JPH0818815A - コンポジット同期信号の遅延回路 - Google Patents

コンポジット同期信号の遅延回路

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JPH0818815A
JPH0818815A JP14504194A JP14504194A JPH0818815A JP H0818815 A JPH0818815 A JP H0818815A JP 14504194 A JP14504194 A JP 14504194A JP 14504194 A JP14504194 A JP 14504194A JP H0818815 A JPH0818815 A JP H0818815A
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Junichi Kawada
淳一 川田
Yoshifumi Yoshida
好文 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンポジット同期信号を比較的長時間遅延さ
せた信号を得る。 【構成】 同期分離回路において、コンポジット同期信
号の立ち下がりに対応するCSYNSEPおよび垂直同
期信号の立上がりに対応するVSEPを得る。Vカウン
タ18はCSYNSEPをカウントし、VSEPでリセ
ットする。また、Hカウンタ12は、所定の基準クロッ
ク4fscをカウントし、CSYNSEPでリセットす
る。Hデコーダ14は、Hカウンタ12のカウント値を
デコードして、垂直同期信号、等価パルスおよび水平同
期信号の波形を切り替え出力する。Vカウンタの値で、
フィールドのどのタイミングにあるかを認識し、Hデコ
ーダ14にどの波形を出力させるかを制御することで、
任意の遅延時間のコンポジット同期信号を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水平同期信号および垂
直同期信号の両方を含むコンポジット同期信号を所定の
時間遅延させるコンポジット同期信号の遅延回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】テレビ信号では、映像信号に水平垂直同
期信号が重畳されており、映像信号についての各種処理
を行う場合には、同期信号を分離してから行っている。
従って、各種処理後にもう一度同期信号を重畳する必要
があり、入力テレビ信号に同期した同期信号が必要であ
る。そして、映像信号は処理において遅延処理を受ける
場合も多く、このような場合にはこれに重畳する同期信
号も同様に遅延していなければならない。そこで、同期
信号を遅延させる遅延回路が必要であり、従来より、ガ
ラスディレイライン(遅延線)やCCD(チャージ・カ
ップルド・デバイス)を用いた遅延回路が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガラスディレ
イラインは、遅延量を余り大きくできず、例えば1水平
ライン(1H)の遅延などには向かないという問題点が
あった。また、CCDを利用するものも、遅延時間が長
くなると、それだけ多くの素子が必要になり、装置が大
型化し、高価になってしまうという問題点があった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決することを課
題としてなされたものであり、比較的簡単な装置で、大
きな遅延時間を得ることができるコンポジット同期信号
の遅延回路を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、水平同期信号
および垂直同期信号の両方を含むコンポジット同期信号
の遅延回路であって、コンポジット同期信号の低レベル
を検出し、この低レベルに同期したパルスを有するコン
ポジット分離信号を得ると共に、低レベル期間の長さの
相違から垂直同期信号を検出しこれに同期したパルスを
有する垂直分離信号を得る同期分離回路と、同期分離回
路で得られたコンポジット分離信号によってリセットさ
れ、所定の基準クロックを例えば4fscカウントするH
カウンタと、Hカウンタの出力をデコードし、Hカウン
タのカウント値に応じてレベルが変化する信号を出力す
ると共に、この出力する信号としてデューティ比の異な
る複数の信号が発生可能であり、いずれの信号を発生す
るかが選択可能なHデコーダと、上記垂直分離信号でリ
