JPH0818798A - 二値画像符号化装置 - Google Patents

二値画像符号化装置

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JPH0818798A
JPH0818798A JP6152184A JP15218494A JPH0818798A JP H0818798 A JPH0818798 A JP H0818798A JP 6152184 A JP6152184 A JP 6152184A JP 15218494 A JP15218494 A JP 15218494A JP H0818798 A JPH0818798 A JP H0818798A
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裕紀 武田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 符号化による圧縮効率を上げ、符号化処理を
高速化できる二値画像符号化装置を提供する。 【構成】 符号化する注目画素の周囲の複数画素をテン
プレートを用いて参照してテンプレート内の複数画素の
コンテクスト100を算出するテンプレート画像参照部
1と、コンテクストに対応するメモリアドレスに格納さ
れているステータス101を出力するステータス出力部
2と、ステータスからシンボル出現確率102を算出す
るシンボル出現確率算出部3と、シンボル出現確率を用
いて二値画像データに対応した符号系列103を出力す
る算術符号生成部4と、テンプレートによって参照され
る画素の一部を小テンプレートを用いて参照して小コン
テクスト104を算出する小テンプレート画像参照部5
と、小コンテクストに対応する複数のメモリアドレスに
格納されているステータスを更新するステータス更新制
御部6とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二値画像符号化装置に
関し、特に画像通信機器であるファクシミリ装置、ソフ
トコピーファクシミリ装置及び画像ファイリング装置に
用いる二値画像符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、二値画像の符号化方式としてJB
IG方式が提案されている。JBIG方式は、モデルテ
ンプレートと呼ばれる画素を参照して予測符号化を行
う。モデルテンプレートには、最低解像度レイヤエンコ
ード用と、差分レイヤエンコード用との2種類がある。
JBIG方式の最低解像度レイヤエンコード用モデルテ
ンプレートは、図8(a)に示すように、3ラインを使
う場合と、図8(b)に示すように、2ラインを使う場
合があり、図中のCの位置にある画素が「0」あるいは
「1」の組み合わせからシンボル出現確率が推定される
符号化注目画素である。その周囲の画素がモデルテンプ
レートであり、各画素の「0」と「1」の組み合わせか
らシンボルの出現確率が求められる。
【0003】JBIG方式の差分レイヤエンコード用モ
デルテンプレートは、図9に示すように、二つのレイヤ
の画素の位置関係によって四つのフェーズがある。図中
のAの各四角は符号化注目画素のあるレイヤの画素を表
しており、図中のBの丸は一つ下の解像度レイヤの画素
を表しており、図中のCは符号化注目画素を表してい
る。
【0004】次に、JBIG方式のエンコーダの動作を
図10のフローチャートに沿って説明する。
【0005】まず初期化処理が行われる(ステップS
1)。それから符号化する画素の値PIX及びその周囲
の画素データの組み合わせであるコンテクストCXが読
み込まれる(ステップS2)。そして、画素値PIXの
符号化を行うENCODE処理が行われる(ステップS
3)。そして、ステップS2、S3の処理を画像データ
のストライプが終わるまで繰り返される(ステップS
4)。なお、ストライプはJBIG方式の画像データの
処理単位である。ストライプが終わった後に、レジスタ
の内容を全部はき出すFLUSH処理(ステップS5)
が行われ、符号化処理は終了する。
【0006】上記フローで用いられるレジスタには、A
レジスタとCレジスタの2種類があり、Aレジスタには
確率幅を表すaビットがあり、Cレジスタには未完成の
符号が入れられるxビット及び完成した符号が8ビット
単位で入力されるbビットがある。
【0007】次に、ENCODE処理を図11のフロー
チャートに沿って説明する。
