JPH0818717B2 - プリンタ又は複写機のようなイメージ再生機のための脱着可能な複式封筒貯蔵フィードトレイ - Google Patents

プリンタ又は複写機のようなイメージ再生機のための脱着可能な複式封筒貯蔵フィードトレイ

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JPH0818717B2
JPH0818717B2 JP4507236A JP50723692A JPH0818717B2 JP H0818717 B2 JPH0818717 B2 JP H0818717B2 JP 4507236 A JP4507236 A JP 4507236A JP 50723692 A JP50723692 A JP 50723692A JP H0818717 B2 JPH0818717 B2 JP H0818717B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、イメージ再生機全般に関し、より詳細には
プリンタや複写機などの機器に封筒をフィード（供給）
する装置に関する。
最近のプリンタや複写機のようなイメージ再生機は１
つ以上の用紙供給用トレイを備えているのが普通であ
り、これらのトレイは機器の外側ハウジングに形成され
た開口に脱着自在である。これらの上記各トレイは通
常、寸法が8.5×11インチ又は8.5×14インチの用紙を保
持するように作られている。またこの用紙は、機械内部
の印刷部分に送給され、続いて機械のハウジングから外
部用紙受部に排出される。
封筒の取り扱いは、従来はハウジングの外部表面、通
常用紙供給用トレイの反対側、に設けられた別個のフィ
ード機構を用いることによって達成される。これら封筒
フィード機構は、１つの封筒束を保持し、かつ、ハウジ
ングの反対側から入れられる用紙のそれとは異なった経
路で封筒を連続的にハウジング内へ送出するようにされ
ている。
用紙一枚の場合と較べると、その折り返し部分が中央
後部と重なるところにおいては４又は５回紙が積層され
ており封筒はかなり厚いものである。したがって、同じ
高さに積層された束においては、封筒は用紙よりもかな
り少ない量しか配置できない。この封筒に関する高い積
層高さは、単一束の外部貯蔵機構に一時に保持される封
筒の数を制限する。そのため、大量の封筒が印刷に供給
されるとき、外部封筒貯蔵機構に頻繁に新しい封筒束を
積載しなければならなくなる。
以上の記述からも明らかなように、プリンタや複写機
のようなイメージ再生機には改良型の封筒貯蔵及びフィ
ード装置を備え付けることが望まれている。したがっ
て、本発明の目的は、このような改良型の装置を提供す
ることである。
この発明の思想を実現する実施例の好ましい形態であ
るイメージ再生機械、代表例としてのレーザプリンタ
は、封筒を２箇所に収容可能なフィードトレイを備えて
いる。なおこのトレイは、機械の通常の用紙送給路を経
てこの機械に封筒を縦方向からフィードする２つの近接
した封筒束（two side−by−side stacks）を支持する
ように作られている。本発明の重要な特徴によると、封
筒の積載されたフィードトレイは、通常そこに装着され
る用紙用トレイの代わりに機器の外側ハウジングに形成
された開口に脱着自在に装着され得る。
この特徴的な用紙と封筒とのトレイの相互交換能力
は、ハウジング表面に従来必要であった別個の外部封筒
用貯蔵フィード装置を設けることを不要とする。さら
に、封筒は近接した２つの束に支持されるので、かなり
大量の同じ大きさの封筒が一度に機器内にフィードされ
るか、或いは、２つの異なった大きさの封筒（各束がひ
とつの大きさ）が封筒の大きさを変えることなく同時に
機器にフィードするために保持されてもよい。
本発明の複式封筒貯蔵フィードトレイは、どちらかの
束にある封筒を、印刷手段に送り（用紙の通る通路と同
い通路を経て）かつ順次用紙受手段に排出するため機器
内に選択的にフィードすることのできる駆動機構を備え
ている。この好適な具体例としては、駆動機構は、主駆
動シャフトを反対方向に選択的に回転させるこのできる
逆転可能電子モータを含んでいる。上記シャフトはその
両端に留められた外歯車一方向ローラベアリングクラッ
チを有しており、そのうちの一方のクラッチの回転駆動
方向は他方のクラッチのそれとは反対方向である。
空間的に離れたクラッチの歯車は、トレイの両側の歯
車列により駆動可能に噛み合わされ、これらの歯車列の
それぞれはトレイのその側のピッカ、駆動及び遅延ロー
