JPH08185969A - マグネトロン用電源回路 - Google Patents
マグネトロン用電源回路Info
- Publication number
- JPH08185969A JPH08185969A JP32737994A JP32737994A JPH08185969A JP H08185969 A JPH08185969 A JP H08185969A JP 32737994 A JP32737994 A JP 32737994A JP 32737994 A JP32737994 A JP 32737994A JP H08185969 A JPH08185969 A JP H08185969A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- high voltage
- magnetron
- control relay
- duty control
- output
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 デューティ制御リレーによるマグネトロンの
出力切替を行ってもノイズの発生しない安定したマグネ
トロンの動作がえられるマグネトロン用の電源回路を提
供する。 【構成】 半波倍電圧整流回路を構成する高圧コンデン
サ2および高圧ダイオード3が電源トランスの高圧部1
bの2次側端子に直列に接続され、該高圧コンデンサと
高圧ダイオードとのあいだにマグネトロン4の陰極が接
続されるマグネトロン用電源回路であって、前記高圧コ
ンデンサが並列接続された少なくとも2個の第1の高圧
コンデンサ2aおよび第2の高圧コンデンサ2bからな
り、該並列接続された高圧コンデンサの少なくとも1個
にデューティ制御リレー5が直列に接続されている。
出力切替を行ってもノイズの発生しない安定したマグネ
トロンの動作がえられるマグネトロン用の電源回路を提
供する。 【構成】 半波倍電圧整流回路を構成する高圧コンデン
サ2および高圧ダイオード3が電源トランスの高圧部1
bの2次側端子に直列に接続され、該高圧コンデンサと
高圧ダイオードとのあいだにマグネトロン4の陰極が接
続されるマグネトロン用電源回路であって、前記高圧コ
ンデンサが並列接続された少なくとも2個の第1の高圧
コンデンサ2aおよび第2の高圧コンデンサ2bからな
り、該並列接続された高圧コンデンサの少なくとも1個
にデューティ制御リレー5が直列に接続されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子レンジなどに用いら
れるマグネトロン用電源回路に関する。さらに詳しく
は、デューティ制御によりマグネトロンの出力を制御す
るマグネトロン用電源回路に関する。
れるマグネトロン用電源回路に関する。さらに詳しく
は、デューティ制御によりマグネトロンの出力を制御す
るマグネトロン用電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】電子レンジ用などのマグネトロンの駆動
に使用され、デューティ制御によりマイクロ波出力を制
御することができる電源回路は、通常図3に示されるよ
うに構成されている。図3において、1は電源トランス
で100Vの交流電源をマグネトロン4のヒータ用の
3.3V程度に下げる低圧部1aとマグネトロン4の陽
極電圧用のたとえば2kV程度に昇圧する高圧部1bと
からなっている。マグネトロン用電源の高圧回路部は、
電源トランス1の高圧部1bの2次側コイルの一端に高
圧コンデンサ2と高圧ダイオード3が直列に接続され、
その終端は2次側コイルの他端と共にアースに接続され
ている。さらに高圧コンデンサ2および高圧ダイオード
3の接続点にはマグネトロン4の陰極端子が接続され、
半波倍電圧整流回路が構成されている。この回路でアー
スに接続される陽極とのあいだに4kV程度の高圧を印
加し、マグネトロンを駆動している。
に使用され、デューティ制御によりマイクロ波出力を制
御することができる電源回路は、通常図3に示されるよ
うに構成されている。図3において、1は電源トランス
で100Vの交流電源をマグネトロン4のヒータ用の
3.3V程度に下げる低圧部1aとマグネトロン4の陽
極電圧用のたとえば2kV程度に昇圧する高圧部1bと
