JPH08186803A - 走査変換装置 - Google Patents

走査変換装置

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JPH08186803A
JPH08186803A JP6327825A JP32782594A JPH08186803A JP H08186803 A JPH08186803 A JP H08186803A JP 6327825 A JP6327825 A JP 6327825A JP 32782594 A JP32782594 A JP 32782594A JP H08186803 A JPH08186803 A JP H08186803A
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clock
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Application number
JP6327825A
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English (en)
Inventor
Jiyunshi Masumoto
順資 枡本
Takaaki Gyoten
敬明 行天
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 種々の走査規格を持つ映像ソースを走査変
換,拡大・縮小する装置において、高速動作するA/D
変換器,ディジタルフィルタ等を用いることなく、低域
通過フィルタの遮断周波数を可変することで、安価に実
現することを目的とする。 【構成】 映像ソースの同期信号を入力とした周波数自
動判別部8と、制御部7と、前記映像ソースの同期信号
を入力とし、前記制御部から制御されるPLL回路9
と、前記映像ソースの映像信号を入力とし、前記制御部
から制御される低域通過フィルタ1と、その低域通過フ
ィルタ1の出力を入力とし、前記PLL回路9の出力を
クロックとしたA/D変換器2と、フレームメモリ3及
び4と、クロック発生回路6と、D/A変換器5からな

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の走査周波数を持
つ映像ソースを一つのモニターに映し出すために、走査
周波数変換,拡大,縮小を行う走査変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、映像分野において、現行のNTS
Cやハイビジョンの映像のみならず、パソコンからワー
クステーションまでのコンピュータの映像を、一つのモ
ニターに映し出す走査変換装置の需要が高まってきてい
る。また、走査変換装置を用いる事により、入力映像ソ
ースを拡大,縮小してモニターにウィンドウ表示できる
ため、今後ますます需要が高まる分野である。
【0003】以下に、従来の、走査変換装置の例を図7
を用いて説明する。図7は、従来の、走査変換装置のブ
ロック図の一例である。
【0004】図7は、外部からの映像ソースの同期信号
11を入力とした周波数自動判別部8と、その周波数自
動判別部8の出力制御信号で制御される制御部7と、前
記映像ソースの同期信号11を入力とし、前記制御部7
から制御されるPLL回路9と、前記映像ソースの映像
信号10を入力とし、前記PLL回路9の出力をクロッ
クとしたA/D変換器2と、そのA/D変換器2の出力
を入力とし、前記PLL回路9の出力で動作するディジ
タルフィルタ16と、そのディジタルフィルタ16の出
力を入力とし、前記PLL回路9の出力で動作する書き
込み側フレームメモリ3と、クロック発生回路6の出力
で動作するフレームメモリ4と、そのフレームメモリ4
の出力を入力とし、前記クロック発生回路6の出力をク
ロックとしたD/A変換器5とからなる。以上のように
構成された走査変換装置について、以下にその動作を、
図7及び図8を参照して説明する。
【0005】種々の垂直同期信号周波数及び水平同期信
号周波数をもつ映像ソースの同期信号11を周波数自動
判別部8及びPLL回路9に入力し、周波数自動判別部
8でどのような走査周波数を持つ映像ソースかを判別す
る。その判別結果を制御部7に入力し、外部からの映像
ソースに対応した制御信号により前記PLL回路9を制
御する。この制御信号により、PLL回路9で入力映像
ソースのドット数に対応したクロックを発生し、外部か
らの入力映像信号10を入力としたA/D変換器2のク
ロックとして入力する。例えば、入力映像ソースの水平
同期周波数が90kHzで水平ドット数が1200ドッ
トの場合、PLL回路9は、90kHz×1200=1
