JPH08188437A - 光ファイバ母材の製造方法 - Google Patents
光ファイバ母材の製造方法Info
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- JPH08188437A JPH08188437A JP8055295A JP8055295A JPH08188437A JP H08188437 A JPH08188437 A JP H08188437A JP 8055295 A JP8055295 A JP 8055295A JP 8055295 A JP8055295 A JP 8055295A JP H08188437 A JPH08188437 A JP H08188437A
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- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B37/00—Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
- C03B37/01—Manufacture of glass fibres or filaments
- C03B37/012—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
- C03B37/014—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments made entirely or partially by chemical means, e.g. vapour phase deposition of bulk porous glass either by outside vapour deposition [OVD], or by outside vapour phase oxidation [OVPO] or by vapour axial deposition [VAD]
- C03B37/01486—Means for supporting, rotating or translating the preforms being formed, e.g. lathes
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- C03B37/01413—Reactant delivery systems
- C03B37/0142—Reactant deposition burners
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C03B2207/00—Glass deposition burners
- C03B2207/04—Multi-nested ports
- C03B2207/16—Non-circular ports, e.g. square or oval
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B2207/00—Glass deposition burners
- C03B2207/50—Multiple burner arrangements
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B2207/00—Glass deposition burners
- C03B2207/60—Relationship between burner and deposit, e.g. position
- C03B2207/62—Distance
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- C03B2207/00—Glass deposition burners
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- C03B2207/00—Glass deposition burners
- C03B2207/70—Control measures
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 屈折率分布が均一な光ファイバ母材の製造方
法を提供する。 【構成】 ターゲット棒2の先端にコア用バーナ3でガ
ラス微粒子を堆積させてコアスート8を形成し、コアス
ート8の周囲にクラッド用バーナ5、6でガラス微粒子
を堆積させてクラッドスート9を形成することにより光
ファイバ母材10を形成する光ファイバ母材の製造方法
において、コアスート8の底面位置を検出し、その位置
が一定になるようにコアスート引き上げ速度Vを制御す
ると共に、コアスート8の底面位置を調整すべくコア用
バーナ3の位置を制御することを特徴としている。
法を提供する。 【構成】 ターゲット棒2の先端にコア用バーナ3でガ
ラス微粒子を堆積させてコアスート8を形成し、コアス
ート8の周囲にクラッド用バーナ5、6でガラス微粒子
を堆積させてクラッドスート9を形成することにより光
ファイバ母材10を形成する光ファイバ母材の製造方法
において、コアスート8の底面位置を検出し、その位置
が一定になるようにコアスート引き上げ速度Vを制御す
ると共に、コアスート8の底面位置を調整すべくコア用
バーナ3の位置を制御することを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VAD法を用いた光フ
ァイバ母材の製造方法に関する。
ァイバ母材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバの材料となる光ファイバ母材
を製造する方法としてMCVD法(Modified ChemicalV
apour Deposition mothod,モディファイド気相沈積法)
と、VAD法(Vapour phase Axitial Deposition meth
od, 気相軸付け法)とが知られている。
を製造する方法としてMCVD法(Modified ChemicalV
apour Deposition mothod,モディファイド気相沈積法)
と、VAD法(Vapour phase Axitial Deposition meth
od, 気相軸付け法)とが知られている。
【0003】ここではVAD法による光ファイバ母材の
製造方法について述べる。
製造方法について述べる。
【0004】図7は光ファイバ母材の製造方法の従来例
を示す概念図である。
を示す概念図である。
【0005】同図に示すように、反応容器内に設けられ
た石英製のバーナ3、5、6に酸水素ガスと四塩化硅素
等のガラス原料ガスとドーパント材のガスとを送り、加
水分解反応によってガラス微粒子を生成してこれをター
ゲット棒2に堆積させ、円柱状の多孔質のスート母材
(以下「光ファイバ母材」という。)10を形成する。
この際、コアとなるコアスート8の周囲にクラッド用バ
ーナ5、6を用いてクラッドスート9の一部(もしくは
全部)を堆積させ光ファイバ母材10を形成する場合も
ある。そしてこの光ファイバ母材10を加熱すること
で、脱OH基処理と透明化処理とを行い、透明なガラス
母材(以下「プリフォーム」という。)を形成し、この
プリフォームを溶融して線引き紡糸することで光ファイ
バが形成される。
た石英製のバーナ3、5、6に酸水素ガスと四塩化硅素
