JPH08186408A - 誘電体共振器回路,デュプレクサ,その設計方法 - Google Patents

誘電体共振器回路,デュプレクサ,その設計方法

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JPH08186408A
JPH08186408A JP33974794A JP33974794A JPH08186408A JP H08186408 A JPH08186408 A JP H08186408A JP 33974794 A JP33974794 A JP 33974794A JP 33974794 A JP33974794 A JP 33974794A JP H08186408 A JPH08186408 A JP H08186408A
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JP
Japan
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substrate
dielectric resonator
circuit
coupling
dielectric
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JP33974794A
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English (en)
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Tatsuya Imaizumi
達也 今泉
Ryuji Murata
龍司 村田
Toshihiro Yasuda
寿博 安田
Satoshi Kazama
智 風間
Toshio Shimizu
利雄 清水
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好なGND性を得るとともに、調整作業の
簡略化,歩留りの向上,共振器間のストレー容量の安定
化を図り、空間を効率的に利用して部品の小型化を図
る。 【構成】 GND電極パターン12で表裏が覆われたベ
ース基板10上に、誘電体共振器100を除くインダク
タ60,キャパシタ80を含む主回路が形成された結合
基板40及び誘電体共振器100を配置し、ベース基板
10と結合基板40との段差部分で主回路の電極パター
ン42に誘電体共振器100を接続する。デュプレクサ
は、位相補正を行うストリップラインを必要としない回
路構成となるように設計され、その主回路が結合基板4
0に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は誘電体共振器を含む回
路にかかり、更に具体的には、例えばマイクロ波用のフ
ィルタなどに好適な誘電体共振器回路,デュプレクサ,
その設計方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】誘電体共振器を使用する回路としては各種
のものが知られており、例えば特願平5−341256
号には、誘電体共振器とストリップラインを含むフィル
タ装置が開示されている。図34(A)には、この背景
技術をアンテナ(図示せず)に対するマイクロ波信号の
送受信共用を行うデュプレクサに適用したものが示され
ている。同図において、多層基板900内には、ストリ
ップライン(図示せず)が内蔵されている。そして、多
層基板900の主面上には、円筒状同軸タイプの誘電体
共振器902が複数設けられている。
【0003】なお、この例では、誘電体共振器902の
一つの向きが、他のものと逆となっている。これは、例
えば特開平4−167701号公報に開示されているよ
うに、誘電体共振器の入出力間の直接結合を抑制するた
めである。
【0004】これら誘電体共振器902の外部導体90
2Aと多層基板900との間には、GND(グランド)
電極パターン904が形成されている。GND電極パタ
ーン904は、多層基板900の裏面側にも形成されて
おり、表裏のGND電極パターン904は多層基板90
0の側面を介して電気的に接続されている。同図(B)
には、多層基板900の断面とGND電極パターン90
4が示されている。
【0005】これらGND電極パターンによって、多層
基板900中に内蔵されたストリップラインが挟まれた
構造となっている。多層基板900の主面上には、更
に、誘電体共振器902の開放側の引出導体902Bや
多数のチップコンデンサ906の固定接続用の電極パタ
ーン908が形成されている。
【0006】図35には、図34に示したデュプレクサ
の回路構成が示されており、送信側端子TXとアンテナ
側端子ANTとの間に、TXフィルタ920及び位相回
路922が設けられている。また、アンテナ側端子AN
Tと受信側端子RXとの間に、位相回路924,RXフィ
ルタ926が設けられている。位相回路922,924
によって分波回路が構成されている。送信側端子TXは
図示しない無線装置の送信側回路に接続され、受信側端
子RXは無線装置の受信側回路に接続される。また、ア
ンテナ端子ANTはアンテナに接続される。
【0007】図36には、このようなデュプレクサの従
来の設計手法が示されている。以下、同図(B)〜(E)
のスミスチャートを参照して説明する。よく知られてい
るように、スミスチャートの点PAはインピーダンスが
無限大,点PBはインピーダンスがゼロである。また、
中心点PCは、インピーダンスが整合した状態である。
そして、上半円側が誘導性,下半円側が容量性となって
いる。なお、同図には、インピーダンスをr+jx(j
は虚数単位)としたときのr一定,x一定の軌跡は示さ
れていない。
【0008】まず、RX側から説明すると、RXフィルタ
926は、通過帯域の特性インピーダンスが50Ωとな
っており、そのインピーダンス特性は同図(B)のスミ
スチャートにグラフGAで示すようになっている。グラ
フGA中の送信帯域WTは、送信側からTXフィルタ92
0,位相回路922を介してアンテナに送られる送信信
号周波数に対するインピーダンス領域である。図示の例
では、送信帯域WTは有限のインピーダンスとなってい
る。このため、RXフィルタ926が同図(B)に示す状
態では、送信信号がRXフィルタ側に漏れてしまうこと
になる。
【0009】そこで、位相回路924によって、同図
(B)を同図(C)に示すようにおよそ270゜回転さ
せ、位相補正を行う。この同図(C)の状態では、送信
帯域WTがインピーダンス無限大のPAの位置となる。
このため、送信側から見たときは、同図(F)に示すよ
うになり、送信信号は良好にアンテナ側に送られること
となる。なお、位相回路924としては、例えば50m
m程度の長さのストリップラインが用いられる。
【0010】次に、TX側について説明すると、TXフィ
ルタ920は、同様に通過帯域の特性インピーダンスが
50Ωとなっており、そのインピーダンス特性は同図
(D)のスミスチャートにグラフGBで示すようになっ
ている。グラフGB中の受信帯域WRは、アンテナ側か
ら位相回路924,RXフィルタ926を介して受信側
に送られる受信信号周波数に対するインピーダンス領域
である。図示の例では、受信信帯域WRはほぼゼロのイ