セットされ、コンポジット分離信号をカウントするVカ
ウンタと、Vカウンタの出力をデコードし、Vカウンタ
のカウント値に応じてHデコーダにおいていずれの信号
を発生するかを制御するVデコーダと、を有し、Vカウ
ンタのカウント値に応じてHデコーダから発生する信号
を設定することで、Hデコーダの出力に任意の遅延時間
のコンポジット同期信号を得ることを特徴とする。
【0006】また、本発明は、垂直同期信号に対する水
平同期信号の位置からフィールドを判定するフィールド
判定回路と、フィールド判定回路の判定結果に基づい
て、Vカウンタの入力されるコンポジット分離信号をゲ
ートするゲート回路をさらに有し、Vカウンタのカウン
ト値で選択するHデコーダからの発生信号を第1、第2
フィールドで同一として、1フレーム分のコンポジット
信号を発生することを特徴とする。
【0007】
【作用】このように、本発明では、Vカウンタのカウン
ト値により、Hデコーダのデコード内容を切り替え、こ
れによって、複数種類の信号をHデコーダの出力を得
る。すなわち、Hデコーダは垂直同期信号、等価パル
ス、水平同期信号の3種類の波形を出力できるようにな
っており、Vカウンタのカウント値によって、いずれか
を選択する。そして、この選択の順番を所定のものにす
ることによって、1フレーム分のコンポジット同期信号
を得ることができる。そこで、Vカウンタのカウント値
とHデコーダによる波形の選択の関係を変更することに
よって、任意の遅延時間のコンポジット同期信号を得る
ことができる。特に、遅延時間が1Hというように比較
的長くても回路構成は簡単で、かつ確実な遅延信号を得
ることができる。
【0008】さらにフィールド判定回路によって、フィ
ールドを判定し、Vカウンタに入力されるクロックに所
定のマスクをかけることによって、第1、第2フィール
ドの波形をVカウントのカウント値とHデコーダのデコ
ードは関係を同一のものとしたまま得ることができる。
第1フィールドにおけるコンポジット分離信号の1パル
ス(水平同期信号部分の1パルス)のVカウンタへの入
力を阻止することによって、Vカウンタのカウント値を
共通化することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。
【0010】[全体構成]図1は、実施例の全体構成を
示すブロック図である。入力されてくるコンポジット同
期信号CSYNC0および4fscクロックは、同期分離
回路10に入力される。ここで、4fsc信号は、色副搬
送波の周波数fsc(3.58MHz)の4倍の周波数の
信号である。同期分離回路10は、コンポジット同期信
号CSYNC0の立ち下がりに対応するパルス信号であ
るコンポジット分離信号CSYNSEPと、垂直同期信
号VSYNCの立ち下がりに対応するパルス信号である
垂直分離信号VSEPを生成する。ここで、VSEP
は、VSYNCのL期間が、等価パルスや水平同期信号
HSYNCに比べ十分長いことを利用して検出する。
【0011】同期分離回路10からのCSYNSEP
は、Hカウンタ12に、リセットパルスとして供給され
る。このHカウンタ12には、4fscがクロックとして
供給されており、Hカウンタ12は、4fscをカウント
アップしていき、CSYNSEPによってカウント値が
リセットされる。Hカウンタ12のカウント値は、Hデ
コーダ14に供給されており、Hデコーダ14は、Hカ
ウンタ12のカウント値が所定値に達すると、LからH
に変化する信号を出力する。そして、この出力が遅延信
号CSYNCになる。
【0012】また、同期分離回路10の出力であるCS
YNSEPは、ゲート16を介し、Vカウンタ18に入
力される。Vカウンタ18には、同期分離回路10の出
力であるVSEPも供給されており、CSYNSEPを
カウントアップしていき、VSEPによってカウント値
がリセットされる。Vカウンタ18の出力には、Vデコ
ーダ20が接続されており、Vカウンタ18のカウント
値に応じて、制御信号をHカウンタ12に供給する。す
なわち、Vカウンタ18のカウント値に応じてHデコー
ダ14のデコードを制御し、3種類の波形の出力を切り
替える。
【0013】また、Vデコーダ20の出力は、フィール
ド判定回路22に供給される。このフィールド判定回路
22には、入力コンポジット同期信号CSYNC0、V
SEPおよび4fscを例えば64分周した信号VCLK
が供給されている。このVCLKは、4fscを分周器2