ラを回転させるようになっている。主駆動シャフトがあ
る一方向に回転させられている場合において、トレイの
一方側のピッカローラは一方の束の底部封筒に摩擦連動
しこれを前方に向けて関連の駆動ローラへ動かし、それ
によって機器の印刷部内へフィードする。同時に、関連
の遅延ローラは上記束の上部封筒と摩擦連動し、これら
の封筒が束の底部に達するまで駆動ローラにフィードす
ることを防止する。駆動モータが逆転すると、第１の歯
車列の回転が止まり、反対側の歯車列が他方の束の封筒
をその底部から関連の駆動ローラへ引き続きフィードす
るように回転駆動される。
図１は、本発明の原理を具体化した、従来の用紙用ト
レイと交換可能な複式封筒貯蔵フィードトレイを備えた
代表的レーザプリンタ概略的斜視図である。
図２は、図１の２−２線に沿った上記プリンタの断面
図であって、駆動手段、印刷手段及び転送手段並びに一
般的な用紙の通路が示されている。
図３は、上記封筒トレイ及び関連の駆動機構の部分分
解斜視拡大図であって、図面を明白にするためその所定
部分は取り除かれかつ破線で表されている。
図４は、図３の４−４線に沿った上記封筒トレイ及び
その駆動機構の部分断面拡大図である。
図１及び図２を参照すると、本発明は、一例としてレ
ーザプリンタ10であるイメージ再生機を提供している
が、プリンタ10は複写機やレーザタイプでないプリンタ
のようなイメージ再生機であってもよい。レーザプリン
タ10は、各用紙18aの束18を保持する従来の用紙供給ト
レイ16が脱着可能に取り付けられる前面開口14を有する
ハウジング12を備えている。プリンタが稼働していると
き、ハウジングの開口14に用紙供給トレイ16が動作可能
に取り付けられた状態では、用紙18aは用紙フィード手
段22によって印刷手段20に順次フィードされる。従来の
やり方では、印刷手段20は、そこにフィードされた用紙
18aのような用紙を印刷することができる。印刷手段20
を出た印刷済みの用紙18aは、転送手段26によりハウジ
ング12の頂部に設けられた外部用紙受部24に配送され
る。
プリンタや複写機のような従来のイメージ再生機にお
いては、印刷（印刷手段が機器内に備えられていれば）
のため機器内に封筒をフィードすることは、一般にはハ
ウジング12の表面に封筒フィード専用の耐久機構（通常
ハウジングの後側端部）を設けることにより達成されて
いた。これが備えられていると、この専用の封筒フィー
ド機構は、用紙用のフィード通路とは別の通路を経て内
部の印刷手段20に封筒を配送することができ、これは、
単一の封筒束を支持するように設計されている。各封筒
の多重層厚（一般には最も厚い個所で４または５の用紙
層）のために、従来のビルトイン型の封筒フィード機構
の封筒貯蔵容量は非常に限られている。図１及び図２か
ら明らかなように、改良型プリンタ10は、ハウジングの
後端部から外側につき出た容量限界ビルトイン型封筒フ
ィード機構を備えていない。その代わり、本発明の重要
な観点にしたがって、プリンタ10は、図１及び図２に示
されているように従来の用紙供給トレイ16に代わってハ
ウジング開口14に脱着可能に挿入され得るようにされて
いる、特徴的な複式封筒貯蔵トレイ機構30を備えてい
る。
以下に述べるように、封筒トレイ機構30は、近接関係
にある、異なった大きさの封筒32a、34a（たとえば、法
律上及び個人の大きさの封筒）の２つの束32、34を支持
できるようにされている。もし所望であれば、２つの近
接した束内にある封筒は同じ大きさにすることができ
る。封筒フィードトレイ機構30は、開口前端部38を有す
る適当な大きさのトレイ36、底部壁40、直立の対向する
側壁42及び44、並びに、直立の後端部壁46を含んでい
る。
図面に描かれた被駆動手段48が開口前端部38に隣接し
てトレイ36に支持されており、以下に述べるように、こ
の被駆動手段48は、封筒を封筒束32、34のいずれかひと
つから、封筒トレイ36が用紙トレイ16の代わりにハウジ
ング開口14に挿入されたとき用紙18aが通過するのと実
質的に同じフィード通路を経て印刷手段20へ順次フィー
ドするために、ハウジング12内に配置された駆動手段50
と協同する。
協同する駆動及び被駆動手段48、50の稼働は、ハウジ
ング12内の印刷手段20、用紙フィード手段22及び転送手
段26の稼働をも支配する適当な制御手段52により調整さ
れる。制御手段52により調整されかつ影響を受けるプリ
ンタ10の多くの印刷並びにフィードに関するタスクは、
普通ハウジング12の前端部に位置する制御盤56上の適当