ンピーダンスとなっている。このため、TXフィルタ9
20が同図(D)に示す状態では、受信信号がTXフィル
タ側に漏れてしまうことになる。
【0011】そこで、位相回路922によって、同図
(D)を同図(E)に示すようにおよそ180゜回転さ
せ、位相補正を行う。この同図(E)の状態では、受信
帯域WRがインピーダンス無限大のPAの位置となる。
このため、アンテナ側から見たときは、同図(F)に示
すようになり、受信信号は良好に受信側に入力されるこ
ととなる。なお、位相回路922としては、例えば35
mm程度の長さのストリップラインが用いられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような背景技術には次のような不都合がある。 (1)多層基板表裏のGND電極パターンが、図34
(B)に示すように、一部で途切れた状態となってい
る。このため、例えば同図に矢印FAで示す位置から矢
印FBで示す位置までを考えると、 良好なGNDレベルを得ることができない。 GND電極パターンがインダクタとして作用し、部品
の特性に悪影響を与えるおそれがある。
【0013】(2)誘電体共振器の外部導体はいずれも
GNDに接続されるが、隣接する共振器の外部導体間に
不安定なストレー容量が生じ、これが部品の特性に影響
を与えることがある。このため、かかる影響を取り除く
ための調整作業が必要となるとともに、コスト的にも負
担となる。
【0014】(3)ストリップラインを含む多層基板,
誘電体共振器,チップコンデンサの全体を一つの回路と
して検査を行うため、それらのいずれかに不良があれば
全体が不良となってしまうので歩留りが悪く、コストア
ップの原因となる。
【0015】(4)誘電体共振器は、その性質上一定の
大きさを持っているが、これらが多層基板から突出する
構造となる。このため、全体として空間の利用効率が悪
く、部品の小型化を図ることができない。
【0016】(5)また、従来のデュプレクサの設計方
法によれば、数十mm程度のストリップラインを形成す
る必要がある。このため、大きな基板面積を必要とし、
部品の小型化が妨げられる。また、抵抗分が大きくなり
挿入損失が大きくなるという不都合もある。
【0017】この発明は、これらの点に着目したもの
で、その目的は、特性に悪影響を与えない良好なGND
性を得ることである。他の目的は、均一な特性を得て、
調整作業の簡略化,歩留りの向上を図ることである。更
に他の目的は、誘電体共振器間のストレー容量による影
響を低減することである。更に他の目的は、空間を効率
的に利用して、部品の小型化を図ることである。更に他
の目的は、部品の小型化に好適なデュプレクサを設計す
ることができる斬新な手法を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段と作用】前記目的を達成す
るため、この発明は、GND用のベース基板上に、誘電
体共振器を除く主回路が形成された結合基板,及び誘電
体共振器を配置し、ベース基板と結合基板との段差部分
で主回路に誘電体共振器を接続する実装構造としたこと
を特徴とする。また、デュプレクサは、位相補正を行う
ストリップラインを必要としない回路構成となるように
設計され、その主回路が結合基板に設けられる。この発
明の前記及び他の目的,特徴,利点は、次の詳細な説明
及び添付図面から明瞭になろう。
【0019】
【好ましい実施例の説明】この発明には数多くの実施例
が有り得るが、ここでは適切な数の実施例を示し、詳細
に説明する。
【0020】<実施例1の概要>最初に、図1,図2の
斜視図を参照して、実施例1のフィルタ装置の概略を説
明する。なお、この実施例1は、本発明を、無線装置,
例えば携帯電話のアンテナに対する信号送受信の切換え
を行うデュプレクサに本発明を適用したものである。
【0021】それらの図に示すように、本実施例では、
ベース基板10と結合基板40が用いられる。I/O
(入出力端子)を含むベース基板10はGNDを得るた
めのものであり、例えばプリント基板が用いられる。ベ
ース基板10上の電極パターンは表裏で概略同一となっ
ており、図34(B)のように途切れることなく、全体
がGND電極パターンによってほぼ覆われている。
【0022】次に、結合基板40は多層基板となってお
り、誘電体共振器100を除く他の回路(以下「主回
路」という)が形成されている。この主回路中に含まれ
る素子は、集中定数素子,分布定数素子のいずれで構成
してもよいが、本実施例では、インダクタが結合基板4
0中に内蔵形成されており、キャパシタが結合基板40
の主面上に配置されている。
【0023】このような結合基板40は、同図に示すよ
うに、ベース基板10の主面上所定位置に結合される。
また、ベース基板10の主面上には、複数の誘電体共振
器100が配置される。これら誘電体共振器100の引
出電極は、結合基板40の該当する電極パターンに接続
される。
【0024】このように、本実施例によれば、ベース基
板10上に、結合基板40と誘電体共振器100が配置
される。図2には、その様子が示されている。そして、
図1に示すように、それらがケース130によって覆わ
れる構成となっている。
【0025】<ベース基板>次に、ベース基板10につ
いて図3を参照しながら説明する。同図において、ベー
ス基板10の主面(表側)上には、ほぼ全面にGND電
極パターン12が形成されている。また、点線で示す結
合基板40が結合される箇所の端の部分には、引出電極
パターン14,16,18がそれぞれ形成されている。
引出電極パターン14は送信側に接続されるパターン,
引出電極パターン16はアンテナ側に接続されるパター
ン,引出電極パターン18は受信側に接続されるパター
ンである。
【0026】ベース基板10の裏面側も、主面側とほぼ
同様の電極パターンとなっている。そして、表裏のGN
D電極パターン12は、複数のスルーホール(あるいは
バイアホール)20及び複数の凹部22に形成される側
面電極によって電気的に接続されている。また、表裏の
引出電極パターン14,16,18は、凹部24,2
6,28に形成される側面電極によって電気的に接続さ
れている。
【0027】ベース基板10の側方適宜位置には、ケー
ス装着用のホール30が設けられている。更に、ベース
基板10の主面上には、結合基板40が結合すべき位置
を示す基板位置決めレジスト32,誘電体共振器100
が取り付けられる位置を示す共振器位置決めレジスト3
4がそれぞれ該当箇所に形成されている。なお、図1で
は、それらのレジスト32,34は省略されている。
【0028】<結合基板>次に、図4〜図7を参照しな
がら結合基板40について説明する。結合基板40は、
図4に示すように4つのシート40A〜40Dを含む多
層構造となっている。最上層のシート40Aには、キャ
パシタや誘電体共振器を接続するための電極パターン4
2,下層のシート40B,40Cに形成されている導体
パターンを接続するためのスルーホール(バイアホー
ル)44が形成されている。前記ベース基板10の電極
パターン12,14,16,18に接続される側面電極
パターン52,54,56,58も形成されている。
【0029】次のシート40Bには、インダクタ片60
A,62A,64A,スルーホール66が形成されてい
