JPH08189097A - 伸縮継手 - Google Patents

伸縮継手

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JPH08189097A
JPH08189097A JP34053694A JP34053694A JPH08189097A JP H08189097 A JPH08189097 A JP H08189097A JP 34053694 A JP34053694 A JP 34053694A JP 34053694 A JP34053694 A JP 34053694A JP H08189097 A JPH08189097 A JP H08189097A
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expansion joint
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Muneo Kamoto
宗夫 嘉本
Yuichi Mochiki
祐一 持木
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Nippon Aluminium Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空隙をあけて隣接する2つの躯体の相対的な
変位によって止水板が損傷されることを防ぐことができ
る製造および施工が容易な伸縮継手を提供する。 【構成】 空隙25をあけて隣接する2つの躯体23,
24に縁材29,31を固定し、一方の縁材31にはヒ
ンジ33によってカバープレート34を角変位自在に連
結する。カバープレート34に引張装置37の一端部を
係止し、他端部はヒンジ33側の躯体などの固定壁に係
止する。引張装置37は、ばね37aが保護部材42内
に挿入して構成され、他方の縁材34にストッパ33a
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、相互に空隙をあけて隣
接する2つの建物間にわたって設けられ、急激な地震お
よび地盤の不等沈下などによる各建物の相対的な変位を
許容可能にして前記空隙を塞いで雨水の侵入を防ぐため
に実施される伸縮継手に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、典型的な先行技術の伸縮継手1
を示す一部の鉛直断面図であり、この先行技術は、特開
平6−2373号公報に示されている。この先行技術で
は、建物の床である躯体2に、アンカーボルト3によっ
て縁材4が固定される。縁材4は、空隙5内に突出する
係止部6と、この係止部6よりも図8における下方に形
成されるもう1つの係止部7とを有する。この下方の係
止部7にはピボットバー8の長手方向一端部が支持さ
れ、このピボットバー8の一端部には案内突起9が設け
られる。この案内突起9は、上方の係止部6に当接し、
図8の紙面に垂直な水平方向に移動することができる。
このような縁材4上には、カバープレート10が載置さ
れる。カバープレート10の幅方向(図8の左右方向)
中央部には、ねじ棒11がたとえば溶接によって固定さ
れ、このねじ棒11は前記ピボットバー8に形成される
挿通孔に挿通され、ねじ棒11の前記ピボットバー8か
ら下方に突出する部分には、圧縮コイルばね12および
ばね受け片13が装着され、ナット14が螺着される。
このナット14を締付けることによって、圧縮コイルば
ね12が圧縮され、その反力によってねじ棒11が下方
に弾発的に押圧され、これによってカバープレート10
が下方に、すなわちピボットバー8に近接する方向にば
ね付勢される。
【0003】前記下方の係止部7には、止水板15の長
手方向(図8の紙面に垂直方向)一端部の嵌合部16が
嵌合する嵌合溝17が形成される。このような嵌合溝1
7に嵌合部16を嵌合させて、前記止水板15が縁材4
に保持される。もう一方の前記躯体2に空隙5を介して
対向する図示しない躯体に関してもまた、上記の縁材4
と同様な縁材が設けられ、この縁材にはピボットバー8
の長手方向他端部が支持されるとともに、止水板15の
幅方向他端部が係止され、前記カバープレート10の幅
方向他端部が載置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、前記一方の躯体2と図示しない他方の躯体との間隔
Lが増加するにつれて、空隙5が、躯体の変位により、
2Lまで拡大したとき、カバープレート10が、空隙5
内に落ち込むことなく、初期位置に復帰するためには、
躯体2とカバープレート10の重なり代L1がほぼL/
2であることが必要であり、したがってL1が増加す
る。そのため、カバープレート10が大きくなって、重
量が増すと、カバープレート10の重量が、圧縮コイル