な制御ボタン54を用いることで選択されてよい。
本発明の複式封筒貯蔵トレイ機構30は、トレイ機構30
が組み込まれ得る他のタイプのイメージ再生機について
も同様であるが、用紙フィード装置とは別に専用封筒フ
ィード機構を機器ハウジング外部に設けるという従来の
技術に較べ、多数の封筒を扱えるという利点を有するレ
ーザプリンタ10を提供する。たとえば、異なった大きさ
の封筒の近接した２つの束を支持するトレイ36の能力に
より、封筒の大きさは、封筒束を取り去りかつ別の大き
さの封筒束に置き換える必要なく迅速に変更し得ること
になる。さらに、２つの封筒束の大きさが同じであると
きには、特定の大きさの封筒が実質的により多く機器に
フィードするために積載されてよいので、封筒トレイに
手作業で封筒の充填をする周期を長くすることができ
る。これにより、単一操業で印刷される封筒の数が多い
ときには、機器不作動時間を削減できる。
本発明の複式封筒貯蔵トレイ機構により提供される他
の利点は、上述のように、用紙18aが通過するのと実質
的に同じフィードルートを利用するというその優れた能
力である。従来の封筒取り扱い装置を備えたイメージ再
生機に較べ、これはプリンタ10全体の機構を簡単にする
ので、総製造コストをかなり削減できるという潜在能力
を提供できる。
本発明の封筒取り扱い装置の特徴的な構造及び稼働
は、図示された好適な具体例において、図３及び４との
関連で以下に述べられる。
図３に最善に示されているように、２組の垂直支持棒
58、60が開口前端部38の後ろ側に隣接する底部壁40から
上方に突出しており、また、さらなる２組の垂直支持棒
58a、60aが底部壁40から上方に突出し関連する２組の支
持棒58、60から離れて配置されている。封筒束32は、個
々の封筒32aを互いに横方向に保持するようにこれらの
対向面と当接する支持棒58、58a間の底部壁40の上に支
持されている。
封筒32aの後部すなわち右端部は、底部壁40に形成さ
れた長方形スロット64から上方に突出している直立の突
出部材62と当接している。突出部材62は、その下端部
が、スロット64の長さ分スライド動作をするように底部
壁40に設けられた調節部材66に留められている。突出部
材62は、支持棒58、58aにより定められた“貯蔵箱”内
に始め配置された個々の封筒32aを縦方向に揃える役目
をする。同様に、封筒束34内の“小さい封筒"34aは、封
筒34aの対向面と当接しこれらを互いに横方向に保持す
る支持棒60と、60aとの間に配置されている。このよう
にトレイ36内に動作可能に封筒が積載されたとき、封筒
束32、34はその長辺どうしが近接して縦方向に平行であ
る。
長方形スロット64aから上方に突出しかつ調節部材66a
にスライド可能に留められている上方突出部材62aは、
封筒34aの後部すなわち右端部と当接し、支持棒60、60a
により定められた“貯蔵箱”内に配置されたときにこれ
らを縦方向に揃える役目をする。図示されているよう
に、封筒32aの束32は底部壁40と接する底部封筒32a′を
有し、同様に、封筒34aの束34は底部封筒34a′を有す
る。以下に述べる目的のため、底部壁40の前端部68はト
レイ36の開口前端部38とは後ろに離れて配置されてお
り、トレイ側壁42、44の前端部70及び72は底部壁40より
下側に突出しており、さらに、支持ブロック部材74は底
部壁40の前端部の横方向の中央部に固定されてそこから
前方に突出している。
開口前端部38に近接してトレイ36に設けられた被駆動
手段48は、図３に示すようにそれぞれ支持ブロック部材
74の左右に位置する一組の封筒フィードアセンブリ76、
76aを含んでいる。
以下に述べるように、左右のフィードアセンブリ76、
76aは、封筒束32の底部から上述の印刷手段20へ封筒を
フィードするために、或いは、封筒束34の底部から同様
の印刷手段へ封筒をフィードするためにそれぞれ独立に
動作可能である。封筒フィードアセンブリ76aの構成部
品及びその稼働は、アセンブリ76のそれと同じである。
したがって、フィードアセンブリ76の構成部品及び稼働
についてのみ以下に述べる。比較を簡単にするため、フ
ィードアセンブリ76aの構成部品は、フィードアセンブ
リ76の該当物と、符号“a"が付される以外は同じ符号が
与えられている。
右側封筒フィードアセンブリ76は、互いに離間してシ
ャフト80と同軸状に回転するように取り付けられた一組
の摩擦駆動ローラ78を含んでいる。シャフト80の内側す