る。更に次のシート40C上には、インダクタ片60
B,62B,64Bが形成されている。最下層のシート
40Dには、点線で示すように、裏面側に引出電極パタ
ーン72,74,76及びGND電極パターン78が形
成されている。引出電極パターン72〜76は、結合基
板40がベース基板10上の所定位置に結合したとき
に、ベース基板側の引出電極パターン24〜28に接触
するようになっている。
【0030】シート40A,40Bのスルーホール4
4,66は、同図に点線で示すように接続される。これ
により、インダクタ片60A,60Bが接続されてイン
ダクタ60となり、インダクタ片62A,62Bが接続
されてインダクタ62となり、インダクタ片64A,6
4Bが接続されてインダクタ64となる。また、シート
40Aの電極パターン42間には、チップコンデンサに
よるキャパシタ80が接続される。
【0031】以上の各シート40A〜40Dを積層して
圧着し、一体焼成することで結合基板40が得られる。
そして、その後、図5に示すようにキャパシタ80(8
0A〜80M)が該当箇所に半田付けされる。これらキ
ャパシタ80及びインダクタ60〜64と、結合基板4
0上の電極パターン42との回路的な関係を示すと、図
6のようになる。更に、このような素子の接続関係を回
路図として示すと、図7に示すようになる。この図7中
の素子配置は、図6に示す結合基板上の素子配置に対応
している。このような結合基板40によって、デュプレ
クサの誘電体共振器を除く主回路が構成されている。な
お、インダクタ65については後述する。
【0032】<誘電体共振器>次に、図8〜図18を参
照しながら誘電体共振器100について説明する。本実
施例では、誘電体共振器100はベース基板10上に配
置されるが、段差のある結合基板40の電極パターン4
2A〜42G(図4,図7参照)と電気的に接続される
ため、形状構造が工夫されている。
【0033】(1)構造例1 最初に、図8〜図10を参照して誘電体共振器の構造例
1を説明する。図8(A)には外観が示されており、同
図(B)には一部破断したものが示されている。また、
同図(C)には加工前の断面と加工手法が示されてい
る。
【0034】これらの図に示すように、誘電体共振器1
00Pは、円筒状の誘電体102の表面に形成された内
部導体104,外部導体106,短絡導体108,引出
導体110のうち、引出導体110の部分を除去した構
成となっている。同図(C)に示すように、円筒状の誘
電体102の内側及び外側の表面全体に導体層104〜
110を形成し、次に引出導体110の部分をカッタ1
12で落とすことで、簡便に製造できる。このとき、必
要があれば、適当な特性(共振周波数)が得られるよう
に調整しながら、作業を行うようにする(以下の例も同
様)。
【0035】このような誘電体共振器100Pを、図9
(A)に示すように結合基板40の電極パターン42に
半田付けするときは、結合基板40の高さΔhがあるた
め、接合時は同図(B)に断面を示すような位置関係と
なる。同図(C)には、同図(B)を矢印#9方向から見
た図が示されている。この状態で、内部導体104と電
極パターン42との接触部分に、半田付けを行うように
する(同図(C)矢印参照)。
【0036】次に、図10(A)には、結合基板40の
電極パターンに凹部42Qを設け、これに誘電体共振器
100Pを半田付けする場合が示されている。接合時
は、同図(B)に示すようになり、これを矢印#10方
向から見ると、同図(C)に示すようになる。この状態
で、電極パターン42の凹部42Qに半田を流し込むよ
うにして、内部導体104と電極パターン42との半田
付けを行うようにする(同図(C)矢印参照)。
【0037】(2)構造例2 次に、図11〜図14を参照して構造例2を説明する。
同様に、図11(A)には外観が示されており、同図
(B)には一部破断したものが示されている。また、同
図(C)には加工前の断面と加工手法が示されている。
【0038】これらの図に示すように、誘電体共振器1
00Qは、円筒状の誘電体102の表面に形成された内
部導体104,外部導体106,短絡導体108,引出
導体110のうち、引出導体110側を一部除去して径
を小さくした構造となっており、突出した引出導体11
0の部分が直接半田付けされる。同図(C)に示すよう
に、円筒状の誘電体102の内側及び外側の表面全体に
導体層104〜110を形成し、次に一端をカッタ11
4で削ることで、簡便に製造できる。
【0039】このような誘電体共振器100Qの引出導
体110は、図12(A)に示すように結合基板40の
電極パターン42に半田付けされる。この場合に、結合
基板40の高さΔhが誘電体共振器の引出導体110の
高さΔHと略一致するときには、同図(B)に断面を示
すように、結合基板40の電極パターン42上に誘電体
共振器の引出導体110が位置するような配置とする。
これを矢印#12方向から見ると、同図(C)に示すよ
うになる。このような状態で、電極パターン42と引出
導体110の接合部分に半田付けを行う(同図(C)矢
印参照)。このような構造とすることで、部品の実装密
度を高めることが可能となる。
【0040】次に、図13(A)に示すように、結合基
板40の高さΔhが誘電体共振器100Qの引出導体1
10の高さΔHよりも高いときは、同図(B)に断面を
示すような位置関係となる。これを矢印#13方向から
見ると、同図(C)に示すようになる。この状態で、引
出導体110と電極パターン42との接触部分に半田付
けを行う(同図(C)矢印参照)。
【0041】次に、図14(A)には、結合基板40の
電極パターンに凹部42Qを設けて、これに誘電体共振
器100Qを半田付けする場合が示されている。接合時
は、同図(B)に示すようになり、これを矢印#14方
向から見ると、同図(C)に示すようになる。この状態
で、電極パターン42の凹部42Qに半田を流し込むよ
うにして、引出導体110と電極パターン42との半田
付けを行うようにする(同図(C)矢印参照)。
【0042】(3)構造例3 次に、図15〜図18を参照して構造例3を説明する。
同様に、図15(A)には外観が示されており、同図
(B)には一部破断したものが示されている。また、同
図(C)には加工前の断面と加工手法が示されている。
【0043】これらの図に示すように、誘電体共振器1
00Rは、円筒状の誘電体102の表面に形成された内
部導体104,外部導体106,短絡導体108,引出
導体110のうち、引出導体110側をテーパ状に除去
した構造となっており、突出した引出導体110の部分
が直接半田付けされる。同図(C)に示すように、円筒
状の誘電体102の内側及び外側の表面全体に導体層1
04〜110を形成し、次に一端をカッタ116で、測
定を行って適当な特性(共振周波数)が得られるように
調整しながらテーパ状に削ることで、簡便に製造でき
る。
【0044】このような誘電体共振器100Rの引出導
体110は、図16(A)に示すように結合基板40の
電極パターン42に半田付けされる。この場合に、結合
基板40の高さΔhが誘電体共振器の引出導体110の
高さΔHよりも低いときは、同図(B)に断面を示すよ
うに、結合基板40の電極パターン42上に誘電体共振
