JPH08186402A - マイクロ波移相器 - Google Patents

マイクロ波移相器

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JPH08186402A
JPH08186402A JP32734594A JP32734594A JPH08186402A JP H08186402 A JPH08186402 A JP H08186402A JP 32734594 A JP32734594 A JP 32734594A JP 32734594 A JP32734594 A JP 32734594A JP H08186402 A JPH08186402 A JP H08186402A
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JP
Japan
Prior art keywords
lines
input
transmission line
phase shifter
transmission
Prior art date
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Pending
Application number
JP32734594A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Takasu
英樹 高須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
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  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パターンサイズが小さいマイクロ波移相器を
提供すること。 【構成】 通過移相が相違する2つの伝送線路12、1
3のうち選択された一方が2つのスイッチ11、14間
に接続されるマイクロ波移相器において、2つの伝送線
路の実効誘電率を相違させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波信号の位相
を制御するマイクロ波移相器に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波移相器は、入力端子から入力
されたマイクロ波信号の位相を所望の位相にして出力端
子から出力するもので、フェーズドアレイアンテナなど
に用いられている。
【0003】ところで、従来のマイクロ波移相器の1つ
に線路切り替え形移相器がある。線路切り替え形移相器
は、長さが異なる2つの線路を同一基板上に形成し、そ
の入力側や出力側に1入力2出力スイッチを設けた構造
になっている。そして、1入力2出力スイッチ間にいず
れか一方の線路を接続し、接続された線路にマイクロ波
信号を伝送させ、所望の移相量を得ている。
【0004】上記した線路切り替え形移相器では、通過
位相に差を持たせるため一方の線路の長さを他方のもの
より長くしている。この場合、移相器を構成する回路パ
ターンの長さは長い方の線路できまり、その分、パター
ンが大きなものになる。
【0005】ここで、従来の線路切り替え形移相器につ
いて、図2を参照して説明する。
【0006】21、22は伝送線路で、同じ基板上に形
成される。このとき、例えば伝送線路22の線路長が伝
送線路21より長く形成される。そして、伝送線路2
1、22の入力側や出力側に、それぞれ1入力2出力ス
イッチ23、24が設けられる。 上記した構成で、1
入力2出力スイッチ23、24が、点線のように伝送線
路21側に接続されると、入力端子INから入力された
マイクロ波信号は、1入力2出力スイッチ23、そして
伝送線路21、1入力2出力スイッチ24をそれぞれ通
り、出力端子OUTに出力される。この状態を例えば基
準状態と呼ぶ。
【0007】また、1入力2出力スイッチ23、24が
実線のように伝送線路22側に接続されていると、入力
端子INから入力されたマイクロ波信号は、1入力2出
力スイッチ23、そして伝送線路22、1入力2出力ス
イッチ24を通り、出力端子OUTに出力される。この
状態を移相状態と呼ぶ。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した構成で、基準
状態の通過位相と移相状態の通過位相の差から移相器回
路として必要な移相量が得られる。なお、基準状態と移
相状態の位相差は、主として移相状態を形成する伝送線
路22の長さで決定される。
【0009】ところで、従来の線路切り替え形移相器の
場合、伝送線路21、22は、同一の基板上に同一のイ
ンピーダンスで形成されている。したがって、移相状態
を形成する方の線路は所望の移相量に対応して長くな
る。このため、回路パターンは長い方の線路に対応して
大きくなる。
【0010】また、基準状態や移相状態を設定する伝送
線路は同じ実効誘電率の伝送線路で構成されている。し
たがって、両者の伝送線路に通過位相の差を得る場合、
移相状態を形成する側の伝送線路は、その実際の長さ、
いわゆる物理長が長くなっている。このため、入力側と
