JPH08185633A - フォーカス制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多層光ディスクの所望の記録層に対する正確
なフォーカス合わせが可能なフォーカス制御装置を提供
する。 【構成】 多層光ディスクのフォーカス合わせを行う所
望の記録層を指定するための記録層指定部１０と、焦点
移動用のフォーカス移動信号を出力するフォーカスサー
チジェネレータ３と、供給されるフォーカスエラー信号
と基準電圧とを比較した比較パルスを出力する基準電圧
超過検出回路５と、この基準電圧超過検出回路５からの
比較パルスをカウントするパルスカウンタ７と、フォー
カスエラー信号とフォーカス移動信号とを切り換えて出
力する切り換えスイッチ４と、この切り換えスイッチ４
を切り換え制御する零レベル検出回路９とを備えて構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、記録層が複数積層され
てなる、例えば光磁気記録型，ピット記録型等の多層光
ディスクに対して記録データの記録再生を行う多層光デ
ィスク記録装置，多層光ディスク再生装置，多層光ディ
スク記録再生装置のフォーカス制御系として設けて好適
なフォーカス制御装置に関し、特に、所望の記録層への
フォーカス合わせを可能としたフォーカス制御装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来のいわゆるコンパクトディスクは記
録層を１つのみ有している。このコンパクトディスクか
ら記録データの再生を行う光ディスク再生装置は、再生
が開始されると、まず、フォーカス合わせを行うため
に、図７（ａ）に示すような２Ｈｚ程度の三角波で光ピ
ックアップのフォーカスアクチュエータを駆動する。こ
れにより、フォーカス状態は、上記三角波に従って合焦
点近傍を変動することとなる。

【０００３】ここで、ジャストフォーカス時において
は、和信号（ＲＦ信号）が所定レベル以上となり、か
つ、フォーカスエラー信号が零レベルとなるはずであ
る。

【０００４】このため、上記光ディスク再生装置は、上
述のフォーカス制御で形成される図７（ｂ）に示すよう
な和信号（ＲＦ信号）を検出し、これを所定レベルの基
準電圧と比較するとともに、同図（ｃ）に示すようなフ
ォーカスエラー信号を検出し、このレベルを検出する。
そして、図７（ｂ）の時刻ｔ８０〜時刻ｔ８２及び時刻
ｔ８３〜時刻ｔ８５に示す、上記ＲＦ信号が基準電圧の
レベルを越える間における、上記フォーカスエラー信号
の零レベルを検出し、同図（ｃ）の時刻ｔ８１及び時刻
ｔ８４に示す、該フォーカスエラー信号が零レベルとな
るタイミングでフォーカスサーボの引き込みを行うよう
にしていた。

【０００５】これにより、図７（ａ）の時刻ｔ８１及び
時刻ｔ８４に示すように、上記フォーカスアクチュエー
タが合焦点に到達したタイミングでフォーカスサーボの
引き込みを行うことができ、以後、常にジャストフォー
カスで記録データの正確な再生を行うことができる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ここで、近年におい
て、光ディスクを高容量化するために、複数の記録層を
積層してなる、図８に示すような多層構造の光ディスク
２０が提案されている。この光ディスク２０は、透明基
板６０とアルミ反射層６５との間に、例えば第１〜第４
の記録層６１〜６４を積層して構成されている。上記第
１〜第４の記録層６１〜６４は、それぞれ光の透過率が
順に小さくなっており、第１，第２の記録層６１，６２
の間，第２，第３の記録層６２，６３の間、及び、第
３，第４の記録層６３，６４の間には、それぞれ透明樹
脂のスペーサ６６〜６８が設けられている。

【０００７】このような多層構造の光ディスク２０に対
してフォーカス合わせを行う場合、まず、図９（ａ）に
示すような三角波によりフォーカスアクチュエータを駆
動するのであるが、これにより、図１０（ａ），（ｂ）
に示すように対物レンズ２６を介して照射されたレーザ
ビームの焦点が、各記録層６１〜６４に順に移動するこ
ととなる。また、上記光ディスク２０にレーザビームを
照射することにより、各記録層６１〜６４からの各反射
光がそれぞれＲＦ信号形成用のフォトディテクタに照射
されるため、ＲＦ信号は、図９（ｂ）に示すように該各
記録層６１〜６４からの各反射光が重なったかたちで検
出されることとなる。

【０００８】このため、上記多層構造の光ディスク２０
に対して従来のフォーカス制御を適用すると、図９
（ｂ）に示すＲＦ信号を基準電圧と比較し、該ＲＦ信号
のレベルが基準電圧のレベルを越える間である、時刻ｔ
８８，時刻９０の間，時刻ｔ９１，時刻９３の間，時刻
ｔ９４，時刻９６の間，時刻ｔ９７，時刻９９の間にお
ける、フォーカスエラー信号の零レベルを検出すること
となるため、同図（ｃ）に示す時刻ｔ８９，時刻ｔ９
２，時刻ｔ９５，時刻ｔ９８に、計４つの零レベルのフ
ォーカスエラー信号が検出されることとなる。

【０００９】従って、所望の記録層にフォーカス合わせ
を行うためには、上記４つの記録層の中から所望の記録
層に焦点が移動したタイミングでフォーカスサーボの引
き込みを行う必要がある。

【００１０】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、多層構造の光ディスクの所望の記録層に対し
て正確にフォーカス合わせを行うことができるようなフ
ォーカス制御装置の提供を目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明に係るフォーカス
制御装置は、複数の記録層が積層されてなる光ディスク
の、フォーカス合わせを行う所望の記録層を指定するた
めの記録層指定手段と、上記記録層指定手段によりフォ
ーカス合わせを行う所望の記録層が指定されると、上記
各記録層に対して順にフォーカス移動を行うためのフォ
ーカス移動信号を出力するフォーカス移動信号出力手段
と、上記フォーカス移動信号によるフォーカス移動に応
じて外部から供給されるフォーカスエラー信号の信号レ
ベルと、一定の基準信号のレベルとをレベル比較してこ
の比較パルスを出力する第１の比較手段とを有する。ま
た、上記第１の比較手段からの比較パルスのパルス数を
カウントするカウント手段と、上記フォーカス移動信号
出力手段からのフォーカス移動信号と、外部から供給さ
れるフォーカスエラー信号とを切り換えて出力する切り
換え手段とを有する。そして、最初は、上記フォーカス
移動信号を選択するように上記切り換え手段を切り換え
制御し、これにより得られる上記カウント手段からのカ
ウント値と、上記記録層指定手段により指定された所望
の記録層を示す記録層指定情報とを比較するとともに、
上記外部から供給されるフォーカスエラー信号のレベル
を検出し、次に、該カウント値と記録層指定情報とが一
致した後にフォーカスエラー信号が零レベルとなるタイ
ミングで、上記フォーカスエラー信号を選択して出力す
るように上記切り換え手段を切り換え制御する制御手段
を有する。

【００１２】また、本発明に係るフォーカス制御装置
は、上記フォーカス移動信号によるフォーカス移動に応
じて外部から供給される和信号の信号レベルと、一定の
基準信号のレベルとをレベル比較してこの比較パルスを
出力する第２の比較手段を有する。この場合、上記制御
手段は、上記第２の比較手段からの比較パルスが供給さ
れている間において、上記カウント値と記録層指定情報
とが一致した後にフォーカスエラー信号が零レベルとな
るタイミングで、上記フォーカスエラー信号を選択して
出力するように上記切り換え手段を切り換え制御する。

