JPH08186495A - デジタル・ミキサー - Google Patents
デジタル・ミキサーInfo
- Publication number
- JPH08186495A JPH08186495A JP6338134A JP33813494A JPH08186495A JP H08186495 A JPH08186495 A JP H08186495A JP 6338134 A JP6338134 A JP 6338134A JP 33813494 A JP33813494 A JP 33813494A JP H08186495 A JPH08186495 A JP H08186495A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- level
- amplitude value
- digital
- digital amplitude
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- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
- Analogue/Digital Conversion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】各デジタル振幅値の加算合成後のD/A変換の
際のレベルが所望の状態となるようにするためのD/A
変換前のデジタル振幅値に対するレベル調整と、D/A
変換後のアナログ振幅値に対するレベル調整とを連動し
て行うようにして、全体のシステムを簡潔にする。 【構成】複数のデジタル振幅値にそれぞれの係数を乗算
する乗算手段と、乗算手段により係数をそれぞれ乗算さ
れた複数のデジタル振幅値を加算する加算手段と、加算
手段により加算されたデジタル振幅値をアナログ振幅値
に変換する変換手段と、レベルを指定する制御情報によ
り指定されるレベルが所定値以下の場合には、変換され
たアナログ振幅値のみを制御情報に応じて変化し、レベ
ルが所定値以上の場合には、デジタル振幅値のみを制御
情報に応じて変化する制御手段とを有する。
際のレベルが所望の状態となるようにするためのD/A
変換前のデジタル振幅値に対するレベル調整と、D/A
変換後のアナログ振幅値に対するレベル調整とを連動し
て行うようにして、全体のシステムを簡潔にする。 【構成】複数のデジタル振幅値にそれぞれの係数を乗算
する乗算手段と、乗算手段により係数をそれぞれ乗算さ
れた複数のデジタル振幅値を加算する加算手段と、加算
手段により加算されたデジタル振幅値をアナログ振幅値
に変換する変換手段と、レベルを指定する制御情報によ
り指定されるレベルが所定値以下の場合には、変換され
たアナログ振幅値のみを制御情報に応じて変化し、レベ
ルが所定値以上の場合には、デジタル振幅値のみを制御
情報に応じて変化する制御手段とを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル・ミキサーに
関し、さらに詳細には、自然な音量変化を得ることので
きるデジタル・ミキサーに関する。
関し、さらに詳細には、自然な音量変化を得ることので
きるデジタル・ミキサーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数の発音チャンネルとしてそ
れぞれPCM音源などを備えた音源モジュールにおい
て、複数の発音チャンネルを同時に発音させる場合に、
各発音チャンネルから出力されるデジタル振幅値をその
まま加算合成してD/A変換器へ入力しD/A変換を行
うと、レベルの飽和が発生することがあった。
れぞれPCM音源などを備えた音源モジュールにおい
て、複数の発音チャンネルを同時に発音させる場合に、
各発音チャンネルから出力されるデジタル振幅値をその
まま加算合成してD/A変換器へ入力しD/A変換を行
うと、レベルの飽和が発生することがあった。
【0003】こうしたレベルの飽和を避けるために、あ
まり低いレベルまでデジタル的にレベル調整を行うとデ
ジタル的なノイズの発生が気になるため、デジタル振幅
値がクリップしない範囲においてはデジタル的にレベル
調整を行い、それより低いレベル調整を行う場合にはア
ナログ的に行うようにすることが望ましく、こうしたレ
ベル調整を行うことにより自然な音量変化を得ることが
できることが知られていた。
まり低いレベルまでデジタル的にレベル調整を行うとデ
ジタル的なノイズの発生が気になるため、デジタル振幅
