JPH08186001A - 高抵抗チップ抵抗器 - Google Patents

高抵抗チップ抵抗器

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JPH08186001A
JPH08186001A JP6328061A JP32806194A JPH08186001A JP H08186001 A JPH08186001 A JP H08186001A JP 6328061 A JP6328061 A JP 6328061A JP 32806194 A JP32806194 A JP 32806194A JP H08186001 A JPH08186001 A JP H08186001A
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resistor
resistance value
electrodes
pair
value adjusting
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JP6328061A
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Inventor
Masahide Tamura
雅英 田村
Koji Azuma
紘二 東
Tatsuya Nishida
達也 西田
Yozo Obara
陽三 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】抵抗体にクラック等の損傷を発生させることな
く抵抗値を調整することができる高抵抗チップ抵抗器を
提供する。 【構成】絶縁性基板2の基板表面2aにトリミング不可
能な抵抗体3を形成する。抵抗体3の両端部の上に重な
る重畳部4a,4aを形成するように抵抗値調整用電極
4,4を形成する。重畳部4aの長さを選択して抵抗体
3の抵抗値を調整する。抵抗値調整用電極4,4の重畳
部4a、4aと一部重なるように抵抗体3を覆うオーバ
−コート6を形成する。絶縁性基板2の裏面及び側面に
裏面電極5,5と側面電極7,7とを形成する。オーバ
ーコート6によって覆われていない抵抗値調整用電極
4,裏面電極5及び側面電極9を覆うようにメッキ層8
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高抵抗チップ抵抗器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在一般に販売されている高抵抗チップ
抵抗器の抵抗値範囲は、104 Ω〜1011Ωと高い。こ
のような高い抵抗値を有する抵抗体を得るためには、抵
抗値の高い抵抗ペースト材料を用いる必要がある。しか
しながら現在入手できる高抵抗用の抵抗ペースト材料を
用いて形成した抵抗体は、耐熱性が低く、レーザートリ
ミングを行うと、レーザの熱でトリミング溝の周囲に微
細な割れ即ちマイクロクラックが発生する。このマイク
ロクラックの発生状態にはかなり大きなバラツキがある
ため、現実にはレーザトリミングによりトリミング溝を
形成しても許容できる範囲で抵抗値の調整をすることは
できない。そのため現在は、主として抵抗ペースト材料
を適宜に選択して所定の抵抗値の範囲に入る抵抗体を形
成し、抵抗体製造後にトリミグ調整または抵抗値調整を
行わずに市場に出荷している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】抵抗値調整を行わない
場合には、どうしてもロット間のの抵抗値のバラツキが
大きくなる上、歩留まりが悪くなる。現状では、ロット
間の抵抗値のバラツキが大きくても支障のない回路部分
で高抵抗チップ抵抗器が使用されているため、大きな問
題は生じていないが、抵抗値のバラツキの許容範囲が小
さい用途で使用する高抵抗チップ抵抗器を出荷しようと
すると、相当に歩留まりが悪くなり、高抵抗チップ抵抗
器の価格を安くすることができない。
【0004】本発明の目的は、抵抗値調整が可能な高抵
抗チップ抵抗器を提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、抵抗体にマイクロク