器の引出導体110が位置するような配置とする。これ
を矢印#16方向から見ると、同図(C)に示すように
なる。このような状態で、電極パターン42と引出導体
110の接合部分に半田付けを行う(同図(C)矢印参
照)。このような構造とすることで、前記例2と同様
に、部品の実装密度を高めることが可能となる。
【0045】次に、図17(A)に示すように、結合基
板40の高さΔhが誘電体共振器の引出導体110の高
さΔHよりも高いときは、同図(B)に断面を示すよう
な位置関係となる。これを矢印#17方向から見ると、
同図(C)に示すようになる。この状態で、引出導体1
10と電極パターン42との接触部分に半田付けを行う
(同図(C)矢印参照)。
【0046】次に、図18(A)には、結合基板40の
電極パターンに凹部42Qを設けて、これに誘電体共振
器100Rを半田付けする場合が示されている。接合時
は、同図(B)に示すようになり、これを矢印#18方
向から見ると、同図(C)に示すようになる。この状態
で、電極パターン42の凹部42Qに半田を流し込むよ
うにして、引出導体110と電極パターン42との半田
付けを行うようにする(同図(C)矢印参照)。
【0047】以上のように、誘電体共振器100は、図
2に示したようにベース基板10上に配置される。そし
て、誘電体共振器100の内部導体側,すなわち内部導
体114又は引出導体110が、結合基板40の電極パ
ターン42の該当するものに半田付けされる。また、外
部導体106は、ベース基板10上のGND電極パター
ン12に半田付けされる。本実施例では、誘電体共振器
100が上述した構成となっているので、外部導体10
6が隣接するもの同士で接触することが可能となる。こ
のため、実装密度を高めることができるとともに、外部
導体106間のストレー容量を安定化することが可能と
なる。
【0048】<回路構成>図19には、以上のようにし
て誘電体共振器100が接続された回路の全体構成が示
されている。なお、図19は、図7をちょうど逆に見た
ものに対応する。この回路において、送信側端子TXと
アンテナ側端子ANTとの間に設けられたインダクタ6
0〜64,キャパシタ80A〜80F,誘電体共振器1
00A〜100Cによって、送信側フィルタが構成され
ている。この送信側フィルタは、送信時に信号を通過さ
せるとともに、受信時に信号を遮断する特性となってい
る。なお、点線で示すインダクタ60〜64,キャパシ
タ80B,80D,80F,80Gの部分は、インピー
ダンスマッチング及び高調波対策用の回路である。
【0049】他方、アンテナ側端子ANTと受信側端子
RXとの間に設けられたキャパシタ80H〜80M,誘
電体共振器100D〜100Gによって、受信側フィル
タが構成されている。この受信側フィルタは、受信時に
信号を通過させるとともに、送信時に信号を遮断する特
性となっている。なお、同図中のインダクタ65につい
ては、後述する。
【0050】このように、本実施例のデュプレクサは、
ストリップラインを用いない構成となっている。これ
は、デュプレクサの設計方法が上述した従来の手法と異
なることによる。前記従来方法によれば、ストリップラ
インによる位相補正によって、所望のデュプレクサとし
ての分波特性を得ていた。
【0051】これに対し、本実施例のデュプレクサの基
本構成は、図20(A)に示すように、TXフィルタ12
0,マッチング回路122,RXフィルタ124となっ
ている。なお、RXフィルタ124の特性インピーダン
スは50Ωとはなっていない。また、TXフィルタ12
0及びマッチング回路122を合せたTX側全体の特性
インピーダンスも50Ωとはなっていない。これは、各
フィルタそれぞれの帯域で反対側のインピーダンス特性
を利用して50Ωにマッチングさせているからである。
すなわち、RX側については反対側のTX側のインピーダ
ンス特性を利用し、TX側については反対側のRX側のイ
ンピーダンス特性を利用して、それぞれマッチングをと
っている。
【0052】同図(B)には、スミスチャート上におけ
る各フィルタのアンテナから見たときのインピーダンス
特性が示されている。グラフG1はTX側(TXフィルタ
120及びマッチング回路122),グラフG2はRX
側(RXフィルタ124)のインピーダンス特性であ
る。よく知られているように、これらのグラフのうち、
スミスチャートの上側の部分は誘導性であり、下側の部
分は容量性である。
【0053】従って、グラフG2上において、送信帯域
WTがスミスチャートの下側の位置に設定されていると
すると、その領域では、RX側が容量性のインピーダン
スをもつことになる。受信帯域WRについても同様であ
る。他方、グラフG1上において、送信帯域WTがスミ
スチャートの上側の位置に設定されているとすると、そ
の領域では、TX側が誘導性のインピーダンスをもつこ
とになる。受信帯域WRについても同様である。
【0054】ここで、まず受信帯域WRに着目する。同
図(B)に示すインピーダンス特性からすると、この受
信帯域WRでは、RX側が容量性(グラフG1),TX側
が誘導性(グラフG2)となっている。このTX側の誘
導性を等価インダクタ126で示すと、同図(C)に示
すようになる。この等価インダクタ126とRXフィル
タ124とのインピーダンスの総和がちょうど50Ωと
なるように設計すると、アンテナ端子ANT側から受信
側端子RX側を見たインピーダンスが整合した状態とな
る。従って、アンテナ端子ANTに入力した信号は、良
好に受信側端子RXに導かれることになる。
【0055】今度は、送信帯域WTに着目する。同図
(B)に示すインピーダンス特性からすると、この送信
帯域WTでも、RX側が容量性(グラフG1),TX側が
誘導性(グラフG2)となっている。このRX側の容量
性を等価キャパシタ128で示すと、同図(C)に示す
ようになる。この等価キャパシタ128と、TXフィル
タ120及びマッチング回路122とのインピーダンス
の総和がちょうど50Ωとなるように設計すると、アン
テナ端子ANT側から送信側端子TX側を見たインピー
ダンスが整合した状態となる。従って、送信側端子TX
に入力した信号は、良好にアンテナ側端子ANTに導か
れることになる。
【0056】このように、本実施例によれば、送信帯域
WTでは反対側のRX側のインピーダンス特性が利用さ
れ、受信帯域WRでは反対側のTX側のインピーダンス特
性が利用されて、それぞれ整合がとられている。
【0057】図19に示したデュプレクサは、以上のよ
うな手法で設計されたものである。このため、位相補正
を行う必要がなく、従ってストリップラインを必要とし
ない。図21には、デュプレクサの特性の一例が示され
ている。同図中、実線のグラフは進行波,点線は反射波
を示す。同図(A)は、RXフィルタ側の特性であり、送
信帯域TXでゲインが低下して送信信号を阻止するが、
受信帯域WRではゲインが低下せず受信信号を通過す
る。同図(B)は、TXフィルタ側の特性であり、送信帯
域TXではゲインが低下せず送信信号を通過するが、受
信帯域WRではゲインが低下して受信信号を阻止する。
【0058】次に、本実施例では、図19に点線で示し
た回路がTX側に設けられている。この回路は、インダ
クタ60,62とキャパシタ80B,80Dによって並
列共振トラップが構成されており、これにインダクタ6