等のガラス原料ガスとドーパント材のガスとを送り、加
水分解反応によってガラス微粒子を生成してこれをター
ゲット棒2に堆積させ、円柱状の多孔質のスート母材
(以下「光ファイバ母材」という。)10を形成する。
この際、コアとなるコアスート8の周囲にクラッド用バ
ーナ5、6を用いてクラッドスート9の一部(もしくは
全部)を堆積させ光ファイバ母材10を形成する場合も
ある。そしてこの光ファイバ母材10を加熱すること
で、脱OH基処理と透明化処理とを行い、透明なガラス
母材(以下「プリフォーム」という。)を形成し、この
プリフォームを溶融して線引き紡糸することで光ファイ
バが形成される。
【0006】ところで、上述した光ファイバ母材の製造
において、コア用バーナ3とクラッド用バーナ5、6と
に供給されるガラス原料ガス量とドーパントガス量とは
それぞれ個別に設定されるが、スート堆積定常領域にお
いては、時間的に同じ条件で行われる。つまり、コアス
ートの長手方向において、各バーナ供給ガス量は、マス
フローコントローラ(MFC:登録商標)と呼ばれる流
量制御装置を用いて±0.1%程度の再現性でコントロ
ーラされ、同じ条件でスートを堆積させる。
において、コア用バーナ3とクラッド用バーナ5、6と
に供給されるガラス原料ガス量とドーパントガス量とは
それぞれ個別に設定されるが、スート堆積定常領域にお
いては、時間的に同じ条件で行われる。つまり、コアス
ートの長手方向において、各バーナ供給ガス量は、マス
フローコントローラ(MFC:登録商標)と呼ばれる流
量制御装置を用いて±0.1%程度の再現性でコントロ
ーラされ、同じ条件でスートを堆積させる。
【0007】また、各バーナ3、5、6は剛性の高い支
持台に強固に固定されており、各バーナ3、5、6と光
ファイバ母材10との位置関係が光ファイバ母材10の
長手方向において一定になるようにコアスート8が堆積
する。特にコアスート8とコア用バーナ3との位置関係
は、コアスート成長速度の影響を最も受けるため、その
位置関係が一定になるように以下のようにして行われて
いる。
持台に強固に固定されており、各バーナ3、5、6と光
ファイバ母材10との位置関係が光ファイバ母材10の
長手方向において一定になるようにコアスート8が堆積
する。特にコアスート8とコア用バーナ3との位置関係
は、コアスート成長速度の影響を最も受けるため、その
位置関係が一定になるように以下のようにして行われて
いる。
【0008】まずコアスート8の下端を横切るようにレ
ーザ光Lを発するレーザ発振器12と、このレーザ光L
を受光するレーザ受光器13とを用い、レーザ発振器1
2からのレーザ光Lがコアスート8で遮断されると支持
棒引き上げ速度Vを上げ、レーザ光Lが再びレーザ受光
器13で受光されたら支持棒引き上げ速度Vを下げると
いう制御系を組んで行っていた。
ーザ光Lを発するレーザ発振器12と、このレーザ光L
を受光するレーザ受光器13とを用い、レーザ発振器1
2からのレーザ光Lがコアスート8で遮断されると支持
棒引き上げ速度Vを上げ、レーザ光Lが再びレーザ受光
器13で受光されたら支持棒引き上げ速度Vを下げると
いう制御系を組んで行っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では毎回のスート堆積毎の、反応容器と外界との間
の圧力の違いやスート初期成長過程の形状の違い、周囲
環境(温度等)の違いにより、加熱透明化処理後のプリ
フォームの屈折率分布(コアスートの比屈折率差:Δ
n)に違いが生じるという問題があった。
方法では毎回のスート堆積毎の、反応容器と外界との間
の圧力の違いやスート初期成長過程の形状の違い、周囲
環境(温度等)の違いにより、加熱透明化処理後のプリ
フォームの屈折率分布(コアスートの比屈折率差:Δ
n)に違いが生じるという問題があった。
【0010】本発明者らは、プリフォームの比屈折率差
Δnの違いの原因を追及した結果、比屈折率差Δnはコ
アスートの成長速度に対応していることを見出した。
Δnの違いの原因を追及した結果、比屈折率差Δnはコ
アスートの成長速度に対応していることを見出した。
【0011】また、比屈折率差Δnは、コア用石英製バ
ーナとコアスートとの位置関係によっても影響され、そ
の関係は図8及び図9に示すようにコア用バーナ3の位
置がX軸の+方向ではコアスート8の成長速度が速く、
かつ比屈折率差Δnが小さい傾向が見られる。これとは
逆にコア用バーナ3の位置がX軸−方向ではコアスート
8の成長速度が遅く、かつ比屈折率差Δnが高い傾向が
見られる。尚、図8はコア用バーナとコアスートとの間
の位置関係を示す図であり、図9はコアバーナのX軸移
動量と比屈折率差Δn及び引き上げ速度との間の関係を
示す図である。
ーナとコアスートとの位置関係によっても影響され、そ
の関係は図8及び図9に示すようにコア用バーナ3の位
置がX軸の+方向ではコアスート8の成長速度が速く、
かつ比屈折率差Δnが小さい傾向が見られる。これとは
逆にコア用バーナ3の位置がX軸−方向ではコアスート
8の成長速度が遅く、かつ比屈折率差Δnが高い傾向が
見られる。尚、図8はコア用バーナとコアスートとの間
の位置関係を示す図であり、図9はコアバーナのX軸移
動量と比屈折率差Δn及び引き上げ速度との間の関係を
示す図である。
【0012】さらに、比屈折率差Δnは、コア用バーナ
3のガス噴出軸PG とコアスート8の成長する方向の軸
PC との間の角度関係によっても影響され、その関係は
図10及び図11に示すようにコアスート成長軸PC に
対する設定角度θによって変化することがわかる。すな
わち、光ファイバ母材の成長速度が速く、比屈折率差Δ
nが小さくなる傾向が見られ、逆に角度θが大きくなる
方向では、成長速度が遅く比屈折率差Δnが大きくなる
傾向が見られる。尚、図10はコア用バーナの光ファイ
バ母材成長軸との間の角度関係を示す図であり、図11
はコア用バーナのθ角度移動量と比屈折率差Δn及び引
き上げ速度との間の関係を示す図である。
3のガス噴出軸PG とコアスート8の成長する方向の軸
PC との間の角度関係によっても影響され、その関係は
図10及び図11に示すようにコアスート成長軸PC に
対する設定角度θによって変化することがわかる。すな
わち、光ファイバ母材の成長速度が速く、比屈折率差Δ
nが小さくなる傾向が見られ、逆に角度θが大きくなる
方向では、成長速度が遅く比屈折率差Δnが大きくなる
傾向が見られる。尚、図10はコア用バーナの光ファイ
バ母材成長軸との間の角度関係を示す図であり、図11
はコア用バーナのθ角度移動量と比屈折率差Δn及び引
き上げ速度との間の関係を示す図である。
【0013】以上より、プリフォームの比屈折率差Δn
の違いは、コア用バーナとコアスートとの位置関係ある
いは角度関係の変動により生じたとの見方ができる。
の違いは、コア用バーナとコアスートとの位置関係ある
いは角度関係の変動により生じたとの見方ができる。
【0014】ところで、コア用バーナは剛性の高いバー
ナ支持台に固定されており、コアスート底面位置はレー
ザ光により制御されているので、バーナ、コアスート底
面の位置関係は常に一定を保たれているはずである。
ナ支持台に固定されており、コアスート底面位置はレー
ザ光により制御されているので、バーナ、コアスート底
面の位置関係は常に一定を保たれているはずである。
【0015】しかし、上述のような比屈折率差Δnの違
いが現実に起こるのは、コア用バーナで生成される酸水
素火炎自体の揺らぎが、火炎の当たるスート底面位置の
変動要因となり、あたかもコア用バーナ位置が変化した
