6MHzの
高解像度輝度信号となる。以下信号処理は、図3で説明
した通りである。また、HH´復調回路1021の動作
は従来例で説明した方法で復調できる。簡単にまとめる
と復調キャリアは、識別信号中のHH´復調キャリア位
相信号から作成し、復調する。また、HH´は静画時の
み多重されてくるため動き検出回路(図示せず)で静画
判定された場合のみ分離した輝度信号に多重するほうが
よい。
【0046】次に、図2(A)の例2の場合で、VT信
号を復調した場合を説明する。図5はその具体例であ
る。図5中、図3、図4と同じ部分は同一符号を付して
説明を省く。この例の場合は、入力端子1000が上下
無画部抽出回路1031に接続され、ここで抽出された
VT信号は、復調回路1032に入力されて復調され
る。そして復調された復調VT信号は選択回路1033
の一方に入力される。この選択回路1033の他方の入
力端子には加算器1004の出力端しが接続されてい
る。選択回路1033の出力端子は選択回路1006の
入力端子に接続されている。上下無画部抽出回路103
1は、上下無画部にあるTV信号を期間で区切り抽出す
る回路である。
【0047】ここでは、VT信号で説明を続ける。抽出
したVT信号は、色副搬送波で復調され、復調VT信号
となる。この復調VT信号は、選択回路1033で上下
無画部期間選択し、SY出力端子側に導く。また、選択
回路1006はバースト信号をSY出力端子側に導出す
るための回路である。選択回路1006に対するタイミ
ング信号は、前述のタイミング発生回路1008からカ
ラーバースト期間のタイミング信号を出力すればよい。
【0048】次にVH´信号の場合であるが、VH´信
号はVT信号とベースバンドで加算され色副搬送波で変
調されている。ただし、静止画のみ多重されている。従
って、図5に示す上下無画部復調回路1031によりV
H´信号もVT信号と共に復調され、ここでは同様に扱
うことができる。
【0049】以上が、VTおよびVH´信号を復調する
場合であるが、復調と言っても色副搬送波で復調する場
合である。これに対し、色副搬送波で復調するだけでな
く、1/3時間伸張も行い輝度信号に補強できるベース
バンド信号まで復調・復元する場合もある。これを以下
に説明する。
【0050】図6に上記の場合の具体例を示す。図中、
先の実施例と同一部分は同一符号を付して説明する。こ
の実施例の場合、加算器1004の出力が選択回路10
41の一方に供給され、この選択回路1041の他方の
入力端は例えば接地されている。この選択回路1041
の出力端子は、選択回路1042の一方に接続され、こ
の選択回路1042の他方の入力端子には入力端子10
00が接続されている。また、復調回路1032の出力
は走査線変換回路1043に入力される。
【0051】選択回路1041では、主画面信号のみ選
択する。以下、選択回路1042の出力信号と選択回路
1007の出力信号と、復調回路1032出力信号は、
走査線変換回路1043に入力される。これら走査線変
換回路1043は、これら入力信号からVT、VH´信
号分離処理やSSKF信号処理を含む走査線変換回路
(360I→480P)回路1043にて、一旦プログ
レッシブ信号にして480ラインのワイド画像を得る。
この回路1043の出力信号は、更に別の走査線変換回
路1044に入力され、プログレッシブ信号から走査線
の間引き処理が行われ、480インタレース信号を得
る。この信号は垂直解像度、垂直時間解像度、水平解像
度が向上した信号である。一般には、スクイーズ信号と
呼ばれる。このように得られたSY,SC出力を端子1
011、1012に導出して伝送するものである。
【0052】以上が図2(A)の例2に該当する具体例
である。次に、図2(A)の例3に該当する場合を説明
する。図7は、識別信号を書換変更する場合の具体例を
示す。入力端子1000は、SY出力/SC出力分離手
段1050、識別信号検出回路1051に接続されてい
る。識別信号検出回路1051から得られて復調された
データはデータ書き換え回路1052に入力されて、所
定のデータが書き換えられる。データ書き換え回路10
52の出力データは、CRC付加回路1053でエラー
訂正符号が付加され、識別信号再変調回路1054に入
力されて新たな識別信号に構成される。この新たな識別
信号は、選択回路1055の一方に入力される。選択回
路1054の他方の入力としては、分離手段1050か
ら得られたSY出力が供給されている。選択回路105
4の出力は、最終的なSY出力として端子1056に導
出される。
【0053】上記のSY出力/SC出力分離手段105
0は、前述の図1、図3乃至図6の具体回路に対応す
る。一方、識別信号検出回路1051は、入力信号から
識別信号を抽出し検出し、復号を行い、各デジタルデー
タビットを得る。得られたデジタルデータビットのう
ち、復調した信号(例えばVT、VH´信号等)の多重
を示すビットは、多重していない場合のデータに書き換
えられる。この書換動作を実施するのがデータ書き換え
回路1052である。次に、誤り訂正符号であるCRC
をCRC付加回路1053で再計算し、識別信号再変調
回路1054では、再度デジタル変調を行い識別信号と
