JPH08185724A - 低速同軸ケーブル - Google Patents

低速同軸ケーブル

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JPH08185724A
JPH08185724A JP33900994A JP33900994A JPH08185724A JP H08185724 A JPH08185724 A JP H08185724A JP 33900994 A JP33900994 A JP 33900994A JP 33900994 A JP33900994 A JP 33900994A JP H08185724 A JPH08185724 A JP H08185724A
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JP
Japan
Prior art keywords
conductor
low
coaxial cable
signal
rod
Prior art date
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Pending
Application number
JP33900994A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuo Shimozawa
勝雄 下沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Junkosha Co Ltd
Original Assignee
Junkosha Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】信号、特に高周波信号の伝送特性を損なわない
ように絶縁体に高誘電率のものを用いることなく、低誘
電率のものを用いることができ、しかも、所定間隔を伝
播する信号伝播遅延時間を大とすることができると共に
コンパクトな低速同軸ケーブルを提供する。 【構成】信号導体3の周囲に低誘電率絶縁体4を被覆し
てなる絶縁線心5と、この絶縁線心5が所定の周回距離
をもって巻回される棒状導体7と、該絶縁線心5に隣接
配置され、該絶縁線心5と共に該棒状導体7に巻回され
る導体9と、これらの絶縁線心5、棒状導体7および導
体9の外周に配設される外被導体層11とを備える低速
同軸ケーブル1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、所定間隔を伝播する
信号の伝播遅延時間を、所望に応じて制御することがで
きる、低速同軸ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大型コンピュータ等においては、
デジタル信号等を高速で伝送するために、高速用の同軸
ケーブルが用いられており、このように信号を高速で伝
送可能なケーブルほど信号処理を速めることができて好
ましい。一方、かかる信号の高速処理レベルにおいてさ
え、信号の合理的な並列的処理あるいは同期的処理を行
なうことにより、信号の一層の高速処理が可能にできる
が、そのために信号伝播遅延時間を合わせるよう、電気
的に等長配線した場合には、ケーブルが長くなり過ぎる
ことがある。例えば、所望に応じて、所定の信号伝播遅
延時間を生じさせる場合には、上記同軸ケーブルに用い
られる誘電体の誘電率が低いほど信号の伝送速度は速く
なるので、ケーブルの長さは長くなり、コンピュータ装
置内において煩雑となる。そのような場合は、ケーブル
長さが長くなりすぎることを避けつつ、信号伝播遅延時
間を合わせるために信号伝播遅延時間を遅くした、いわ
ゆる低速同軸ケーブルが必要となる。
【0003】ここで、信号伝播遅延時間を遅くした、い
わゆる低速同軸ケーブルを作成するには、信号導体すな
わち内部導体の周囲に配設される誘電体の誘電率が大き
いものを使用すれば信号の伝送速度を遅くでき、所定の
信号伝播遅延時間で信号を伝送するのに要するケーブル
の長さを、高速用同軸ケーブルに比して短くできて、い
わゆる低速同軸ケーブルを達成することができる。しか
し、信号伝播遅延時間を遅くするために、ただ単に誘電
率の大きい誘電体を用いただけでは、所定の電気的特性
を有する同軸ケーブルとするためには、内部導体が細く
なり過ぎて機械的強度あるいは端末処理に問題を生じた
り、信号のロス(損失)が非常に大きくなったりして不
都合が生じる。特に、このように誘電体の誘電率を大き
くした、いわゆる低速同軸ケーブルに高速波信号を伝送
させる場合には、信号の減衰あるいは波形の変形が大き
くなり好ましくないので、従来は誘電正接の低いフッ素
樹脂が誘電体に用いられていたが、誘電体にフッ素樹脂
を用いたものでは、フッ素樹脂の誘電率が小さいので信
号の伝送速度が速く、いわゆる低速同軸ケーブルを構成
することが困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、この発明
は上記した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、信号、特に高周波信号の伝送特性を損
なわないように絶縁体に高誘電率のものを用いることな
く、低誘電率のものを用いることができ、しかも、所定
間隔を伝播する信号伝播遅延時間を大とすることができ
ると共にコンパクトな低速同軸ケーブルを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、この発明の