ばね12による案内突起9とカバープレート10とが係
止部6を挟む力に打ち勝ち、落下するおそれがある。さ
らに、ピボットバー8自体も大形化し、重量も増す。そ
れゆえ圧縮コイルばね12も協力なばね力を備える大形
のものとなり、施工および製造が非常に困難になる。
【0005】また、止水板15の展開幅も大きくなり、
このような展開幅の増加に伴って止水板15の重量が大
きくなり、そのため止水板15の幅方向両端部を大きな
強度で縁材4にそれぞれ係止しなければならず、止水板
15の長手方向両端部と各縁材4とを連結するための構
成が大形化および複雑化してしまう。またさらに各躯体
が相対的に近接/離反する方向および上下方向(図8の
上下方向)に変位したときには、カバープレート10と
ピボットバー8との間隔L2が大きくなる。空隙5の幅
Lが小さいときは、圧縮コイルばね12の伸縮量で対応
できるが、前述のように空隙5の幅Lが増加するにつれ
て、間隔L2は、急激に増加し、圧縮コイルばね12で
は対応することができない。さらに止水板15の幅方向
長さが大きいため、その止水板15が大きく湾曲してね
じ棒11に大きな力で当接したり、ピボットバー8と圧
縮コイルばね12との間などに挟まれる場合が生じやす
く、止水板15が他の部材との接触によって損傷を生じ
てしまうという問題がある。
【0006】したがって本発明の目的は、各躯体間の空
隙の大きさにかかわらず各躯体の相対的な変位に追従し
てカバープレートが円滑に対応し、止水板が変位して
も、その止水板の損傷を防ぐことができる製造および施
工が容易な伸縮継手を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、相互に空隙を
あけて隣接する2つの躯体23,24に縁材29,31
がそれぞれ固定され、一方の縁材には、カバープレート
34がヒンジ33によって角変位自在に連結される伸縮
継手において、カバープレート34には、引張装置37
の一端部が係止され、他端部は、ヒンジ33側の躯体2
4などの固定壁に係止され、この引張装置37には、少
なくとも他方の縁材に臨む部分に可撓性および摺動性を
有する保護部材42を設け、他方の縁材31には、カバ
ープレート34が引張装置37により内方側へ倒れない
ように、ストッパ33aを設けたことを特徴とする伸縮
継手である。また本発明は、各躯体23,24には、空
隙5内で各縁材29,31から離反する方向に向けて延
びる防水パネル53,58,75がそれぞれ連結され、
各防水パネルの他端部には、可撓性を有する止水板62
の長手方向両端部が固定されることを特徴とする伸縮継
手である。
【0008】
【作用】本発明に従えば、カバープレートには引張装置
の一端部が係止され、この引張装置の他端部は各防水パ
ネルのうち前記ヒンジが設けられる躯体に固定される一
方の防水パネルまたは躯体等の固定壁に係止される。こ
の引張装置は、他方の縁材に面する部分に可撓性および
摺動性を有する保護部材を設けており、これに各躯体の
相対的な変位によって引張装置が縁材などに当接して
も、引張装置および縁材などが損傷することが防がれ
る。また、内方に倒れないようにストッパを設けてお
り、カバープレートの前記空隙内への角変位が阻止され
るので、各躯体が相互に近接する方向に変位したとき
に、前記カバープレートが対向する躯体に設けられる縁
材よりも空隙内へ押込まれたり、前記対向する躯体や縁
材に当接して圧潰してしまうことが防がれる。
【0009】また本発明に従えば、各躯体には、空隙内
で各縁材から離反する方向に延びる防水パネルがそれぞ
れ連結される。各防水パネルには、各縁材から最も離反
した他端部にたとえばゴムなどの可撓性を有する材料か
ら成る止水板の長手方向両端部が固定される。このよう
な構成によって、止水板をカバープレートから退避させ
た位置に配置して、急激な地震あるいは地盤の不等沈下
によって各躯体が相対的な変位を生じ、この変位に追従
して止水板が変位しても、止水板がカバープレートなど
に接触するおそれはなく、止水板の損傷が防がれる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の伸縮継手20を
示す水平断面図である。2つの建物21,22のコンク
リート製の各躯体23,24は、相互に空隙25をあけ
て隣接して配置される。一方の躯体23は他方の躯体2
4よりも外部26に突出し、その側面27と、側面27
に対向する他方の躯体24の側面28との間には、本実
施例の伸縮継手20が設けられる。
【0011】一方の躯体23の側面27には、断面形状
が大略的に台形の縁材29が複数のアンカーボルト30
によって固定される。また他方の躯体24の側面28に
は縁材31がアンカーボルト32によって固定される。
この他方の躯体24に設けられる縁材31には、ヒンジ
33によってカバープレート34が角変位自在に連結さ
れる。このカバープレート34の遊端部は、前記一方の