ような現象が生じることにあると判明した。この火炎の
揺らぎは、VAD法のように三次元的に火炎を制御する
製法では種々(差圧、他のバーナの火炎の干渉等)の外
乱によって必然的に生じやすく、コアスートに対する火
炎揺らぎの中心値の違いが、比屈折率差Δnの差となっ
て現れる。
いが現実に起こるのは、コア用バーナで生成される酸水
素火炎自体の揺らぎが、火炎の当たるスート底面位置の
変動要因となり、あたかもコア用バーナ位置が変化した
ような現象が生じることにあると判明した。この火炎の
揺らぎは、VAD法のように三次元的に火炎を制御する
製法では種々(差圧、他のバーナの火炎の干渉等)の外
乱によって必然的に生じやすく、コアスートに対する火
炎揺らぎの中心値の違いが、比屈折率差Δnの差となっ
て現れる。
【0016】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、屈折率分布が均一な光ファイバ母材の製造方法を提
供することにある。
し、屈折率分布が均一な光ファイバ母材の製造方法を提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ターゲット棒の先端にコア用バーナでガラ
ス微粒子を堆積させてコアスートを形成し、コアスート
の周囲にクラッド用バーナでガラス微粒子を堆積させて
クラッドスートを形成することにより光ファイバ母材を
形成する光ファイバ母材の製造方法において、コアスー
トの底面位置を検出し、その位置が一定になるようにコ
アスート引き上げ速度を制御すると共に、コアスートの
底面位置を調整すべくコア用バーナの位置を制御するも
のである。
に本発明は、ターゲット棒の先端にコア用バーナでガラ
ス微粒子を堆積させてコアスートを形成し、コアスート
の周囲にクラッド用バーナでガラス微粒子を堆積させて
クラッドスートを形成することにより光ファイバ母材を
形成する光ファイバ母材の製造方法において、コアスー
トの底面位置を検出し、その位置が一定になるようにコ
アスート引き上げ速度を制御すると共に、コアスートの
底面位置を調整すべくコア用バーナの位置を制御するも
のである。
【0018】本発明は、ターゲット棒の先端にコア用バ
ーナでガラス微粒子を堆積させてコアスートを形成し、
コアスートの周囲にクラッド用バーナでガラス微粒子を
堆積させてクラッドスートを形成することにより光ファ
イバ母材を形成する光ファイバ母材の製造方法におい
て、クラッドスートを一定の速度で回転させながら任意
の一定速度で引き上げると共に、コアスートの底面位置
を調整すべくコア用バーナの位置を制御するものであ
る。
ーナでガラス微粒子を堆積させてコアスートを形成し、
コアスートの周囲にクラッド用バーナでガラス微粒子を
堆積させてクラッドスートを形成することにより光ファ
イバ母材を形成する光ファイバ母材の製造方法におい
て、クラッドスートを一定の速度で回転させながら任意
の一定速度で引き上げると共に、コアスートの底面位置
を調整すべくコア用バーナの位置を制御するものであ
る。
【0019】上記構成に加え本発明は、コアスートを形
成するためのコア用バーナの断面形状を角型にしたもの
である。
成するためのコア用バーナの断面形状を角型にしたもの
である。
【0020】上記構成に加え本発明は、コア用バーナの
支持台に、コアスートが成長する成長軸と並行な軸及び
垂直な軸の二軸の少なくとも一方に微動機構を設けると
共に、コアスート引き上げ速度を予め設定した値にする
ために、引き上げ速度に応じてコア用バーナの位置を微
動機構を用いて制御するものである。
支持台に、コアスートが成長する成長軸と並行な軸及び
垂直な軸の二軸の少なくとも一方に微動機構を設けると
共に、コアスート引き上げ速度を予め設定した値にする
ために、引き上げ速度に応じてコア用バーナの位置を微
動機構を用いて制御するものである。
【0021】上記構成に加え本発明は、コアスート引き
上げ速度を予め設定した値にするために、引き上げ速度
に応じてコア用バーナの位置を、微動機構を用いて制御
するとき、引き上げ速度のサンプリングを現時点から一
定の時間遡って行い、その平均値と設定値とを比較し、
コア用バーナの移動量を算出するものである。
上げ速度を予め設定した値にするために、引き上げ速度
に応じてコア用バーナの位置を、微動機構を用いて制御
するとき、引き上げ速度のサンプリングを現時点から一
定の時間遡って行い、その平均値と設定値とを比較し、
コア用バーナの移動量を算出するものである。
【0022】上記目的を達成するために本発明は、上記
制御を所定の時間毎に行うようにしたものである。
制御を所定の時間毎に行うようにしたものである。
【0023】上記構成に加え本発明は、ターゲット棒の
先端にコア用バーナでガラス微粒子を堆積させてコアス
ートを形成し、コアスートの周囲にクラッド用バーナで
ガラス微粒子を堆積させてクラッドスートを形成するこ
とにより光ファイバ母材を形成する光ファイバ母材の製
造方法において、コアスートの底面位置を検出し、その
位置が一定になるようにコアスート引き上げ速度を制御
すると共に、コアスートの底面位置を調整すべくコア用
バーナの角度を制御するものである。
先端にコア用バーナでガラス微粒子を堆積させてコアス
ートを形成し、コアスートの周囲にクラッド用バーナで
ガラス微粒子を堆積させてクラッドスートを形成するこ
とにより光ファイバ母材を形成する光ファイバ母材の製
造方法において、コアスートの底面位置を検出し、その
位置が一定になるようにコアスート引き上げ速度を制御
すると共に、コアスートの底面位置を調整すべくコア用
バーナの角度を制御するものである。
【0024】上記構成に加え本発明は、コアスートを形
成するためのコア用バーナの断面形状を角型にしたもの
である。
成するためのコア用バーナの断面形状を角型にしたもの
である。
【0025】上記構成に加え本発明は、コア用バーナの
支持台に、コアスートが成長する成長軸に対するコア用
バーナのガス噴出軸角度微調機構を設けると共に、コア
スート引き上げ速度を予め設定した値にするために、引
き上げ速度に応じてコア用バーナの角度をガス噴出軸角
度微調機構を用いて制御するものである。
支持台に、コアスートが成長する成長軸に対するコア用
バーナのガス噴出軸角度微調機構を設けると共に、コア
スート引き上げ速度を予め設定した値にするために、引
き上げ速度に応じてコア用バーナの角度をガス噴出軸角
度微調機構を用いて制御するものである。
【0026】上記構成に加え本発明は、コアスート引き
上げ速度を予め設定した値にするために、引き上げ速度
に応じてバーナの位置を、ガス噴出軸角度微調機構を用
いて制御するとき、引き上げ速度のサンプリングを現時
点から一定の時間遡って行い、その平均値と設定値とを
比較し、コア用バーナのバーナ移動角度量を算出するも
のである。
上げ速度を予め設定した値にするために、引き上げ速度
に応じてバーナの位置を、ガス噴出軸角度微調機構を用
いて制御するとき、引き上げ速度のサンプリングを現時
点から一定の時間遡って行い、その平均値と設定値とを
比較し、コア用バーナのバーナ移動角度量を算出するも
のである。
【0027】上記構成に加え本発明は、上記制御を所定
の時間毎に行うようにしたものである。
の時間毎に行うようにしたものである。
【0028】
【作用】上記構成によれば、VAD法によって光ファイ
バ母材を製造するとき、レーザ光を用いてコアスートの
底面の位置を検知し、そのコアスートの底面位置が常に
一定になるようにコアスート引き上げ速度を変化させる
