JPH08187546A - 中子造型方法 - Google Patents

中子造型方法

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JPH08187546A
JPH08187546A JP6328770A JP32877094A JPH08187546A JP H08187546 A JPH08187546 A JP H08187546A JP 6328770 A JP6328770 A JP 6328770A JP 32877094 A JP32877094 A JP 32877094A JP H08187546 A JPH08187546 A JP H08187546A
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正己 飛戸
Shinji Inasawa
伸次 稲澤
Kenjiro Tsuji
健二郎 辻
Shusuke Nagai
秀典 永井
Koji Sano
浩二 佐野
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TOYO SANKI KK
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重力による金型14,16の位置ズレが生じ
ないようにして中子造形装置10の型締め機構13を簡
易な構造にする。 【構成】 本発明に係る中子造型方法は、型締めされた
金型14,16の上方からその金型14,16のキャビ
ィ内に鋳物砂を充填し、砂中子を造型する中子造型方法
において、金型14,16を型締め機構13により上下
方向から型締めする工程と、型締めされた金型14,1
6をクランプして、そのクランプした金型14,16を
型締め機構13から外して単独で転動させ、その金型1
4,16の鋳物砂吹込口が上向きになるように金型1
4,16を位置決めする工程とを有している。このた
め、横方向から型締めする従来の方式のように重力によ
る金型の位置ズレが生じることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、型締めされた金型のキ
ャビティ内に鋳物砂を充填し、砂中子を造型する中子造
型方法に関する。
【0002】
【従来の技術】これに関連する従来の中子造型方法に関
する技術が特開昭60−238061号公報に記載され
ており、その方法を実施するための中子造型装置の概要
が図6に示されている。前記中子造型装置1は、中空砂
中子を造型するための垂直割りトップブロータイプの中
子造型装置であり、固定金型2に対して可動金型4が横
行することにより型締めが行われる。ここで、型締めは
タイバー6に取付けられた固定バイス2bと可動バイス
4bとが両金型2,4を挟んで押圧することにより行わ
れる。また、金型2,4の上面には図示されていない鋳
物砂吹込口が形成されている。前記金型2,4の上方に
は、その金型2,4の鋳物砂吹込口に鋳物砂を吹き込む
ためのブローヘッド8が設置されている。また、型締め
された金型2,4は、排砂を行う際に回動機構(図示さ
れていない)の働きによって、タイバー6、固定バイス
2b、可動バイス4b等の型締め機構と共に中心線Cの
回りを約180 °回動できるようになっている。さらに、
型開きをした後に固定金型2と固定バイス2b等は反転
機構(図示されていない)の働きによって、中心線Cに
対して図中左回りに約90°回動できるようになってい
る。
【0003】上記中子造型装置1によって中空砂中子を
造型する場合には、先ず、金型2,4が型締めされ、ブ
ローヘッド8から金型2,4の鋳物砂吹込口に鋳物砂が
吹き込まれる。これによって、前記金型2,4のキャビ
ティ3内には鋳物砂が充填される。なお、金型2,4は
事前に予め決められた温度にまで加熱されている。この
状態から所定の時間が経過すると、回動機構が作動して
金型2,4がタイバー6、固定バイス2b、可動バイス
4b等の型締め機構と共に中心線Cの回りを約180 °回
動する。これによって、金型2,4の鋳物砂吹込口が下
方に向けられ、キャビティ3から不要な鋳物砂が排出さ
れる。そして、前記キャビティ3の壁面には所定の厚み
で鋳物砂が固化して付着する。次に、再び、金型2,4
が型締め機構と共に中心線Cの回りを約180 °回動して
元の状態に戻される。そして、この状態から、前記鋳物
砂をさらに一定時間焼成することにより中空中子が成形
される。このようにして中空中子が成形されると金型
2,4の型開きが行われ、さらに、反転機構によって固
定金型2が約90°回動してキャビティ面を上向きにした