躯体23に設けられる縁材29に設けられる段差部35
上に支持され、矢符A1で示す空隙25内への角変位が
阻止されている。また、縁材31には、カバープレート
34が内方、矢符A1方向に倒れないように、ストッパ
33aが設けてある。
【0012】カバープレート34の前記空隙25に臨む
内面には、ばね係止片36が溶接などによって固定さ
れ、このばね係止片36には引張装置37の一端部が係
止される。本実施例の場合、引張コイルばね37a、ね
じ棒38、ナット39、フック状部分40で構成され
る。すなわち引張コイルばね37aの一端部がねじ棒3
8およびナット39によって張力を調整自在にして係止
される。ねじ棒38は前記引張コイルばね37aの一端
部にたとえば溶接によって固定される。引張コイルばね
37aの他端部には、フック状部分40が形成され、こ
のフック状部分40はばね係止片41に係止される。こ
のような引張コイルばね37aは、ステンレス鋼から成
り、カバープレート34を矢符A1方向にばね付勢す
る。引張コイルばね37aは、可撓性および摺動性を有
する材料、たとえばポリ塩化ビニルから成る筒状の保護
部材42内に挿入される。この状態では、引張コイルば
ね37aのねじ軸38とフック状部分40だけが保護部
材42の長手方向両端部から突出しており、コイル状の
部分はすべて保護部材42によって外囲される。
【0013】前記一方の躯体23の側面27には、この
側面27の凹凸を許容するためにライナープレート43
が敷設され、このライナープレート43上に前記縁材2
9がアンカーボルト30によって固定される。この縁材
29は、台形状に枠組みされたフレーム44と、このフ
レーム44を外囲してフレーム44にねじ止めなどによ
って固定される化粧カバー45とを有する。フレーム4
4は、鋼鉄製であり、図1の紙面に垂直に間隔をあけて
設けられる。また化粧カバー45は、アルミニウム合金
製板材またはステンレス鋼から成り、図1の紙面に垂直
に延びて設けられる。このようなフレーム44の一方の
躯体24に最も近接した端部には、たとえばL形鋼から
成る補強部材46が溶接によって固定される。
【0014】前記化粧カバー45は、側面27に接し、
この側面27から垂直に延びビス47によってフレーム
44に固定される底部48と、この底部48から外部2
6側に直角に屈曲して延びる立上がり部49と、立上が
り部49から他方の躯体24に向けて延びる外面部50
と、外面部50の最も他方の躯体24寄りの端部から空
隙25の内方(図1の矢符A1方向)に傾斜して延びる
第1傾斜部51と、第1傾斜部51の最も内方の端部に
連なって他方の躯体24側に屈曲して延びる前述の段差
部35と、段差部35の最も他方の躯体24寄りの端部
から空隙25の内方に傾斜して延びる第2傾斜部52と
を有する。前記補強部材46は、第2傾斜部52の端部
から空隙25内に部分的に突出しており、この突出部分
にビス47によって防水パネル53が固定される。この
防水パネル53は、アルミニウム合金製板材またはステ
ンレス鋼から成り、前記第2傾斜部52とほぼ平行であ
って、空隙25の内方になるにつれて側壁27から離反
する方向に傾斜している。
【0015】他方の躯体24の側面28には、ライナー
プレート56が前記縁材31とともにアンカーボルト3
2によって固定される。このライナープレート56の前
記縁材31よりも内方には、たとえば溝形鋼から成る長
尺の取付部材57が溶接によって固定され、この取付部
材57には前記ばね係止片41が防水パネル58ととも
にボルト59によって固定される。この防水パネル58
は、側面28とほぼ平行であり、アルミ材またはステン
レス鋼から成る。各防水パネル53,58の最も内方
(図1の矢符A1方向)の端部には、長尺の止水板用縁
材60,61がリベットによって固定される。各縁材6
0,61によって、可撓性および弾発性を有する材料で
あるゴム等から成る止水板62の長手方向両端部が挟持
して固定される。各防水パネル53,58にはまた、長
尺の耐火帯用縁材63,64がそれぞれリベットによっ
て固定され、各縁材63,64にはセラミックファイバ
ーなどの耐火材料から成る耐火帯65の長手方向両端部
が固定される。
【0016】以上のような構成において、各躯体23,
24が相対的に変位したときの伸縮継手20の動作につ
いて説明する。なお、以下の説明において、各躯体2
3,24の変位は相対的であるため、一方の躯体23が
他方の躯体24に対して変位したものとして説明する。
まず、図2(1)に示されるように、他方の躯体24に
対して一方の躯体23が矢印B1で示す内方(図2
(1)の下方)に変位したときには、カバープレート3
4は引張コイルばね37aによって、内方に引張られる
が、ストッパ33aによって他方の躯体24に支持され
ているため、カバープレート34は他方の躯体24の側
面28に対してほぼ直角な状態に保たれ、矢符A1方向
