JPH08187295A - 給送装置およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】傷手当具および経皮アプリケ−タとして容易に
取り扱うことができる自給式給送装置およびその製造方
法を提供するものとする。 【構成】給送装置は、解放面を有するキャリヤシ−ト１
３と、キャリヤシ−トの解放面に接着により解放自在に
取着された薄膜７と、キャリヤシ−トの解放面から薄膜
を除去するための除去手段１１と、薄膜の周辺を越えて
キャリヤシ−トに取着されたカバ−シ−ト３とを備え、
カバ−シ−ト３は薄膜７と接触する領域全体が接着剤を
含まないように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、給送装置に関する。よ
り詳細に云うと、本発明は、傷手当具および経皮アプリ
ケ−タを取り扱いかつ給送するための装置に関する。更
に詳細に云うと、本発明は、かかる給送装置(delivery
system) を製造する方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】傷手当具、傷手当給送装置および種々の
薬剤を経皮施用する装置をはじめとする、長年に亘って
開発されてきたおびただしい数の皮膚接触装置が現存し
ている。傷手当具の分野では、活性薬剤を含まないもの
とすることができ、あるいは経皮給送用の構成素子を含
むことができるフィルム層が用いられている。一般に、
これらの装置は、空気、湿分などに対して十分に調和の
とれた環境を保持することができるフィルムを利用する
ことにより、これまでと比べて一層迅速な傷の治癒を促
進することができるようにするため、長年かかって開発
されてきた。

【０００３】かかる治療用および外科用の手当具の分野
における最も意義のある、最近なされた開発の１つが、
米国特許第４，９１５，１０２号に記載されている。こ
の特許明細書の背景技術の項には、それまでに開発され
た多数の別の装置について詳細な検討がなされていると
ともに、種々のタイプの傷手当具などが記載されてい
る。

【０００４】米国特許第４，９１５，１０２号に開示さ
れている給送装置は、薄いフィルムを片手で被着するこ
とができる、即ち、給送装置を開いて皮膚に被着してか
らキャリヤ層を容易に除去することができるという点で
特に有意義である。この特許に開示の装置は、該特許の
図５乃至図８に示されているように、ライナ層６と、キ
ャリヤ層４と、キャリヤ層に被着されたフィルム層２と
を備えている。

【０００５】別の傷手当具が米国特許第４，８８４，５
６３号に開示されている。この米国特許では、傷手当具
は、一実施例においては、図３に示すように、両タブ装
置を備え、第１のタブが引っ張られると、反対側にカバ
−シ−ト１５が被着されている解放面９から接着層１１
が離される。この組合わせ体を傷の上に置いてからタブ
１３を引っ張ると、カバ−シ−ト１５が剥され、フィル
ム１０が患者に被着されて残される。

【０００６】別の傷手当具が、例えば、米国特許第４，
５６１，４３５号、同第４，４９９，８９６号および同
第４，４８５，８０９号に開示されている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに多くの種々の給送装置が存在するのも拘らず、特定
の用途に向けられる新たな装置の研究が継続されてい
る。例えば、容易に製造することができ、かつ、簡単に
利用することができる自給式製品を提供することができ
る両手給送装置(two-hand delivery system)の開発が継
続されている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の一の観点によれ
ば、給送装置が提供されている。この給送装置は、解放
面(releasable surface)を有するキャリヤシ−トと、該
キャリヤシ−トの前記解放面に接着により解放自在に取
着された薄膜と、前記キャリヤシ−トの解放面から前記
薄膜を除去するための除去手段と、前記薄膜を越えて周
辺で前記キャリヤシ−トに取着されたカバ−シ−トとを
備える給送装置において、前記カバ−シ−トは前記薄膜
と接触する領域全体が接着剤を含まないことを特徴とす
る構成に係る。

【０００９】本発明の別の観点によれば、給送装置の製
造方法が提供されている。この方法は、解放面を有する
カバ−シ−トを提供する工程と、主要部(major portio
n) と非主要部(minor portion) とを有する薄膜を前記
カバ−シ−トの前記解放面に被着する工程と、前記薄膜
に接着層をコ−ティングする工程と、第１の面と第２の
面とを備えかつリリ−スコ−ティング面(release coate
d surface)からなる第１の部分と非リリ−スコ−ティン
グ面(non-release coated surface)からなる第２の部分
とを有する除去シ−トを提供する工程と、前記除去シ−
トの前記第１の面を前記接着層がコ−ティングされた薄
膜に被着することにより前記除去シ−トの前記第２の部
分を前記接着コ−ティングが施された薄膜と接触させる
とともに前記除去シ−トの前記第２の部分を前記接着コ
−ティングが施された薄膜の非主要部に接触させる工程
と、前記接着コ−ティングが施された薄膜に解放面を有
するキャリヤシ−トを被覆する工程と、前記除去シ−ト
の前記第１の部分を熱処理することにより前記除去シ−
トの前記第１の部分を前記キャリヤシ−トに接着により
被着しかつ前記除去シ−トの前記第２の部分を前記薄膜
に接着により被着保持する工程とを備えることを特徴と
する構成に係る。