からなっている。マグネトロン用電源の高圧回路部は、
電源トランス1の高圧部1bの2次側コイルの一端に高
圧コンデンサ2と高圧ダイオード3が直列に接続され、
その終端は2次側コイルの他端と共にアースに接続され
ている。さらに高圧コンデンサ2および高圧ダイオード
3の接続点にはマグネトロン4の陰極端子が接続され、
半波倍電圧整流回路が構成されている。この回路でアー
スに接続される陽極とのあいだに4kV程度の高圧を印
加し、マグネトロンを駆動している。
【0003】この電源トランスの1次側にデューティ制
御リレー5が直列に接続されており、デューティ制御リ
レー5のオンオフ(ON−OFF)によりマグネトロン
4に印加される高圧もオンオフされ、マグネトロン4の
発振もオンオフされ、マグネトロン4からのマイクロ波
電力は断続的に放射される。この時間に対するマグネト
ロン4の出力特性を図4に示す。ここでマグネトロン4
の平均出力は図4に示されるパルスの平均値Aとなり、
デューティ制御リレー5がないばあい(連続発振で10
0%の出力)の一定割合の出力となる。
御リレー5が直列に接続されており、デューティ制御リ
レー5のオンオフ(ON−OFF)によりマグネトロン
4に印加される高圧もオンオフされ、マグネトロン4の
発振もオンオフされ、マグネトロン4からのマイクロ波
電力は断続的に放射される。この時間に対するマグネト
ロン4の出力特性を図4に示す。ここでマグネトロン4
の平均出力は図4に示されるパルスの平均値Aとなり、
デューティ制御リレー5がないばあい(連続発振で10
0%の出力)の一定割合の出力となる。
【0004】したがってマグネトロンの出力を変更した
いばあいには、デューティ制御リレー5のオンの時間と
オフの時間の設定を変えることにより自由にマグネトロ
ンの平均出力を変化させることができる。たとえばマグ
ネトロンの出力を定格の2/3程度にするばあい、オン
の時間を10秒、オフの時間を5秒程度に設定すること
により出力の切替を行っている。
いばあいには、デューティ制御リレー5のオンの時間と
オフの時間の設定を変えることにより自由にマグネトロ
ンの平均出力を変化させることができる。たとえばマグ
ネトロンの出力を定格の2/3程度にするばあい、オン
の時間を10秒、オフの時間を5秒程度に設定すること
により出力の切替を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般にマグネ
トロンは発振を開始する際に2秒程度の不安定な時期が
あり、この時期には正常の発振周波数とは異なった高調
波などの不要輻射が発生し易い。この原因としては、マ
グネトロンを動作させるために電源がオンになっても、
まだヒーター(フィラメント)が充分温まっていないた
め、フィラメントからの電子の放射が充分でなく正常な
発振を行えないことなどが考えられる。
トロンは発振を開始する際に2秒程度の不安定な時期が
あり、この時期には正常の発振周波数とは異なった高調
波などの不要輻射が発生し易い。この原因としては、マ
グネトロンを動作させるために電源がオンになっても、
まだヒーター(フィラメント)が充分温まっていないた
め、フィラメントからの電子の放射が充分でなく正常な
発振を行えないことなどが考えられる。
【0006】マグネトロンはこのような性質を有するた
め、従来の電源トランスの1次側に設けられたデューテ
ィ制御リレーのオンオフの繰り返しによりマグネトロン
の出力を切替えると、オフ時にはヒータもオフとなり、
動作開始時に不要輻射が生じ易い状態を何回も繰り返す
ことになる。そのため、従来のデューティ制御リレーを
用いて出力を制御するマグネトロンを用いた電子レンジ
などでは、電子レンジから不要輻射が発生し易く、テレ
ビなどの電気製品にノイズが入るという問題がある。
め、従来の電源トランスの1次側に設けられたデューテ
ィ制御リレーのオンオフの繰り返しによりマグネトロン
の出力を切替えると、オフ時にはヒータもオフとなり、
動作開始時に不要輻射が生じ易い状態を何回も繰り返す
ことになる。そのため、従来のデューティ制御リレーを
用いて出力を制御するマグネトロンを用いた電子レンジ
などでは、電子レンジから不要輻射が発生し易く、テレ
ビなどの電気製品にノイズが入るという問題がある。