【0008】符号化注目画素の値PIXと優勢シンボル
MPSの値を比較して符号化注目画素が優勢シンボルM
PSか劣性シンボルLPSかが判断される(ステップS
6)。符号化注目画素が劣性シンボルLPSであると判
断された場合にはCODELPS処理が行われ(ステッ
プS7)、優勢シンボルMPSであると判断された場合
にはCODEMPS処理が行われる(ステップS8)。
【0009】次に、劣性シンボルを符号化するCODE
LPS処理を図12のフローチャートに沿って説明す
る。
【0010】Aレジスタから劣性シンボル出現確率LS
Zが引かれる(ステップS9)。そして、Aレジスタの
値と劣性シンボル出現確率LSZとが比較され(ステッ
プS10)、Aレジスタの値がLSZの値以上の場合、
CレジスタにAレジスタの値が加算され、Aレジスタの
値をLSZの値にする(ステップS11)。それから、
MPSの値の反転を示すSWTCHの値が1と比較され
(ステップS12)、SWTCHの値が1の場合、MP
Sの値が反転される(ステップS13)。更に、ステー
タスSTがLPSの場合の次のステータスを示すNLP
Sの値に更新され、同時に正規化を行うRENORME
処理が行われる(ステップS14)。
【0011】次に、優勢シンボルを符号化するCODE
MPS処理を図13のフローチャートに沿って説明す
る。
【0012】Aレジスタから劣性シンボル出現確率LS
Zが引かれる(ステップS15)。そして、Aレジスタ
の値と0x8000が比較され(ステップS16)、A
が0x8000以上ならば、CODEMPS処理は終了
する。また、Aが0x8000より小さい場合、AとL
SZとが比較され(ステップS17)、AがLSZより
小さければCレジスタにAレジスタの値が加えられ、A
レジスタの値をLSZにする(ステップS18)。そし
て、ステータスSTがMPSの場合の次のステータスを
示すNMPSの値に更新され、同時にRENORME処
理が行われる(ステップS19)。
【0013】次に、正規化を行うRENORME処理を
図14のフローチャートに沿って説明する。
【0014】Aレジスタ及びCレジスタが共に1ビット
左にシフトされる。これは、Aレジスタの値及びCレジ
スタの値を2倍にすることに相当する。同時に、カウン
ト値を示す変数CTから1が引かれる(ステップS2
0)。CTを0と比較し(ステップS21)CTが0な
らば、BYTEOUT処理が行われる(ステップS2
2)。それから、Aレジスタの値と0x8000の比較
が行われ(ステップS23)、Aが0x8000以上に
なるまでステップS20からステップS22までの処理
が繰り返される。
【0015】次に、BYTEOUT処理を図15のフロ
ーチャートに沿って説明する。
【0016】変数TEMPの値がCレジスタを19ビッ
ト右にシフトした値にされる(ステップS24)。TE
MPと0xffとが比較される(ステップS25)。T
EMPが0xffより大きい場合、BUFFERに1が
たされ、BUFFERが出力される。また、変数SCの
回数0x00が出力されてSCが0にされる。そして、
BUFFERの値がTEMPと0xffのアンドをとっ
た値にされる(ステップS26)。一方、TEMPが0
xff以下の場合は、TEMPが0xffと比較され
(ステップS27)TEMP=0xffの場合は、SC
に1がたされる(ステップS28)。TEMPが0xf
fより小さい場合、BUFFERが出力され、SC回0
x00が出力された後、SCが0にされる。そして、B
UFFERの値がTEMPの値にされる(ステップS2
9)。TEMPの値によって場合分けした処理が終了し
た後、Cレジスタの値がCレジスタと0x7ffffと
のアンドをとった値にされて、CTが8にされる(ステ
ップS30)。
【0017】次に、初期化処理を図16のフローチャー
トに沿って説明する。
【0018】現在のストライプが、階層の最初のストラ
イプであるか又はリセットされたか判別し(ステップS
31)、いずれかの条件に合った場合、全てのCXに対
応するSTが0にされ、MPSの値が0に設定される
(ステップS32)。また、いずれの条件にも合わない
場合、ST及びMPSは前のストライプの最後の値に設
定される(ステップS33)。ステップS32又はステ
ップS33を行った後、SCが0にされ、Aレジスタの
値が0x10000にされ、Cレジスタの値が0にさ
れ、CTの値が11にされる(ステップS34)。
【0019】次に、FLUSH処理を図17のフローチ