08MHzのクロックが最低必要となる。このPLL回
路9から発生されたクロックによりA/D変換器2でA
/D変換された映像信号を、ディジタルフィルタ16に
入力する。ディジタルフィルタ16で補間演算(すなわ
ち走査変換)されたディジタル映像信号を、前記PLL
回路9で発生されたクロックを用いた書き込み側フレー
ムメモリ3に入力し、クロック発生回路6から発生され
たクロックを用いたフレームメモリ4からD/A変換器
5に入力する。このD/A変換器5から走査変換された
アナログ映像信号が出力される。
【0006】図8に、入力信号を2/3倍に走査変換
し、且つ2/3倍に縮小した場合の動作例を示す。ま
ず、入力映像信号10としてコンピュータのように白黒
の映像が入力された場合を考える。今、入力映像ソース
の水平同期周波数が90kHzで水平ドット数が120
0ドットとした場合、前述のようにA/D変換器2のク
ロック周波数は、108MHzとなる。このクロック1
08MHzでA/D変換されたディジタル映像信号を補
間演算して水平同期周波数60kHz,ドット数800
ドットのディジタル映像信号に変換する。図8の例の補
間方式は、直線補間であるが、曲線補間でも同様にな
る。このディジタルフィルタ16で補間演算されたデー
タをフレームメモリに書き込む。このフレームメモリに
書き込まれたデータをクロック発生回路6により発生さ
れたクロック周波数60kHz×800=48MHzの
クロックで読み出し、D/A変換器5に入力してD/A
変換する。以上の動作により、走査変換装置において、
走査周波数2/3倍且つ2/3倍縮小された映像信号が
出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の構成では、走査変換装置の水平表示ドット
クロックに関わり無く、外部からの映像ソースの水平表
示ドットクロックに合わせたクロックをPLL回路で発
生させ、そのPLL回路から発生されるクロック周波数
で動作するA/D変換器が必要となるため、高価なもの
となる。図8のように、入力映像信号の水平表示ドット
数を2/3倍にする場合、A/D変換器の動作クロック
は、走査変換装置から出力されるクロック周波数の1.
5倍のクロック周波数が必要となるため、高速動作を行
う高価なA/D変換器,ディジタルフィルタ及びPLL
回路が必要となる。通常、走査変換装置の出力走査周波
数,水平表示ドット数は一定であるが、種々の映像ソー
スに対応するためには、走査変換装置の出力ドットクロ
ック周波数より高速で動作するA/D変換器,ディジタ
ルフィルタが必要となる問題があった。
【0008】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、補間演算を行うディジタルフィルタを外して、遮断
周波数を制御信号によって可変できる低域通過フィルタ
を用いて補間演算を行い、走査変換装置を安価に実現す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の走査変換装置は、外部からの映像ソースの
同期信号を入力とした周波数自動判別部と、その周波数
自動判別部の出力制御信号で制御される制御部と、映像
ソースの同期信号を入力とし、制御部から制御されるP
LL回路と、映像ソースの映像信号を入力とし、制御部
から制御される低域通過フィルタと、その低域通過フィ
ルタの出力を入力とし、PLL回路の出力をクロックと
したA/D変換器と、そのA/D変換器の出力を入力と
し、前記PLL回路の出力及びクロック発生回路の出力
で動作するフレームメモリと、そのフレームメモリの出
力を入力とし、前記クロック発生回路の出力をクロック
としたD/A変換器から構成される。
【0010】または、外部からの映像ソースの同期信号
を入力とした周波数自動判別部と、その周波数自動判別
部の出力制御信号で制御される制御部と、前記映像ソー
スの同期信号を入力とし、前記制御部から制御されるP
LL回路と、そのPLL回路の出力を入力としたアナロ
グ遅延器と、そのアナログ遅延器の入力と出力を各々入
力とした前記制御部により制御されるセレクタと、前記
映像ソースの映像信号を入力とし、前記制御部から制御
される低域通過フィルタと、その低域通過フィルタの出
力を入力とし、前記セレクタの出力をクロックとしたA
/D変換器と、そのA/D変換器の出力を入力とし、前
記セレクタの出力及びクロック発生回路の出力で動作す
るフレームメモリと、そのフレームメモリの出力を入力
とし、前記クロック発生回路の出力をクロックとしたD
/A変換器から構成される。
【0011】または、外部からの映像ソースの同期信号
を入力とした周波数自動判別部と、その周波数自動判別
部の出力制御信号で制御される制御部と、前記映像ソー