状態で、製品の中空中子が取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の中
子造型装置1では、金型2,4は、型締めが行われてか
ら型開きが行われるまでの間、継続的に固定バイス2
b、可動バイス4b等の型締め機構によって両側から押
圧されている。このため、一セットの金型2,4に対し
て一台の型締め機構が必要となる。さらに、排砂時にお
いて前記金型2,4を回動させるときに、その金型2,
4を固定バイス2b、可動バイス4b等の型締め機構と
共に回動させなければならない。このため、中子造型装
置1の回動機構が大掛かりなものとなり、設備が大型化
して設置スペースを広く必要とする。さらに、可動金型
4が横行することにより型締めを行う構造であるため
に、重力による位置ズレを配慮する必要がある。このた
め、位置精度を向上させるためにはタイバー6等を太く
する等の対策が必要であり、やはり装置が大型化する。
本発明の技術的課題は、金型を型締め後に型締め機構と
は別な部材でクランプできるようにすることにより、金
型を型締め機構から外して単独で取り扱えるようにして
回動機構等をコンパクトなものにすること、また、一台
の型締め機構で複数台の金型に対応できるようにして型
締め機構の台数を減少させ、全体的に設備をコンパクト
なものにすること、さらに、金型を上下方向から型締め
できるようにして重力に起因した金型の位置ズレを防止
しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用、効果】
〔課題を解決するための請求項1に係る手段〕上記した
課題は、以下の特徴を有する中子造型方法によって解決
される。即ち、請求項1に係る中子造型方法は、型締め
された金型の上方からその金型のキャビティ内に鋳物砂
を充填し、砂中子を造型する中子造型方法において、前
記金型を型締め機構により上下方向から型締めする工程
と、型締めされた金型をクランプして、そのクランプし
た金型を型締め機構から外して単独で転動させ、その金
型の鋳物砂吹込口が上向きになるようにその金型を位置
決めする工程と、を有している。 〔請求項1に記載された発明の作用〕本発明によると、
金型を上下方向から型締めする方法であるため、横方向
から型締めする従来の方式のように重力による金型の位
置ズレが生じない。このため、重力による金型の位置ズ
レを配慮する必要がなくなり、型締め機構を簡易な構造
にすることができる。また、金型は型締め後にクランプ
されるため、型締め機構から切り離すことができる。こ
のため、金型を型締め機構とは別に単独で転動させるこ
とができ、その金型の転動機構を小型化できる。 〔請求項1に記載された発明の効果〕本発明によると、
型締め機構や金型転動機構を小型化できるために、中子
の造型装置がコンパクトになり、装置が縦型となるため
に占有面積が小さくなる。
【0006】〔課題を解決するための請求項2に係る手
段〕この中子造型方法は、型締めされた金型のキャビテ
ィ内に鋳物砂を充填することにより砂中子を造型する中
子造型方法において、型締めされた金型をクランプする
工程と、クランプされた金型を型締め機構から外して別
の位置まで運搬し、鋳物砂の充填を行う工程と、を有し
ている。 〔請求項2に記載された発明の作用〕本発明によると、
金型は型締め後にクランプされるため、型締め機構から
外すことができる。そして、型締め機構から外された金
型は別の位置まで運搬されて鋳物砂の充填等が行われ
る。一方、型締め機構は金型の型締め時に動作するだけ
でよいために、最初の金型を型締めして送り出した後、
引き続き次の金型の型締めを行えるようになる。このた
め、例えば、次の金型を型締め等しているときに、別の
位置まで運搬された最初の金型に鋳物砂の充填等を行う
ことができる。即ち、本発明によれば、複数台の金型を
使用する操業においても一台の型締め機構があれば良い
ことになる。 〔請求項2に記載された発明の効果〕従来、複数台の金
型を使用して操業する場合には型締め機構等も金型の数
だけ必要であったが、本発明によると、型締め機構は一
台で可能となるために設備占有面積が小さくて済むとと
もに、設備費も低減される。
【0007】
【実施例】
〔第1実施例〕以下、図1、図2に基づいて本実施例に
係る中子造型方法について説明する。ここで、図1は本
実施例に係る中子造型方法を実施する際に使用される中
子造型装置10の正面図であり、図2は中子造型装置1
0の側面図である。なお、中子造型装置10の幅方向を
X軸方法、奥行き方向をY軸方向、高さ方向をZ軸方向
として以後の説明を行う。