低速同軸ケーブルによって達成される。すなわち要約す
れば、この発明の低速同軸ケーブルは、信号導体の周囲
に低誘電率絶縁体を被覆してなる絶縁線心と、この絶縁
線心が所定の周回距離をもって巻回される棒状導体と、
該絶縁線心に隣接配置され、該絶縁線心と共に該棒状導
体に巻回される導体と、これらの絶縁線心、棒状導体お
よび導体の外周に配設される外被導体層とを備える低速
同軸ケーブルである。ここで異なる態様として、この低
速同軸ケーブルにおいて、複数本の前記絶縁線心および
導体が交互に隣接して前記棒状導体の周囲に巻回される
低速同軸ケーブル、および前記複数本の絶縁線心が前記
棒状導体の周囲に異なる周回距離をもって巻回される低
速同軸ケーブルとすることができる。
【0006】
【作用】この発明の低速同軸ケーブルによれば、信号、
特に高周波信号の伝送特性を損なわないように絶縁体に
高誘電率のものを用いることなく、低誘電率のものを用
いることができ、しかも、所定間隔を伝播する信号伝播
遅延時間を大とすることができると共にコンパクトな低
速同軸ケーブルとすることができる。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図示し、この発明を具体的に
説明する。なお、全図を通じて同一符号は同一対象物を
示す。図1は、この発明による低速同軸ケーブルの一実
施例を示す側面図である。また、図2は、図1に示した
A−A断面図である。図1及び図2に示す低速同軸ケー
ブル1は、例えば断面丸形あいるは角形等の所望形状を
した棒状導体7の周囲に、絶縁線心5と導体9とが、こ
の棒状導体7の周囲に所定の周回距離をもって巻回され
るように、例えば、約6mmのピッチTで巻回されてお
り、更に、これらの棒状導体7、絶縁線心5および導体
9を外被導体層11が包囲、配設し、更に、必要に応じ
て絶縁外被12を被覆しているものである。前記絶縁線
心5は、外径0.203mmの銀めっき軟銅線からなる
信号導体3の周囲に、低誘電率である比誘電率2.1の
テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共
重合体(以下、FEPと呼ぶ)の弗素樹脂からなる絶縁
体4を、外径0.61mmになるまで被覆しているもの
である。また、棒状導体7は、外径0.643mmの屈
曲性を有する銀めっき軟銅線からなり、低速同軸ケーブ
ル1の中心軸に沿ってほぼ直線状に配置されている。更
に、導体9は、外径0.12mmの錫めっき軟銅線の所
望本数からなる。このように形成された低速同軸ケーブ
ル1の最終外径は約2.9mmである。なお、ここで上
記した導体9は、絶縁線心5に隣接配置されるように、
絶縁線心5と共に棒状導体7に巻回されている。かくし
て、内部導体としての信号導体3を、互いに接触してい
る棒状導体7、導体9及び外被導体層11よりなる外部
導体が、絶縁体4を介して包囲する同軸構造となってい
る。このように形成された低速同軸ケーブル1の特性イ
ンピーダンスは、特性インピーダンス測定器(テクトロ
ニクス社製の、CSA803 COMMUNICATINS SIGNAL ANALYZE
R)で測定した結果、約60オームであった。
【0008】上記の低速同軸ケーブル1と比較するため
の比較試料を準備した。まず、比較試料1(図示せず)
は、特性インピーダンスが約60オームの一般的な直線
状の低速同軸ケーブルである。この比較試料1は、外径
0.203mmの銀めっき軟銅線からなる信号導体に、
FEPからなる絶縁体を外径0.61mmになるまで被
覆させた絶縁線心を形成し、更にこの絶縁線心の周囲
に、外径0.12mmの錫めっき軟銅線の編組層からな
る外被導体層が包囲し、更にこれらに絶縁外被を施し
た、最終外径が約1.7mmの低速同軸ケーブルであ
る。
【0009】この10m分の比較試料1と、この発明に
よる低速同軸ケーブル1の10m分とを用いて、所定間
隔を伝送する信号の遅延時間を、遅延時間測定器(特性
インピーダンス測定器と兼用)によって各々測定した。
その結果、比較試料1の遅延時間は約4.8ナノ秒/m
であり、この発明の低速同軸ケーブル1の遅延時間は約
6.6ナノ秒/mであった。このことは、例えば、信号
が伝送される所定間隔を形成する各ケーブルの両端間の
電気信号の遅延時間を、ともに48ナノ秒にした場合
は、比較試料1は10m必要であるに対して、低速同軸
ケーブル1は、(4.8/6.6)*10m、すなわち
約7.3mで済むから、この発明による低速同軸ケーブ
ル1の方がケーブル長が短かくて済むということを意味
する。なお、ピッチTを更に小さくした場合は、低速同
軸ケーブル1内の上記した絶縁心線の長さが増すので、
上記の低速同軸ケーブルを更に短縮できる。
【0010】更に、図3は、この発明による低速同軸ケ
ーブルの他の実施例を示す側面図である。また、図4は
図3に示したB−B断面図である。この実施例で示す低
速同軸ケーブルは、前述実施例で述べた絶縁心線を棒状
導体の周囲に複数本(図には2本の場合が示されてい
る)、巻回したものである。すなわち、図3及び図4に
示す低速同軸ケーブル2は、棒状導体70の周囲に、図
4の時計方向に、絶縁線心51、導体92、絶縁線心5
2及び導体91とを交互に巻回、配置したもので、それ
ぞれ約6mmのピッチTで巻回しており、更にこれらを
外被導体層14が包囲し、更に必要に応じて絶縁外被1
6を被覆しているものである。
【0011】この実施例においては、内部導体としての
信号導体31を、互いに接している棒状導体70、導電
体91、92及び外被導体層14よりなる外部導体が、