スの同期信号を入力とし、前記制御部から制御されるP
LL回路と、そのPLL回路の出力を入力としたイネー
ブルパルス発生回路と、そのイネーブルパルス発生回路
の入力と出力を各々入力としたANDゲートと、前記映
像ソースの映像信号を入力とし、前記制御部から制御さ
れる低域通過フィルタと、その低域通過フィルタの出力
を入力とし、前記ANDゲートの出力をクロックとした
A/D変換器と、そのA/D変換器の出力を入力とし、
前記ANDゲートの出力及びクロック発生回路の出力で
動作するフレームメモリと、そのフレームメモリの出力
を入力とし、前記クロック発生回路の出力をクロックと
したD/A変換器から構成される。
【0012】
【作用】この構成によって、安価に、安定した走査変換
装置を実現することが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0014】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
おける走査変換装置のブロック図である。図1は、外部
からの映像ソースの同期信号11を入力とした周波数自
動判別部8と、その周波数自動判別部8の出力制御信号
で制御される制御部7と、前記映像ソースの同期信号1
1を入力とし、前記制御部7から制御されるPLL回路
9と、前記映像ソースの映像信号10を入力とし、前記
制御部7から制御される低域通過フィルタ1と、その低
域通過フィルタ1の出力を入力とし、前記PLL回路9
の出力をクロックとしたA/D変換器2と、そのA/D
変換器2の出力を入力とし、前記PLL回路9の出力で
動作するフレームメモリ3と、クロック発生回路6の出
力で動作するフレームメモリ4と、そのフレームメモリ
4の出力を入力とし、前記クロック発生回路6の出力を
クロックとしたD/A変換器5から構成される。
【0015】以上のように構成された本発明の走査変換
装置について、以下、その動作を図1及び図4を参照し
て説明する。
【0016】図1において、種々の垂直同期信号周波数
及び水平同期信号周波数をもつ映像ソースの同期信号1
1を周波数自動判別部8及びPLL回路9に入力し、周
波数自動判別部8でどのような走査周波数を持つ映像ソ
ースかを判別する。その判別結果を制御部7に入力し、
外部からの映像ソースに対応した制御信号により前記P
LL回路9及び低域通過フィルタ1を制御する。この制
御信号により、PLL回路9の発振クロックの制御及び
低域通過フィルタ1の遮断周波数を最適値に設定する。
その遮断周波数でカットオフされた映像信号を前記PL
L回路の出力クロックで動作するA/D変換器2に入力
する。このA/D変換器の動作クロック周波数は、従来
例と異なり、走査変換装置の出力ドットクロック周波数
となるため、外部からの入力ドットクロック周波数に無
関係となる。このA/D変換器2でA/D変換されたデ
ィジタル映像信号を、前記PLL回路9で発生されたク
ロックを用いた書き込み側フレームメモリ3に入力し、
クロック発生回路6から発生されたクロックを用いたフ
レームメモリ4からD/A変換器5に入力する。このD
/A変換器5から走査変換されたアナログ映像信号が出
力される。
【0017】図4に、入力信号を2/3倍に走査変換
し、且つ2/3倍に縮小した場合の動作例を示す。ま
ず、入力映像信号10としてコンピュータのように白黒
の映像が入力された場合を考える。今、入力映像ソース
の水平同期周波数が90kHzで水平ドット数が120
0ドット,出力側の水平同期信号周波数が60kHzで
水平ドット数が800ドットとする。低域通過フィルタ
1の遮断周波数を制御部7からの制御信号によって、最
適値に設定し、この低域通過フィルタ1の出力信号をA
/D変換器2に入力する。この時、A/D変換器2のク
ロック周波数は、60kHz×800=48MHzとな
る。このクロック周波数48MHzでA/D変換された
ディジタル映像信号をフレームメモリに書き込む。この
フレームメモリに書き込まれたデータをクロック発生回
路6により発生されたクロック周波数60kHz×80
0=48MHzのクロックで読み出し、D/A変換器5
に入力してD/A変換する。すなわち、本実施例によれ
ば、映像信号の補間演算は、入力映像信号10をA/D
変換する前に低域通過フィルタ1によって行うため、高
速動作するA/D変換器及びディジタルフィルタが不要
となる。また、低域通過フィルタ1の遮断周波数を可変
することで種々の映像ソースに対応可能となり、映像の
拡大,縮小も自由に最適に行うことができる。
【0018】(実施例2)図2は、本発明の実施例2に
おける走査変換装置のブロック図である。図2は、外部
からの映像ソースの同期信号11を入力とした周波数自