【0008】中子造型装置10は、ベース11の中央に
固定された昇降シリンダ12を備えている。昇降シリン
ダ12はZ軸と平行に位置決めされており、そのピスト
ンロッド12pの先端には金型固定部材13が取付けら
れている。金型固定部材13の下面には下方に延出する
四本のガイドロッド13rが固定されており、それらの
ガイドロッド13rが前記ベース11に設けられた四セ
ットのガイド部材11hに挿通されている。この構造に
より、前記昇降シリンダ12が作動されることにより、
金型固定部材13は水平に保持された状態で昇降する。
また、前記金型固定部材13の上部には、X軸方向両側
に下金型14をその金型固定部材13の上面定位置に固
定する第1クランプ13kが装着されている。さらに、
前記金型固定部材13には、砂中子の造型後にその砂中
子製品(図示されていない)を下金型14のキャビティ
壁面から突き放す際に使用される押出シリンダ13yが
取付けられている。
【0009】前記金型固定部材13の上方には、金型旋
回フレーム15が設けられている。金型旋回フレーム1
5は、型締めされた上金型16と下金型14とをクラン
プして保持する部材であり、門型のフレーム本体15m
と、上金型16をフレーム本体15mに固定する第2ク
ランプ15k、及び下金型14をフレーム本体15mに
固定する第3クランプ15sとから構成されている。こ
こで、型締めされた上金型16と下金型14(以下、金
型14,16という)には合わせ目の位置に図示されて
いない鋳物砂吹込口が形成されている。
【0010】前記フレーム本体15mの両側面には回動
機構15jが同軸に設けられており、それらの回動機構
15jを介してフレーム本体15mは装置架台11mに
回動自在な状態で支持される。また、一方の回動機構1
5jには旋回モータ15tからの回転トルクが付加され
るようになっている。この構造により、前記旋回モータ
15tが作動されると、前記フレーム本体15mはX軸
に平行な仮想中心線Cの回りを予め決められた角度だけ
回動する。
【0011】前記金型旋回フレーム15の上方には、金
型14,16に鋳物砂を吹き込むためのブローヘッド1
8が設けられている。前記ブローヘッド18は、位置決
めシリンダ18yを介して装置架台11mの上部に取付
けられており、その位置決めシリンダ18yの作動によ
り金型14,16に接続される位置まで下降できるよう
になっている。
【0012】次に、上記した中子造型装置10の動作を
説明しながら本実施例に係る中子造型方法の説明を行
う。先ず、上金型16と下金型14とが組み合わされた
状態で金型固定部材13にセットされ、下金型14が第
1クランプ13kによって金型固定部材13に固定され
る。次に、昇降シリンダ12が作動することにより金型
固定部材13が上昇して、図1に示されるように、上金
型16と下金型14とが金型旋回フレーム15の位置ま
で押し上げられる。そして、予め決められた位置まで上
金型16と下金型14とが上昇した段階で昇降シリンダ
12が停止し、上金型16は第2クランプ15kによっ
てフレーム本体15mに固定され、また、下金型14は
第3クランプ15sによってフレーム本体15mに固定
される。これによって、金型14,16は型締めされた
状態でクランプされ、金型旋回フレーム15に保持され
る。
【0013】この状態で、下金型14から金型固定部材
13の第1クランプ13kが外され、さらに、昇降シリ
ンダ12がピストンロッド12pを収納する方向に作動
して金型固定部材13が下限位置まで下降する。次に、
旋回モータ15tが駆動することにより金型旋回フレー
ム15が約90°回動して、金型14,16の合わせ目に
設けられた鋳物砂吹込口が上方を向くようになる。この
状態で、位置決めシリンダ18yが作動することにより
ブローヘッド18が下降し、そのブローヘッド18が金
型14,16の鋳物砂吹込口に接続される。
【0014】そして、前記ブローヘッド18から金型1
4,16のキャビティ内に鋳物砂が吹き込まれる。この
ように、上から下に向けて鋳物砂が吹き込まれるため
に、鋳物砂の充填率が向上する。なお、金型14,16
は、事前に所定温度にまで加熱されている。このように
して金型14,16のキャビティ内に鋳物砂が充填され
ると、ブローヘッド18が上昇して金型14,16から
離れ、次に、旋回モータ15tの作動により金型旋回フ
レーム15が約180 °回動する。これによって、金型1
4,16の鋳物砂吹込口が下方に向けられ、金型14,
16のキャビティ内から不要となった鋳物砂が排出され
る。排砂が行われると、再び金型旋回フレーム15が約
90°回動して金型14,16が元の状態、即ち、上金型