する。この書き換えられた識別信号が選択回路1055
で書換前の識別信号と入れ換えられることにより正しい
SY信号を得る。
【0054】この識別信号が書き換えられたことによ
り、受信側のテレビ受信機では、書き換えられたビット
に対応する補強信号は存在しないと判定するため、その
補強信号の復調・復元処理を行うことがなく2重に補強
信号の処理をすることがなくなり、画質妨害を防ぐこと
が可能となる。
【0055】今までの説明した例では、コンポジット信
号は入力信号をそのまま出力したが復調した補強信号を
輝度信号に復元して色信号と混合してコンポジット信号
を新たに作成し伝送する場合も考えられる。
【0056】このための実施例を図8に示して説明す
る。この例は図2(B)の場合である。図8で入力端子
1000は、図7で示した回路の入力端子と同じであ
り、ブロック(図7で示した回路)1060に接続され
ている。この回路は、出力端子1056、1012にそ
れぞれSY出力、SC出力信号を得る。SY出力の識別
信号は書き換えられている。SY出力信号は、Yバース
ト除去回路1061に入力され、変調補強信号の変調搬
送波情報であるYバースト信号を除去される。Yバース
ト信号除去回路1061の出力は加算器1062に入力
され、SC出力信号と加算される。これにより加算器1
062からは、コンポジット信号が得られる。
【0057】以上説明してきたようにこの発明を実施す
れば、コンポジット信号でのみ規格化されるEDTV−
2方式信号を2つの伝送路で伝送しても問題なく伝送で
きるインタフェースが提供できる。
【0058】上記したようにこの発明によれば、S端子
を用いた機器間のEDTV−2信号伝送も可能であり、
また、コンポジット信号を用いた伝送も可能となる。ま
た、この発明により、EDTV−2の発展に寄与するこ
と大である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
EDTVー2方式信号を2つの信号伝送路を用いて伝送
しても、受信機側でEDTVー2方式による正しい信号
処理を行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図。
【図2】この発明に適用される信号伝送分割の例を示す
図。
【図3】この発明の他の実施例を示す図。
【図4】この発明のさらに他の実施例を示す図。
【図5】この発明のまた他の実施例を示す図。
【図6】この発明のまた他の実施例を示す図。
【図7】この発明のまた他の実施例を示す図。
【図8】この発明のまた他の実施例を示す図。
【図9】レターボックス方式のエンコーダを示す図。
【図10】レターボックス方式による伝送画面の説明
図。
【図11】図9のエンコーダに対応するデコーダを示す
図。
【図12】図11の同期再生回路とEDTV−2方式の
識別信号を示す図。
【図13】SSKF方式による信号処理を説明するため
の説明図。
【図14】SSKF方式の信号処理回路を示す図。
【図15】ビデオテープレコーダと機器間接続関係を示
す図。
【符号の説明】
1、2…機器、1001…Y/C分離回路、1002…
同期分離回路、1003…HH´抽出回路、1004…
加算器、1005…減算器、1006、1007、10
33、1041、1042…選択回路、1008…タイ
ミング信号発生回路、1021…HH´復調回路、10
31…上下無画部信号抽出回路、1032…復調回路、
1043、1044…走査線変換回路、1051…識別
信号検出回路、1052…データ書き換え回路、105
3…CRC付加回路、1054…識別信号再変調回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの独立した伝送路で映像信号を機器間
    伝送する方式において、 輝度信号およびその変調補強信号と識別信号とを1つの
    伝送路で伝送し、 他の伝送路で変調色信号とその変調搬送波情報とを伝送
    することを特徴とした映像信号伝送方式。
  2. 【請求項2】前記輝度信号およびその変調補強信号と識
    別信号に加えてさらに前記変調補強信号の変調搬送波情
    報を前記1つの伝送路で伝送することを特徴とする請求
    項1記載の映像信号伝送方式。
  3. 【請求項3】2つの独立した伝送路で映像信号を機器間
    伝送する方式において、 輝度信号および変調補強信号と少なくとも1つの復調補
    強信号と識別信号を1つの伝送路で伝送し、 他の伝送路で変調色信号とその変調搬送波情報を伝送す
    ることを特徴とした映像信号伝送方式。
  4. 【請求項4】前記輝度信号および変調補強信号と少なく
    とも1つの復調補強信号と識別信号とに加えて、前記変
    調補強信号の変調搬送波情報を前記1つの伝送路で伝送
    することを特徴とする請求項3記載の映像信号伝送方
    式。
  5. 【請求項5】前記復調補強信号に対応する識別信号の内
    容情報を変更することを特徴をした映像信号伝送方式。
  6. 【請求項6】輝度信号系統と色信号系統の2つの伝送路
    で伝送する2つの信号を混合して1つのコンポジット信