ことにより制御すると共に、引上げ速度の変動に対応し
てコア用制御バーナを、コアスートが成長する成長軸と
並行な軸及び垂直な軸の二軸の少なくとも一方に沿って
移動させるか又は、コアスートが成長する成長軸に対す
る角度を変化させることにより、コアスート引き上げ速
度の変動が最小に抑えられる。
バ母材を製造するとき、レーザ光を用いてコアスートの
底面の位置を検知し、そのコアスートの底面位置が常に
一定になるようにコアスート引き上げ速度を変化させる
ことにより制御すると共に、引上げ速度の変動に対応し
てコア用制御バーナを、コアスートが成長する成長軸と
並行な軸及び垂直な軸の二軸の少なくとも一方に沿って
移動させるか又は、コアスートが成長する成長軸に対す
る角度を変化させることにより、コアスート引き上げ速
度の変動が最小に抑えられる。
【0029】クラッドスートを一定の速度で回転させな
がら任意の一定速度で引き上げると共に、コアスートの
底面位置を調整すべくコア用バーナの位置を制御する場
合には、コアスート成長速度の変動により移動するコア
スートの底面位置が適性な範囲内に抑えられる。
がら任意の一定速度で引き上げると共に、コアスートの
底面位置を調整すべくコア用バーナの位置を制御する場
合には、コアスート成長速度の変動により移動するコア
スートの底面位置が適性な範囲内に抑えられる。
【0030】コア用バーナの断面形状が角型の場合には
ターゲット棒の先端に堆積するガラス微粒子の径方向の
厚さが均一となる。
ターゲット棒の先端に堆積するガラス微粒子の径方向の
厚さが均一となる。
【0031】コアスートの引き上げ速度は、長手方向や
各ロッド間でバラツキが少なく、透明化処理後のプリフ
ォームの屈折率分布は、長手方向で安定し、各ロッド間
のバラツキが少なく、透明化処理後のプリフォームの屈
折率分布は、長手方向で安定し、また、各ロッド間での
再現性も向上する。
各ロッド間でバラツキが少なく、透明化処理後のプリフ
ォームの屈折率分布は、長手方向で安定し、各ロッド間
のバラツキが少なく、透明化処理後のプリフォームの屈
折率分布は、長手方向で安定し、また、各ロッド間での
再現性も向上する。
【0032】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
て詳述する。
【0033】図1は本発明の光ファイバ母材の製造方法
を適用した装置の一実施例を示す概念図である。
を適用した装置の一実施例を示す概念図である。
【0034】同図において、1は鉛直に吊り下げられた
ターゲット棒2を、その中心軸の回りに一定速度で回転
させながら上方へ引き上げる回転引き上げ装置である。
ターゲット棒2を、その中心軸の回りに一定速度で回転
させながら上方へ引き上げる回転引き上げ装置である。
【0035】ターゲット棒2の下方には、断面形状が角
型の石英製のコア用バーナ3がコア用バーナ支持台4に
固定されており、コア用バーナ3の上方には複数(図で
は2つであるが限定されるものではない)の石英製のク
ラッド用バーナ5、6が配置されている。コア用バーナ
支持台4にはコア用バーナ3をX軸方向に微動させるた
めの微動機構7が設けられている。
型の石英製のコア用バーナ3がコア用バーナ支持台4に
固定されており、コア用バーナ3の上方には複数(図で
は2つであるが限定されるものではない)の石英製のク
ラッド用バーナ5、6が配置されている。コア用バーナ
支持台4にはコア用バーナ3をX軸方向に微動させるた
めの微動機構7が設けられている。
【0036】コア用バーナ3では、コア用のドーパント
材を含んだガラス微粒子が生成され、ターゲット棒2の
下端に堆積して円柱状のコアスート8が形成されるよう
になっている。クラッド用バーナ5、6では、クラッド
用のガラス微粒子が生成され、このガラス微粒子がコア
スート8の周囲に付着、堆積してクラッドスート9を形
成することにより光ファイバ母材10が形成されるよう
になっている。
材を含んだガラス微粒子が生成され、ターゲット棒2の
下端に堆積して円柱状のコアスート8が形成されるよう
になっている。クラッド用バーナ5、6では、クラッド
用のガラス微粒子が生成され、このガラス微粒子がコア
スート8の周囲に付着、堆積してクラッドスート9を形
成することにより光ファイバ母材10が形成されるよう
になっている。
【0037】ターゲット棒2の引き上げ速度Vは、コア
スート8の成長速度に合うように制御される。この時、
コアスート8の底面位置を常に一定とするために、引き
上げ速度制御器11は、コアスート8の下端を横切るよ
うにレーザ光Lを発するレーザ発振器12と、レーザ光
Lを受光するレーザ受光器13とを用い、その受光パワ
ーからコアスート8の底面位置をスート底面位置計算機
14で計算し、底面位置が設定位置よりも下ればターゲ
ット棒2の引き上げ速度Vを上げ、底面位置が設定位置
よりも上ればターゲット棒2の引き上げ速度Vを下げる
ようにバーナ位置制御器15を制御するようになってい
る。
スート8の成長速度に合うように制御される。この時、
コアスート8の底面位置を常に一定とするために、引き
上げ速度制御器11は、コアスート8の下端を横切るよ
うにレーザ光Lを発するレーザ発振器12と、レーザ光
Lを受光するレーザ受光器13とを用い、その受光パワ
ーからコアスート8の底面位置をスート底面位置計算機
14で計算し、底面位置が設定位置よりも下ればターゲ
ット棒2の引き上げ速度Vを上げ、底面位置が設定位置
よりも上ればターゲット棒2の引き上げ速度Vを下げる
ようにバーナ位置制御器15を制御するようになってい
る。
【0038】このコアスート8の成長速度の変動を最小
限に抑えるために、バーナ位置制御器15は、コアスー
ト8の成長速度を反映しているターゲット棒2の引き上
げ速度Vに応じて、コア用バーナ3の位置を、コア用バ
ーナ支持台4を用いて制御するようになっている。
限に抑えるために、バーナ位置制御器15は、コアスー
ト8の成長速度を反映しているターゲット棒2の引き上
げ速度Vに応じて、コア用バーナ3の位置を、コア用バ
ーナ支持台4を用いて制御するようになっている。
【0039】すなわち、図1に示す装置は、ターゲット
棒2の引き上げ方向に垂直で、図中の矢印方向のコア用
バーナ支持台4のスライド軸をX軸とすると、設定スー
ト成長速度に比べてコアスート8の成長速度が速くなれ
ば、X軸方向へコア用バーナ支持台4を移動させコアス
ート8の成長速度を抑制するようになっている。
棒2の引き上げ方向に垂直で、図中の矢印方向のコア用
バーナ支持台4のスライド軸をX軸とすると、設定スー
ト成長速度に比べてコアスート8の成長速度が速くなれ
ば、X軸方向へコア用バーナ支持台4を移動させコアス
ート8の成長速度を抑制するようになっている。
【0040】次に実施例の作用を述べる。
【0041】VAD法によって光ファイバ母材10を製
造する際、レーザ光Lを用いてコアスート8の底面の位
置を検知し、そのコアスート8の底面位置が常に一定に
なるようにコアスート引き上げ速度Vを変化させること
により制御すると共に、コア用バーナ3を、コアスート
8が成長する方向と並行もしくは垂直のいずれか一方の
方向に、コア用バーナ支持台4の微動機構7を用いて、
速度変動に対応した移動をさせることで、引き上げ速度
の変動が最小に抑えられる。
造する際、レーザ光Lを用いてコアスート8の底面の位
置を検知し、そのコアスート8の底面位置が常に一定に
なるようにコアスート引き上げ速度Vを変化させること
により制御すると共に、コア用バーナ3を、コアスート