16と下金型14とが上下に重ねられた状態に戻されて
焼成が行われる。
【0015】次に、昇降シリンダ12がピストンロッド
12pを延出する方向に作動して金型固定部材13が下
金型14に当接する位置まで上昇する。次に、下金型1
4が第1クランプ13kによって金型固定部材13に固
定され、さらに、フレーム本体15mの第3クランプ1
5sが開かれて下金型14はフレーム本体15mから外
される。そして、この状態で、昇降シリンダ12が作動
して金型固定部材13が下降する。これによって、上金
型16はフレーム本体15mに残されたまま下金型14
及び砂中子製品(図示されていない)は金型固定部材1
3とともに下降し、金型14,16の型開きが行われ
る。このようにして、金型固定部材13が下限位置まで
下降すると押出シリンダ13yが作動して下金型14か
ら中子製品が突き放され、その中子製品が取り出され
る。なお、製品が取り出された後は、再び、金型固定部
材13が上昇することにより、下金型14は上金型16
に合わせられて型締めが行われる。即ち、前記金型固定
部材13及び昇降シリンダ12等が本発明の型締め機構
に相当する。
【0016】このように、本実施例に係る中子造型方法
によると、金型14,16を上下方向から型締めする方
法であるため、横方向から型締めする従来の方式のよう
に重力による金型の位置ズレが生じない。このため、重
力による金型の位置ズレを配慮する必要がなくなり、型
締め機構を簡易な構造にすることができる。さらに、装
置が縦型となるために装置の占有面積が小さくなる。ま
た、金型14,16は型締め後にクランプされるため、
型締め機構から切り離すことができる。このため、金型
14,16を型締め機構とは別に単独で転動させること
ができ、金型の転動機構を小型化できる。
【0017】〔第2実施例〕次に、図3〜図5に基づい
て本発明の第2実施例に係る中子造型方法について説明
する。ここで、図3は本実施例に係る中子造型方法を実
施する際に使用される中子造型装置20の平面図であ
り、図4は、図3のIV-IV 矢視図、図5は、図3の V-V
矢視図である。前記中子造型装置20には、図3に示さ
れるように、型締め機構30が設置されている型締めス
テーションTと、型締めされた金型24,26に鋳物砂
を吹き込む吹き込みステーションBとが設けられてい
る。ここで、吹き込みステーションBには、二セットの
吹き込み機構40と二セットの金型旋回機構50とが設
置されている。なお、金型24,26の型締め方向をX
軸方向、型締めステーションTと吹き込みステーション
Bとの並び方向をY軸方向、高さ方向をZ軸方向として
以後の説明を行う。
【0018】型締め機構30は、図3、図4に示される
ように、固定金型24に対して可動金型26を横方向
(X軸方向)から合わせて型締めする機構であり、タイ
バー35に装着された固定バイス34と可動バイス36
とによって両金型24,26をX軸方向両側から挟んで
押圧することにより型締めを行う。ここで、固定バイス
34には第1クランプ34kが装着されており、その第
1クランプ34kによって固定金型24は固定バイス3
4の定位置に取付けられるようになっている。また、可
動バイス36には第2クランプ36kが装着されてお
り、その第2クランプ36kによって可動金型26は可
動バイス36の定位置に取付けられるようになってい
る。さらに、前記可動金型26には、型締めされた状態
でその可動金型26と固定金型24とをクランプするた
めの第3クランプ26cが装着されている。なお、形締
めされた可動金型26と固定金型24(以下、金型2
4,26という)の上面には鋳物砂吹込口が形成され
る。
【0019】また、型締め機構30には、型開きされた
状態で固定金型24及び固定バイス34を約90°反転さ
せる反転シリンダ(図示されていない)が設けられてい
る。さらに、型締め機構30の床部には搬入出車輪38
(図5参照)が設けられている。搬入出車輪38は、Y
軸方向に水平に複数配列された車輪であり、第3クラン
プ26cによってクランプされた金型24,26を吹き
込みステーションBに搬送するとともに、吹き込みステ
ーションBにおいて焼成が終了した金型24,26を受
け入れるためのものである。
【0020】前記吹き込みステーションBには、図3、
図5に示されるように、X軸方向にレール60が敷設さ
れており、そのレール60上に台車62が設置されてい
る。さらに、前記台車62の上には二セットの金型旋回
機構50が位置決めされている。金型旋回機構50は、
型締め機構30から送られてきた金型24,26を受け