ラック等の損傷を発生させることなく抵抗値を調整する
ことができる高抵抗チップ抵抗器を提供することにあ
る。
【0006】本発明の更に他の目的は、抵抗値調整後の
抵抗値の変化がない高抵抗チップ抵抗器を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁性基板の
基板表面に印刷形成されたレーザトリミング不可能な抵
抗体を有する高抵抗チップ抵抗器を改良の対象とする。
絶縁性基板は一般的にはセラミック基板であるが、他の
基板を用いてもよい。抵抗体は、例えば高い抵抗値を有
する抵抗ペーストを絶縁性基板の上に印刷形成した後焼
成して形成するこができる。抵抗ペーストの抵抗値が、
比較的低い場合には、抵抗体のパターンを適宜に選択し
て抵抗体の抵抗値を高くすればよい。
【0008】本発明では、抵抗体の両端部に一対の抵抗
値調整電極を形成する。この一対の抵抗値調整用電極
は、抵抗体の両端部の上に重なる重畳部を有するように
基板表面に形成され且つ重畳部の長さに応じて抵抗体の
抵抗値を調整するものである。この抵抗値調整用電極
は、抵抗値調整用導電部を構成するものである。抵抗値
調整用電極は、例えばガラスに導電粉末が添加された導
電ペーストを絶縁性基板の基板表面に塗布した後に焼成
して形成するメタルグレーズ系の電極または、レジン系
の導電ペーストを用いて形成するレジン系の電極等によ
り形成することができる。メタルグレーズ系の電極で抵
抗値調整用電極を形成する場合には、抵抗体の抵抗値を
変化させないように、メタルグレーズ系の電極を形成す
る際の焼成温度を抵抗体を焼成する際の焼成温度以下に
する。
【0009】本発明では更に、一対の抵抗値調整用電極
の重畳部と一部重なるように抵抗体を覆うオーバーコー
トを形成する。このオーバーコートは、電極を覆うメッ
キ層を形成する際にメッキ液から抵抗体を保護するため
に形成するものであり、ガラスコートでもまたレジンコ
ートでもよい。
【0010】そしてオーバーコートによって覆われてい
ない一対の抵抗値調整用電極の部分を覆うようにメッキ
層を形成する。メッキ層は、一層構造でも多層構造でも
よいが、ニッケルメッキ層の上に半田メッキ層を形成し
た二層構造が好ましい。
【0011】抵抗値調整用電極とメッキ層とにより半田
付け電極即ち絶縁性基板の両端部に設ける端部電極を構
成してもよいが、絶縁性基板の両端部に形成する端部電
極は側面電極を備えていてもよく、更に裏面電極を備え
ていてもよい。
【0012】側面電極を備えた高抵抗チップ抵抗器で
は、一対の抵抗値調整用電極と一部重畳するように絶縁
性基板の両側面上に一対の側面電極を形成する。そして
オーバーコートによって覆われていない一対の抵抗値調
整用電極の一部と一対の側面電極とを覆うようにメッキ
層を形成する。側面電極も、メタルグレーズ系の電極ま
たはレジン系の電極のいずれで形成してもよいが、レジ
ン系の電極で構成すると、焼成温度が低いために抵抗体
が高温に晒されることがなくなって、抵抗体の抵抗値が
大きく変化することがなくなる。
【0013】また裏面電極を更に備えた高抵抗チップ抵
抗器では、絶縁性基板の基板裏面の一対の抵抗値調整用
電極と対向する位置に一対の裏面電極を形成する。この
裏面電極は、抵抗体を形成する前に形成してもよいし、
抵抗体を形成した後に形成してもよい。そしてオーバー
コートによって覆われていない一対の抵抗値調整用電極
の一部と一対の側面電極と一対の裏面電極とを覆うよう
にメッキ層を形成する。 抵抗体を形成する材料によっ
ては、抵抗体と抵抗値調整用電極との間の接合強度はあ
まり高くならない。そのため製造工程中に加わる衝撃な
どで抵抗値調整用電極の重畳部で部分的に剥離が発生す
るおそれがある。そこで抵抗体の両端部と絶縁性基板の
両側面との間に一対の抵抗値調整用電極が接合する電極
接合面を残すように抵抗体を形成すると、絶縁性基板の
電極接合面と接合する抵抗値調整用電極の一部分がアン
カー部(抵抗値調整用電極の一部をしっかりと固定する
部分)を構成し、抵抗値調整用電極の重畳部が剥離する
のを防止できる。
【0014】
【作用】本発明の高抵抗チップ抵抗器では、抵抗値調整
用電極の重畳部の抵抗体との重なり量を変えることによ