値がクリップしない範囲においてはデジタル的にレベル
調整を行い、それより低いレベル調整を行う場合にはア
ナログ的に行うようにすることが望ましく、こうしたレ
ベル調整を行うことにより自然な音量変化を得ることが
できることが知られていた。
【0004】このため、従来のデジタル・ミキサーにお
いては、各デジタル振幅値を加算合成する前に各デジタ
ル振幅値の調整をそれぞれ独立に行って全体のレベル調
整を図るための操作および処理(デジタル的なレベル調
整の操作および処理)と、D/A変換後におけるアナロ
グ振幅値のレベル調整を図るための操作および処理(ア
ナログ的なレベル調整の操作および処理)とを、それぞ
れ関連なく独立の操作体系および処理体系によって行っ
ていた。
いては、各デジタル振幅値を加算合成する前に各デジタ
ル振幅値の調整をそれぞれ独立に行って全体のレベル調
整を図るための操作および処理(デジタル的なレベル調
整の操作および処理)と、D/A変換後におけるアナロ
グ振幅値のレベル調整を図るための操作および処理(ア
ナログ的なレベル調整の操作および処理)とを、それぞ
れ関連なく独立の操作体系および処理体系によって行っ
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
デジタル・ミキサーにあっては、デジタル的なレベル調
整の操作および処理とアナログ的なレベル調整の操作お
よび処理とがそれぞれ独立していたため、複雑なシステ
ムとなっていたという問題点があった。
デジタル・ミキサーにあっては、デジタル的なレベル調
整の操作および処理とアナログ的なレベル調整の操作お
よび処理とがそれぞれ独立していたため、複雑なシステ
ムとなっていたという問題点があった。
【0006】本発明は、従来の技術のこのような問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、各デジタル振幅値の加算合成後のD/A変換の際の
レベルが所望の状態となるようにするためのD/A変換
前のデジタル振幅値に対するレベル調整と、D/A変換
後のアナログ振幅値に対するレベル調整とを連動して行
うようにして、全体のシステムを簡潔にしたデジタル・
ミキサーを提供しようとするものである。
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、各デジタル振幅値の加算合成後のD/A変換の際の
レベルが所望の状態となるようにするためのD/A変換
前のデジタル振幅値に対するレベル調整と、D/A変換
後のアナログ振幅値に対するレベル調整とを連動して行
うようにして、全体のシステムを簡潔にしたデジタル・
ミキサーを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明によるデジタル・ミキサーは、複
数のデジタル振幅値にそれぞれの係数を乗算する乗算手
段と、上記乗算手段により上記係数をそれぞれ乗算され
た複数のデジタル振幅値を加算する加算手段と、上記加
算手段により加算されたデジタル振幅値をアナログ振幅
値に変換する変換手段と、レベルを指定する制御情報に
より指定されるレベルが所定値以下の場合には、上記変
換されたアナログ振幅値のみを制御情報に応じて変化
し、上記レベルが所定値以上の場合には、デジタル振幅
値のみを制御情報に応じて変化する制御手段とを有する
ようにしたものである。
成するために、本発明によるデジタル・ミキサーは、複
数のデジタル振幅値にそれぞれの係数を乗算する乗算手
段と、上記乗算手段により上記係数をそれぞれ乗算され
た複数のデジタル振幅値を加算する加算手段と、上記加
算手段により加算されたデジタル振幅値をアナログ振幅
値に変換する変換手段と、レベルを指定する制御情報に
より指定されるレベルが所定値以下の場合には、上記変
換されたアナログ振幅値のみを制御情報に応じて変化
し、上記レベルが所定値以上の場合には、デジタル振幅
値のみを制御情報に応じて変化する制御手段とを有する
ようにしたものである。
【0008】従って、所定値を適宜設定することによ
り、制御手段によって、D/A変換前のデジタル振幅値
のレベル調整とD/A変換後のアナログ振幅値のレベル
調整とが連動して行われるので、全体のシステムを簡潔
にすることができる。
り、制御手段によって、D/A変換前のデジタル振幅値
のレベル調整とD/A変換後のアナログ振幅値のレベル
調整とが連動して行われるので、全体のシステムを簡潔
にすることができる。
【0009】即ち、デジタル振幅値がクリップしない範