【0007】本発明はこのような問題を解決し、デュー
ティ制御リレーによるマグネトロンの出力切替を行って
もノイズの発生しない安定したマグネトロンの動作がえ
られるマグネトロン用の電源回路を提供することを目的
とする。
ティ制御リレーによるマグネトロンの出力切替を行って
もノイズの発生しない安定したマグネトロンの動作がえ
られるマグネトロン用の電源回路を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のマグネトロン用
電源回路は、半波倍電圧整流回路を構成する高圧コンデ
ンサおよび高圧ダイオードが電源トランスの高圧部の2
次側端子に直列に接続され、該高圧コンデンサと高圧ダ
イオードとのあいだにマグネトロンの陰極が接続される
マグネトロン用電源回路であって、前記高圧コンデンサ
が、並列接続された少なくとも2個の高圧コンデンサか
らなり、該並列接続された高圧コンデンサの少なくとも
1個にデューティ制御リレーが直列に接続されている。
電源回路は、半波倍電圧整流回路を構成する高圧コンデ
ンサおよび高圧ダイオードが電源トランスの高圧部の2
次側端子に直列に接続され、該高圧コンデンサと高圧ダ
イオードとのあいだにマグネトロンの陰極が接続される
マグネトロン用電源回路であって、前記高圧コンデンサ
が、並列接続された少なくとも2個の高圧コンデンサか
らなり、該並列接続された高圧コンデンサの少なくとも
1個にデューティ制御リレーが直列に接続されている。
【0009】前記並列接続された高圧コンデンサのうち
容量が大きい高圧コンデンサと直列に前記デューティ制
御リレーが接続されていることが、同じオンオフのタイ
ミングに対してもマグネトロン出力の変化を大きくする
ことができるため、制御し易い。
容量が大きい高圧コンデンサと直列に前記デューティ制
御リレーが接続されていることが、同じオンオフのタイ
ミングに対してもマグネトロン出力の変化を大きくする
ことができるため、制御し易い。
【0010】
【作用】本発明によれば、半波倍電圧整流回路の高圧コ
ンデンサを並列に接続された少なくとも2個の高圧コン
デンサで構成し、少なくとも1個の高圧コンデンサと直
列にデューティ制御リレーが接続されているため、デュ
ーティ制御リレーがオフであってもマグネトロンの動作
スイッチがオンになっておれば、1次側の100V電源
はオンで常にヒータはオン状態になっている。また制御
リレーがオフの状態でも制御リレー側の高圧コンデンサ
と並列に接続されている高圧コンデンサによりマグネト
ロンには高圧も印加され陽極電流も一部流れる。この制
御リレーがオフになっているばあい、高圧コンデンサは
並列接続された高圧コンデンサのうち制御リレーが接続
されていない高圧コンデンサのみが接続されることにな
るため、容量が小さく陽極電流も小さいが少ないマイク
ロ波電力も出力される。この状態で制御リレーがオンに
なれば、並列接続された少なくとも2個の高圧コンデン
サが共に接続されて動作するため、通常の発振が行わ
れ、定格出力が放射される。この制御リレーがオフにな
っていても電源トランスの1次側はオンのままで、フィ
ラメントの温度は上昇しており、しかも高圧も印加され
ているため、リレーがオンになる瞬間でも異常発振が起
ることはない。そのため、マグネトロンの動作スイッチ
がオンになった最初のみ、ヒータと高圧が同時に印加さ
れ、不要輻射発生の可能性があるが、その後のデューテ
ィ制御リレーにより出力制御が行われても不要輻射の発
生によるノイズの影響はない。
ンデンサを並列に接続された少なくとも2個の高圧コン
デンサで構成し、少なくとも1個の高圧コンデンサと直
列にデューティ制御リレーが接続されているため、デュ
ーティ制御リレーがオフであってもマグネトロンの動作
スイッチがオンになっておれば、1次側の100V電源
はオンで常にヒータはオン状態になっている。また制御
リレーがオフの状態でも制御リレー側の高圧コンデンサ
と並列に接続されている高圧コンデンサによりマグネト
ロンには高圧も印加され陽極電流も一部流れる。この制
御リレーがオフになっているばあい、高圧コンデンサは
並列接続された高圧コンデンサのうち制御リレーが接続
されていない高圧コンデンサのみが接続されることにな
るため、容量が小さく陽極電流も小さいが少ないマイク