【００１０】

【作用】上記構成の本発明に係る給送装置においては、
除去手段は、薄膜の所定の部分に接着により取着された
タブ手段を備えることができる。該薄膜は、タブ手段を
つかむことによりキャリヤシ−トの解放面から除去する
ことができる。タブ手段は、キャリヤシ−トの解放面か
ら自由に除去するようにするのが好ましい。

【００１１】更に、キャリヤシ−トは、薄膜を収容する
ように薄膜の周辺でカバ−シ−トに熱シ−ルすることが
できる。

【００１２】上記構成の本発明に係る方法においては、
カバ−シ−トを薄膜を越えた周辺でキャリヤシ−トに熱
シ−ルすることができる。あるいは、薄膜のカバ−シ−
トへの被着は、押し出しコ−ティングにより行なうこと
ができる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明を添付図面に関して詳細に説明
する。

【００１４】本発明に従って製造される給送装置および
かかる給送装置を製造する方法の双方における重要な要
素は、給送装置自体が、給送装置の一体部を形成するこ
とにより包装のために内部に薄膜を封入する素子を提供
し、包装体を開けて貼付を行なうことができるように装
置から容易に除去することができ、しかも給送装置自体
の製造においてベ−スとして作用するカバ−層を含むと
いう構成にある。最終製品においては、このカバ−シ−
トは装置自体の製造の際に一体となっているが、被着さ
れるべき薄膜と接触する全領域において接着剤を含まな
い。

【００１５】同様の部分を示すのに同様の参照符号が使
用されている図面に関して説明すると、図１は、本発明
に係る給送装置を示す拡大横断面図である。給送装置１
は、以下において更に詳細に説明するカバ−シ−ト３を
備えている。給送装置全体は、一方の側がカバ−シ−ト
３により、他方の側がキャリヤシ−ト１３により画定さ
れている。キャリヤシ−トが実際に薄膜７を「担持」し
ており、カバ−シ−ト３を除去すると、薄膜７をキャリ
ヤシ−ト１３から使用者に最終的に被着することができ
る。

【００１６】カバ−シ−ト３自体は、解放面を備えてい
なければならない。カバ−シ−ト３は、紙または紙を含
有する層もしくはラミネ−トとともに、ポリエチレンの
ごとき押し出しポリオレフィンのような種々の熱可塑性
材料、フォイルライナ、あるいはこれら種々の層のラミ
ネ−トをはじめとする数多くの種々のタイプの材料から
構成することができる。しかしながら、カバ−シ−ト３
は、最初に接触する材料または層に対して解放自在であ
る内面を有することが必要である。従って、カバ−シ−
ト３は、紙の層が採用されるような場合には、解放即ち
リリ−スコ−ティングを有するようにすべきである。こ
れは、表面にシリコンまたはテフロンコ−ティングを使
用するなどの従来の態様で行なうことができる。

【００１７】これは、図２に詳細に示されており、図２
においては、カバ−シ−ト３には、好ましくは、押し出
しによりリリ−スコ−ティング(release coating) ５が
被着されている。以下、本発明のかかる特徴を、図１に
示す給送装置の製造方法全体とともに、図１０に示す方
法に関して説明する。

【００１８】薄膜７は、高度の弾性を有するとともに、
解放面を有している。薄膜７は、十分な引張強さと、使
用者が薄膜を給送装置の装着位置から取り除こうとする
場合などに引裂に耐える変形自在性とを有するのが望ま
しい。かくして、薄膜７は、ポリマあるいはエラストマ
から形成することができる。薄膜７の解放面は、図３に
示すように、カバ−シ−ト３のリリ−スコ−ティング５
に隣接して配置され、カバ−シ−トを薄膜から容易に離
すことができるようにしている。

【００１９】薄膜７は、本質的に呼吸性がありかつ非吸
蔵性であるのが好ましい材料からなる、極めて薄くかつ
脆い層から全体が構成される。薄膜７は、それ自体で、
即ち、除去シ−ト(removal sheet) １１およびキャリヤ
シ−ト１３と離れて取り扱うのが、不可能ではないにし
ても極めて困難な材料である。シ−ト１１および１３に
ついては、以下において更に詳細に説明する。

【００２０】薄膜７は、傷手当具として作用するように
なっており、従って、空気および水蒸気は透過させるの
が好ましいが、バクテリアまたは望ましくない成分ある
いは物質は通さない比較的脆い材料から形成される。薄
膜７は、種々の薄いプラスチック材料から構成するのが
好ましく、あるいは極めて薄いフォイル層または他の不
織材料の層から形成することができる。更に詳細には、
薄膜７は、皮膚になじむように十分に薄くかつ柔軟な材
料から形成することができ、好ましくは、約０．０５ｍ
ｍ（約２ミル）もよりも薄いのが好ましく、約０．０４
ｍｍ（約１．５ミル）未満であるのがより好ましく、約
０．０２ｍｍ（１ミル）以下であるのが最も好ましい。