囲においてはデジタル的にレベル調整を行い、それより
低いレベル調整を行う場合にはアナログ的に行うという
ようなレベル調整を簡潔なシステムにより行うことがで
きるようになる。
囲においてはデジタル的にレベル調整を行い、それより
低いレベル調整を行う場合にはアナログ的に行うという
ようなレベル調整を簡潔なシステムにより行うことがで
きるようになる。
【0010】また、各デジタル振幅値の加算合成後のD
/A変換の際のレベルを好ましい状態にすることができ
るので、S/N比を向上することができるとともに、自
然な音量変化を得ることができる。
/A変換の際のレベルを好ましい状態にすることができ
るので、S/N比を向上することができるとともに、自
然な音量変化を得ることができる。
【0011】さらに、本発明によるデジタル・ミキサー
においては、制御情報は、例えば、MIDI規格による
メイン・ボリューム(コントロール・チェンジ07H)
として入力してもよいし、あるいは制御情報を発生する
ための操作子を設けてもよい。そして、制御情報を発生
するための操作子を設けた場合には、当該操作子の単一
の操作により、D/A変換前のデジタル振幅値のレベル
調整とD/A変換後のレベル調整とを連動して行うこと
ができるようにすると、操作の簡便化が図られ操作性が
向上する。
においては、制御情報は、例えば、MIDI規格による
メイン・ボリューム(コントロール・チェンジ07H)
として入力してもよいし、あるいは制御情報を発生する
ための操作子を設けてもよい。そして、制御情報を発生
するための操作子を設けた場合には、当該操作子の単一
の操作により、D/A変換前のデジタル振幅値のレベル
調整とD/A変換後のレベル調整とを連動して行うこと
ができるようにすると、操作の簡便化が図られ操作性が
向上する。
【0012】
【実施例】以下、添付の図面に基づいて、本発明による
デジタル・ミキサーの実施例を詳細に説明する。
デジタル・ミキサーの実施例を詳細に説明する。
【0013】図1には、本発明によるデジタル・ミキサ
ーの一実施例を備えた音源モジュールのブロック構成図
が示されている。
ーの一実施例を備えた音源モジュールのブロック構成図
が示されている。
【0014】図1において、符号10−1乃至符号10
−nはn個(「n」は、例えば、「32」や「64」と
いう値である。)の発音チャンネルを示し、例えば、図
示しないMIDI入力端子から入力された演奏情報がn
個の発音チャンネル10−1乃至10−nのいずれかに
割り当てられ、演奏情報が割り当てられた発音チャンネ
ル10−1乃至10−nは、当該演奏情報によって指定
される音高、音色およびその他のパラメータに従って楽
音信号を発生することになる。
−nはn個(「n」は、例えば、「32」や「64」と
いう値である。)の発音チャンネルを示し、例えば、図
示しないMIDI入力端子から入力された演奏情報がn
個の発音チャンネル10−1乃至10−nのいずれかに
割り当てられ、演奏情報が割り当てられた発音チャンネ
ル10−1乃至10−nは、当該演奏情報によって指定
される音高、音色およびその他のパラメータに従って楽
音信号を発生することになる。
【0015】本実施例においては、発音チャンネル10
−1乃至10−nはPCM音源により構成されており、
音色により指定される波形メモリから音高によって決定
される読み出し速度(歩進位相)に従って、デジタル振
幅値が順次読み出されることになる。
−1乃至10−nはPCM音源により構成されており、
音色により指定される波形メモリから音高によって決定
される読み出し速度(歩進位相)に従って、デジタル振
幅値が順次読み出されることになる。
【0016】こうして、発音チャンネル10−1乃至1
0−nから読み出された各デジタル振幅値は、デジタル
・ミキサー部12の乗算器14−1乃至14−nにおい
て所定の係数をそれぞれ乗算され、各発音チャンネル1
0−1乃至10−nのレベル調整が行われる。ここで、
それぞれの係数は、各チャンネルの音量バランスを調整
する係数Ki(i=1〜n)と全体のレベルを調整する
係数Jとの積である。そして、乗算器14−1乃至14
−nにおいて所定の係数を乗算されてレベル調整された
各デジタル振幅値は、加算器16において加算合成さ
れ、D/A変換器18においてD/A変換されてアナロ
グ振幅値として出力される。
0−nから読み出された各デジタル振幅値は、デジタル
・ミキサー部12の乗算器14−1乃至14−nにおい
て所定の係数をそれぞれ乗算され、各発音チャンネル1