【００１３】また、本発明に係るフォーカス制御装置
は、上記フォーカス移動信号出力手段からのフォーカス
移動信号に基づいて、フォーカス移動方向を検出して移
動方向検出信号を出力する移動方向検出手段を有すると
ともに、上記第１の比較手段として、上記フォーカス移
動信号によるフォーカス移動に応じて外部から供給され
るフォーカスエラー信号の信号レベルと、一定の正の基
準信号のレベル及び負の基準信号のレベルとをそれぞれ
レベル比較して第１の比較パルス及び第２の比較パルス
を出力するもの、及び、上記カウント手段として、上記
移動方向検出手段からの移動方向検出信号に応じて、上
記第１の比較パルスのパルス数或いは第２の比較パルス
のパルス数をカウントするものを有する。

【００１４】この場合、上記制御手段は、上記第２の比
較手段からの比較パルスが供給されている間において、
上記カウント手段からのカウント値と記録層指定情報と
が一致した後にフォーカスエラー信号が零レベルとなる
タイミングで、上記フォーカスエラー信号を選択して出
力するように上記切り換え手段を切り換え制御する。

【００１５】また、本発明に係るフォーカス制御装置
は、上記カウント手段からのカウント値に基づいて、装
着された光ディスクが記録層を１つのみ有するものであ
るか、複数の記録層を有するものであるかを検出する単
層多層検出手段を有する。

【００１６】次に、本発明に係るフォーカス制御装置
は、複数の記録層が積層されてなる光ディスクの、フォ
ーカス合わせを行う所望の記録層を指定するための記録
層指定手段と、上記記録層指定手段によりフォーカス合
わせを行う所望の記録層が指定されると、上記各記録層
に対して順にフォーカス移動を行うためのフォーカス移
動信号を出力するフォーカス移動信号出力手段とを有す
る。また、上記フォーカス移動信号によるフォーカス移
動に応じて外部から供給される再生信号の信号レベル
と、一定の基準信号のレベルとをレベル比較してこの比
較パルスを出力する比較手段と、上記比較手段からの比
較パルスのパルス数をカウントするカウント手段と、上
記フォーカス移動信号出力手段からのフォーカス移動信
号と、外部から供給されるフォーカスエラー信号とを切
り換えて出力する切り換え手段とを有する。そして、最
初は、上記フォーカス移動信号を選択するように上記切
り換え手段を切り換え制御し、これにより得られる上記
カウント手段からのカウント値と、上記記録層指定手段
により指定された所望の記録層を示す記録層指定情報と
を比較するとともに、上記外部から供給されるフォーカ
スエラー信号のレベルを検出し、次に、該カウント値と
記録層指定情報とが一致し、上記比較手段からの比較パ
ルスが供給されている間における、上記フォーカスエラ
ー信号が零レベルとなるタイミングで、上記フォーカス
エラー信号を選択して出力するように上記切り換え手段
を切り換え制御する制御手段を有する。

【００１７】また、本発明に係るフォーカス制御装置
は、上記フォーカス移動信号によるフォーカス移動に応
じて外部から供給される和信号の信号レベルと、一定の
基準信号のレベルとをレベル比較してこの比較パルスを
出力する和信号比較手段を有する。この場合、上記制御
手段は、上記和信号比較手段からの比較パルスが供給さ
れている間、かつ、上記カウント値と記録層指定情報と
が一致し、上記比較手段からの比較パルスが供給されて
いる間における、上記フォーカスエラー信号が零レベル
となるタイミングで、上記フォーカスエラー信号を選択
して出力するように上記切り換え手段を切り換え制御す
る。

【００１８】また、本発明に係るフォーカス制御装置
は、上記カウント手段からのカウント値に基づいて、装
着された光ディスクが記録層を１つのみ有するものであ
るか、複数の記録層を有するものであるかを検出する単
層多層検出手段を有する。

【００１９】

【作用】本発明に係るフォーカス制御装置は、記録層指
定手段により、複数の記録層が積層されてなる光ディス
クの、フォーカス合わせを行う所望の記録層が指定され
ると、フォーカス移動信号出力手段が、該光ディスクの
各記録層に対して順に焦点移動を行うためのフォーカス
移動信号を出力する。

【００２０】このフォーカス移動信号は、切り換え手段
を介して当該フォーカス制御装置が設けられる光ピック
アップ装置のフォーカスコイルに供給される。これによ
り、上記光ディスクの各記録層に対して順にフォーカス
移動がなされ、これに応じてフォーカスエラー信号が形
成されるとともに、和信号が形成されることとなる。

【００２１】第１の比較手段は、上記フォーカス移動信
号によるフォーカス移動に応じて外部から供給されるフ
ォーカスエラー信号と、例えば正レベルの一定の基準信
号とをレベル比較し、この比較パルスをカウント手段に
供給する。

【００２２】上記カウント手段は、上記第１の比較手段
からの比較パルスのパルス数をカウントし、このカウン
ト値を制御手段に供給する。

【００２３】上記フォーカス移動に応じて第１の比較手
段で形成される比較パルスは、上記光ディスクが例えば
４つの記録層を有する場合、焦点が各記録層に順に移動
するため、所定の時間毎に４つ形成されることとなる。
また、上記フォーカスエラー信号のレベルが上記基準信
号のレベルを越えるということは、焦点が記録層と記録
層との略々中間に位置していることを示している。この
ため、この比較パルスを上記カウント手段でカウントす
ることにより、該焦点が位置している近傍の記録層を検
出することができる。

【００２４】上記制御手段には、上記記録層指定手段に
より指定された所望の記録層を示す情報が供給されてお
り、この指定された記録層と上記カウント手段からのカ
ウント値とを比較する。そして、上記指定された記録層
と上記カウント値とが一致した後に、上記フォーカスエ
ラー信号が零レベルになるタイミングで、外部から供給
されるフォーカスエラー信号を選択して出力するように
上記切り換え手段を切り換え制御する。

【００２５】これにより、上記焦点が所望の記録層に移
動したタイミングで、上記フォーカスコイルに供給する
信号を上記フォーカス移動信号から上記フォーカスエラ
ー信号に切り換えることができ、所望の記録層にフォー
カスサーボの引き込みを行うことができる。

【００２６】次に、本発明に係るフォーカス制御装置
は、第２の比較手段が、上記フォーカス移動信号による
フォーカス移動に応じて外部から供給される和信号の信
号レベルと、一定の基準信号のレベルとをレベル比較
し、この比較パルスを上記制御手段に供給する。

【００２７】多層構造の光ディスクの場合、各記録層か
ら反射光が生じ、上記和信号は、該各記録層からの反射
光が重なり合って検出されることとなるため、どの記録
層からの和信号であるかを特定することは困難である
が、上記第２の比較手段において、この和信号と上記一
定の基準信号とをレベル比較することにより、焦点が第
１の記録層〜第４の記録層の間に位置していることは検
出することができる。

【００２８】この場合、上記制御手段は、上記第２の比
較手段からの比較パルスが供給されている間において、
上記カウント値と記録層指定情報とが一致した後にフォ
ーカスエラー信号が零レベルとなるタイミングで、上記
フォーカスエラー信号を選択して出力するように上記切
り換え手段を切り換え制御する。

【００２９】これにより、上記焦点が第１の記録層〜第
４の記録層の間に位置していることを確かめたうえで上
記切り換え手段を切り換え制御することができるため、
正確なタイミングでの上記切り換え制御を可能とするこ
とができる。