出力側に位置する1入力2出力スイッチ間に2つの伝送
線路を接続する場合、2つの伝送線路に長短があるた
め、移相状態を形成する長い方の伝送線路を折り曲げて
いる。伝送線路を折り曲げると回路パターンが幅方向に
広がり移相器が大きくなる。また、伝送線路の折り曲が
った部分に寄生リアクタンスが発生し特性が劣化する恐
れもある。
【0011】この発明は、上記した欠点を解決するもの
で、パターンサイズが小さいマイクロ波移相器を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、通過移相が相
違する2つの伝送線路のうち選択された一方が2つのス
イッチ間に接続されるマイクロ波移相器において、前記
2つの伝送線路の実効誘電率を相違させている。
【0013】また、通過移相が相違する2つの伝送線路
の物理長をほぼ一致させている。
【0014】
【作用】上記した構成によれば、位相の基準状態を形成
する伝送線路の実効誘電率と、位相の遅れ状態即ち移相
状態を形成する伝送線路の実効誘電率が異なる構造にな
っている。この場合、2つの伝送線路の伝搬定数が相違
する。したがって、マイクロ波信号の通過移相が2つの
伝送線路で相違していても、2つの伝送線路の伝搬定数
を相違させることにより、2つの伝送線路を例えば同じ
長さに形成できる。 そして、マイクロ波信号の通過移
相が大きい方の伝送線路の長さを通過移相の小さい方の
伝送線路の長さと同じにすれば、パターンの小さな移相
器を構成できる。また、2つの伝送線路をスイッチ間に
接続する場合に伝送線路を折り曲げる必要もなくなる。
したがって、パターンサイズが小さくなる。また、伝送
線路に折り曲げ部分がなくなるので、寄生リアクタンス
が発生せず特性の劣化もない。
【0015】
【実施例】この発明の一実施例について図1を参照して
説明する。INは入力端子で、入力端子INに1入力2
出力スイッチ11が接続されている。また、1入力2出
力スイッチ11には、2つの伝送線路12、13の一方
が切り換えによって接続される構成になっている。そし
て、伝送線路12、13の出力側には1入力2出力スイ
ッチ14が設けられている。また、OUTは出力端子で
ある。なお、2つの伝送線路12、13の実際の長さ即
ち物理長は同じに形成されている。また、両伝送線路1
2、13は、特性インピーダンスは同一であるが、実効
誘電率を相違させている。
【0016】上記した構成で、1入力2出力スイッチ1
1、14が点線のように設定され、1入力2出力スイッ
チ11、14間に伝送線路12が接続されると、入力端
子INから入力されたマイクロ波信号は、1入力2出力
スイッチ11、そして伝送線路12、1入力2出力スイ
ッチ14を通り、出力端子OUTに出力される。このと
き、1入力2出力スイッチ11、14の導通状態での等
価インピーダンスが抵抗成分のみで記述され、かつ等価
抵抗が十分小さいと、通過位相Φ1は次式で表される。
【0017】Φ1= β1×L…(1) ここで、Lは伝送線路12の線路長、β1は伝送線路1
2の伝搬定数である。
【0018】次に、1入力2出力スイッチ11、14が
実線のように設定され、伝送線路13が接続されると、
入力端子INから入力されたマイクロ波信号は、1入力
2出力スイッチ11、そして伝送線路13、1入力2出
力スイッチ14を通り、出力端子OUTに出力される。
このとき、1入力2出力スイッチ11、14の導通状態
での等価インピーダンスが抵抗成分のみで記述され、か
つこの等価抵抗が十分小さいと、通過位相Φ2は次式で
表される。
【0019】Φ2= β2×L…(2) ここで、Lは伝送線路13の線路長、β2は伝送線路1
3の伝搬定数である。したがって、図1で示されるマイ
クロ波移相器の移相量Φは次式で表される。
【0020】Φ=Φ1−Φ2…(3) なお、伝送線路12、13の線路長は等しいため、
(3)式で表される移相量Φは、2つの伝送線路12、
13の伝搬定数の違いによって生じる。また、(1)、
(2)式の伝搬定数β1、β2は以下のように表され
る。
【0021】 β1=360/(λ1/ λ0)・λ0…(4) β2=360/(λ2/ λ0)・λ0…(5) ここで、λ0は自由空間の伝搬波長、λ1/ λ0は伝送
線路12の波長短縮率、λ2/ λ0は伝送線路13の波
長短縮率である。なお、波長短縮率λ1/ λ0、λ2/
λ0には以下の関係が成立する。
【0022】
【数1】 ここで、εeff1は伝送線路12の実効誘電率、εe
ff2は伝送線路13の実効誘電率である。なお実効誘
電率は、伝送線路の断面構造のみで決定される。ところ
で、図1の実施例では、伝送線路12、13は長さが同
じで、実効誘電率が相違している。この場合、(4)、
(5)式で線路の伝搬定数が算出される。そして、
(1)、(2)式で基準状態や移相状態の通過位相が算
出され、(3)式で移相器としての移相量が求められ
る。
【0023】ここで、18GHz帯において移相量が1
1.25°の移相器を構成する場合について説明する。
一方の伝送線路12として例えばテフロン基板が、また
他方の伝送線路13として例えばアルミナ基板が用いら
れる。テフロン基板の比誘電率は2.2、基板厚は0.