【００２１】薄膜７は、本質的に少なくとも部分的に弾
性のある(elastomeric) 熱可塑性材料からなるのが好ま
しい。かくして、薄膜７は、キャリヤシ−ト１３から除
去する際に延伸されると、ある程度の回復性を示すが、
高度の伸び、好ましくは１３０％伸び率を越える伸びを
呈するとともに、有意のメモリ特性を発揮する傾向を有
することなく優れたなじみ特性を発揮するものとなる。
呼吸性(breathable)については、薄膜７は、空気が透過
することができるほかに、ポリエチレンのような非呼吸
性材料と比較した場合、少なくともより容易にある量の
水分が透過することができるようにするのが好ましい。
薄膜は、特定の傷を保護するために、少なくとも粒子(p
articulate) に対しては吸蔵性を有していなければなら
ないが、全体の吸蔵特性は、目的とする最終用途により
変えることができる。薄膜７は、ポリエチレングリコ−
ルのような種々のグリコ−ルが透過することができるの
が好ましいが、所定の環境に置かれる薄膜７の場合に
は、一層吸蔵性のある材料を使用することができる。例
えば、エチレン−酢酸ビニルコ−ポリマの約０．０２ｍ
ｍ（１ミル）および０．０５ｍｍ（２ミル）の層あるい
は種々のナイロンまたはポリエステルフィルムが、種々
の用途に有用である。更に、吸蔵性フィルムで完全にま
たは部分的に選択してコ−ティングを行なった、上記の
ような非吸蔵性(non-occlusive) フィルムを使用したラ
ミネ−トまたはコ−ティングフィルムとすることもでき
る。

【００２２】薄膜７は、一般に、金属様の光沢のある面
あるいは清澄な面をもって形成することができ、しかも
薄膜７は、皮膚の色のような種々の色を有するように選
択することができ、あるいはＴｉＯ2 、クレ−その他の
同様の物質のごとき充填材を利用することにより不透明
の外観とすることができる。薄膜７はまた、種々の有機
添加剤、臭気抑制剤および／または種々の薬剤などを含
むことができる。

【００２３】商業的な見地からは、薄膜７の目的を満た
すのに適した最も上首尾の高水分、蒸気透過性で、医療
等級のエラストマフィルムの１つとして、「メディフィ
ルム８００("Medifilm 800")」なる表示が付されてデュ
ポン(DuPont)から市場に出されている一連の製品の１つ
がある。これらの医療等級のエラストマフィルムは、ペ
バックス(PEBAX) なる商標により商業的に表示されてい
る、ポリエ−テルブロックアミドである一群のエラスト
マ樹脂から押し出される。かかるポリマの構造は、一般
に、下記の式

【００２４】

【化１】

【００２５】により一般に表わすことができ、該式にお
いて、ＰＡは比較的硬質のポリアミドセグメントを示
し、ＰＥは比較的軟質のポリエ−テルを示す。かくし
て、押し出されたフィルム生成物は、大きい引裂強度と
耐摩粍性とを有するとともに、高度の快適性あるいはな
じみ性と水蒸気透過性とを発揮する。肉厚が約０．０２
ｍｍ（１ミル）の２枚の医療等級のペバックスフィルム
の物理的特性は、下記の表１に示す通りである。

【００２６】

【表１】

【００２７】更に、薄膜７として使用されるべき別の許
容することができる材料として、熱可塑性ポリウレタン
があり、この材料もまた上記した要件を満たすものであ
る。かかる材料には、ダウ・ケミカル・カンパニ(Dow C
hemical Company)の２３６３−８０ＡＥをはじめとする
同社のペレタン(PELLETHANE)、ケイ・ジェイ・キン(K.
J. Quinn)のキュ−タン(Q-THANE) 、ビ−・エフ・グッ
ドリッチ(B.F. Goodrich) のエスタン(ESTANE)、モベイ
・ケミカル・カンパニ(Mobay Chemical Company)のトキ
シン(TXIN)などのような商業的に入手することができる
ポリウレタン組成物がある。更にまた、薄膜７は、デュ
ポン(Dupont)の４０５６等級をはじめとする同社のハイ
トレル(HYTRELL) 、ゼネラル・エレクトリック(General
Electric)のロモド(LOMOD) をはじめとする種々の環状
ポリエステルのコ−ポリマのような種々のポリエステル
から構成することもでき、上記した両社のポリエステル
は、それぞれ、ポリエ−テルプレポリマと、ポリブチレ
ンテレフタレ−トおよびポリイソブチルテレフタレ−ト
とのコ−ポリマである。更に、かかるポリエステルに
は、イ−ストマン・ケミカル(Eastman Chemical)のＰＣ
ＣＥがある。

【００２８】次に、図４に示すように、接着層９が、カ
バ−シ−ト３から離れている薄膜７の第２の面に被着さ
れる。当業者であれば理解することができることである
が、接着層９は、エポキシをはじめとする数多くの異な
る適宜の接着剤から形成することができ、エポキシは、
薄膜７の面のような円滑面に容易に付着するので特に望
ましい。接着層９は、薄膜７と以下においてより詳細に
説明する除去シ−ト１１との間に適宜の結合を提供する
ように十分に強いが、給送装置１の薬剤を患者に施用す
るのが所望されるときに人間が結合を容易に壊すことが
できるように十分に弱い接着剤からなるのが好ましい。
本発明の別の好ましい実施例においては、薄膜７は除去
シ−ト１１のような接合面に適宜に熱シ−ルさせること
ができる材料から形成することができるので、接着層９
を備える必要はない。