【００３０】ここで、上記フォーカスコイルにフォーカ
ス移動信号として三角波を供給すると、最初は焦点が第
１〜第４の記録層にかけて順に移動し、次に、第４〜第
１の記録層にかけて順に移動することとなる。このた
め、上記焦点が第１〜第４の記録層にかけて順に移動し
ている段階では、正のフォーカスエラー信号，負のフォ
ーカスエラー信号の順に形成され、逆に、上記焦点が第
４〜第１の記録層にかけて順に移動している段階では、
負のフォーカスエラー信号，正のフォーカスエラー信号
の順に形成される。

【００３１】従って、上記焦点が第４〜第１の記録層に
かけて順に移動している段階において、上記第１の比較
手段で正の基準信号とフォーカスエラー信号とを比較し
たのでは、上記制御手段は、指定された記録層に対応す
る比較パルスが供給された後のフォーカスエラー信号の
零レベルを検出し、このタイミングで上記切り換え手段
を切り換え制御するようにしているため、このままで
は、上記焦点が指定された記録層を通過した後に切り換
え手段が切り換え制御され、例えば第３の記録層が指定
されていたとすると、次の第２の記録層にフォーカス合
わせを行ってしまう不都合が生ずる。

【００３２】このため、本発明に係るフォーカス制御装
置は、移動方向検出手段が、上記フォーカス移動信号出
力手段からのフォーカス移動信号に基づいて、フォーカ
ス移動方向を検出し、この移動方向検出信号を上記カウ
ント手段に供給する。

【００３３】具体的には、上記移動方向検出手段は、例
えば上記焦点を第１〜第４の記録層にかけて順に移動さ
せるフォーカス移動信号が供給されている間は、ハイレ
ベルの移動方向検出信号を上記カウント手段に供給し、
逆に上記焦点を第４〜第１の記録層にかけて順に移動さ
せるフォーカス移動信号が供給されている間は、ローレ
ベルの移動方向検出信号を上記カウント手段に供給す
る。

【００３４】また、上記第１の比較手段は、上記フォー
カス移動信号によるフォーカス移動に応じて外部から供
給されるフォーカスエラー信号の信号レベルと、一定の
正の基準信号のレベル及び負の基準信号のレベルとをそ
れぞれレベル比較して第１の比較パルス及び第２の比較
パルスを出力する。

【００３５】そして、上記カウント手段は、上記移動方
向検出手段からのハイレベルの移動方向検出信号が供給
されているときには、上記フォーカスエラー信号は正の
フォーカスエラー信号，負のフォーカスエラー信号の順
に形成されるため、該正のフォーカスエラー信号の比較
パルスである第１の比較パルスのパルス数をカウント
し、上記移動方向検出手段からのローレベルの移動方向
検出信号が供給されているときには、上記フォーカスエ
ラー信号は負のフォーカスエラー信号，正のフォーカス
エラー信号の順に形成されるため、該負のフォーカスエ
ラー信号の比較パルスである第２の比較パルスのパルス
数をカウントし、このカウント値をそれぞれ上記制御手
段に供給する。

【００３６】これにより、指定された記録層に対応する
カウント値が供給された後にフォーカスエラー信号が零
レベルとなるタイミングで上記切り換え手段を切り換え
制御しても、該指定された記録層に焦点が移動したタイ
ミングでフォーカスサーボの引き込みを行うことがで
き、所望の記録層に正確にフォーカス合わせを行うこと
ができる。

【００３７】次に、本発明に係るフォーカス制御装置
は、単層多層検出手段が、上記カウント手段からのカウ
ント値に基づいて、装着された光ディスクが記録層を１
つのみ有するものであるか、複数の記録層を有するもの
であるかを検出する。

【００３８】具体的には、上記記録層を１つのみ有する
単層光ディスクの場合は、上記カウント手段から供給さ
れるカウント値は１つのみであるが、多層光ディスクの
場合は記録層分のカウント値が供給される。このため、
上記単層多層検出手段は、上記カウント値が１つのみ供
給された場合は、現在装着されている光ディスクは単層
光ディスクであると判断し、上記カウント値が複数供給
された場合は、現在装着されている光ディスクは多層光
ディスクであると判断する。

【００３９】この判別結果は、例えば装着された光ディ
スクの種別（単層であるか多層であるか）を表示した
り、単層光ディスクと多層光ディスクとでサーボゲイン
の切り換えを行う場合等に用いることができる。

【００４０】なお、例えば４層構造の光ディスクの場
合、１〜４のカウント値が供給されるため、これを検出
して記録層の数を表示したり、現在フォーカス合わせさ
れている記録層を表示したり、或いは、記録層に応じた
サーボゲインの切り換え等を行うようにしてもよい。

【００４１】次に、以上の本発明に係るフォーカス制御
装置は、フォーカスエラー信号と一定の基準信号とをレ
ベル比較し、この比較結果に基づいて所望の記録層にフ
ォーカス合わせを行うものであったが、以下に説明する
本発明に係るフォーカス制御装置は、再生信号と一定の
基準信号とをレベル比較し、この比較結果に基づいて所
望の記録層にフォーカス合わせを行うものである。

【００４２】すなわち、本発明に係るフォーカス制御装
置は、比較手段が、フォーカス移動信号によるフォーカ
ス移動に応じて外部から供給される再生信号の信号レベ
ルと、一定の基準信号のレベルとをレベル比較してこの
比較パルスをカウント手段に供給する。上記カウント手
段は、上記比較パルスのパルス数をカウントし、これを
制御手段に供給する。

【００４３】上記制御手段は、上記カウント値と記録層
指定手段からの記録層指定情報との一致を検出し、この
指定された記録層に対応する上記比較手段からの比較パ
ルスが供給されている間における、上記フォーカスエラ
ー信号が零レベルとなるタイミングで、外部から供給さ
れるフォーカスエラー信号を選択して出力するように切
り換え手段を切り換え制御する。

【００４４】上記再生信号のレベルは、各記録層にフォ
ーカスが合う毎に大きくなるため、上記比較パルスは、
記録層分検出されることとなる。この比較パルスをカウ
ントして上記記録層指定情報と比較することにより、指
定された記録層に焦点が移動したか否かを検出すること
ができる。そして、指定された記録層に対応する比較パ
ルスが検出される間における、上記フォーカスエラー信
号の零レベルを検出し、このタイミングで上記切り換え
手段を切り換え制御することにより、所望の記録層での
フォーカス合わせを可能とすることができる。

【００４５】次に、本発明に係るフォーカス制御装置
は、和信号比較手段が、上記フォーカス移動信号による
フォーカス移動に応じて外部から供給される和信号の信
号レベルと、一定の基準信号のレベルとをレベル比較
し、この比較パルスを上記制御手段に供給する。

【００４６】上述のように、多層構造の光ディスクの場
合、該各記録層からの反射光が重なり合って和信号が検
出されることとなるため、どの記録層からの和信号であ
るかを特定することは困難であるが、上記和信号比較手
段において、この和信号と上記一定の基準信号とをレベ
ル比較することにより、焦点が第１の記録層〜第４の記
録層の間に位置していることは検出することができる。

【００４７】この場合、上記制御手段は、上記和信号比
較手段からの比較パルスが供給されている間、かつ、上
記カウント値と記録層指定情報とが一致し、上記比較手
段からの比較パルスが供給されている間における、上記
フォーカスエラー信号が零レベルとなるタイミングで、
上記フォーカスエラー信号を選択して出力するように上
記切り換え手段を切り換え制御する。

【００４８】これにより、上記焦点が第１の記録層〜第
４の記録層の間に位置していることを確かめたうえで上
記切り換え手段を切り換え制御することができるため、
正確なタイミングでの上記切り換え制御を可能とするこ
とができる。