入れて保持するとともに、排砂の際に金型24,26を
回動させる機構であり、図5に示されるように、側面視
が略円形の旋回フレーム52とその旋回フレーム52を
軸回りに回動させる旋回ローラ54とを備えている。前
記旋回フレーム52には、側面視コ字形の金型収納スペ
ース52sが設けられており、その金型収納スペース5
2sの床部に金型24,26の搬入出を行うための搬入
出車輪52tが設けられている。前記搬入出車輪52t
は水平に位置決めされた状態で、型締め機構30の搬入
出車輪38と等しいレベルになる。
【0021】前記吹き込みステーションBのX軸方向両
側には、金型旋回機構50より高い位置に、図4、図5
に示されるように、吹き込み機構40が設置されてい
る。吹き込み機構40は、金型24,26に鋳物砂を吹
き込むためのブローヘッド42と、そのブローヘッド4
2を位置決めする位置決めシリンダ44、及び鋳物砂を
蓄える鋳物砂タンク46等から構成されている。ここ
で、図3に示されるように、前記台車62が右端に位置
している状態では、右側の金型旋回機構50に保持され
ている金型24,26が右側のブローヘッド42の真下
に位置決めされる。一方、左側の金型旋回機構50は吹
き込みステーションBの中央に位置決めされ、旋回フレ
ーム52の搬入出車輪52tが型締め機構30の搬入出
車輪38と連続するようになる。また、前記台車62が
左端に位置している状態では、左側の金型旋回機構50
に保持されている金型24,26が左側のブローヘッド
42の真下に位置決めされる。一方、右側の金型旋回機
構50は吹き込みステーションBの中央に位置決めさ
れ、旋回フレーム52の搬入出車輪52tが型締め機構
30の搬入出車輪38と連続するようになる。
【0022】次に、上記した中子造型装置20の動作を
説明しながら本実施例に係る中子造型方法の説明を行
う。先ず、型締め機構30の固定バイス34に取付けら
れた固定金型24に対して可動バイス36に取付けられ
た可動金型26が横行して型締めが行われる。型締めが
行われると可動金型26に装着された第3クランプ26
cによってその可動金型26と固定金型24とがクラン
プされる。次に、固定バイス34の第1クランプ34k
が開かれて固定金型24が固定バイス34から外され、
また、可動バイス36の第2クランプ36kが開かれて
可動金型26が可動バイス36から外される。次に、前
記金型24,26は、第3クランプ26cにクランプさ
れた状態のまま搬入出車輪38によって金型旋回機構5
0に搬送られる。
【0023】このとき、仮に、吹き込みステーションB
の台車62が、図3に示されるように、右端に位置決め
されていたとすると、前記金型24,26は左側の金型
旋回機構50に受入られる。そして、金型24,26の
受入が完了すると前記台車62は左端まで動かされて、
前記金型24,26は図3中二点鎖線で表される位置H
に位置決めされる。また、台車62が左端まで動かされ
ることによって、右側の金型旋回機構50の搬入出車輪
52tが型締め機構30の搬入出車輪38と連続するよ
うになる。この状態で、左側のブローヘッド42が下降
して図3中二点鎖線で表される位置Hに位置決めされた
金型24,26の鋳物砂吹込口に接続され、この金型2
4,26のキャビティに鋳物砂が吹き込まれる。
【0024】前記金型24,26に鋳物砂が充填されて
所定時間が経過すると、ブローヘッド42が上昇して金
型24,26から離され、さらに、金型旋回機構50の
旋回フレーム52が約180 °回動して、金型24,26
の鋳物砂吹込口が下方に向けられる。これによって、キ
ャビティから不要な鋳物砂が排出され、キャビティの壁
面には所定の厚みで鋳物砂が固化して付着する。排砂が
行われると、再び旋回フレーム52が約180 °回動して
金型24,26が元の状態に戻され、焼成が行われる。
【0025】前記型締め機構30では、前記金型24,
26の型締めが終了すると、引き続き次の金型24,2
6の型締めを行う。ここで、説明のために先に型締めし
た金型24,26を金型Fとし、次の金型24,26を
金型Sとする。先の金型Fと同様な方法で型締めされた
次の金型Sは、型締め機構30の搬入出車輪38等によ
って右側の金型旋回機構50に受け入れられる。そし
て、金型Sの受入が完了すると前記台車62は右端まで
動かされて、前記金型Sは図3に示される位置に位置決
めされる。また、台車62が右端まで動かされることに
より、左側の金型旋回機構50及び先の金型Fが吹き込
みステーションBの中央に位置決めされ、左側の金型旋
回機構50の搬入出車輪52tが型締め機構30の搬入
出車輪38と連続するようになる。