ャートに沿って説明する。
【0020】CLEARBITS処理、FINALWR
ITES処理が行われ、ストライプ符号化データSCD
の最初のバイトが取り除かれ、必要な場合はSCDの最
後の0x00バイトがすべて取り除かれる(ステップS
35)。
【0021】次に、CLEARBITS処理を図18の
フローチャートに沿って説明する。TEMPの値が、A
レジスタから1を引きかつCレジスタの値を加えた値
と、0xffff0000とのアンドをとった値にされ
る(ステップS36)。そして、TEMPとCレジスタ
とが比較され(ステップS37)、TEMPがCレジス
タより小さい場合、Cレジスタの値が、TEMPと0x
8000との和にされる(ステップS38)。また、T
EMPがCレジスタ以上の場合、Cレジスタの値がTE
MPの値にされる(ステップS39)。
【0022】次に、FINALWRITES処理を図1
9のフローチャートに沿って説明する。
【0023】Cレジスタの値がCTの値だけ左へシフト
される(ステップS40)。Cレジスタと0x7fff
fffとが比較され(ステップS41)、Cレジスタの
値が0x7ffffffより大きい場合、BUFFER
に1をたしたものが出力され、SC回0x00が出力さ
れる(ステップS42)。Cレジスタの値が0x7ff
ffff以下の場合、BUFFERが出力され、SC回
0xffが出力される(ステップS43)。ステップS
42又はステップS43を行った後、Cレジスタを19
ビット右にシフトしたものと0xffとのアンドが出力
され、Cレジスタを11ビット右にシフトしたものと0
xffとのアンドが出力される(ステップS44)。
【0024】なお、確率推定テーブルは、図20a及び
図20bに示すように、各ステータスSTの値に対応す
る劣性シンボル出現確率LSZ、LPSが出現したとき
の次のSTの値NLPS、MPSが出現したときの次の
STの値NMPS、及びMPSが反転するか否かを示す
SWTCHの値を示している。JBIG方式及びQMコ
ーダは、丸善株式会社から発行されている「マルチメデ
ィア符号化の国際標準」P48〜P82に記載されてい
る。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】従来の符号化技術は以
上のように構成されているので、シンボル出現確率を符
号化処理の初期状態から画像データに適応した値に収束
させるために、テンプレートにより算出されたコンテク
ストに対応するステータスを更新する処理を行うが、よ
り符号化効率を上げるためにはシンボル出現確率の適応
時間を短くする必要がある。
【0026】本発明は、上記のような課題を解消するた
めになされたもので、より符号化効率を上げ、符号化処
理を高速化できる二値画像符号化装置を提供することを
目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前述の
目的は、二値画像データをロスレス符号化する二値画像
符号化装置であって、符号化する注目画素の周囲の複数
画素をテンプレートを用いて参照してテンプレート内の
複数画素の各ビットの組み合わせで表されるコンテクス
トを算出する画像参照手段と、前記コンテクストに対応
するメモリアドレスに格納されているステータスを出力
するステータス出力手段と、前記ステータスからシンボ
ル出現確率を算出する算出手段と、前記シンボル出現確
率を用いて二値画像データに対応した符号系列を出力す
る算術符号生成手段と、前記テンプレートで参照される
画素の一部を小テンプレートを用いて参照して小コンテ
クストを算出する小テンプレート画像参照手段とを具備
する請求項1に記載の二値画像符号化装置によって達成
される。
【0028】また、二値画像符号化装置は、前記小コン
テクストに対応する更新回数が所定回数に到達するまで
は、前記小コンテクストに対応する複数のメモリアドレ
スに格納されているステータスを同時に更新し、更新回
数が前記所定回数に到達した以後は前記コンテクストに
対応するステータスのみ更新するステータス更新制御手
段をさらに具備するとよい。
【0029】
【作用】請求項1に記載の二値画像符号化装置において
は、画像参照手段により符号化する注目画素の周囲の複
数画素をテンプレートを用いて参照してテンプレート内
の複数画素の各ビットの組み合わせで表されるコンテク
ストが算出され、ステータス出力手段によりコンテクス
トに対応するメモリアドレスに格納されているステータ