り、抵抗値を調整できる。これは電流が抵抗体の重畳部
が重なった部分を流れるために、重畳部の下に位置する
抵抗体の部分の抵抗値が、高抵抗チップ抵抗器全体の抵
抗値に含まれなくなるからである。この考え方に従え
ば、抵抗体の途中の上に抵抗値調整用導電部を重ねて形
成しても、抵抗値の調整ができる。したがって本発明に
よれば、高抵抗チップ抵抗器の抵抗値を調整することが
できるため、歩留まりを大幅に改善することができる。
【0015】また前述のように、高抵抗チップ抵抗器の
抵抗体は、レーザトリミングによってマイクロクラック
が入る程耐熱性が低い。メッキ層とオーバーコートとの
突き合わせ部または境界部では、両者の特性の差異によ
る歪みが発生し、その下に位置する部分にストレスが発
生するため、もしこのストレスが抵抗体に直接加わると
抵抗体にストレスクラックが発生し、抵抗値が変化して
しまう。そこで特に本発明では、オーバーコートを抵抗
値調整用電極の重畳部と一部重なるように設けて、メッ
キ層とオーバーコートとの突き合わせ部または境界部
が、抵抗値調整用電極の重畳部を間にして抵抗体の上に
位置するようにしている。したがって抵抗値調整用電極
の重畳部が緩衝層となるため、抵抗体にストレスクラッ
クが入るのを防止できる。よって本発明によれば、抵抗
値の変化が少ない高抵抗チップ抵抗器を高い歩留まりで
提供することができる。
【0016】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の高抵抗チップ抵抗器の一実施例
の断面図であり、図2(A)〜(D)は図1の高抵抗チ
ップ抵抗器1の製造工程を示す図である。図1及び図2
を参照して実施例を説明する。本実施例の高抵抗チップ
抵抗器1は、図1に示すように、セラミック製の絶縁性
基板2の基板表面2a上にクランク形の抵抗体3を備え
ている。実際には、両面にV字状の割り溝が升目状に形
成された大形セラミック基板上の各升目の中に抵抗体3
を印刷形成する。抵抗体3は、酸化ルテニウム系の抵抗
体ペーストを約8〜10μmの厚みにスクリーン印刷で
形成し、乾燥後にこれを約850℃で焼成して形成し
た。本実施例では、抵抗値が余り高くない抵抗ペースト
(例えば1kΩ/□)を用いて比較的高い抵抗値(10
kΩ)を得るために、抵抗体パターンの断面積を小さく
してしかも抵抗路の長さを長くしている。抵抗値が高い
抵抗ペースト(例えば1MΩ/□)を用いて高い抵抗値
(1MΩ)を得る場合には、このような複雑な抵抗体パ
ターンを用いる必要はない。
【0017】次に大形のセラミック基板の各升目の中の
各抵抗体3の両端の一部と重畳するようにして一対の抵
抗値調整用電極(第1電極)4,4を形成する。図2
(B)は抵抗値調整用電極4,4が形成された1つの絶
縁性セラミック基板2の表面を示している。抵抗値調整
用電極4,4の抵抗体3の両端部の上に重なる重畳部4
a,4aの長さまたは重なり量を適宜に変えることによ
り抵抗体3の抵抗値を調整する。重畳部4a,4aの長
さは、1つのロットを作る際に最初にサンプルを作って
決定してお苦。そして決定した必要な長さの重畳部4
a,4aを形成できるマスクを用いて電極を印刷形成す
る。
【0018】この抵抗値調整用電極4a,4aは、銀、
銀−パラジウム、金、銀−マンガン、銀−パラジウム−
マンガン、銀−白金、銅等のメタルグレーズペースト
や、銀−レジンペースト等を用いて形成することができ
る。本実施例では、抵抗体3の焼成温度以下の焼成温度
で焼成することができる金ペーストを所定のマスクを用
いて塗布して乾燥させた後、これを焼成して抵抗値調整
用電極4a,4aを形成した。具体的には、電極の厚み
が約5〜10μmで、焼成温度は約850℃であった。
金ペーストを用いたのは、抵抗値調整用電極でマイグレ
ーションが発生すると抵抗値が変化するおそれがあるた
め、本実施例では銀よりもイオン化傾向が小さい金を導
電材料として含む金ペーストを採用した。なお抵抗値調
整用電極銀4a、4aは、銀よりもイオン化傾向が小さ
い、白金または金を導電材料として含む導電ペーストを
用いて形成するのが好ましい。
【0019】本実施例では、絶縁性基板2の基板裏面2
bにも一対の抵抗値調整用電極4,4と対向する位置に
一対の裏面電極(第2電極)5,5を備えている。この