【００２９】本発明のこの好ましい実施例において使用
される接着剤の性質および特性については、薄膜７は患
者の皮膚に被着するのが好ましいので、接着剤は低アレ
ルギ−性(hypoallergenic)であるのが望ましい。給送装
置１が種々の薬剤給送装置の施用のために使用される場
合には、接着層９は対象となる薬剤とのなじみ性並びに
薬剤に対して利用されるアルコ−ルその他の溶媒に対す
る耐性のような他の一層厳しい要件を満たすものとな
る。接着層９の薄膜７に対する上記した被着に関して
は、アベリ−・ケミカル・カンパニ(Avery Chemical Co
mpany)のＡＳ−３５１ＨＳＸのようなアクリルコ−ポリ
マ接着剤を、好ましくは、約２５乃至３５ｇ／ｍｓ２の
コ−ティング重量で利用することができる。この感圧接
着剤は、乾燥すると約５２％の全固形分含量、約１５，
０００乃至２５，０００ｃｐｓのブルックフィ−ルド粘
度（ＬＶＴ／０４／１２ｒｐｍ、２５℃）および約３．
４ｋｇ（約７．４ポンド）のガロン当たりの重量を有す
る永続性をもった粘着性フィルムを提供する架橋性ポリ
マである。この感圧接着剤はまた、特に従来のコ−ティ
ング装置において使用することができるように、ヘキサ
ンまたはトルエンで所望の固形分および／または粘度範
囲まで希釈することができる。薬剤給送装置に関して使
用されるべき接着層９として使用するのに特に適した別
のかかる接着剤として、デュロタック(DUROTAK) ８０−
１０５４なる表示が付されてナショナル・アドヒ−シブ
(National Adhesive) から販売されているアクリル感圧
接着剤がある。このアクリル接着剤は、固形分含量が４
７．５％で、粘度が３，０００ｃｐｓで、可塑度が２．
９ｍｍである。このアクリル接着剤は一般に、酢酸エチ
ル、ヘプタン、イソプロピルアルコ−ルおよびトルエン
をはじめとする溶媒系ととともに使用される。別の適宜
の接着剤が、ジェルバ・マルチポリマ・エマルジョン(G
ELVA Multipolymer Emulsion) ２４８４なる表示が付さ
れてモンサント(Monsanto)から販売されており、この接
着剤は、固形分含量が５９％で、粘度が１５００−Ｚ、
３００ｃｐｓの安定な水性アクリルエマルジョン感圧接
着剤である。上記した代わりの接着剤の接着強度は、別
の架橋添加剤を加えおよび／または異なるコ−ティング
重量および／または粘度を利用することにより低下させ
ることができる。

【００３０】好ましい実施例においては、除去シ−ト１
１は、薄膜７に隣接して配置することができ、接着層９
によってのみ分離されている。除去シ−ト１１により、
薄膜７は、キャリヤシ−ト１３から容易に除去すること
ができ、患者に適時被着することができる。かくして、
除去シ−ト１１の一部はまた、薄膜７の接着層９と直接
接触するように配置された、シリコンまたはテフロン(T
EFLON)のような適宜の材料からなるリリ−スコ−ティン
グを有している。除去シ−トのこのリリ−スコ−ティン
グ部は、接着層９の下の薄膜７の主要部と整合するよう
に配置された領域を有している。除去シ−ト１１はま
た、薄膜７の非主要部と整合することができる非リリ−
スコ−ティング部を有し、接着層９が両者間で結合を形
成することができるようにしている。従って、除去シ−
ト１１の非リリ−スコ−ティング部と薄膜７の主要部の
接着層９との間で形成される結合は、除去シ−ト１１の
リリ−スコテ−ィング部と薄膜７の主要部との間で形成
される結合よりも遥かに大きい引張強さを発揮する。好
ましくは、除去シ−ト１１は、薄膜７への接着による接
続の前または後で、リリ−スコ−ティング領域と非リリ
−スコ−ティング領域との間で２つの分離した部分に分
離される。かくして、除去シ−ト１１の非リリ−スコ−
ティング領域は、薄膜７の主要部に永続的にシ−ルさ
れ、かつ、タブとして有効に作用し、このタブは、該タ
ブをつかんで薄膜７の反対側端部へ向けて引っ張ったと
きに、薄膜７を除去シ−ト１１のリリ−スコ−ティング
部から除去する手段を提供する。

【００３１】別の好ましい実施例においては、除去シ−
ト１１は、対向する端部に沿って配置され、中央に配置
されたリリ−スコ−ティング部により分離された２つの
非リリ−スコ−ティング部を有することができる。除去
シ−ト１１の非リリ−スコ−ティング部は、薄膜７の対
向端部と整合して、両者間に永続性のある結合を形成す
ることができるようになっている。上記した実施例の場
合と同様に、薄膜７と非リリ−スコ−ティング部との間
で形成される結合は、除去シ−ト１１の中央に配置され
たリリ−スコ−ティング部と薄膜７との間に形成される
結合と比較して比較的永続性を有する。かくして、この
好ましい実施例においては、永続性をもって結合された
２つのタブが薄膜７の対向端部に形成され、これにより
給送装置の使用者がこの２つの永続取着されたタブをつ
かみ、上記したように薄膜７の反対側端部へ向けて引っ
張ると、薄膜７を除去シ−ト１１から除去することがで
きる。