動判別部8と、その周波数自動判別部8の出力制御信号
で制御される制御部7と、前記映像ソースの同期信号1
1を入力とし、前記制御部7から制御されるPLL回路
9と、そのPLL回路9の出力を入力としたアナログ遅
延器12と、そのアナログ遅延器12の入力と出力を各
々入力とした前記制御部7により制御されるセレクタ1
3と、前記映像ソースの映像信号10を入力とし、前記
制御部7から制御される低域通過フィルタ1と、その低
域通過フィルタ1の出力を入力とし、前記セレクタ13
の出力をクロックとしたA/D変換器2と、そのA/D
変換器2の出力を入力とし、前記セレクタ13の出力で
動作するフレームメモリ3と、クロック発生回路6の出
力で動作するフレームメモリ4と、そのフレームメモリ
4の出力を入力とし、前記クロック発生回路6の出力を
クロックとしたD/A変換器5から構成される。
【0019】以上のように構成された本発明の走査変換
装置について、以下、その動作を図2及び図5を参照し
て説明する。
【0020】図2において、種々の垂直同期信号周波数
及び水平同期信号周波数をもつ映像ソースの同期信号1
1を周波数自動判別部8及びPLL回路9に入力し、周
波数自動判別部8でどのような走査周波数を持つ映像ソ
ースかを判別する。その判別結果を制御部7に入力し、
外部からの映像ソースに対応した制御信号により前記P
LL回路9及び低域通過フィルタ1,セレクタ13を制
御する。この制御信号により、PLL回路9の発振クロ
ックを制御し、その発振クロックをセレクタ13の片方
に入力する。また、前記PLL回路9の出力をアナログ
遅延器12に入力し、一定時間遅延させたクロックをセ
レクタ13の他方に入力する。前記制御部7によって、
セレクタ13の出力を切り換えて、A/D変換器2の動
作クロックとする。一方、外部からの映像信号10を入
力とし、前記制御部7により遮断周波数を制御された低
域通過フィルタ1でカットオフされた映像信号を前記セ
レクタ13の出力クロックで動作するA/D変換器2に
入力する。このA/D変換器2の動作クロック周波数
は、従来例と異なり、走査変換装置の出力ドットクロッ
ク周波数となるため、外部からの入力ドットクロック周
波数に無関係となる。このA/D変換器2でA/D変換
されたディジタル映像信号を、前記セレクタ13で発生
されたクロックを用いた書き込み側フレームメモリ3に
入力し、クロック発生回路6から発生されたクロックを
用いたフレームメモリ4からD/A変換器5に入力す
る。このD/A変換器5から走査変換されたアナログ映
像信号が出力される。実施例1の構成に対して、A/D
変換器2の動作クロックにPLL回路9の出力をそのま
ま用いず、アナログ遅延器12を通したクロックとの併
用によりA/D変換器2を動作させる点が特徴である。
【0021】実施例2の構成の走査変換装置の基本動作
は、実施例1の構成のものと同様である。しかし、実施
例1の構成の場合、入力信号と出力信号の関係により、
図5中に示すように、A/D変換器2においてミスラッ
チを一定間隔で発生する可能性がある。ミスラッチが発
生した場合、画面上にジッター(ちらつき,色付き)と
して現れ、結果として画質の劣化につながる。そこで、
本発明においては、A/D変換器2でミスラッチする期
間のみ、アナログ遅延器12でPLL回路9の発振クロ
ックを遅延させたクロックをA/D変換器2に入力する
構成を取る。これにより、図5に示すように、A/D変
換器2で発生する可能性のあったミスラッチを無くすこ
とができ、画質の劣化無く走査変換が行える。また、ア
ナログ遅延器12にタップ等で遅延できるアナログ遅延
素子を用いることで、遅延量を自由に設定できるため、
マルチスキャン対応はもとより、拡大,縮小も自由に行
うことができる。
【0022】(実施例3)図3は、本発明の実施例3に
おける走査変換装置のブロック図である。図3は、外部
からの映像ソースの同期信号11を入力とした周波数自
動判別部8と、その周波数自動判別部8の出力制御信号
で制御される制御部7と、前記映像ソースの同期信号1
1を入力とし、前記制御部7から制御されるPLL回路
9と、そのPLL回路9の出力を入力としたイネーブル
パルス発生回路14と、そのイネーブルパルス発生回路
14の入力と出力を各々入力としたANDゲート15
と、前記映像ソースの映像信号10を入力とし、前記制
御部7から制御される低域通過フィルタ1と、その低域
通過フィルタ1の出力を入力とし、前記ANDゲート1
5の出力をクロックとしたA/D変換器2と、そのA/
D変換器2の出力を入力とし、前記ANDゲート15の
出力で動作するフレームメモリ3と、クロック発生回路
6の出力で動作するフレームメモリ4と、そのフレーム