に角変位しない。そのため、一方の躯体23が図1に示
されるように初期位置に復帰したとき、この一方の躯体
23およびそれに固定される縁材29などにカバープレ
ート34が当接して、損傷することが防がれる。
【0017】また図2(2)に示されるように、一方の
躯体23が他方の躯体24に矢印B2で示すように近接
しかつ外方に変位したときには、カバープレート34の
遊端部が化粧カバー45の第1傾斜部51によって外部
26側へ案内され、これによってカバープレート34が
縁材29上にいわば乗り上げた状態となる。このとき、
前述したように引張コイルばね37aは保護部材42に
よって外囲されているので、引張コイルばね37aおよ
び縁材29が相互に接触して損傷することが防がれる。
またカバープレート34を内方にばね付勢するために引
張コイルばね37aが用いられるので、引張コイルばね
37aおよび保護部材42が縁材29によって押圧され
ても容易に湾曲することができ、縁材29などの他の部
材への干渉が緩和される。保護部材42は、少なくとも
縁材29側に面する部分にあれば、充分に損傷を防ぐこ
とができる。
【0018】さらに図2(1)および図2(2)に示さ
れるように一方の躯体23が他方の躯体24に対して内
方に変位しあるいは近接しても、止水板62は各防水パ
ネル53,58の最も内方の端部に固定されているの
で、前記カバープレート34から内方(図2の下方)に
大きな間隔が得られ、これによって止水板62が他の部
材に当接して損傷することが防がれる。
【0019】図3は本発明の他の実施例の伸縮継手20
aを示す水平断面図である。なお、前述の実施例と対応
する部分には同一の参照符を付す。本実施例では、各躯
体23,24の外部26に臨む各外壁面は、アルミニウ
ム合金から成る化粧パネル71,72によって覆われ、
その内方には相互に対向する各側面27,28にわたっ
て耐火層73,74が形成される。これらの耐火層7
3,74は、岩綿を吹付けて形成される。各耐火層7
3,74は耐火帯65の長手方向両端部に連なり、この
ようにして一方の躯体23から他方の躯体24にわたっ
て耐火ラインを連続して設けることができる。一方の躯
体23に設けられる前記化粧パネル71は、前述の化粧
カバー45と防水パネル53とを一体化した防水パネル
75に連なる。この防水パネル75もまた、アルミニウ
ム合金から成る。この防水パネル75の一方の躯体23
に臨む内面には、補強パネル76が溶接によって固定さ
れる。この補強パネル76にはL形鋼によって実現され
る支持材77が溶接によって固定され、この支持材77
には2本の連結材79が溶接によって固定される。この
連結材79は、躯体23内の鉄骨80に溶接によって固
定される。
【0020】このような構成によって、前記防水パネル
75、補強パネル76および支持材77は、空隙25内
において内方(図3の下方)になるにつれて他方の躯体
24に近接する方向に傾斜しており、この防水パネル7
5の最も内方の端部に、前述したような止水板用縁材6
1および耐火用縁材63によって止水板62および耐火
帯65の長手方向一端部がそれぞれ固定される。またカ
バープレート34aは、前述の実施例と同様に、保護部
材42内に収納された引張コイルばね37aによって矢
符A1方向にばね付勢される。このカバープレート34
aは、図4に示されるように、アルミニウム合金製のカ
バーパネル81と、このカバーパネル81が後付けで外
部26側から固定されるパネル枠82とから成り、この
パネル枠82はヒンジ33によって縁材31に連結され
る。引張コイルばね37aの一端部が係止されるばね係
止片36は、パネル枠82に固定される中骨84に溶接
によって固定される。ヒンジ33に沿って、ストッパ3
3bが取付けられている。ストッパ33bは、一端がヒ
ンジ33と縁材に共締めされ、他端は、パネル枠82に
当接する。
【0021】このような構成を有する伸縮継手20aに
おいてもまた、前述の伸縮継手20と同様に、引張コイ
ルばね37aに装着された保護部材42によってカバー
プレート34aを他方の躯体24に対して垂直に保ち、
カバープレート34、防水パネル75および引張コイル
ばね37aの損傷を防ぐことができるとともに、防水パ
ネル75,58に設けられる止水板62の損傷を防ぐこ
とができる。しかも、カバープレート34aはカバーパ
ネル81とパネル枠82とを別途に取付けることができ
るので、現場において、まず、予め工場で組立てられた
パネル枠82にヒンジ33、ストッパ33bおよび縁材
31を取付けておき、現場でボルト85によって縁材3
1をパネル枠82およびヒンジ33とともにブラケット
86に固定した後、前記カバーパネル81を外部26側
からビス87によって外部26側から固定することがで
きる。これによって各躯体23,24間の間隔が大きい
場合であっても、カバーパネル81がパネル枠82に取