ロ波電力も出力される。この状態で制御リレーがオンに
なれば、並列接続された少なくとも2個の高圧コンデン
サが共に接続されて動作するため、通常の発振が行わ
れ、定格出力が放射される。この制御リレーがオフにな
っていても電源トランスの1次側はオンのままで、フィ
ラメントの温度は上昇しており、しかも高圧も印加され
ているため、リレーがオンになる瞬間でも異常発振が起
ることはない。そのため、マグネトロンの動作スイッチ
がオンになった最初のみ、ヒータと高圧が同時に印加さ
れ、不要輻射発生の可能性があるが、その後のデューテ
ィ制御リレーにより出力制御が行われても不要輻射の発
生によるノイズの影響はない。
【0011】
【実施例】つぎに、本発明のマグネトロン用電源回路に
ついて、図面を参照しながら説明する。
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0012】図1は、本発明のマグネトロン用電源回路
の一実施例の回路図、図2はこの電源によりマグネトロ
ンを動作させたときのマグネトロンの出力特性を示す図
である。なお、図1において1〜5は図3と同じ部分を
示し、2a、2bはそれぞれ第1の高圧コンデンサ、第
2の高圧コンデンサである。
の一実施例の回路図、図2はこの電源によりマグネトロ
ンを動作させたときのマグネトロンの出力特性を示す図
である。なお、図1において1〜5は図3と同じ部分を
示し、2a、2bはそれぞれ第1の高圧コンデンサ、第
2の高圧コンデンサである。
【0013】本発明のマグネトロン用電源回路は1次側
に100Vの交流電源が入力され、ヒータ用の3.3V
程度に下げる低圧部1aと2kV程度に昇圧する高圧部
1bとからなっている。高圧部1bの2次側コイルの一
端にマグネトロンと共に半波倍電圧整流回路を構成する
高圧コンデンサ2および高圧ダイオード3が直列に接続
され、その端部は2次側コイルの他端と共にアースに接
続されている。この高圧コンデンサ2と高圧ダイオード
3とのあいだにマグネトロン4の陰極が接続され、マグ
ネトロン4の陽極がアースされることによりマグネトロ
ンに半波倍電圧整流された4kV程度の直流電圧が印加
され、マグネトロンが動作する。
に100Vの交流電源が入力され、ヒータ用の3.3V
程度に下げる低圧部1aと2kV程度に昇圧する高圧部
1bとからなっている。高圧部1bの2次側コイルの一
端にマグネトロンと共に半波倍電圧整流回路を構成する
高圧コンデンサ2および高圧ダイオード3が直列に接続
され、その端部は2次側コイルの他端と共にアースに接
続されている。この高圧コンデンサ2と高圧ダイオード
3とのあいだにマグネトロン4の陰極が接続され、マグ
ネトロン4の陽極がアースされることによりマグネトロ
ンに半波倍電圧整流された4kV程度の直流電圧が印加
され、マグネトロンが動作する。
【0014】本実施例では高圧コンデンサ2が並列接続
された容量の小さい第1の高圧コンデンサ2aと容量の
大きい第2の高圧コンデンサ2bとからなり、第2の高
圧コンデンサ2bにはデューティ制御リレー5が直列に
接続されてオンオフされることに特徴がある。
された容量の小さい第1の高圧コンデンサ2aと容量の
大きい第2の高圧コンデンサ2bとからなり、第2の高
圧コンデンサ2bにはデューティ制御リレー5が直列に
接続されてオンオフされることに特徴がある。
【0015】第1の高圧コンデンサ2aの容量と第2の
高圧コンデンサの容量の比をたとえば1:9とすると、
デューティ制御リレー5がオンのばあいはマグネトロン
本来の出力の100%が出力され、デューティ制御リレ
ー5がオフのばあいは小容量の第1の高圧コンデンサ2
aのみが寄与し本来の出力の10%がえられる。このデ
ューティ制御リレー5のオンオフの時間に対するマグネ
トロンの出力を本来の出力を100%として表わすと図
2に示されるようになる。
高圧コンデンサの容量の比をたとえば1:9とすると、
デューティ制御リレー5がオンのばあいはマグネトロン
本来の出力の100%が出力され、デューティ制御リレ
ー5がオフのばあいは小容量の第1の高圧コンデンサ2
aのみが寄与し本来の出力の10%がえられる。このデ
ューティ制御リレー5のオンオフの時間に対するマグネ
トロンの出力を本来の出力を100%として表わすと図
2に示されるようになる。