なわち左端部は、支持ブロック部材74に軸受けされてお
り、シャフト80の外側すなわち右端部は、側壁の前端部
70を通って形成された開口内に回転可能に支持されてい
る。入力ギア82はシャフト80の外側端部に同軸に留めら
れて伝達ギア84とかみ合っている。この伝達ギア84は側
壁の前端部70に軸受けされたスタブシャフト86に同軸に
留められている。そして、伝達ギア84は、シャフト90の
外側端部に同軸に留められた駆動ギア88とかみ合ってい
る。シャフト90は、側壁の前端部70の開口を経て内側に
回転可能に伸延し、かつ、その内側の端部が支持ブロッ
ク部材74に軸受けされている。シャフト90には、その上
部が底部壁40のスロット94から上方に突出した一組の摩
擦ピッカローラ92が、互いに間隔を置いて同軸に留めら
れている。
シャフト80の上部にはこれと平行にピボットシャフト
96が設けられており、このピボットシャフト96は、支持
ブロック部材74及び側壁の前端部70に形成された縦方向
伸延スロット98にその両端が軸受けされている。シャフ
ト96には、駆動ローラ78に当接しかつ軸方向に離間した
一組の摩擦駆動ローラ100が同軸に取り付けられてお
り、さらにこれらはシャフト96に同軸に取り付けられた
摩擦伝達ローラ102の両端部に位置している。小コイル
ばね部材104（図４）は、シャフト96の両端とトレイ部
分70及び74とを連結しており、以下に述べる目的のため
にシャフト96の両端をこれに関する縦方向伸延スロット
98の下端に向けて弾性的にバイアスしている。
ピボットシャフト96の両端部は一組の伸延結合部材10
6の左端部を回転可能に支持し、この結合部材106の右端
部は支持シャフト108の両端を回転可能に保持してい
る。摩擦遅延ローラ110は、シャフト108の中央部分に同
軸に取り付けられており、伝達ローラ102と摩擦連動す
るようにされている。一組の円柱状金属重り部材112は
遅延ローラ110の両側でシャフト108に同軸に取り付けら
れており、長方形型重り部材114は前方の支持棒58に縦
方向にその長さ分だけスライド可能となるように取り付
けられている。封筒束32がトレイ36内に積載されると
き、シャフト108はシャフト96に対して反時計回りに回
転されてよく、封筒が積載されてから図３に示す遅延ロ
ーラ110の稼働可能位置に時計回りに回転されてもよ
い。
機器のハウジング12内に配置された駆動手段50は、そ
の両端に端部板122及び124が取り付けられた水平方向に
伸延するベース板120を有する支持機構を含んでいる。
逆転可能な電子モータ126は、板120の下側に適当に取り
付けられており、かつ、ベース板120に形成された円形
の開口130を経て上方に伸延する回転可能な出力シャフ
ト128を有している。ウォームギア132は、シャフト128
の上端部に同軸に留められており、かつ、水平駆動シャ
フト136の縦方向の中間部に同軸に留められた歯車134と
動作可能に噛み合わされている。
シャフト136の右端部は端部板124に軸受けされてお
り、この端部板124のわずか内側において円柱形の一方
向クラッチ138がシャフト136に同軸に取り付けられてい
る。クラッチ138は、シャフト136により反時計回りに回
転駆動される通常の一方向ローラベアリングクラッチで
あるが、シャフト136が時計回りに回転されたときには
“アイドル状態”（すなわち、シャフト136によっては
回転駆動されない）となる。クラッチ138の歯車は、シ
ャフト142の左端部に同軸に留められた伝達ギア140とか
み合う。このシャフト142の中央部分は端部板124に形成
された適当な開口に軸受けされている。シャフト142の
外側すなわち右端部には駆動ギア144が同軸に留められ
ている。
駆動シャフト136の左端部は、左側の端部板122に形成
された適当な開口に回転可能に支持されており、この端
部板を超えて外部に伸延している。このシャフト136の
外部に突出した左端部には、上述のクラッチ138と同様
の円柱形の一方向クラッチ146が同軸に取り付けられて
いる。しかしながら、クラッチ146は、図３において時
計回りにのみシャフト136によって回転駆動される。し
たがって、駆動シャフト136が反時計回りに回転したと
き、クラッチ146はシャフト136においてアイドル状態で
あり回転駆動されない。
用紙供給トレイ16の代わりにハウジング開口14内に挿
入される封筒トレイ機構30を準備するために、封筒束32
が、長方形重り部材114が持ち上げ、封筒束32を上述の