裏面電極の形成方法は、抵抗値調整用電極4,4の形成
方法と同じである。裏面電極(第2電極)5,5は、抵
抗体3を形成する前またその後のいずれで形成してもよ
い。本実施例では、抵抗体3を高温に晒す回数を減らす
ために、抵抗体3を印刷形成する前に、裏面電極5,5
を形成している。抵抗体3を焼成する際に影響を受けな
いように、裏面電極5,5の焼成温度は抵抗体3の焼成
温度以上にする必要がある。本実施例では、銀−パラジ
ウム・ペーストを用いて裏面電極5,5を形成している
が、その厚みは約5〜10μmで、その焼成温度は約8
50℃であった。なお抵抗体3を形成した後に、裏面電
極5,5を形成する場合には、焼成温度の低いペースト
を用いて形成する。
【0020】一対の抵抗値調整用電極4,4の重畳部4
a,4aと一部重なるようにして抵抗体3を覆うガラス
コートまたはレジンコートからなるオーバーコート6が
形成されている。このオーバーコート6は、一対の抵抗
値調整用電極4,4を形成した後、大型のセラミック基
板を分割する前に形成される。本実施例では、抵抗体3
を高温に晒す回数を減らすために、低温(約200℃)
で硬化するエポキシ系のレジンコートでオーバーコート
6を形成している。オーバーコート6を抵抗値調整用電
極4,4の重畳部4a,4aと一部重なるように形成す
ると、オーバーコート6と後に説明するメッキ層との突
き合わせ部または境界部が抵抗値調整用電極4,4の重
畳部4a,4aの上に位置するようになる。
【0021】絶縁性基板2の両端部の側面には、一対の
抵抗値調整用電極4,4及び一対の裏面電極5、5と一
部重畳するように一対の側面電極(第3電極)7,7が
形成されている。一対の側面電極7,7は、メタルグレ
ーズ系またはレジン系の電極のいずれで形成してもよい
が、本実施例ではAg−レジン系の導電ペーストを用い
て形成されている。具体的には、フェノール樹脂又はエ
ポキシフェノール樹脂またはキシレンフェノール樹脂に
Agを混入したAg−レジン系の導電ペーストを用いて
形成している。一対の側面電極7,7を形成する場合に
は、大形のセラミック基板を各絶縁性基板2の側面2c
及び2dが幅方向に位置するような短冊状の基板に分割
する。そしてこの短冊状の基板の幅方向の両側にAg−
レジン系の導電ペーストを20μ程度の厚みに塗布し
て、乾燥した後に約200℃に加熱して硬化させる。そ
の後に短冊状の基板を分割して図2(C)に示すような
チップに分割する。
【0022】オーバーコート6によって覆われていない
一対の抵抗値調整用電極4,4の一部と一対の側面電極
7,7と一対の裏面電極5,5とを覆うようにメッキ層
8,8が形成されている。このメッキ層8,8は、ニッ
ケルメッキ層9及びハンダメッキ層10から構成されて
いる。メッキ層8,8をニッケルメッキ層9及び半田メ
ッキ層10から構成すると、半田食われに強くなり、回
路基板への付け直しが可能になる。
【0023】本実施例の高抵抗チップ抵抗器1では、抵
抗値調整用電極4,4の重畳部4a,4aと一部重なる
ようにオーバーコート6を設けているため、メッキ層8
とオーバーコート6との突き合わせ部または境界部11
は、抵抗値調整用電極4,4の重畳部4a,4aを間に
して抵抗体3の上に位置している。そのため抵抗値調整
用電極4,4の重畳部4a,4aが緩衝層または保護層
となる。その結果メッキ層8とオーバーコート6との突
き合わせ部または境界部11で両者の特性の差異によっ
て発生する歪みによりその下に位置する部分にストレス
が生じても、抵抗体3に直接ストレスが加わることはな
く、抵抗体3にストレスクラックが入るのを防止でき
る。
【0024】また本実施例では、抵抗体3の両端部と絶
縁性基板2の両側面2c,2dとの間に一対の抵抗値調
整用電極4,4が接合する電極接合面2eを残すように
抵抗体3を形成しているので、絶縁性基板2の電極接合
面2e,2eと接合する抵抗値調整用電極4,4の部分
がアンカー部(抵抗値調整用電極4,4の一部をしっか
りと固定する部分)を構成する。そのため抵抗値調整用
電極4,4の重畳部4a,4aが抵抗体2から剥離する
のを防止できる。
【0025】上記実施例では、抵抗値調整用電極4,4