0−1乃至10−nのレベル調整が行われる。ここで、
それぞれの係数は、各チャンネルの音量バランスを調整
する係数Ki(i=1〜n)と全体のレベルを調整する
係数Jとの積である。そして、乗算器14−1乃至14
−nにおいて所定の係数を乗算されてレベル調整された
各デジタル振幅値は、加算器16において加算合成さ
れ、D/A変換器18においてD/A変換されてアナロ
グ振幅値として出力される。
【0017】さらに、D/A変換器18から出力された
アナログ振幅値は、アナログ・レベル・コントロール装
置であるVCA(Voltage Controlle
dAmplifier:電圧制御型増幅器)20により
レベル調整され、スピーカー22を介して楽音として空
間に放音される。
アナログ振幅値は、アナログ・レベル・コントロール装
置であるVCA(Voltage Controlle
dAmplifier:電圧制御型増幅器)20により
レベル調整され、スピーカー22を介して楽音として空
間に放音される。
【0018】この際に、マスター・コントロール24に
よって、乗算器14−1乃至14−nにおける全体のレ
ベル調整ならびにVCAにおけるレベル調整が連動して
行われることになる。
よって、乗算器14−1乃至14−nにおける全体のレ
ベル調整ならびにVCAにおけるレベル調整が連動して
行われることになる。
【0019】図2には、マスター・コントロール24の
詳細な構成が示されているが、例えば、回転型の操作子
などにより構成されるボリューム30によって設定され
た電圧がA/D変換器32によってA/D変換されて、
CPU34に読み込まれることになる。そして、CPU
34は、読み込まれた値に応じて乗算器14−1乃至1
4−nの全体のレベル調整のための係数Jと、VCA2
0のレベル調整のための制御電圧とを決定し、それぞれ
供給する。
詳細な構成が示されているが、例えば、回転型の操作子
などにより構成されるボリューム30によって設定され
た電圧がA/D変換器32によってA/D変換されて、
CPU34に読み込まれることになる。そして、CPU
34は、読み込まれた値に応じて乗算器14−1乃至1
4−nの全体のレベル調整のための係数Jと、VCA2
0のレベル調整のための制御電圧とを決定し、それぞれ
供給する。
【0020】図3には、マスター・コントロール24の
ボリューム30の調整位置(図3においては、ボリュー
ム30を回転型の操作子として、レベルを高くするため
に最も回転させた調整位置を100%とし、レベルを低
くするために回転させていない調整位置を0%として示
した。)とレベルとの関係が示されている。即ち、ボリ
ューム30の調整位置100%から調整位置P0まで
は、マスター・コントロール24は、乗算器14−1乃
至14−nの全体のレベル調整のための係数Jを変化さ
せてデジタル振幅値のレベルを下げるとともに、VCA
20には一定値を供給してアナログ振幅値のレベル制御
は行わない。
ボリューム30の調整位置(図3においては、ボリュー
ム30を回転型の操作子として、レベルを高くするため
に最も回転させた調整位置を100%とし、レベルを低
くするために回転させていない調整位置を0%として示
した。)とレベルとの関係が示されている。即ち、ボリ
ューム30の調整位置100%から調整位置P0まで
は、マスター・コントロール24は、乗算器14−1乃
至14−nの全体のレベル調整のための係数Jを変化さ
せてデジタル振幅値のレベルを下げるとともに、VCA
20には一定値を供給してアナログ振幅値のレベル制御
は行わない。
【0021】一方、ボリューム30の調整位置P0から
調整位置0%の範囲では、乗算器14−1乃至14−n
の全体のレベル調整のための係数Jは一定にしておき、
VCA20の制御電圧を変化させてアナログ振幅値のレ
ベルを下げる。
調整位置0%の範囲では、乗算器14−1乃至14−n
の全体のレベル調整のための係数Jは一定にしておき、
VCA20の制御電圧を変化させてアナログ振幅値のレ
ベルを下げる。
【0022】つまり、ボリューム30の調整位置100
%から調整位置P0までの高いレベルにおいては、レベ
ルをデジタル的に下げて行き、それよりレベルを下げる
場合においては、アナログ的にレベルを下げるという処
理が、マスター・コントロール24によってそれぞれ連
動して行われることになる。
%から調整位置P0までの高いレベルにおいては、レベ
ルをデジタル的に下げて行き、それよりレベルを下げる
場合においては、アナログ的にレベルを下げるという処