支持棒58、58aの間のトレイ36内に配置し、突出部材62
を封筒32aの後端部とぶつかるように前方に移動するこ
とによって、トレイ36に積載される。そして長方形重り
部材114が積載された封筒束32の上側端部上に下降され
る。その後封筒束34はトレイ36のもう一方側に、支持棒
60、突出部材62a、長方形重り部材114a及び関連する封
筒フィードアセンブリ76aに対して同様に積載される。
積載された封筒トレイ36はハウジングの開口14に前端
部から挿入されるので、封筒束32、34の前端部はハウジ
ング開口14を通って内部に挿入されることになる。図３
にからも分かるように、トレイ36のハウジング開口14へ
の挿入は、入力ギア82を自動的に駆動ギア144と噛み合
わせ、入力ギア82aを自動的にクラッチ146と噛み合わせ
る。それゆえ、２つの近接束のいずれかにある封筒は、
その選択された束の底部から印刷手段20へとフィードさ
れてよい。
封筒のフィードの様子を図示するにおいて、まず封筒
束32の封筒が印刷手段20へ連続的に配送されるというこ
とを仮定する。この封筒の配送を効果的にするために、
制御手段52が起動されてモータの出力シャフト128及び
ウォームギア132を図３の上から見て反時計回りに回転
させる。ウォームギア132の反時計回りの回転はウォー
ムホイール134を図示のように反時計回りに回転させ、
それによって一方向クラッチ138をその動作可能方向で
ある反時計回りに回転駆動する。
しかしながら、シャフト136のこのように選択された
反時計回り回転は一方向クラッチ146を回転駆動しな
い。したがって、今述べているような封筒束32の並等の
フィードの間において、左側の封筒フィードアセンブリ
76aはアイドル状態のままであって、束34内の封筒は駆
動及び被駆動手段48、50の稼働によっては何ら変化を被
らない。
さらに図３及び図４を参照すると、反時計回りに回転
駆動されたクラッチ138は、下部駆動ローラ78及びピッ
カローラ92を図４に示されているように反時計回りに回
転駆動させる。下部駆動ローラ78は、上部駆動ローラ10
0の底部と摩擦連動して、これらを伝達ローラ102と共に
時計回りに摩擦駆動する。遅延ローラ110の摩擦連動を
経由して、伝達ローラ102は反時計回りに遅延ローラ110
を駆動する。
図４に示されているように、長方形重り部材114は、
封筒束32の封筒32aの前端部を、回転しているピッカロ
ーラ92の上側に対して下方に押圧している。したがっ
て、回転しているピッカローラ92は底部封筒32a′の前
下部と摩擦連動し、これを前方（すなわち、左側）の、
底部封筒32a′に後ろ方向の摩擦力を加える回転状態の
遅延ローラ110の下側に駆動する。しかしながら、重り
部材114の下方の力のために、ピッカローラ92の前方向
の摩擦力は、遅延ローラ110により底部封筒32a′に加え
られた後ろ方向の摩擦力によりも大きい。したがって、
底部封筒32a′は回転している上部及び下部駆動ローラ1
00、78の間を前方に駆動され、さらに外部用紙受部24へ
配送すべく上述の印刷手段20へと駆動される。また、回
転している遅延ローラ110は、残りの封筒32aに後方に向
かう摩擦力を加え、これらが底部封筒32a′とともに印
刷手段へ前方フィードされることを妨げている。底部封
筒32a′が遅延ローラ110から前方排出されたとき、その
上に隣接してあった封筒32aが束32内の底部封筒とな
り、底部封筒32a′について述べたのと同様に印刷手段
へとフィードされる。
上述のように、シャフト96は縦方向に伸延するスロッ
ト98内にその両端が回転可能に支えられているので、シ
ャフト96の両端は、ばね部材104によってこのスロット
の底端部に向けてバイアスされている。このことは、上
部駆動ローラ100が上方向に変更されることを許容し
て、図４の矢印148が示すように、駆動ローラ78、100の
間の距離をそこを通って印刷手段20にフィードされる封
筒の厚さの変化に適合するように自動的に調節する。
引き続き封筒束34から印刷手段20へ封筒34aをフィー
ドするために必要なことは、制御手段52を用いて電子モ
ータ126の駆動方向を逆転させることである。このよう
にモータを逆転させることにより、駆動シャフト136
は、図３及び４に示すような反時計回りに代わって時計
回りに駆動するようになる。駆動シャフト136の逆回転
は一方向クラッチ146を時計回りに回転駆動し、これに
よって左側の封筒フィードアセンブリ76aを稼働させて
封筒34aを封筒束34の底部から印刷手段20へと引き続き