8が成長する方向と並行もしくは垂直のいずれか一方の
方向に、コア用バーナ支持台4の微動機構7を用いて、
速度変動に対応した移動をさせることで、引き上げ速度
の変動が最小に抑えられる。
【0042】コアスート8の引き上げ速度Vは、長手方
向や各ロッド間でバラツキが少なく、透明化処理後のプ
リフォームの屈折率分布は、長手方向で安定し、各ロッ
ド間のバラツキが少なく、透明化処理後のプリフォーム
の屈折率分布は、長手方向で安定し、また、各ロッド間
での再現性が向上する。
向や各ロッド間でバラツキが少なく、透明化処理後のプ
リフォームの屈折率分布は、長手方向で安定し、各ロッ
ド間のバラツキが少なく、透明化処理後のプリフォーム
の屈折率分布は、長手方向で安定し、また、各ロッド間
での再現性が向上する。
【0043】また、図1に示す装置は、設定スート成長
速度に比べてコアスート8の成長速度が遅ければ、X軸
の+方向へコア用バーナ支持台4を移動させコアスート
8の成長速度を助長するようになっている。
速度に比べてコアスート8の成長速度が遅ければ、X軸
の+方向へコア用バーナ支持台4を移動させコアスート
8の成長速度を助長するようになっている。
【0044】以上のようにして得られた光ファイバ母材
10は、スートの長手方向に渡って成長速度が安定して
いるので、透明化処理後のプリフォームの長手方向の屈
折率分布、特にコアの比屈折率差Δnが安定しているだ
けでなく、光ファイバ母材10のロッド間の比屈折率差
Δnについてもバラツキが少なく、再現性が高いもので
あった。この結果、この光ファイバ母材10を所定のク
ラッド厚まで全合成化し、線引きして光ファイバを作成
すると、その光ファイバのコアの屈折率分布は長手方向
で均一となり、伝送特性が長手方向で均一になると共
に、各ロッド間でのバラツキも少ないので、同じ特性を
もった光ファイバを大量に製造することができる。
10は、スートの長手方向に渡って成長速度が安定して
いるので、透明化処理後のプリフォームの長手方向の屈
折率分布、特にコアの比屈折率差Δnが安定しているだ
けでなく、光ファイバ母材10のロッド間の比屈折率差
Δnについてもバラツキが少なく、再現性が高いもので
あった。この結果、この光ファイバ母材10を所定のク
ラッド厚まで全合成化し、線引きして光ファイバを作成
すると、その光ファイバのコアの屈折率分布は長手方向
で均一となり、伝送特性が長手方向で均一になると共
に、各ロッド間でのバラツキも少ないので、同じ特性を
もった光ファイバを大量に製造することができる。
【0045】ここで最適条件について述べる。
【0046】図2に、コア用バーナ3の位置制御の有無
の違いによるプリフォームの長手方向の比屈折率差Δn
のバラツキの程度を示す。同図において横軸はロッドの
番号(ロッドNo.)を示し、縦軸は比屈折率差Δnを
示す。
の違いによるプリフォームの長手方向の比屈折率差Δn
のバラツキの程度を示す。同図において横軸はロッドの
番号(ロッドNo.)を示し、縦軸は比屈折率差Δnを
示す。
【0047】図2よりコア用バーナ3の位置制御を行わ
ず従来のコアスート底面位置制御のみの場合(ロッドN
o.1〜5)は、各ロッド間での比屈折率差Δnのバラ
ツキが大きい、つまり再現性が悪く、同一ロッド長手方
向のバラツキも0.04〜0.05%もあり安定性に欠
けていることがわかる。
ず従来のコアスート底面位置制御のみの場合(ロッドN
o.1〜5)は、各ロッド間での比屈折率差Δnのバラ
ツキが大きい、つまり再現性が悪く、同一ロッド長手方
向のバラツキも0.04〜0.05%もあり安定性に欠
けていることがわかる。
【0048】一方、コア用バーナ3の位置制御を行った
光ファイバ母材(ロッドNo.6〜10)から得られた
プリフォームの比屈折率差Δnは、各ロッド間のバラツ
キと、同一ロッド長手方向のバラツキとが共に小さく、
再現性と安定性に優れていることがわかる。尚、コア用
バーナの位置制御方法としては、図1に示したX軸方向
の他に、同図中のZ軸方向に調整するようにしても同様
な効果が得られる。つまり、X軸の+方向とZ軸の+方
向とは等価の機能をもち、また、X軸の−方向とZ軸の
−方向とは等価の機能をもつ。
光ファイバ母材(ロッドNo.6〜10)から得られた
プリフォームの比屈折率差Δnは、各ロッド間のバラツ
キと、同一ロッド長手方向のバラツキとが共に小さく、
再現性と安定性に優れていることがわかる。尚、コア用
バーナの位置制御方法としては、図1に示したX軸方向
の他に、同図中のZ軸方向に調整するようにしても同様
な効果が得られる。つまり、X軸の+方向とZ軸の+方
向とは等価の機能をもち、また、X軸の−方向とZ軸の
−方向とは等価の機能をもつ。
【0049】コア用バーナ3の位置制御はマイクロメー
タ等を備えた微動台を手動操作して行うこともできる
が、引き上げ速度を演算処理し、その結果に連動する電
動駆動モータを微動台に備え、自動制御を行う方が信頼
性及び再現性の点で優れていることはいうまでもない。
タ等を備えた微動台を手動操作して行うこともできる
が、引き上げ速度を演算処理し、その結果に連動する電
動駆動モータを微動台に備え、自動制御を行う方が信頼
性及び再現性の点で優れていることはいうまでもない。
【0050】以上において本実施例によれば、コアスー
トの屈折率分布を常に一定にすることができるので、長
手方向に均一な屈折率分布をもつ光ファイバ母材を安定
に、かつ、再現性よく製造することができ、安定した特
性を持った光ファイバを大量に歩留まりよく得ることが
できる。
トの屈折率分布を常に一定にすることができるので、長
手方向に均一な屈折率分布をもつ光ファイバ母材を安定
に、かつ、再現性よく製造することができ、安定した特
性を持った光ファイバを大量に歩留まりよく得ることが
できる。
【0051】図3は本発明の光ファイバ母材の製造方法
を適用した装置の他の実施例を示す概念図である。尚、
図1に示した実施例と同様の部材には同一の符号を用い
た。
を適用した装置の他の実施例を示す概念図である。尚、
図1に示した実施例と同様の部材には同一の符号を用い
た。
【0052】同図において1は回転引き上げ装置、2は
ターゲット棒、3はコア用バーナ、4はコア用バーナ支
持台である。コア用バーナ支持台4にはコア用バーナ3
のガス噴出軸PG の角度θを微調整するコア用バーナ角
度微調器20が設けられ、コア用バーナ角度微調器20
にはバーナ角度制御器21が接続されている。
ターゲット棒、3はコア用バーナ、4はコア用バーナ支
持台である。コア用バーナ支持台4にはコア用バーナ3
のガス噴出軸PG の角度θを微調整するコア用バーナ角
度微調器20が設けられ、コア用バーナ角度微調器20
にはバーナ角度制御器21が接続されている。
【0053】ターゲット棒2の引き上げ速度Vは、図1
に示した実施例と同様にコアスート8の成長速度に合わ
せて制御される。このとき、コアスート8の底面位置を
常に一定とするために、コアスート8の下端を横切るよ
うにレーザ光Lを発するレーザ発振器12と、このレー
ザ光Lを受光するレーザ受光器13とを用い、その受光
パワーからコアスート8の底面位置をスート底面位置計
算機14で計算し、コアスート8が設定位置よりも下れ
ばターゲット棒2の引き上げ速度Vを上げ、コアスート
8が設定位置よりも上ればターゲット棒2の引き上げ速
度Vを下げるという制御系を組んでいる。
に示した実施例と同様にコアスート8の成長速度に合わ
せて制御される。このとき、コアスート8の底面位置を
常に一定とするために、コアスート8の下端を横切るよ