理が、マスター・コントロール24によってそれぞれ連
動して行われることになる。
【0023】ここで、レベル調整をデジタル的な調整か
らアナログ的な調整に切り換える調整位置P0は、調整
位置P0に対応するレベル以下においては、乗算器14
−1乃至14−nで乗算されたデジタル振幅値を加算器
16において加算合成し、D/A変換器18によりD/
A変換する際にクリップされる恐れがないように設定す
ることが望ましい。
らアナログ的な調整に切り換える調整位置P0は、調整
位置P0に対応するレベル以下においては、乗算器14
−1乃至14−nで乗算されたデジタル振幅値を加算器
16において加算合成し、D/A変換器18によりD/
A変換する際にクリップされる恐れがないように設定す
ることが望ましい。
【0024】従って、調整位置P0を決定するには、例
えば、加算器16によって加算合成されるデジタル振幅
値を出力する発音チャンネルの数に基づいて決定すれば
よい。即ち、図4に示すように、発音チャンネル数が6
4(2の6乗)以上の場合には最高レベルを1とした場
合の1/3のレベルに対応する調整位置P1を、またチ
ャンネル数が32(2の5乗)以下の場合には最高レベ
ルを1とした場合の1/2のレベルに対応する調整位置
P2を、調整位置P0とする。
えば、加算器16によって加算合成されるデジタル振幅
値を出力する発音チャンネルの数に基づいて決定すれば
よい。即ち、図4に示すように、発音チャンネル数が6
4(2の6乗)以上の場合には最高レベルを1とした場
合の1/3のレベルに対応する調整位置P1を、またチ
ャンネル数が32(2の5乗)以下の場合には最高レベ
ルを1とした場合の1/2のレベルに対応する調整位置
P2を、調整位置P0とする。
【0025】本実施例においては、調整位置P0は上記
した決定方法に従って、CPU34の制御によって適宜
設定されることになる。
した決定方法に従って、CPU34の制御によって適宜
設定されることになる。
【0026】以上の構成において、図3において、マス
ター・コントロールの80%の位置のときに、デジタル
振幅値を加算器16によって加算合成しD/A変換器1
8によってD/A変換すると、D/A変換時にレベルの
飽和が起こったとする。
ター・コントロールの80%の位置のときに、デジタル
振幅値を加算器16によって加算合成しD/A変換器1
8によってD/A変換すると、D/A変換時にレベルの
飽和が起こったとする。
【0027】この場合にレベルの飽和を解消するため
に、マスター・コントロール24をしぼっていくと(ボ
リューム30を0%方向に回転する)、デジタル振幅値
のレベルの飽和が解消されるレベル(調整位置P0)ま
では、マスター・コントロール24はデジタル振幅値の
レベルを下げるように作用する。この場合には、マスタ
ー・コントロール24はD/A変換後のVCA20の制
御電圧を変化させない。
に、マスター・コントロール24をしぼっていくと(ボ
リューム30を0%方向に回転する)、デジタル振幅値
のレベルの飽和が解消されるレベル(調整位置P0)ま
では、マスター・コントロール24はデジタル振幅値の
レベルを下げるように作用する。この場合には、マスタ
ー・コントロール24はD/A変換後のVCA20の制
御電圧を変化させない。
【0028】ところが、デジタル振幅値のレベルの飽和
が解消された後に、それ以上レベルをしぼる(ボリュー
ム30を0%方向に回転する)場合には、マスター・コ
ントロール24はD/A変換後のVCA20の制御電圧
を変化させ、アナログ振幅値のレベルを下げるように作
用する。この場合には、マスター・コントロール24
は、係数Jを変化させない。
が解消された後に、それ以上レベルをしぼる(ボリュー
ム30を0%方向に回転する)場合には、マスター・コ
ントロール24はD/A変換後のVCA20の制御電圧
を変化させ、アナログ振幅値のレベルを下げるように作
用する。この場合には、マスター・コントロール24
は、係数Jを変化させない。
【0029】従って、デジタル振幅値がクリップしない
範囲においてはデジタル的にレベル調整を行い、それよ
り低いレベル調整を行う場合にはアナログ的に行うよう
にするという自然な音量変化を得るために望ましいレベ
ル調整が、各デジタル振幅値の加算合成前に各デジタル
振幅値に対してそれぞれ行う全体のレベル調整と、D/
A変換後のアナログ振幅値に対するレベル調整との連動
により行われるため、全体のシステムを極めて簡潔化す
ることができる。
範囲においてはデジタル的にレベル調整を行い、それよ