と、裏面電極5,5と側面電極7,7とから抵抗体3に
つながる端部電極を構成しているが、抵抗値調整用電極
4,4だけで端部電極を構成してもよく、また抵抗値調
整用電極4,4と側面電極7,7とから端部電極を構成
してもよい。
【0026】上記実施例は単体の高抵抗チップ抵抗器に
本発明を適用したものであるが、本発明は1つの基板に
複数個の抵抗体が並んで形成された多連の高抵抗チップ
抵抗器にも当然適用できる。
【0027】以下本願明細書に記載した複数の発明のう
ちいくつかの発明について構成要件を列挙する。
【0028】(1)絶縁性セラミック基板の基板表面に
印刷形成されたレーザトリミング不可能な抵抗体と、前
記抵抗体の両端部の上に重なる重畳部を有するように前
記基板表面に形成され且つ前記重畳部の長さに応じて前
記抵抗体の抵抗値を調整する一対の第1電極と、前記絶
縁性セラミック基板の基板裏面に前記一対の第1電極と
対向して形成された一対の第2電極と、前記一対の第1
電極及び前記一対の第2電極と一部重畳するように前記
絶縁性セラミック基板の両側面上に形成された略コの字
状のAg−レジン系の一対の第3電極と、前記一対の第
1電極の前記重畳部と一部重なるように前記抵抗体を覆
うオーバーコートと、前記オーバーコートによって覆わ
れていない前記一対の第1電極の一部と前記一対の第2
電極とを覆うように形成された二層構造のメッキ層とか
らなる高抵抗チップ抵抗器。
【0029】(2)前記第1電極及び第2電極は、前記
抵抗体の焼成温度よりも低い焼成温度で焼成されるタル
グレーズ系の導電ペーストを用いて形成されている上記
(1)に記載の高抵抗チップ抵抗器。
【0030】(3)前記第1電極は金ペーストを用いて
形成されている上記(2)に記載の高抵抗チップ抵抗
器。
【0031】(4)前記第1電極及び第2電極は、Ag
−レジン系の導電ペーストを用いて形成されている上記
(1)に記載の高抵抗チップ抵抗器。
【0032】(5)絶縁性セラミック基板の基板裏面に
メタルグレーズ系の一対の裏面電極を印刷形成し、その
後絶縁性セラミック基板の基板表面にレーザトリミング
不可能な抵抗体を印刷形成し、その後に前記抵抗体の両
端部の上に重なる重畳部を有するように抵抗値を調整す
るメタルグレーズ系の一対の第1電極を印刷形成し、前
記抵抗体を印刷形成する前または後に前記絶縁性セラミ
ック基板の基板裏面に一対の第2電極を印刷形成し、そ
の後前記一対の第1電極の前記重畳部と一部重なるよう
に前記抵抗体を覆うオーバーコートを形成し、その後前
記一対の第1電極及び前記一対の第2電極と一部重畳す
るように前記絶縁性セラミック基板の両側面上に略コの
字状のAg−レジン系の一対の第3電極を印刷形成し、
前記オーバーコートによって覆われていない前記一対の
第1電極の一部と前記一対の第2電極と前記一対の第3
電極を覆うようにメッキ層を形成することを特徴とする
高抵抗チップ抵抗器の製造方法。
【0033】本発明の目的は、抵抗体の抵抗値の変化を
抑制することにある。本発明では、抵抗体を形成する前
に裏面電極を形成しているため、抵抗体が高温に晒され
る回数を少なくすることができる。そのため抵抗体の抵
抗値の変化を抑制できる。
【0034】(6)絶縁性基板の基板表面上にトリミン
グ不可能な抵抗体を備えた高抵抗チップ抵抗器の抵抗値
調整方法であって、前記抵抗体の一部の上に重畳する重
畳部を備えた抵抗値調整用導電部を前記基板表面上に形
成し、前記重畳部の前記抵抗体との重なり量を変えるこ
とにより抵抗値を調整することを特徴とする高抵抗チッ
プ抵抗器の抵抗値調整方法。
【0035】この発明の目的は、高抵抗チップ抵抗器の
抵抗値を調整する方法を提供することである。この発明
によれば、重畳部の重なり量を変えることにより、簡単
に抵抗値を調整することができる。
【0036】(7)前記抵抗値調整用導電部は、前記絶
縁基板の両端に形成される半田付け用の端部電極の一部
を構成している上記(6)に記載の高抵抗チップ抵抗器
の抵抗値調整方法。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、抵抗値調整用電極の重
畳部の抵抗体との重なり量を変えることにより、抵抗値
を調整できるため、高抵抗チップ抵抗器を製造する際の