スが出力され、算出手段によりステータスからシンボル
出現確率が算出され、算術符号生成手段によりシンボル
出現確率を用いて二値画像データに対応した符号系列が
出力され、小テンプレート画像参照手段によりテンプレ
ートによって参照される画素の一部を小テンプレートを
用いて参照して小コンテクストが算出される。これによ
り、シンボル出現確率の画像データへの適応時間を短く
でき、符号化による圧縮効率が高くできる。
【0030】請求項2に記載の二値画像符号化装置にお
いては、ステータス更新制御手段により小コンテクスト
に対応する更新回数が所定回数に到達するまでは、小コ
ンテクストに対応する複数のメモリアドレスに格納され
ているステータスが同時に更新され、更新回数が所定回
数に到達した以後はコンテクストに対応するステータス
のみ更新されることにより、効率的にステータスの更新
を制御できる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の二値画像符号化装置の実施例
を図を参照しながら説明する。
【0032】本実施例の二値画像符号化装置は、図1に
示すように、二値画像データの符号化する注目画素の周
囲の複数画素をテンプレートを用いて参照してテンプレ
ート内の複数画素の各ビットの組み合わせで表されるコ
ンテクスト100を算出する画像参照手段としてのテン
プレート画像参照部1と、コンテクスト100に対応す
るメモリアドレスに格納されているステータス101を
出力するステータス出力手段としてのステータス出力部
2と、ステータス101からシンボル出現確率102を
算出する算出手段としてのシンボル出現確率算出部3
と、シンボル出現確率102を用いて二値画像データに
対応した符号系列103を出力する算術符号生成手段と
しての算術符号生成部4と、テンプレートに含まれる画
素のうちの所定位置に位置する画素を小テンプレートを
用いて参照して各画素のビットの組み合わせである小コ
ンテクスト104を算出する小テンプレート画像参照手
段としての小テンプレート画像参照部5と、小コンテク
スト104に対応する更新回数が所定回数に到達するま
では、小コンテクスト104に対応する複数のメモリア
ドレスに格納されているステータスを同時に更新し、更
新回数が前記所定回数に到達した以後はコンテクスト1
00に対応するステータスのみを更新するステータス更
新制御手段としてのステータス更新制御部6とを具備し
ている。
【0033】ステータス出力部2は、図2に示すよう
に、ステータスSRAM7と、ネクストステータスPR
OM8と、ラッチ9とにより構成されている。
【0034】更に、図3に詳示するように、ステータス
SRAM7は128バイトの8個のSRAM7a〜7h
により構成されている。ネクストステータスPROM8
は、8個のPROM8a〜8h及び8個のラッチ10a
〜10hにより構成されており、ラッチ9は、8個のラ
ッチ9a〜9hにより構成されている。
【0035】ステータス更新制御部6は、図4に詳示す
るように、デコーダ11、12と、128個のカウンタ
回路13と、マルチプレクサ14とから構成されてい
る。
【0036】二値画像データとテンプレートは、図5に
示すように、図の左上が画像の左上端を示しており、A
で示される各四角形は一つ一つの画素ビットが表せられ
ておるり、Bの太線で囲まれた領域はテンプレートの形
状が示されている。Cは符号化しようとしている注目画
素を示している。符号化処理は、図の左上の画素から水
平方向に1画素づつ注目画素をスキャンして行われる。
【0037】コンテクストは10ビットの二進数で表さ
れ、図6に示すように、テンプレートの各画素のビット
とコンテクストの構成ビットは対応しており、図のビッ
ト9が再上位のビットであり、ビット0が最下位のビッ
トを表している。
【0038】テンプレート内の小テンプレートは、図7
に示すように、太線で囲まれた領域を参照し、小コンテ
クストは、コンテクストの内の上位7ビットによって構
成される。
【0039】次に、本実施例の動作について説明する。
【0040】テンプレート画像参照部1により二値画像
データが取り込まれ、符号化する注目画素の周囲の複数
画素がテンプレートを用いて参照され、テンプレート内
の複数画素の各ビットの組み合わせで表されるコンテク
スト100が算出されて出力される。小テンプレート画
像参照部5により前記テンプレートに含まれる画素のう