4で64分周したものであり、周期が4.5μsecの
信号である。そして、フィールド判定回路22は、これ
ら信号から第1フィールド、第2フィールドを識別して
ゲート16を制御する信号JFIELDを発生する。そ
して、ゲート16がこのJFIELDがHの期間だけ、
CSYNSEPの出力がVカウンタ18に入力されるの
を禁止する。これによって、第1フィールドおよび第2
フィールドの両方で、Vカウンタ18の同一のカウント
値に基づいて、Hデコーダの動作を制御して、タイミン
グの異なるHSYNCを有する第1、第2フィールドの
CSYNC信号を得ることができる。
【0014】次に、この回路の動作について、図2に基
づいて説明する。テレビ信号は、インターレース走査を
行うため、1画面(1フレーム)は、2つのフィールド
からなっており、第1フィールドの最後の水平走査線は
画面の中間で終り、第2フィールドの最初の水平走査線
は、画面の中間から始まる。従って、この2つの水平走
査期間はH/2(ここで、Hは水平走査期間を示す)で
あり、第1フィールドと第2フィールドでは、水平走査
線のタイミングがずれている。
【0015】すなわち、図2に示すように、1フレーム
は、525Hの水平走査期間からなっており、コンポジ
ット同期信号CSYNC0は、507の水平同期信号の
他に(3H+3H(6H))×2=12Hの等価パルス
と、3H×2=6Hの垂直パルスを含んでいる。垂直同
期パルスの開始時(VSEPにパルスが発生した時)を
「0」とすると、6H目から正規の水平同期信号が始ま
る。
【0016】第1フィールドは、6H目の水平同期信号
から1Hの期間のものになっており、最後の水平走査は
259H目の半分で終了し、その期間はH/2の期間の
ものになっている。また、第2フィールドの正規の水平
同期信号は、269Hから始まる。
【0017】そして、同期分離回路10は垂直同期期間
を検出し、垂直分離信号VSEPを発生する。VSEP
はL期間が長時間であることから検出するため、発生の
タイミングが若干遅れる。しかし、このずれは、各種処
理の際には、補償することができ、全体の処理には問題
がない。
【0018】また、コンポジット分離信号CSYNSE
Pは、CSYNC0の立ち下がりの度に出力される。こ
のようにして、同期分離回路10において、図に示すよ
うなVSEPおよびCSYNSEPが得られる。
【0019】そして、本実施例の装置では、Vカウンタ
18はVSEPによってリセットされると共に、CSY
NSEPをカウントする。すなわち、Vカウンタ18
は、水平垂直同期信号および等価パルスの立ち下がりの
度に出力されるCSYNSEPのパルスをカウントす
る。ところが、このVカウンタ18へのCSYNSEP
の入力経路には、ゲート回路16が配置されており、こ
のゲート回路16が第1フィールドの1つのパルスをマ
スクする。この例では、垂直同期信号からカウントを始
め、水平同期信号に入った1つ目の水平走査線の終了エ
ッジに当たる13番目のCSYNSEPがマスクされ
る。
【0020】このようにして、Vカウンタ18のカウン
ト値は、図におけるCSYNSEPの直下に示したよう
な値になり、第1フィールドおよび第2フィールドの両
方で0〜271の値をとる。そして、このVカウンタ1
8のカウント値により、Hデコーダ14が制御される。
【0021】すなわち、Hカウンタ12は、CSYNC
0によりリセットされ、4fscをカウントする。この場
合、Hカウンタ12は、1Hの期間に0〜910までカ
ウントする。そして、Hデコーダ14からは、CSYN
Cを発生するしなければならず、垂直同期信号、等価パ
ルス、垂直同期信号の3種類の波形を出力する必要があ
る。そこで、Hデコーダ14は、Hカウンタ12のカウ
ント値をデコードして、図3に示すように、3種類の出
力を得る。すなわち、(A)垂直同期信号用:0〜38
6がL、387〜909がH、(B)等価パルス用:0
〜33がL、34〜909がH、(C)水平同期信号
用:0〜67がL、68〜909がHの3種類の波形を
出力する。
【0022】そして、Vカウンタ18のカウント値0〜
5、271の時に(A)垂直同期信号用、6〜11、2
65〜270の時に(B)等価パルス用、12〜264
の時に(C)水平同期信号用のデコードを行うことによ
り、CSYNC0と同一(遅延時間0)のCSYNCを
得ることができる。
【0023】このような設定によって、第1フィールド