フィードする。駆動シャフト136の時計回り回転はさら
にクラッチ138を被稼働状態にするので、右側封筒フィ
ードアセンブリ76の駆動動作が終了し、封筒束32から封
筒32aがフィードされることを防止する。
当業者によって明らかなように、上述の封筒駆動機構
は、２つの図示された封筒束32、34のいずれか任意の一
つから印刷手段へ封筒をフィードするために用いられ得
る多くの駆動機構の代表例である。たとえば、上述の選
択的なフィード動作を達成するために用いられる左右の
歯車列の代わりに、滑車及びベルトのシステム、又は、
他の同等駆動機構が所望であれば代用に用いられ得る。
同様に、上述の全駆動機構は簡単にいうと封筒トレイ36
に伴う被駆動手段48と、ハウジング12内に配置された駆
動手段50とに分けられるが、全駆動機構が違ったふうに
分けられてもよく、本質的には機器のハウジング又は封
筒トレイ機構内に全て組み込まれることも可能である。
以上に記載した説明は図示及び実施例によって本発明
の理解を明確にするためのものとして理解されるべきで
あり、本発明の精神及び観点は添付の特許請求の範囲の
みによって限定されるものである。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】開口のあるハウジングと、上記ハウジング
    の開口に脱着可能に挿入されることができかつ単一の用
    紙束を支持できる一つの用紙供給トレイと、上記ハウジ
    ング内に配置されておりかつフィードされてきた用紙を
    印刷する印刷手段と、挿入された上記用紙供給トレイに
    支持された上記単一の用紙束から上記印刷手段へ用紙を
    フィードするフィード手段とを有しているプリンタ又は
    複写機のようなイメージ再生機に、そこでの印刷のため
    に封筒をフィードする方法において、 上記一つの用紙供給トレイを上記ハウジングの上記開口
    から取り外す段階と、 長辺どうしが近接して縦方向に平行となるように大きさ
    が異る第１及び第２の封筒束を単一の封筒トレイ機構の
    上に支持する段階と、 上記用紙供給トレイを取り外した後に、上記支持された
    第１及び第２の封筒束の端部を上記ハウジングの上記開
    口から内部に挿入する段階と、 上記第１及び第２の封筒束の任意のひとつから上記印刷
    手段へ縦方向に封筒をフィードする段階とを備えている
    方法。
  2. 【請求項２】上記封筒トレイ機構は、上記用紙供給トレ
    イの代わりに上記ハウジングの上記開口に選択的にかつ
    脱着可能に挿入できると共に、その内部には上記第１及
    び第２の封筒束を長辺どうしが近接して縦方向に平行と
    なる状態で有効に積載されるように形成され、 上記挿入する段階は、上記封筒が有効に積載された封筒
    トレイ機構を上記用紙供給トレイの代わりに上記ハウジ
    ングの上記開口に挿入することにより行われる請求項１
    の方法。
  3. 【請求項３】ハウジングと、上記ハウジングの開口に脱
    着可能に挿入され得る一つの用紙供給トレイと、上記一
    つの用紙供給トレイに支持された単一の用紙束から上記
    ハウジング内へ順次用紙をフィードする手段と、上記用
    紙束からフィードされてきた用紙に所望のしるしを印刷
    する印刷手段と、印刷された用紙を上記ハウジングの外
    部へ転送する手段とを有しているプリンタ又は複写機な
    どのようなイメージ再生機と共に用いられる封筒取り扱
    い装置において、 上記一つの用紙供給トレイの代わりに上記ハウジングの
    上記開口に選択的にかつ脱着可能に挿入できると共に、
    長辺どうしが近接する第１及び第２の封筒束を支持する
    一つの封筒トレイと、 上記封筒トレイが上記用紙供給トレイの代わりに上記ハ
    ウジングの上記開口に挿入されたときに上記封筒トレイ
    に組込まれて稼働する手段であって、支持された上記第
    １及び第２の封筒束の任意のひとつから上記印刷手段へ
    縦方向に順次封筒をフィードする手段とを備えている封
    筒取り扱い装置。
  4. 【請求項４】上記封筒トレイは、同じ大きさの封筒の上
    記第１及び第２の封筒束、又は、異なる大きさの封筒の
    上記第１及び第２の封筒束を選択的に支持することので
    きる請求項３の封筒取り扱い装置。
  5. 【請求項５】上記順次封筒をフィードする手段は、上記