付けられていない状態で、中骨84間の隙間を介して作
業者が手を空隙25内に挿入し、引張コイルばね37a
を装着し、ナット39を締付けて引張コイルばね37a
の張力の調整などの作業を行うことができ、現場におけ
る作業性を向上することができる。
【0022】図5は、本発明の他の実施例の引張装置3
7を示す水平断面図であり、図6は引張装置37の正面
図である。引張装置37は、重り90と、それに連結さ
れるワイヤー91と、先端部に設けたフック92とから
成る。ばね係止片36aにフック92を係止し、躯体2
4側のばね係止片41aに図7のように設けた挿通孔9
3を通して、ワイヤー91を延伸し、重り90を吊り下
げる。ワイヤー91には保護部材42を装着して外囲し
ている。このように引張コイルばね37aによるばね付
勢に代えて、重り90の重量により、内方への引張力を
与え、カバープレート34が外方へ変位しても常に復帰
させることができる。重り90の大きさにより、容易に
引張力を調整することが可能である。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、引張装置
を摺動性および可撓性を有する保護部材によって、少な
くとも当接側となる躯体などの固定壁に設けるようにし
たので、引張装置と他の部材との当接による相互の損傷
が防がれる。またカバープレートの空隙の内方への角変
位がストッパによって制限されるので、各躯体が相対的
に近接したときに、カバープレートが損傷することが防
がれ、円滑に初期位置に復帰させることができる。
【0024】また本発明によれば、各躯体に防水パネル
をそれぞれ固定し、この防水パネルに止水板を固定する
ようにしたので、各躯体の相対的な変位によって止水板
が大きく変位しても、その止水板の損傷を防ぐことがで
きる。また防水パネルを用いることによって、各躯体の
相互に対向する壁面に水密性を向上するための防水処理
を行う必要がないので、多くの箇所にシール材を打設す
る必要がなくなり、これによって構成を簡略化して、コ
スト高となることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の伸縮継手20を示す水平断
面図である。
【図2】図1に示される伸縮継手20の動作を説明する
ための簡略化した断面図であり、図2(1)は一方の躯
体23が他方の躯体に対して内方へ変位した状態を示
し、図2(2)は一方の躯体23が他方の躯体24に対
して近接した状態を示す。
【図3】本発明の他の実施例の伸縮継手20aを示す水
平断面図である。
【図4】図3に示される実施例のカバープレート34a
付近を拡大して示す水平断面図である。
【図5】本発明の他の実施例の引張装置37を示す水平
断面図である。
【図6】図5に示す引張装置37の正面図である。
【図7】ばね係止片41a付近の斜視図である。
【図8】典型的な先行技術の伸縮継手1の一部を示す水
平断面図である。
【符号の説明】
20,20a 伸縮継手 21,22 建物 23,24 躯体 25 空隙 26 外部 27,28 側面 29,31 縁材 33 ヒンジ 33a,33b ストッパ 34,34a カバープレート 35 段差部 37 引張装置 37a 引張コイルばね 42 保護部材 45 化粧カバー 53,58;75 防水パネル 62 止水板 65 耐火帯 81 カバーパネル 82 パネル枠

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に空隙をあけて隣接する2つの躯体
    23,24に縁材29,31がそれぞれ固定され、一方
    の縁材には、カバープレート34がヒンジ33によって
    角変位自在に連結される伸縮継手において、 カバープレート34には、引張装置37の一端部が係止
    され、他端部は、ヒンジ33側の躯体24などの固定壁
    に係止され、この引張装置37には、少なくとも他方の
    縁材に臨む部分に可撓性および摺動性を有する保護部材
    42を設け、他方の縁材31には、カバープレート34
    が引張装置37により内方側へ倒れないように、ストッ
    パ33aを設けたことを特徴とする伸縮継手。
  2. 【請求項2】 各躯体23,24には、空隙5内で各縁
    材29,31から離反する方向に向けて延びる防水パネ
    ル53,58,75がそれぞれ連結され、各防水パネル
    の他端部には、可撓性を有する止水板62の長手方向両
    端部が固定されることを特徴とする伸縮継手。
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CN112814179A (zh) * 2020-12-30 2021-05-18 南充职业技术学院 一种土木工程伸缩缝防水结构

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