メモリ4の出力を入力とし、前記クロック発生回路6の
出力をクロックとしたD/A変換器5から構成される。
【0023】以上のように構成された本発明の走査変換
装置について、以下、その動作を図3及び図6を参照し
て説明する。
【0024】図3において、種々の垂直同期信号周波数
及び水平同期信号周波数をもつ映像ソースの同期信号1
1を周波数自動判別部8及びPLL回路9に入力し、周
波数自動判別部8でどのような走査周波数を持つ映像ソ
ースかを判別する。その判別結果を制御部7に入力し、
外部からの映像ソースに対応した制御信号により前記P
LL回路9及び低域通過フィルタ1を制御する。この制
御信号により、PLL回路9の発振クロックを制御し、
その発振クロックをANDゲート15の片方に入力す
る。また、前記PLL回路9の出力をイネーブルパルス
発生回路14に入力し、一定時間遅延させたイネーブル
パルスをANDゲート15の他方に入力する。一方、外
部からの映像信号10を入力とし、前記制御部7により
遮断周波数を制御された低域通過フィルタ1でカットオ
フされた映像信号を前記ANDゲート15の出力クロッ
クで動作するA/D変換器2に入力する。このA/D変
換器2の動作クロック周波数は、従来例と異なり、走査
変換装置の出力ドットクロック周波数となるため、外部
からの入力ドットクロック周波数に無関係となる。この
A/D変換器2でA/D変換されたディジタル映像信号
を、前記ANDゲート15で発生されたクロックを用い
た書き込み側フレームメモリ3に入力し、クロック発生
回路6から発生されたクロックを用いたフレームメモリ
4からD/A変換器5に入力する。このD/A変換器5
から走査変換されたアナログ映像信号が出力される。請
求項1の構成に対して、A/D変換器2の動作クロック
にPLL回路9の出力をそのまま用いず、イネーブルパ
ルス発生回路14を通したクロックとの併用によりA/
D変換器2を動作させる点が特徴である。
【0025】実施例3の構成の走査変換装置の基本動作
は、実施例2の構成のものと同様である。しかし、請求
項2の構成の場合、ミスラッチを防ぐためにアナログ遅
延器12を用いていたが、アナログ素子の特徴として、
安価に実現できる反面、安定性,信頼性,回路規模が大
きくなる等の欠点がある。そこで、本発明においては、
A/D変換器2でミスラッチする期間のみ、制御部7に
より制御されたイネーブルパルス発生回路14を用い
て、PLL回路9の発振クロックを位相遅延させたクロ
ックをA/D変換器2に入力する構成を取る。これによ
り、図6に示すように、A/D変換器2で発生する可能
性のあったミスラッチを安定に無くすことができ、画質
の劣化無く走査変換が行える。なお、本実施例では、A
/D変換器2のクロックを供給する素子としてANDゲ
ート15を用いているが、図6に示すようなクロックを
得る手段としては多種多様なものが考えられる。イネー
ブルパルス発生回路14は、ディジタル回路で構成され
るため、制御部7からの制御信号によって、位相遅延量
を自由に設定できる。これより、マルチスキャン対応は
もとより、拡大,縮小も自由に行うことができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、従来、種々の走査周波
数,水平表示ドット数を持つ映像ソースを走査変換する
走査変換装置において、補間演算処理をディジタルフィ
ルタで行っていたため、高速動作するA/D変換器,P
LL回路が必要となり、結果として高価な装置となって
いた問題を、ディジタルフィルタの代わりに低域通過フ
ィルタを用いることで、容易に解決することができる。
この低域通過フィルタの遮断周波数を最適に設定するこ
とで、走査変換はもとより、拡大,縮小も自由に設定で
きる。更に、本走査変換装置は、出力表示ドットクロッ
ク周波数より高速な表示ドットクロック周波数を持つ映
像ソースが入力されても、A/D変換器の動作クロック
周波数を上げる必要がない。
【0027】また、さらにアナログ遅延器を加えること
で、入力信号と出力信号の関係により、A/D変換器に
おいてミスラッチを一定間隔で発生する可能性があった
問題を容易に解決することができる。このミスラッチが
発生した場合、画面上にジッター(ちらつき,色付き)
として現れ、結果として画質の劣化につながるため、本
発明は、非常に有効な効果を持つ。なお、従来に比べ、
安価な走査変換装置が実現される。
【0028】また、ディジタルで構成されたイネーブル
パルス発生回路を用いることで、従来に比べ、安価に、
更に安定した走査変換装置を実現することが可能とな
る。ミスラッチを防ぐためにアナログ遅延器を用いるの
と比べて、アナログ部分をディジタル回路で構成するた
め、アナログ素子の欠点を補填することができ、なおか