の場合、Vカウンタ18のカウント値271から垂直同
期信号用(A)が発生し、Hカウンタ12のカウント値
455でCSYNSEPによってリセットされる。した
がって、カウント値5までの期間、垂直同期信号が発生
される。次に、Vカウンタ18のカウント値6〜11の
期間は等価パルス用(B)によって等価パルスが発生す
る。この場合もHカウンタ12のカウント値455でC
SYNSEPが入力され、カウント値がリセットされ
る。
【0024】その後、Vカウンタ18のカウント値12
〜264では水平同期信号が発生する。この場合は、H
カウンタ12はカウント値910までリセットされな
い。そして、このVカウンタ18のカウント値264の
時は、半周期(Hカウンタ12のカウント値455)で
CSYNSEPが入力され、リセットされる。このた
め、このときの水平走査期間はH/2の期間になる。な
お、CSYNSEPはの13番目のパルスは、ゲート1
6によって、Vカウンタ18に入力されないようになっ
ている。
【0025】また、第2フィールドの場合、Vカウンタ
18のカウント値11の時に半周期(Hカウンタ12の
カウント値455)でCSYNSEPが入力されない。
そこで、このときは等価パルスのHがその後の半周期継
続する。そして、その後水平同期信号が出力される。
【0026】このように、本実施例によれば、第1フィ
ールドのCSYNSEPはの13番目のパルスをVカウ
ンタ18に入力しないことによって、Vカウンタ18の
カウント値とHデコーダ14の出力波形の関係は、全く
変更せずに、自動的に第1、第2フィールドに応じた同
期信号を得ることができる。
【0027】そして、上述の説明では、Hデコーダ14
の出力するCSYNCをCSYNC0と同一のタイミン
グの信号としていたが、これを遅らせる場合には、Vカ
ウンタ18の値によるHデコーダ14の(A)(B)
(C)の選択の対応を変更すれば良い。例えば、Vカウ
ンタ18のカウント値2〜7,2を(A)、8〜13,
267〜1を(B)、14〜266を(C)のように、
すべてに2を加算することによって、1H遅延したCS
YNCを得ることができる。
【0028】[同期分離回路10の構成]図4に、同期
分離回路10のCSYNSEP発生のための回路の一例
を示す。この回路は、2つのフリップフロップ32、3
4と、1つのインバータ36および1つのアンドゲート
38から構成されている。フリップフロップ32のD入
力には、CSYNC0が入力されており、フリップフロ
ップ32のQ出力である信号Aは、フリップフロップ3
4のD入力に入力されている。また、フリップフロップ
32、34のC入力には4fscが入力されている。そし
て、フリップフロップ32の反転Q出力、フリップフロ
ップ34のQ出力および4fscをインバータ36で判定
した信号の3つの信号がアンドゲート38に入力されて
おり、この出力がCSYNSEPになる。
【0029】すなわち、図5に示すように、フリップフ
ロップ32は、4fscの立上がりによって、D入力のC
SYNC0を取り込む。このため、CSYNC0が立ち
下がると、次の4fscの立上がりによって、このCSY
NC0のLがフリップフロップ32に取り込まれ、出力
AがLになり、反転Q出力はHになる。一方、フリップ
フロップ34の出力は、次の4fscの立上がりまでHの
ままである。また、4fscの半周期が経過すると、4f
scは半周期だけLになり、インバータ36で反転された
反転4fscはその期間Hになる。従って、アンドゲート
38への入力はすべてHになり、4fscのLになる半周
期だけ、HになるCSYNSEPがアンドゲート38か
ら出力される。
【0030】このように、図4の回路によって、CSY
NC0の立ち下がりを切り出し、CSYNSEPを得る
ことができる。なお、フリップフロップ32、34のR
入力にはリセット信号RESETが入力されており、電
源立上がり時に記憶内容がリセットされるようになって
いる。
【0031】また、VSEPは、上述の信号AまたはB
の期間をカウンタ等を利用して計測し、これが水平同期
信号や等価パルスのLの期間より十分長いことを検出す
れば良い。この場合に使用するカウンタは、4fscを分
周したクロックをカウントするものにしたほうがビット
数が少なくてすむ。例えば、後述するフィールド判定回
路22におけるVCLKを利用しても良く、またカウン
タ自体もフィールド判定回路22のものを兼用しても良
い。