【００４９】次に、本発明に係るフォーカス制御装置
は、単層多層検出手段が、上記カウント手段からのカウ
ント値に基づいて、装着された光ディスクが記録層を１
つのみ有するものであるか、複数の記録層を有するもの
であるかを検出する。

【００５０】具体的には、上記記録層を１つのみ有する
単層光ディスクの場合は、上記カウント手段から供給さ
れるカウント値は１つのみであるが、多層光ディスクの
場合は記録層分のカウント値が供給される。このため、
上記単層多層検出手段は、上記カウント値が１つのみ供
給された場合は、現在装着されている光ディスクは単層
光ディスクであると判断し、上記カウント値が複数供給
された場合は、現在装着されている光ディスクは多層光
ディスクであると判断する。

【００５１】この判別結果は、例えば装着された光ディ
スクの種別（単層であるか多層であるか）を表示した
り、単層光ディスクと多層光ディスクとでサーボゲイン
の切り換えを行う場合等に用いることができる。

【００５２】なお、例えば４層構造の光ディスクの場
合、１〜４のカウント値が供給されるため、これを検出
して記録層の数を表示したり、現在フォーカス合わせさ
れている記録層を表示したり、或いは、記録層に応じた
サーボゲインの切り換え等を行うようにしてもよい。

【００５３】

【実施例】以下、本発明に係るフォーカス制御装置の好
ましい実施例について図面を参照しながら詳細に説明す
る。

【００５４】本発明の第１の実施例に係るフォーカス制
御装置は、図１に示すように外部からのフォーカスエラ
ー信号が供給されるフォーカスエラー信号用の入力端子
１と、同じく外部からの和信号（ＲＦ信号）が供給され
るＲＦ信号用の入力端子２と、焦点移動用のフォーカス
移動信号を出力するフォーカスサーチジェネレータ３
と、上記フォーカスエラー信号とフォーカス移動信号と
を切り換えて出力する切り換えスイッチ４とを有してい
る。

【００５５】また、上記フォーカス制御装置は、上記入
力端子１を介して供給されるフォーカスエラー信号と基
準電圧とを比較し、この比較パルスを出力する基準電圧
超過検出回路５と、上記入力端子２を介して供給される
ＲＦ信号に基づいて、焦点が後に説明する多層光ディス
クの記録層近傍に位置しているか否かを検出する合焦点
近傍到達検出回路６と、上記基準電圧超過検出回路５か
らの比較パルスをカウントするパルスカウンタ７とを有
している。

【００５６】また、上記フォーカス制御装置は、上記フ
ォーカスサーチジェネレータ３からのフォーカス移動信
号に基づいて、フォーカス合わせのために移動制御され
る対物レンズ２６の移動方向を検出する対物レンズ移動
方向検出回路８と、フォーカス合わせを行う上記多層光
ディスクの記録層を指定するための記録層指定部１０
と、上記記録層指定部１０により指定された記録層を示
す記録層指定データを出力するシステムコントローラ１
１とを有している。

【００５７】また、上記フォーカス制御装置は、上記パ
ルスカウンタ７からのカウンタ値，合焦点近傍到達検出
回路６からの検出出力，上記入力端子１を介して供給さ
れるフォーカスエラー信号，基準電圧超過検出回路５か
らの比較パルス及び上記記録層指定データに基づいて上
記切り換えスイッチ４を切り換え制御する零レベル検出
回路９と、上記パルスカウンタ７からのカウンタ値に基
づいて、現在装着されている光ディスクが単層光ディス
クであるか多層光ディスクであるかを検出し、この検出
出力を上記システムコントローラ１１に供給する単層多
層検出回路１２とを有している。

【００５８】このような構成を有する第１の実施例に係
るフォーカス制御装置は、図２に示すような光ディスク
再生装置のフォーカス制御部３６として適用することが
できる。

【００５９】以下、この光ディスク再生装置の動作説明
を含めて当該第１の実施例に係るフォーカス制御装置
（フォーカス制御部３６）の動作説明をする。

【００６０】まず、図２において、再生が開始される
と、レーザ光源２１からレーザビームが出射される。こ
のレーザビームは、コリメータレンズ２２により平行光
とされ回折格子２３に入射される。

【００６１】当該光ディスク再生装置は、いわゆる３ス
ポット法によりトラッキングエラーを検出するようにな
っている。このため、上記回折格子２３は、上記レーザ
ビームを零次光及び±１次光に３分割して出射する。こ
の３分割されたレーザビームは、偏光ビームスプリッタ
２４に入射される。

【００６２】上記偏光ビームスプリッタ２４の偏光ビー
ムスプリッタ膜２４ａは、いわゆるＰ偏光成分の光を透
過し、該Ｐ偏光成分と直交する偏光方向を有するＳ偏光
成分の光を反射する特性を有している。上記レーザビー
ムは、大部分がＰ偏光成分であるため、この偏光ビーム
スプリッタ２４に入射されたレーザビームの大部分は該
偏光ビームスプリッタ２４を透過する。この偏光ビーム
スプリッタ２４を透過したレーザビームは、１／４波長
板２５に入射される。上記１／４波長板２５は、直線偏
光である上記Ｐ偏光成分のレーザビームを円偏光化して
出射する。この円偏光化されたレーザビームは、対物レ
ンズ２６により集束され多層光ディスク２０に照射され
る。

【００６３】次に、上記単層光ディスク２０にレーザビ
ームが照射されることにより反射光が生ずる。この反射
光は、上記対物レンズ２６を介して１／４波長板２５に
入射され、該１／４波長板２５によりＳ偏光成分の直線
偏光とされ上記偏光ビームスプリッタ２４に入射され
る。

【００６４】上述のように、上記偏光ビームスプリッタ
２４の偏光ビームスプリッタ膜２４ａは、Ｓ偏光成分の
光を反射する特性を有している。このため、上記偏光ビ
ームスプリッタ２４に入射されたＳ偏光成分の反射光
は、該偏光ビームスプリッタ２４により反射されフォー
カシングレンズ２７及びコリメータレンズ２８を介して
フォトディテクタ２９に照射される。

【００６５】上記フォトディテクタ２９は、例えば図３
に示すように零次光の反射光を受光する第１のフォトデ
ィテクタ４５と、±１次光の反射光をそれぞれ受光する
第２，第３のフォトディテクタ４６，４７とで構成され
ている。

【００６６】上記第１のフォトディテクタ４５は、その
受光領域が、光軸を中心として放射状に４等分割（受光
領域Ａ〜受光領域Ｄ）されている。また、上記第２，第
３のフォトディテクタ４６，４７は、それぞれ受光領域
が１つのみ（受光領域Ｅ及び受光領域Ｆ）となってい
る。

【００６７】上記各フォトディテクタ４５〜４７は、そ
れぞれ各受光領域で受光した反射光の光量に応じた光量
検出信号を形成し、これらをトラッキングエラー検出部
３０，フォーカスエラー検出部３１及びＲＦ信号検出部
３２に供給する。

【００６８】上記トラッキングエラー検出部３０は、上
記第２，第３のフォトディテクタ４６，４７の各受光領
域Ｅ，Ｆからの光量検出信号をそれぞれ“Ｅ”，“Ｆ”
として以下の演算式に基づいてトラッキングエラー信号
を検出する。

【００６９】トラッキングエラー信号＝Ｅ−Ｆ このようにトラッキングエラー検出部３０で検出された
トラッキングエラー信号は、電流／電圧変換回路（Ｉ／
Ｖ変換回路）３３に供給される。上記Ｉ／Ｖ変換回路３
３は、電流のかたちで供給される上記トラッキングエラ
ー信号を電圧に変換し、これをトラッキングドライバ３
９に供給する。上記トラッキングドライバ３９は、上記
トラッキングエラー信号に応じてトラッキングコイル４
０を駆動する。