り低いレベル調整を行う場合にはアナログ的に行うよう
にするという自然な音量変化を得るために望ましいレベ
ル調整が、各デジタル振幅値の加算合成前に各デジタル
振幅値に対してそれぞれ行う全体のレベル調整と、D/
A変換後のアナログ振幅値に対するレベル調整との連動
により行われるため、全体のシステムを極めて簡潔化す
ることができる。
【0030】なお、上記した実施例において、VCA2
0に加える電圧をD/A変換器18の基準電圧とすれ
ば、VCA20が存在しなくても、上記した実施例と同
様な結果を得ることができる。
0に加える電圧をD/A変換器18の基準電圧とすれ
ば、VCA20が存在しなくても、上記した実施例と同
様な結果を得ることができる。
【0031】また、上記した実施例においては、各発音
チャンネル10−1乃至10−nから出力されるデジタ
ル振幅値の入力毎に乗算器14−1乃至14−nを設け
るようにしたが、これは各デジタル振幅値の個別のレベ
ル調整を可能とするためであり、単純に加算合成した後
の全体のレベル調整のみを行うのであれば、加算器16
で各デジタル入力を加算合成した後であって、D/A変
換器16に供給する前に、加算合成したデジタル振幅値
に係数Jを乗算してレベル調整を行ってもよい。
チャンネル10−1乃至10−nから出力されるデジタ
ル振幅値の入力毎に乗算器14−1乃至14−nを設け
るようにしたが、これは各デジタル振幅値の個別のレベ
ル調整を可能とするためであり、単純に加算合成した後
の全体のレベル調整のみを行うのであれば、加算器16
で各デジタル入力を加算合成した後であって、D/A変
換器16に供給する前に、加算合成したデジタル振幅値
に係数Jを乗算してレベル調整を行ってもよい。
【0032】さらに、上記した実施例においては、マス
ター・コントロール24のボリューム30を操作するこ
とにより係数JおよびVCA20の制御電圧の値を決定
したが、こうした操作子の操作のみではなく、MIDI
規格によるメイン・ボリューム(コントロール・チェン
ジ07H)の受信によって制御するようにしてもよい。
ター・コントロール24のボリューム30を操作するこ
とにより係数JおよびVCA20の制御電圧の値を決定
したが、こうした操作子の操作のみではなく、MIDI
規格によるメイン・ボリューム(コントロール・チェン
ジ07H)の受信によって制御するようにしてもよい。
【0033】さらにまた、上記した実施例においては、
説明を簡単にして理解を容易にするために、それぞれの
乗算器などが独立したものとして説明したが、一つの乗
算器などを時分割で使用するようにしてもよいことは勿
論である。
説明を簡単にして理解を容易にするために、それぞれの
乗算器などが独立したものとして説明したが、一つの乗
算器などを時分割で使用するようにしてもよいことは勿
論である。
【0034】また、上記した実施例においては、調整位
置P0をチャンネル数により決定するようにしたが、自
動演奏する曲に応じて使用するチャンネル数や各パート
の音量、バランスが決まるので、自動演奏する曲に応じ
て調整位置P0が設定されるように、調整位置P0を演奏
曲データの一つのパラメータとして記憶しておき、当該
演奏曲データを再生する場合には、このパラメータによ
って調整位置P0を設定するようにしてもよい。
置P0をチャンネル数により決定するようにしたが、自
動演奏する曲に応じて使用するチャンネル数や各パート
の音量、バランスが決まるので、自動演奏する曲に応じ
て調整位置P0が設定されるように、調整位置P0を演奏
曲データの一つのパラメータとして記憶しておき、当該
演奏曲データを再生する場合には、このパラメータによ
って調整位置P0を設定するようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、各デジタル振幅値の加算合成後のD/A変
換の際のレベルが所望の状態となるようにするためのD
/A変換前のデジタル振幅値に対するレベル調整と、D
/A変換後のアナログ振幅値に対するレベル調整とが連
動して行われることになるので、全体のシステムが簡潔
になるという優れた効果を奏する。
ているので、各デジタル振幅値の加算合成後のD/A変
換の際のレベルが所望の状態となるようにするためのD
/A変換前のデジタル振幅値に対するレベル調整と、D
/A変換後のアナログ振幅値に対するレベル調整とが連
動して行われることになるので、全体のシステムが簡潔
になるという優れた効果を奏する。
【図1】本発明によるデジタル・ミキサーの一実施例を