4,キャパシタ80F,80Gを加えて全体がLPFと
なっている。これにより、送信帯域信号の高調波成分が
除去される。図21(C)にはその様子が示されてお
り、送信帯域WTの高調波成分2WT,3WTの帯域のゲ
インが良好に低減されている。
【0059】<ケース>次に、図1に戻って、金属性の
ケース130について説明する。ケース130の裾部1
31には、その一部に突起132が設けられている。な
お、突起132は左右に1対設けられているが、一方の
みが図示されている。この突起132は、組立時にベー
ス基板10の穴30に嵌め込まれる。ケース130の側
面には、ベース基板10に形成された引出電極パターン
14,16,18に対応した引出用窓134,136,
138が設けられている。ケース130の上面には、複
数の特性調整用窓140が誘電体共振器100に対応し
て設けられており、更に長穴による半田確認用窓142
も設けられている。なお、ケース130の裾部131に
は、組立後にGND側の側面電極22となる凹部144
が形成されている。これによって、ケース130全体が
GNDとなる。
【0060】<全体の作用>次に、以上のような実施例
の組立と、全体の作用を説明する。本実施例では、ベー
ス基板10は、上述したように単層のGND基板となっ
ており、表面全体の主要部がGND電極パターン12で
覆われている。このため、GND性は極めて良好とな
る。他方、結合基板40には、図7あるいは図19に示
したようなインダクタとキャパシタを含む主回路が形成
されている。すなわち、数十mmを必要とするストリッ
プラインを必要としない回路設計となっているため、主
回路部分をコンパクトに結合基板40に実装することが
可能となる。
【0061】また、インダクタンスパターンが結合基板
40に内蔵されており、チップコンデンサなどのディス
クリート部品が結合基板表面に搭載されているという効
率的な実装構成となっており、回路定数の精度の向上,
実装密度の向上が図られるとともに、組立も容易とな
る。
【0062】この結合基板40は、これのみで所定の検
査が行われる。このため、組立後のフィルタ装置全体と
しての不良発生の割り合いが低減され、製品歩留りの向
上,ひいてはコストの低減が図られる。
【0063】このような結合基板40は、ベース基板1
0の主面上のGND電極パターン12上の所定位置に取
り付けられる。このとき、ベース基板10上に基板位置
決めレジスト32が設けられており、これに沿って結合
基板40を取り付けることで、作業が円滑に行われる。
また、ベース基板10上のGND電極パターン12上に
結合基板40の裏面側のGND電極パターン78が接合
するので、結合基板40に対して良好なアース性が得ら
れる。この取付によって、結合基板40の引出電極パタ
ーン72,74,76がベース基板10側の引出電極パ
ターン14,16,18に接触する。
【0064】ところで、本実施例では、結合基板40が
ベース基板10よりも若干小さい寸法となっている。こ
のため、結合基板40の側面電極パターン52,54,
56,58が、ベース基板10の引出電極パターン1
2,14,16,18上に位置するようになる。このよ
うな位置関係のため、これら電極パターンの接触箇所に
おける半田付けの状態,すなわち半田盛りの様子が、容
易に確認できる。
【0065】次に、ベース基板10上には、図2に示す
ように、上述した位置決めレジスト34に沿って誘電体
共振器100が取り付けられる。このとき、その外部導
体106は、隣接する誘電体共振器100の外部導体1
06が接触するように、GND電極パターン12上に半
田付けされる。上述したように、本実施例によれば、引
出導体側が外部導体側よりも小径となっているので、外
部導体106が接触したとしても格別不都合は生じな
い。
【0066】また、このように、外部導体106が隣接
するものの同士接触することで、共振器間の距離が固定
されて外部導体106間に生ずる共振器間ストレー容量
が安定化し、全体としての特性も安定するようになる。
共振器間距離の短縮により、実装密度の向上,部品の小
型化も図られる。
【0067】次に、誘電体共振器100の引出導体11
0は、結合基板40の電極パターン42の該当するもの
に半田付けされる。すなわち、図1,図4,図6,図7
に示すように、誘電体共振器100A〜100Gの引出
導体110は、結合基板40の電極パターン42A〜4
2Gにそれぞれ直接半田付けされる。なお、引出導体1
10をキャパシタ80の該当するものに直付けするよう
にしてもよい。図2には、半田付け後の様子が示されて
いる。このように、誘電体共振器自体を短くするととも
に、引出導体の直付けを行うことで、更に小型化が可能
となる。
【0068】また、図2の例によれば、図12に示した
ように、結合基板40の端部が誘電体共振器100の引
出導体側下方に潜るような配置となっているので、この
点からも空間が有効利用されて、小型化が図られてい
る。
【0069】他方、誘電体共振器100の内部導体10
4あるいは引出導体110を、図9,図10,図13,
図14,図17,図18のように結合基板40に半田付
けするような場合には、結合基板40をベース基板10
よりも厚くし、これによって結合基板中のストレー容量
の低減を図ることができる。なお、結合基板40の厚み
を誘電体共振器100の大きさに相当する程度まで大き
くしても、フィルタ装置全体が大型化することはない。
【0070】以上のようにして、ベース基板10上に結
合基板40,多数の誘電体共振器100を半田付けした
後、図1に示すようにケース130が取り付けられる。
すなわち、ケース130の突起132が、ベース基板1
0の穴30に嵌め込まれ、必要箇所が半田付けされる。
そして、裾部131の凹部144と、ベース基板10の
凹部22に側面電極が形成され、これによってケース1
30全体がGNDとなる。なお、凹部24,26,28
の部分にも、同様に側面電極が形成される。
【0071】ところで、本実施例によれば、ケース13
0に特性調整用窓140が、誘電体共振器100A〜1
00Gに対応して形成されている。この窓140を介し
て誘電体共振器100A〜100Gの頂部を削るなどの
調整作業を行うことが可能となる。また、窓140,1
42を介してケース内部をみることができ、部品の位置
や半田の具合の確認などに好都合である。
【0072】<誘電体共振器とケースのための工夫>次
に、誘電体共振器とケースのための更に改良された工夫
の実施例を説明する。なお、理解を容易にするため、簡
単な構成のフィルタ装置を例として説明する。図22
(A)にはフィルタ装置を組立てた状態が示されてお
り、同図(B)にはケースを取った状態が示されてい
る。また、図23(A)には図22(A)の#23A−#
23A線に沿って矢印方向に見た図が示されており、図
23(B)には図22(A)の#23B−#23Bに沿っ
て矢印方向に見た図がそれぞれ示されている。
【0073】主回路が形成された多層基板200の主面
上には、GND電極パターン202,引出電極パターン
204,206が形成されており、これらのパターン間
に誘電体共振器208,210が配置されている。誘電
体共振器208,210の外部導体208A,210A
はGND電極パターン202に接合しており、引出導体