【0026】この状態で、右側のブローヘッド42が下
降し、吹き込みステーションBの右端に位置決めされた
金型Sの鋳物砂吹込口に鋳物砂が吹き込まれる。なお、
排砂から焼成までは先の金型Fと同様に行われる。この
ようにして、所定の時間が経過し、先の金型Fにおける
鋳物砂の焼成が終了すると、金型Fは金型旋回機構50
の搬入出車輪52t等によって型締め機構30に戻され
る。なお、図3において、吹き込みステーションBと型
締めステーションTとにある金型Fは同一の金型であ
る。
【0027】型締め機構30に戻された金型Fは、固定
金型24が第1クランプ34kによって固定バイス34
に連結され、可動金型26が第2クランプ36kによっ
て可動バイス36に連結される。さらに、第3クランプ
26cが開かれて固定金型24と可動金型26とのクラ
ンプが解除される。この状態で、可動バイス36が固定
バイス34から離れる方向に動かされることにより型開
きが行われる。そして、型開きが行われると反転シリン
ダ(図示されていない)が作動して固定金型24及び固
定バイス34が約90°回動し、その固定金型24のキャ
ビティ面が上を向けられて、中子製品が取り出される。
このようにして、型開きされた金型Fは再び型締めされ
て、金型旋回機構50に搬送される。そして、上記した
手順が繰り返されることにより、金型F,Sにより交互
に中子製品が造型される。
【0028】このように本実施例によると、複数台の金
型を使用する操業においても一台の型締め機構があれば
良いことになり、設備占有面積が小さくて済むととも
に、設備費も低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る中子造型装置の正面
図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る中子造型装置の側面
図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る中子造型装置の平面
図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る中子造型装置の正面
図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る中子造型装置の側面
図である。
【図6】従来の中子造型装置の側面図である。
【符号の説明】
14 下金型 16 上金型 12 昇降シリンダ(型締め機構) 13 金型固定部材(型締め機構) 15 金型旋回フレーム 15k 第2クランプ 15s 第3クランプ 18 ブローヘッド 24 固定金型 26 可動金型 26c 第3クランプ 30 型締め機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 健二郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 永井 秀典 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 佐野 浩二 愛知県名古屋市緑区大高町川添84番地 東 洋産機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型締めされた金型の上方からその金型の
    キャビティ内に鋳物砂を充填し、砂中子を造型する中子
    造型方法において、 前記金型を型締め機構により上下方向から型締めする工
    程と、 型締めされた金型をクランプして、そのクランプした金
    型を型締め機構から外して単独で転動させ、その金型の
    鋳物砂吹込口が上向きになるようにその金型を位置決め
    する工程と、を有することを特徴とする中子造型方法。
  2. 【請求項2】 型締めされた金型のキャビティ内に鋳物
    砂を充填することにより砂中子を造型する中子造型方法
    において、 型締めされた金型をクランプする工程と、 クランプされた金型を型締め機構から外して別の位置ま
    で運搬し、鋳物砂の充填を行う工程と、を有することを
    特徴とする中子造型方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014514968A (ja) * 2011-05-17 2014-06-26 アドバンスド マニュファクチャー テクノロジー センター,チャイナ アカデミー オブ マシーナリー サイエンス アンド テクノロジー モールドレス鋳造成形機

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