【００７０】これにより、トラッキングエラーを是正す
る方向に対物レンズ２６を駆動することができ、常にジ
ャストトラックの状態で記録データの再生を行うことが
できる。

【００７１】次に、上記フォーカスエラー検出部３１
は、例えばいわゆる非点収差法によりフォーカスエラー
を検出するようになっており、上記第１のフォトディテ
クタ４５の各受光領域Ａ〜Ｄからの光量検出信号をそれ
ぞれ“Ａ〜Ｄ”として以下の演算式に基づいてフォーカ
スエラー信号を検出する。

【００７２】 フォーカスエラー信号＝（Ａ＋Ｄ）−（Ｂ＋Ｃ） このようにフォーカスエラー検出部３１で検出されたフ
ォーカスエラー信号は、Ｉ／Ｖ変換回路３４により電圧
に変換され、後に説明するフォーカス制御部３６を介し
てフォーカスドライバ４１に供給される。上記フォーカ
スドライバ４１は、上記フォーカスエラー信号に応じて
フォーカスコイル４２を駆動する。

【００７３】これにより、フォーカスエラーを是正する
方向に対物レンズ２６を駆動することができ、常にジャ
ストフォーカスの状態で記録データの再生を行うことが
できる。

【００７４】次に、上記ＲＦ信号検出部３２は、上記第
１のフォトディテクタ４５の各受光領域Ａ〜Ｄからの光
量検出信号をそれぞれ“Ａ〜Ｄ”として以下の演算式に
基づいてＲＦ信号を検出する。

【００７５】ＲＦ信号＝Ａ＋Ｂ＋Ｃ＋Ｄ このようにＲＦ信号検出部３２で検出されたＲＦ信号
は、Ｉ／Ｖ変換回路３５により電圧に変換され、後に説
明するフォーカス制御部３６に供給されるとともに、記
録データ検出部３７に供給される。上記記録データ検出
部３７は、上記ＲＦ信号に基づいて、例えばサーボパタ
ーンの再生信号等を除去した記録データのみを検出し、
これを出力端子３８を介してコンピュータ装置やスピー
カ装置等の外部機器に供給する。

【００７６】これにより、上記多層光ディスク２０から
再生された記録データを他の記録媒体に記録したり、該
記録データに応じた音響出力を得る等することができ
る。

【００７７】ここで、上記多層光ディスク２０は、図８
に示すように例えばポリカーボネート等の透明部材で形
成された厚さ１．１６〜１．２ｍｍの透明基板６０とア
ルミニウムで形成されたアルミ反射層６５との間に、例
えば第１〜第４の記録層６１〜６４を積層して構成され
ている。上記第１〜第４の記録層６１〜６４は、それぞ
れ光の透過率が順に小さくなっており、第１，第２の記
録層６１，６２の間，第２，第３の記録層６２，６３の
間、及び、第３，第４の記録層６３，６４の間には、そ
れぞれ透明樹脂のスペーサ６６〜６８が設けられてい
る。

【００７８】なお、上記各スペーサ６６〜６８の厚みが
大きいと、結像特性に悪影響を及ぼす。このため、上記
各スペーサ６６〜６８の厚みは対物レンズの結像特性で
補える範囲内とする必要があり、本実施例の場合、例え
ば３５〜４０μｍの厚さとなっている。

【００７９】このような多層光ディスク２０から記録デ
ータの再生を行う場合、まず、再生に先立って所望の記
録層にフォーカス合わせを行う必要がある。このため、
ユーザは、図１に示す記録層指定部１０を操作して再生
を行う所望の記録層を指定する。上記システムコントロ
ーラ１１は、ユーザにより所望の記録層が指定されると
これを検出してフォーカスサーチモードとなり、指定さ
れた記録層に対応する記録層指定データを上記零レベル
検出回路９に供給し、選択端子４ｃで被選択端子４ｂを
選択するように切り換えスイッチ４を切り換え制御する
とともに、フォーカスサーチ用の三角波を発生するよう
に上記フォーカスサーチジェネレータ３を駆動制御す
る。

【００８０】上記フォーカスサーチジェネレータ３は、
上記システムコントローラ１１からフォーカスサーチが
指定されると、図４（ａ）の時刻ｔ１〜時刻ｔ３１に示
すような、例えば２Ｈｚ程度の周波数の三角波信号を形
成し、これを上記切り換えスイッチ４の被選択端子４ｂ
に供給する。上述のように、このフォーカスサーチモー
ド時には、上記選択端子４ｃにより被選択端子４ｂを選
択するように上記切り換えスイッチ４が切り換え制御さ
れている。このため、上記選択端子４ｂに供給された三
角波信号は、切り換えスイッチ４を介して図２に示すフ
ォーカスドライバ４１を介してフォーカスコイル４２に
供給される。

【００８１】これにより、上記対物レンズ２６が、上記
三角波信号に応じて多層光ディスク２０の径方向と直交
する方向に移動制御され、レーザビームの焦点が、図４
（ａ）の時刻ｔ１〜時刻ｔ１６の間は、第１の記録層６
１〜第４の記録層６４の順に移動し、時刻ｔ１６〜時刻
ｔ３１の間は、第４の記録層６４〜第１の記録層６１の
順に移動することとなる。また、上記フォーカスエラー
検出部３１及びＲＦ信号検出部３２において、このレー
ザビームの焦点移動に応じたフォーカスエラー信号及び
ＲＦ信号が検出される。そして、上記フォーカスエラー
信号は、入力端子１を介して切り換えスイッチ４の被選
択端子４ａ，基準電圧超過検出回路５及び零レベル検出
回路９に供給され、上記ＲＦ信号は合焦点近傍到達検出
回路６に供給される。

【００８２】上記基準電圧超過検出回路５は、図４
（ｃ）に示すようにジャストフォーカス時のレベルであ
る零レベルを基準として正負に振れるフォーカスエラー
信号を正の基準電圧（第１の基準電圧）とレベル比較
し、該フォーカスエラー信号が第１の基準電圧以上とな
る間である、時刻ｔ３〜時刻ｔ４間，時刻ｔ６〜時刻ｔ
７間，時刻ｔ９〜時刻ｔ１０間及び時刻ｔ１２〜時刻ｔ
１３間・・・に、それぞれ図４（ｄ）に示すような第１
の比較パルスを形成し、これをパルスカウンタ７及び零
レベル検出回路９に供給する。

【００８３】また、上記基準電圧超過検出回路５は、図
４（ｃ）に示すように上記フォーカスエラー信号を負の
基準電圧（第２の基準電圧）とレベル比較し、該フォー
カスエラー信号が第２の基準電圧以下となる間である、
時刻ｔ１８〜時刻ｔ１９間，時刻ｔ２１〜時刻ｔ２２
間，時刻ｔ２４〜時刻ｔ２５間及び時刻ｔ２７〜時刻ｔ
２８間・・・に、それぞれ図４（ｅ）に示すような第２
の比較パルスを形成し、これをパルスカウンタ７及び零
レベル検出回路９に供給する。

【００８４】なお、上記第１，第２の比較パルスは、上
記多層光ディスク２０が４層構造であるため、上記焦点
が第１の記録層６１〜第４の記録層６４に移動する間、
及び、上記焦点が第４の記録層６４〜第１の記録層６１
に移動する間に、それぞれ４発ずつ形成される。