うにレーザ光Lを発するレーザ発振器12と、このレー
ザ光Lを受光するレーザ受光器13とを用い、その受光
パワーからコアスート8の底面位置をスート底面位置計
算機14で計算し、コアスート8が設定位置よりも下れ
ばターゲット棒2の引き上げ速度Vを上げ、コアスート
8が設定位置よりも上ればターゲット棒2の引き上げ速
度Vを下げるという制御系を組んでいる。
【0054】このとき、コアスート8の成長速度の変動
を最小限に抑えるために、コアスート8の成長速度を反
映しているターゲット棒2の引き上げ速度Vに応じてコ
ア用バーナ3のガス噴出角度をコア用バーナ角度微調器
20を用いて制御する。すなわち、図3において、ター
ゲット棒2の成長軸PC に対するコア用バーナ3の設定
角度をθとすると、設定スート成長速度に比べてコアス
ート8の成長速度が速くなれば、設定速度θをコア用バ
ーナ角度微調器20を用いてわずかに大きくし、コアス
ート8の成長速度を抑制する。また、設定スート成長速
度に比べてコアスート8の成長速度が遅ければ、設定角
度θをコア用バーナ角度微調器20を用いてわずかに小
さくし、コアスート8の成長速度を助長する。
を最小限に抑えるために、コアスート8の成長速度を反
映しているターゲット棒2の引き上げ速度Vに応じてコ
ア用バーナ3のガス噴出角度をコア用バーナ角度微調器
20を用いて制御する。すなわち、図3において、ター
ゲット棒2の成長軸PC に対するコア用バーナ3の設定
角度をθとすると、設定スート成長速度に比べてコアス
ート8の成長速度が速くなれば、設定速度θをコア用バ
ーナ角度微調器20を用いてわずかに大きくし、コアス
ート8の成長速度を抑制する。また、設定スート成長速
度に比べてコアスート8の成長速度が遅ければ、設定角
度θをコア用バーナ角度微調器20を用いてわずかに小
さくし、コアスート8の成長速度を助長する。
【0055】以上のようにして得られた光ファイバ母材
は、コアスートの長手方向に渡って成長速度が安定して
いるので、透明化処理後のプリフォームの長手方向の屈
折率分布、特に比屈折率差Δnが安定しているだけでな
く、光ファイバ母材のロッド間の比屈折率差Δnについ
てもバラツキが少なく、再現性が高いものであった。こ
の結果、この光ファイバ母材を所定のクラッド厚まで全
合成化し線引きして光ファイバを製造すると、その光フ
ァイバのコアの屈折率分布は長手方向で均一となり、伝
送特性が長手方向で均一になると共に、各ロッド間での
バラツキも少ないので、同じ特性を持った光ファイバを
大量に製造することができる。
は、コアスートの長手方向に渡って成長速度が安定して
いるので、透明化処理後のプリフォームの長手方向の屈
折率分布、特に比屈折率差Δnが安定しているだけでな
く、光ファイバ母材のロッド間の比屈折率差Δnについ
てもバラツキが少なく、再現性が高いものであった。こ
の結果、この光ファイバ母材を所定のクラッド厚まで全
合成化し線引きして光ファイバを製造すると、その光フ
ァイバのコアの屈折率分布は長手方向で均一となり、伝
送特性が長手方向で均一になると共に、各ロッド間での
バラツキも少ないので、同じ特性を持った光ファイバを
大量に製造することができる。
【0056】ここで、最適条件について述べる。
【0057】図4にコア用バーナの角度制御の有無の違
いによるプリフォームの長手方向の比屈折率差Δnのバ
ラツキの程度を示す。
いによるプリフォームの長手方向の比屈折率差Δnのバ
ラツキの程度を示す。
【0058】コア用バーナ3の角度制御を行わず従来の
スート底面位置制御のみの場合(ロッドNo.1〜5)
は、各ロッド間での比屈折率差Δnのバラツキが大き
い。つまり従来の光ファイバ母材は屈折率の再現性が悪
く、同一ロッドの長手方向のバラツキも0.004〜
0.05%もあり、安定性に欠けていることがわかる。
スート底面位置制御のみの場合(ロッドNo.1〜5)
は、各ロッド間での比屈折率差Δnのバラツキが大き
い。つまり従来の光ファイバ母材は屈折率の再現性が悪
く、同一ロッドの長手方向のバラツキも0.004〜
0.05%もあり、安定性に欠けていることがわかる。
【0059】一方、コア用バーナ3の角度制御を実施し
た光ファイバ母材(ロッドNo.11〜15)から得ら
れたプリフォームの比屈折率差Δnは、各ロッド間のバ
ラツキ、同一ロッド長手方向のバラツキ共小さく、再現
性と安定性に優れていることがわかる。
た光ファイバ母材(ロッドNo.11〜15)から得ら
れたプリフォームの比屈折率差Δnは、各ロッド間のバ
ラツキ、同一ロッド長手方向のバラツキ共小さく、再現
性と安定性に優れていることがわかる。
【0060】コア用バーナの角度制御は、コア用バーナ
角度微調器を備え付けた微動台を手動操作して行うこと
もできるが、引き上げ速度を演算処理し、その結果に連
動する電動駆動モータを微動台に設け、自動制御するよ
うにしてもよい。
角度微調器を備え付けた微動台を手動操作して行うこと
もできるが、引き上げ速度を演算処理し、その結果に連
動する電動駆動モータを微動台に設け、自動制御するよ
うにしてもよい。
【0061】以上において図3に示す実施例によれば、
コアの屈折率分布を常に一定にすることができるので、
長手方向に均一な屈折率分布を有する光ファイバ母材を
安定に、再現性よく製造することができ、安定した特性
を持った光ファイバを大量に歩留まり良く得ることがで
きる。
コアの屈折率分布を常に一定にすることができるので、
長手方向に均一な屈折率分布を有する光ファイバ母材を
安定に、再現性よく製造することができ、安定した特性
を持った光ファイバを大量に歩留まり良く得ることがで
きる。
【0062】図5は本発明の光ファイバ母材の製造方法
を適用した装置のさらに他の実施例を示す概念図であ
る。尚、図1に示した実施例と同様の部材には同一の符
号を用いた。
を適用した装置のさらに他の実施例を示す概念図であ
る。尚、図1に示した実施例と同様の部材には同一の符
号を用いた。
【0063】同図において、1は回転引き上げ装置、2
はターゲット棒、3はコア用バーナ、4はコア用バーナ
支持台である。コア用バーナ支持台4にはコア用バーナ
3をX軸方向に微動させるための微動機構7が設けられ
ている。
はターゲット棒、3はコア用バーナ、4はコア用バーナ
支持台である。コア用バーナ支持台4にはコア用バーナ
3をX軸方向に微動させるための微動機構7が設けられ
ている。
【0064】コア用バーナ3の位置は、コアスート8の
底面位置に応じて制御される。この時、コアスート8の
底面位置を常に適性な一定範囲とするために、コアスー
ト8の下端を横切るようにレーザ光Lを発するレーザ発
振器12と、このレーザ光Lを受光するレーザ受光器1
3とを用い、その受光パワーからコアスート8の底面位
置を計算し、設定位置よりも下がればスート成長速度を
抑制する方向にコア用バーナ3を移動させ、設定位置よ
りも上がればスート成長速度を助長する方向にコア用バ
ーナ3を移動させる制御系を組んでいる。
底面位置に応じて制御される。この時、コアスート8の
底面位置を常に適性な一定範囲とするために、コアスー
ト8の下端を横切るようにレーザ光Lを発するレーザ発
振器12と、このレーザ光Lを受光するレーザ受光器1
3とを用い、その受光パワーからコアスート8の底面位
置を計算し、設定位置よりも下がればスート成長速度を
抑制する方向にコア用バーナ3を移動させ、設定位置よ
りも上がればスート成長速度を助長する方向にコア用バ
ーナ3を移動させる制御系を組んでいる。
【0065】このとき、コアスート8の底面位置の変動