【００３２】除去シ−ト１１は、薄膜７に隣接した面か
ら離隔した第２の面を有している。第２の面は全体が非
リリ−スコ−ティングされ、給送装置１が組み立てられ
た際に、除去シ−ト１１の第２の面が、図９の部分平面
図から明らかなように、キャリヤシ−ト１３に直接隣接
して配置される。

【００３３】このようにして、除去シ−ト１１は全体
が、好ましい実施例においては、上記したように、薄膜
７を保護し、薄膜からの除去を容易にし、しかも隣接す
るキャリヤシ−ト１３を支持しかつ保護するという該除
去シ−トの目的を容易に達成するために選択された種々
の層からなる。従って、除去シ−ト１１の種々の層は、
紙もしくは紙含有層またはラミネ−ト、ポリエチレンの
ごとき押出しポリオレフィンのような種々の熱可塑性材
料、フォイルライナ、あるいはこれらの異なる層からな
るラミネ−トを含むことができる。かかる材料はまた、
キャリヤシ−ト１３の所定の目的を達成するのに適した
ものであり、これについては、より詳細に後述する。し
かしながら、上記したように、除去シ−ト１１は接着層
９、接着層が接触するように配置された薬剤組成物その
他の物質に対して解放自在であるリリ−スコ−ティング
面を有するものでなければならない。かくして、除去シ
−ト１１が紙の層などからなる場合には、シリコンまた
はテフロンのような適宜の材料を、かかるコ−ティング
操作に適した従来の態様で紙の層その他の組成物に被着
することができる。更にまた、除去シ−ト１１は、種々
のポリマ、並びに、押出しポリエチレン、ポリエチレン
テレフタレ−ト、種々のポリアミドなどにコ−ティング
されまたは積層された布層のような他の適宜の層を含む
ことができる。除去シ−トの選択には、透明または不透
明の除去シ−トが所望されるかどうかなどをはじめとす
る、対象となる特定の装置の他の最終要件も考慮され
る。更にまた、除去シ−ト１１の選択は、薄膜７に隣接
した面から離隔した非リリ−スコ−ティングの第２の層
を隣接したキャリヤシ−ト１３に上記したように結合さ
せる所望の方法も考慮して行なうことができる。かくし
て、除去シ−ト１１の非リリ−スコ−ティング面がキャ
リヤシ−ト１３に接着により結合されるのか、あるいは
前者が後者にシ−ルされるのかといったことは、少なく
とも、除去シ−ト１１の非リリ−スコ−ティング面から
なる層に適した組成物の選択をはじめとする構成上の選
択の問題である。

【００３４】図１について説明すると、患者の皮膚への
被着に先立って本発明の薄膜を「担持する」("carry")
する機能を有するキャリヤシ−ト１３は、基本的には、
柔軟であるが、薄膜７を容易に担持することができるよ
うに十分な密度(substance)と強度とを有する材料から
構成すべきである。かくして、キャリヤシ−ト１３は、
しわなどを生ずることなくフィルム層を担持するのに十
分な強度と密度とを有すべきである。従って、キャリヤ
シ−ト１３を形成することができる実際の材料は、種々
の異なる材料を含むことができる。かかる層に適した幾
つかの材料を例示すると、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、塩化ポリビニリデン、ポリエチレンテレフタレ−
ト、ポリエステル、ポリアミドなどのほか、これらの層
の２つ以上のラミネ−トあるいはこれらの層の２つ以上
とフォイル、紙、種々の布などとのラミネ−トがある
が、これらラミネ−トの場合には、内側がポリマ層とラ
ミネ−トを形成し、即ち、薄膜７と接触して該薄膜を担
持するのが好ましい。

【００３５】図１からも明らかなように、キャリヤシ−
ト１３の外縁には、参照符号１７ａおよび１７ｂにより
示すように、上記したカバ−シ−ト３の全面の場合と同
じ態様でリリ−スコ−ティングが施されている。かくし
て、キャリヤシ−ト１３のこれらの部分には、シリコン
もしくはテフロンまたはリリ−スコ−ティングとして作
用するその他の同様の材料が押し出しコ−ティングされ
ることにより、キャリヤシ−ト１３のこれらの端部１７
ａおよび１７ｂが、最終的に配置される薄膜７のような
層に対して解放自在となっている。しかしながら、キャ
リヤシ−ト１３の中央部は、参照符号１５で示すよう
に、このようなリリ−スコ−ティングを含んでおらず、
従って、この参照符号は、このようなコ−ティングが付
着されるべきではないこの領域を示すために付されてい
るに過ぎず、即ち、キャリヤシ−ト１３の非リリ−スコ
−ティング面は端部が部分１７ａと１７ｂとの間に露出
されている。