【0016】デューティ制御リレー5のオンオフのサイ
クルは、たとえばオンの時間が20秒程度、オフの時間
が5秒程度で繰り返され、100%のときに500W、
10%のときに50Wで平均出力が410W程度とな
る。
クルは、たとえばオンの時間が20秒程度、オフの時間
が5秒程度で繰り返され、100%のときに500W、
10%のときに50Wで平均出力が410W程度とな
る。
【0017】デューティ制御リレー5は本発明において
は電源トランス1の高圧部1bの2次側に設けられてい
るが、4kV程度の高圧に耐えうる耐高電圧用のものを
使用すれば、高圧側に設けられても問題は生じない。
は電源トランス1の高圧部1bの2次側に設けられてい
るが、4kV程度の高圧に耐えうる耐高電圧用のものを
使用すれば、高圧側に設けられても問題は生じない。
【0018】本発明によれば、デューティ制御リレー5
がオフのときでもマグネトロンの動作スイッチがオンに
なっておれば低圧部1aを介してフィラメントは昇温し
ており、また高圧部1bも動作して、マグネトロンは陽
極電流が少ないものの発振をしており、前述の図2に示
されるように、定格の10%の出力を出している。その
ため、デューティ制御リレー5がオンになっても陽極電
流が増えて出力が増加するだけで、デューティ制御リレ
ー5がオンになる際に不要輻射が発生するということが
ない。その結果、デューティ制御リレーによる出力調整
を行っても不要輻射が発生して電気機器にノイズを生じ
させたり、マグネトロンの動作が不安定になることはな
い。
がオフのときでもマグネトロンの動作スイッチがオンに
なっておれば低圧部1aを介してフィラメントは昇温し
ており、また高圧部1bも動作して、マグネトロンは陽
極電流が少ないものの発振をしており、前述の図2に示
されるように、定格の10%の出力を出している。その
ため、デューティ制御リレー5がオンになっても陽極電
流が増えて出力が増加するだけで、デューティ制御リレ
ー5がオンになる際に不要輻射が発生するということが
ない。その結果、デューティ制御リレーによる出力調整
を行っても不要輻射が発生して電気機器にノイズを生じ
させたり、マグネトロンの動作が不安定になることはな
い。
【0019】第1の高圧コンデンサ2aと第2の高圧コ
ンデンサ2bの容量の比を大きくして、容量の大きい方
の高圧コンデンサ側にデューティ制御リレー5を接続す
ることによりオンオフ時の出力比を0と100%に近く
することができ、同じオンオフサイクルに対して大きな
出力変化がえられる。
ンデンサ2bの容量の比を大きくして、容量の大きい方
の高圧コンデンサ側にデューティ制御リレー5を接続す
ることによりオンオフ時の出力比を0と100%に近く
することができ、同じオンオフサイクルに対して大きな
出力変化がえられる。
【0020】また、前述のように、デューティ制御リレ
ー5のオンの時間とオフの時間の比を変えることによ
り、マグネトロンの平均出力を自由に変えることができ
る。このオンオフの時間の比を変えるためにはデューテ
ィ制御リレー5のデューティ比を変えることにより行え
る。
ー5のオンの時間とオフの時間の比を変えることによ
り、マグネトロンの平均出力を自由に変えることができ
る。このオンオフの時間の比を変えるためにはデューテ
ィ制御リレー5のデューティ比を変えることにより行え
る。
【0021】前記実施例では高圧コンデンサを2個並列
にしてその一方にデューティ制御リレーを直列接続した
が、必ずしも2個には限定されず、複数個並列接続され
ていてもよく、また1個の高圧コンデンサとデューティ
制御リレーが直列接続された高圧コンデンサの複数組が
それぞれ並列接続されることにより、出力切替の多様化
を図ることもできる。
にしてその一方にデューティ制御リレーを直列接続した
が、必ずしも2個には限定されず、複数個並列接続され
ていてもよく、また1個の高圧コンデンサとデューティ
制御リレーが直列接続された高圧コンデンサの複数組が
それぞれ並列接続されることにより、出力切替の多様化
を図ることもできる。
【0022】さらに、マグネトロンの出力切替を行うに
は、前述のようにデューティ制御リレーのオンオフの時
間の比を変えることによりマグネトロンの出力を変える
ことができるため、デューティ制御リレーのデューティ