208B,210Bは引出電極パターン204,206
に接合している。多層基板200の側面には、GND端
子212,入出力端子214,216がそれぞれ設けら
れている。
【0074】他方、ケース220の上面には、前記誘電
体共振器208,210の外部導体208A,210A
に対応する位置に貫通孔(又はダボ)222,224が
設けられている。また、ケース220の側面には、前記
誘電体共振器208,210の外部導体208A,21
0A及び短絡導体208C,210Cに対応する位置に
ダボ226,228,230,232が形成されてい
る。すなわち、本実施例によれば、図23(A)に示す
ように、ケース220のダボ226,228が、誘電体
共振器208の外部導体208A,短絡導体208Cに
それぞれ当接している。また、ダボ230,232が誘
電体共振器210の外部導体210A,短絡導体210
Cにそれぞれ当接している。
【0075】ケース220の組立時には、同図(B)に
示すように、ケース220と誘電体共振器208,21
0(208側は図示せず)との間に接着剤234が投入
され、これによってケース200の固定が行われる。ま
た、貫通孔222,224を介して、ケース220と誘
電体共振器208,210との間が半田236により半
田付けされる。図24は、貫通孔222,224をダボ
とした場合である。このときは、ダボ222,224に
よって半田236が潰されて固着されるようになる。こ
の例では、ダボ222,224によって、ケース220
と誘電体共振器208,210の外部導体208A,2
10Aとの間に空間が形成され、両者の短絡が防止され
る。
【0076】図22に戻って、ケース220の隅部24
0,242は、鋭角部が削られている。直線的に削って
もよいし、あるいは曲線状としてもよい。このような隅
部240,242と多層基板200との接合部分を拡大
して示すと、図25に示すようになる。同図のように、
隅部240,242(240側は図示せず)は、多層基
板200の電極パターン250上となっており、接触部
分は半田252によって結合される。電極パターン25
0はGND端子212に接続されているので、結局ケー
ス220はアースに接続されることになる。なお、25
1はガラスパターンである。
【0077】このような貫通孔又はダボを用いてケース
と誘電体共振器を半田付けする手法は、上述した実施例
にも適用でき、半田確認用窓142を利用すればよい。
【0078】<実施例2>次に、図26を参照して実施
例2を説明する。この実施例では、同図(A)に示すよ
うに、結合基板40の誘電体共振器側の電極パターン4
0A〜40G(一部のみ図示)の間に凹部300が形成
されている。同図(B)には、共振器側から見た結合基
板40の側面が示されており、同図(C)には、共振器
結合時の平面が示されている。
【0079】このように、本実施例によれば、凹部30
0により、電極パターン40A〜40Gが誘電体共振器
側に突出した構造となるので、同図(C)に示すよう
に、誘電体共振器100A〜100Gを電極パターン4
0A〜40Gに取り付け易くなるという利点が得られ
る。
【0080】<実施例3>次に、図27を参照して実施
例3を説明する。この実施例は、結合基板40上に3個
の空心コイル310,312,314を配置する場合の
工夫に関するものである。例えば、同図(D)に示すよ
うに、磁力線の向きが揃うような配置とすると、各空心
コイルの磁力線が影響し合って結合し、ひいては特性に
も悪影響するようになる。そこで、同図(A),(B),
又は(C)に示すように、磁力線の向きが揃わないよう
に、各空心コイル310,312,314を配置する。
なお、図示の例では、3個の空心コイルを用いた場合で
あるが、複数個用いる場合に適用可能である。
【0081】<実施例4>次に、図28を参照して実施
例4を説明する。この実施例は、結合基板40上におい
てGND電極パターン320を主面上に引き回すように
したものである。このように、結合基板40の表面を可
能な限りGND電極パターンで覆うようにすると、良好
なアース性を得ることができる。
【0082】<実施例5>次に、図29を参照して実施
例5を説明する。この実施例は、デュプレクサのRX側
をSAW(Surface Acoustic Wave,表面弾性波)フィル
タによって構成した場合の実施例である。同図(A)に
外観を示すように、TXフィルタ330は、複数の誘電
体共振器332と、TX側のキャパシタ及びインダクタ
を含む主回路が形成された結合基板334によって構成
されている。他方、RXフィルタ340は、SAWフィ
ルタ342によって構成されている。これらが、ベース
基板350上に配置されている。ベース基板350上に
は、側面電極352〜362が形成されている。各部の
詳細は、前記実施例と同様である。
【0083】同図(B)には、各部の回路接続が示され
ている。側面電極352は、TXフィルタ330の入力
端子となっている。そして、この例では、キャパシタ3
36,インダクタ338が、いずれも結合基板334に
内蔵形成されている。側面電極354,358,360
はいずれもGNDに接続され、側面電極356がANT
端子となっている。また、側面電極362がRXフィル
タ340の出力端子となっている。
【0084】このように、ベース基板上に、誘電体共振
器及び結合基板の他に各種の回路を組み込むようにして
もよい。各種回路としてはどのようなものでよいが、例
えば、アンプ,アンテナスイッチ,アイソレータ,サー
キュレータ,カプラなどがある。
【0085】<実施例6>次に、図19,図30,図3
1を参照して実施例6を説明する。図19において、イ
ンダクタ65をキャパシタ80FとGNDとの間に接続
する。インダクタ65の値としては、他の回路素子の値
や周波数にもよるが、数nH,例えば1nH程度であ
る。このように接続すると、アンテナ端子ANTからイ
ンダクタ64,キャパシタ80F,インダクタ65を介
してGNDに至る回路によって自己共振が生ずるように
なる。このため、RXフィルタ側の極位置が変化するよ
うになる。
【0086】図30には、かかるフィルタ特性変化の一
例が示されている。同図中の実線,破線は、上述した図
21と同様である。同図(A)は、インダクタ65とし
て1nHのものを接続した場合のRXフィルタの特性
で、矢印F10で示す位置に極がある。他方、同図
(B)は、インダクタ65として0nH,つまり接続し
ない場合の同様特性で、矢印F12で示す位置に極があ
る。これらを比較すると、極位置の周波数及びゲインが
インダクタ65によって調整できることがわかる。
【0087】図31には、このようなインダクタ65の
実装の実施例が示されている。まず、同図(A),(B)
に示すものは、GNDとなる側面電極パターン52とキ
ャパシタ80Fとの間の電極パターン42がインダクタ
として作用することに着目したもので、その長さΔLを
適宜調整することで、前記インダクタ65を得るように
したものである。
【0088】同図(C)に示すものは、側面電極パター
ン52とキャパシタ80Fとの間に、インダクタ65と
して空心コイル370を設けたものである。空心コイル
370のインダクタンス値は、例えばピンセット372
などで間隔などの巻線形状を変更することで、簡便に調