    号にした後、1つの伝送路で伝送する方式において、 輝度信号系統で伝送される変調補強信号の変調搬送波情
    報を除去してから2つの信号を混合することを特徴とし
    た映像信号伝送方式。
  7. 【請求項7】映像信号の高解像度補強信号として、水平
    補強信号と垂直補強信号と垂直時間補強信号のうち少な
    くとも1つ以上の補強信号が伝送されてくる信号伝送方
    式において、 前記伝送されてくる補強信号のうち、少なくとも1つを
    復調して復調補強信号を得、 前記伝送されてくる識別信号中、復調した補強信号に対
    応する情報ビットを変更し新たな識別信号を生成し、 これら復調補強信号および新たな識別信号を混合して1
    つの伝送路で伝送することを特徴とした映像信号伝送方
    式。
JP6149717A 1994-06-30 1994-06-30 映像信号伝送方式 Pending JPH0818927A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6149717A JPH0818927A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 映像信号伝送方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6149717A JPH0818927A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 映像信号伝送方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0818927A true JPH0818927A (ja) 1996-01-19

Family

ID=15481288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6149717A Pending JPH0818927A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 映像信号伝送方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0818927A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7643089B2 (en) Decoder device and receiver using the same
US4476484A (en) Technique for providing compatibility between high-definition and conventional color television
US4652903A (en) Frequency generation for multiplexed analog component color television encoding and decoding
JPS62501951A (ja) ワイドスクリ−ン・デレビジョン伝送と非ワイドスクリ−ン・デレビジョン伝送との両立性
US4589011A (en) Single sideband modulated chrominance information for compatible high-definition television
JPH0898105A (ja) テレビジョン受信機
US4709256A (en) Wide screen composite video signal encoder and standard aspect ratio decoder having barst and subcarrier components of different frequencies
JPH0818927A (ja) 映像信号伝送方式
JP2525431B2 (ja) Rgbマルチ端子入力対応型順次走査変換テレビジョン受像機
KR100202572B1 (ko) 브이씨알의 이중화면 처리장치
JP2621730B2 (ja) ワイド画面テレビ信号の送信装置及び受信装置
JP2672719B2 (ja) テレビジョン信号伝送方式及びその再生装置
JPH04348688A (ja) テレビジョン信号処理装置
JPH048083A (ja) 帯域圧縮テレビ信号変換装置
JPH03243083A (ja) Muse/edtv方式変換装置
JPH06315141A (ja) ワイドテレビジョン信号の伝送装置
JPH03114392A (ja) 標準/ワイド画面テレビジョン受信機
JPH07226948A (ja) テレビジョン信号処理装置
JPH01194590A (ja) 高品位テレビジョン補強ライン信号発生システム並びに復調装置
JPH0416091A (ja) 帯域圧縮テレビ信号変換装置
JPH0246071A (ja) テレビジョン受信機
JPH0851603A (ja) テレビジョン受信機
JPH0454081A (ja) 高品位テレビジョン信号の受信、処理装置
JPH06296266A (ja) ワイドテレビジョン信号多重伝送装置
JPH08125981A (ja) 映像信号処理装置