【００３６】好ましい実施例においては、キャリヤシ−
ト１３の非リリ−スコ−ティング中央部１５は、除去シ
−ト１１の第２の側の非リリ−スコ−ティング部と整合
するように配置されている。キャリヤシ−ト１３が除去
シ−ト１１の上面に配置され、かつ、除去シ−ト１１の
非リリ−スコ−ティング部とキャリヤシ−ト１３の非リ
リ−スコ−ティング部１５とが整合されると、これらの
隣接する面を従来の態様で熱シ−ルすることにより互い
に十分に結合される。この好ましい実施例によれば、カ
バ−シ−ト３の四方の外周は、給送装置１を有効に製造
することができるように、薄膜７の四方の外周を越えて
延びている。キャリヤシ−ト１３の四方の外周もまた、
カバ−シ−ト３の四方の外周とサイズが略同じとなるよ
うに、十分な距離をもって、薄膜７の四方の外周を越え
て延びている。かくして、キャリヤシ−ト１３は、薄膜
７を越えた周辺でカバ−シ−ト３に有効に熱シ−ルする
ことができる。当業者であれば理解することができるよ
うに、本発明の別の好ましい実施例においては、キャリ
ヤシ−ト１３は、エポキシなどのような適宜の接着剤を
使用することにより、薄膜７の周囲を越えた周辺でカバ
−シ−ト３に接着により取着される。

【００３７】次に、図１２について説明すると、本発明
の別の好ましい実施例が示されており、この実施例は、
第１の側と第２の側とを有する吸収シ−ト１９を備えて
おり、この吸収シ−ト１９は、第１の側が薄膜７の接着
層９にすぐ隣接し、第２の側が除去シ−ト１１にすぐ隣
接して配設されている。最も好ましくは、吸収シ−ト１
９の第２の側は薬剤組成物を含む。薬剤組成物は、目的
とする用途に応じて広範に変えることができる。薬剤組
成物の熱感受性に応じて、薬剤組成物は、除去シ−ト１
１とキャリヤシ−ト１３とを結合させる方法に影響を及
ぼす。薬剤組成物の感受性を越えて、除去シ−ト１１を
キャリヤシ−ト１３にシ−ルしまたは接着させるととも
に、キャリヤシ−ト１３の周辺をカバ−シ−ト３の周辺
にシ−ルしあるいは接着させる熱を選択することは、単
に製造上の選択の問題であるとともに、上記した従来の
態様で行なうことができる。

【００３８】この好ましい実施例においては、吸収シ−
ト１９は種々の層からなるのが望ましく、該層の１つ
は、一般に非吸収性でありかつ上記したように薄膜７の
接着層９にすぐ隣接して配置される。吸収シ−ト９のこ
の比較的非吸収性の層は、薄膜７と同様に、本質的に、
少なくとも一部が弾性を有する熱可塑性材料から形成す
るのが好ましい。好ましくは、吸収シ−ト１９のこの比
較的非吸収性の層は、給送装置１全体の目的に更に適合
するように十分な柔軟性を有する材料から形成される。
種々のかかる非吸収性材料は、当業者にとって明らかで
ある。

【００３９】吸収性シ−ト１９の第２の比較的吸収性の
ある層は、給送装置１に関して使用されるべき薬剤と直
接接触するように組み立てられた形態で配設される。か
くして、吸収性シ−ト１９のこの比較的吸収性のある層
に関して適宜の組成物を選択することは重要である。そ
の理由は、該層と対象となる薬剤との適合性を入念に検
討しなければならないからである。吸収性シ−トのこの
層は、傷手当具などとして従来利用されている種々の吸
収性材料のような、対応する薬剤組成物と厳しい適合性
試験を既に受けている商業上実用的な材料から広範に選
択することができる。かくして、これらの吸収性シ−ト
１９は、ジョンソン・アンド・ジョンソン・カンパニ(J
ohnson & Johnson Company) の商標リ−マックス(REEMA
X)が付されている材料、綿パッド、種々の形態のヒドロ
ゲルのようなガ−ゼ織物を含むことができ、更に、上記
したように、米国特許第４，５７３，９９６号の第１０
欄第２７行乃至第１２欄第１３行に記載されているよう
な、種々の活性成分または薬剤を含むことができる。本
明細書においては、この米国特許を引用して明細書中の
説明に代える。更に、吸収性材料自体（第１１欄第５４
−６０行）と薬剤の双方およびその他の該米国特許にお
いて使用される同様の材料（第１１欄第１−３２行参
照）は、米国特許第４，８８４，５６３号に記載されて
おり、本明細書においては、この米国特許を引用して明
細書中の説明に代える。