【0032】[フィールド判定回路の構成]図6に、フ
ィールド判定回路22の一例を示す。Vデコーダ20の
1つの内部回路であるアンドゲート20aの出力がフリ
ップフロップ42のC入力に入力されている。この例で
は、アンドゲート20aは、Vカウンタ18のカウント
値が11の時にHを出力する。このフリップフロップ4
2のD入力は常時Hに吊り上げられている。このフリッ
プフロップ42のQ出力は、カウンタ44にLアクティ
ブのリセット信号として入力されている。このカウンタ
44には、4fscを分周器24において、例えば64分
周して得た周期が4.5μsecの信号VCLKがクロ
ックとして供給されている。
【0033】そして、この例では、カウンタ44は3つ
の出力を有し、カウント値が「5」「11」「12」の
3つの値の時に、それぞれHを出力する。カウンタ44
の「5」「11」出力は、RSフリップフロップ46の
S入力およびR入力にそれぞれ入力されている。従っ
て、このRSフリップフロップ46は、カウンタ44の
カウント値が「5」〜「11」の期間、Hがセットされ
る。RSフリップフロップ46の出力は、フリップフロ
ップ48のD入力に入力される。このフリップフロップ
48は、そのC入力にCSYNC0が入力されている。
Q出力から信号JFIELDを出力する。また、このフ
リップフロップ48のLアクティブのリセット端子に
は、VSEPが入力されており、VSEPのHで内容が
リセットされる。
【0034】さらに、カウンタ44の「12」出力はノ
アゲート50に入力されている。このノアゲート50に
は、VSEPも入力されており、その出力は、フリップ
フロップ42のLアクティブのリセット端子に入力され
ている。従って、VSEPのHまたはカウンタ44のカ
ウント値「12」によって、フリップフロップ42がリ
セットされる。
【0035】次に、この回路の動作について、図7に基
づいて説明する。まず、VSEPにHが立つと、フリッ
プフロップ42がLにリセットされる。従って、カウン
タ44のリセット端子にはLが供給され、カウンタ44
は、カウントを行わない。そして、Vカウンタ18のカ
ウント値が「11」になるとアンドゲート20aからH
が出力され、フリップフロップ42にHがセットされる
ため、カウンタ44がVCLKをカウントし始める。そ
して、そのカウント値が「5」になると、RSフリップ
フロップ46にHがセットされ、カウント値が「11」
になるとRSフリップフロップ46がLにリセットされ
る。そして、カウンタ44のカウント値が「5」〜「1
1」の期間にCSYNC0が立ち上がった場合、この立
ち上がりで、RSフリップフロップ46のHがフリップ
フロップ48に取り込まれる。
【0036】ここで、本例の場合、VCLKは、4fsc
を64分周したものである。従って、Hカウンタ12の
カウント値の64がカウンタ44のカウント値の1に対
応する。従って、カウンタ44のカウント値5〜11
は、Hカウンタ12のカウント値320〜704に対応
する。従って、1Hの内の中間付近において、RSフリ
ップフロップ46はHを出力する。そして、第1フィー
ルドにおいては、CSYNSEPの12番目のパルス
が、この期間に出力され、フリップフロップ48にHが
取り込まれる。そして、このフリップフロップ48のH
は、CSYNC0の立上がりによって、Lに戻る。従っ
て、フリップフロップ48の出力であるJFIELDに
おいて、1Hの期間Hが出力される。このJFIELD
のH期間は、CSYNSEPの13番目のパルスが発生
されるタイミングを含んでいる。そこで、このJFIE
LDのHによってゲート16を閉じることによって、C
SYNSEPの13番目のパルスはVカウンタ18に入
力されず、Vカウンタ18のカウント値は、図2に記載
したようのCSYNSEPの14番目のパルスの時に1
3になる。
【0037】一方、第2フィールドの場合、CSYNS
EPの12番目のパルスは、11番目のパルスから1H
後である。このため、フリップフロップ48には、Hが
取り込まれず、JFIELDは、Hにならない。そこ
で、図2に示すように、CSYNSEPのすべてのパル
スをカウントし、0〜271のカウントを行う。
【0038】このように、本実施例のフィールド判定回
路22を利用することによって、Vカウンタ18におけ
るCSYNC0のカウントを第1フィールドと第2フィ
ールドとで変更し、Vカウンタ18のカウント値とHデ
コーダ14のデコード内容の関係を同一にすることがで