比を切替えられるようにしておくことにより複数段の切
替を自由に設定することもできる。
は、前述のようにデューティ制御リレーのオンオフの時
間の比を変えることによりマグネトロンの出力を変える
ことができるため、デューティ制御リレーのデューティ
比を切替えられるようにしておくことにより複数段の切
替を自由に設定することもできる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、半波倍電圧整流回路の
高圧コンデンサを少なくとも2個並列接続とし、その少
なくとも1個の高圧コンデンサと直列にデューティ制御
リレーを接続してオンオフさせているため、デューティ
制御リレーがオフの時間でもマグネトロンのヒータ電圧
は印加されており、またデューティ制御リレーが接続さ
れていない高圧コンデンサを介して高圧も印加され陽極
電流も流れており、デューティ制御リレーがオンになっ
た瞬間にヒータ電圧や高圧がはじめて印加されるのでは
なく、高圧動作がグレードアップされるだけとなる。そ
のため、デューティ制御リレーのオンオフによる出力切
替が行われても不要輻射の発生を抑制することができ、
電子レンジの使用に伴なう電気機器へのノイズの発生も
防止することができる。
高圧コンデンサを少なくとも2個並列接続とし、その少
なくとも1個の高圧コンデンサと直列にデューティ制御
リレーを接続してオンオフさせているため、デューティ
制御リレーがオフの時間でもマグネトロンのヒータ電圧
は印加されており、またデューティ制御リレーが接続さ
れていない高圧コンデンサを介して高圧も印加され陽極
電流も流れており、デューティ制御リレーがオンになっ
た瞬間にヒータ電圧や高圧がはじめて印加されるのでは
なく、高圧動作がグレードアップされるだけとなる。そ
のため、デューティ制御リレーのオンオフによる出力切
替が行われても不要輻射の発生を抑制することができ、
電子レンジの使用に伴なう電気機器へのノイズの発生も
防止することができる。
【0024】また、電源トランス部の入力側における0
と1の切替ではないため、クリック性の雑音に対しても
効果を発揮する。
と1の切替ではないため、クリック性の雑音に対しても
効果を発揮する。
【0025】なお、前述の並列に設ける高圧コンデンサ
の容量の比を大きくし、容量の大きい方の高圧コンデン
サにデューティ制御リレーを接続することにより、オン
オフによる出力変化を0と1に近い変化とさせることが
でき、かつ、不要輻射の発生を制御することができる。
の容量の比を大きくし、容量の大きい方の高圧コンデン
サにデューティ制御リレーを接続することにより、オン
オフによる出力変化を0と1に近い変化とさせることが
でき、かつ、不要輻射の発生を制御することができる。
【図1】本発明のマグネトロン用電源回路の一実施例を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図2】本発明の電源回路を用いたときのマグネトロン
の出力特性を示す図である。
の出力特性を示す図である。
【図3】従来のマグネトロン用電源回路の一例を示す回
路図である。
路図である。
【図4】従来の電源回路を用いたときのマグネトロンの
出力特性を示す図である。
出力特性を示す図である。
1 電源トランス 1b 高圧部 2 高圧コンデンサ 2a 第1の高圧コンデンサ 2b 第2の高圧コンデンサ 3 高圧ダイオード 4 マグネトロン 5 デューティ制御リレー
Claims (2)
- 【請求項1】 半波倍電圧整流回路を構成する高圧コン
デンサおよび高圧ダイオードが電源トランスの高圧部の
2次側端子に直列に接続され、該高圧コンデンサと高圧
ダイオードとのあいだにマグネトロンの陰極が接続され
るマグネトロン用電源回路であって、前記高圧コンデン
サが、並列接続された少なくとも2個の高圧コンデンサ
からなり、該並列接続された高圧コンデンサの少なくと
も1個にデューティ制御リレーが直列に接続されてなる
マグネトロン用電源回路。 - 【請求項2】 前記並列接続された高圧コンデンサのう
ち容量が大きい高圧コンデンサと直列に前記デューティ
制御リレーが接続されてなる請求項1記載のマグネトロ