を最小限に抑えるために、コアスート8の底面位置に応
じてコア用バーナ3の位置を、コア用バーナ支持台4を
用いて制御する。すなわち、図5において、ターゲット
棒2の引上げ方向に垂直で、図中の矢印方向のコア用バ
ーナ支持台4のスライド軸をX軸とすると、設定スート
底面位置に比べてコアスート8の底面位置が低くなれ
ば、X軸の−方向へコア用バーナ支持台4を移動させコ
アスート8の成長速度を抑制する。また、設定スート底
面位置に比べてコアスート8の底面位置が高ければ、X
軸の+方向へコア用バーナ支持台4を移動させコアスー
ト8の成長速度を助長する。
を最小限に抑えるために、コアスート8の底面位置に応
じてコア用バーナ3の位置を、コア用バーナ支持台4を
用いて制御する。すなわち、図5において、ターゲット
棒2の引上げ方向に垂直で、図中の矢印方向のコア用バ
ーナ支持台4のスライド軸をX軸とすると、設定スート
底面位置に比べてコアスート8の底面位置が低くなれ
ば、X軸の−方向へコア用バーナ支持台4を移動させコ
アスート8の成長速度を抑制する。また、設定スート底
面位置に比べてコアスート8の底面位置が高ければ、X
軸の+方向へコア用バーナ支持台4を移動させコアスー
ト8の成長速度を助長する。
【0066】このようにして得られた光ファイバ母材1
0は、スートの長手方向に渡ってスート底面に対するバ
ーナ火炎の当たる位置が安定しているので、透明化処理
後の透明ガラス母材の長手方向の屈折率分布、特に比屈
折率差Δnが安定しているばかりではなく、スートのロ
ッド間の比屈折率差Δnについてもバラツキが少なく、
再現性が高いものであった。この結果、この光ファイバ
母材を所定のクラッド厚まで全合成化し、線引きして光
ファイバを作製すると、その光ファイバのコア部の屈折
率は長手方向で均一になり、伝送特性が長手方向で均一
になると共に、各ロッド間でのバラツキも少ないので同
じ特性を持った光ファイバを大量に作ることができる。
0は、スートの長手方向に渡ってスート底面に対するバ
ーナ火炎の当たる位置が安定しているので、透明化処理
後の透明ガラス母材の長手方向の屈折率分布、特に比屈
折率差Δnが安定しているばかりではなく、スートのロ
ッド間の比屈折率差Δnについてもバラツキが少なく、
再現性が高いものであった。この結果、この光ファイバ
母材を所定のクラッド厚まで全合成化し、線引きして光
ファイバを作製すると、その光ファイバのコア部の屈折
率は長手方向で均一になり、伝送特性が長手方向で均一
になると共に、各ロッド間でのバラツキも少ないので同
じ特性を持った光ファイバを大量に作ることができる。
【0067】ここで最適条件について述べる。
【0068】図6にコア用バーナの位置制御の有り無し
の違いによる透明ガラス化母材の比屈折率差Δnの各ロ
ッド間と同一ロッドでの長手方向のバラツキ具合の差を
示す。バーナ位置制御を行わず従来の引上げ速度の変動
を伴うスート底面位置制御のみの場合(ロッドNo.1
〜5)は、各ロッド間での比屈折率差Δnのバラツキが
大きい、つまり再現性が悪く、同一ロッド長手方向のバ
ラツキも0.04〜0.05%もあり安定性に欠けてい
る。
の違いによる透明ガラス化母材の比屈折率差Δnの各ロ
ッド間と同一ロッドでの長手方向のバラツキ具合の差を
示す。バーナ位置制御を行わず従来の引上げ速度の変動
を伴うスート底面位置制御のみの場合(ロッドNo.1
〜5)は、各ロッド間での比屈折率差Δnのバラツキが
大きい、つまり再現性が悪く、同一ロッド長手方向のバ
ラツキも0.04〜0.05%もあり安定性に欠けてい
る。
【0069】一方、バーナ位置制御を実施した光ファイ
バ母材(ロッドNo.16〜20)から得られた透明ガ
ラス母材の比屈折率差Δnは、各ロッド間のバラツキ、
同一ロッド長手方向のバラツキ共小さく、再現性と安定
性に優れていることがわかる。
バ母材(ロッドNo.16〜20)から得られた透明ガ
ラス母材の比屈折率差Δnは、各ロッド間のバラツキ、
同一ロッド長手方向のバラツキ共小さく、再現性と安定
性に優れていることがわかる。
【0070】以上において図5に示した実施例によれ
ば、コア部の屈折率分布を常に一定にすることができる
ので、長手方向に均一な屈折率分布を有する光ファイバ
母材を、安定かつ再現性よく製造でき、安定した特性を
持った光ファイバを大量に歩留まり良く製造することが
できる。
ば、コア部の屈折率分布を常に一定にすることができる
ので、長手方向に均一な屈折率分布を有する光ファイバ
母材を、安定かつ再現性よく製造でき、安定した特性を
持った光ファイバを大量に歩留まり良く製造することが
できる。
【0071】尚、図5に示した実施例ではコア用バーナ
をX軸方向に移動させる場合で説明したが、これに限定
されるものではなく、Z軸方向による調整によっても同
様な効果が得られる。つまり、X軸の+方向とZ軸の+
方向とは等価の機能を持ち、また、X軸の−方向とZ軸
の−方向とは等価の機能を持つ。
をX軸方向に移動させる場合で説明したが、これに限定
されるものではなく、Z軸方向による調整によっても同
様な効果が得られる。つまり、X軸の+方向とZ軸の+
方向とは等価の機能を持ち、また、X軸の−方向とZ軸
の−方向とは等価の機能を持つ。
【0072】バーナ位置制御はマイクロメータ等を備え
付けた微動台を手動操作して行うこともできるが、引上
げ速度を演算処理し、その結果に連動するモータを微動
台に設け、自動制御を行う方が信頼性及び再現性の点で
優れていることがいうまでもない。
付けた微動台を手動操作して行うこともできるが、引上
げ速度を演算処理し、その結果に連動するモータを微動
台に設け、自動制御を行う方が信頼性及び再現性の点で
優れていることがいうまでもない。
【0073】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
な優れた効果を発揮する。
【0074】(1) コアスートの底面位置を検出し、その
位置が一定になるようにコアスート引き上げ速度を制御
すると共に、コアスートを形成するためのコア用バーナ
の位置又はガス噴出角度を制御するので、コアスートの
引上げ速度の変動が最小に抑えられ、屈折率分布の均一
な光ファイバ母材を得ることができる。
位置が一定になるようにコアスート引き上げ速度を制御
すると共に、コアスートを形成するためのコア用バーナ
の位置又はガス噴出角度を制御するので、コアスートの
引上げ速度の変動が最小に抑えられ、屈折率分布の均一
な光ファイバ母材を得ることができる。
【0075】(2) クラッドスートを一定の速度で回転さ
せながら任意の一定速度で引き上げると共に、コアスー
トの底面位置を調整すべくコア用バーナの位置を制御す
るので、コアスートの成長速度の変動により移動するコ
アスートの底面位置を適性範囲内に抑えられ、屈折率分
布の均一な光ファイバ母材を得ることができる。
せながら任意の一定速度で引き上げると共に、コアスー
トの底面位置を調整すべくコア用バーナの位置を制御す
るので、コアスートの成長速度の変動により移動するコ
アスートの底面位置を適性範囲内に抑えられ、屈折率分
布の均一な光ファイバ母材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ母材の製造方法を適用した
装置の一実施例を示す概念図である。
装置の一実施例を示す概念図である。
【図2】コア用バーナの位置制御の有無の違いによるプ
リフォームの長手方向の比屈折率差のバラツキの程度を
示す図である。
リフォームの長手方向の比屈折率差のバラツキの程度を
示す図である。