歩留まりを大幅に改善することができる。特に本発明に
よれば、オーバーコートを抵抗値調整用電極の重畳部と
一部重なるように設けて、メッキ層とオーバーコートと
の突き合わせ部または境界部が、抵抗値調整用電極の重
畳部を間にして抵抗体の上に位置するようにしているた
め、抵抗値調整用電極の重畳部が緩衝層となって、抵抗
体にストレスクラックが入るのを防止できる。よって本
発明によれば、抵抗値の変化が少ない高抵抗チップ抵抗
器を高い歩留まりで提供することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高抵抗チップ抵抗器の一実施例の概略
断面図である。
【図2】(A)〜(D)は図1の実施例の製造工程を説
明するために用いる工程図である。
【符号の説明】 1 チップ抵抗器 2 絶縁性基板 3 抵抗体 4 抵抗値調整用電極 4a 重畳部 5 裏面電極 6 オーバーコート 7 側面電極 8 メッキ層 9 ニッケルメッキ 10 半田メッキ 11 境界部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小原 陽三 富山県上新川郡大沢野町下大久保3158番地 北陸電気工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板の基板表面に印刷形成されたレ
    ーザトリミング不可能な抵抗体と、 前記抵抗体の両端部の上に重なる重畳部を有するように
    前記基板表面に形成され且つ前記重畳部の長さに応じて
    前記抵抗体の抵抗値を調整する一対の抵抗値調整用電極
    と、 前記一対の抵抗値調整用電極の前記重畳部と一部重なる
    ように前記抵抗体を覆うオーバーコートと、 前記オーバーコートによって覆われていない前記一対の
    抵抗値調整用電極の部分を覆うように形成されたメッキ
    層とからなる高抵抗チップ抵抗器。
  2. 【請求項2】絶縁性基板の基板表面に印刷形成されたレ
    ーザトリミング不可能な抵抗体と、 前記抵抗体の両端部の上に重なる重畳部を有するように
    前記基板表面に形成され且つ前記重畳部の長さに応じて
    前記抵抗体の抵抗値を調整する一対の抵抗値調整用電極
    と、 前記一対の抵抗値調整用電極と一部重畳するように前記
    絶縁性基板の両側面上に形成された一対の側面電極と、 前記一対の抵抗値調整用電極の前記重畳部と一部重なる
    ように前記抵抗体を覆うオーバーコートと、 前記オーバーコートによって覆われていない前記一対の
    抵抗値調整用電極の一部と前記一対の側面電極とを覆う
    ように形成されたメッキ層とからなる高抵抗チップ抵抗
    器。
  3. 【請求項3】絶縁性基板の基板表面に印刷形成されたト
    リミング不可能な抵抗体と、 前記抵抗体の両端部の上に重なる重畳部を有するように
    前記基板表面に形成され且つ前記重畳部の長さに応じて
    前記抵抗体の抵抗値を調整する一対の抵抗値調整用電極
    と、 前記絶縁性基板の基板裏面の前記一対の抵抗値調整用電
    極と対向する位置に形成された一対の裏面電極と、 前記一対の抵抗値調整用電極及び前記一対の裏面電極と
    一部重畳するように前記絶縁性基板の両側面上に形成さ
    れた一対の側面電極と、 前記一対の抵抗値調整用電極の前記重畳部と一部重なる
    ように前記抵抗体を覆うオーバーコートと、 前記オーバーコートによって覆われていない前記一対の
    抵抗値調整用電極の一部と前記一対の側面電極と前記一
    対の裏面電極を覆うように形成されたメッキ層とからな
    る高抵抗チップ抵抗器。
  4. 【請求項4】前記抵抗体は前記抵抗体の前記両端部と前
    記絶縁性基板の前記両側面との間に前記一対の抵抗値調
    整用電極が接合する電極接合面を残すように形成されて
    いる請求項1,2または3に記載の高抵抗チップ抵抗
    器。
JP6328061A 1994-12-28 1994-12-28 高抵抗チップ抵抗器 Pending JPH08186001A (ja)

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