きる。従って、全体回路を簡略化することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
Vカウンタのカウント値により、Hデコーダのデコード
内容を切り替え、これによって、複数種類の信号をHデ
コーダの出力を得る。すなわち、Hデコーダは垂直同期
信号、等価パルス、水平同期信号の3種類の波形を出力
できるようになっており、Vカウンタのカウント値によ
って、いずれかを選択する。そして、この選択の順番を
所定のものにすることによって、1フレーム分のコンポ
ジット同期信号を得ることができる。そこで、Vカウン
タのカウント値とHデコーダによる波形の選択の関係を
変更することによって、任意の遅延時間のコンポジット
同期信号を得ることができる。特に、遅延時間が1Hあ
るいは数Hというように比較的長くても回路構成は簡単
で、かつ確実な遅延信号を得ることができる。
【0040】さらにフィールド判定回路によって、フィ
ールドを判定し、Vカウンタに入力されるクロックに所
定のマスクをかけることによって、第1、第2フィール
ドの波形をVカウントのカウント値とHデコーダのデコ
ードは関係を同一のものとしたまま得ることができる。
第1フィールドにおけるコンポジット分離信号の1パル
ス(水平同期信号部分の1パルス)のVカウンタへの入
力を阻止することによって、Vカウンタのカウント値を
共通化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体構成を示すブロック図である。
【図2】同期分離回路10において分離された信号のタ
イミングを示す図である。
【図3】Vカウンタのカウント値とHデコーダからの出
力波形の関係を示す図である。
【図4】同期分離回路10の要部構成を示すブロック図
である。
【図5】同期分離回路10の動作を示す図である。
【図6】フィールド分離回路22の構成を示すブロック
図である。
【図7】フィールド分離回路の動作を示す図である。
【符号の説明】
10 同期分離回路 12 Hカウンタ 14 Hデコーダ 16 ゲート 18 Vカウンタ 20 Vデコーダ 22 フィールド判定回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平同期信号および垂直同期信号の両方
    を含むコンポジット同期信号の遅延回路であって、 コンポジット同期信号の低レベルを検出し、この低レベ
    ルに同期したパルスを有するコンポジット分離信号を得
    ると共に、低レベル期間の長さの相違から垂直同期信号
    を検出しこれに同期したパルスを有する垂直分離信号を
    得る同期分離回路と、 同期分離回路で得られたコンポジット分離信号によって
    リセットされ、所定の基準クロックをカウントするHカ
    ウンタと、 Hカウンタの出力をデコードし、Hカウンタのカウント
    値に応じてレベルが変化する信号を出力すると共に、こ
    の出力する信号としてデューティ比の異なる複数の信号
    が発生可能であり、いずれの信号を発生するかが選択可
    能なHデコーダと、 上記垂直分離信号でリセットされ、コンポジット分離信
    号をカウントするVカウンタと、 Vカウンタの出力をデコードし、Vカウンタのカウント
    値に応じてHデコーダにおいていずれの信号を発生する
    かを制御するVデコーダと、 を有し、 Vカウンタのカウント値に応じてHデコーダから発生す
    る信号を設定することで、Hデコーダの出力に任意の遅
    延時間のコンポジット同期信号を得ることを特徴とする
    コンポジット同期信号の遅延回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回路において、 さらに、垂直同期信号に対する水平同期信号の位置から
    フィールドを判定するフィールド判定回路と、 フィールド判定回路の判定結果に基づいて、Vカウンタ
    の入力されるコンポジット分離信号をゲートするゲート
    回路と、を有し、 Vカウンタのカウント値で選択するHデコーダからの発
    生信号を第1、第2フィ−ルドで同一として、1フレー
    ム分のコンポジット信号を発生することを特徴とするコ
    ンポジット同期信号の遅延回路。
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