【００４０】本発明に係る給送装置１を製造する好まし
い方法が、図１１に概略示されている。本発明の方法に
おける第１の工程は、給送装置１の一体部を実質上形成
し、かつ、本発明の製造の際にベ−スとして作用するカ
バ−シ−トを提供する工程である。従って、本発明の製
造においては、リリ−スコ−ティングが施されたカバ−
シ−ト、薄膜７および接着層９（図４参照）からなるウ
ェブが、図５に示すような一時リリ−スライナ２１とと
もに、フィ−ドロ−ラ２３により供給され、次いで、プ
レスロ−ラ２４ａおよび２４ｂを介して供給され、該プ
レスロ−ラによりウェブは押圧されて、存在する可能性
のあるしわが除去されるとともに、一時リリ−スライナ
２１は上部ロ−ラ２４ａにより取り外され、ライナロ−
ラ２６に集められる。次に、薄膜７と接着層９の組合わ
せ体が、打抜きロ−ル２８ａおよび２８ｂにより、過剰
薄膜(excess thin film)材料により包囲される複数の矩
形の薄膜部に分割される。その後、過剰薄膜はカバ−シ
−トからなるウェブから過剰薄膜除去ロ−ル３０により
除去され、過剰保管ロ−ル３２に移送される。重要なこ
とであるが、連続するカバ−シ−トにすぐ隣接する薄膜
部分１２の底面は、この方法においては、接着手段その
他の結合剤を全く含まない状態に保持される。

【００４１】この方法の次の工程が、図６に示されてい
る。除去シ−ト１１からなるウェブが、除去シ−トロ−
ル１３によりラミネ−ト形成ロ−ラ３４ａおよび３４ｂ
を介して供給され、該ロ−ラにおいて、ウェブは、打抜
き薄膜部１２を有するカバ−シ−ト３の表面に積層され
る。除去シ−ト１１の面は、打抜き薄膜部１２の全面を
有効に覆うように配置され、打抜き薄膜部１２の周辺領
域を越えて延び、しかも薄膜部に接着により結合される
ように配設されている。

【００４２】除去シ−ト１１自体には、第１の部分と第
２の部分とが設けられている。上記したように、除去シ
−トの第２の部分の面は、図６に示す例においては、２
つの側部１７ａおよび１７ｂからなるが、この面は非リ
リ−スコ−ティングされ、従って、打抜き薄膜部１２の
端部に対して比較的永続性のある結合を形成するのに適
しているので、２つの二次部１７ａと１７ｂとの間で除
去シ−トのリリ−スコ−ティングが施された第１の部分
から薄膜を後で除去するのに十分なタブを形成すること
ができる。好ましい方法におけるこの工程では、図７の
積層製品が得られる。次に、除去シ−ト１１は、打抜き
ロ−ラ３６ａおよび３６ｂにより切断され、図８に示す
ように薄膜部１２だけを覆う。次に、除去シ−トの過剰
部分が過剰保管ロ−ル４０へ除去される。

【００４３】次に、キャリヤシ−ト１３が除去シ−ト１
１の打抜き部の非リリ−スコ−ティング面に被着され、
図１０に示す生成物が得られる。この製品はキャリヤシ
−トラミネ−ト形成ロ−ラ４２ａと４２ｂとの間に供給
され、次に、製品を熱シ−ルロ−ラ４４ａと４４ｂとの
間に供給することにより図１０に示す陰影部で熱シ−ル
される。最後に、最終切断ロ−ラ４６ａと４６ｂにより
個々の給送装置１に切断され、最終形状に形成される。

【００４４】本発明を特定の実施例に関して説明した
が、これらの実施例は単に本発明を例示するに過ぎない
ものである。従って、数多くの修正を、例示した実施例
に関して行なうことができるとともに、特許請求の範囲
に記載の本発明の精神と範囲とから逸脱することなく他
の態様で構成することができるものである。

【００４５】

【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、傷手当具および経皮アプリケ−タとして容易に取
り扱うことができる給送装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る給送装置を示す拡大横断側面図で
ある。

【図２】本発明に係る給送装置の製造方法における第１
工程を示す部分平面図である。

【図３】本発明に係る給送装置の製造方法における第２
工程を示す部分平面図である。

【図４】本発明に係る給送装置の製造方法における第３
工程を示す部分平面図である。

【図５】本発明に係る給送装置の製造方法における第４
工程を示す一部切欠き部分平面図である。

【図６】本発明に係る給送装置の製造方法における第４
工程を示す分解部分平面図である。

【図７】本発明に係る給送装置の製造方法における第５
工程を示す一部切欠き部分平面図である。

【図８】本発明に係る給送装置の製造方法における第６
工程を示す部分平面図である。

【図９】本発明に係る給送装置の製造方法における第７
工程を示す一部切欠き部分平面図である。

【図１０】本発明に係る給送装置の製造方法における第
８工程を示す、透明なキャリヤシ−トを介して見た部分
平面図である。

【図１１】本発明に係る給送装置の製造方法全体を示す
概略図である。

【図１２】本発明に係る給送装置の別の実施例を示す拡
大横断側面図である。

【符号の説明】

１ 給送装置 ３ カバ−シ−ト ５ リリ−スコ−ティング ７ 薄膜 ９ 接着層 １１ 除去シ−ト １３ キャリヤシ−ト １５ 非リリ−スコ−ティング部 １７ａ 端部 １７ｂ 端部 １９ 吸収性シ−ト ２１ 一時リリ−スライナ ２３ フィ−ドロ−ラ ２４ａ プレスロ−ラ ２４ｂ プレスロ−ラ ２６ ライナロ−ラ ２８ａ 打抜きロ−ル ２８ｂ 打抜きロ−ル ３０ 過剰薄膜除去ロ−ル ３２ 過剰保管ロ−ル ３４ａ ラミネ−ト形成ロ−ル ３４ｂ ラミネ−ト形成ロ−ル ３６ 打抜きロ−ラ ３６ｂ 打抜きロ−ラ ４０ 過剰保管ロ−ル ４２ａ ラミネ−ト形成ロ−ラ ４２ｂ ラミネ−ト形成ロ−ラ ４４ａ 熱シ−ルロ−ラ ４４ｂ 熱シ−ルロ−ラ ４６ａ 切断ロ−ラ ４６ｂ 切断ロ−ラ