整可能である。これにより、図30に矢印で示した極位
置を簡単に調整できる。
【0089】同図(D)に示すものは、キャパシタ80
Fとして、空心コイル370と結合基板40の裏面側の
GND電極パターン78との間に形成されるコンデンサ
374をキャパシタ80Fとして利用したものである。
なお、キャパシタ80Fとインダクタ65との接続の順
序は、図19の例ではインダクタ65がGND側となっ
ているが、逆にキャパシタ80FがGND側となるよう
に接続してもよい。
【0090】<実施例7>次に、図32を参照して実施
例7を説明する。例えば、同図(A)に示すように、空
心コイル380内に誘電体心382を矢印で示すように
入れたり出したりする場合を考える。このときの等価回
路は、同図(B)に示すように、インダクタンス384
と可変キャパシタンス386との並列回路となる。つま
り、コイル380の誘電率が変化すると、それは等価回
路のキャパシタンス386の変化となり、共振点が変化
することになる。同図(C)には、フィルタ特性におけ
る共振点変化の様子の一例が示されており、誘電率の変
化に伴って共振点PRが矢印方向に変化している。
【0091】同図(D)には、このような原理を前記デ
ュプレクサの実施例に適用した実施例が示されており、
結合基板40のシート40B上に形成されているインダ
クタ片60Aの内側部分380の誘電率を、所望の特性
に対応して設定した構成となっている。インダクタ片6
0Aの内側のみならずその周囲の誘電率も所定値に設定
する,シート40B全体の誘電率を所定値に設定するな
ど、各種の誘電率変更の手法がある。シートの厚みを変
更するようにしてもよい。なお、他のインダクタ片60
B,60Cについても同様の構成としてよい。
【0092】同図(E)には、更に他の実施例が示され
ており、結合基板40上に複数の空心コイル382〜3
86が設けられている場合に、それらの磁力線の方向を
適宜設定することで、素子同士の干渉を調整することが
できる。
【0093】<実施例8>次に、図33を参照して実施
例8を説明する。上述したように、結合基板40中には
インダクタ60,62,64が設けられている。図33
(A)には、それらのうち、インダクタ60,62が示
されている。これらに着目すると、下側(あるいは上
側)のGND電極390との間にキャパシタ392,3
94が生成されていると見ることができる。
【0094】これらをデュプレクサの回路上に示すと、
同図(B)に示すようになる。すると、同図に点線で示
すように、インダクタ60とキャパシタ392とによっ
てLPFが構成され、インダクタ62とキャパシタ39
4とによってLPFが構成されることになる。これらの
LPFは、インダクタ64についても、同様である。
【0095】このようなLPFは、同図(C)に示すデ
ュプレクサの特性において、矢印で示すように特性を変
更する作用を奏する。その程度は、キャパシタの容量に
依存する。従って、結合基板やベース基板の厚さ,誘電
率,インダクタの位置などによって、所望の特性を得る
ことができる。
【0096】更に、同図(A)に示すように、結合基板
40の側面側のGND電極パターン396をトリミング
するようにすると、インダクタ60とGND電極パター
ン396との間に形成されているキャパシタ398の容
量を変化させることができ、簡便な手法で同図(C)に
示した特性調整を行うことができる。インダクタ62,
64についても、隣接する側面GND電極パターンをト
リミングすることで、同様の効果を得ることができる。
【0097】<他の実施例>この発明は、以上の開示に
基づいて多様に改変することが可能であり、例えば次の
ようなものがある。 (1)前記実施例は、デュプレクサに本発明を適用した
ものであるが、その他の回路,例えば各種のフィルタ装
置など、誘電体共振器回路(誘電体共振器を含む回路)
一般に適用可能である。また、デュプレクサに適用する
としても、上述したデュプレクサの回路構成は一例であ
り、他の回路構成に上述した基板構造を適用することを
妨げるものではなく、外部への引出電極の配置もTX,
RXが逆であってよい。
【0098】(2)前記実施例では、結合基板中にイン
ダクタを形成し、主面上にチップコンデンサを搭載した
が、分布定数素子及び集中定数素子のいずれを使用する
か、またそれらをどのように配置するかは任意である。
例えば、 素子全部を結合基板中に内蔵する。 素子全部を結合基板上に配置する。 一部の素子を結合基板中に内蔵し、一部の素子を結合
基板上に配置する。という具合である。多層基板の積層
数も任意に設定してよい。
【0099】(3)結合基板は、必ずしも多層基板であ
る必要はなく、プリント基板を用いてもよい。 (4)その他、ベース基板,結合基板,ケースなどの形
状寸法,ケース誘電体共振器の個数,回路の周波数特性
など、必要に応じて適宜設定してよい。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、次のような効果がある。 (1)ベース基板をプリント基板とし、これをGND電
極パターンで覆うこととしたので、特性に悪影響を与え
ない良好なGND性を得ることができる。 (2)結合基板に形成された主回路のみでチェックが可
能となり、均一な特性を得て、調整作業の簡略化,歩留
りの向上を図ることができる。 (3)誘電体共振器を、外部導体が接触する位置関係と
なっても内部導体が接触しない構造としたので、誘電体
共振器間のストレー容量による影響を安定化することが
できる。
【0101】(4)ベース基板上に、主回路を含む結合
基板と誘電体共振器とを配置し、これらを段差部で結合
する構造としたので、空間を効率的に利用して、部品の
小型化を図ることができる。 (5)送信帯域については受信側のインピーダンス特性
を利用し、受信帯域については送信側のインピーダンス
特性を利用して整合をとることとし、位相補正を行わな
いこととしたので、ストリップラインを必要とせず、部
品の小型化に好適なデュプレクサを設計することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のデュプレクサを分解して示す斜視図
である。
【図2】実施例1のケースを除いた状態を示す斜視図で
ある。
【図3】実施例1のベース基板を示す斜視図である。
【図4】実施例1の結合基板の各シートを示す斜視図で
ある。
【図5】実施例1の結合基板を示す斜視図である。
【図6】実施例1の結合基板の部品配置を示す図であ
る。
【図7】実施例1の回路構成を部品配置に対応して示す
回路図である。
【図8】実施例1の誘電体共振器の一例を示す図であ
る。
【図9】前記誘電体と結合基板との接合構造を示す図で
ある。
【図10】前記誘電体と結合基板との他の接合構造を示
す図である。
【図11】実施例1の誘電体共振器の他の例を示す図で
ある。
【図12】前記誘電体と結合基板との接合構造を示す図
である。
【図13】前記誘電体と結合基板との他の接合構造を示
す図である。
【図14】前記誘電体と結合基板との更に他の接合構造
を示す図である。
【図15】実施例1の誘電体共振器の更に他の例を示す
図である。
【図16】前記誘電体と結合基板との接合構造を示す図
である。
【図17】前記誘電体と結合基板との他の接合構造を示