【００８５】ここで、上述のように三角波信号により対
物レンズ２６が移動制御されると、上記図４（ａ）の時
刻ｔ１〜時刻ｔ１６の間は、第１の記録層６１から第４
の記録層６４にかけて順に焦点が合うため、上記フォー
カスエラー信号は、図４（ｃ）の同時刻間に示すように
ジャストフォーカス時のレベルである零レベルを基準と
して正レベル，負レベルの順に検出される。この逆に、
上記図４（ａ）の時刻ｔ１６〜時刻ｔ３１の間は、第４
の記録層６４から第１の記録層６１にかけて順に焦点が
合うため、上記フォーカスエラー信号は、図４（ｃ）の
同時刻間に示すようにジャストフォーカス時のレベルで
ある零レベルを基準として負レベル，正レベルの順に検
出される。

【００８６】従って、上記第１の比較パルス及び第２の
比較パルスは、焦点が第１の記録層６１から第４の記録
層６４にかけて移動している間と、該焦点が第４の記録
層６４から第４の記録層６１にかけて移動している間と
で時間的に前後して検出されることとなる。

【００８７】後に説明するが、この第１の実施例に係る
フォーカス制御装置は、指定された記録層に対応する比
較パルスが供給された後の最初に検出されるフォーカス
エラー信号の零レベルを検出し、この零レベルが検出さ
れたタイミングで上記切り換えスイッチ４を切り換え制
御するようにしているため、焦点が第１の記録層６１か
ら第４の記録層６４にかけて移動している間は、時間的
に先に検出される上記第１の比較パルスを用い、逆に、
焦点が第４の記録層６４から第１の記録層６１にかけて
移動している間は、時間的に先に検出される上記第２の
比較パルスを用いる必要がある。

【００８８】このため、対物レンズ移動方向検出回路８
は、このフォーカスサーチモード時に上記フォーカスサ
ーチジェネレータ３から供給されるフォーカス移動信号
の極性に基づいて対物レンズ２６の移動方向を検出し、
この移動方向検出信号を上記パルスカウンタ７及び零レ
ベル検出回路９に供給する。

【００８９】具体的には、上記対物レンズ移動方向検出
回路８は、焦点が第１の記録層６１から第４の記録層６
４にかけて移動している間は、図４（ｂ）の時刻ｔ１〜
時刻ｔ１６に示すように、ハイレベルの移動方向検出信
号を出力し、焦点が第４の記録層６４から第１の記録層
６１にかけて移動している間は、同図（ｂ）の時刻ｔ１
６〜時刻ｔ３１に示すように、ローレベルの移動方向検
出信号を出力する。

【００９０】上記パルスカウンタ７は、上記ハイレベル
の移動方向検出信号が供給されている間は、基準電圧超
過検出回路５からの２つの比較パルスのうち、上記第１
の比較パルスのパルス数をカウントし、上記ローレベル
の移動方向検出信号が供給されている間は、上記第２の
比較パルスのパルス数をカウントする。そして、このカ
ウント値をそれぞれ零レベル検出回路９及び単層多層検
出回路１２にそれぞれ供給する。

【００９１】また、上記パルスカウンタ７でカウントす
る比較パルスのパルス数は、焦点が第１の記録層６１〜
第４の記録層６４に移動される間と、第４の記録層６４
〜第１の記録層６１に移動される間とで別々にカウント
する必要があるとともに、零レベル検出回路９に供給さ
れるパルスカウンタ７からのカウント値は、焦点が上記
第１〜第４の記録層６１〜６４間の移動中に検出された
ものであることを示す必要がある。

【００９２】多層構造の光ディスクの場合、各記録層か
ら反射光が生ずるためＲＦ信号は、図４（ｆ）に示すよ
うに各記録層からの反射光が重なり合って検出される
が、上記合焦点近傍到達検出回路６は、このＲＦ信号と
基準電圧とをレベル比較することにより、同図（ｇ）の
時刻ｔ２〜時刻ｔ１５間及び時刻ｔ１７〜時刻ｔ３０間
・・・に示すような、上記焦点が第１の記録層６１〜第
４の記録層６４の間に位置していることを示す合焦点近
傍到達検出信号を形成し、これをパルスカウンタ７及び
零レベル検出回路９に供給する。

【００９３】上記パルスカウンタ７は、図４（ｇ）の時
刻ｔ１５及び時刻ｔ３０・・・に示す合焦点近傍到達検
出信号の立ち下がりでカウント値がリセットされ、ここ
から新たなカウントを開始する。これにより、焦点が第
１の記録層６１〜第４の記録層６４に移動する間、及
び、第４の記録層６４〜第１の記録層６１に移動する間
に、それぞれ４発ずつ上記第１或いは第２の比較パルス
を正確にカウントすることができる。

【００９４】次に、このように零レベル検出回路９に、
パルスカウンタ７からのカウント値，基準電圧超過検出
回路５からの第１，第２の比較パルス，合焦点近傍到達
検出回路６からの合焦点近傍到達検出信号，対物レンズ
移動方向検出回路８からの移動方向検出信号及び上記シ
ステムコントローラ１１からの記録層指定データがそれ
ぞれ供給されると、該零レベル検出回路９は、まず、上
記記録層指定データに基づいて、ユーザにより指定され
たフォーカス合わせを行う記録層を検出するとともに、
この指定された記録層に対応するパルスカウンタ７から
のカウント値を検出する。また、上記合焦点近傍到達検
出信号及び移動方向検出信号に基づいて、上記第１或い
は第２の比較パルスをカウントする。

【００９５】そして、上記指定された記録層に対応する
カウント値が供給されたときに供給される上記第１或い
は第２の比較パルスの後の、フォーカスエラー信号が最
初に零レベルとなるタイミングで、選択端子４ｃで被選
択端子４ａを選択するように上記切り換えスイッチ４を
切り換え制御する。

【００９６】具体的には、例えばユーザにより上記第２
の記録層６２が指定され、上記焦点が第１の記録層６１
〜第４の記録層６４に移動している場合、上記零レベル
検出回路９は、上記パルスカウンタ７からの“２”のカ
ウント値を検出する。そして、上記“２”のカウント値
とともに、基準電圧超過検出回路５から図４（ｄ）の時
刻ｔ６〜時刻ｔ７間に示す第１の比較パルスが供給され
た後、フォーカスエラー信号が最初に零レベルとなる、
同図（ｃ）の時刻ｔ８のタイミングで上記切り換えスイ
ッチ４を切り換え制御する。

【００９７】同様に、ユーザにより上記第１の記録層６
１，第３の記録層６３或いは第４の記録層６４が指定さ
れた場合、それぞれ図４（ｃ）の時刻ｔ５，時刻ｔ１
１，時刻ｔ１５のタイミングで上記切り換えスイッチ４
を切り換え制御する。

【００９８】また、例えばユーザにより上記第３の記録
層６３が指定され、上記焦点が第４の記録層６４〜第１
の記録層６１に移動している場合、上記零レベル検出回
路９は、上記パルスカウンタ７からの“３”のカウント
値を検出する。そして、上記“３”のカウント値ととも
に、基準電圧超過検出回路５から図４（ｅ）の時刻ｔ２
４〜時刻ｔ２５間に示す第２の比較パルスが供給された
後、フォーカスエラー信号が最初に零レベルとなる、同
図（ｃ）の時刻ｔ２６のタイミングで上記切り換えスイ
ッチ４を切り換え制御する。

【００９９】同様に、ユーザにより上記第１の記録層６
１，第２の記録層６２或いは第４の記録層６４が指定さ
れた場合、それぞれ図４（ｃ）の時刻ｔ２０，時刻ｔ２
３，時刻ｔ２９のタイミングで上記切り換えスイッチ４
を切り換え制御する。