【図3】本発明の光ファイバ母材の製造方法を適用した
装置の他の実施例を示す概念図である。
装置の他の実施例を示す概念図である。
【図4】コア用バーナの角度制御の有無の違いによるプ
リフォームの長手方向の比屈折率差Δnのバラツキの程
度を示す図である。
リフォームの長手方向の比屈折率差Δnのバラツキの程
度を示す図である。
【図5】本発明の光ファイバ母材の製造方法を適用した
装置のさらに他の実施例を示す概念図である。
装置のさらに他の実施例を示す概念図である。
【図6】コア用バーナの位置制御の有無の違いによるプ
リフォームの長手方向の比屈折率差Δnのバラツキの程
度を示す図である。
リフォームの長手方向の比屈折率差Δnのバラツキの程
度を示す図である。
【図7】光ファイバ母材の製造方法の従来例を示す概念
図である。
図である。
【図8】コア用バーナとコアスートとの間の位置関係を
示す図である。
示す図である。
【図9】コアバーナのX軸移動量と比屈折率差Δnとの
間の関係を示す図である。
間の関係を示す図である。
【図10】コア用バーナの光ファイバ母材成長軸との間
の角度関係を示す図である。
の角度関係を示す図である。
【図11】コア用バーナのθ角度移動量と比屈折率差Δ
nとの間の関係を示す図である。
nとの間の関係を示す図である。
2 ターゲット棒 3 コア用バーナ(バーナ) 4 コア用バーナ支持台 5、6 クラッド用バーナ(バーナ) 8 コアスート 9 クラッドスート 10 光ファイバ母材
Claims (11)
- 【請求項1】 ターゲット棒の先端にコア用バーナでガ
ラス微粒子を堆積させてコアスートを形成し、該コアス
ートの周囲にクラッド用バーナでガラス微粒子を堆積さ
せてクラッドスートを形成することにより光ファイバ母
材を形成する光ファイバ母材の製造方法において、上記
コアスートの底面位置を検出し、その位置が一定になる
ようにコアスート引き上げ速度を制御すると共に、コア
スートの底面位置を調整すべくコア用バーナの位置を制
御することを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。 - 【請求項2】 ターゲット棒の先端にコア用バーナでガ
ラス微粒子を堆積させてコアスートを形成し、該コアス
ートの周囲にクラッド用バーナでガラス微粒子を堆積さ
せてクラッドスートを形成することにより光ファイバ母
材を形成する光ファイバ母材の製造方法において、上記
クラッドスートを一定の速度で回転させながら任意の一
定速度で引き上げると共に、上記コアスートの底面位置
を調整すべくコア用バーナの位置を制御することを特徴
とする光ファイバ母材の製造方法。 - 【請求項3】 上記コアスートを形成するためのコア用
バーナの断面形状を角型にした請求項1又は2記載の光
ファイバ母材の製造方法。 - 【請求項4】 上記コア用バーナの支持台に、コアスー
トが成長する成長軸と並行な軸及び垂直な軸の二軸の少
なくとも一方に微動機構を設けると共に、上記コアスー
ト引き上げ速度を予め設定した値にするために、上記引
き上げ速度に応じてコア用バーナの位置を上記微動機構
を用いて制御する請求項1又は2記載の光ファイバ母材
の製造方法。 - 【請求項5】 上記コアスート引き上げ速度を予め設定
した値にするために、引き上げ速度に応じてコア用バー
ナの位置を、上記微動機構を用いて制御するとき、引き
上げ速度のサンプリングを現時点から一定の時間遡って
行い、その平均値と設定値とを比較し、コア用バーナの
移動量を算出する請求項3記載の光ファイバ母材の製造
方法。 - 【請求項6】 上記制御を所定の時間毎に行うようにし
た請求項5記載の光ファイバ母材の製造方法。 - 【請求項7】 ターゲット棒の先端にコア用バーナでガ
ラス微粒子を堆積させてコアスートを形成し、該コアス
ートの周囲にクラッド用バーナでガラス微粒子を堆積さ
せてクラッドスートを形成することにより光ファイバ母
材を形成する光ファイバ母材の製造方法において、上記
コアスートの底面位置を検出し、その位置が一定になる
ようにコアスート引き上げ速度を制御すると共に、コア
スートの底面位置を調整すべくコア用バーナの角度を制
御することを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。 - 【請求項8】 上記コアスートを形成するためのコア用
バーナの断面形状を角型にした請求項7記載の光ファイ
バ母材の製造方法。 - 【請求項9】 上記コア用バーナの支持台に、コアスー
トが成長する成長軸に対するコア用バーナのガス噴出軸
角度微調機構を設けると共に、上記コアスート引き上げ
速度を予め設定した値にするために、上記引き上げ速度
に応じてコア用バーナの角度を上記ガス噴出軸角度微調
機構を用いて制御する請求項7記載の光ファイバ母材の
製造方法。 - 【請求項10】 上記コアスート引き上げ速度を予め設
定した値にするために、引き上げ速度に応じてバーナの
位置を、上記ガス噴出軸角度微調機構を用いて制御する
とき、引き上げ速度のサンプリングを現時点から一定の
時間遡って行い、その平均値と設定値とを比較し、コア
用バーナのバーナ移動角度量を算出する請求項9記載の
光ファイバ母材の製造方法。 - 【請求項11】 上記制御を所定の時間毎に行うように
した請求項10記載の光ファイバ母材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8055295A JPH08188437A (ja) | 1994-11-07 | 1995-04-05 | 光ファイバ母材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-272504 | 1994-11-07 | ||
JP27250494 | 1994-11-07 | ||
JP8055295A JPH08188437A (ja) | 1994-11-07 | 1995-04-05 | 光ファイバ母材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08188437A true JPH08188437A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=26421551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8055295A Pending JPH08188437A (ja) | 1994-11-07 | 1995-04-05 | 光ファイバ母材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08188437A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113666626A (zh) * | 2021-08-12 | 2021-11-19 | 杭州金星通光纤科技有限公司 | 一种改善光纤衰减均匀性的生产工艺 |
-
1995
- 1995-04-05 JP JP8055295A patent/JPH08188437A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113666626A (zh) * | 2021-08-12 | 2021-11-19 | 杭州金星通光纤科技有限公司 | 一种改善光纤衰减均匀性的生产工艺 |
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