す図である。
【図18】前記誘電体と結合基板との更に他の接合構造
を示す図である。
【図19】実施例1のデュプレクサの構成を示す回路図
である。
【図20】実施例1のデュプレクサの設計方法を示す図
である。
【図21】実施例1のデュプレクサの特性例を示す図で
ある。
【図22】ケースと誘電体共振器の接合を工夫したフィ
ルタ装置を示す斜視図である。
【図23】前記図22のフィルタ装置の主要断面を示す
図である。
【図24】前記図22のフィルタ装置の他の例の主要部
を示す断面図である。
【図25】前記図22のフィルタ装置の他の例の主要部
を示す斜視図である。
【図26】実施例2の主要部を示す図である。
【図27】実施例3の主要部を示す図である。
【図28】実施例4の主要部を示す図である。
【図29】実施例5の主要部を示す図である。
【図30】実施例6における極位置調整の様子を示す図
である。
【図31】実施例6の主要部を示す図である。
【図32】実施例7の主要部を示す図である。
【図33】実施例8の主要部を示す図である。
【図34】従来のデュプレクサの誘電体共振器回路の一
例を示す図である。
【図35】前記従来回路の構成を示す回路図である。
【図36】前記従来回路の設計方法を示す図である。
【符号の説明】
10…ベース基板 12…GND基板パターン 14,16,18…引出電極パターン 20,44,66…スルーホール(バイアホール) 22,24,26,28…凹部 30…ホール 32,34…位置決めレジスト 40…結合基板 42…電極パターン 52,54,56,58,72,74,76…側面電極
パターン 60,62,64,65…インダクタ 78…GND電極パターン 80…キャパシタ 100…誘電体共振器 102…誘電体 104…内部導体 106…外部導体 108…短絡導体 110…引出導体 120…TXフィルタ 122…マッチング回路 124…RXフィルタ 130…ケース 131…裾部 132…突起 134,136,138…引出用窓 140…特性調整用窓 ANT…アンテナ側端子 TX…送信側端子 RX…受信側端子 WT…送信帯域 WR…受信帯域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 風間 智 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 清水 利雄 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GND用のベース基板;誘電体共振器を
    除く主回路が形成され、前記ベース基板上に配置される
    結合基板;前記ベース基板上に配置され、その内部導体
    側が前記結合基板に段差部分で結合される誘電体共振
    器;を含む誘電体共振器回路。
  2. 【請求項2】 前記ベース基板は、これに結合するもの
    の配置位置を示す位置決め手段を含む請求項1記載の誘
    電体共振器回路。
  3. 【請求項3】 前記ベース基板は、前記結合基板及び前
    記誘電体共振器以外の他の要素を備えた請求項1又は2
    記載の誘電体共振器回路。
  4. 【請求項4】 前記結合基板の主面の寸法を、前記ベー
    ス基板の取付面よりも小さくした請求項1,2,又は3
    記載の誘電体共振器回路。
  5. 【請求項5】 前記結合基板は、主回路の部品が主面上
    に配置された基板構造である請求項1,2,3,又は4
    記載の誘電体共振器回路。
  6. 【請求項6】 前記結合基板は、主回路の部品が内蔵さ
    れた多層基板構造である請求項1,2,3,又は4記載
    の誘電体共振器回路。
  7. 【請求項7】 前記結合基板は、主回路の部品の一部が
    主面上に配置され、一部が内蔵された多層基板構造であ
    る請求項1,2,3,又は4記載の誘電体共振器回路。
  8. 【請求項8】 前記結合基板は、前記誘電体共振器を結
    合するための電極部分が側面から突出した構造である請
    求項1,2,3,4,5,6,又は7記載の誘電体共振
    器回路。
  9. 【請求項9】 前記結合基板は、電極パターンの長さ,
    空心コイルの形状,インダクタパターンの誘電率,基板
    の厚さ,積層シートの厚さ,側面電極の大きさ,インダ
    クタの磁力線の向きの少なくともいずれか一つが、所望
    の特性を得るように調整された構造を含む請求項1,
    2,3,4,5,6,7,又は8記載の誘電体共振器回
    路。
  10. 【請求項10】 前記誘電体共振器は、外部導体が接触
    しても内部導体が接触しない構造を備えた請求項1,
    2,3,4,5,6,7,8,又は9記載の誘電体共振
    器回路。
  11. 【請求項11】 前記誘電体共振器を、前記ベース基板
    と結合基板の段差部分で結合基板の主回路と接続した実
    装構造を備えた請求項10記載の誘電体共振器回路。
  12. 【請求項12】 前記結合基板,誘電体共振器,及びベ
    ース基板を覆うケースを備えた請求項1,2,3,4,
    5,6,7,8,9,10,又は11記載の誘電体共振
    器。
  13. 【請求項13】 前記ケースが、窓又はダボの少なくと
    も一方を備えた請求項12記載の誘電体共振器回路。
  14. 【請求項14】 前記ケースが、前記ベース基板に対し
    て結合するための突起を備えた請求項12又は13記載
    の誘電体共振器回路。
  15. 【請求項15】 送信帯域においては受信側のインピー
    ダンス特性を利用し、受信帯域においては送信側のイン
    ピーダンス特性を利用して、それぞれ整合をとることを
    特徴とするデュプレクサの設計方法。
  16. 【請求項16】 送信側,受信側の少なくともいずれか
    一方に、インピーダンスマッチング用の回路を接続する
    請求項15記載のデュプレクサの設計方法。
  17. 【請求項17】 請求項15又は16記載の設計方法で
    設計されたデュプレクサ。
  18. 【請求項18】 送信側フィルタに、送信帯域の高調波
    成分を除去するためのトラップを設けた請求項17記載
    のデュプレクサ。
  19. 【請求項19】 前記主回路は、請求項17又は18記
    載のデュプレクサのうちの誘電体共振器を除く回路であ
    る請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,
    11,12,13,又は14記載の誘電体共振器回路。
JP33974794A 1994-12-29 1994-12-29 誘電体共振器回路,デュプレクサ,その設計方法 Pending JPH08186408A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110098452A (zh) * 2018-01-31 2019-08-06 Tdk株式会社 电介质滤波器
CN110098452B (zh) * 2018-01-31 2021-08-10 Tdk株式会社 电介质滤波器

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