    任意のひとつの封筒束の底部から上記印刷手段へ順次封
    筒をフィードすることのできる請求項３の封筒取り扱い
    装置。
  6. 【請求項６】上記順次封筒をフィードする手段は、上記
    第１及び第２の封筒束とそれぞれ関連する独立稼働可能
    な第１及び第２のフィードアセンブリを含んでおり、上
    記第１及び第２のフィードアセンブリのそれぞれは、 関連する封筒束内の底部封筒の下面前端部を摩擦連動さ
    せて、上記底部封筒をその封筒束内の残りの封筒に対し
    て前方に駆動する回転駆動可能なピッカローラ手段と、 上記関連する封筒束の前端部を上記ピッカローラ手段に
    向けて下方に押圧する重り手段と、 上記関連する封筒束の前端部を摩擦連動させて、上記関
    連する封筒束内のある封筒が底部封筒となるまでその封
    筒が前方にフィードされることを防止する回転駆動可能
    な遅延ローラ手段と、 上記関連する封筒束から連続的に前方へ駆動された底部
    封筒のそれぞれを順次上記印刷手段へフィードする回転
    駆動可能な駆動ローラ手段とを含んでいる請求項５の封
    筒取り扱い装置。
  7. 【請求項７】自由に選択できる上記第１及び第２のフィ
    ードアセンブリのひとつの上記ピッカローラ手段、上記
    遅延ローラ手段及び上記駆動ローラ手段を回転駆動する
    駆動手段をさらに備えている請求項６の封筒取り扱い装
    置。
  8. 【請求項８】上記第１及び第２のフィードアセンブリの
    それぞれは歯車列を含んでおり、 上記駆動手段は、その両端部に互いの回転駆動方向が反
    対となるように同軸に取り付けられかつ上記歯車列とか
    み合う円柱形外歯車である第１及び第２の一方向クラッ
    チ手段を有する駆動シャフトと、上記駆動シャフトを任
    意の方向に回転させるための駆動シャフト回転手段とを
    含んでいる請求項７の封筒取り扱い装置。
  9. 【請求項９】上記駆動シャフト回転手段は、 回転する出力シャフトを有する逆転可能な電子モータ
    と、 上記出力シャフトを上記駆動シャフトに結合するための
    ウォームギア手段とを含んでいる請求項８の封筒取り扱
    い装置。
  10. 【請求項１０】ハウジングと、上記ハウジングの開口に
    脱着可能に挿入され得る一つの用紙供給トレイと、上記
    一つの用紙供給トレイに支持された単一の用紙束から上
    記ハウジング内へ順次用紙をフィードする手段と、上記
    単一の用紙束からフィードされてきた用紙に所望のしる
    しを印刷する印刷手段と、印刷された用紙を上記ハウジ
    ングの外部へ転送する手段とを有しているプリンタ又は
    複写機などのようなイメージ再生機と共に用いられる封
    筒取り扱い装置において、 上記一つの用紙供給トレイの代わりに上記ハウジングの
    開口に選択的にかつ脱着可能に挿入できると共に、長辺
    どうしが近接する第１及び第２の封筒束を支持する一つ
    の封筒トレイと、 上記封筒トレイに備えられており、上記封筒トレイが上
    記用紙供給トレイの代わりに上記ハウジングの上記開口
    に挿入されたときに駆動可能であって、上記第１及び第
    ２の封筒束の任意のひとつから上記印刷手段へ縦方向に
    順次封筒をフィードする被駆動手段と、 上記ハウジング内に支持され得る手段であって、上記封
    筒トレイが上記用紙供給トレイの代わりに上記ハウジン
    グの上記開口に挿入されたときに上記被駆動手段と噛合
    されてこれを駆動する駆動手段とを備えている封筒取り
    扱い装置。
  11. 【請求項１１】上記封筒トレイは、同じ大きさの封筒の
    上記第１及び第２の封筒束、又は、異なる大きさの封筒
    の上記第１及び第２の封筒束を選択的に支持することの
    できる請求項10の封筒取り扱い装置。
  12. 【請求項１２】上記被駆動手段は、上記第１及び第２の
    封筒束の前端部近傍に配設されかつ各封筒束とそれぞれ
    組合わせれて独立に稼働可能な第１及び第２のフィード
    アセンブリを含んでおり、上記第１及び第２のフィード
    アセンブリのそれぞれは、 組合わされた封筒束内の底部封筒の下面前端部を摩擦連
    動させて、上記底部封筒をその封筒束内の残りの封筒に
    対して前方に駆動する回転駆動可能な第１のローラ手段
    と、 上記関連する封筒束の前端部を上記第１のローラ手段に