ン用電源回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32737994A JPH08185969A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | マグネトロン用電源回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32737994A JPH08185969A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | マグネトロン用電源回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08185969A true JPH08185969A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18198492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32737994A Pending JPH08185969A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | マグネトロン用電源回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08185969A (ja) |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP32737994A patent/JPH08185969A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7214934B2 (en) | Radio frequency power generator | |
JP2603984B2 (ja) | 調理器 | |
JP5476294B2 (ja) | 高周波加熱装置のための電源 | |
US3619716A (en) | High-frequency fluorescent tube lighting circuit and ac driving circuit therefor | |
KR900008979B1 (ko) | 인버어터형 전원을 사용한 고주파가열장치 | |
TW453134B (en) | Resonant converter circuit | |
EP0493604A4 (en) | High frequency heating apparatus using power supply of switching type for magnetron | |
JPH10511220A (ja) | 回路装置 | |
KR20090084834A (ko) | 고휘도 방전 램프에 전력을 공급하는 회로 | |
JPH08185969A (ja) | マグネトロン用電源回路 | |
US20080303455A1 (en) | Method for Driving of a Fluorescent Lighting and a Ballast Stabilizer Circuit for Performing the Same | |
Mascarenhas | Applications of electronic circuits in lighting | |
JPH0594869A (ja) | インバータ電子レンジの駆動回路 | |
JPH1187047A (ja) | 高周波加熱装置 | |
JP3011482B2 (ja) | 電子レンジ用電源装置 | |
JPS61296678A (ja) | 調理器 | |
JPH02276189A (ja) | 高周波加熱方法および装置 | |
CN116193660A (zh) | 磁控管的驱动电路和烹饪设备 | |
JPS63308890A (ja) | 高周波加熱装置 | |
JPS63150885A (ja) | 高周波加熱装置 | |
JPH10106740A (ja) | マグネトロン駆動回路 | |
JPH0628797Y2 (ja) | 高周波加熱装置 | |
JP2004200119A (ja) | 高周波加熱装置 | |
JPS625592A (ja) | 調理器 | |
JPH0617191U (ja) | 高周波加熱装置 |