【０１００】上記切り換えスイッチ４の被選択端子４ａ
には、上記入力端子１を介して供給されるフォーカスエ
ラー信号が供給されている。このため、上記図２に示す
フォーカスコイル４２には、上述のタイミングでフォー
カスエラー信号が供給されることとなる。

【０１０１】これにより、所望の記録層に焦点が合うタ
イミングでフォーカスサーボをかけることができ、所望
の記録層にフォーカス合わせを行うことができる。

【０１０２】ここで、上記パルスカウンタ７からのカウ
ンタ値は、単層多層検出回路１２にも供給される。上述
のように対物レンズ２６を駆動すると、装着された光デ
ィスクが、記録層を１つのみ有する単層光ディスクであ
った場合、上記パルスカウンタ７から供給されるカウン
タ値は１つのみであり、また、装着された光ディスク
が、記録層を複数有する多層光ディスクであった場合、
上記パルスカウンタ７から供給されるカウンタ値は、該
記録層分のカウンタ値が供給されるはずである。このた
め、上記単層多層検出回路１２は、上記パルスカウンタ
７からのカウント値が複数供給されるか否かを検出する
ことにより、現在装着されている光ディスクが単層光デ
ィスクであるか、多層光ディスクであるかを検出し、こ
の検出出力を上記システムコントローラ１１に供給す
る。

【０１０３】上記システムコントローラ１１は、上記検
出出力に基づいて、例えば装着された光ディスクの種別
（単層であるか多層であるか）を表示するように表示パ
ネルを表示制御する。また、単層光ディスクと多層光デ
ィスクとで、上記各Ｉ／Ｖ変換回路３３〜３５のゲイン
の切り換えを行う。

【０１０４】なお、例えば４層構造の多層光ディスクの
場合、１〜４のカウント値が供給されるため、これを検
出して記録層の数を表示したり、現在フォーカス合わせ
されている記録層を表示したり、或いは、記録層に応じ
たサーボゲインの切り換え等を行うようにしてもよい。

【０１０５】次に、本発明の第２の実施例に係るフォー
カス制御装置の説明をする。

【０１０６】なお、この第２の実施例に係るフォーカス
制御装置の説明において、上述の第１の実施例に係るフ
ォーカス制御装置と同じ動作を示す箇所には同じ符号を
付しその詳細な説明を省略する。

【０１０７】この第２の実施例に係るフォーカス制御装
置は、図５に示すようにＲＦ信号の入力端子２に再生信
号検波回路５０を接続し、該再生信号検波回路５０の出
力端を基準電圧超過検出回路５１の入力端に接続し、該
基準電圧超過検出回路５１の出力端をパルスカウンタ７
及び零レベル検出回路９の入力端にそれぞれ接続する構
成となっている。

【０１０８】このような構成を有する第２の実施例に係
るフォーカス制御装置において、フォーカスサーチモー
ド時に図６（ａ）の時刻ｔ４０〜時刻ｔ５５及び時刻ｔ
５５〜時刻ｔ７０に示すような三角波信号により上記対
物レンズ２６が駆動されると、上記再生信号検波回路５
０は、上記ＲＦ信号から再生信号のみを検波し、これを
基準電圧超過検出回路５１に供給する。

【０１０９】上記再生信号のレベルは、図６（ｃ）に示
すように多層光ディスク２０の各記録層にフォーカスが
合うタイミングでレベルが大きくなる。このため、上記
基準電圧超過検出回路５１は、図６（ｄ）に示すよう
に、上記検波された再生信号と基準電圧とをレベル比較
する。そして、上記再生信号が基準電圧を超過する、図
６（ｅ）に示す時刻ｔ４２〜時刻ｔ４４間，時刻ｔ４５
〜時刻ｔ４７間，時刻ｔ４８〜時刻ｔ５０間，時刻ｔ５
１〜時刻ｔ５３間，時刻ｔ５７〜時刻ｔ５９間，時刻ｔ
６０〜時刻ｔ６２間，時刻ｔ６３〜時刻ｔ６５間，時刻
ｔ６６〜時刻ｔ６８間・・・に比較パルスを形成し、こ
れをパルスカウンタ７及び零レベル検出回路９に供給す
る。

【０１１０】上述のように、上記再生信号のレベルは各
記録層にフォーカスが合うタイミングでレベルが大きく
なるため、上記比較パルスは、該記録層にフォーカスが
合っているタイミングで出力されることとなる。上記パ
ルスカウンタ７は、この比較パルスをカウントし、この
カウント値を零レベル検出回路９に供給する。

【０１１１】上記零レベル検出回路９には、上記合焦点
近傍到達検出回路６により図６（ｆ）に示すようなＲＦ
信号を基準電圧と比較して形成された同図（ｇ）の時刻
ｔ４１〜時刻ｔ５４間及び時刻ｔ５６〜時刻ｔ６９間に
示す合焦点近傍到達検出信号が供給されている。

【０１１２】上記零レベル検出回路９は、上記合焦点近
傍到達検出信号が供給されている間において、システム
コントローラ１１から供給された記録層指定データで示
されるユーザにより指定された記録層に対応する比較パ
ルスを検出する。そして、この比較パルスが供給されて
いる間において上記入力端子１を介して供給されるフォ
ーカスエラー信号が零レベルとなるタイミングを検出
し、このタイミングで上記切り換えスイッチを切り換え
制御する。

【０１１３】具体的には、例えばユーザにより第１の記
録層６１が指定されていたとすると、上記零レベル検出
回路９は、図６（ｅ）の時刻ｔ４２〜時刻ｔ４４間に供
給される比較パルスを検出する。そして、この比較パル
スが供給されている間におけるフォーカスエラー信号が
零レベルとなる、図６（ｂ）の時刻ｔ４３のタイミング
で上記切り換えスイッチ４を切り換え制御する。同様
に、ユーザにより第２の記録層６１，第３の記録層６
３，第４の記録層６４が指定されていたとすると、上記
零レベル検出回路９は、図６（ｂ）の時刻ｔ４６，時刻
ｔ４９，時刻ｔ５２のタイミングで上記切り換えスイッ
チ４を切り換え制御する。

【０１１４】これにより、焦点が所望の記録層に移動し
たタイミングでフォーカスサーボをかけることができ、
該所望の記録層にフォーカス合わせを行うことができ
る。

【０１１５】なお、上述の各実施例の説明では、本発明
に係るフォーカス制御装置を光ディスク再生装置に適用
することとしたが、これは、例えば光ディスク記録装置
或いは光ディスク記録再生装置に適用してもよい。

【０１１６】また、上記光ディスク２０は、記録データ
が予めピット状に形成された光ディスクであることとし
たが、これは、多層構造であれば光磁気ディスク等の他
の光ディスクでもよいことは勿論である。

【０１１７】

【発明の効果】本発明に係るフォーカス制御装置は、多
層構造の光ディスクの所望の記録層に正確にフォーカス
合わせを行うことができる。このため、所望の記録層へ
の記録データの正確な記録再生に貢献することができ
る。

【０１１８】また、装着された光ディスクが単層構造の
光ディスクであるか或いは多層構造の光ディスクである
かを検出することができる。このため、例えば装着され
た光ディスクの単層／多層の表示や、サーボゲインの切
り換え等を可能とすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例に係るフォーカス制御装
置のブロック図である。