つ制御しやすい利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の一実施例における走査変換
装置のブロック図
【図2】本発明の実施例2の一実施例における走査変換
装置のブロック図
【図3】本発明の実施例3の一実施例における走査変換
装置のブロック図
【図4】本発明の実施例1における動作説明図
【図5】本発明の実施例2の特徴部分における動作説明
【図6】本発明の実施例3の特徴部分における動作説明
【図7】従来の走査変換装置のブロック図
【図8】従来の走査変換装置の動作説明図
【符号の説明】
1 低域通過フィルタ 2 A/D変換器 3 書き込み側フレームメモリ 4 読み出し側フレームメモリ 5 D/A変換器 6 クロック発生回路 7 制御部 8 周波数自動判別部 9 PLL回路 10 外部からの映像信号 11 外部からの同期信号 12 アナログ遅延器 13 セレクタ 14 イネーブルパルス発生回路 15 ANDゲート 16 ディジタルフィルタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの映像ソースの同期信号を入力
    とした周波数自動判別部と、この周波数自動判別部の出
    力制御信号で制御される制御部と、前記映像ソースの同
    期信号を入力とし、前記制御部から制御されるPLL回
    路と、前記映像ソースの映像信号を入力とし、前記制御
    部から制御される低域通過フィルタと、この低域通過フ
    ィルタの出力を入力とし、前記PLL回路の出力をクロ
    ックとしたA/D変換器と、このA/D変換器の出力を
    入力とし、前記PLL回路の出力及びクロック発生回路
    の出力で動作するフレームメモリと、このフレームメモ
    リの出力を入力とし、前記クロック発生回路の出力をク
    ロックとしたD/A変換器を備えた走査変換装置。
  2. 【請求項2】 外部からの映像ソースの同期信号を入力
    とした周波数自動判別部と、この周波数自動判別部の出
    力制御信号で制御される制御部と、前記映像ソースの同
    期信号を入力とし、前記制御部から制御されるPLL回
    路と、このPLL回路の出力を入力としたアナログ遅延
    器と、このアナログ遅延器の入力と出力を各々入力とし
    た前記制御部により制御されるセレクタと、前記映像ソ
    ースの映像信号を入力とし、前記制御部から制御される
    低域通過フィルタと、この低域通過フィルタの出力を入
    力とし、前記セレクタの出力をクロックとしたA/D変
    換器と、このA/D変換器の出力を入力とし、前記セレ
    クタの出力及びクロック発生回路の出力で動作するフレ
    ームメモリと、このフレームメモリの出力を入力とし、
    前記クロック発生回路の出力をクロックとしたD/A変
    換器を備えた走査変換装置。
  3. 【請求項3】 外部からの映像ソースの同期信号を入力
    とした周波数自動判別部と、この周波数自動判別部の出
    力制御信号で制御される制御部と、前記映像ソースの同
    期信号を入力とし、前記制御部から制御されるPLL回
    路と、このPLL回路の出力を入力としたイネーブルパ
    ルス発生回路と、このイネーブルパルス発生回路の入力
    と出力を各々入力としたANDゲートと、前記映像ソー
    スの映像信号を入力とし、前記制御部から制御される低
    域通過フィルタと、この低域通過フィルタの出力を入力
    とし、前記ANDゲートの出力をクロックとしたA/D
    変換器と、このA/D変換器の出力を入力とし、前記A
    NDゲートの出力及びクロック発生回路の出力で動作す
    るフレームメモリと、このフレームメモリの出力を入力
    とし、前記クロック発生回路の出力をクロックとしたD
    /A変換器を備えた走査変換装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013092777A (ja) * 2012-11-19 2013-05-16 Seiko Epson Corp 画像表示装置、画像表示装置の制御方法、および制御プログラム

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JP2013092777A (ja) * 2012-11-19 2013-05-16 Seiko Epson Corp 画像表示装置、画像表示装置の制御方法、および制御プログラム

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