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 解放面を有するキャリヤシ−トと、該キ
   ャリヤシ−トの前記解放面に接着により解放自在に取着
   された薄膜と、前記キャリヤシ−トの前記解放面から前
   記薄膜を除去する除去手段と、前記薄膜の周辺を越えて
   前記キャリヤシ−トに取着されたカバ−シ−トとを備え
   る給送装置において、前記カバ−シ−トは前記薄膜と接
   触する領域全体が接着剤を含まないことを特徴とする給
   送装置。
2. 【請求項２】 前記除去手段は前記薄膜の所定の部分に
   接着により取着されたタブ手段からなり、該タブ手段を
   つかんで引っ張ることにより前記キャリヤシ−トの前記
   解放面から前記薄膜を除去することができるようになっ
   ていることを特徴とする請求項１に記載の給送装置。
3. 【請求項３】 前記タブ手段は前記キャリヤシ−トの前
   記解放面から除去自在となっていることを特徴とする請
   求項２に記載の給送装置。
4. 【請求項４】 前記薄膜の前記接着コ−ティング面に接
   着により取着された吸収手段を更に備えることを特徴と
   する請求項１乃至３のいずれかに記載の給送装置。
5. 【請求項５】 前記吸収手段は薬剤組成物を含むことを
   特徴とする請求項４に記載の給送装置。
6. 【請求項６】 前記キャリヤシ−トは押し出しフィルム
   を有するベ−スシ−トからなることを特徴とする請求項
   １乃至３のいずれかに記載の給送装置。
7. 【請求項７】 前記キャリヤシ−トは前記薄膜を収容す
   るように前記薄膜の周辺で前記カバ−シ−トに熱シ−ル
   されることを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記
   載の給送装置。
8. 【請求項８】 解放面を有するカバ−シ−トを提供する
   工程と、主要部と非主要部とを有する薄膜を前記カバ−
   シ−トの前記解放面に被着する工程と、前記薄膜に接着
   層をコ−ティングする工程と、第１の面と第２の面とを
   備えかつリリ−スコ−ティング面からなる第１の部分と
   非リリ−スコ−ティング面からなる第２の部分とを有す
   る除去シ−トを提供する工程と、前記除去シ−トの前記
   第１の面を前記接着層がコ−ティングされた薄膜に被着
   することにより前記除去シ−トの前記第１の部分を前記
   接着コ−ティングが施された薄膜の主要部と接触させる
   とともに前記除去シ−トの前記第２の部分を前記接着コ
   −ティングが施された薄膜の非主要部と接触させる工程
   と、前記接着コ−ティングが施された薄膜に解放面を有
   するキャリヤシ−トを被覆する工程と、前記除去シ−ト
   の前記第１の部分を熱処理することにより前記除去シ−
   トの前記第１の部分を前記キャリヤシ−トに接着により
   取着しかつ前記除去シ−トの前記第２の部分を前記薄膜
   に接着により取着保持する工程とを備えることを特徴と
   する給送装置の製造方法。
9. 【請求項９】 前記カバ−シ−トを前記キャリヤシ−ト
   に前記薄膜を越えた周辺で熱シ−ルする工程を更に備え
   ることを特徴とする請求項８に記載の方法。
10. 【請求項１０】 前記薄膜を前記カバ−シ−トに被着す
    る前記工程は押し出しコ−ティングにより行なうことを
    特徴とする請求項８に記載の方法。
11. 【請求項１１】 前記接着コ−ティングが施された薄膜
    に一時リリ−スライナを被覆する工程と、前記除去シ−
    トの前記第１の面を前記接着コ−ティングが施された薄
    膜に被着する前に前記一時リリ−スライナを除去する工
    程とを更に備えることを特徴とする請求項８に記載の方
    法。
12. 【請求項１２】 前記除去シ−トを前記接着コ−ティン
    グが施された薄膜に被着する前に前記薄膜を複数の薄膜
    部に分割する工程を更に備えることを特徴とする請求項
    ８乃至１０のいずれかに記載の方法。
13. 【請求項１３】 前記除去層を被着する前に吸収性の層
    を前記接着コ−ティングが施された薄膜に被着する工程
    を更に備えることを特徴とする請求項８乃至１０のいず
    れかに記載の方法。
14. 【請求項１４】 前記除去層を被着する前に活性剤キャ
    リヤを前記接着コ−ティングが施された薄膜に被着する
    工程を更に備えることを特徴とする請求項８乃至１０の
    いずれかに記載の方法。