絶縁体41を介して包囲する第1の同軸構造を有すると
共に、内部導体としての信号導体32を、互いに接して
いる棒状導体70、導電体91、92及び外被導体層1
4よりなる外部導体が、絶縁体42を介して包囲する第
2の同軸構造を有する多心の低速同軸ケーブル2を成
す。これらの第1及び第2の同軸構造のケーブルの特性
インピーダンスは、前述実施例と同様にして測定したと
ころ、それぞれ約60オームであり、ケーブル2の遅延
時間は、各々約6.6ナノ秒/mであった。
【0012】上記した第1及び第2の同軸構造は、各
々、既に示した低速同軸ケーブル1の同軸構造と同様で
ある。このため、この低速同軸ケーブル2は、第1の同
軸構造と第2の同軸構造のケーブルの長さを調節するこ
とにより、低速同軸ケーブル2の両端での各ケーブルを
伝送する信号間に、所望の遅延時間を生じさせることが
できる。なお、この発明は上記した実施例の同軸構造が
二本のケーブルだけではなく、絶縁線心及び導体とを三
組以上に増やすとともに、これらを外被導体層が包囲し
た、三本以上の同軸構造を有する多心の低速同軸ケーブ
ルにすることもできる。
【0013】
【発明の効果】以上に述べたように、この発明の低速同
軸ケーブルによれば、信号、特に高周波信号の伝送特性
を損なわないように絶縁体に高誘電率のものを用いるこ
となく、低誘電率のものを用いることができ、しかも、
所定間隔を伝播する信号伝播遅延時間を大とすることが
できると共にコンパクトな低速同軸ケーブルを提供する
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による低速同軸ケーブルの一実施例を
示す側面図
【図2】図1に示したA−A断面図
【図3】この発明による低速同軸ケーブルの他の実施例
を示す側面図
【図4】図3に示したB−B断面図
【符号の説明】
1,2 低速同軸ケーブル 3,31,32 信号導体 4,41,42 絶縁体 7,70 棒状導体 9,91,92 導体 11,14 外被導体層 12,16 絶縁外被 T ピッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号導体の周囲に低誘電率絶縁体を被覆し
    てなる絶縁線心と、この絶縁線心が所定の周回距離をも
    って巻回される棒状導体と、該絶縁線心に隣接配置さ
    れ、該絶縁線心と共に該棒状導体に巻回される導体と、
    これらの絶縁線心、棒状導体および導体の外周に配設さ
    れる外被導体層とを備える低速同軸ケーブル。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の低速同軸ケーブルにおい
    て、複数本の前記絶縁線心および導体が交互に隣接して
    前記棒状導体の周囲に巻回される低速同軸ケーブル。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の低速同軸ケーブルにおい
    て、前記複数本の絶縁線心が前記棒状導体の周囲に異な
    る周回距離をもって巻回される低速同軸ケーブル。
JP33900994A 1994-12-28 1994-12-28 低速同軸ケーブル Pending JPH08185724A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33900994A JPH08185724A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 低速同軸ケーブル

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JP33900994A JPH08185724A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 低速同軸ケーブル

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JPH08185724A true JPH08185724A (ja) 1996-07-16

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ID=18323415

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33900994A Pending JPH08185724A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 低速同軸ケーブル

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JP (1) JPH08185724A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003534553A (ja) * 2000-05-19 2003-11-18 テラダイン・インコーポレーテッド タイミング用クロックを出力する集積回路チップの試験方法及び装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003534553A (ja) * 2000-05-19 2003-11-18 テラダイン・インコーポレーテッド タイミング用クロックを出力する集積回路チップの試験方法及び装置

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