ちの所定位置に位置する画素が小テンプレートを用いて
参照され、各画素のビットの組み合わせである小コンテ
クスト104が算出される。ステータス出力部2により
コンテクスト100をメモリアドレスとしてステータス
が格納されている内部のSRAMが参照される。この
際、ステータス更新制御部6によりコンテクスト100
と小コンテクスト104の入力に対して、ステータスの
出力を行うコンテクストとステータスの更新を行うコン
テクストとが選択され、ステータス出力イネーブル信号
105及びチップセレクト信号106が出力される。ス
テータス出力イネーブル信号105及びチップセレクト
信号106を受信するステータス出力部2により更新回
数が所定回数に到達するまでは、小コンテクスト104
に対応する複数のメモリアドレスに格納されているステ
ータスが同時に更新され、更新回数が前記所定回数に到
達した以後はコンテクスト100に対応するステータス
のみ更新される。シンボル出現確率算出部3によりステ
ータス出力部2より出力されるステータス101からシ
ンボル出現確率102が算出されて出力される。算術符
号生成部4によりシンボル出現確率102の入力に対し
て符号系列103が出力される。
【0041】ここで、ステータス出力部2の動作を図2
を参照しながら説明する。
【0042】テンプレート画像参照部1からのコンテク
スト100及びステータス更新制御部6からのチップセ
レクト信号106を受信するステータスSRAM7によ
り、コンテクスト100に対応した現在のステータス及
び優勢シンボルMPSがネクストステータスPROM8
及びラッチ9に出力される。ネクストステータスPRO
M8により現在のステータスの値であるネクストステー
タス及びMPSの値の反転を示すSWTCHが出力され
る。ステータスSRAM7によりチップセレクト106
で選択された複数あるいは一つのアドレスにネクストス
テータス及びMPSが格納される。ラッチからステータ
ス出力イネーブル信号105に従いステータス及びMP
Sが出力される。
【0043】次に、ステータス出力部2の動作を図3を
用いて詳細に説明する。
【0044】ここで、ステータス及びMPSは1バイト
データで表されている。コンテクスト100のビット3
〜9は8個のステータスSRAM7a〜7hのアドレス
バスに入力されて各SRAMの同じアドレスが指示され
る。各ステータスSRAM7a〜7hによりステータス
が出力され、これらのステータスはネクストステータス
PROM8及びラッチ9に入力される。8個のラッチ9
a〜9hの内で、出力イネーブル信号がイネーブル状態
にあるラッチのみからステータス101が出力される。
ネクストステータスPROM8a〜8hによりステータ
スとMPSとをアドレスとしてネクストステータスが出
力される。ネクストステータスは、一旦対応するラッチ
10a〜10hに格納された後、ステータスSRAMの
書き込みイネーブル信号に同期してステータスSRAM
のデータバスに出力される。この際、全てのステータス
SRAM7a〜7hを更新するか、一つのステータスS
RAMを更新するかはステータス更新制御部6から出力
されるチップセレクト信号106に基づき制御される。
【0045】次に、ステータス更新制御部6の動作を図
3を用いて説明する。
【0046】小コンテクスト104のビット3〜9は、
デコーダ11によりデコードされ、128個のカウンタ
回路13のカウントイネーブルに入力される。イネーブ
ル状態にある各カウンタ回路13は、カウントパルス1
07のタイミングで1づつインクリメントされる。カウ
ンタ回路13の出力はカウント数が所定数に達するまで
は0が出力され、所定数に達した後は1が出力される。
各カウンタ回路13の出力の内、コンテクストに対応し
ている一つが選択されてマルチプレクサ14のセレクト
に入力される。マルチプレクサ14によりデコーダ11
の出力128ビットあるいは128ビット全て1の内の
いずれかがセレクト信号108によって選択され、チッ
プセレクト106として出力される。同時にコンテクス
ト100のビット0〜2がデコーダ12によってデコー
ドされ、デコードされたものを8ビットのステータス出
力イネーブル105として出力される。このように、カ
ウント数が所定数に達するまでは、小コンテクスト10
4に対応する複数のメモリアドレスを指示するチップセ
レクト106が出力され、カウント数が所定数に達した
後はコンタクスト100に対応するチップセレクト10
6が出力される。