    向けて下方に押圧する重り手段と、 上記組合わされた封筒束の前端部と摩擦接触して、上記
    繰合わされた封筒束内のある封筒が底部封筒となるまで
    その封筒が前方にフィードされることを防止する回転駆
    動可能な第２のローラ手段と、 上記組合わされた封筒束から連続的に前方へ駆動された
    底部封筒のそれぞれを順次上記印刷手段へフィードする
    回転駆動可能な第３のローラ手段とを含んでいる請求項
    10の封筒取り扱い装置。
  13. 【請求項１３】上記第１及び第２の封筒束のそれぞれの
    前方近くにあって上記封筒トレイ手段で支持されかつ封
    筒長をほぼ横切る方向の軸線を中心として各封筒束の前
    端部に向かう方向或いは遠ざかる方向に上記封筒トレイ
    手段に対して旋回運動をする第１及び第２の支持機構を
    さらに有し、 上記第２のローラ手段は、上記第１及び第２の支持機構
    に支持されて旋回動作を行う請求項12の封筒取り扱い装
    置。
  14. 【請求項１４】上記第１及び第２の支持機構のそれぞれ
    は、 上記軸線に沿って伸延され、その両端部が上記封筒トレ
    イに軸受けされているシャフトと、 上記シャフトに回転可能に取り付けられた外側端部と、
    上記第２のローラ手段が同軸にかつ回転可能に取り付け
    られた中央部とを有するほぼＵ字型の支持アセンブリと
    を含んでいる請求項13の封筒取り扱い装置。
  15. 【請求項１５】上記シャフトの両端部は、上記封筒トレ
    イに形成されたスロットに支持されており、かつ、上記
    封筒トレイに対してほぼ垂直に動作させることのできる
    請求項14の封筒取り扱い装置。
  16. 【請求項１６】上記第１及び第２のフィードアセンブリ
    のそれぞれは、上記第１、第２及び第３のローラ手段を
    回転駆動させ得る歯車列を含んでおり、 上記駆動手段は、その両端部に互いの回転駆動方向が反
    対となるように同軸に取り付けられかつ上記歯車列とか
    み合うことのできる円柱形外歯車である第１及び第２の
    一方向クラッチ手段を有する駆動シャフトと、上記駆動
    シャフトを任意の方向に回転させるための駆動シャフト
    回転手段とを含んでいる請求項12の封筒取り扱い装置。
  17. 【請求項１７】上記駆動シャフト回転手段は、 回転する出力シャフトを有する逆転可能な電子モータ
    と、 上記出力シャフトを上記シャフトに結合するためのウォ
    ームギア手段とを含んでいる請求項16の封筒取り扱い装
    置。
  18. 【請求項１８】開口を有するハウジングと、 上記ハウジングの上記開口に脱着可能に挿入されること
    ができかつ単一の用紙束を支持できる一つの用紙供給ト
    レイと、 上記一つの用紙供給トレイが上記ハウジングの上記開口
    に挿入されたとき、上記用紙供給トレイに支持された上
    記単一の用紙束から上記ハウジング内へ順次用紙をフィ
    ードする手段と、 上記用紙束からフィードされてきた用紙に所望のしるし
    を印刷する印刷手段と、 印刷された用紙を上記ハウジングの外部へ転送する手段
    と、 上記一つの用紙供給トレイの代わりに上記ハウジングの
    上記開口に選択的にかつ脱着可能に挿入できると共に、
    長辺どうしが近接する第１及び第２の封筒束を支持する
    一つの封筒トレイと、 上記封筒トレイが上記用紙供給トレイの代わりに上記ハ
    ウジングの上記開口に挿入されたときに上記封筒トレイ
    に組込まれて稼働する手段であって、上記第１及び第２
    の封筒束の任意のひとつから上記印刷手段へ縦方向に順
    次封筒をフィードする手段とを備えているイメージ再生
    機。
  19. 【請求項１９】上記イメージ再生機はプリンタである請
    求項18のイメージ再生機。
  20. 【請求項２０】上記イメージ再生機はレーザプリンタで
    ある請求項18のイメージ再生機。
  21. 【請求項２１】上記イメージ再生機は複写機である請求
    項18のイメージ再生機。
  22. 【請求項２２】上記封筒トレイは、同じ大きさの封筒の
    上記第１及び第２の近接した封筒束、又は、異なる大き
    さの封筒の上記第１及び第２の近接した封筒束を選択的
    に支持することのできる請求項18のイメージ再生機。
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