備えた音源モジュールのブロック構成図である。
備えた音源モジュールのブロック構成図である。
【図2】マスター・コントロールの詳細な構成を示すブ
ロック構成図である。
ロック構成図である。
【図3】マスター・コントロールのボリュームの調整位
置とレベルとの関係を説明するためのグラフである。
置とレベルとの関係を説明するためのグラフである。
【図4】調整位置P0の決定方法を説明するためのグラ
フである。
フである。
10−1乃至10−n 発音チャンネル 12 デジタル・ミキサー部 14−1乃至14−n 乗算器 16 加算器 18 D/A変換器 20 VCA 22 スピーカー 24 マスター・コントロール 30 ボリューム 32 A/D変換器 34 CPU 36 D/A変換器
Claims (1)
- 【請求項1】 複数のデジタル振幅値にそれぞれの係数
を乗算する乗算手段と、 前記乗算手段により前記係数をそれぞれ乗算された複数
のデジタル振幅値を加算する加算手段と、 前記加算手段により加算されたデジタル振幅値をアナロ
グ振幅値に変換する変換手段と、 レベルを指定する制御情報により指定されるレベルが所
定値以下の場合には、前記変換されたアナログ振幅値の
みを制御情報に応じて変化し、前記レベルが所定値以上
の場合には、デジタル振幅値のみを制御情報に応じて変
化する制御手段とを有することを特徴とするデジタル・
ミキサー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6338134A JPH08186495A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | デジタル・ミキサー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6338134A JPH08186495A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | デジタル・ミキサー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08186495A true JPH08186495A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18315235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6338134A Pending JPH08186495A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | デジタル・ミキサー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08186495A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10133663A (ja) * | 1996-10-31 | 1998-05-22 | Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd | 電子楽器 |
EP1431955A1 (en) * | 2002-12-16 | 2004-06-23 | Polar Electro Oy | Coding heart rate information |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP6338134A patent/JPH08186495A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10133663A (ja) * | 1996-10-31 | 1998-05-22 | Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd | 電子楽器 |
EP1431955A1 (en) * | 2002-12-16 | 2004-06-23 | Polar Electro Oy | Coding heart rate information |
US7177672B2 (en) | 2002-12-16 | 2007-02-13 | Polar Electro Oy | Coding heart rate information |
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