【0047】
【発明の効果】請求項1の二値画像符号化装置によれ
ば、シンボル出現確率の画像データへの適応時間を短く
でき、符号化による圧縮効率が高くできる。
【0048】請求項2の二値画像符号化装置によれば、
効率的にステータスの更新を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二値画像符号化装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】図1のステータス出力部の構成を示すブロック
図である。
【図3】図2のステータス出力部の詳細を示すブロック
図である。
【図4】図1のステータス更新制御部の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】図1の装置で用いられるテンプレートを示す図
である。
【図6】図1の装置で用いられるコンテクストを示す図
である。
【図7】図1の装置で用いられる小テンプレートを示す
図である。
【図8】最低解像度レイヤモデルテンプレートを示す図
である。
【図9】差分レイヤモデルテンプレートを示す図であ
る。
【図10】JBIG方式のエンコーダの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図11】ENCODE処理を示すフローチャートであ
る。
【図12】CODELPS処理を示すフローチャートで
ある。
【図13】CODEMPS処理を示すのフローチャート
である。
【図14】RENORME処理を示すフローチャートで
ある。
【図15】BYTEOUT処理を示すフローチャートで
ある。
【図16】初期化処理を示すフローチャートである。
【図17】FLUSH処理を示すフローチャートであ
る。
【図18】CLEARBITS処理を示すフローチャー
トである。
【図19】FINALWRITES処理を示すフローチ
ャートである。
【図20a】確率テーブルの一部を示す図である。
【図20b】確率テーブルの他の部分を示す図である。
【符号の説明】
1 テンプレート画像参照手段 2 ステータス出力部 3 シンボル出現確率算出部 4 算術符号生成手段 5 小テンプレート画像参照手段 6 ステータス更新制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二値画像データをロスレス符号化する二
    値画像符号化装置であって、符号化する注目画素の周囲
    の複数画素をテンプレートを用いて参照してテンプレー
    ト内の複数画素の各ビットの組み合わせで表されるコン
    テクストを算出する画像参照手段と、前記コンテクスト
    に対応するメモリアドレスに格納されているステータス
    を出力するステータス出力手段と、前記ステータスから
    シンボル出現確率を算出する算出手段と、前記シンボル
    出現確率を用いて二値画像データに対応した符号系列を
    出力する算術符号生成手段と、前記テンプレートで参照
    される画素の一部を小テンプレートを用いて参照して小
    コンテクストを算出する小テンプレート画像参照手段と
    を具備する二値画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記小コンテクストに対応する更新回数
    が所定回数に到達するまでは、前記小コンテクストに対
    応する複数のメモリアドレスに格納されているステータ
    スを同時に更新し、更新回数が前記所定回数に到達した
    以後は前記コンテクストに対応するステータスのみ更新
    するステータス更新制御手段をさらに具備する請求項1
    に記載の二値画像符号化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100423719B1 (ko) * 1997-07-09 2004-05-20 주식회사 팬택앤큐리텔 컨텍스트확률표를이용한이진영상정보의내삽장치및방법
WO2007021135A1 (en) * 2005-08-17 2007-02-22 Pixoneer Geomatics, Inc. Processing method of data structure for real-time image processing

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