2mmである。また、アルミナ基板の比誘電率は9.
7、基板厚は0.35mmである。また伝送線路12、
13の線路長はいづれも0.5mm、そして伝送線路1
2、13の特性インピーダンスは50Ωである。また1
入力2出力スイッチ11、14は、砒化ガリウム基板上
に形成したゲート幅300μmの電界効果トランジスタ
を直並列に接続した構成にする。このとき、1入力2出
力スイッチ11、14を構成する電界効果トランジスタ
の導通状態でのドレイン・ソース間の等価抵抗は12
Ω、そして非導通状態の空乏層容量は0.07pFであ
る。
【0024】この場合、伝送線路12は、テフロン基板
で誘電率ε1=2.2で、εeff1=1.88とな
る。またλ1=12.2mm、λ0=16.7mmで、
φ1=−38.8°となる。また、伝送線路13は、ア
ルミナ基板で誘電率ε2=9.7で、εeff2=6.
47となる。またλ2=6.56mm、λ0=16.7
mmで、φ2=−50.2゜となる。この結果、移相量
Δφ=11.4°となる。 なお、従来の線路切り替え
形マイクロ波移相器のように、伝送線路13、14を同
じ基板、例えばテフロン基板を用いて構成すると、長い
方の伝送線路14の線路長は0.85mmとなり、実施
例に比較してパターンの長さが大きくなる。 上記した
ように、2つの伝送線路のうち、例えば通過移相の大き
い方の伝送線路の基板の比誘電率を大きくすれば、2つ
の伝送線路の線路長を等しくしても所望の移相量が得ら
れる。したがって、1入力2出力スイッチ間に2つの伝
送線路を接続する場合に、伝送線路を折り曲げる必要が
なく特性の劣化を防止できる。また、パターンの幅方向
の広がりも小さい。また、通過移相の大きい方の伝送線
路の線路長を通過移相の小さい方の伝送線路の線路長に
近づけることができ、その分、線路パターンの長さを小
さくできる。
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、回路のパターンサイ
ズが小さいマイクロ波移相器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるマイクロ波移相器の構成図
【図2】従来のマイクロ波移相器の構成図である。
【符号の説明】
11、14…1入力2出力スイッチ 12、13…伝送線路 IN…入力端子 OUT…出力端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通過移相が相違する2つの伝送線路のう
    ち選択された一方が2つのスイッチ間に接続されるマイ
    クロ波移相器において、前記2つの伝送線路の実効誘電
    率を相違させたことを特徴とするマイクロ波移相器。
  2. 【請求項2】 通過移相が相違する2つの伝送線路の物
    理長をほぼ一致させたことを特徴とする請求項1記載の
    マイクロ波移相器。
JP32734594A 1994-12-28 1994-12-28 マイクロ波移相器 Pending JPH08186402A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011172072A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Fujitsu Ltd 伝送線路、インピーダンス変換器、集積回路搭載装置および通信機モジュール

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011172072A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Fujitsu Ltd 伝送線路、インピーダンス変換器、集積回路搭載装置および通信機モジュール
US8816793B2 (en) 2010-02-19 2014-08-26 Fujitsu Limited Transmission line, impedance transformer, integrated circuit mounted device, and communication device module

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