【図２】上記実施例に係るフォーカス制御装置が設けら
れる光ピックアップ装置の構成を示す図である。

【図３】上記光ピックアップ装置に設けられているフォ
トディテクタの模式図である。

【図４】上記第１の実施例に係るフォーカス制御装置の
フォーカス合わせ動作を説明するためのタイムチャート
である。

【図５】本発明の第２の実施例に係るフォーカス制御装
置のブロック図である。

【図６】上記第２の実施例に係るフォーカス制御装置の
フォーカス合わせ動作を説明するためのタイムチャート
である。

【図７】従来のフォーカス制御装置のフォーカス合わせ
動作を説明するためのタイムチャートである。

【図８】多層光ディスクの構造を説明するための模式図
である。

【図９】多層光ディスクに対して従来のフォーカス合わ
せ動作を適用した場合に生ずる不都合を説明するための
タイムチャートである。

【図１０】多層光ディスクの各記録層に対して焦点が移
動する様子を説明するための図である。

【符号の説明】

１ フォーカスエラー信号の入力端子 ２ ＲＦ信号の入力端子 ３ フォーカスサーチシグナルジェネレータ ４ 切り換えスイッチ ５ 基準電圧超過検出回路 ６ 合焦点近傍到達検出回路 ７ パルスカウンタ ８ 対物レンズ移動方向検出回路 ９ 零レベル検出回路 １０ 記録層指定部 １１ システムコントローラ １２ 単層多層検出回路 ２０ 多層光ディスク ５０ 再生信号検波回路 ５１ 基準電圧超過検出回路 ６１〜６４ 多層光ディスクの第１〜第４の記録層 ６６〜６８ スペーサ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の記録層が積層されてなる光ディス
   クの、フォーカス合わせを行う所望の記録層を指定する
   ための記録層指定手段と、 上記記録層指定手段によりフォーカス合わせを行う所望
   の記録層が指定されると、上記各記録層に対して順にフ
   ォーカス移動を行うためのフォーカス移動信号を出力す
   るフォーカス移動信号出力手段と、 上記フォーカス移動信号によるフォーカス移動に応じて
   外部から供給されるフォーカスエラー信号の信号レベル
   と、一定の基準信号のレベルとをレベル比較してこの比
   較パルスを出力する第１の比較手段と、 上記第１の比較手段からの比較パルスのパルス数をカウ
   ントするカウント手段と、 上記フォーカス移動信号出力手段からのフォーカス移動
   信号と、外部から供給されるフォーカスエラー信号とを
   切り換えて出力する切り換え手段と、 最初は、上記フォーカス移動信号を選択するように上記
   切り換え手段を切り換え制御し、これにより得られる上
   記カウント手段からのカウント値と、上記記録層指定手
   段により指定された所望の記録層を示す記録層指定情報
   とを比較するとともに、上記外部から供給されるフォー
   カスエラー信号のレベルを検出し、次に、該カウント値
   と記録層指定情報とが一致した後にフォーカスエラー信
   号が零レベルとなるタイミングで、上記フォーカスエラ
   ー信号を選択して出力するように上記切り換え手段を切
   り換え制御する制御手段とを有するフォーカス制御装
   置。
2. 【請求項２】 上記フォーカス移動信号によるフォーカ
   ス移動に応じて外部から供給される和信号の信号レベル
   と、一定の基準信号のレベルとをレベル比較してこの比
   較パルスを出力する第２の比較手段を有し、 上記制御手段は、上記第２の比較手段からの比較パルス
   が供給されている間において、上記カウント値と記録層
   指定情報とが一致した後にフォーカスエラー信号が零レ
   ベルとなるタイミングで、上記フォーカスエラー信号を
   選択して出力するように上記切り換え手段を切り換え制
   御することを特徴とする請求項１記載のフォーカス制御
   装置。
3. 【請求項３】 上記フォーカス移動信号出力手段からの
   フォーカス移動信号に基づいて、フォーカス移動方向を
   検出して移動方向検出信号を出力する移動方向検出手段
   を有し、 上記第１の比較手段は、上記フォーカス移動信号による
   フォーカス移動に応じて外部から供給されるフォーカス
   エラー信号の信号レベルと、一定の正の基準信号のレベ
   ル及び負の基準信号のレベルとをそれぞれレベル比較し
   て第１の比較パルス及び第２の比較パルスを出力し、 上記カウント手段は、上記移動方向検出手段からの移動
   方向検出信号に応じて、上記第１の比較パルスのパルス
   数或いは第２の比較パルスのパルス数をカウントし、 上記制御手段は、上記第２の比較手段からの比較パルス
   が供給されている間において、上記カウント手段からの
   カウント値と記録層指定情報とが一致した後にフォーカ
   スエラー信号が零レベルとなるタイミングで、上記フォ
   ーカスエラー信号を選択して出力するように上記切り換
   え手段を切り換え制御することを特徴とする請求項２記
   載のフォーカス制御装置。
4. 【請求項４】 上記カウント手段からのカウント値に基
   づいて、装着された光ディスクが記録層を１つのみ有す
   るものであるか、複数の記録層を有するものであるかを
   検出する単層多層検出手段を有することを特徴とする請
   求項１，請求項２又は請求項３記載のフォーカス制御装
   置。
5. 【請求項５】 複数の記録層が積層されてなる光ディス
   クの、フォーカス合わせを行う所望の記録層を指定する
   ための記録層指定手段と、 上記記録層指定手段によりフォーカス合わせを行う所望
   の記録層が指定されると、上記各記録層に対して順にフ
   ォーカス移動を行うためのフォーカス移動信号を出力す
   るフォーカス移動信号出力手段と、 上記フォーカス移動信号によるフォーカス移動に応じて
   外部から供給される再生信号の信号レベルと、一定の基
   準信号のレベルとをレベル比較してこの比較パルスを出
   力する比較手段と、 上記比較手段からの比較パルスのパルス数をカウントす
   るカウント手段と、 上記フォーカス移動信号出力手段からのフォーカス移動
   信号と、外部から供給されるフォーカスエラー信号とを
   切り換えて出力する切り換え手段と、 最初は、上記フォーカス移動信号を選択するように上記
   切り換え手段を切り換え制御し、これにより得られる上
   記カウント手段からのカウント値と、上記記録層指定手
   段により指定された所望の記録層を示す記録層指定情報
   とを比較するとともに、上記外部から供給されるフォー
   カスエラー信号のレベルを検出し、次に、該カウント値
   と記録層指定情報とが一致し、上記比較手段からの比較
   パルスが供給されている間における、上記フォーカスエ
   ラー信号が零レベルとなるタイミングで、上記フォーカ
   スエラー信号を選択して出力するように上記切り換え手
   段を切り換え制御する制御手段とを有するフォーカス制
   御装置。
6. 【請求項６】 上記フォーカス移動信号によるフォーカ
   ス移動に応じて外部から供給される和信号の信号レベル
   と、一定の基準信号のレベルとをレベル比較してこの比
   較パルスを出力する和信号比較手段を有し、 上記制御手段は、上記和信号比較手段からの比較パルス
   が供給されている間、かつ、上記カウント値と記録層指
   定情報とが一致し、上記比較手段からの比較パルスが供
   給されている間における、上記フォーカスエラー信号が
   零レベルとなるタイミングで、上記フォーカスエラー信
   号を選択して出力するように上記切り換え手段を切り換
   え制御することを特徴とする請求項５記載のフォーカス
   制御装置。
7. 【請求項７】 上記カウント手段からのカウント値に基
   づいて、装着された光ディスクが記録層を１つのみ有す
   るものであるか、複数の記録層を有するものであるかを
   検出する単層多層検出手段を有することを特徴とする請
   求項５又は請求項６記載のフォーカス制御装置。